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I I I 資産市場アプローチ 9 7 6 年までの R

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(1)OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ. R .ドーンプッシュの開放 経 済理論 の貨幣的側面 ( 2) 田. ; ; : .. 日. 民. 朗. I マキタリー・アプローチ. E 若干の政策提言の考察(以上『香川大学経済論議』第 5 5巻第 2号に掲 設 〉. I I I 資産市場アプローチ 9 7 6 年までの R . ドー われわれは,香川大学経済論叢第 55巻 2号において, 1 ンプッシュのマネタリー・アプローチを,為替相場決定論と開放体系における. 9 7 6 年までの彼の考え方は,貿易収支を貨 貨幣の取扱いの観点から検討しぶ 1 幣現象として把え,実質変数がその貿易収支に貨幣スト み作用するものとする立、場にたっていた。そして,. y. グの需要を通じての. その中心となる函数は,. B=ν(L‑M) である。そして,その場合の貿易収支 B は,対外準備資産の変 動. R に等しいものとされた。. したがって,函数 B=ν( L‑M)は,国際通貨. 〈対外準備資産)の需要函数であるとみることができる。かくして,国際通貨 保有の変動は,国内貨幣の超過需要に一定率 ν で直接関係し,B=Oすなわち. 丘=0 となり,はじめて長期の均衡に到達すると解釈されうるもので、る。この 考え方において,貨幣的側面での問題点は,為替相場の変動やその切下げが ν の値に何の影響も与えず一定のまま残されると仮定されることであり, また国 際通貨の保有動機が圏内貨幣の保有のみに依存し国際取引に直接関係せずした がって国際通貨保有の明確な動機分析を見出、しえないこと,および到子率を含. 香川大学経済論議』 (1) 拙稿 IR ドーンブッシュの開放経済学の貨幣的側面(1)J w 第5 5巻 2号.

(2) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 3 3. R ド ー γ ブ y 、ンュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). ‑87‑. むように拡張し貨幣を国際的に取引される資産の一部として把握し得ないこ と,などであるといえる。これらの中で最も重要なものは,. μ. を一定とする点. であると思われる。このことが, 1975年以降の論文において為替相場の切下げ 効果を詳細に考察するに際して,上記の. B=ν(L‑M)の関係式を分析から排. 除しそれに代って貿易収支を政策手段としての租税や国内貨幣需要給均等点 で決定される利子率などに依存するものとすることに導いたとみることができ る。そしてこの場合,国際通貨保有の考え方は,少くとも表面上は,全く姿を 消すに至ったのである。 以上のドーンプッシュの考えを念頭に置きながら,. ドーンブッシュが貨幣を. 資産のーっとして把える場合の資産市場アプローチを考察することにしよう。 先ず,相対価格の伸縮性,完全雇用,連続的な市場決済等を仮定し,消費財と 投資財(投資財を労働集約的な財とする〉を生産するこ部門モテールにおいて,彼 の考えを要約する。所与の労働と連続しで一定率で減価する資本を仮定する。 そして,. 減価の補填部分を差ヲ I~ 、た純投資の物的アロー K を,消費財で表わ. した資本財の価格 q と資本ストック K の函数であると考える:さらに,. スト. ルパー・サミュエルソンの定理から資本財の相対価格 qが実物資本 K の収益 γ. と逆関係にあることを考慮し,純投資フロー K を. K=K(γ,K),. Kr<O, KKく O. (1). で表わす。そこで ,K=O となる定常状態は, (1)式および Kr=‑Kr/KKく O (2) Dornbusch,R. A P o r t f o l i oBalance Modelo ft h eOpenEconomy,J OU1・ n α l o . fMo叫etaryE,co托 omi,cs,VoL1,no.1,Jan.1975. (3) 消費財,投 資財の両生産函数を一次向次とし,労働と資本のこ生産要素賦存長 (N ,K) および相対価格 qを与えると,利潤極大の結果生じる両財の供給函数は K, N,qの函数となる。 F o l e y,D "K .andM.Sidrauski,MonetaryαndFis ,ca lP o l i. 圃. i ,cy似 α G r ' o ωωg &onomy ,1 9 7 1,pp1 1 ‑ 1 9 (4) 労働集約的資本財と資本集約的消費財からなる生産可能曲線上において,資本財 の生産増大は, それに応じた相対価格 qの騰貴をもたらす。他方,要素市場を示す ボッグス・ダイヤグラムの契約曲線上では, この資本財の生産増大は,資本レンタ ル料 T の下手喜と労賃の上昇を生じる。かくして, 拡張する財の生産に集約的に使用 される要素の報酬の上昇すなわちその厚生水準の上昇を導くとするストルパ}・サ ミコエルソンの命題が得られる。 ,,. 刷.

(3) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第56 巻 第 3・ 4号. ‑88‑. 434. から,. K=K(γ),. K, くo. (2). となる。消費財で測った投資 Iおよび資本ストック kは ,. 1=qK=1(γ, K),. く0 1, ,1K<O. k=qK=k(γ, K),. ム く0 ,k Kく. o. (3) (4). で規定される。そして ,K=O となる定常状態,すなわち (2)式は,. k=た(r),. k <O ,. (5). で書き換えうる。これらの生産側に対して需要側をみる。まず,貯蓄函数(消 費財で町測って〉を,. S=cp(勿 ー ω) とする。ただし. (6). wは実物資本の収益 T と負債の利子 4に依存する望ましい. 富の水準 勿. =w(γ, i ),. であり,他方. w, >O,Wi>O. (7). w は実際の富の水準である。これらは,いずれも消費財で表わ. されている。そして,貨幣,実物資本あるいは株式,および負債の三つの資産 , ω〉を仮定する。そこで,実際に保有される富 w は の保有 (m, b. w=旬+k,た だ し り 三 nも+b. (8). の制約の下になければならないくただし旬は金融資産〉ことになる。民間部 門の資産選好を,. md三 A m ( r, も のv. (9). b=ん( γ, i)w. ( 1 0 ). kd=九( γ, i ) ω. ( 1 1 ). d. とする。ただし (8)式からん+ん+ん =1であ. 2 ;これに対L.,公的部門の. 収支は,租税収入 Tおよび公的部門の消費財支出 G とその負債利子支払 (5) 上記 (4) 式の~kKくO は,ドーンブッシュの示すままに記じたものであるが,. i bg. k ! ( = q. となることからんK>Oの誤りと恩われる。 (6) 負債 bは,消資財で示された実質額であり,価務水準の変化から独立である。な お,その負債の価格は l / iである。.

(4) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 3 5. R ドーンプッ、ンュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). ‑8 9ー. からなる。すなわち,. ( 1 2 ). T=G+ibg. である。かくして,民間部門の収入(消費財の民間部門間売却と公的部門への 売却および外国への売却,並びに投資財の売却, と利子受取〉と民間部門の支 出(消費支出と貯蓄および租税支払〕を, ( 1 2 )式に加え,公的と民間の両部門 の収支合計から,貿易収支黒字を求めると,. (S‑I ).‑i(b‑bg). ( 1 3 ). を得る。この貿易収支黒字は,圏内信用拡張のない場合に,. ドーンプッシュが. 園内の貨幣供給増大の原因として把えるものである。なお,国際的隠は消費財 と負債のみが取引せられる。実物資本およびその報酬に関わる債権(株式〉 は,取引されず,非貿易財として取扱われる。また小国モデノLの仮定に立ち, 消費財価格および利子率は, ともに外国から与えられる。さらに,為替相場も 所与と置かれる。そこで,上のモデルにおし、て,内生的に決定される変数は, 投資財の相対価格 q あるいは資本の収益 γ のみとなる。 任意の時点におし、て,実物資本 K および金融資本りは,所与と考えられる。 ゆえに,. 外国から与えられる利子率 P のもとで得られる市場の短期均衡は,. d 資産に関する制約〈が ‑k)=作一旬勺から ,k=k ,すなわち,. KO)= ん( γ, i * ) [ 。 旬 +k(r, KO)] た(r,. ( 1 4 ). によって示されることになる。このストック均衡は,第 1( b ) 図のたた曲線と して描かれる。. んた曲線の勾配は,所与の実物資本 KOで γ が増大するとき株. 式市場において生じる超過需要を減じ,市場均衡を継続するために?の値の減 少を必要とし,左上りの傾きを示すことになよとそして,. その場合,このたた. 曲線の背後で貨幣と負債のポートフォリオがこの増大した T と外国から与えら. (7) 財市場での相対価格 q と要素市場での要素価格比は, 1対 l関係にあるものと仮 定されている。 拙稿「要素価格均等化命題と貨幣」呑川大学経済学部『研究年報』 6( 1 9 6 6 年 〉 。 (8) F o l e y,D自 K . .andM S i d r a u s k i,o p .cit,pp2 7 ‑ 3 1を参照。なお,資本蓄積は e q u i t y ) のみで金融されるものと仮定されている。そして, 実物資本単位当 株式 ( h a r eであるとしている。 り 1s 刷.

