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重さを再現した金のレプリカ 最優秀賞 甲州金が教えてくれたこと うえだ上田 あゆみ歩実さん ( 山梨大学教育人間科学部附属小 6 年 ) 地元山梨で始まったお金 ( 甲州金 ) の成り立ちに着目し その歴史的背景を調べるとともに 実際に甲州金を採掘し ていた金山の遺跡や資料館を訪ね つぶさに調査した

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Academic year: 2021

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考古博物館では山梨県内の小中学生を対象に、歴史・考古学の分野に関する研究成果を募集・表彰し、応 募いただいた全作品を展示するコンクール「わたしたちの研究室」を主催しています。 第 13 回目を迎えた本コンクールには今年も数多くの作品が集まり、中でも特に優れた作品は平成 28 年 2 月 7 日(日)に開催した表彰式・研究発表会において、受賞者本人たちによって発表していただきました。 受賞作品はいずれも実際に現地へ赴き、自分の足で調査・考察した過程が見て取れ、大人の研究者たちにも 負けない鋭い視点と発想力が際立っていました。 これらの作品は入賞の有無にかかわらず全てを 2 月 9 日(火)~3 月 6 日(日)の期間、当館の展示室に て展示公開しました。特に今年は例年にもまして秀作・大作が多く、選定委員の先生方をうならせた作品が ずらりと一堂に集い、圧巻の展示となりました。 ▲ひとつひとつの作品に目を通し、厳正な審査のうえ、授賞作品を選定しました。 ▲受賞者代表・新津さんの挨拶 ▲賞状の授与① ▲選定委員長による講評 ▲約 80 名が出席しました ▲全ての作品が展示されました ▲賞状の授与②

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最優秀賞 「甲州金が教えてくれたこと」 上田う え だ 歩あゆ実みさん(山梨大学教育人間科学部附属小 6 年) 地元山梨で始まったお金(甲州金)の成り立ちに着目し、 その歴史的背景を調べるとともに、実際に甲州金を採掘し ていた金山の遺跡や資料館を訪ね、つぶさに調査した結果 をまとめています。ただ調べるだけでなく、自分で砂金採 り体験をして感じたことや甲州金を発見した方へのイン タビューなども盛り込み、わかりやすく充実した研究成果 に仕上がっている点が高く評価されました。 優秀賞 「甦れ!甲府城!~知られざる名城のひみつ~」 井上 いのうえ 悠はるかさん(山梨大学教育人間科学部附属小 6 年) もともと戦国武将と城に興味があったというだけあ り、甲府城の歴史や特長について徹底的に調べようとい う意欲が見て取れる作品です。一般的な城の築城経過か ら、甲府城の石垣の積み方まで網羅しています。また、 存在の有無について議論の尽きない天守閣についても積 極的に触れており、実際の絵図を参考にジオラマを作る など、独自のアプローチで甲府城の謎にせまっています。 優秀賞 「ぼくたちの身近な甲斐源氏」 相原 あいはら 康司こ う じさん・健人け ん とさん(昭和町立西条小 5 年) 県内各地にある甲斐源氏ゆかりの地を訪ね歩くだけで なく、さらには鎌倉まで足を伸ばしてその足跡を辿って います。鎌倉では武士体験にも挑戦し、服装から歩き方 まで鎌倉武士になりきって実録をまとめてくれました。 非常に広範囲にわたる調査の結果を、写真を多用しなが らダイナミックに表現している力作です。 ▲重さを再現した金のレプリカ ▲甲府城ジオラマ ▲武士体験の様子

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努力賞 「山梨のようかい調べ」 内木な い き 礼ら蘭らさん(山梨市立日川小 4 年) 身近な妖怪の逸話を調べるとともに、実際に妖怪伝説 の残っているお寺を訪ねてご住職に話をうかがっていま す。模造紙 10 枚にもわたる大作で、地域の歴史と伝説 との狭間にある面白さを再発見させてくれます。 努力賞 「山梨の縄文時代」 仲田な か だ 好花こ の かさん(北杜市立明野小 6 年) 山梨県にある縄文時代の遺跡とそこから発掘された土 器の文様や特徴についてイラストや表を使ってまとめて くれました。また、縄文時代の衣食住にも触れ、自分な りの見解を述べています。 奨励賞 「自分のほはばで地図を作ろう」 赤澤 あかさわ 璃り杏あんさん(山梨市立日川小 5 年) 伊能忠敬に触発され、自分の家から学校までの距離を自 分の足の歩数で測るという面白い試みをしています。 奨励賞 「ぼくの町からでた神じゅう鏡 狐塚について」 齋藤 さいとう 貴たか延のぶさん(市川三郷町立上野小 4 年) 自分の町から出土した神獣鏡について調べ、さらに考古 博物館でそのレプリカを実際に作成した成果をまとめて くれました。 奨励賞 「甲州街道 勝沼宿について」 野田の だ 幸こう一郎いちろうさん(甲州市立勝沼小 5 年) 勝沼宿ゆかりの旧跡や名所を訪ね、また昔を知る方から 話をきくことで地元の歴史を再発見しています。

