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雑誌名 静岡大学教育学部研究報告. 教科教育学篇

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(1)

モーションキャプチャを活用した指揮法指導の可能 性 : KINECTセンサーを用いた簡易動作分析システ ムを利用して

著者 志民 一成, 耳塚 日香里, 大石 幸史, 小長谷 恭平 , 紅林 秀治

雑誌名 静岡大学教育学部研究報告. 教科教育学篇

巻 47

ページ 131‑144

発行年 2016‑03

出版者 静岡大学教育学部

URL http://doi.org/10.14945/00009544

(2)

静岡大学教育学部研究報告 (教科教育学篇

)第

47号 (20163)131〜144

モーションキャプチャを活用 した指揮法指導の可能性

KINECTセ ンサーを用いた簡易動作分析 システムを利用 して

The POsslbilty of Conducthg Tritt Uttizhg Motlcln Cap●

re

:Uihzing the Basic Motlon Analysis System ushg a Sensor ttEε

T

 

 

 

成・

  

 

 

日香里

  

 

 

 

史・

小長谷

 

 

平・・・・

  

 

 

 

治・・・・・ Kazunari SHITAMI,Hikari MIMIZUKA,Ytthlto OHISHI,

Kyohei KONAGAYA and ShuJi KUREBAYASHI

(平成 27年 10月 1日受理)

は じめに

音楽表現 において身体の動 きは

,生

み出される音 に直結す る。 しか し

,直

接音 を発 しない指 揮者 もまた

,身

体の動 きによって音楽表現の意図を演奏者 に伝 え

,間

接的に生み出される音に 反映させ ようとする。 これ ら音楽にとって重要な身体の動 きについて, これまで多 くの研究が 行われて きたが

,教

育現場 において

,音

楽表現 に伴 う身体の動 きについて探求 しようとした実 践は

,ほ

とんど見当た らない°。

身体の動 きの分析に活用 されているモーシ ョンキャプチ ャは

,大

掛か りな装置 を必要 とした り

,セ

ンサニを取 り付 けるなど被験者にとつて負担があった りと

,こ

れまでは教育現場で手軽 に利用で きるものではなかった。紅林 ら (2013)は 教育現場での使用 を想定 した簡易型のモー シ ョンキャプチャを開発 し

,技

術科の授業等で試験的に用いるなどした。我 々は

,こ

の簡易型 のモーシ ョンキャプチ ャを音楽の学習に生かせ ないか と検討 した結果

,指

揮法指導でこのシス テムを活用 した実践 を行い

,そ

の可能性 を検討することに した。

指揮法の基本 としては

,打

点を しっか りと示 し

,拍

を明確 に表現することが極めて重要であ る。そこ

F,本

論ではまず

,拍

を明確 に示す指揮の技能 を習得することを目的 として

, I 

大 学生 を対象 とした実践 を試行 し

,実

践 における簡易型のモーシ ョンキャプチ ャの効果の検証 を 行うとともに

,よ

り効果的な活用方法を模索 した。次に

,こ

の実践の成果をもとに, Ⅱ

 

中学 生を対象 とした実践

,Ⅲ  

大学生を対象とした「指揮法」授業を実施 した。これらの実践を通 して

,簡

易型のモーションキャプチャを活用 した指揮法指導の可能性を考えるとともに

,音

楽 の学習において身体の動 きを客観的に分析することの有用性 と

,KIllECTの

実用性 も合わせ て検討 していきたい。

・音楽教育系列

・・浜松市立伊佐見小学校

'''教育学研究科学校教育研究専攻音楽教育専修

"・・教育学研究科学校教育研究専攻技術教育専修

・・・・・技術教育系列

131

(3)

志民二成

 

耳塚 日香里

 

大石幸史

 

小長谷恭平

 

紅林秀治

大学生を対象とした実践│の概要

1.l KINECTセ

ンサーを用いた簡易動作分析装置について 本実践で用いた簡易型のモーシヨンキャプチャは,

Microsoft社のKINECT foF windOwsを使用 してい る。

KINECTセ

ンサー(Fig l)は,Microsoft社 が体感型ゲー ム機であるXbox360用 のデバ イス として発売 した もの であ り

,近

赤外線 を利用 した距離画像セ ンサーと映像 セ ンサー を内蔵 し, これ らのセ ンサー情報 を内部に搭 載されているプロセッサで処理することで

,関

節部位 の位置座標を算出することができる。

紅林 ら(2013)は,そ の機能 を利用 した簡易動作分析 システムを開発 した。

KINECTセ

ンサー か ら取得 した位置座標 をもとに

,身

体の各部位の変異や動作 を

3次

元のモーシ ョンキ ャプチ ヤ と して処理す る。 このシステムの利点 として紅林 らは,「使用者がマーカーや特殊な装置 を身 に着 けな くて もモーシ ヨンキャプチ ャを実行で きる力

