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81 (1)試験概要および試験体諸元 4.引張試験

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Academic year: 2022

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(1)4.引張試験 曲 げ 加 工 さ れ た 鉄 筋 に 引 張 荷 重 が 作 用 し た 時 の 耐 力 を 明 ら か に す る た め ,鉄 筋 径 ,曲 げ加工形状に着目して試験を実施した.. (1)試験概要および試験体諸元 引 張 試 験 は ,直 角 に 曲 げ 加 工 し た 鉄 筋 を コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク に 埋 め 込 み ,最 大 引 張 荷 重 800k N の セ ン タ ー ホ ー ル ジ ャ ッ キ ( オ ッ ク ス ジ ャ ッ キ. 鋼 棒 ジ ャ ッ キ J T C ‑ 8 0) で. 鉄 筋 を 引 張 っ た . 鉄 筋 は , SD390 で あ る . 引 張 荷 重 は , 単 調 増 加 と し て 最 大 荷 重 に 達 す る ま で 引 張 荷 重 を 作 用 さ せ た .試 験 体 は ,鉄 筋 か ら 作 用 す る 腹 圧 の 鉄 筋 直 角 方 向 の 分 布 幅 ( 鉄 筋 径 φ /コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク の 幅 W=8 ) を 一 定 と し た . 曲 げ 加 工 部 の 定 着 力 の み に 着 目 す る た め ,曲 げ 加 工 部 分 以 外 の 箇 所 は , グ リ ー ス を 鉄 筋 の 節 の 高 さ 程 度 に 塗 布 後 , セ ル ロ イ ド 製 の ス リ ー ブ を 巻 き つ け て 付 着 力 が 発 生 し な い よ う に 処 置 し た .ジ ャ ッ キ 下 に は 厚 さ 20mm で 200×200mm の 中 央 に 穴 の あ い た 支 圧 板 を 敷 き ,そ の 穴 に 鉄 筋 を 通 し て , コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク に 局 所 的 な 破 壊 が 発 生 し な い よ う に 処 置 し た . N o6 試 験 体 は,鉄筋径が太いため,ジャッキ下に鉄筋に沿わせるように2枚の支圧板を設置した. ま た ,鉄 筋 の ひ ず み 分 布 を 確 認 す る た め ,鉄 筋 に ゲ ー ジ を 貼 付 け た 予 備 試 験 も 実 施 し た . 試 験 概 要 図 を 図 ‑ 4 . 24, N o 1 の 試 験 体 形 状 図 を 図 ‑ 4 . 2 5 , 表 ‑ 4 . 5 に 引 張 試 験 結 果 一 覧 表 を 示 す . ま た , 図 ‑4.26 に 予 備 試 験 結 果 を 示 す . 表 ‑4.5. シリーズ. 予備試験. 曲げ半径別 鉄筋径一定. 引張試験結果一覧表. 試験体幅 コンクリート 試験体 鉄筋径 鉄筋本数 曲げ半径 鉄筋断面積 8φ 実圧縮強度 2 No φ[mm] [本] r[cm] ] [cm W[cm] fck [N/mm2]. 試験体 長さ L[cm]. 試験体 高さ H[cm]. 最大引張荷重 曲げ加工部 曲げ半径 (実験値) 長さ [φ] P[N] [mm]. 最大引張荷重 (計算値) [N]. −. 4.76. 25. 1. 7.5. 5.067. 20.0. 70. 38.0. 53740. 3. 117.75. 43763.78015. 1. 7.86. 25. 1. 7.5. 5.067. 20.0. 70. 38.0. 88740. 3. 117.75. 72265.40168. 2. 7.86. 25. 1. 12.5. 5.067. 20.0. 70. 43.0. 114240. 5. 196.25. 96914.3649. 3. 5.52. 25. 1. 17.5. 5.067. 20.0. 70. 48.0. 94860. 7. 274.75. 78305.02765. 4. 7.86. 16. 1. 12.5. 1.986. 12.8. 70. 23.7. 34000. 7.8125. 196.25. 47332.41609. 5. 7.86. 35. 1. 12.5. 9.566. 28.0. 70. 40.8. 168980. 3.5714286. 196.25. 158114.6168. 6. 7.86. 41. 1. 12.5. 13.4. 32.8. 70. 46.2. 183260. 3.0487805. 196.25. 196429.9226. φ/d=8. 鉄筋径別 曲げ半径一定 φ/d=8. 81.