(5) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 5 巻 第 3・4号. ‑ 90ー. 436. れるげによって所与の為替相場の下で決定されている。. このようなストッグ. 均衡は,投資および貯蓄などのフロー水準と次のように関係してくる。貯蓄は 資本収益の均衡値ヂと外生変数伊によって決定され,他方純投資は均衡値 F と所与の Koによって決定される。すなわち,それらは,第 1( a )図に示される (b). (a). +-~. I. t. 。. v. ' v. S 第. l 図. ように,所与の金融資産旬。と実物資本 K。の下に (5)(6)(7)(8)式によっ て右上りとして描かれる貯蓄曲線. S と,所与の実物資本 K。の下で (3)式に. よって右下りとして描かれる純投資曲線 Iの Fにおける値. gとfによって与え. られるのである。かくして,ストック均衡を示す第 1( b )図から導かれた均衡. ‑1を生じることになる。そ 収益率引ま"第l(a)図のフロー関係では,超過 8 1 3 )式からわかる如く経常収支の黒字を生ぜしめ,金融資 して,この超過は, ( 産(貨幣と負債〉の蓄積をもたらす。また,同時にそれは,正の純投資すなわ ち実物資本の蓄積をも生じることになる。 これらの関係は, ( 1 4 )式から得る均衡解. r =ヂ(v,K)を,. (1)式に代入し. 資本形式の均衡値を求め, K=K(矢~K) 三 a(K, ψ〉. さらに,そのタを,. σ。 >0, σK<O. (6)(7)(8)王立に代入して得る. ( 1 5 ). s =ψ[ ( r , i * )一旬ーた ( r , 勿. (9) 上記 ( 1 3 )式から,貿易収支黒字=経営収支 ‑ i(b‑bg) である。故に,貿易収支黒. 字と政府負債をこえる民間の保有する負債の利子の受取の和は ,S‑1の経常収支に 等しくなる。.

(6) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 3 7. R ドーンブッ、ンュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). K)]三 S(ψ, K) と ,. ‑9 1ー. (3)式に代入して得る 1=1 く , f ! K)三 I ( ψ, K) とから,. ( 1 3 )式の経常収支の黒字で示される金融資産の増加率を求め, の=S(v , K)‑!(の, K)三 π(V, K), 7 Z ' Vく 0 ,πK ; : ; O. これらはめはめの両式によって表わされることになる。この両式は. ( 1 6 ). vおよび. K に関する微分方程式であり,時間に亘る上記の体系の変動を記述するもので ある。そして,その変動過程を,第 1図において示すと,先ずりの増加につい. a )図の貯蓄曲線の左方シフト ては第 1(b)図のんた曲線に沿った移動と第 1( および純投資曲線の右方シフトによって表わされ ( π旬<0 ,σ。>0),次に K の. b )図 の た た 曲 線 の 上 方 シ フ ト と 第 1( a )図の貯蓄曲線の 増加については第 1( 左方シフトおよび純投資曲線のリプチンスキー効果による左方シフトによっ て,表わされる σ (K<O,πK407 。 なお,長期均衡に到達するための安定条件 は , ( 1 5 ) ( 1 6 )の両式を線型に改め根と係数の関係より,. σK+引 く Oと σK町+. σv 7 Z ' K>Oが成り立つことを必要とする。)これらの微係数の符号は, ( 1 5 )式と ( 1 6 )式の左辺をゼロとしその各々の曲線を K=O曲線および ψ=0曲線として 描くとき(第 2図工. これら曲線で得られるそれぞれの領域において矢印の移. 動として示されてく. 2 1そこで,正=0曲線と ψ=0曲線の交点 (v,K) で長. 期の均衡が到達されることになる。 以上のように,生産性の変化や人口の増加のような外生的要因の変化のない. ( 1 0 ) 世の増加は ,S=q ) ] から,貯蓄を減じる。また,それは, ♂)‑v‑k(r ,k ;[w(γ, ( 1 4 )式i γく O から,投資を増大する。 の T と U の逆関係を考慮すると,1: ( 1 1 ) γ およびげを一定とすれば, ( 1 4 )式から oUioK>O を得る〈ただしく井〉式の ;kK<O,および l kK>O と改める〕。また oSioK=‑q Kく O となることから貯蓄曲. 線と投資曲線の左方シフトが見出される。貯蓄および投資の両曲線がともに左方 γ フトするので,その差で示される π'Kの符号は,確定できない。 ( 1 2 ) 新開陽一著「経済分析と微分・定差方程式」 東洋経済新報社 昭和45年 63~ 64頁 。 ( 1 3 ) ψ=0曲線の勾配はー πKiπ世であり ,K=O曲線の勾配は ‑<JKi<J旬である。これ π心 らは, πK>O とすると,ともに正となる。前者と後者の勾配の差は (<J♂ K‑<JK < Jv 7 t 。となり,安定条件から正となる。 i ( 1 4 ) 例えば, ( 1 5 )式は線型で <Jvv+<JKK ト デconst=Kとなる。 K の K=O曲線を越え る増大は ,K =<J.V+<JKK+<JKAK+const. すなわち K=OKAK<O となる。ゆえ に K=O曲線の右方の領域では,たの減少を生じることになる。.

(7) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 3・ 4号. ‑ 92‑. 場合,長期均衡は, ( 1 6 )式の経常収. 438. v. 支 S‑1がゼロとなり,資本ストッ. v=o. クや貨幣および負債のいずれの純増 もゼロとなる点で到達せられる。す. 予. r ‑ーーーーーーュ. 1 ". 1 0 )式とく1 3 )式から,貿易 なわち, ( 収支の赤字は,民間部門の公的負債 発行をこえる負債保有高の超過か ら得る純利子受取によって金融され. 十Q 、. し. J. 一一一士一一一一一一一一‑K K 第. る 。. 2 図. i ( Ab (子,け )w(子,i*)‑bg ] そして,. ( 1 7 ). その貿易収支は,公的部門の負債発行額がめ g =ib となるような場. 1 5 )式および ( 1 6 )式に 合にのみゼロとなる。さて, (. K=Oと ψ=0を代入し,. (3)式の関係よりして長期均衡の定常状態では , 1=0および S=oを得る。 したがって, (7)式の望ましい富の水準勿は,貯蓄がゼロの定常状態の富の 水準であったことが見出される。. そして. S=< p [ 勿( γ, i 勺一旬ーた ( r,i * ) ] よ. , り 伝一勿〈子 , i * ) . . ‑ k( r ,. を得る。. これらの関係は,. i * ). ( 1 8 ). 第 3図のように図示することができる。. ポート. フォリオの長期均衡解 k,wは. (7)式および ( 1 1 )式から導出さ. (,が〉曲線と れる右上りの勿 γ. んw曲線がく 5)式から導出され る右下りのたくの曲線と交わる 点において見出され,そして金. k ( r ). はそれら 融資産の長期均衡解 c. 1 8 )式に代入する の kと 勿 を (. k. ことによって見出される。. 第. な. w. k ,'lV. 3 図. お,ここに見出された Cのうち,貨幣および負債に関する内訳けは,世界市場.

(8) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 3 9. R.ドー. γ ブッシュの開放経済理論の貨幣的側面. (2). ‑9 3ー. の 伊 と 第 3図から得るタの値によって,既に決定せられている。 以上が,貨幣のほかに国際的に取引される財として消費財と負債を導入し背 後に成長する経済を設定した場合のドーンブ γ シュ・モデルの骨子である。彼. 1 3 )式とく1 6 )式に表わ のマネタリー・アプローチ的特徴は,上記モデルのうち ( れてくる。すなわち,. 貿易収支に利子受取 i(b‑bg) を加えた経常収支 8‑1. は,金融資産の増加 ψ に等しいものとして把えられる。. そして,一般にその. 貿易収支は民間の国内貨幣残高の需要が圏内信用拡大を超える場合に黒字とな. bg , り また資本勘定は公的部門の負債発行率が民間の負債保有高より小さい ( くめとき赤字となるものとされる。そして,. 資本の収益率アや相対価格 q,. 並びに消費財および資本財の生産や消費などリアルの世界は,この金融資産 (貨幣と負債〉に関する選好によって決定されてくるとされるのである。そこ で,われわれは,以下これらの特徴を,. ドーンブッシコが述べる公開市場操. 作,為替相場切下げ,租税賦課などの効果を考察することによって, より明確 にすることとじよう。 先ず,政府の公開市場操作は,次のようである。それは,公開市場での負債. e q u i t y ) の購入〈貨幣の売却〉として表われてくる。負債の購 あるいは株式 ( 入の場合は,為替相場と利子率伊が不変である限り,民間部門の減少した負 債保有高の世界市場での補充を誘うこととなり,. そのため中央銀行の対外準. 備の流出を生み,結果として政府の資産ポートアォリオのうち対外準備資産を 利子っき資産に置き換え,民間部門のポートフォリオ並びにリアルの世界をそ のまま不変に残すことになる。これに対して,株式の購入の場合は,それが国 際的に取引されない非貿易財であるため,民間部門のポートフォリオに実質的 な影響を与える。すなわち,公開市場操作は,株式の超過需要と金融資産の超 過供給を作り出す。ゆえに,. 第 4図でみるように,. ん( γ〉曲線を左方にシフト. 勺曲線とん勿曲線は不変のままである。そこ させる。しかしながら,勿〈η 4 で,この場合の均衡収益率戸は下落し,実質資本の相対価格 q は騰貴するこ とになる。民間保有の株式はたF に 減 少 し 民 間 の 富 保 有 水 準 は が に 減 少 す ( 1 5 ) Dornbusch,R . , o p "c i t ..