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選定委員長賞 「縄文人について徹底的に調査」 岡本 おかもと 英ひで寛ひろさん(世田谷区立二子玉川小 1 年) もともと、昔の話を聴くのが好きだったという岡本君 は、「縄文人になったらいいよ!」というお父さんの何 気ない一言をきっかけに、土器片や石器を探したり土偶 を作ってみたりと、さまざまな体験に挑戦した様子をま とめてくれました。子どもならではの素朴な疑問を、自 分の生活に照らし合わせることで考察してみるなど、素 直でありながら鋭い視点が光る良作です。 ※県外からの参加です。 最優秀賞 「畑から水晶!? ~塩山竹森の水晶と石垣から学ぶ先祖の教え~」 新津に い つ 隆りゅう一いちさん(甲斐市立竜王北中3年) 祖母の家の畑で水晶を発見したことをきっかけに、塩 山竹森の水晶と地元の歴史について再発見しています。 さらに調査の中で先祖の残した古文書にもあたり、現存 する石垣の成り立ちから先祖の地域社会への貢献を知 るなど、実地調査と史料調査を織り交ぜた説得力のある 研究成果に仕上がっています。 ▲発見した水晶 優秀賞 「『地名』ってどうやってつけられたの?」 丹澤 たんざわ 基樹も と きさん(甲州市立勝沼中1年) 勝沼町休息に住む丹澤さんは、「休息」という地名の面 白さに着目し、どんな風にこの地名がつけられたのか、 また山梨県には他にどんな珍しい地名があるのかという 疑問を抱き、調査した結果をまとめてくれました。飯食 (いっくい)、百々(どうどう)、大豆生田(まみょうだ) 等々、県内各地の面白い地名を訪ね歩いており、身近な テーマをふくらませた興味深い研究になっています。

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優秀賞 「満州へ~山梨からの移民~」 遠藤 えんどう 美里み りさん(甲斐市立竜王北中 3 年) 戦後 70 年の節目の年を迎え、当時政府主導で行われて いた満州への移民政策についてあらためて向き合った意欲 作です。莫大な人数が移民として満州へ投入された背景を 詳細な数値で表し、また山梨の各地に残っている移民慰霊 碑へ訪れた記録も併せてまとめることで、戦争の記憶を風 化させまいという意志を込めたメッセージ性の強い作品に 仕上がっています。 努力賞 「山梨に生きた証」 有本 ありもと 弥生や よ いさん(甲州市立勝沼中1年) 人類誕生前から古墳時代まで山梨の歴史について広範 囲を調査し、また古墳や遺跡、博物館などを巡り、まとめ に活かしています。 努力賞 「三富と塩山をつないだ三塩軌道」 雨宮あまみや 司宜か ず きさん(甲州市立塩山中2年) かつてトロッコが走っていた三塩軌道を訪れ、廃線とな った跡地を辿った記録を聞き取り調査と併せてまとめて います。 努力賞 「甲斐の黒駒について」 上野う え の 里紗り ささん(昭和町立押原中 2 年) 県立博物館で「甲斐の黒駒」にまつわる伝説と歴史につ いて学んだ上で、実際に伝説の残っている地を訪れ、自分 なりにまとめています。 努力賞 「戦争の跡を訪ねて」 鮎沢あゆざわ 拓也た く やさん(甲州市立塩山中1年) 山梨県内のさまざまな戦争遺跡を調べ、実地踏査してい ます。インタビューを織り交ぜ、自分が感じたことについ てもよくまとめられています。

