これからの日本のために
▼
高齢化が急速に進み、社会保障費は年々増加しています。
一方、財源は確保できておらず、子どもたちの世代に負
担を先送りし続けています。
▼
現在、この先送りの状況を打開し、社会保障制度を次世
代に引き渡すため、様々な取組を進めています。
次世代に明るい未来を残すため、
わたしたちが今、何ができるか
一緒に考えてみませんか?
消費税率引上げによる増収分は
全て社会保障に充てられています。
はじめに
目 次
Ⅰ
|
日本の財政の状況
1
予算はどのような分野に使われているのか
�������������� 1
2
財政はどのくらい借金に依存しているのか
�������������� 2
3
どのくらい借金に依存してきたのか
����������������� 3
4
日本の借金を諸外国と比べると
�������������������� 4
Ⅱ
|
高齢化で増え続ける社会保障費
5
なぜ財政は悪化したのか(財政構造の変化)①
������������ 5
6
なぜ財政は悪化したのか(財政構造の変化)②
����������� 6
7
増大する社会保障とは何か
���������������������� 7
8
なぜ社会保障費は増えるのか
��������������������� 8
9
社会保障費は今後も増えるのか
�������������������� 9
10
社会保障費はどのくらいまで増えるのか
�������������� 10
Ⅲ
|
持続可能な社会保障制度の構築に向けて
11
消費税は何に使われているのか
������������������� 11
12
消費税8%ではどのような充実策が行われているのか
������� 12
13
消費税10%への引上げによる増収分はどのように使われるのか
��� 13
14
社会保障費を賄うのになぜ消費税なのか
�������������� 14
15
あるべき受益と負担のバランスとは
���������������� 15
|
参考資料
1
日本の少子高齢化はどのように進んでいるのか
����������� 16
2
諸外国の支出と税収の規模はどうなっているのか
���������� 17
3
プライマリーバランスとは何か
������������������� 18
4
日本はどのように財政健全化を図っていくのか
����������� 19
5
日本の財政状況は今後どのようになっていくのか
���������� 20
※各図表で使用している計数については、四捨五入のため、端数において合計とは一致しないものがあります。社会保障
33.7%
(33.0兆円)
一般会計
歳出総額
(97.7兆円)
地方交付税
交付金等
15.9%
(15.5兆円)
国債費
23.8%
(23.3兆円)
公共事業
6.1% (6.0兆円)文教及び
科学振興
5.5% (5.4兆円)防衛
5.3% (5.2兆円)その他
9.6% (9.4兆円)予算はどのような分野に
使われているのか
1
〔Ⅰ.日本の財政の状況 〕
●
2018年度の国の一般会計歳出97.7兆円は、主に、①社会保障、②国債費、
③地方交付税交付金等に使われており、これらで約3/4を占めています。
①「社会保障」:年金、医療、介護、子ども・子育て等のための支出
②「国債費」 : 国債の償還(国の借金の元本の返済)と利払いを行うための
経費
③「地方交付税交付金等」: どこでも一定のサービス水準が維持されるよう、
国が調整して地方団体に配分する経費
【2018年度予算】
公債金
34.5%
(33.7兆円)
消費税
18.0%
(17.6兆円)
所得税
19.5%
(19.0兆円)
法人税
12.5%
(12.2兆円)
一般会計
歳入総額
(97.7兆円)
その他収入
5.1% (4.9兆円)その他税収
10.6% (10.3兆円)財政はどのくらい借金に
依存しているのか
2
〔Ⅰ.日本の財政の状況 〕
●
2018年度の国の一般会計歳入97.7兆円は、税収等と公債金(借金)で
構成されています。
●
現在、税収等では歳出全体の約2/3しか賄えておらず、残りの約1/3は
借金 (公債金)に依存しています。
●
この借金の返済には将来世代の税収等が充てられることになるため、将来
世代へ負担を先送りしています。
【2018年度予算】
6.3
公債発行額
一般会計税収
一般会計歳出
