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1 日 時 平成 26 年 11 月 28 日(金) 午後1時30分から午後3時30分 2 場 所 市役所5階全議員協議会室

3 出席者

会議委員 井口委員長、河村職務代理、富野委員、福田委員、清水委員 笹部委員、福井委員、高倉委員、菊田委員(9名)

成美学園 内山学長、足立経営改革室長、伊藤経営改革室係長 福知山市 市長公室長、企画課長、同課係長、

財政課長、同課長補佐 4 会議概要

5 質疑・意見交換(■は委員からの意見。⇒は回答) 前回審議事項の確認等

■(市より)

資料 1 にて議事の確認、資料 2 にて前回質問の回答を行った。

現在、福知山市の高校にアンケートを行っているほか、市民からの意識調査として意見募

議題 内容

1 前回審議事項の確認 ①議事録等につき確認

②高校生アンケート、市民意見募集の取り組みについて 2 福知山市における 4 年制大

学の意義について

(1)福知山市における4年制大学の意義について

(2)福知山市による公立大学化の財政シミュレーション

(3)他の先進事例の紹介

(主な意見)

■財政シミュレーションを踏まえ、市民が支援したいと思える大学 の姿を詰めていく必要がある。

■この地域にとって、具体的にどういう人材がどれだけ必要か。

卒業後にどのような可能性があるかなどといった具体的なイメー ジが欲しい。

■今のままでは有名大学には勝てない資格を持っている人はいく らでもいるが、それを活かせていない人はいるので、活かせる方 法を学ぶ大学などがいいと思う。

■公立化については、今は多くの市民が総論賛成の状況。具体 的にどういう大学かと決まらないと、判断ができない部分がある。

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■H22.12.28 の改革委員会の提言内の(資料 2)の 5 項目で、実際に取り組んだものは何か。

⇒(成美)

・観光コースを活かしたニューツーリズム研究所、医療福祉学科を生かして地域健康福祉セ ンターを設置して活動している。

・学生確保の面では、広報だけでは学生が集まるほど簡単ではないので、特色を充実させる ためにニューディール計画を作って実施した。教育面では少人数教育を打ち出し、1・2 年生 の基礎演習で 2 人教員担当制をおいて、意欲のある生徒はもちろん、比較的意欲的でない 生徒の引き上げを行った。

・就職支援としては、キャリア教育として、2 月 3 月に就職指導で週 2 回特別ゼミを行っている。

・地域フィールドワークとして、大原などについては地域の協力を得て特色ある活動をしてい る。

■市民の意見募集について、HP で行っているとのことだが、すべての市民が閲覧するわけで はないと思われる。広報福知山で出されているのか。用紙についても広報で出すのか。

⇒(市)広報ふくちやまでは 12 月 1 日号で掲載予定。市庁・地域公民館等に用紙 はあるが、

広報では解答用紙は出さない

■意見募集で出てきた意見をどのように今後の 4 年制大学の作り方に反映させていくのか。

⇒(市)アンケートは次回の有識者会議で報告する。その後議会でも報告し、広報にも出す。ア ンケートのほか、有識者の会議の意見等も踏まえて市の見解を出したい。

(1) 福知山市における 4 年制大学の意義について

■(委員長より)

福知山市における 4 年制大学のあり方について市より提案いただきたい。今日の議論はここ が中心となる。

■(市提案)

・四年制大学の意義について資料に基づき説明。

・資料 3 を用いてシミュレーションの説明を行う。ケース 1・2 では公立大学法人の中期計画の 期間である 6 年間でシミュレーションを行った。ケース 3 は成美大学提出のもの。

・ケース 1・2 はいずれも経営学部のみの大学としている。ケース 1 は収容定員 800 名に満た ないケースで、現在の成美大学の新入生定員 50 名しか認可されない場合と想定した。ケ ース 2 は定員増加が文科省の認可を早期に得られ、収容定員 800 名にできるだけ早く達 した場合。

・ケース 1 では、学生数が 6 年かかっても収容定員の 800 人に満たない。結果として、H28 年 は▲265 百万円で、H33 で在学生 660 人になってようやく 62 百万円の黒字化となる。

・ケース 2 では H33 には定員 800 を満たす。収支差額も 600 人程度になる H31 で黒字となる。

・収入の前提としては、各単価は、学費 59~61 万円、入学金 40 万円、検定料 1.8 万円で、全て のケースで同一としている。

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・人件費・教育研究費については、ケ-ス 3 では現在の成美大学のものとしているが、ケース 1・2 では他の大学法人を参考に、一定の教育水準を確保するためにケース 3 より多めにし、

賞与も支給するとしている。

・今の設備を活かして単科大学として経営資源を集中し、職員数を絞込んでいくことで、学生数 が少ない時期は厳しいが、600~700 名の学生数で黒字化する。経営安定化すれば学部の 増設や大学院の設置などの施策が打てる。また、地方交付税の単価が高い学部に改組す ればより効果的になる可能性が高いが、地方財政措置も不透明な状況もあり、現在の水準 としている。

・他の事例として資料 3 の P2、資料 4 を説明、公立化転換大学や小規模地方都市の大学、特 色ある事例、私立大学の撤退、廃校の事例を紹介。

・公立大学法人制度の概要や、設置の自治体の役割と相関を紹介。市からは定款・出資、理 事長任命、中期計画の策定指示・認可、運営交付金の予算承認、評価委員会での実績評 価などを行い、関わっていく。これらの関係の中で大学は理事長・学長のリーダーシップで自 主的な特色ある取組ができる。