Jこ

とを挙 げている。以下

,本

論では,

この

KINECTセ

ンサーを用いた簡易型のモーシ ョンキャプチャを「KInlECT」 と略記す る。

1.2 

実践の目的

KINECTを

用い実践対象者が自分の指揮動作を客観的に分析 し,「どうすればよりわか りや すい指揮 になるか」を考え, 自ら指揮の改善を試みるという実践を行 う。その実践の中で視聴 させた様々な指揮のサンプル動画に関するアンケー トと

,実

践の最初 と最後に

KDIECTで

撮 影 した身体の動きを分析し,  どのようなプロセスを経て指揮の動きが変化 したかを検証する。

それとともに

,こ

の実践の効果を高めるため

,実

践自体の改善を図ることも目的としたも

1 3 

実践の方法

実践対象者は

,音

楽教育を専攻 している大学生 (5名

)で

ある。実践の手順は以下の通 りで ある。

(1)メ トロノームめの拍に合わせて

,4拍

子の指揮 を 振 ってい る実践対象者 を

,KINECTで

撮影す る。

メ トロノームのテンポは

'=80と

した。

(2)あ らか じめ

KINECTで

撮影 しておいた

,指

導者

(耳

)が

振 った「わか りやすい指揮」 と「わか りに くい指揮

Jの

サ ンプル動画 (6パターン :表

1)を

実践対象者 に観 て もらい

,そ

の動画につい てのアンケー ト1を 行 つた (視聴す る動画はいず れ も

,身

体 の関節 の動 きだけがわか るアニメー シ ョン動画 とした:Fig2)。 それぞれの指揮 につ いて「わか りやすい」か「わか りに くい

Jか

を評 価 して もらい,そ の理由を記述 して もらった。「わ

か りに くい指揮」については

,秋

山 (1991)な どを参考 に

,拍

を明確 に表現す る上で問題 があると考えられる

,表

1の ①〜④お よび⑥の5パターンを準備 した。

Fig 2 

サンプル動画の画面

Fig.l KINECTセ

ンサー

(4)

モーシ ョンキャプチ ャを活用 した指揮法指導の可能性

実践で使用 した指揮のサンプル動画

(1)で実践対象者 自身が振 った指揮の様子 を撮影 したアニメーシ ョン動画を観て もらい, そ こか ら自身の指揮 をより分か りやす くするための改善点 を考 えて もらった。

(3)で考 えた改善点 を踏 まえ

,再

度メ トロノームのテ ンポに合わせて

4拍

子の指揮 を振 っ ている様子 を

KIECTで

撮影 した。メ トロノームのテ ンポは 1回 目と同 じ

J=80で

ある。

最後 に,「どの ようなところを直 したら指揮が さらにわか りやす くなると思 うか

Jに

ついて,

アンケー ト2に自由記述式で回答 して もらった。

1 4 

実践の改善点

実践対象者のアンケー トの結果か ら

,い

くつかの実践の問題点が見出されたので改善 した。

改善点は以下の とお りである。

(1)指揮法の基礎 の説明

2名の実践 を終 えた時点で

,動

画の指揮 について「わか りやす さ」 を問 うアンケー ト1の 結 果 を集計 したところ

,着

眼点 として期待する観点についての記述が少な く

,記

述内容 も抽象的 なものになっている傾向が見 られた。 これ らの結果は

,実

践対象者が指揮法の基礎知識 を十分 に持 つていない状態で

,サ

ンプル動画 を視聴 したか らであると推察 された。

そ こで

,そ

れぞれの動画をどのような視点で視聴すれば良いかを明確 にするために

, 3人

目 以降

,サ

ンプル動画 を視聴す る前に指揮法の基礎 について簡単 な説明をする時間を設けた。説 明の内容 としては

,指

揮の基本である「打点 を明示する」ための5つのポイン トをあげた。 5 つの ポイ ン トは

, 1)足

を肩幅 に開 き安定 させ るこ と

, 2)打

点の高 さをそろえる こ と,

3)打

点が前後にぶれないようにす ること

, 4)ひ

じや肩 を動か しす ぎない ようにす ること,

5)打

点に向かい加速 をし

,そ

の後減速 をすること, とした。

(2)サンプル動画の修正

      

3人

目の実践 を終 えた時点で

,動

画② (打点が上下 に動いて安定 していないサ ンプル動画) において

,打

点の安定性 に関 して指摘 した回答が得 られなかった。あ らためて動画② を時間グ ラフと

3Dグ

ラフで確認 したところ

,そ

れほど上下のぶれが大 きくないことがわかった。そ こ で, より打点のば らつ きが確認で きるように撮影 し直 し

,最

後の2名の実践では撮影 し直 した サ ンプル動画 を視聴 した。

(3)サンプル動画の追加

3名

の実践 を終 えた時点で

,そ

れぞれの実践対象者 を撮影 した

KINECTの

アニメーシ ヨン 133

(3)