借金で穴埋め
0
20
40
60
80
100
120
75 77 79 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15
76 78 80 82 84 86 88 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 17 18
(年度)
(1990年度) 69.3 (2018年度) 97.7 60.1 59.1 33.7(兆円)
どのくらい借金に依存してきたのか
3
〔Ⅰ.日本の財政の状況 〕
●
これまで、歳出は一貫して伸び続ける一方、税収はバブル経済が崩壊した
1990年度を境に伸び悩み、その差はワニの口のように開いてしまいました。
また、その差は借金である公債の発行で穴埋めされてきました。
(注1)平成29年度までは決算、平成30年度は予算による。 (注2)簡略化のため、その他収入については捨象。(対GDP比:%)
(年)
日本
270
240
210
180
150
120
90
60
30
0
イギリス
カナダ
フランス
アメリカ
イタリア
ドイツ
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
2017
2018
日本の借金を諸外国と比べると
4
〔Ⅰ.日本の財政の状況 〕
(出典)IMF “World Economic Outlook Database”(2018年10月)
主な国の債務残高
●
財政の持続可能性を見る上では、 税収を生み出す元となる国の経済規模
(GDP)に対して、総額でどのぐらいの借金をしているかが重要です。
●
我が国の債務残高はGDPの2倍を超えており、主要先進国の中で最悪の
状況にあります。
1990年度
66.2
兆円
2018年度
97.7
兆円
1990年度
66.2
兆円
2018年度
97.7
兆円
+0.9兆円 公共事業、教育、 防衛など 25.1兆円 地方交付税 交付金 15.3兆円 国債費 14.3兆円歳出
歳入
公共事業、教育、 防衛など 25.9兆円 地方交付税 交付金等 15.5兆円 国債費 23.3兆円 税収などの収入60.6兆円 ※税収:58.0兆円 公債金 5.6兆円 税収などの収入64.0兆円 ※税収:59.1兆円+31.5兆円
+9.0兆円 +3.4兆円 +28.1兆円 +21.4兆円 公債金 33.7兆円 社会保障 33.0兆円 社会保障 11.6兆円 +0.2兆円なぜ財政は悪化したのか
(財政構造の変化)❶
5
〔 Ⅱ.高齢化で増え続ける社会保障費 〕
●
1990年度と現在の歳出を比較すると、 社会保障費が大きく伸びている
一方で、公共事業や教育など他の経費は横ばいとなっています。
●
歳入を見ると、税収などの収入の増加はわずかであるのに対し、借金である
公債金が約6倍と大幅に増加しています。
(注) 当初予算ベース国債費
地方交付税
交付金等
社会保障
その他
公共事業、 教育、 防衛など0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
(%)
(年度)
1.5 11.1 18.8 68.6 3.5 14.1 21.6 60.8 12.7 18.8 16.0 52.5 20.7 16.6 23.0 39.8 24.0 19.7 17.7 38.5 23.8 33.7 15.9 26.52018
2000
1990
1980
1970
1960
なぜ財政は悪化したのか
(財政構造の変化)❷
6
〔 Ⅱ.高齢化で増え続ける社会保障費 〕
●
歳出構造を1960年度にさかのぼって更に長期的に見ると、国債費と社会
保障費の割合が増大しています。
●
一方、 公共事業や教育、 防衛などの政策経費の割合は一貫して大幅な
減少が続いています。
(注)2000年度までは決算、2018年度は予算による。増加 増加
財源
117.2兆円+資産収入
・2兆2,791億円 ⇒保育料 ①多子世帯支援(第2子半額、第3子無償) ⇒児童手当 ①1.5万円(0~2歳児) ②1万円(3歳児~中学生)等子ども・子育て
《国の負担額》
・2兆9,541億円 ⇒国民1人当たり(※) ①64歳以下 : 約0.1万円 ②65~74歳 : 約1万円 ③75歳以上 : 約14万円介 護