■協議前に確認したい。シミュレーションの地方交付税は福知山市から大学に交付するものか。

税金は市民が出しているのは地方交付税から利益を控除した差額という理解か。

⇒(市)地方交付税は学生数×単価で算出される。市民からの税金ではなく、国からの税金が 地方交付税の形で入っている。赤字になっている年度は、マイナス部分は国からの税金で 賄えていないことを意味している。

■教員配置数、ケース 1・2 は 3 に比べると少ないが、学生数の多寡によるものか。

⇒(市) 教員数は設置基準に照らしており、学部学科の構成によって変わってく る。ケース 3 では多くの学部学科があり、教員数が多数必要だが、ケース 1・2 は 1 学部の前提なので少 ない。

■市が作成したシミュレーションは大変分かりやすく、リーズナブルなように思う。文科省との折 衝によって定員・学部は変わってくるが、厳しく見積もっている印象。定員等は増やせないと いう前提のなかで、ケース 1 で累積 8 億の赤字になるが、1 つの学部をしっかり育てているよ うに思う。やり方によっては定員や学部の増加も早くできると思う。今後は、市民が支援した いと思える大学の姿を詰めていく必要がある。市民が望む大学像は未知数だが、福知山の 市民が求めるのであれば、シミュレーションの数値としては実行するにふさわしいと思う。

■シミュレーションを見て、個人的にはなんとかやってもらいたいと思っている。今後は、人が入 るかどうかを詰めていく必要がある。大学に求められる理念は、京都創成大学も同様だった と推察するが、なぜ今現状それが達成されていないのか、それを解決しないといけない。公 立化にすれば解決するというものではない。市民への意見調査についても、もっと突っ込ん で聞いてもいいと思う。例えば、貴方が 18 歳なら行きますか、自分の子供を行かせますかな どという聞き方でもいいと思う。結果として行きたい理由があればそこを伸ばし、行かせたく なければそこを改善するというような使い方を想定して思い切って意見調査してはいかが か。

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■この地域にとって、具体的にどういう人材がどれだけ必要か。卒業後にどのような可能性が あるかなどといった具体的なイメージが欲しい。それが見えれば教育そのものの過程もイメ ージでき、フィールドの中身や教育・インターンの中身も決まってくる。必要な人材を数値とし て把握したい。

■公立化時点では他市町村の協力を得るのは難しいと思う。公立化は福知山市が主体である ので、福知山市が大学をどうするかを示して欲しい。公務員を何人育てるか、商工会議所な どで何人確保できるか、これだけの人数を地元で受け止めるということを、市の責任として言 ってもいいと思う。

■市民としては大学が地域の役に立っている実感が欲しい。6 年間で約 53 億の削減を行政改 革で行っている。このように我慢している中で、大学公立化を実施することで、どのように役 立っているかを分かるようにしたい。耐震工事・学費免除なども含めると累積赤字は 8 億は 超えると思う。定住者を増やすため、こういう学部を置くなどを示せれば実感が湧くと思う。

■市の大学への考え方は、一般的・抽象的で福知山らしさがない。福知山はどんな人材が欲 しいか、聞かせていただきたい。

⇒(市)この会議自体のテーマである、大学が必要なのか、必要ならばどういうい中身にするか については、大学廃止にするという選択肢も含めたゼロベースで考えていただきたく有識者 会議に提案してきた。市が具体的に示してしまうと有識者会議で議論しづらくなると考え、委 員の意見いただきたいと考える。

■そうは言っても、材料がないと議論が発展しない。

■資格取得だけなら専門学校でいい、とならないよう、誇れる研究内容があるなど、胸を張って 大学といえる大学にする方向がいいと思う。

■農業大学では、農家出身は約 2 割で、農業大学の役割としては、非農家を農業に結びつけ ることと考えている。農家出身の農業経営を育てるのは役割の 3 分の 1 であり、非農家が自 立経営農家に入ってもらうことが 3 分の 1、非農家が農業を農業法人で担うのが 3 分の 1 で あると思っている。このように、概念的にでも、4 年制大学でどのように地域活性化するかと いうフレームワークは示していただければと思う。

■資格取得・人材育成は大学でなくてもでき、専門学校や短大も人材育成をしている。そのな かでなぜ 4 年生の大学で人材育成しなければいけないか、市の考えを聞きたい。

■資料 P14 で「地域のシンクタンクとして機能する」の記載があるが、大学あるいは周辺の市町 村は、地域課題解決のための研究テーマをいくつ、どのようなものを立案したか。ここから求 められている人材が見えてくるかと思うので、事例を示して欲しい。

⇒(市)事例としては北部大学連携機構の消費動向調査を、これまでは単独の市町村でやっ ていたものを広域的に行ったほか、健康推進室で研究をしてきている。

■福知山市が成美大学にまとめてこれらを依頼したというのは聞いたことはな い。先生個人 は参加していたであろうが、大学としての参加は薄かったかと思う。欲しい人材などは市の 総合計画から見えてくるはず。募集人員を確保するに当たって、公務員になれるのは学生に とってはメリットであり、市が 3 人は採る、こういう仕事してもらう、など言ってあげれば学生も

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