(9) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ. る(実質資本の総額はた"へ増 大する〉。. 4 4 0. 第5 5 巻 第 3・4号. ‑ 94‑. k ( r ) λkW. このようにた'とが. / 予( r,i * ). がともに減少する場合の金融資 産 C の大きさは,. /. タが変化す. / /. るときの (9)~(11) の各函数の ¥ ¥. 偏微係数符号が明らかでなし、か /'. ぎり,不確定となる。そこで, かりに. o v / oγく O と仮定する。. このとき,. 戸への下落は,. 明 第. らかに金融資産の増大を導いて くる。かくして,. この場合,. 4 図. 公開市場操作による政府株式購入は,. 子を下落. させることによって民間部門の金融資産保有を増大させて(中央銀行の利子 収入も増大させる),. 1 7 )式にみるように貿易収支の赤字を導出する その結果 (. ことになる。な札ここでは,政府の受取る利子収入の処分は無視されてい る 。 次に,為替相場切下げの効果は,次のようになる。為替相場の切下げは,国 内貨幣の実質価値を減じ,初期の金融資産や富の実質価値を減少させる。貨幣 の実質価値の下落は,その貨幣の実質残高の超過需要と負債および株式の超過 供給を作り出す。そして,. 民間部門は,. その貨幣の実質残高を回復するため. に,保有する負債を売却〈発行〕すると共に株式を売却することになる。株式 の売却は,それが非貿易財と仮定されているため,. 相対価格 q を下落させ. T. を騰貴させる。まずこ他方で,初期の金融資産や富の実質価値の下落は,資本の. 1 6 )式によって貯蓄を増大し ( 1 5 )式によって投資を減少 収益率 γ を上昇させ, ( させる。そこで,経常収支は改善する。さらに,貨幣残高の超過需要による貿 易収支の黒字と,. >0) をもたらす。. 経常収支の改善によるそれに等しい率の金融資産の増加。 これらの過程を,前掲の第 2図によって示せば次のように. なる。初期に,長期均衡点すなわち K=O 曲線と ψ=0曲線の交点にあるも のと仮定する。為替相場の切下げによって,保有する金融資産は,その価値を.

(10) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 4 1. R..ドーンブッシュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). 減じる。そこで,例えば Q 点への移動が生じる。. ‑ 95ー. この Q 点のある領域は,. K の減少とりの増大をもたらし経常収支の黒字を生じる領域である。かくし て , Q点にとどまることができず,矢印の方向に移動し結局初期の長期均衡 点へ復帰する径路をたどる。. この径路は,金融資産りを継続的に増大させる. が,一方で実物資本を一時的とはし、え減少させることになる。このことは,所 与の外国利子率がと為替相場切下げによる国内利子率 4の騰貴を考慮に入れ る と き , そ の 国 内 利 子 率 の 騰 貴 が が を 減 じ 第 4図のん勿曲線を左方にシ γ ,i 勺曲線の伊を フトさせ(ただし,勿 (. 4に書き改める), 園内金融資産の. 蓄積の増大による国内利子率の逆転が起こるまで,一時的に投資を減少させる ことからも,理解しうるところである。なお,この利子率. 4の下落は,貯蓄を. 減じ投資を増大させ,それにつれて金融資産の伸び ψを漸次小さくさせる。 租税については次の如くである。ドーンプッシュは,当該国が世界市場で行 う貸借に課税するケースのみを考察する。この場合は,課税は,負債の保有者. e q u i t y ) にシ の利子収入を減じ,そのポートプォリオを負債から貨幣や株式 ( フトさせることになる。株式へのシフトは,その市場の超過需要を作り出し, 資本の利益率 γを下落させる。また,貨幣へのシフトは,中央銀行の対外投資 を増大させる。かくして,短期効果は,園内利子率 4の下落と資本収益率 γ の 減少であり,. がの増大から生じるもU の短期的増大とそのために引起される貯. 蓄の減少と投資の増大,そして経常収支の赤字である。しかしこれあの短期 的効果に対し長期の効果は, ( ; ))~(11) 式の徴係数の長期における符号が与え られなければ明らかにならないものである。そこで,次の仮定を行う md i)w(r, i)=侃 d (γ, i ) 三ん (r, d 5d =A, , (γ, i)w(γ, i)=5 ( γ, i ). 侃. d く0 , 例 id<O. d>0 5 1dく 0,5i. kd=Ak(r, i)w(γ, i)=が (r, め たγd>O, kid<O. 0. ( 1 9 ) ( 2 0 ) ( 2 1 ). このようにすると, iの下落は,第 4図に示したように右下りのた(めの曲線 と右上りのん勿曲線 (k1<0,k1d >0)の両曲線のうち,. が曲線すなわちん勿. )。したがって,均衡値ヂを下落 曲線の右方シフトを引起すことになる〈たfく 0. させ,需給均等のたの値を増大させる。他方で,子の下落は,勿を (7)式あ.

(11) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 4 2. 第5 6 巻銭。 3・4号. ‑ 96ー. るいは第 4図 の 勿 ( γ,め曲線のシプトによって減じ(仇 > 0),貨幣の長期保 有高を ( 1 9 )式によって増加させる〈侃 1d< 0)。そこで,富の告Ij約式 (8)から, 負債の長期保有高は,確実に減少することになる。ゆえに,長期効果は,中央 銀行の外貨準備保有の増大と貿易収支の改善,さらに当該国の純債権者ポジシ ョンの悪化を導くことになる。 以上,われわれは,貨幣を金融資産のーっとして把え,消費財と投資財の二 部門と所与の労働量や完全雇用および相対価格の伸縮性等を仮定し固定為替 相場の下で経済成長のモデルを設定するドーンプッシュについて考察してき た。そこでは,. e q u i t y ) は国際的に 実物資本およびその価値を表わす債券 (. 取引されない非貿易財として取扱われ,負債と消費財のみが貿易財として取扱 われた。そして,金融資産は各国の貨幣と負債とから構成され,その需給の差 が貿易収支および,経常収支の不均衡に等しいものとされた。その意味で以前 の分析政=丘 =B= ν( L‑l 部)と同じ形式の考え方であり,. その拡張であると. いうことができる(ただし Bは貿易収支黒字,Rは対外準備の増加を表し, ν は調整スピード係数を表す〉。例えば,. それは,上述したように ( 1 7 )式 ( 1 6 ). 式にみることができる。すなわち ( 1 3 )式では貿易収支黒字は貨幣保有高の増加. 1 6 )式では経常収支は金融資産の増加に等しいとせら に等しし、とせられ,また ( れており,. したがって貨幣需要の変化が直接貿易収支あるいは経常収支に結. びつけられている。そこに,. 各国の国内貨幣保有と対外準備(国際通貨〉保. 有との間に,その動機に関して区別ができないものとされているのである。か くして,われわれは,以前と同じように, ここでの貨幣の取扱いについて充分 満足しうるものでないと結論せざるをえないことになる。しかも,この場合, 調速スピード係数川土常に 1とせられ,以前に指摘したように固定せられてい る 。 そこで,以下われわれは,為替相場が伸縮的である場合に関し,. ドーンブッ. く 1 6 ) 拙稿 r R..ドーンブッシュの開放経済学の貨幣的側面(1)J ~香川大学経済論叢』 第5 5巻 2号。.

(12) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 4 3. R..ドーンブッシュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). ‑ 97ー. シュの資産市場アプローチを考察してみることにす公いまトンフ¥yシ z に したがし、単純化のために一財のみを仮定し,所得とその分配を所与として取扱 う。生産される産出高 わち,. vは , 労 働 ザ と 資 本 κ の両者から構成される。す な u. ν = ν 。+11:である。そして,上で取扱った負債〈コ γ ソル債)と株式の. 聞の区別を無視し両者が完全に代替的でありともに国際的に取引される賢易 財であると仮定する。 り,一括して. , したがっ て l. 利子率と資本の収益率との区分はなくな. γ で表わされることになる。国内居住者の可処分所得. zは,それ. が所有するコンソル債からの所得の流ぷを α とし租税を T とすれば,. z=yO+α‑T. ( 2 2 ). となる。そして,貨幣と債券との間の資産選好は,実質貨幣残高の需要. md=んケ〉 ω. Am'く. o. ( 1 9 つ. によって規定されてくる。これは,前出の ( 1 9 )式と同じものである。実質の富 は,貨幣の実質残高 n もと株式の実質保有高 αj rの和として定義される。すな わち,. ω=m+α / γ. ( 8 '). である。これは,前出の (8)式と全く同じであり,そのうち α / γ は b+たに相 当している。また,貯蓄は目標となる望ましい富の水準勿と実際の富の差と して定義され,. S=cp(w‑w). (6'). そして,勿は租税 T を差しヲ[~、た労働所得に比例するものとして仮定される。. T),. 勿= 7 [ 1( γ ) ( γ。 ‑. 7 [ 1 , >0. (7'). これらは,同じく前出の (6)式および (7)式に相当している。いま,貨幣市場 の均衡. d m=m 1 9 ' )式と(8 ' )式を用いて を仮定し, (. 、 ,F l e x i b l e Exchange Rate,andMacroeco‑ ( 1 7 ) R .Dornbusch,C a p i t a lM o b i l i t y R e e e n tI s s u e si n1 叫t e r n αt i o n a lMo n e t αr yE e o n o m i c s ,e d s . nomicE q u i l i b r i u m,( 9 7 6 ) byE .C l a s s e nandP .S a l i n,1 ( 1 8 ) 永久コンソル債は, その単位当り 1 ドルの利子が支払われるものとされている。 したがって,その実質保有高と利子受取額とは,ともに αで表示される。以下,同 様である。.

