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記事を新たに掲載し また 農薬ハンドブック (2016) を改訂出版しました 引き続き 植物防疫年刊 をはじめ各種刊行物の内容充実に努めてまいります 昨年 地域特産作物 短期曝露評価 薬剤耐性病害虫等の重要な課題に対して着実な推進を図るため 病害虫防除 農薬登録推進中央協議会 が設置されました 今後

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Academic year: 2021

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平成28年1月7日号-1 発行 一般社団法人日本植物防疫協会 東京都北区中里2-28-10 tel03-5980-2181 Fax03-5980-6751

平成28年の新年を迎えて

上路雅子理事長挨拶

謹んで新春のお慶びを申し上げます。 旧年中は皆様から多大なご支援、ご鞭撻を賜り、当協会における各種事業はいずれも 順調に推移することができました。厚く御礼申しあげます。 我が国の農業を巡る情勢は、食料自給率の低下、農業生産者の 高齢化、耕作放棄地の増大など、依然、厳しい状況にあります。 特に 2015 年 10 月には TPP 協定交渉が大筋合意されたことか ら、新たな国際環境の下で、農林水産業における強固な生産体 系の確立や高品質農産物の輸出などが課題となり、病害虫防除 技術にも一層の高度化が求められています。さらに、地球温暖 化などの影響とされる近年の異常気象は農業生産や病害虫発生 にも大きな不安材料となり、また、農産物の輸入増加に伴う侵 入病害虫のリスクの増大や抵抗性病害虫の発生などから、農薬 の重要性は益々大きくなるものと確信しております。 ところで、ここ数年の活発な新規薬剤の開発を背景に、当協会の新農薬実用化試験及 び作物残留試験の受託件数は高い水準で推移しております。薬効・薬害試験については昨 年見直し作業の完了した試験方法を活用して的確な試験を効率的に実施すること、作物残 留試験については協会独自に進めている短期暴露評価に伴う既登録剤の試験経費の一部を 助成する緊急試験も含め着実に残留試験を実施することとし、信頼性の高いデータの蓄積 に貢献していきたいと思っております。 一方、病害虫防除を推進するためには、作物に発生する病害虫の診断、適正な防除時 期や方法、薬剤の選択など専門的な知識に基づき、病害虫の被害を最小限に抑えることが 必要です。しかし、個別農家の知識や観察力では対応が困難な場合があることに加えて、 多くの指導機関での組織・体制の弱体化が進んでいると言わざるを得ません。そこで、1 月 14 日、都内で「病害虫診断を考える」というテーマでシンポジウムを開催し、病害虫 の診断や指導のあり方について考えたいと思います。多くの関係者にご参加いただければ 幸いです。 当協会では植物防疫に関する情報発信機能の充実を活動方針に掲げております。会員 向けの無料メールマガジン「植防コメント」には昨年より新農薬の防除効果に関する解説 上路理事長

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記事を新たに掲載し、また、「農薬ハンドブック(2016)」を改訂出版しました。引き続き、 「植物防疫年刊」をはじめ各種刊行物の内容充実に努めてまいります。 昨年、地域特産作物、短期曝露評価、薬剤耐性病害虫等の重要な課題に対して着実な 推進を図るため、「病害虫防除・農薬登録推進中央協議会」が設置されました。今後も農 薬行政に積極的に協力していく所存です。 今年も、皆様からの暖かいご理解、ご協力を何卒よろしくお願い致します。

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日本植物防疫協会の人事異動

「平成27 年 12 月 31 日付けの人事異動」 ○委嘱期間満了による退職 氏名 所属 皆川 保雄 嘱託 茨城研究所長兼千葉試験場長 「平成28 年 1 月 1 日付けの人事異動」 ○配置換え 氏名 新所属 旧所属 林 直人 支援事業部 技術総括 調査企画部 技術総括 山岸 久芳 調査企画部 プロジェクトマネ-ジャ- 千葉試験場 総括主任 有波 友紀 高知試験場 茨城研究所 中村 達都 茨城研究所 高知試験場 平成28年1月7日号ー2