(4)

(5)

動画① ひざが拍 に合 わせて動いているもの。

(手

)の

動 きがわか りづ らくな り,

ひざが動いて体全体 が上下 に揺 れることで,

拍が捉 えに くくなる と考 え られる。

動画② 打点の位置が上下に動いて安定 していない もの。打点の位置が上下にぶれることで, 打点のタイ ミングを予想 しづ らくなることが想定 される。3名の実践後に修正。

動画③ 動 きが打点に向かつて減速 し

,打

点の後 に加速 している もの。一般的な拍のエネル ギニ変イヒと逆 になるため

,拍

のタイミングを知覚 しに くくなると考 えられる。

動画④ 打 点の位置が前後 に動いて安定 していない もの。打点の位置が前後 にぶれることで, 打点が不 明確 になることが想定 される。

動画⑤ 打点が安定 し

,か

つ打点前に加速

,打

点後 に減速す る等

,望

ましい と考 えられる指 揮。

動画⑥

3名の実践後 に追加 したもの。ひ じが大 きく上下に動 き

,肩

が前後に大 きくぶれて いるもの。打点の位置がぶれた り

,ひ

じや肩が手 と異 なるタイ ミングで動いた りす ることで

,打

点のタイミングがわか りづ らくなることが想定 される。

(5)

134 志民一成 。耳塚 日香里 。大石幸 史・小長谷恭平 。紅林秀治

動画について

,時

間グラフと

3Dグ

ラフで確認 した ところ

,ひ

じが無駄に大 きく動いていた り,

肩が前後 に大 きくぶれていた りする動 きが見 られた。そのため

,あ

らたにひ じが大 きく上下に 動 き

,肩

が前後 に大 きくぶれている指揮 を

KINECTで

撮影 し

,わ

か りに くい指揮 のサ ンプル 動画⑥ として追加 した。それに伴い

,ア

ンケー ト1の 項 目も 1つ 増や した。

2 KINEC下

のグラフとアンケー ト

2の

分析

2.1 

分析方法

次に

,実

Iで対象者が各2回指揮 を振 った際の身体の動 きの変化 について

,KINECTの

ラフの分析 とアンケー ト2の自由記述 と照 らし合わせなが ら見てい くことにする。

グラフについては,(1)正 面か ら見た全体的な右手の動 き,(2)右 手の左右(x軸 )の動 き,(3) 右手の上下 (y軸

)の

動 き

,(4)右

手の前後 (z軸

)の

動 き

,(5)右

肩の前後 (z軸

)の

動 き,(6) 右 ひ じの上下 (y軸

)の

動 き

,(7)左

右のひざの上下 (y軸

)の

動 き

,の

7つを分析 したが,

ここでは 1回 目と2回目で変化が顕著に現れた部位 について取 り上げる。なお

,分

析 における

表記で「左右」 とい う場合

,実

践対象者側か らではな く

,グ

ラフに表示 される実践対象者 を正 面か ら見た ときの左右 を指す。グラフで見た場合

,x軸

は左方向が

+,右

方向が 一で示 され,

y軸 は上方向が

+,下

方向が 一で示 され

,そ

してz軸 は後ろの方向が

+,前

の方向が 一で示 さ

れる。以下のFig。3に

,分

析 した

3Dグ

ラフのサ ンプルを示す。

3Dグ

ラフは 1マ スが

100mm× 100mm四

方になってお り

,そ

の他のグラフの単位 について は縦軸は

mm,横

軸は1/30秒を示す。なお

,縦

軸 と横軸の数値の最大値

,最

小値は実践対象者 により異なった設定になっているが

,そ

れは指揮 を振 り始めた位置や時間の差により生 じた も のである。

3 3Dグ

ラフ

 

サンプル

2.2 

対象者 ことの分析 (1)実践対象者

A

Fig.4aは 1回目,Fig.4bは 2回目に指揮 を振 った ときの

,正

面か ら見 た右 手の動 きの軌跡 で あ る。基本 的 に

,4拍

子の指揮 を振 る ときは1拍目に向か って垂直 に振 り下 ろすが, 1回 目の

Fig.4aを見 る と

,1拍

目の打点 に向か って斜 め右方向 に振 り下 ろ してい るこ とがわか る。 また,

マ ウスで グラフに表 したい関節 を指定す る

(6)

