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目標:大学・学部、研究科の理念・目的・教育目標を達成するよう教育・研究を行ううえで適切な教 員組織を整備する。大学・学部、研究科に関与するすべての構成員が生き生きと組織に愛着を もって活動できるようなシステムを整備する。
【現状の説明】
(1) 教員組織
本学は、看護学研究科に修士課程と博士後期課程をもち、修士課程は2専攻(看護学専攻、ウィメ ンズヘルス・助産学専攻)、博士後期課程は1専攻(看護学専攻)で組織される。
修士課程の教育課程は、2専攻ともに大きく基盤分野と専門分野に分かれ、博士後期課程の教育課 程も基盤分野と専門分野とに分かれる。基盤分野は専門科目を学び深めるために必要となる基礎的理 論や研究技法、ならびに関連諸科学の理論や技法を学ぶものである。専門分野では、専攻する看護分 野の理論や技法を学ぶ。
教育研究体制として、教養基礎教育、基礎系看護学、臨床看護学Ⅰ、臨床看護学Ⅱの4領域を設け ている。
「教養基礎教育」には教養科目と基礎医学、「基礎系看護学」には基礎看護学、看護教育学、看護理 論・研究法、「臨床看護学Ⅰ」には小児看護学、母性看護・助産学、成人看護学、老年看護学、「臨床 看護学Ⅱ」には地域看護学、精神看護学、看護管理学が所属している。
この教育研究体制は、大学院の教育研究指導、研究費の分配、また各種委員会や学内の組織運営に 活用されている。
設置基準に照らすと、一専攻あたり12名以上の専任教員が必要とされ、本学は修士課程が2専攻で あるが、教授・助教授・講師は合計で39名となり十分に満たしている。大学院での単位認定は講師以 上が担っている。また、非常勤講師が単位認定している科目は1科目のみであり、他はすべて専任教 員が単位認定を行っている。また、大学院の教育のみを担う特任教授が2名、臨床に籍をおく臨床教 授が毎年10~15名程度、外国人の客員教授が2名程度任命されている。
専任教員一名当たりの学生数は約3.3名であり、適正である。看護専門分野別に見ると年度によっ て在籍する学生数に若干偏りが認められるが、修士課程および博士後期課程ともに、それぞれ1学年 最大4名までが主査として指導できる学生数としている。
修士課程は、修士論文コースと上級実践コースとに分かれており、学生は目的に合った各専門分野 25コースの中から選択する。上級実践コースのうち5つの分野は看護系大学協議会より専門看護師
(CNS)教育課程として認定されている。演習や実習科目では、臨床現場にいる実務経験が豊かな臨 床教授、臨床指導者、およびCNSが指導・評価を行う。
教育課程の運用については、大学院担当の教授および助教授によって構成される研究科委員会が毎 月1回開催され、学生の履修に関連すること、科目の調整や評価および学位論文の審査に関連した議 題を審議している。また、大学院教育に関わる講師以上の教員が集まる拡大研究科委員会が年に2回 開催される。 科目評価や上級実践コースの実習について、研究倫理審査に関連した議題が検討される。
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そのほか領域を超えた複数の教員で担っている科目の連絡調整は、適宜行われている。
(2) 研究支援職員
大学院生の研究を支援する体制としては、図書館における情報検索の相談には図書館司書が配置さ れ、コンピュータルームには教育相談員とコンピュータ管理相談員とが配置されている。支援職員に は、メールで事前に相談予約をとり、例えば研究計画作成段階の文献検索では1人1時間程度の相談 が行われている。
2003年度からは聖路加看護大学看護実践開発研究センターが付置され、外部研究費獲得のための情 報提供や相談を、また研究倫理審査委員会による研究倫理に関する講座を設けている。大学院生の英 語論文の添削や相談に関しては、専任の外国人教員が適宜指導に当たっている。
ティーチング・アシスタントは1997年度に制度化し、毎年平均26名の大学院生が登録し、2000年度 は726時間、2001年度は760時間、2002年度は990時間、2003年度は1,010時間、2004年度829時間の採用 であった。