・11兆9,531億円 ⇒国民1人当たり(※) ①64歳以下 : 約3万円 ②65~74歳 : 約8万円 ③75歳以上 : 約35万円医 療
・12兆4,171億円 ⇒老齢基礎年金6.5万円(満額) (うち国庫が半額負担)年 金
給付費
121.3兆円
2018年度
資産収入等
(単位:兆円)
地方負担
13.8
国庫負担
33.1
医療
39.2
介護・福祉
その他
25.3
(うち介護10.7)
年金
56.7
保険料
70.2
多く
は
借金
増大する社会保障とは何か
7
〔 Ⅱ.高齢化で増え続ける社会保障費 〕
●
社会保障は、年金、医療、介護、子ども・子育てなどの分野に分けられ、国の
一般会計歳出の約1/3を占める我が国最大の支出項目となっています。
●
社会保障給付費の財源は、約6割が保険料、約3割が国庫負担、約1割が
資産収入等となっており、保険料と税の組み合わせにより賄われています。
(出典) 2018年度の値は、厚生労働省(当初予算ベース)にて算出。厚生労働省「平成27年度国民医療費の概況」、 「介護給付費実態調査」、総務省「人口推計」。 (※)介護・医療の国民1人当たり国庫負担額は、それぞれ2015年の介護費、国民医療費を基に計算。なぜ社会保障費は増えるのか
8
〔 Ⅱ.高齢化で増え続ける社会保障費 〕
●
日本は、他国に類をみない速度で高齢化が進んでいます。
●
高齢化によって増加した社会保障給付費と社会保険料収入とのギャップが
国の支出増加の大きな原因です。 社会保険料収入は、 社会保障給付費
(年金、医療、介護等)の伸びほどは増加していません。
(2018年)
28.2
40
35
30
25
20
15
10
5
0
(%)
1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050(年)
日本 イギリス フランス アメリカ ドイツ 120 100 80 60 40 20 0 1990 1995 2000 2005 2010 2015 1990年度の約2.5倍 117兆円給付費
(年度) (兆円)保険料収入
公費負担
多くは借金 47兆円日本の高齢化率
(高齢化率=総人口に占める65歳以上人口の割合)社会保障給付費の増加
(出典)日本:総務省「国勢調査」「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年4月推計)」 諸外国:国連“World Population Prospects: The 2017 Revision”年齢別の人口数
65~74歳 75歳以上 2015年 1,755万人 1,497万人 1,632万人 2,180万人 2025年 +約548万人 ▲約258万人 65~74歳 75歳以上 56.8万円 7.6万円 5.5万円 1.4万円 92.9万円 35.0万円 53.1万円 14.0万円 1人当たり 国民医療費 1人当たり国庫負担 1人当たり介護費 1人当たり国庫負担医療(2015年)
介護(2015年)
約10倍 約5倍75歳以上になると、
1人当たりの医療や介護の
費用が急増。
10年余りで75歳以上人口が急増。
社会保障費は今後も増えるのか
9
〔 Ⅱ.高齢化で増え続ける社会保障費 〕
●
今後、 高齢化はさらに進展し、 いわゆる「団塊の世代」が2022年には
後期高齢者である75歳以上となりはじめます。
●
75歳以上になると、1人当たりの医療や介護の費用は急増することから
持続可能な社会保障制度を作るために残された時間はわずかです。
75歳以上人口の増加と1人当たり医療費・介護費
(出典) 年齢階級別の人口は総務省「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「将来推計人口(出生中位・死亡中位)」 国民医療費は厚生労働省「平成27年度国民医療費の概況」 介護費及び要支援・要介護認定率は、厚生労働省「介護給付費実態調査(平成27年度)」、総務省「人口推計」〔2018〕
GDP 564.3
〔2025〕
GDP 645.6
〔2040〕
GDP 790.6
(単位:兆円)
56.7 (10.1%) 39.2 (7.0%) 10.7(1.9%)年金
医療
介護
59.9 (9.3%) 47.4~47.8 (7.3~7.4%) 15.3 (2.4%) 17.7 (2.7%) 73.2 (9.3%) 66.7~68.5 (8.4~8.7%) 25.8 (3.3%) 22.5 (2.9%) 14.6 (2.6%)121.3