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奨励賞 「武田流花押」 穎川え が わ 桜子さくらこさん(山梨市立山梨南中 1 年) 花押の違いや歴史を知るために博物館 や図書館、恵林寺などを巡り、最終的に自 分自身の花押を考えてまとめており、見て いて楽しい作品です。 奨励賞 「祖父母に聞いた戦争体験」 古屋ふ る や 知とも紀きさん(山梨市立山梨北中 2 年) 祖父母から戦争の体験を聞き取り、自分 なりにまとめています。戦時中の郵便物を 見せてもらうなどして、当時の状況にわか りやすく迫っています。 奨励賞 「『六ヶ村堰』の研究」 有賀あ る が 健人け ん とさん(北杜市立甲陵中 1 年) 町誌などの文献を駆使して調べるとと もに、現地調査や聞き取りをすることで自 分なりの考察に深みを持たせています。 奨励賞 「柳沢吉保の真実~悪い人?良い人?~」 輿石こしいし 知とも宏ひろさん(甲州市立塩山中 1 年) 歴史上評価の分かれる柳沢吉保につい て、自分なりの視点や疑問点から出発し、 実地踏査もしながら考えを述べています。 奨励賞 「三分一湧水と八ヶ岳南麓湧水群」 草塩くさしお 康生こ う きさん(北杜市立甲陵中1年) 調べた内容を文献やインターネットの 受け売りではなく、自分の言葉でまとめて ある点が高評価でした。 奨励賞 「山梨県を支えた絹を吐く芋虫」 南 みなみ 知里ち さ とさん(甲州市立塩山中 1 年) 養蚕の歴史について資料館での詳細な 調査結果とともに分かりやすくまとめて います。

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最優秀賞 「高床倉庫の復元に挑む」 南アルプス子どもの村中学校 くらしの歴史館 弥生時代の高床倉庫の復元に一から挑戦した記録を ダイナミックに表現した大作です。土地をならすところ から始まり、材木をそろえ足場を組み、形にしていく過 程を丁寧に記録し、写真や動画、表などさまざまな方法 で研究成果を表しています。また、高床倉庫の歴史や現 在の世界の高床倉庫事情などにも触れ、視覚的にも資料 的にも価値のある出来栄えに仕上がっています。 優秀賞 「中道の宝 土橋里木さんの研究」 甲府市立中道南小学校 6 年 山梨県出身の口承文芸研究家・土橋里木氏について調 べ、民話やわらべ唄の復活に挑んだ 2 年間の足跡を、約 6m50cm もの長さをもつ一枚の巻物に表しています。 5 年生時には民話にちなんだ劇を、6 年生時には地域の お年寄りたちから聞き取りしたわらべ唄を発表してお り、調査内容以上に実践した時の様子がありありと記さ れており、目にも楽しい作品になっています。 優秀賞 「伝承文化の研究~民謡『馬八節』から~」 南アルプス子どもの村中学校 ゆきほたる荘 年々伝承者が減っている「民謡」について、その面白 さや魅力をあらゆる角度から紹介しています。山梨県に 伝わる民謡、とりわけ「馬八節」として知られる唄に注 目し、ゆかりの地である北杜市白州から韮崎市までを実 際に踏破したり、唄の中身だけでなく馬八の時代の文 化・風俗について調べたりと、派生していく興味・関心 に果敢に挑み、まとめている力作です。

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努力賞 「万沢の旧石器時代 ~旧石器時代や天神堂遺跡を調べよう~」 南部町立万沢小学校 6 年 万沢小学校の敷地内にある天神堂遺跡を調べ、旧石器 時代について広くまとめています。ごく身近な遺跡に馴 染み、積極的に学んでいる様子がうかがえます。 努力賞 「わたしたちの町の歴史ガイドになろう」 甲府市立中道南小学校 4 年 自分たちが暮らす中道の歴史や著名人などについて学 び、その魅力を伝えるガイドになるべく調査した過程を レポート。歴史路・中道往還を歴史上の人物になりきっ てガイドする劇の様子などを伝えています。 奨励賞 「身近な地域の遺跡・史跡調査レポート」 駿台甲府中学校 2 年 2 学年全体の取り組みとして、生徒それぞれが身近な遺 跡や史跡を訪れ調査したレポートをまとめています。 奨励賞 「縄文土器作りに挑戦」 駿台甲府中学校 1 年 生徒一人ひとりが思い思いの形に土器を作り、焼き上げ た作品を一挙にまとめて展示しました。

参照

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