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Expanding Product Variety, Rising Product Quality, and International Trade

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Academic year: 2021

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(1)

博 士 ( 経 済 学 ) 栗 原 尚 史

学 位 論 文 題 名

Expanding Product Variety, Rising Product Quality,       and International Trade

(バラエテイの増加,品質の向上と国際貿易)

学位論文内容の要旨

Ch.l

         I examine the effects of trade and integration on the level of utility of consumers in two trading countries with a different size of population by using an extended love‑of‑

variety approach with endogenously determined fixed costs. I expose i) trade is not always good to all countries, and ii) there is some conflict between a large country and a small country on "trade or integration." So I state that the results of Krugman (1979) are not generally correct.

       And I introduce a new idea, the brand jam effect, which brings a similar result to Kikuchi (1996), i.e. trade pushes some inefficient firms out of the market.

Ch. 2

        This chapter examines the effects of rent‑extracting contingent tariffs in a two‑

country model of R&D‑driven growth without scale effects where firms engage in both horizontal and vertical R&D activities. Unlike a semi‑endogenous growth model, govemment policies can have long‑run growth effects. Indeed, a permanent increase in the contingent tariff rate permanently increases or decreases the long‑run rate of economic growth. The main results show that a weak form of tariff protection comparing to Rivera‑Batiz and Romer (1991) sufficiently retards the whole technological process in existing industries in the world. The results derived also parallel to and complement Dinopoulos and Segerstrom (1999).

Ch. 3

      I extend the Howitt‑Segerstrom model to characterize industries. In low‑tech industries imitation tends to take place while high‑tech industries are led by the state‑of‑

the‑art quality producers. The model also allows imitators to replace imitators. This is one of novel results and various properties of imitative R&D give rise to ambiguity of general R&D subsidies and stronger patent enforcement.

83

(2)

学位論文審査の要旨 主 査    教 授    小 野    浩 副 査    教 授    板 谷 淳 一 副査   助教授   趙   来勲

     学位論文題名

Expanding Product Variety ,Rising Product Quality ,     and International Trade

(バラエテイの増加,品質の向上と国際貿易)

    

本 論 文 は、 「バ ラエ ティ の増 加、 品質 の向 上と国 際貿 易」 と題 され 、全 体 と し て

3

っ の 章 か ら 構 成 さ れ 、 英 文 タ イ プA4版59ぺ ージ に取 りま とめ られ ている。

    

本 論 文 は 、 基 本 的 に は

3

つ の 独 立 し た 章か ら構成 され てい るが 、そ こで 使用されているフレーム・ワークはDixit―Stiglitz(1977)の独占的競争モデル で あり、 問題 意識 は明 確で ある 。本論文では、国際貿易によるバラエティの増 加 の厚生 への 効果 、国 際間 で品 質向上を行う企業の革新的行動、またこれに関 税 がどの よう に影 響す るか を考 察している。この分野は1990年代に入ってから 盛 んに議 論さ れて いる 内生 的経 済成長の国際貿易分野への応用であり、将来性 のある分野である。

    

本 論 文 の 第

1

章 で 、 筆 者 は 貿 易 に よ る バラ エティ の増 加と 広告 の効 果を 考えている。Krugman(1979)は、閉鎖経済と比較して、国際貿易を行うことによ り 、各国 の消 費者 の需 要す る財 のバラエティが増加し、厚生水準を高めると主 張 してい る。 しか し、 国際 貿易 を通じて増加する財に関する情報を消費者に知 ら しめる ため には 、生 産者 は広 告などを通じて消費者に認知させなければなら な い。栗 原君 は、 この よう な例 として広告活動を取り上げ、その水準が内生的 に 決定さ れる メカ ニズ ムを 明ら かにし、必ずしも国際貿易が全ての国にとって 良 い と は 限 ら ず 、 そ の 効 果 も 大国 と 小 国 で は 異 な る こ と を 明 ら か に し た。

    

本 論 文 の 第

2

章 で は 、 内 生 的 経 済 成 長 モデ ルを開 放経 済に 応用 し、 関税 の効果を取り扱っている。Howitt(1999)―Segerstrom (2000)のモデルを使用して