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一般社団法人日本植物防疫協会組織図

平成28 年 1 月 1 日現在 総会 本 部:役員4 名、職員 35 名 研究所:48 名 理事会 理事長:上路雅子 業務執行理事:内久根 毅 総 務 部 部 長:(内久根 毅) 総括主任:堀江義明 主 任:岩崎知美 財務担当:伊藤佳奈、(松本純一) 学会担当:松原美穂、渡辺玲子、水藤早紀(1/12 ~) 不動産事業部 部 長:(内久根 毅) 調 査 役:松本純一 主 任:(岩崎知美) 本 【技術顧問】 部 業務執行理事:藤田俊一 中村幸二(調査企画部付) 宮井俊一(信頼性保証室付) 調査企画部 高橋賢司(信頼性保証室付) 部 長:(藤田俊一) 次 長:高木 豊 総 括 主 任:新井真澄、門田健吾 主 任:荒井雄太、北條 広 研 究 員:小林政文 プロジェクトマネージャー:(中村幸二)、高橋義行、石塚 仁、 黒滝美音子、山岸久芳、森田久孝、齊藤公和、 小林照二、角田 泰 業務管理担当:石井奈美 信頼性保証室 室 長:田中 薫 主 任:荻山和裕 (宮井俊一、高橋賢司) 分室・担当 (別紙) 研究所等 (別紙) 業務執行理事:近藤俊夫 支援事業部 部 長:(近藤俊夫) 技 術 総 括:林 直人 次 長:植野節子 総 括 主 任:小林玲子 主 任:波多腰智子 調 査 役:石谷秋人 特任調査役:高橋 亮

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別紙 茨城研究所 所 長: 副 所 長:森田恭充 次 長:櫻井昭寿 調 査 役:増尾重治 総括主任:難波孝志、長岡広行、沼田京太 主 任:及川雅彦、川北充彦 研 究 員:八丁昭龍、後藤直人、丸山直哉、中村達都、岡本陽子 鈴木由子、(六原智子) 総務担当:谷口千鶴子 信頼性保証室茨城分室 専門調査役:田代定良 六原智子 高知試験場 場 長:森 克彦 次 長:飯干浩美 調 査 役:奴田原誠克、高芝和明 総括主任:高田正司*、河野敏郎、小川和己、松村栄一 主 任:内藤 覚 研 究 員:谷山頼清、有波友紀 総務担当:(高田正司) 宮崎試験場 場 長:猪狩重紀 次 長:井園佳文 調 査 役:佐藤典敬 総括主任:柑本俊樹、日高正浩 主 任:舟木勇樹 研 究 員:福元義人、和田倉誠也、布留川拓也 総務担当:松本智子* 山梨試験場 場長代理:中西秀明 調 査 役:森田和博 総括主任:小川 正 主 任:坂野真平 研 究 員:宮川直也 総務担当:中村美枝子* 千葉試験場 総務担当:中澤教子* (3 月末まで) 秋田試験地 調 査 役:高橋佑治 岡山試験地 調 査 役:那須英夫、永井一哉 *は信頼性保証室兼務

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平成28年1月7日号-3

日本植物防疫協会主催

新農薬実用化試験成績検討会

(その3)

調査企画部

平成 27 年度新農薬実用化試験の成績検討会は 12 月 22 日までに完了しました。その概 況を2 回にわたってお伝えしてきましたが、ここでは 12 月第二週以降に開催された 6 分 野の成績検討会の概要をご報告します。 ◆落葉果樹:12 月 8 日~ 9 日 都内荒川区東日暮里の「ホテルラングウッド」において全 国の試験場と農薬企業の関係者ら約 330 名参加のもとで開催 されました。冒頭、上路理事長が「短期暴露評価の導入に伴 って果樹の既登録剤を中心に登録見直しが急務となってきた ことから、協会は緊急に基金を造成するなどし、全面的にこ れを支援しているところ。」などと挨拶。このあと殺菌剤と殺 虫剤に分かれて成績検討に入りました。 病害関係は、農研機構果樹研究所の中畝上席研究員と須崎 上席研究員が委員となり306 件(うち受け入れ検討 13 件)の 成績検討をすすめました。この中で、試験法が未設定であったブドウ白腐病について、各 県実施者に作成していただいた草案をもとに議論を行い、次年度以降に試験法として掲載 することが決定しました。 虫害関係は、農研機構果樹研究所の三 代主任研究員と新井上席研究員が委員を つとめ215 件(うち受け入れ検討 16 件) の成績検討をすすめました。 1 日目の会議終了後の懇親会にも約 250 名が参加し、熱心に意見交換がはかられ ました。2 日目は虫害は午前中いっぱい で全ての成績検討を終了しましたが、病 害は午後 2 時すぎまでかけて全ての成績 検討を終了しました。 落葉果樹の検討会風景 挨拶する上路理事長