モーションキャプチャを活用 した指揮法指導の可能性

3拍

目の打点が大 きく左 に逸れていて

,上

下にも大 きくぶれていることが確認で きる。

実践対象者

Aは ,ア

ンケー ト

2で

「1拍 目と

2拍

目の違いを明確 に したい」 と記述 していた が

, 2回

目のFig4bで は

,ほ

ぼ垂直 に1拍目の軌跡 を描いていることがわかる。 また,Flg 4a

Ft4bを

比較する と

,全

体的に図形力測ヽさくなってい る。ア ンケー トには「 もっと気持ちを 込めて振 りたい」 とい う記述 も見 られ

,各

拍 を丁寧 に振 った結果

,余

剰動作が少な くな り

,図

形 も小 さ くなった と考えられよう。

3拍

目の打点が大 きく左 にぶれている点は

, 2回

目もあま り改善 されなかったが

,一

,上

下のぶれについては 1回 目と比較すると改善 されている。

Fig 5aは 1回 目,Fな5bは 2回目の,右手の前後(z軸)の 動 きを示 している。縦軸がセ ンサー か らの距離 (つま り上方に行 くほど後方の位置であることを示す

),横

軸が時間の経過 を表 し ている。 Fig5aと Flg5bを 比較すると,Fig 5aは前後に

964mm〜 2735mm動

いているのに対 し,

Fig 5bは

400mm〜

183 9nlmに振 れ幅が減少 しているため

, 1回

目に比べ2回日では

,打

点の

前後のぶれカヨヽさくなったことがわかる°。

135

1011     200     300     400

g5a[A]1回

目右手

g5b【 A12回

目右手

 

前後

(2)実践対象者

B

Fig 6aは 1回 日

,Fig6bは

2回目に指揮 を振 った ときの

,正

面か ら見た右手の動 きの軌跡で ある。 Fig 6aを 見 る と

, 3拍

目の左方向への動 きの振れ幅が

, 2拍

目の右方向へ の大 きさに 比べ

,最

大で25倍 ほど大 きくなっていることがわかる。

ITR対象者

Bは ,ア

ンケー ト2で「大 きく振 つた ら見に くくなって しまったので

,胸

のあた

Fig 4a IA]1回

目右手

 

正面 日

g4b[A12回

目右手

 

正面

駒鰤¨瀬mmmm鰤酬

00    211    300    400

(7)

136 志民一成.耳塚 日香里

 

大石幸史 .小 長谷恭平

 

紅林秀治

りでお さまるような振 り方にしたい

Jと

記述 しているが

, 1回

目のFig6aに 比べ

2回

目の Flg6bでは

,全

体的に図形力Ⅵヽさくなっていることがわかる。

Ft7aは

1回 目,Fig 7bは2回目の

,右

手の左右 (x軸

)の

動 きを示 している (縦軸の上方が,

正面か ら見て左方向)。

4拍

子の周期 を1度終 え

,数

値が安定 した と思われる2周期 日か らの

4拍

分 の振 れ幅

(ng7a,Flg7bに

失印で示 した範囲

)を

分析 した (表 2)。 1回目では1377

mmあ

った左右 の振れ幅の差が, 2回日ではわずか

06mmに

改善された。実践対象者

Bは ,ア

ンケー ト2に「3拍目の ときに

,身

体の左側が動いていたが

,無

駄な動 きだ と感 じた」 と記述 していた。 これ らの結果か ら

,身

体の左側への無駄な動 きをな くそうと意識 した結果

,左

右の 振れ幅の差 も改善 された と考 えられる。

実践対象者Bの左右の振れ幅

中心か ら右への振 れ幅 中心か ら左への振 れ幅 左右 の振 れ幅の差

1回目

2799mm 4176mm

137 7 mrn

2回目

2364mm 2358mm 06mm

20 Ю

¨

30

Ю

Fig 7b IB]2回

目右手

 

左右 日

g7a[B]1回

目右手

 

左右

   

g7b

(3)実践対象者

C

Fig8aは 1回 日

,Fig8bは

2回目に指揮 を振 った ときの,

示す。

g6a[Bll回

目右手

 

正面

Fig 6 b[B]2回

目右手

 

正面

珈 加 価

・0︒

麺 鰤 価 師

正面か ら見 た右手 の動 きの軌跡 を

(8)