(21.5%)
140.2~140.6
(21.7~21.8%)
188.2~190.0
(23.8~24.0%)
その他
介護
1.4倍
介護
1.7倍
医療
1.2倍
年金
1.1倍
GDP
1.1倍
1.2倍
GDP
年金
1.2倍
医療
1.4倍
社会保障費はどのくらいまで
増えるのか
10
〔 Ⅱ.高齢化で増え続ける社会保障費 〕
●
社会保障給付費は、高齢化に伴って急激な増加が見込まれます。
団塊の世代全員が75歳以上となる2025年、20~64歳の現役世代が
大幅に減少する2040年に向けて、特に医療・介護分野の給付はGDPの
伸びを大きく上回って増加していきます。
将来の社会保障給付費の見通し
(出典) 内閣官房・内閣府・財務省・厚生労働省「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」(計画ベース・経済ベースラインケース)(30年5月) (注)( )内の%表示はGDP比。全額を社会保障に
■社会保障の充実
子育て世代を含む全ての世代の社会保障を充実させるた め、社会保障4経費(子ども・子育て、医療・介護、年金)の財 源として確保 主な内容 子ども・子育て:待機児童解消、保育士の手厚い配置 医療・介護:医療提供体制の整備・介護職員の確保 年金:受給に必要な資格期間を短縮(25 年→10 年) ※改革前(5%時)の消費税の使途は高齢者3経費 (基礎年金・老人医療・介護)のみ 消費税率3%(5%→8%)引上げ により得られた財源(2018 年度) 8.4兆円 ■年金 老齢基礎年金の 財源として確保。 これにより将来の保険料 の上昇を抑制3.2兆円
■将来世代への 負担先送りの軽減 既存の社会保障費の 安定的な財源として確保1.35兆円
3.4兆円
0.39兆円【消費税8%への引上げ分の使い道】
消費税は何に使われているのか
11
〔 Ⅲ.持続可能な社会保障制度の構築に向けて 〕
●
少子高齢化や財源の不足といった状況に対応した社会保障とするため、現在、
「社会保障と税の一体改革」を行っています。
●
社会保障に対しては、一体改革前から、地方に向けられる分を除き、消費税の
全額が充てられていました。一体改革に基づき、消費税率が8%に引き上げられ
ましたが、その増収分も全て「社会保障の充実と安定化」に充てられています。
●
これにより子育て世代を含む全世代を対象とする社会保障の充実を図ると
ともに、借金として将来世代に負担を先送りする金額も減少しています。
※0.39兆円は、消費税率引上げに伴い、医療機関が医薬品を仕入れる際にかかるコスト増等への対応にかかる経費消費税8%ではどのような充実策が
行われているのか
12
〔 Ⅲ.持続可能な社会保障制度の構築に向けて 〕
国保の財政基盤強化
年金受給資格期間25年→10年
皆保険のセーフティネットである国保への財政支援の強化
年金の受給に必要な資格期間の短縮(25年⇒10年)
医師、看護師等の
医療従事者の確保
介護職員の
人材確保・処遇改善
患者の状態に応じた
病床を整備
認知症対策の推進
対象者を 約500万人
拡大 助成の対象者が 約80万人
増加 ※保育士等の処遇改善(平均+3%) ※例:3歳児と職員の割合を20:1⇒15:1保育士等の職員の
人材確保・処遇改善
より保育士等の職員を手厚く配置
安心して子供を預けられる
保育施設の充実
※児童指導員等の処遇改善(平均+3%) ※例:子どもと職員の割合を5.5:1⇒4:1 ※急性期から慢性期まで病床をバランスよく整 備、在宅医療も充実 ※地域密着の小規模な介護施設の整備 地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる よう、医療・介護を一体的に提供 保険料(定額部分)の5割軽減対象及び2割軽減対象の範囲をそれぞれ拡大 【難病】56疾病⇒306疾病【小児慢性特定疾病】514疾病⇒704疾病 2018年度に国保の財政運営責任を市町村から都道府県に移行。県が地域医療の提供水準と標準保険料率を設定 ※認知症の方とその家族への生活支援を強化 ※介護職員の給与を月+1.2万円増加児童養護施設等の職員の
人材確保・処遇改善
児童養護施設等の職員をより手厚く配置
保護者のいない児童、