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◆常緑果樹:12 月 9 日~ 10 日 落葉果樹に引き続き、ホテルラングウッドにおいて全国の試験 場と農薬企業の関係者ら約 220 名参加のもとで開催されました。 例年どおり、虫害分科会は 1 日目の午後 1 時から、病害分科会は 午後3 時からの開会となりました。 虫害関係は、農研機構果樹研究所の望月上席研究員が委員とな り 167 件(うち受け入れ検討 2 件)の成績検討をすすめました。 病害関係は、農研機構果樹研究所の足立主任研究員が委員とな り61 件(うち受け入れ検討 3 件)の成績検討をすすめました。 懇親会でも遅くまで議論の花が咲き、2 日目の午前いっぱいで全ての成績検討を終了し ました。 ◆ミカンバエ対策特別連絡試験:12 月 10 日 常緑果樹検討会の終了後に特別連絡試験の成績検討会が開催されました。本件は、短期 暴露評価導入を機にミカンバエの特効薬であった有機りん剤が登録失効となったことを受 け、対策確立のために当会が緊急に組織したプロジェクトです。事業の開始に当たっては4 月に農水省、関係県及び農薬企業による対策会議を開催し、代替防除法確立に必要な調査 法などについて議論しました。これを受け 13 薬剤が本事業への協力を申し出ていただい たことから、山口県、愛媛県及び大分県の3 県において精力的に試験を実施いただきまし た。成績検討会では、農研機構果樹研究所の望月上席研究員が委員となり、これら試験成 績の検討が行われたほか、本年から緊急に開始された国の研究プロジェクトの概況報告や、 臨席いただいた農水省植物防疫課の担当官からも関連の情報提供が行われました。 試験結果を簡単に紹介します。まず、幼 虫防除目的の試験が 4 薬剤について行われ ましたが、残念ながらいずれも十分な効果 が期待できないことが判明しました。成虫 防除目的の試験には多くの薬剤が供試さ れ、うち幾つかの薬剤について残効性も十 分見込めることが確認できました。 ミカンバエ防除対策は多面的に取り組む 必要があることから、次年度も調査法を見 直すなどし継続して取り組んでいく予定で す。 ◆芝草:12 月 15 日~ 16 日 都内荒川区東日暮里の「ホテルラングウッド」で全国のグリーン研究所など6 つの試験 機関と農薬企業の関係者ら約 90 名の参加のもとで開催されました。例年同様、まず虫害 関係試験(73 件、うち受入検討 15 件)の成績検討を行い、次いで病害関係試験(114 件、 うち受入検討22 件)の成績検討が行われました。 委員は虫害関係が静岡県ゴルフ場協会の廿日出技術顧問と当協会信頼性保証室の宮井技 挨拶する藤田理事 ミカンバエ対策特別連絡試験の検討会風景