モーシ ョンキャプチ ャを活用 した指揮法指導の可能性

Fig 8aを見 ると 1拍 目の打点の後

,左

右での振れ幅は大 きくぶれることな く安定 している。

しか し

,対

象者 自身 もア ンケー ト2に1拍目の打点 より

2.3拍

目の打点がずつ と下にあつ たのが気 になったので

,高

さをそろえたい」 と記述 している ように

,2,3拍

目の打点が胸部

より下の位置にあることが アニメーション動画で も確認で きた。 しか し2回目のFig 8bを見 る と

,2,3拍

目の打点が 1回 目よりも高い位置に修正 されていることがわかる。また,ア ンケー ト

2で

「 とて も大 きく振 つているので打点を決めてまとまりのある指揮 にしたい」 と記述 して いるが

,Fig8aに

比べFig 8bで

,全

体 的に図形力Ⅵヽさくなっていることがわかる。

Fig9aは 1回 目

,Fig9bは

2回 目の

,右

手の前後 (z軸

)の

動 きを示す。 Flg 9aと Flg9bに 失印で示 した3拍目の打点 を比較す ると

, 1回

目では他の拍の よりも3拍目で後方への動 きが 顕著 に見 られるが, 2回 目ではその動 きが小 さ くなっていることがわかる。アンケー ト2で,

本人が 1回 目は「勢いだけで振 っている」 と記述 していたように

,勢

い良 く振 ることで

3拍

目 を後方へ振 りす ぎて しまったが

,2回

目では

,こ

の点 を意識 したことで改善 された と考えられ よう。

Flg 9a IC]1回

目右手

 

前後

Fig 9b IC]2回

目右手

 

前後

(4)実践対象者

D

Fig 10aは 1回 目,Fig 10bは 2回目に指揮 を振 つた ときの

,正

面か ら見た右手の動 きの軌跡 であ る。Fig 10aを見ると

, 3拍

日の左方向への動 きの振 れ幅が

, 2拍

目の右方向への大 きさ

に比べ

,2倍

ほど大 きくなっていることがわかる。 また, 3拍 目の打点が2拍目の打点 より下 方向にぶれていることがわかる。

Fig 8 a[C]1回

目右手

 

正面 日

g8b iC]2回

目右手

 

正面

250       350

(9)

138 志民一成

 

耳塚 日香里

 

大石幸史

 

小長谷恭平

 

紅林秀治

実践対象者

Dは ,ア

ンケー ト

2で

3拍

目の長 さが

1,2拍

目に比べ て長 かったJ,「右 に振 りす ぎず,長さをそろえたいJと記述 していたが

,2回

目のFig10bで

,3拍

目が上方 に変 わっ

ていることが確認で きる。

Fig llaは 1回目の

,Fi31lbは

2回目の

,右

手 の左右 (x軸

)の

動 きを示 す。

4拍

子 の まと ま りを1周期終 えた後

,つ

ま り

5拍

日か らの

4拍

分 の振 れ幅 (Fig lla,Fig llbに 失印で示 し た範 囲

)を

分析 した ところ

, 1回

目は左右 の振 れ幅の差力

2626mmで

あったが

, 2回

目で は 1268 ntmと 大幅 に改善 された (表 3)。 これ も

,左

右 の振 れ幅 をそ ろえようとす る意識 を持 っ て振 った結果

,改

善 された と考 え られる。

実践対象者Dの左右の振れ幅

Figloa ID]1回

目右手

 

正面 Fig lo b[D]2回 目右手

 

正面

中心か ら右へ の振 れ幅 中心か ら左へ の振 れ幅 左右 の振 れ幅の差

1回目

2277mm 4903mm

262 6nllm

2回目

2272‑ 354mm

126 81nm

輌m

6 ︒ ︒ 5 ︒ ︒ 4 ︒ ︒ 3 ︒ ︒ 加m︒

・ o ︒

Fig ll a[D]1回 目右手

 

左右

帥麺¨抑輌迦mm︒m

Fig ll b[D12回 目目右手

 

左右

(5)実践対象者

E

Fig 12aは 1回目,Fig 12bは 2回 目に指揮 を振 った ときの,

を示す。

正面か ら見 た右 手の動 きの軌跡

(10)

モーシ ョンキャプチャを活用 した指揮法指導の可能性

Rg12a IE]1回

目右手

Fig 12aを見ると

,左

右の振れ幅の差はあまり見 られないが

,全

体的に動 きが大 きく

,ア

メーション動画で見たときに

, 2拍

日から

3拍

目の打点に向けて弧を描 く際

,腹

部付近で振っ ていた。実践対象者

Eは ,ア

ンケー ト

2で

「1拍目は打点を意識 していたがそのほかの拍は流 れてしまったので

,全

ての拍において打点を意識 したい」と記述 していた。そのような意識の もと2回日の指揮では,Fig 12bで 見 られるように 1回 目のときよりも図形が全体的に小 さく なり

,胸

から上の位置で振っていた。

F暮13aは 1回 日の,Fig 13bは2回目の

,右

手の前後 (z軸

)の

動 きを示す。Flg 14は

, 3D

グラフで右手の動きの軌跡を真上から見た図で

,青

い線が 1回 目

,赤

い線が2回日の軌跡であ る。これらのグラフから

, 1回

目よりも2回目の方が全体的に打点の前後のぶれが大 きくなっ ていることがわかる。特に

3拍

目が後ろ方向へぶれている。対象者

Eは

アンケー ト2に , 1回

目は「打点のスピー ドが遅いと感 じた」 と記述 してお り

,打

点に向かってより加速 しようと心 掛けた結果

,勢

い余って前後への動 きが大 きくなってしまったと考えられよう。しかし

,打

点 に向かい加速をするという意識を持ったことや

, 4拍

子の図形 自体 を無駄に大 きく描かなく なったことにより,「わか りやすい指揮」に近づいたと言えるのではないだろうか。

139

g12b[E]2回

目右手

 