被虐待児等への支援
※加えて、待機児童解消のため、新たに「子育 て安心プラン」を実施(2020年度末までに+ 32万人分) ※「 新しい経済政策パッケージ」に基づき、 2018年度までに前倒し 2017年度末までに保育の受け皿を 約50万人分
増加 2019年度末までに放課後児童クラブ利用者 約30万人分
増加待機児童を解消し、働きたい女性が
働ける環境を整備
住み慣れた地域内で患者の
状態に応じた医療を提供
住み慣れた地域や自宅での
介護サービスを充実
国民健康保険等の保険料軽減の対象者を拡大
難病に悩む方々をより多く支援するため、
医療費支援の対象を拡大
子ども・子育て
医療・介護
年 金
消費税10%への引上げによる増収分
はどのように使われるのか
13
〔 Ⅲ.持続可能な社会保障制度の構築に向けて 〕
●
少子高齢化に対応するために、我が国の社会保障制度を全世代型へさらに
大きく転換していく必要があります。
●
このため、2019年10月に予定されている消費税率10%への引上げに
よる財源(5兆円強)の使い道を見直し、この中で従前から予定していた
社会保障の充実策(1.1兆円程度)に加え、2兆円程度
(注)を教育負担の
軽減・子育て層支援・介護人材の確保に充てることとしました。
(注)消費税増収分の他、事業主が拠出する子ども・子育て拠出金の増額による0.3兆円を含む。
対象者1人当たり 約月1千円
軽減0~2歳児についても、
当面、住民税非課税世帯
を対象として無償化保育士の確保
や他産業との賃金 格差を踏まえて処遇を改善
3~5歳児について、
幼稚園、
保育所、認定こども園の
費用無償化
(注)2020年度末までに
32万人分
の受け皿整備 住民税非課税世帯の子どもたちに対して、 - 国立大学の場合、授業料の標準額を上限として減免 - 私立大学の場合、国立大学の授業料の標準額に、私立大学の 授業料の平均額との差額の2分の1を加算した額を上限として減免勤続年数10年以上の介護福祉士について月額8万円相当
の処遇改善を行うことを算定根拠に、公費1,000億円程度を投じ、処遇改善
給付金の支給
対象者1人当たり月5千円
等 ※軽減対象者の軽減前の保険料は2.8~4.1千円程度 (注)・子ども・子育て支援新制度の対象とならない幼稚園については、公平性の観点から、同制度における 利用者負担額を上限 ・保育の必要性があると認定された子どもであって、認可保育所や認定こども園を利用できていない者につ いては、一定の要件を満たす認可外保育施設のサービスについても無償化の対象 消費税率10%引上げ時までに完全実施
消費税率10%引上げ時までに実施
世帯全員の市町村民税が非課税である高齢者の介護保険料額(1号)を軽減 ※10%引上げまでの間は、一部実施(年金収入80万円以下の高齢者(650万人)を対象に、 対象者1人当たり約月280円軽減)低所得者の介護保険料軽減
幼児教育の無償化
待機児童の解消
高等教育の無償化
介護人材の処遇改善
低所得高齢者の暮らしを支援
消費税率8%→10%への引上げにより行われる主な施策
見直し前から予定していた主な充実策
新たに行う予定の主な施策
(兆円)
62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30予
30
25
20
15
10
5
0
法人税
消費税
所得税
(年度)
社会保障費を賄うのに
なぜ消費税なのか
14
〔 Ⅲ.持続可能な社会保障制度の構築に向けて 〕
●
日本の社会保障制度は原則として社会保険料で費用を負担することを基本と
していますが、働く世代に負担が集中する面もあります。
●
こうした中で、 国民が広く受益する社会保障の費用をあらゆる世代が広く
公平に分かち合い、社会保障の安定した財源を確保する観点から、消費税
を社会保障の財源としています。また、 税収が景気や人口構成の変化に
左右されにくく安定していることも消費税の特徴です。
<法人税の特徴>
税収が景気の動向に比較的左右されやすい特徴があります。
<所得税の特徴>
勤労世代が主に負担します。
なお、勤労世帯は、今後減少していくことが見込まれています。
<消費税の特徴>
景気や人口構成の変化に左右されにくく、税収が安定しています。
高い財源調達力がある。働く世代など特定の人に負担が集中することがありません。