(13) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第5 6 巻 第 3・4号. ‑ 98‑. 4 4 4. α / γ. 一一一一一一一 l‑A (r). ( 2 3 ). 抗. ̲A m ( r )α / γ. 一一一一一一一 l‑Am(γ〉. ( 2 4 ). を得る。これらこ式を ( 6 ')式に代入し貯蓄函数を書き換えると,. 利子率の増. 加函数および債券保有高と租税の減少函数として表わすことができる。 … 待 ゴ おァ]=S( γ, α,T),. S=ψ[ ? F(r)( ν 。‑T)一τ. S, >O,Sαく O , S Tく o. ( 2 5 ). この ( 2 5 )式は,前出の S= ψ[ w ( r,i )一旬」たくr,i ) Jに相当する函数である。他 方,政府は,租税収入 T および政府保有の債券不 u 子 受 取 : , g によって財政支出. G を行う。 (12 つ. T十 g=G. ただし,g は,政府が負債の純発行者である場合には,負となる。また,政府 は貨幣の名目発行量 M を決定する。為替相場は購売力平価説にしたがし、. P=P*e とされる。なお. ( 2 6 ) eは支払勘定建て外国為替相場であり ,P および p*は自国. と外国の価格水準である。貿易収支黒字は,各国のアブソープションを超える 産出高の超過 y‑(z‑s)‑Gによって表わされ, ι ( ‑g ー α) +S+(T+g‑G). となる。このくおう式は,. 前出の ( 1 3 )式に相当している。. ( 1 3 つ しかしながら,純投. 資 Iは,産出高 U が所与であると L、う仮定からしてゼロに置かれている。ま , た, T+g‑Gは. ( 1 2 ' ) 式から政府の予算が黒字でない限り,ゼロとならな. ければならなし、。そこで,経常収支黒字は,この貿易収支黒字に利子受取黒字 α+g‑/i. を加え,. S+(T+g‑G). ( 2 7 ). によって規定される。ゆえに,伸縮為替相場の下では,この経常収支黒字は, 貯蓄率と政府予算黒字(もしあるとすれば〉の和に等しく,国際収支表勘定項 , 目の関係から明らかなように資本の流出に等しくなる。世界の債券供給 Q は.

(14) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 4 5. R.ドーシブ、ツ:ンュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). 資本からの所有に対する債券の数 κ,1 ¥ : * か ら ,. ‑9 9ー. 各国政府の債券保有高を差引. いたものに等しし、。. Q=K+κ*‑g̲.g* さて,. ( 2 8 ). ドーシブッシコによれば,伸縮為替相場の下では,各国の中央銀行. は,外貨の売買による為替市場の介入を行わず,各国貨幣を一種の非貿易財に してしまい,国全体としては世界市場で外貨を入手し債券を購入しようとする 試みをそれに応じる為替相場の変動によって無にしてしまうものとする。そこ で,彼は,. *を一定とした分析である 短期分析を各国国内の債券保有高 α, α. と規定し, これに対して長期分析を時聞が経って生じた貿易収支黒字によって 債券の購入を可能とするような分析であると規定することになる。 そこで,債券の保有高 α,引を所与とする短期均衡は,. 貨幣の実質需要が. 2 4 )式の成立すること, 各国でその実質供給に等しくなること,すなわち (. 占 ζ帆. m=. 1. *. 悦*=云た判明. ( 2 4 ' ). と民間の債券保有ストック α, α *の所与を考慮した世界全体の財市場が均衡 となることのこつで規定される。. このうち,後者は,. ( 1 2 つ式から S (r,w)+S*ケ , ω勺=0 を得て,. 両国に関して ( 1 3 ' )式と. それに α ,α *を所与とした. ( 2 4 )式を代入することで,導出される。すなわち, S(r,α,T)+S*(r,α*,T*)=O. ( 2 9 ). である。このく2 4 ' )式と ( 2 9 )式を図示すると,第 5図を得る。第 5(a)図には, 自国の右上りの貯蓄曲線と右下りの外国の貯蓄曲線を描き,他方第 5( b )図に は自国の貨幣市場の均衡関係すなわち m' i が曲線を描いてい 式と. 2 。そこで, ( 2 4 う. ( 2 9 )式の同時成立は,S 曲線と ‑8曲線が交わる点が示す利子率 r oと第. 1 9 ) この点は,上掲のドーゾブッシ"'‑. ( J a n .,1 9 7 5)の論文 p.18および(1 9 7 6 ) の論 く 文 p.264で特に強調している。 ( 2 0 ) 第 5図は上掲の第 1図と同じものといえる。ただし, この場合株式と負債の区分 がなし ともに貿易財とされており,それに代って貨幣が非貿易財とされているこ d 曲線となっている。また,第 5( b )図は ,k た曲線に代って m m a ) とから,第 5( 図は,.I=O であるから ,I曲線に代って ‑8曲線となっている。これらは,ともに 、 モデルの仮定の差にすぎな L。.

(15) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑1ω‑. 第5 6 巻. 第 3・4号. 446. 5( b )図の実質残高のストック moによって与えられることになる。 m. j ED (. (a). S. ¥ ‑S'. d η z. S,‑S'. S。. mo 第. 5 図. a )と ( b )は , ともに債券保有高 α, ポ と 租 税 T, さて, これらの第 5図の (. T*を所与として描いている。したがって,第 5(a)図の九すなわち ( 2 9 )式の 成立する均衡利子率. r = r ( α〉を貯蓄函数に代入し,第 5( a )図の 8 すなわち 0. s = S ( ヂ(α),α〉を求め,. そしてその貯蓄率に利子率〈株式の価格の逆数〉を. 乗じ株式の圏内保有高の増加率を導出すると,. α = r ( α) S ( γ(α),α〉. ( 3 0 ). 3 0 )式は,第 5図の短期均衡が時間と共に連続して変化する系列 を得る。 この ( 3 0 )式によって生じる株式の国内保有高の増大& を表わしている。 ゆえに, ( d 2 4 )式より d γj d α>0 となる), 曲線を右方にシフトさせ〈上記 ( は , mm. S. の 式 よ り え <0 ,え*く 曲線およびー許曲線を左方にシフトさせる(上のく3 の。その結果,. 2 9 )式を T 一定の下に徴分し 貯蓄率は減少しまた利子率は (. d α =‑dα*を用いて得る. 表=‑(8‑8*)j( a. ( 3 1 ). a. の値如何に依存して変動することになる。 そして,. この過程は, S曲線と S*. 曲線と垂直軸上で交文するまで続く。このとき,国際的な資本の流れは止み, 長期均衡に到達するのである。なお,この体系は, 初期値. 8=0および. α=a. とし( 3 0 )式を線型に改め a=[8 d r j d α)+え ]r(αー の と し それにく3 1 )式を r(.

(16) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 4 7. R..ドー γ ブッシュの開放経済理論の貨幣的側面. ‑101ー. (2). 代入して求めた. α=[(5 , 5α , *十5, *5 α , ) / ( 5 , 十5 , * ) ] r (α‑a). ( 3 2 ). から,右辺の乗数項が負となることよりして,安定的であることがわかる. ( 8 仰. S α *く 0 )。 そこで,. 長期均衡は,. ( 2 4 ' )式と ( 2 9 )式のほかに,富がもはや増大しないこ. と (w=w,ω*=w*),および債券(株式)の需要と供給が一致することを条 件とすることになる。すなわち,. (l‑Am )勿 + (l‑Am*)勿 *=Q/r. ♂. ( 3 わ. 、. である。この ( 3 3 )式によって,長期利子率と長期の富の水準は,第 6闘に示す ように決定される。 ( 3 3 )式の左辺第 2項 を 右 辺 に 移 し 残 さ れ た 左 辺 (l‑Am) 勿と右辺 α / γ ー(l‑Am*)w*をそれぞれ描くと,前者はん廿く 0,科 >0よりし て右上りの曲線となり,また後者は A *<0 ,< ; ヨ , *>0よりして右下りの曲線と 附. な ぷ1)われわれは,その両曲線 ( 1‑λ m)W. の交点において,債券の国内需. 明Y. 要と自国に供給される債券の量 とが等しくなる利子率タおよ び債券の長期均衡ストック. δ / タ. と長期実質残高勿 ‑ a/r を得 ることになる。そのときの貿易 収支は外国から獲得する利子収 入に等しくなる。. 、 v. る / 干 第. 6 図. ( 3 4 ). ι‑gー α 以下,このドーンプッシコ・モデルにおいて,租税 T の変化,. 為替相場の. 決定,貨幣供給量の増大とインフレなどの諸問題を考察してみる。先ず,政府 支出 G が租税 Tの増加によってまかなわれる場合を考える。このとき,勿は. α. ( 2 1 ) 第 6図の ーん)w曲線は第 3図のん i 1 !曲線と同じものである。モデル設定の仮 定の差によって,第 8図の k(f) 曲線は , Q/r‑(l‑i ,) *w曲線に代替されてい る 。 ( 2 2 ) 上の(的式より ,m=w‑a/ 子である。 抗.

