別紙1
論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨
報告番号 甲 ・乙 第 3220 号 氏 名 藤川 大輝
論文審査担当者
主査 新家 俊郎 教授 副査 小野 賢二郎 教授
副査 中牧 剛 教授
(論文審査の要旨)
論文題名:Glucose Variability is Independently Correlated with Serum Level of Pigment Epithelium-Derived Factor in Type 2 Diabetes
(2型糖尿病患者における血糖変動は血清 PEDF値と独立して相関する)
掲載雑誌名:Diabetes Therapy 2021年 掲載予定
色素上皮由来因子(PEDF)は, 各種新生血管抑制効果や酸化ストレスを介した抗炎症、抗 動脈硬化、抗血栓効果などを有し、様々な疾患に関連する善玉因子 とされる。本研究では 持続グルコースモニタリング(CGM)を実施した2型糖尿病(T2DM) 患者124名を対象に, 血 清PEDF 値、及び酸化ストレスマーカーであるd-ROMs を用いてCGM による各種血糖変動指 標 含 め た 血 糖 コ ン ト ロ ー ル 指 標, 血 圧, 脂 質 代 謝 及 び 各 種 背 景 因 子 と の 関 連 を 検 討 し た
(研究1).更に 24週間の治療介入を受けた 52 名を対象に治療介入による血清PEDF の変化
度と d-ROMs 及び血糖変動指標含めた各種臨床的因子の変化度が独立して相関しているか
を検討した(研究2).
多変量解析では血清PEDF値はBMI, HDL-C, TG, eGFR, 24時間平均血糖変動幅(MAGE), 尿 中アルブミン(UACR)及びd-ROMs と関連した. 治療介入前後の比較においては, MAGE 及び
d-ROMsの改善度は血清 PEDFの改善度と独立して相関を認めた.
以上により、T2DM 患者 におけるMAGE の増加と血清PEDF 上昇は独立して関連している可 能性があるという新しい知見を得ており、学術上価値のあるものと考えられる.
本論文は本学大学院学位論文(博士)審査基準を満たしており,学位論文に値すると判断 した.
(主査が記載、500字以内)