正面

枷 麺 枷 獅 獅 獅 瑯 帥 蜘 m m

g13a[E]1回

目右手

 

前後

枷 如 脚 麺 珈 麺 m m m m m

g13b[E]2回

目右手

 

前後

1∞   2● l1   3∞   400

(11)

140 志民一成 ・耳塚 日香里 。大石幸 史・小長谷恭平 ・紅林秀治

Fig.14[E]右

 

真上

(青 :1回,赤 :2回)

2.3 

実践 I結 果のまとめ

全ての実践対象者に共通 して見 られた変化は

,指

揮 を振 る際に描いている図形が全体的に小 さくなった とい うことである。 これ らの変化の要因 としては

,ア

ンケー トの記述 などか ら,

KINECTの

アニメーシ ョン動画 を視聴 した実践対象者が

,無

駄 な動 きが多い と指揮がわか り に くくなると自覚 したため と推察 される。 また

,そ

れに伴い

,打

点の前後 。上下のぶれや

,中

心か らの左右の振れ幅の差異が改善 される傾向が見 られたが

,こ

れについて も

,対

象者がアニ メーシ ョン動画 を通 して自分 自身の指揮 を客観的に見ることで

,改

善すべ き点 を視覚的に確認 で きたことによるもの といえよう。反対 に

,前

後への打点のぶれが大 きくなって しまった実践 対象者

(E)も

見 られたが

,こ

れ も自己の指揮の分析か ら

,加

速・減速 をつけて緩急ある指揮 に しようと意識 した結果であると考えられる。

実践Iでは指揮 を振 り

,KINECTで

撮影 したのが2回のみで

,1回

目と2回日の変化だけを 分析 したが

,自

分 自身の指揮 を顧みて修正 してい く活動の回数 を増やせば

,さ

らなる改善が期 待で きよう。

3.KINEC丁

を活用 した中学校および大学での指揮法指導実践

3.1 

実践 Ⅱ:中学校での指導実践

前節 までで報告 した

KINECTを

用いた実践方法 を応用 し

,実

際に中学生 を対象 に指揮法の 指導実践 を行った。2015年 3月 4日

,静

岡大学教育学部附属島田中学校 において

,2年

生の学 年合唱の指揮者 を務める女子生徒 に対 して指導 を行 った。実践Iで制作 した指揮のサ ンプル動 画 を使用 し

,そ

の動画の視聴 を含め合計で約15分実施 した。

実践の流れは

,以

下の通 りである。

 

真上

    Fig.16 

女子生 徒 :右

 

真上 (青 :1回,赤 :2回)

Fig.15 女子生徒 :右

 

真上

(12)

モーシ ョンキャプチ ャを活用 した指揮法指導の可能性 141

(1)合唱 曲 と同 じ拍子 (6拍子

)と

テ ンポで指揮 を振 り

,KINECTで

撮影す る。

(2)指揮 のサ ンプル動画 を視聴 し,「わか りに くい指揮

Jと

「わか りやす い指揮」 のポイ ン ト を確認す る。

(3)(1)で

撮影 した

KINECTの

アニ メーシ ョン動画 を視聴 し,自分 の指揮 の問題点 を分析す る。

(4)再

.指

揮 を振 り

,KINECTで

撮影 したアニメー シ ヨン動画 を視聴す る。

(1)と (4)で撮 影 した

KINECTの 3Dグ

ラフを分析 した ところ

,以

下の ような変化が見 ら れた。

Fig 15は女子生徒 の右手 の動 きを真上か ら見 た グラフである。 なお

,青

色で示 された1回 目 の軌跡 と2回 目の赤 の軌跡 の位置がずれてい るが, これはセ ンサ ーか らの距離が異 なっていた ためである。1回目の軌跡 を見 る と前後のぶれが大 きいが