Rent

―extracting Contingent Tariffの効果を分析している。関税の効果に関し ては、Rivera―Batiz and Romer(1991)で議論されているように、主として、関 税 の 賦 課 に よ る

R

D

部 門 か ら 製 造 業 部門 への

Allocation Effect

があ る。 本

(3)

論 文 で は 、 こ れ ま で 多く の文 献が ーっ ものと して 扱っ てき たR&D活 動を ニつ に 分 類 し 、 そ れ ら の

R

&D活動 に関 税が 影響し てい るこ とを 明ら かに する 。こ の 章で の状 況は 以下 の通 りで ある。 全く 同じ

2

国 を考 える 。これ らの国は中間 財を生産し、互いにそれらを貿易しながら同質的な財(最終財)を生産している。

中 間財 の種 類は

N

個あ るが 、こ れら は個 々に 独占 的に 生産 されて いる。ここで 生 産を 行っ てい るの は、 それ ぞれの 中間財産業において最も品質の高い財を供 給 して いる 企業 であ る。 しか し、個 々の中間財市場には常に潜在的に競争者が 存 在し 、シ ュン ペー ター の革 新的破 壊が行われている。また、品質向上の競争 のみではなく、時間が経っにっれ、新しい中間財(市場)が生み出される。この ような動学的設定のもとで、この論文では、Rentーextracting Contingent Tariff と いう 関税 政策 の効 果を 考え る。こ れは、相手国の輸出企業が自国の中間財企 業 に取 って 代わ る場 合に のみ 関税を かける政策である。従来の輸入品全てに関 税 をか ける 方法 とは 異な る。 このよ うな関税の賦課のもとでは、関税による効 果 は 垂 直 的

R

&D投 資 と 水 平 的

R

D

投 資 へ の効 果 を 通 じ て 、 経 済 成 長 に 影 響 を与えることを示している。

    

本 論 文 の 第

3

章 で は 、 第

2

章 で 使 用 さ れた モ デ ル を よ り 現 実 的 に す る 第 一 歩と して 革新 のみ なら ず模 倣者が 存在する場合を分析している。各中間財産 業 に革 新者 だけ が一 人存 在す るので はなく、模倣者も存在し、製品差別化して 中 間財 を供 給し てい る。 この ような より一般的状況では、模倣者が模倣者に取 っ て 代 わ る よ う な 興 味深 い状 況を 考慮 するこ とが でき る。 ここ での 結論 は、

low

―tech産業では模倣者が取って代わる傾向にあるが、high−tech産業の場合 は、革新者の方が産業をりードするということである。

    

以 上 のよ うな 要旨 によ って構 成さ れて いる 本論 文に っい て、 審査 委員 会 の評価は以下のようである。

(1)  論文全体を通じて問題意識が明確であり、そのために必要とされる分析 手法が適切に使用されている。

2

  

本 論 文 で は 、 内 生 的 経 済 成 長 モ デ ル を 使 用 し て

Rent

extracting Contingent Tariff

を 取り 扱っ てい るが 、経 済成 長の エンジンであるR&D活動 を 中間 財の バラ エテ ィの 増加と品質の向上というニつの側面から考察して、こ の よう な関 税の 経済 成長 に与える効果が導出されている。この導出過程におけ る 同氏 のこ の分 野に おけ る深い洞察カは、彼がこの研究で得た結果とともに高 く評価された。

(3)  

同氏が これ らの 結果 を導 出す るに あた って 、十 分な理論的分析能カのあ る こ と は 明 ら か で あ り 、 こ の 分 野 で の 将 来 の 活 躍 が 十 分 に 期 待で き る 。 尚 、審 査委 員会 にお いて 、第3章で 展開 され てい る研究テーマの独創性は評価 さ れた もの の、 そこ での分析が閉鎖経済にのみ限定されており、国際貿易への

(4)

拡張が望まれるとの指摘があった。この直面する問題の難解さから、筆者の接 近方法がこの問題への第1次接近であることは間違いないが、より一層の一般 化が望まれる。しかし、これは第3章で示された興味深い分析の評価を損なう ものではない。

    

以上の所見を総合して、提出された本論文は執筆者の自立した研究者と しての資質と能カを確認するのに十分値するものと、審査員全員の合意を得た。

本審査委員会は本論文を博士(経済学)の学位授与に値するものと判断した。

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