(17) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第 56 巻 第 3・4号. ‑102ー. (7つ式により減じ, したがって短期では,. 448. 貯蓄はその勿を ( 6 ')式に代入することにより減少する。 世界の財市場は需要超過を呈する。そこで,. 政府支出. dGに相当する民間の支出の減少をみる(グラウディング・アウト〉まで,利子 率が上昇することになる。この利子率の上昇は,経常収支の赤字と実質残高水 也 記 P からわかるように 準の低下を引起す。名目貨幣量を一定とすれば, Mjn. 価格水準の騰貴を生じる〈外国では逆のことが起る〉ことになる。これらの短 期の効果に対して,. 長期の効果は次のようになる。第 6図における勿曲線お. よび (l‑Am)w曲線は左方にシフトし, 保有高の減少を生じる。. 長期利子率の上昇と自国の富や債券. このとき,民間の消費は. 落によって減少する。 また,. 貿易収支は,. T の増加と αの水準の下. ( 3 4 )式により改善する(外国では. 逆〉ことになる。さて次に,政府の支出 G の増加を租税によらず政府の債券 利子収入増によってまかなう場合を考えよう。. このときは,. 政府の行う公開. 市場操作 dM=(Pj γ)dGの効果と政府支出 dG=dgの効果の二つがあり得 る。そこで,短期効果は,貨幣の超過供給と債券の超過需要を生じ,第 5図の 例 制d. 曲線を左方シフトさせると共に,. 実質残高の減少および富の実質価値の. 減少にどって自国の貯蓄曲線を右方シフトさせる。他方,外国の負の貯蓄す"な わち ‑8*曲線は不変のままに残る。かくして均衡利子率は下落し, 自国の 均衡貯蓄額と経常収支黒字は増大する(外国では負の貯蓄と経常収支赤字の増 大〉。また,. 長期効果は, 民閣の債券供給を政府の購入だけ減じ,第 6図の債. γ一(1ーん*)勿*曲線を左方にシフトさせる。その結 券の供給すなわち Qj. 果,均衡利子率,債券保有高,富の実質高のいずれをも減少させ, 自国の長期 可処分所得 Z およびアプソープションを減少させることになる。最後に,税の 減額を伴う政府の債券購入増加の場合を考えよう。このときは,その減税によ って,短期的には, ( 7')式で望ましい富の水準勿を引上げ,. 第 5図の S曲線. を右方シフトさせ,利子率の下落と経常収支黒字の増大を生じる。また,長期 的には,債券の供給曲線の左方シフトおよび勿の増大による債券需要曲線の 右方シフトをもたらし,長期利子率の下落を導くことになる。 これらのケースおよび一般の場合に,. ドーンブッシュの為替相場決定につい.

(18) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ R ドー γ ブッ、ンュの開放経済理論の貨幣的側面,(2). 4 4 9. ての考え方は,. ‑103ー. 以下のようになる。 ( 2 6 )式に MjP=m , M*jP*=m*を代入. し. e=(MjM*)(m*jn の. ( 3 5 ). を得る。これを微分し,変化率をとり. e=(M‑M*)+(仇*ー仇). ~~. を導く。このく3 6 )式は, ( 2 4 )式 か ら 得 る 仇 = emヂ+aen, d を用いると(ただし, em は. αを一定とするときの実質残高の利子弾力性 (8mj8γ〉ケ/悦〉であり,. d 第 5図の m m ) 曲線の弾力性である,. e=(M‑M 勺 +(εJ一匂〉ヂ+(がーの. ( 3 7 ). となる。したがって,均衡為替相場は名目貨幣の供給と実質残高に依存し,. ま. たその減価率は名目貨幣供給の変化率と均衡実質残高の変化率,あるいは名目 貨幣供給の変化率と実質残高の利子弾力性および債券の実質保有高の変化率に 依存するものといえる。例えば,政府支出増大:と公開市場操作による債券購入 の場合(上記第二のケース〉は,国内の名目貨幣供給 M を増大させ,他方で 債券保有高 α を減少させ,. ( 3 7 )式右辺第 1項と第 3項によって,為替相場の. 下落を生じることになる。そして世界市場で利子率が下落する場合のみが,. ( 3 7 )式右辺第 2項の実質残高の利子弾力性に影響するので,問題として}残って くる。. ところで,世界利子率の下落は,外国では負の貯蓄 ‑S*の増大を引起. 0 )式ゃく 8 ')式の類似式によって, し,外国に関するく3. が を 減 じ,M*を一定. とする限り m*の増大と P*の騰貴を生じる。他方,圏内では ( 7 ')式と ( 2 3 ). 6 ')式で貯蓄 式を通じて望ましい富水準の下落と実質の富水準の上昇を生じ ( 曲線の左方シフトをもたらすけれども,結局は資産 αの下落による貯蓄の押し 戻しによって貯蓄曲線を右方ヘシフトさせると共に実質残高の悦悦d 曲線を左 方ヘシフトさせることになる。そこで,圏内の価格 Pは下落する。かくして, これらの両効果,. すなわち外国の価格水準の騰貴と自国の価格水準の下落か. ら , ( 2 6 )式よりして eの減価を生じることになる。すなわち ( em* '‑em)r>Oと なる。勿論,利子率の変動しなし、小国モデ、ルの場合は, ( 3 7 )式右辺第 2項はゼ ロとなり,潟替相場は第 1項と第 3項のみに依存してくる。すなわち,為替相.

(19) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ~104-. 第5 6 巻. 第 3・ 4号. 450. 場の変動は,貨幣と債券の閣のポートフォリオ・シフトによって,生じる。例 えば,外国への富の移転や公開市場操作による債券購入の場合は,名自貨幣の 増大あるいは実質残高需要の減少を生じる国の為替相場が減価することになる. 3 7 )式の為替相場決定式は,貿易収支ある のである。これらいずれの場合も, ( いは経常収支によって説明する考え方と大きく異ってくる。すなわち, ブッシュによれば,それは為替相場が資産市場におけるスト. γ. ドーン. クに対する需要. と供給によって決定されると L、う認識に立脚しているからであるとし、う。 最後に,以上のそ、デルにおいて,貨幣供給の増大とインフレ問題を考察しょ う。政府の予算制約式を新たな貨幣の創出を含みうるように修正すると,. G‑g‑‑T=MjP. ( 1 2 ' ). となる。貨幣の創出は, インアレの予想を生じる。そこで, インフレ期待を定 常状態のインフレ率に等しいものとし. またそのインフレ率が望ましい富水準. に影響せず貨幣と実際の富保有高のみに影響するものと仮定する。定常状態の インフレ率を宏とすれば,可処分所得および実質残高需要は,. z=yO+α‑T‑7 tm. ( 2 2 ' ). d=Am( γ+宏)w. ( 1 9 つ. 悦. となり,実質残高の定常解傍は 係 三 九 勿 = 勿( r, 牙 ) , 係 γ<0,係 xく. O. ( 3 8 ). となる。そこで,政府支出の増大とインフレ期待の両者を導入した場合の短期 の効果は,貨幣の実質残高に対する超過供給と価格水準の騰貴をもたらし, そ のため生じる実質富の減少から貯蓄曲線を右方にシフトさせ,利子率の下落と 経常収支の黒字を生じる。その結果は,上記の公開市場操作を伴う政府支出増 大のケースに酷似してくる。 これに対し長期効果は,上記の ( 3 3 )式と長期の 予算制約式. G‑g‑T=宏仮(円宏〉 によって決定される。ただし, この場合 ( 3 3 )式のんは,. ( 3 9 ). ( 3 8 )式によって γ+7 t. の函数とされる。そこで, ( 3 3 )式は,第 7図において右下りのたた曲線で描かれ. 3 3 )式から得る drjdrcの値は てくることになる。すなわち,修正された (. W1.