(2) D25. スリーブ付着処理. H. 5 R7. 380. 曲げ半径以外は、 付着を取らせない. No5. No4 No1. W. No2 No3. 700. 200. ctc100mm L. 図 ‑4.24. 図 ‑4.25. 試 験 体 形 状 図 ( No1). 試験概要図(ひずみゲージは 予備試験のみ). 100 No1 No2. 80. 引張荷重P[kN]. No5. No3 No4. 60. 40. 20. 0 0. 2000. 4000. 6000. 鉄筋ひずみε[μ]. 図 ‑4.26. 8000. 10000. 予備試験結果(鉄筋ひずみ分布). 予 備 試 験 結 果 よ り ,鉄 筋 に 引 張 荷 重 を 破 壊 す る ま で 作 用 さ せ た 場 合 , 最 大 荷 重 時 に お い て も 鉄 筋 の 曲 げ 加 工 し た 範 囲 ま で し か ひ ず み が 分 布 し て い な い .こ れ よ り ,定 着 側 の 鉄 筋 の 水 平 部 分( 試 験 体 長 さ L 側 部 の 鉄 筋 )は ,最 大 引 張 荷 重 に あ ま り 寄 与 し な い も の と推定される.これより,引張試験では試験体長さ L を一定とした.. 82.

(3) a)曲げ半径に着目した試験 鉄 筋 径 を 一 定 ( D 2 5) で , 曲 げ 半 径 を r =7 . 5 , 1 2 . 5 , 1 7 . 5 c m と し て , 引 張 耐 力 を 計 測 し た . な お , 最 大 荷 重 を 引 張 耐 力 と し て い る . 試 験 体 は , No1, 2, 3 で あ る .. b)鉄筋径に着目した試験 鉄 筋 の 曲 げ 加 工 半 径 を 一 定 ( r = 1 2 . 5 c m ) と し , 鉄 筋 径 を D 1 6, D 2 5 , D 3 5 , D 4 1 と 変 化 さ せ , 引 張 耐 力 を 計 測 し た . 試 験 体 は , No2, 4, 5, 6 で あ る .. (2)ひび割れ発生状況及び破壊形態 破 壊 形 状 は ,以 下 の と お り 全 て 同 じ 形 態 で あ っ た .. 引 張 荷 重 を 作 用 さ せ る と ,最 大. 荷 重 に 達 す る ま で ひ び 割 れ は 発 生 し な い .ひ び 割 れ は ,鉄 筋 の 定 着 方 向( 定 着 し て い る 断 面 )に 試 験 体 を 割 る よ う に 発 生 し た .そ し て ,最 大 荷 重 発 生 後 に さ ら に 引 張 続 け て も , 荷 重 は 増 加 し な か っ た .ひ び 割 れ 発 生 状 況 を 写 真 ‑ 4 . 9 に 示 す .最 大 荷 重 後 に 試 験 体 を ひ び 割 れ 発 生 面( 鉄 筋 を 定 着 し て い る 断 面 )で 割 る と ,曲 げ 加 工 部 の 鉄 筋 内 側 に 腹 圧 に よ る と 思 わ れ る 割 裂 ひ び 割 れ が 確 認 さ れ た .曲 げ 加 工 部( 隅 角 部 )の 割 裂 面 の 状 況 を 写 真 -4.10 に 示 す .. 引張側. 鉄 筋 加工部の内側の 曲げ加工部の 曲げ 割裂ひ 割 裂 面び割れ. 定着側. 写 真 ‑4.9. 引張試験ひび割れ発生状況. 写 真 ‑4.10. 鉄筋曲げ加工部の割裂面. (3)引張耐力 a)曲げ半径の影響 曲 げ 加 工 さ れ た 鉄 筋 の 引 張 試 験 で は ,曲 げ 加 工 さ れ た 箇 所 の 曲 げ 内 側 で コ ン ク リ ー ト が 割 裂 破 壊 し て い る こ と が 確 認 で き た .よ っ て ,曲 げ 加 工 さ れ た 鉄 筋 の 定 着 力 は ,支 圧 耐力から耐力を明らかにできると考えられる.. 83.