(注)平成29年度以前は決算額、平成30年度は予算額である。あるべき受益と負担のバランスとは
15
〔 Ⅲ.持続可能な社会保障制度の構築に向けて 〕
●
諸外国と比較すると、日本は、 社会保障支出(国民の受益)に比べて、
国民負担率(税・社会保険料等の負担)は低いのが現状です。
●
高齢化に伴う社会保障の給付の増加と国民の負担の関係について、引き続き、
国民全体で議論していく必要があります。
主な国の国民負担率(対GDP比)
【2015】
主な国の受益(社会保障支出)と負担(国民負担率)のバランス
(GDP比)
【2015】
(%)
フランス
イタリア
ドイツ
イギリス
日本
アメリカ
0
10
20
30
40
50
47
43
40
34
31
27
(%)
35
30
25
20
15
10
5
低負担
高負担
社会保障支
出(国民の受益)
高福祉
低福祉
20
25
30
35
40
45
50(%)
国民負担率(税・社会保険料等の負担)
フランス
日本
イギリス
ドイツ
イタリア
アメリカ
日本の少子高齢化はどのように
進んでいるのか
1
〔 参考資料 〕
●
我が国は、人口に占める高齢者の割合が増加する「高齢化」と、出生率の
低下により若年者人口が減少する「少子化」が同時に進行する少子高齢化
社会となっています。
●
約50年後までに、65歳以上人口は、ほぼ横ばいで推移する一方で、15歳~64歳
人口は、大幅に減少し、高齢化率は10%程度上昇することが見込まれています。
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
(万人)
(年度)
2060 (H72) 1950 (S25)(S35)1960(S45)1970(S55)1980(H2)1990(H12)2000(H22)2010(H32)2020(H42)2030(H52)2040(H62)2050 (2018年) 12,618 50年後 (2065年) 8,808 1,541 (12%) 14歳以下人口 15~64歳人口 65歳以上人口 7,578 (60%) 3,516 (28%) 898 (10%) 4,529 (51%) 3,381 (38%) (出典)総務省「国勢調査」、「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年4月推計)」1. フィンランド 2. フランス 3. デンマーク 4. オーストリア 5. イタリア 6. ノルウェー 7. ベルギー 8. スウェーデン 9. ドイツ 10. ギリシャ 11. ポルトガル 12. オランダ 13. スロベニア 14. 英国 15. 日本 16. スペイン 17. ルクセンブルク 18. スロバキア 19. ポーランド 20. チェコ 21. ハンガリー 22. エストニア 23. 米国 24. オーストラリア 25. アイスランド 26. イスラエル 27. アイルランド 28. スイス 29. ラトビア 30. 韓国 0 20 40 (%) 1. ハンガリー 2. ギリシャ 3. ベルギー 4. フィンランド 5. フランス 6. スウェーデン 7. エストニア 8. スロバキア 9. アイスランド 10. デンマーク 11. イスラエル 12. スロベニア 13. チェコ 14. ラトビア 15. ノルウェー 16. 韓国 17. オーストリア 18. オランダ 19. ポーランド 20. ポルトガル 21. ルクセンブルク 22. スイス 23. イタリア 24. スペイン 25. 米国 26. オーストラリア 27. 英国 28. ドイツ 29. 日本 30. アイルランド 0 20 40 (%) 1. デンマーク 2. スウェーデン 3. アイスランド 4. フィンランド 5. ベルギー 6. イタリア 7. オーストリア 8. フランス 9. ノルウェー 10. オーストラリア 11. ルクセンブルク 12. 英国 13. イスラエル 14. ハンガリー 15. ギリシャ 16. ポルトガル 17. オランダ 18. ドイツ 19. エストニア 20. スペイン 21. スロベニア 22. ラトビア 23. スイス 24. 米国 25. ポーランド 26. アイルランド 27. チェコ 28. 日本 29. 韓国 30. スロバキア 0 20 40 60 (%)