(20) iiil:?iit‑‑;1Illi‑‑III‑ti‑‑fi. OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ R ドーンフ会ツシュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). 4 5 1. ,*>0 ,係 >0 ,勿. t , 主. く. γ. ‑105ー. 0,仮7 *く O とす!れば,負となるからである。他方, ( 3 9 )式. γ/d π=‑ [ 8 . (宏侃〉 G,g,Tを所与とし, 8(宏傍 )/8π>0 と仮定すると, d. / 8 π ] 宏侃, >0 となり, 右上りの b b曲線になる。. かくして,. 長期均衡のイン. フレ率と利子率は, 両曲線の交点 宏と子で見出されてくる。. G,g,. k. b. T のうち政府支出 G の増大する 場合は ,b b曲線を右方にシフトさ せる。 また,債券保有の増加によ. 2. って政府支出が増大する場合は,. G と gを同率で変化させ, b b曲 線を不変に残し,. k b i. π. たた曲線を左方. 第. にシフトさせる。 さらに,修正さ. 7 r. 7 図. れた ( 3 3 )式の ( 1ーん*)勿*の項に, パラメーターとして外国のインフレ率 π*. π*=π * ( r,G*‑g*‑T * ),π,>0,π戸>0. ( 4 0 ). を代入して考えるような場合には,外国政府の貨幣創出とその支出増大が,利 7 to ** 子率 γ の一定の下で外国のインフレ率 π*と外国の債券需要とを増大させ (. >0,仮 . * * < 0 ),第 7図におけるんた曲線を左方にシフトし のインフレ率宏を低めるように作用するという, 依存関係が見出されてくることになる。. そのため当国内. 二国間のインフレ率の相互. この国際的インフレ率相互依存関係. は,政府予算の赤字を貨幣創出でまかないその貨幣の供給増加がインフレ率を 内生的に決定すること, および資本の完全移動性による資本市場を経由する各 国政策の他国の実質残高および宏傍の与える影響を考慮に入れること,. から. 生じているものといえる。 以上, われわれは,. ドーンブッシュの資産市場アプローチを為替相場が伸縮. 的である場合について考察して来た。その分析は, 以前のものと異なり, 一財 のみを仮定し, しかもその産出高 yを所与としている。そのため,資産市場で 生じる変化,例えば価格変化は,財の生産に何の影響も与えないものとなっ ( 2 3 ). dr/d7t=一( i o .ー俄π) / ( w+io, *ー侃, *+Qjr2)<Oとなる。 γ.

(21) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第 56 巻 第 8・4号. ‑106ー. 452. た。そして,問題は,生産関係を除く,貨幣と資産の市場現象に限定されたの である。 さらに,. ドーンブッシュは,. ( e g u i t y ) の区日J I を行わず,. 資産市場において,. 負債 ( d e b t ) 株式. それらを一括して国際的に取引される債券とし. て取扱った。したがって,資本の収益率 γ は,利子率 4と区別されなし、。そし て,その資産市場は,貨幣市場と対比されたのである。その対比は,彼の短期 分析と長期分析の概念規定に明かなように,伸縮的為替相場制の下で,貨幣が 一種の非貿易財になるとする点に現われてくる。 既述のようにドーンブッシ z の伸縮為替相場制の下での短期分析は,債券と 貨幣をともに非貿易財とした。 ドーンフーッショによれば,貨幣が非貿易財とさ れる理由は,政府の為替市場への介入がなく為替相場が自由に変動するとき は. y. 一国全体として外国から貨幣を支払って債券を購入することが,その為替. 相場変動によって無にされるためであるとされている。そこで,短期均衡は, 非貿易財である貨幣の各国における需給均等式 A l‑Am. r ; も=一一‑ ‑αjr, 叩. ,. ノ. A̲* m'"一一一」とーすa j r ・ ー ム ‑Am*~"' /. 也. 山 ,. ( 2 3 ' ). と財(商品〉のこ国間取引の均等を示す式. S ( γ, α,T)=‑ S * (γ,α*,T * ) によって規定されることになった。これに対し,. ( 2 9 ) ドーンブッシコの長期分析. は,債券を外国から貨幣の支払いによって購入する代りに,債券を貿易収支の 黒字によって購入することが可能となるものとされた。すなわち,長期均衡へ の移行過程は,. a=ヂα () S (ヂ 〈α ), α〉 によって表わされ,そして長期均衡そのものは. (l‑A刑〉勿 =Q/r ・ 一 (l‑A間*)勿*. ( 3 0 ). w=仏 w*=勿*と ( 3 3 ). によって表わされたのである。 ところで,われわれが問題とするのは,これらの式のうち短期均衡のく2 9 )式 と移行過程の ( 3 0 )式である。 ( 2 9 )式において,一国全体としての商品貿易の輸 出超過 Sは何に対して売却され,また輸入超過. ‑S*は何によって支払われる.

(22) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 5 3. R . . ド ー γ フーツ、ンュの開放経済理論の貨幣的側面(立〉. ‑107ー. つ. と考えるべきであろうか。ドーンブッ:ンュにしたがえれば,各国の貨幣は, ( 2 3 '. 式に示されるように非貿易財であり,両国間を移動しないものである。そこで 貯蓄額 Sに相当する貿易の黒字は,. 短期では外国へ一時的に無償で供与され. るかあるいは決済されないまま残されるものとみなければならなし、。それは, 一国全体として短期において,債券の超過需要が貨幣によって満されず,商品 の超過需要が貨幣によって満されると考えることは,不可能であるからであ. 3 0 )式におい る。ところでこの点は,長期均衡に達するまでの移行過程を表す ( て,明確にされてくる。すなわち,貿易の黒字は,債券によって支払われてそ の保有の増加 d となるとされる。. ところでいずれにせよ,このこ国間取引に. 各国の国内貨幣は介在せず,また国際通貨も介在しな L、。それは,明かに貨幣 交換経済とは,いえないものである。すなわ ち,両国,いずれかの圏内貨幣が l. 国際通貨となることも,第三国の貨幣が国際通貨の役割を果すこともな L、。い わんや国際通貨に対する選好が分析に導入されることは全くないのである。 為替相場の決定は,国際通貨が存在せず各国の国内貨幣の市場がそれぞれ国 内で均等化される場合には,財の生産が所与であることから,株式〈資産〕市 場と圏内貨幣の市場との相互作用のみによってなされることになる。すなわ ち ,. ドー γ ブッシコは, この二市場をとり上げ, (35)~(37) 式にみるように資. 産市場を強調した。したがって,そこに国際通貨に対する選好が入る余地は, 全く存在しない。そして,各国国内の貨幣市場の変化は,この資産市場のみを 経由して為替相場に作用し,そこに生じるインフレを世界的に伝幡することに なる。その過程は,第 7図を用いて説明した通りである。 本節前半の固定相場制の下でのドーンプヅシ且の資産市場アプローチでは, 各閣の圏内貨幣は,両国で授受されるものであった。したがって,上記のよう な,国際通貨のない国際取引の世界は表面上顕著な形で浮び上ることなく,推 移したものといえる。しかしながら既に指摘したように,この前半のケース においても,授受される各国の国内貨幣に国際通貨としての役割を与え ている i. と結論することは,早計である。なお,. ドーシブッシュは,前半の分析で貨幣. と負債を一括して金融資産?としている。. これに対し後半の分析では,株式.

(23) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 5 4. 第5 6 巻 第 3・4号. ‑‑108‑. または負 債を資産としてとりあげ貨幣と区別する。これは仮定上の問題といえ l. る。しかし,概念上多少呉っているので,念のためここに注意しておくことに する。. IV 期待の導入 われわれは,この節において期待を導入した場合のドーンブッシュの為替相 場論を中心に考察する。先ず,. ドーンプッシュは,長期均衡為替相場を次のよ. うに導出する。国際的に取引される財の価格. PT は,商品裁定によってこ国間. で均等化される。. ( 4 1 ). PT=eP * T この PTと一般物価水準 P,P*の間には,. 貿易財の相対価格を q とすれば. PT=qP ,PT*=q*P*の関係がある。)そこで,. これをはじ式に代入し整理す. と ,. e=(PjP*)(qjq*) を得る。. ( 4 2 ). a さらに貨幣市場の均衡 MjP=m (, ) M*jP*=悦 a * () を用いて,. 式を. e=(MjM*)(ma*jn め (qjq*). ( 4 3 ). のように導く。このく4 3 )式は,貨幣市場の均衡と商品裁定および一般物価の関 係式から得る財市場の均衡を,それぞれ用いて得られた式であり,ここで考え る範囲での一般均衡の成立を前定とした為替相場決定式であるといえる。した がって,その eは,いわば長期均衡為替相場である。そこで,. ( 4 9 )式の変化率. をとり,. a e=(M‑M*)+(ma*̲m )+(q‑q*). ( 4 4 ). ( 2 4 ) 貨幣が国際的に取引されない非貿易財となる場合,それを資産から除いているも. のと思われる。 ( 2 5 ) Dornbusch,R . , TheTheoryo fF l e x i b l eExchangeRateRegimesandMac‑ r o e c o n o m i cP o l i c y,s c αn d i 四α v i a nJ o u 少時α l0 /Eeono制 i C 8 . Vol .7 8r i o .2 May 1 9 7 6 . ( 2 6 ) 貿易財の価格のお%の上昇は,貿易財の物価水準の構成割合を cとすれば, 相対 価格 qに (1‑e)x %の上昇をもたらす。.