(4) 鉄 筋 の 曲 げ 半 径 と 最 大 引 張 荷 重 の 関 係 を 図 ‑4.27 に 示 す . 最 大 引 張 荷 重 は , コ ン ク リ ー ト 実 圧 縮 強 度 で 除 し た 後 , 24N/mm2 を 乗 じ て 正 規 化 し た 値 で あ る .. 最大引張荷重(正規化)P' [N]. 600000 500000 400000 300000 200000. 実験結果(No1,2,3) 回帰式. 100000 0 0. 2. 図 ‑4.27. 4 6 8 10 曲げ半径 r/φ [φ]. 12. 14. 曲げ半径と最大引張荷重の関係 ( 試 験 体 No1, 2 , 3 ). 曲 げ 半 径 と 最 大 引 張 荷 重 と の 関 係 は ,曲 げ 半 径 が ,8 φ を 超 え る と 収 束 の 傾 向 が 見 ら れ る . こ の 傾 向 は 式 (5)で ほ ぼ 回 帰 で き る . 式 の 相 関 係 数 は , 0.93 で あ る .. P = P0 × (1−. 1. ). (r/φ). 1.3 P':最大引張り荷重[N] P0:一定の曲げ半径以上の収束値[N] r:曲げ半径[mm] φ:鉄筋径[mm]. 84. (5).

(5) b)鉄筋径の影響 一 定 の 曲 げ 加 工 半 径 ( r = 12 . 5 c m ) の 鉄 筋 ( D 1 6 , D 2 5 , D 35 , D 4 1 ) を 引 き 抜 く 時 の 引 張 耐 力 を 計 測 し た . 最 大 引 張 荷 重 は , a ) と 同 様 に コ ン ク リ ー ト 実 圧 縮 強 度 を 2 4N / m m 2 に 正 規 化 し ,式 ( 5 )の P 0 の 係 数 で 除 す る こ と で 鉄 筋 の 曲 げ 加 工 半 径 の 影 響 を 除 去 し て い. 最大引張荷重(正規化、曲げ補正) P0 [N]. る . 鉄 筋 径 と 最 大 引 張 荷 重 の 関 係 を 図 ‑4.28 に 示 す .. 1400000 1200000 1000000 800000 600000 400000. 回帰式. 200000. 実験結 果 (No2,4,5,6). 0 0. 10. 20. 30. 40. 50. 鉄筋径 φ [mm] 図 ‑4.28. 鉄筋径―最大引張荷重の関係 ( 試 験 体 No2 , 4, 5, 6). 破 壊 形 状 は ,鉄 筋 の 曲 げ 加 工 部 の 曲 げ 内 部 の 支 圧 破 壊 で あ っ た .こ こ で ,鉄 筋 の 曲 げ 加 工 半 径 の 影 響 を 除 し た 場 合 の 支 圧 破 壊 で 決 ま る 引 張 荷 重 は , 式 ( 2 ) か ら , 式 ( 6 )で ほ ぼ 回 帰 で き る と 考 え ら れ る . こ こ で , 27φ は 定 数 で あ る . 式 の 相 関 係 数 は 0.96 で あ る .. (6). P0 = X ×σck × 27φ P:載荷幅に対する最大 引張り荷重[N] 0 (式 (5) のP0と同値) X:載荷幅 ( = 鉄筋径) [mm] σck:コンクリート圧縮強 度[N/mm 2 ] φ:鉄筋径 [mm] 85.

(6) 以 上 よ り ,曲 げ 加 工 し た 鉄 筋 の 隅 角 部 の 曲 げ 半 径 の 影 響 を 考 慮 し た 耐 力 と し て ,式 ( 5) , 式 (6)よ り 式 (7)が 導 け る .. (1− P = φ×σck ×27φ×. 1. (7). ). (r /φ). 1.3. P:支圧耐力[N] φ:鉄筋径もしくは平 板幅[mm] r :曲げ半径 [mm] σck:コンクリート圧縮強 度[N/mm 2 ]. 式 (7)に よ る 計 算 値 と 実 験 値 の 比 較 を 図 ‑4.29 に 示 す .. 最大引張荷重(実験値) [N]. 250000 200000 150000 100000 鉄筋径一定 (No1,2,3). 50000. 曲げ半径一定 (No4,5,6). 0 0. 50000. 100000. 150000. 200000. 最大引張荷重(計算値) [N] 図 ‑4.29. 計算値と実験値の比較. 86. 250000.

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