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指 導 教 員 伊 東 治 己

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Academic year: 2021

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07381109

A Study on Oral Reading Insuctionfor1provingSpea恒且gAbilityEFL Classroosat J apanese Junior High Schools 

教 科 ・ 領 域 教 育 専 攻 言 語 系 ( 英 語 ) コ ー ス

森川

真由美

1.研究の目的と観機

国際化社会の中,英語教育においては「実践 的コミュニケーション能力の育成」が目指され,

中でも口頭でのコミュニケーション能力が重視 されている。中学校英語の授業では言語の使用 場面や言語の働きを中心としたゲーム,タスク,

インフォメーションギャッフ。等のコミュニケー ション活動が多く活用されている。しかし,実 際には生徒のスピーキングカが十分についてい るとは必ずしも言えない。日本人にとって英語 は EFL 環境であることや日本の中学校のクラ スサイズは

40

人程度であること,授業数が週 に

f3

時間J ,あるいは

f4

時間」ということを 考えると,一斉指導では生徒一人あたりの練習 量が絶対的に足りなし、からである。そこで,ゲ ームやタスク等に代わる,

40

入学級の中でもス ピーキングの力を伸ばすことができる有効な学 習活動のーっとして音読活動に注目した。

音読は従来から教室の英語指導の中で頻繁に 行われている一つの伝統的な指導技術である。

特に初期の学習段階である中斜交に如、ては多 くの教師が音読を授業の中で使用している。し かし,授業の中での音読指導は本文の斉読やリ

ピートだけで終わることが多く,音読は一つの 指導技術としてルーティーン化したものである。

つまり,多くの生徒は教師の範読を聞いて繰り 返しているのにすぎず,実際にそのような生徒

指 導 教 員 伊 東 治 己

に自力で英文を音読させても流暢に読むことが 難しいのが現状ではなし、かと思われる。

そのような中,音読がスピーキングにつなが るといういくつかの意見をふまえ,膏読はコミ ュニケーション活動そのものではないが,指導 方法を工夫すればかなりスピーキングに近づけ ることができるのではなし、かと考えるようにな った

O

しかしながら,こうした言説はあるもの の,これまで音読とスピーキングの関係性につ いての実証的な研究はあまり見あたらない。

そこでこの論文では,音読とスピーキングの 理論的な開系を先行研究に学びながら明らかに した上で,音読とスピーキングの相関性につい て検証し,スピーキング、につなげる音読指導に ついて具体的に提案することを試みた。

2.

論文の概要

第一に,英語教育において音読がどのよう に扱われているのかということを,歴史的観 点,制度上の観

へのアンケ一トを通じて教育現場において 音読がどのように扱われているのかを明ら かにした

o

まず,歴史的観点から音読は黙読 の前段階としての扱いにとどまっていたこ

とや,必要悪として軽視されてきたことが明 らかになった

o

また,中学校学習指導要領か ら制度上の流れを見てみると,音読は日本の

‑304‑

(2)

英語教育の中であくまでもリーディングに おける一つの活動として扱われ,スピーキン グにつなげる活動として明記されていない ことが分かったo さらに,中朝交の教育現場 で音読はどのように扱われているのか,その 実態を調査するために徳島県の中学校教員 に対してアンケート調査を行ったO 英語の授 業では音読は頻繁に使用される活動である が,多くの場合,斉読することにとどまって いることが明らかになった。

第二に,音読とスピ}キングの関係を理論 的に明らかにするために先行研究を参考に しながら音読のプロセスとスピーキングの プロセスを考案し,

2

つのフ。ロセスを比較し た。音読の中でもスピーキングにより近いと 考えるreadand look‑up 

( r

顔上げ音読J)と スピーキングのプロセスを比較すると,言語 化,音声化という点で共通点があることが明 らかにされた。こうしたことから,通常の音 読ではメッセージを構築するという過程を 含まないが, read and look‑up  ( 

r

顔上げ音 読J)や,クキストの中の登場人物になりき って行う, creativeoral reading"  ( 

r

なりき り音読J)のようにメッセージを構築すると いう過程をより含んだ発展的な音読は,スピ ーキングと共通点が多いことが分かったo

第三に,二つの課題を設定し,日本の中学 校現場において実験,および検証を行ったO 一つ目の課題は音読力とスピーキングカの 聞には相関性があるのかということで、あっ た。二つ目は通常の音読と「なりきり音読」

& r顔上げ音読」とではどちらがよりスピー

キングカに貢献するのかということで、あっ た。実験結果から,

1)

音読とスピーキング の聞には強い正の相関関係があること, 2) 

「なりきり音読J

&  r

顔上げ音読Jの方が通 常の音読よりもスピーキングカに貢献する ことが分かったO つまり,スピーキングにつ ながると考える「顔上げ音読

J

や「なりきり 音読

J

を練習することでスピーキングカを伸

ばすことができるのではないかという期待 が生まれた。

第四に,以上の議論を受けて,

r

なりきり 音読」の利点を述べるとともに,スピーキン

グにつなげる音読指導について具体的な指 導方法日軒面方法を提案した。

3.今後の課題

本研究では,音読とスピーキングの相関 性について検証しただけにすぎず,スピーキ ングにつながる音読の指導が生徒のスピー キング力の向上に高い学習効果があること を証明するまでには歪らなかったo今後,

r

りきり音読

J

の学習効果を学校現場である一 定期間実験を行うことによって生徒のスピ ーキングカがどれだけ伸びるのかを検証し ていく必要がある。また

r

なりきり音読J 以外の音読の種類によってスピーキングと の関連性がどう変わるのかということをよ り詳しく調べる必要がある。調査からも明ら かなように音読は授業の中でよく使われる 指導方法であり,今後もより洗練された研究 によってその効果が明らかにされることが 必要である。さらに,スピーキングが音読指 導だけでなく,音読指導以外の要因によって 伸びるとし、う可能性があることをもっと検 討すべきである。生徒のスピーキング能力を 高めるために,今後,音読を含めた権尊対忠 評価法の在り方を学校現場での実践を通し て継続的に研究していきたい。

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参照

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