(24) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ν. A. ザ. とする。. ︒nu. R ドーンフグ、ンュの開放経済理論の貨幣的側面 ( 2 ). 4 5 5. この右辺第 1項は貨幣供給の増加がより多い国の為替相場が減価 ( e. の上昇)することを表わしまたその第 2項は貨幣の実質需要がより増大する e の下落)されることを表わしている。そして, この 国の為替相場が高評価 (. うち貨幣の実質需要の変化は,利子率, インアレ率,実質所得の成長などによ って生じるものと考えうる。したがって, この第 2項は,実質部門や貨幣部門 の変化を為替相場に結びつけるものといえる。例えば,生産性の変化は,. この. 4 4 )式右辺の第 3項は,いわゆる為替 :IJiを通じて作用するのである。最後に, ( の実質相場であり,貿易財の相対価格の変動が為替相場の変化に反映すること を表わしている。ゆえに,この相対価格に作用するすべての要因,例えばアプ ソープションの変化,需要シフト,パイヤスのある成長など,この項を通じて 為替相場に作用することになる。すべての外国の国内関係を所与としかっ国際 的な資本の移動を無視して,これらの関係を考えてみると,第 8図のようにな る。第 8図の. NN曲線は,. 当該国の非貿易財の市場均衡曲線であり,利子率. の上昇が実質支出を減じ市場の均衡を得るためにその需要の増加すなわち貿易 財の相対価格騰貴を必要とすることからして右上りの曲線として捕かれてく る。また ,BB曲線は,貿易収支の均衡曲線であり,. 利幸率の上昇が実質支出. T/Pの下落を必 を減じ貿易収支の黒字を生じ,収支均衡を維持するためには P 要とすることからして右下りの曲線として描かれてくる。かくして,初期の均 衡は Ao点で達成される。いま,貿易財の支出増加が生じたとする。 BB曲線 は. B ' B '曲線へと右へシフトする。新しい均衡は. A '点で得られ,均衡利. 子率の上昇と均衡相対価格の騰貴を生み出す。この場合の均衡利子率の上昇は 実質残高需要を減じく4 4 )式の第 2項を通じて,また貿易財均衡相対価格の騰貴. 4 4 )式の第 3項を通じて,それぞれ為替相場の減{面白の上昇〉に作用 は直接 ( 4 4 )式の背後に,第 8図のようなすべての市 することになる。かくして,上記 ( ( 2 7 ) 拙稿 前掲論文の第1 3図に例をとり横軸目盛を P T ) Pに改めると, この第1 3図の N N曲線はこの第 8図の N N曲線と同じものとなる。すなわち,第 1 3図の N N 曲線の式を改め XN(PT/ P)=DN(P T / P, E), E=E(r , q), E rく O と考えればよい。なお,B =B(PT/P , E)である。.

(25) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ ‑110ー. 第 56 巻. 第 3・ 4号. 456. 場の均衡関係が存在すると L、 L、 う. B. るのである。. N. 以上のような長期均衡為替相場. 替相場の決定は,. A'. r y. の決定に対して,短期における為. 。一 一 一 一. ドー γ ブッシコ. ?. によれば,資産市場(特に資産移 動可能性と貨幣市場均衡〕によっ. B. N. て支配される。すなわち,上記の. O. ( [ 0. 商品裁定や財市場の均衡の達成 は,時聞を要する。そこで,. 円¥ B. 第. ドー. 4. 4. 8 図. ンプッシコは,短期では価格水準や実質所得を所与と考えるのが妥当であると みる。そして,財市場の関連から離れ, 問題を資産市場に限定する。いま,実 d (γ,…〉から, 質所得やその他実質残高需要決定因を所与とすれば,M/P=m. 貨幣市場を均等とする利子率は γ=γ ( M/P , … 〉. ( 4 5 ). によって表わされる{。そして,完全な国際的資本の移動性と小国モデルを仮定 すると,利子率の裁定から次の関係が導かれることになる。 7・ ‑.Q=ァ*. ただし. ( 4 6 ). r *は外国利子率であり, 2は外国為替の先物プレミア!ム, すなわち. e ‑ e ) / eである。 この 先物相場を 6とすると ρ三 (. aの定義式と ( 4 5 )式の両方. 4 6 )式に代入し,実質残高と現先両相場の関係を導く。 を(. r(M/P・.)=川 +e/e‑1. ( 4 7 ) この ( 4 7 )式を徴分し,. 貨幣需要の利子弾力性を ε 怖とし. さらに dr=ー ( 1 /. εm ) l 官の関係を用いて, } ( 4 5 〉式から. e=A+( 1 / εm ) l 官. O<Em<l. ( 4 8 ). を得る。ただし 外国利子率と価格水準は一定であり,初期の eと 6は等しい. ( 2 8 ) M/P=n 〆(r,引〉から, dM/P=mγddr を得る。ゆえに dr=ー ( 1 / . εm ) l 官と なる。.

(26) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 457. R..ドーンブッシュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). ‑111‑. ものと仮定される。これは, 0 く 匂 <1 であるから,貨幣的拡張 Mが為替相場 に大きな影響を与えることを意味する。なお,先物相場の変化は,現物相場に 比例的な影響をおよぽす。さて,先物相場 5が,投機者によって. e=he+(1‑h)e‑1,. 0く h<l. のように決定されるものと仮定する。そこで,. く 4 9 ) ( 4 9 )式より A=he を得て,そ. ザ. れを ( 4 8 )式に代入すると,. ( 4 8 ' ). を得る。かくして,期待の形成は,貨幣的拡大の為替相場への効果を増幅す。る ことになる。すなわち,先物相場は,hが 1に近いほど現物相場により大きく 依存し. M の変動によってより大きく影響される。 そこで,. ドーシブヅシュ. は,短期の為替相場 eが ( 4 6 )式の資産市場の世界的均衡関係と ( 4 9 )式の期待形 成の両者によって決定され, もし期待形成を与えると資産市場によって決定さ れると主張することになるのである。 いま,上記のように,小国モデルにおける貿易財と非貿易財のニ財の仮定と 価格並びに要素コストに関する伸縮性の仮定および貿易財の商品裁定の仮定等 をそのまま維持し,問題を非貿易財市場と資産市場に集中して考えることとす る。非貿易財市場の均衡を,その超過需要を. Nで表わし,. N(P , /P,r,GN)=O,NpT1P>0, N, く0 ,No N=l. ( 5 0 ). とする。ただし, GNは政府の非貿易財への支出である。相対価格 PT/Pの騰. /P 貴は非貿易財への消費の代替とその生産の縮小から超過需要増を生じ (N P T. >0),他方利子率の上昇はアブソープションの減少による需要減退から貿易財 d( , >O)。貨幣の需要を md=m γ ,Y) としくただし, の超過供給増を生じる (N. Y は実質所得とする),貨幣市場の均衡式 M/P=md(r,Y)を解くと r=γ(M/P,Y),. γM IP<O,r, >O. く 5 1 ). ( 2 9 ) 資産の世界的移動性を示すく4 6 )式から,資産の純収益の均等化は期待形成と関係 なく成立するとされている。ゆえに ,r ' の減少は, 0のそれに応じる下落を生じ ( 4 9 )式の e=heと Oく h<lの関係から,先物相場 5の下落を越える現物相場 eの 下落を生じるという関係になければならなし、。.

(27) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 5 8. 第 56 巻 第 3・ 4号. ‑112ー. を得る。. Pr=eP 5 1 )式を, ( 5 0 )式に代入すれば T*の関係とこの ( J 守( e P ' [ * j P, γ( MjP), GN)=O. ( 5 2 ). となる。ただし ,Nは貨幣市場の均衡と商品裁定の成立することを表わしてい. 4 7 )式に貨幣市場の均衡条件 ( 51)式を代入し,貨幣市場均衡の場合 る。他方, ( の利子裁定式すなわち資産市場均衡式を導出すれば,. (MjP)一 ( 1 ‑ h ) ( e ̲ l j e ‑ 1 ) =什. ( 5 3 ). γ. を得る。そこで,この ( 5 2 )と( 5 3 )式を描くと第 9図のようになる。 このうち ( 5 2 )式を表わし 線となり ,. N N曲線は. dPjdc=PP*j(Pn一%グM / p M )>0 より右上りの曲. kk曲線は ( 5 3 )式を表わし d P j d c = [ ( l ‑ h ) c ̲ l j e ]P2jM γM / P )<0. より右下りの曲線となる。ただし,舟守曲線は ,M, P r * ,GN , Yを , 枕 曲 線 は. M,C̲l,Yを所与として描いている。そこで,両曲線の交わる点 A は ,. γ*,. 貨幣市場と貿易財市場の均衡を前. 1 "1. k. 提とした場合の非貿易財市場と資 N. 産市場が,同時に均衡となる点を 表わすことになる。さて,いま外. P l. 国価格 PT*が騰貴する場合を考. P。. えよう。 ( 5 3 )式にみるように資産 市場は何の影響も受けなし、。これ. 5 2 )式は,圏内の に対し, (. P rの. 騰貴と貿易財の相対価格の上昇を 生み,そのためこの非貿易財市場に超過需要を引起す。この超過需要をなくし の騰貴に等しいだけの A瓜f 非貿易財市場の均衡を維持するためには初めの P T* 曲線の左方シフトを必要とする。かくして , N ' N '曲線が得られる。新しい均衡 点は B 点で得られる。この B 点 、 は , 自国通貨の価値の増大 ( cの下落〉と国内 価格 P の騰貴を表わしているくただし,. 。. ヒれらの変化は初めの. P r *騰貴。 ( c o. 0 ) ここにおける%は, ( 5 0 )式を PT / Pにつき解いた PT/P=犯 (r,GN )を表わしてい 5 0 )式の制約条件から叫>0,n G Nく O となる。そこで rM/pく Oを考慮する る 。 ( とd P j d e >0を得る。.