リサーチ・アシスタントの制度化は2005年度に整えられ、それに先立ち2003年度から開始された聖 路加看護大学21世紀COEプログラムにおいて、特に博士後期課程の学生がリサーチ・アシスタントと して毎年12~13名登録され、研究プロジェクトに参画している。
(3) 教員募集・任免・昇格に関する手順・手続き 学部の項参照
(4) 教育・研究活動の評価 学部の項参照
(5) 大学院と他の教育研究組織・機関等との関係
大学院レベルの他大学院との関係では、立教大学大学院社会学研究科および立教大学大学院コミュ ニティ福祉学研究科との相互聴講制度があり、研究テーマとの関連性がある学生が希望している。
また、米国のオレゴンヘルスサイエンス大学看護学部(OHSU)との国際交流協定および韓国のヨ ンセイ大学との国際交流協定があり、大学院生および教員が相互に研修を行っている。修士課程の科 目「国際協働論演習」では、米国のポートランドOHSU病院での10日間の演習が行われ、またがん看 護に関連して米国・MDアンダーソンから毎年5名前後の講師を招聘しての演習が行われている。
各看護専門分野においては、国内大学院との合同講義や公開セミナーを開催している(東京女子医 大;精神看護、千葉大学;成人看護、東京大学;母性看護など)。
また、共立薬科大学、北里大学医学部との学術交流は、2006年度に交流協定が締結したばかりであ るため、今後、単位互換システムの検討や共同研究などの話し合いがもたれると予想される。
博士後期課程の博士論文研究計画書の審査並びに学位審査においては、必要に応じて学外の大学お よび研究機関の専門家1名が審査委員として加わっている。研究テーマや方法論に精通している学外 研究所や大学からの審査委員が副査として参与し、研究計画から最終論文まで複数指導体制を組んで いる。
【点検・評価】
教育研究体制は、実践科学である看護学の特徴から医療の実践現場での学びが自由にできるように 少人数教育に対応できるだけの教員が組織されている。ただし、在籍する学生数が専門分野によって 若干偏りがあるため、主査の研究指導の時間数に多寡が生じている。
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修士課程の上級実践コースでは、演習・実習においては、高度専門職業人の育成に相応しい指導体 制が望ましい。しかし、専任教員だけでは十分とはいえず、臨床教授や臨床指導者にゆだねているが、
多忙を極める現状から、実習施設と大学側との協働をどのように行っていくか、実習指導者の確保や 人材交流が課題となっている。
教育研究支援職員は、研究支援に関連した専任職員あるいは非常勤職員が配置されている。
教員の募集・任免・昇格に対する基準・手続は、2003年度に発足した検討会において見直しが行わ れ、2006年度の学校教育法の改正に伴った規程の改正時に反映された。
教員の教育研究活動に関する評価方法は、明文化された基準は持ち合わせない。公表されている年 報によって、教育・研究・社会活動の実績をみて、教員相互が切磋琢磨している状況である。成果主 義に基づく教員管理は行っておらず、教員の個々の自主性に任せた活動を奨励している。しかし、教 員の職務時間は24時間を柔軟に使って行われるために、時にはオーバーワークになることもあり、時 間的な拘束の大きい実習をはじめとした教育活動と、研究活動や社会活動とのバランスを保つことが 課題となっている。
大学院と他の教育研究組織・機関等との関係は、国内外にその機会は開かれている。
【将来の改善・改革に向けた方策】
修士課程の演習・実習指導体制については、非常勤講師と臨床教授の規程だけが定められているの で、実習施設と大学との交流契約システムや、臨床講師等の新たな職位の発令が研究科委員会の検討 事項としてあがっている。
教員のオーバーワークによる疲弊を避けるために、教員個々の仕事調整力を養うためのFD活動やモ ニタリングシステムが今後必要になってくるであろう。
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