,そ

れ に比較 して2回目は前後 の動 きの幅が1〜2マ (1マス は

100mm)減

少 してい る。 また

,ア

ニメー シ ヨン動画で は右手 と右 ひ じの動 きにね じれが見 られたが

,そ

の要 因 となっている と思われる右 ひ じの無駄 な動 き をFig 16で見 ると, 1回 (青

)に

比べ2回 (赤

)に

縮小 していることが確認で きる。

わずか15分 程度 の実践で あったが

,女

子生徒 は

KINECTで

自分 の指揮 の動 きを見 るこ とを 通 して

,そ

の問題,点を的確 に捉 え

,改

善に結 び付 けていた ことが わか る。今回は対象者が1名 のみで, さ らに時 間 も限 られていた こともあ って

,KINECTの

中学校での活用 につ いて十分 に検証で きなか ったが

,今

,授

業等で も実践 を試みたい と考 えてい る。

32 

実践 Ⅲ :大学での指揮法授業

2015年 9月28日

,静

岡大学教育学部で音楽 を専攻す る

2 3年

32名 (男子 4名

,女

子28名

)を

対象 とし た「 指揮法」 の授 業で

,KINECTを

用いた実践 を取

り入れた。授業ではまず

,秋

山 (1991)の 指揮法の ビ デオを視聴 し

,基

本的な指揮の振 り方 を確認 した後, 実践Iで常1作した指揮のサ ンプル動画 を見て各動画の 指揮 について分析 させた。その分析 をもとに指揮の打 点 を明示 す るた め の ポ イ ン トを整理 し

,そ

の後 に

KINECTを

用いた活動 を行った。

KINECTを

用いた活動 は4〜 5人のグループごとに,

指揮 を撮影 し

,撮

影 し

 '

た動画 をグループ全員

 │

で視聴 しなが ら

,先

確認 した指揮 の打 点 を 明示す るためのポイン トについてワー クシー トにチ ェ ック し,  自分 お よびグループの他の メンバ ーの指揮 につい

摯どちらとも

I・jま りなかつた 線1全くなかった 写真

l KlNECTを

用いた活動の様子

菫とで もあつた

Fig 17 

КINECTは 指揮法の学習に効果があつたか

(13)

12 志民一成・耳塚日香里 。大石幸史

 

小長谷恭平・紅林秀治

て課題 を検討 した。

この授業の終了後

,履

修 した学生 に以下 の内容のアンケー トを実施 した。なお

,ア

ンケー トは無記名で行った。

1)ア

ンケー ト内容 と結果

(1)「

KINECTセ

ンサー を使 ってみて:

指揮法 の学習 に効果があ りましたか」

KINECTが

指揮 法 の学習 に効果が あつ

たかどうかを

,「

とてもあった」 「あつた」 「どちらとも」 「あまりなかった」

の5段 階の評価尺度で尋ねた。

Fig 17に

あるように ,受 講した全ての学生が

「全 くなかつた」

「とてもあつた」

ない し「あった」 と回答 している。

〈21「

KINEC↑

セ ンサーを使 つてみて, どんな点が良かったですか」

KINECTの

良かつた点について選択肢 を示 し

,複

数回答可で尋 ねた。表

4に

まとめた通 り, 32名の履修者の うち30名

,ほ

とんどの学生が「 自分の動 きが客観的に見 られる」 とい う選択 肢 を選 んでいる。 また

,方

向を変えて「立体的に見 られる」 ことや,「

3Dグ

ラフ」で部位の 軌跡 を見 られることについての選択肢 を選んだ履修生 も

,半

数 を超 えている。「比較 して見 ら

れる」が少 なかったのは

,今

回の授業では

,複

数回撮影 して

,そ

の変化 を比較する時間カツまと ん ど取れなかったため と思われる。

(3)「

KINECTセ

ンサーの使いに くい ところがあつた ら書いて下 さい」

KINECTの

使 いに くい点について, 自由記述で挙 げて もらった。時々

,セ

ンサーが認識す るまで多少時間を要 した り

,誤

認識 した りするといつた点や

,操

作方法について少 しわか りに

くかった り

,煩

雑 であつた りする点について

,い

くつかの指摘が見 られた。

(4)「指揮以外 にどんなことにKIDTECTを使 つてみたぃですか」

今 回実践 した指揮以外 で: どんなことに

KINECTを

使 つてみたいか を自由記述で尋 ねた。

「スポーツ」や「 ダンス」のフオームのチェック等 に使用 してみたい とい う回答が多 く見 られ たが

,楽

器演奏時の姿勢の確認に使いたい という記述 も

,い

くつか見 られた。

(5)「他 に感想 などがあれば自由に書いて下 さい」

      .