(28) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 5 9. R。ドー γ プ y 、ンュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). ‑113‑. ‑e つに較べて小さしつ。そして, その圏内価格の騰貴によって実質残高 MjP. ,. の減少と利子率の上昇を引起し (rMIP<O), ( 4 6 )式より先物プレミアム . Qの 増大を生 じる。 この i. aの増大が上述の為替相場. G の変化とみあっていなけれ. ばならないことは言うまでもない。 この短期均衡の A 点から B 点への変化過 程は,先ず初期の為替相場 e oにおいて生じた PT* の騰震が貿易財の圏内価格. PT および価格水準 P を引上げ利子率. γ. の上昇 ( 1 ' MIPくのをもたらし A 点か. ら D 点への移動を導くこと,次にこの D 点において上昇した利子率が不変の 先物プレミアムのために資本の流入と現物相場 eの下落を引起し. D 点から B. 点への移動を導くこと,にわけで理解することができる。すなわち,価格と貨幣 5 2 )式 乞 均 衡 価 格 Fで解き P =p( eP * , M, GN) 量に関レゼロ次同次である ( T. を得,. それを微分し同じ変数に関し一次同次であり 1=(oP/oP )(PT/P)+ T. (oP/o M)(M/P)となることを考慮して (N N曲線上での弾力性 (OP/OPT)(PT jP) を pと置く), P =( J( e+PT * )+(l‑( J)M , Oく pく O. ( 5 4 ). を得る。また,他方 ( 5 3 )式の変化率をとって. M ‑ P =ーε ( 1 ‑ h ) ( e ̲1‑e), 0ぐら, <0. ( 5 5 ). 批. を得る。 これらの両式を用い,. 62. P. ( l 官‑P*)+. T +em( 1一九)V'A A " '. ( J. j. I. 九 ( 1一九) t + (l‑h). ( J e叫. ( 5 6 ). を導出するときに, M=O および短期の効果を表わす e̲1=0を代入し. ( 5 4 つ. ︽. T. *. p. ( 5 6 ' ). ム. ‑E. n v一41. を求めると,. 一 十. 一 一 ︑ ︒ 一A6. P =( J( e十 PT * ). 5 6 つ式は B点における外国価格 この (. P' J *の騰貴が為替相場に与. える影響を表わしており, (54‑つ式は e=O と置くとき. A 点、から D点への移動. を表わしていることになる。上記のように, この B 点では貿易財価格 PT と国 内価格水準 P の騰貴が生じている。 退と貿易財生産の拡大を生じ. これらは,. 圏内のアブソープションの減. 非貿易財へのデフレ的効果をもたらす。 そし.

(29) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 6 0. 第 56 巻 第 8・4号. ‑114‑. て,貿易収支は,黒字となる。すなわち,. これらの変化は,. すべて外国価格. PT* の騰貴が短期的にもたらした実質効果であるとみることができる。そし て ,. それは,為替相場の変化によって,. の騰貴を相殺し得なかった その PT*. ために生じたものである。ところで,この B 点での均衡は,. 長い間続き得な. い。それは,投機者がその予想を修正し,先物プレミアムを下落させるからで. 5 3 )式の e ̲ lに e 'を代入することとなり,んた曲線を B 点 ある。この修正は, ( から C点の方向ヘシフトさせる。そして,. それは,. 結局初めの外国価格. PT*. の騰貴が為替相場の変動によって相殺され,圏内の価格 PT と P並びに利子率 γ などが以前の水準に復帰し. C点が実現するまで, 続くことになる。 この長. 5 6 )式 の ム 1 に 6を代入することによって求め 期均衡の C点における状況は, ( 5 6 )式から ることができる。すなわち, (. e=PT*. ( 5 6 ' ). を得る。 拾 次に,同じ, (54)~(56) 式を用いて , PT*=Oと置き,貨幣供給量の変化 J. が与える効果をとり出して考えてみることにする。先ず, (54)~(56) の各式か ら, PT*=O とすれば. P =( Je+C1‑ ( J)M. ( 5 7 ). P = M+ em(l‑h)(んーの. ( 5 8 ). ε( 1一 九 〉 t=p十 Em11‑h〉M + p判 明( M 〉64. 〈 5 9〉. 《. 抗. を得る。いま,第 1 0図の A 点が初期均衡点を表すものとする。原点を通る直 線 ORは,その勾配によって相対価格の一定であることを表わしてい. Z i名目. 貨幣量の増大は,. oにおいて実質残高 M/Pを増加させ利子 初期の為替相場 e. 率 γ を下落させ,. その結果非貿易財市場における超過需要を生じる。そして,. その超過需要を減じ非貿易財市場の均衡を維持するためには ,N N曲線を N'N' 曲線の方へ上方シフトさせることになる。}さて, ( 5 9 )式 に ム I=eを代入し長. 。∞. 1 ) OR線の勾配は P/eである。一方,相対価格は Pr/ P=( e / P ) P r *である。 Pr *= n s t んであるから. OR線の勾配は,相対価格の逆数を表示するものといえる。. ( 3 2 ) P=(l‑p)j 註だけ上方シフトする。.

(30) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 4 g z ‑. 44. R.ドー γ プッシュの開放経済理論の貨幣的側面 (2). 5. 4 6 1. 期均衡の解を求め. ( 5 9 ' ). e=M. P. N '. を得,そしてこの ( 5 9 ' )式を ( 5 7 ) 式に代入して. N ' N '曲線上で得ら. れる長期均衡解を導出してみる と ,. P=M. IN. ( 5 7 ' ). k. のようになる。このことは,長期 において為替相場と価格水準とが. O. 一. e o 第. 名目貨幣量と同率で変化するこ と,すなわち,長期均衡解が第 1 0図の OR線と. ‑e. ーー. 1 0 図. N ' N '曲線とが交わる点 Cに. あることを表わしている。また,このことを逆に言えば,ここに見出された C 点は,上方にシフトされる N N曲線が通るべき点を示しているとみることもで きる。すなわち,NN曲線は, 他方,. C点を通るまで上方にシフトすることになる。. たた曲線のシフトに関しては,次のようである。. ( 5 8 )式と ( 5 9 )式に e̲l. =0 を代入し P=e{l+em(l‑h)(l‑p)j (l)を得, Pje>l すなわち d Pjde. k '曲線が OR線上でなく, >Pjeの関係を得る。これは,新しくシフトしたた' その上方にあり,. しかも C点よりも原点に近いところ例えば B 点を通ること. を表わしてし、る。かくして,均衡点は,. この新しし、 k宵 曲 線 と. 交点 B において求められねばならなし、。. そして,. 点 B は,前述の. PT* 変化の場合と同じように,. ない。そこで,. 期待の修正が行われ,. N'N'曲線の. この求められた短期の均衡. 一時的な均衡点であるにすぎ. 右方にシフトして行き,結局 C点の長. 期均衡が実現されるまで,矢印の方向へ変動して行く。 この一時的な均衡点 B から長期均衡点 Cへ の 移 動 は ( 第 9図も同様),安. 5 2 )式を解いて P=P(ePT* , M, 定条件の成立を必要としている。すなわち, (. GN) を得,それを ( 5 3 )式に代入し,. t ! e‑1)=什. γ{ MjP(ePT*, M, GN)ー (1‑h)(e̲. ( 5 3 ' ). を導出すると,このく5 3 つ式は,r *,GN を所与とし PT*, M を外生変数をみる.

(31) OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 第56 巻 第 3・ 4号 '. ‑116‑. 場合に. 462. eに関する定差方程式となる。そこで t 吋4. <. ' m M. ﹀ 一 的. m M. ‑ 一一村. fJf. ︐ α υ ρ. d. となるとき均衡 Cに安定的に収. ( 6 0 ). e. 4 5。. 飲することがわかる。ちなみに,. ‑ .. ( 5 3 ' )式を第 1 1図のように EE線. ,/ / E. によって捕き初期値を A にとる とき ,A 点から均衡値 C点への移 行は,EE線の勾配が 4 50 線より. 戸戸/・..‑‑‑. E. 小さいときに成立つ。すなわち,. ( 6 0 )式の成立することを意味す. 自 句 』 ー 一 一 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ .e‑I. A. る 。. 第. ドーンブッシュは,以上の分析. 1 1 図. e ‑ l. を通じて外国の価格変化や圏内通貨量の変化が一国経済に,短期において (. =0). e=(.1+ ~, 7", 1 官 ‑[>1*) εm ( l‑h)(. (6~). の実質的影響はを与え,また長期において (e=e̲l). e=M‑ PT*. ( 6 2 ). の結果を生じることをのベる。そして,さらにこれらの結果から外国の価格騰 貴が国内経済に笑質的な波及効果を及ぼす場合は,それを相殺するために固定 為替相場政策の採用を推奨する。すなわち,彼によれば,外国の価格騰貴 PT* を相殺するために貨幣の供給増加を行い為替相場を一定に維持する ( e口 の と きは,. ( 6 1 )式と ( 6 2 )式にみるように短期の波及効果のみならず長期の効果を. も同時に阻止できることになるが,. これに反し園内の価格水準を一定に維持. 4 )式にみるように短期において国内の価格 す る く [>=0) 政策をとるときはく5 水準の上昇を生じそれを相殺しゼロとするために貨幣の供給量の減少と相対価.

参照

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