吸湿発熱かつ吸熱脱水機能を有する繊維開発のため の 親水性・温度応答性ポリウレタンの合成
著者 橋本 保, 高橋 あゆみ, 漆? 美智遠, 阪口 壽一
雑誌名 福井大学大学院工学研究科附属繊維工業研究センタ
ー年報
巻 3
ページ 7
発行年 2010‑06‑30
URL http://hdl.handle.net/10098/2573
-7-
X = CH3 CH3 R = OCH3 , OC2H5 ,
R = ,
OCH3 OC2H5
, ,
PMOVE-OH PEOVE-OH PMEEVE-OH
PMOVE-PU PEOVE-PU PMEEVE-PU HO CH2CH2 CH
OR CH2 CH CH3
O O CH CH3
CH2 CH
OR CH2CH2 OH
n n
O OCH3
O OCH3
O CH2CH2 CH OR
CH2 CH CH3
O O CH
CH3
CH2 CH OR
CH2CH2 O C O
N H
X N H
C
n n O m
[
2
]吸湿発熱かつ吸熱脱水機能を有する繊維開発のための
親水性・温度応答性ポリウレタンの合成
工学研究科 橋本 保,高橋あゆみ,漆﨑美智遠,阪口壽一 1.緒言
ポリウレタン材料は,ウレタン結合以外の部分の化学構造を変えることにより広範囲の 性質を持つように設計でき,樹脂,ゴム・エラストマー,弾性繊維など幅広い分野で使用 されている。本研究ではポリウレタンの機能性をさらに向上させる目的で,親水性で温度 応答性ポリマーであるオキシエチレン鎖を側鎖に有するポリビニルエーテルポリオール
(
PMOVE-OH
,PEOVE-OH
,PMEEVE-OH
)の合成方法を確立し,それを用いたポリビ ニルエーテル親水性セグメントを有する新規のポリウレタン(PMOVE-PU
,PEOVE-PU
,PMEEVE-PU
)の合成とその機能性を検討した。2.実験
オキシエチレン鎖 を有する三種類のビ ニルエーテルモノマ ーを,二官能性開始剤 をエチルアルミニウ ムセスキクロライド
(
Et
1.5AlCl
1.5)および テトラヒドロフラン(
THF
)と組み合わ せて用い,トルエン中,0
℃でリビングカチオン重合し,水を用いて重合を停止して両末端にアルデヒド基を有する ポリマーをまず得た。次いて水素化ホウ素ナトリウム(NaBH
4)により末端アルデヒド基 を還元し,PMOVE-OH,PEOVE-OH,PMEEVE-OH を合成した。こうして得たポリオ ールとトルエンジイソシアナート(2,4-:
約80
%,2,6-:
約20
%)を等モルで反応させ,ポリウレタン
PMOVE-PU
,PEOVE-PU
,PMEEVE-PU
を合成した。生成ポリマーの数 平均分子量(M
n)と多分散度(M
w/M
n)はGPC
によりポリスチレン換算で測定した。3.結果と考察
M
nが4000
~7000
の各ポリオールを用いてM
n が 数 万の 各 ポリ ウレ タ ンを 合 成し た。PMOVE-PU
とPMEEVE-PU
は室温(~25
℃)で水溶性であったが,
PEOVE-PU
は15
℃以 下で水溶性になった。温度応答性の評価の一 つとして,表1
に各ポリマーの水溶液の曇点 を示す。各ポリオール,各ポリウレタンとも に,ある温度で水溶性から急激にポリマーの 沈殿が生じた。ポリマー側鎖の親水性が高いほど曇点は高くなり,ポリオールよりポリウレタンの曇点は低かった。
67.4 PMEEVE-PU
23.8 PEOVE-OH
87.2 PMEEVE-OH
73.9 PMOVE-OH
16.6 PEOVE-PU
49.0 PMOVE-PU
Cloud Point (oC) Polymers
67.4 PMEEVE-PU
23.8 PEOVE-OH
87.2 PMEEVE-OH
73.9 PMOVE-OH
16.6 PEOVE-PU
49.0 PMOVE-PU
Cloud Point (oC) Polymers
a) Polymer concentration in water: 1 wt%. Table 1. Cloud Points of the Polymersa)