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気温・気圧・湿度を計測する環境モニタシステムの制作

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Academic year: 2021

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気温・気圧・湿度を計測する環境モニタシステムの制作

No.05007

キーワード:RS-232C、気圧センサ、温度・湿度センサ

はじめに 

高度な超精密加工を実現するために使用さ れ る 環 境 一 定 制 御 チ ャ ン バ ー 内 の 気 圧 ・温 度・湿度をモニタリングするため、気圧セン サ2台と温度・湿度センサ2台からの気圧2 点、温度2点、湿度2点計6点のデータを計 測管理するシステムを制作しました。

  センサ 

気圧センサと温度・湿度センサは、それぞ れ1台を1組とし、環境一定制御チャンバー 内の2箇所に設置しています。使用したセン サは VAISALA 製 PTB220(気圧センサ)と HMP233

(温度・湿度センサ)です(図1参照)。 

図1  気圧センサ(左)と温度・湿度センサ   

環境モニタシステムの構成 

各センサからのデータを取り込み、グラフ 化して表示し、そのデータを保存する環境モ ニタシステムを Visual Basic で制作しました。

こ の シ ス テ ム で は セ ン サ と の 接 続 の た め、

RS-232C インターフェースがパソコン側に4 箇所必要となります。従って専用拡張ボード

をパソコンに追加してインターフェースを増 設しました。図2に環境モニタシステムの構 成 を 示 し ま す 。 ま た 図 3 に は そ の GUI

(Graphical User Interface)画面を示しま す。 

気 圧 セ ン サ

温 度 ・ 湿 度 セ ン サ RS-232C 増 設 ボ ー ド PC

環 境モ ニタ システ ム デ ー タ

コ マ ン ド RS-232C× 4Line

各 2 個

OS

図2  環境モニタシステムの構成   

図3  モニタシステムの GUI 画面   

システムの内容 

各センサは、RS-232C を介してパソコンと 通信する機能を持っており、パソコンから専 用コマンドを送信することによって、計測し た気圧、温度・湿度のデータをパソコンに送 信することができます。 

計測を始めるにはまずセンサとの通信ポー トを確保するため、通信条件を添えたコマン

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ドを送信します。通信ポートが確保できると 次に計測コマンドを送信します。センサが計 測コマンドを受信するとセンサはデータを送 信し始めます。するとモニタシステムは OS が管理する RS-232C のデータバッファがデー タを取り込んだことを確認した後、データ受 信ルーチンを実行します。このルーチンでは バッファ内のデータを取り出し、ある一定数 のデータ列に達しますとそれを数値に変更し、

メモリに書き込みます。気圧センサでは気圧 データだけを送信してきますが、温度・湿度 センサは温度データと湿度データをペアで送 信してきますので、このルーチンで別個に格 納します。その際、OS が管理する時刻も合わ せて記録します。計測中はこの作業をデータ が送信される毎に4 ch 分繰り返します。 

 

データの保存方法 

計測に際しデータの保存形式として CSV 形 式を採用し、設定した計測回数(或いは計測 時間)終了後にファイルに書き込む方法と、

1回の計測毎にファイルに追加記録していく 方法の2種類を採用しています。 

1回の計測毎に追加記録する方法を採用し た理由は、環境モニタシステムは基本的に長 期にわたり、計測することが多いのですが、

何らかの理由でパソコンが停止した場合、計 測終了時に全データを一括して保存する形式 では、停止前のデータも消失する可能性があ るからです。モニタシステムという性格上、

データの確保が最優先なので、データの消失 を少しでも防ぐために上記のような保存方法 も採用しています。サンプリング時間が 0.5 秒程度でしたら、問題なく1回毎の6点デー タを保存することができます。二重三重の安 全性を考慮するならば、データを2箇所に残 したり、無線 LAN を利用して他のパソコンに 保存するという対策も考えられます。 

計測したデータにはパソコンがデータを受 信した時刻(タイムスタンプ)を付けてあり ます。データを計測した時刻ではなく、セン サからのデータを受信した時刻になりますが、

ファイル操作時にデータ列の途中からデータ を引用しても、そのデータの計測時刻がわか るようにしています。 

 

他のモニタリングへの応用 

現在の仕様には付加していませんが、必要 に応じて移動平均やデータ変動をリアルタイ ムで解析する機能などを付け加えることがで きます。また外部演算装置を付ければ、モニ タ終了時に表計算ソフトに移して解析するの ではなく、モニタ計測中に解析結果を確認す ることもできます。 

たとえば環境モニタの対象として騒音や振 動等を計測し、その解析結果をリアルタイム で確認したいときには別のシステムを追加す る必要があります。一例として音のモニタリ ングシステムでは、まず音を測定するマイク の出力を増幅し、A/Dコンバータで取り込み ディジタル化します。元波形を観測するには A/Dコンバータのサンプリング速度は音源周 波数の 10 倍くらいは必要です。このディジ タルデータを基にFFT解析等を行い、測定音 の特性を数値化します。その際、FFT解析を 外部ハードウェアで処理すれば、解析結果を 計測中にリアルタイムで確認できます。

おわりに

  この環境モニタシステムで用いた実験デー タの消失対策など、安全性を考慮した設計手 法は、他のサンプリングシステムにも応用で きます。また測定対象が異なればそれに即し たシステムを構築する必要があります。当所 ではこのようなシステム制作の支援・指導を 行っております。

作成者  情報電子部  制御情報系  大川  裕蔵  Phone:0725-51-2622 発行日  2005 年 12 月 22 日 

参照

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