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術顧問が、病害関係は農研機構畜産草地研究所の月星研究調整役、当協会信頼性保証室の 高橋技術顧問及び田代専門調査役が、それぞれつとめました。 会議では、供試作物の管理や他病害の防除など試験実施に当たってポイントとなる事項 について、熱心な意見交換が行われました。また、現在、病原菌の同定作業を行っている 新病害に対する防除効果についても検討が行われました。 1 日目の終了後には懇親会が行われ、2 日目の午前いっぱいまでに全ての成績検討を終 了しました。 ◆生物農薬:12 月 17 日~ 18 日 芝草に引き続き、ホテルラングウッドにおいて全国の試験場と農薬企業の関係者ら約 200 名参加のもとで開催されました。生物農薬連絡試験として発足したこの検討会も、20 年を経過する中で少しずつ運営方法が変わり、現在では稲・野菜分野での生物農薬試験(B Tは除く)を対象とした成績検討としています。 本年度は病害関係が 100 件(うち受入検討 14 件)と過去数年間では最も増加したのに 対し、虫害関係は56 件(うち受入検討 10 件)と前年より半減しました。 委員は、病害が農研機構野菜茶業研究所 の仲川上席研究員と農研機構中央農業総合 研究センターの井上主任研究員、虫害が近 畿大学の矢野教授、農研機構野菜茶業研究 所の太田上席研究員、農研機構中央農業総 合研究センターの長坂上席研究員と下田主 任研究員にそれぞれおつとめいただきまし た。 1 日目の終了後には懇親会が行われ、2 日目の午前いっぱいまでに全ての成績検討 を終了しました。 ◆家庭園芸:12 月 22 日 10 月中旬からはじまった 16 の成績検討会の最後として、協会会議室において近在の大 学、当協会研究所及び農薬企業の関係者約 30 名の参加のもとで開催されました。前年ま で病害と虫害それぞれを別会場で検討していましたが、本年は件数が減少したことから、 まず病害関係試験の成績検討(15 件、うち受入検討 4 件)を行い、次いで虫害関係試験 の成績検討(73 件、うち受入検討 15 件)が行われました。 委員は病害関係が日本大学の藤田教授と当協会信頼性保証室の高橋技術顧問に、虫害関 係は永田元茨城大学教授と当協会信頼性保証室の宮井技術顧問に、それぞれおつとめいた だき、予定時刻を延長して午後6 時に全ての成績検討が終了しました。 生物農薬の検討会風景

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~新刊紹介・書評~

植物医科学実験マニュアル

-植物障害の基礎知識と臨床実践を学ぶ-

植物防疫叢書No.2 第Ⅰ編 植物医科学実験の基礎知識 第Ⅱ編 植物医科学実験の実際 編著 堀江博道/橋本光司/西尾 健 株式会社大誠社 2016 年 1 月 30 日発行 B5 判 口絵カラー(40 頁) 本文 490 頁 定価:本体7,222 円+税 2008 年、法政大学に我が国初の本格的な植物医科学専門コースが開設され、優れた人材を輩出し つつあるが、本書は、大学がこれまで取り組んできた実験実習のいわば集大成である。新しい専門コ ースの教育内容が一体どんなものか、かねてから知りたいと思っていたが、本書を手にしてそれがい かに実践的なものであるかが即座に理解できた。本書の理念は、サブタイトルの「植物障害の基礎知 識と臨床実践を学ぶ」によく現れている。第1章は次の書き出しではじまる;「植物医科学は、植物の 生育障害を引き起こす原因や背景、ならびにその対処法について(中略)実験や現場体験を通して修 得すべきものである。そして、植物医科学の根幹をなす、的確な診断・対処法の実用的技術を身につ けるためには、植物医科学の関連の深い専門的知識を理解したうえで、基礎となる実験および農作物 等の産地や植栽地の実情に即した応用的な実験を行って、現場ですぐに役立つような、実際の対処法 を体得する必要がある。」編著者の堀江教授・橋本教授・西尾教授が永らく植物防疫の第一線で活躍さ れてきた方々であることを知れば、本書がこうした理念のもと、実践的な内容で構成されているのも 頷けよう。 本書は二部構成となっており、前半は植物病理を中心とした実験手法に関する内容で構成されてい る。ここには実験のイロハから植物病原菌の解説のみならず、初歩的な害虫診断や実験法、さらには 植物防疫行政まで盛りだくさんの内容が分かりやすくレイアウトされている。診断の参考となる口絵 写真も豊富である。要所にミニ実験課題が登場し、単元ごとに修得すべきポイントが掲げられている のは、いかにも実習教材らしい。実験実習しながら植物病理やそれに関連する総合的な知識が習得で きるように工夫されているのは秀逸である。 第二部では、より実践的・応用的な課題にアプローチする。ここには基礎実験事 例が11 編、応用実験事例が 32 編も収められ、分野もウイルスから害虫まで多岐 にわたる。植物病原細菌の簡易判定法、薬剤耐性菌や抵抗性害虫の検定法、ウイル スの血清診断法など、植物防疫の最前線で活躍する方々にも役立つ内容ばかりであ る。 本書は法政大学植物医科学センターの植物防疫叢書第二巻として刊行されたもの だが、経験の浅い県の試験場職員などにもうってつけの一冊として、強くお薦めし たい。 (日本植物防疫協会 藤田俊一) 平成28年1月7日号ー4 植物医科学の実験マ ニュアル,基礎から 臨床までを網羅

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