その他の感想等 について, 自由に記述 して もらった。「珍 しい」 システムを利用で きて「お もしろかった」や「楽 しかった」 とい う率直な感想の他 に,「自分の動 きの くせが よく見 えて 直す ところも見つけやすかったです」や「 自分ではわか らない自分の指揮の くせがわかつてお

もしろかったです」など

,修

正すべ き課題 を確認する上での有効性が挙げられていた。

2)考

履修者べのアンケー トの (1)や (2)か

,学

生達が

KINECTを

実際 に使 ってみて

,指

の学習への効果 を実感 していたことがわかる。 また

,活

動の様子か らも,「打 点の前後へのぶ れが大 きい」や「 1拍 目の打点が他に比べて高い」 といつた具体的な問題点 を学生同士で指摘

し合 うなど

,主

体的に活動 に取 り組む姿が随所で見 られた。

それに加え

,今

回使用 した

KINECTの

システムを他の活動で使用 したい, という声 も聞か れた。アンケー トの 15)の 感想にも

,個

人でこのシステムを使用 したいという希望や,「幅広 い分野」での活用を期待する記述 もあ り

,KINECTの

様々な学習への応用についても

,学

達の関心を集めたと言える。

4 KINECTの

良かつた点

選択肢 回答数

自分の動 きが客観的に見 られる 311

立体 的に見 られ る

比較 して見 られる 9

3Dグ

ラフで部位の動 きが見 られる 19 その他:「楽しく学習できる」(1名)

(14)

モーシ ョンキャプチ ャを活用 した指揮法指導の可能性

一方で

,大

学生で も操作 に戸惑 う場面 も散見 され

,今

,小

。中学校等の授業実践で幅広 く 活用 していけるようにするためには

,ア

ンケー トの指摘 にあつた ように,  システムをより安定 的に使用で きるように改善 した り

,操

作 をさらに簡素化で きるように改良 した りする必要があ ろう。

まとめと今後の課題

今 回実施 した複数の実践で

,KINECTで

撮影 したアニメーシ ヨン動画 を使用 し

,実

践対象

者が 自分 自身の身体 の動か し方 を客観的に分析 し

,改

善 してい く活動の有効性 を確認で きた と 言 えよう。音楽の授業 などで,  このような活動 を取 り入れてい くことで

,身

体の動か し方 を教 師や他の人か ら指摘 されて直すだけでな く

,学

習者 自身が主体的に改善すべ き点 を考 えること がで きる。今 回

,実

践 Iや

Iで

は対象者が 自分 自身の指揮の改善点 を考 える際 に

,ア

ニメー

シ ョン動画の視聴のみで行 つたが

,実

践 Ⅲで行 つたように

3Dグ

ラフ等 による分析 も取 り入れ ることで

,視

覚だけでな く量的にも身体の動 きを分析することがで き

,さ

らに具体的な改善点 を考えられたであろう。

また

,今

回の実践では指揮 を扱 つたが

,歌

唱時や楽器演奏時の姿勢や身体の動 きを

,学

習者 自らが客観的に分析す る活動 な どにも

,KINECTの

活用が期待 で きよう。

KINECTは

従来の モーシ ョンキャプチ ヤに比べ

,容

易 に扱 えるとい う大 きな利点がある。今後

,小

・中学校の音 楽の授業等において も

,活

用の可能性 を検証 していければと考 える。

[付

]本

稿 は

,耳

塚 (2015)を もとに加筆 ・修正す るとともに発展 させた ものである。

1)モ

ーシ ヨンキャプチ ヤを用いて楽器演奏の分析 に応用 した研究 としては

,合

田 ら (2011)

を始 め多 くの成果が蓄積 されて きているが

,そ

の中には

,二

又 ら (2012)の 研究の ように

KttECTを

用いた もの も散見 される。

2)紅

オ木ら (2013), p214。

3)メ

トロノームは

,ス

マー トフォンアプリ「MetronOme Beats」 を利用 した。

4)1/30秒

ごとの計測値か ら

,前

後の振れ幅の最小値 と最大値 を求め

,小

数点第

2位

を四捨五

入 した。

引用文献および参考文献

・秋 山和慶監修 (1991)「

DVD斉

藤秀雄 メソッ ドによる指揮法」 ビクターエ ンターテインメ ン ト。

・紅林秀治・小林健太

 

高山大輝・江口啓

 

兼宗進 (2013)「

KINECTセ

ンサーを用いた簡易

動作分析 システムの開発」『日本産業技術教育学会誌第55巻

3号

』日本産業技術教育学会,

pp 213‐220。

・合 田竜志

 

古屋晋一・片寄晴弘 :巳波弘佳・長 田典子 (2011)「 モーシ ョンキ ャプチ ャと筋 電 図計波1を用いた ピアノ演奏 における連続指運動スキルの解 明」「映像情報 メデ イア学会 技術報告Vo135,No制 映像情報 メデ イア学会。

14

(15)

志民一成・耳塚 日香里

 

大石幸史・イヽ長谷恭平

 

紅林秀治

二又学・床井浩平 (2012)「Khectを用いたキーボー ド演奏のフインガーモーションキャプ チャ」『映像情報メディア学会技術報告 Vo136,Nol釧 映像情報メデイア学会。

・耳塚 日香里 (m15)「 音楽の知覚 と感受を促す教師の身体表現〜音楽の緊張と弛緩および拍 の表現を中心として〜」平成26年度静岡大学教育学部事業論文。

144

参照

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