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今後の東京箱根間往復大学駅伝競走総合優勝達成のための 4 区走者の重要性 ~ 過去 22 回大会 ( 第 71~92 回 ) の調査から~ 陸上競技研究室 指導教員別府健至准教授 学籍番号 14A0027 学生氏名石島一真片平啓史郎 Ⅰ. 緒言東京箱根間往復大学駅伝競走 ( 以下箱根駅伝 ) は 毎

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0021

学生氏名 池田 卓矢

Ⅰ.緒言 東京箱根間往復大学駅伝競走、(通称、箱根駅伝)は毎年 12 日、3 日に行われている大学駅伝競走である。テレビで生 中継された今年の平均視聴率は往路で歴代最高の 29.4%を獲 得するなど、今や正月の風物詩といっても過言ではない。 コースは東京都千代田区大手町の読売新聞東京本社ビル前 から、鶴見、戸塚、平塚、小田原の各中継所を経て、神奈川県 足柄下郡箱根町の芦ノ湖までの往復、往路 107.5km、復路 109.6km の合計 217.1km を、各大学 10 人で一本の襷を繋ぎ、 その速さを競う。 箱根駅伝は時代と共に出場する選手のレベルも年々上昇し、 スピード化が進んでいると言われている。かつて 10000m を 28 分台で走ればチームでエースと呼ばれていた。2010 年の第 86 回大会では 28 分台の選手が 22 名だったのに対し、今年の 94 回大会では 62 名と 3 倍近くになっている。現在はスピード を強化することが主流となりつつあるが、本来はコースの適正 に合わせてスタミナをつけるような練習を行ったほうがより 本戦で実力を発揮することが出来るのではないかと考えた。 そこで本研究は過去10 大会(第 85~94 回)における、箱 根駅伝に出場した大学の10000mとハーフマラソンの上位 10 名の平均タイムを調査し、その大学別順位と総合成績に関連が あるかを調査した。これにより箱根駅伝で目標を達成するため に 10000m とハーフマラソンのどちらを強化すべきか考察す ることを目的とした。 Ⅱ.方法 1. 過去 10 大会における出場チーム上位 10 名の 10000mと ハーフマラソンの平均タイム及び大学別の順位を調査。 2. 10000m とハーフマラソンの平均タイムによる大学別順 位と、本戦のチーム順位との関連についての調査。 Ⅲ.結果 平均タイム1 位大学の優勝は、10000m4 回、ハーフマラソン 2 回が確認された。平均タイム 2 位では、10000m3 回、ハー フマラソン2 回であった。また平均タイム 1 位大学の本戦成 績は、10000m2.4 位、ハーフマラソン 3.1 位であった。

過去 10 大会における東京箱根間往復大学駅伝競走出場選手の

10000m とハーフマラソン上位 10 名の平均タイムと総合成績の関連性

10000m 平均タイム 3 位以内で本戦 6 位入賞は7回で、すべ てのチームが10 位以内のシード権を獲得していた。85 回大会 の棄権校1校除く。)ハーフマラソン平均タイム3 位以内では本6 位入賞は 7 回であった。 10000m、ハーフマラソンの平均タイムと本戦成績は、正の相 関関係が認められた。 表11.第 85~94 回大会の平均タイム順位と総合成績 Ⅳ.考察 箱根駅伝総合成績を向上させるには、10000m、ハーフマラソ ン両方の走力強化が必要だと考えられる。しかし、総合優勝を 目指すのであれば10000m の走力をより強化することで確率が 上がると推測される。またシード権内を目指すのであれば両種 目共均等に強化することが良いと考えられる。 今回はチームの平均タイム順であったが、今後は選手一人一 人のタイムを調査することでより細かな強化方法が見つけ出せ ると考える。 Ⅴ.結論 箱根駅伝で総合優勝を目指す大学は、10000m の上位 10 名の 平均タイムを強化することが有用であり、シード権獲得を目指 す大学は、両種目の上位10 名の平均タイムを強化することが必 要であると言える。

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0027

学生氏名 石島 一真 片平 啓史郎

Ⅰ.緒言 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)は、毎年 1 月 2 日と翌 3 日の 2 日間にわたって行われる大学駅伝大会 である。1920 年に開始され、今年で 94 回目を迎える伝統 ある大会である。出場校は、関東学生陸上競技連盟加盟校 のうち、前年大会でシード権を獲得した大学 10 校と予選会 を通過した大学 10 校の計 20 校で、これとは別に関東学生 連合チーム(オープン参加)が出場する。コースは、往路 5 区間 107.5 ㎞、復路 5 区間 109.6 ㎞計 217.1 ㎞で行われ る。 1987 年放送を開始したテレビ中継の影響もあり、学生ス ポーツの中では、極めて高い人気を誇り、大会を重ねるご とにその人気は大きくなりつつある。近年は、特に「山の 神」の活躍もあり、全区間の中でも、とりわけ山登りの 5 区が注目されている。 そんな箱根駅伝であるが、93 回大会から大きな変化があ った。山登りの 5 区の距離を短縮し 4 区の距離を延長する。 82 回大会から続いてきた 4 区と 5 区の距離が 12 大会ぶり に変更され、81 回大会以前の距離に戻った。 5 区の距離が延長された 82 回大会以降は 5 区走者の成績 が総合優勝に大きく関連していたと言われているが、81 回 大会以前は距離の長かった 4 区走者の成績が総合優勝に大 きく関連しているのではないかと推測した。 そこで本研究では、過去 22 大会の 4 区と 5 区の成績を中 心に全成績を調査し、今後の箱根駅伝総合優勝達成のため の 4 区走者の重要性を考察することにした。 Ⅱ.方法 距離変更が実施された第 82 回大会以降、5 区走者の成績 が往路及び総合成績に大きく関連していることから、変更 前後各 11 大会における 4 区・5 区走者の成績を中心に全成 績調査を行った。 第 71~81 回大会(4 区 20.9km,5 区 20.8km)A 群、第 82~ 92 回大会(4 区 18.5km,5 区 23.2km)B 群と 2 分類した。 Ⅲ.結果 表 1.4 区区間賞獲得者及び大学の往路、総合成績 表 2.5 区区間賞獲得者及び大学の往路、総合成績 4 区走者区間賞獲得のチームは A 群では往路優勝 5 回・総 合優勝 6 回、B 群では往路 5 回・総合 4 回が確認された。特 に A 群では 73 回大会を除くとすべてが総合準優勝以上であ った。 5 区走者区間賞獲得のチームは A 群では総合優勝 0 回、B 群では往路 10 回・総合 7 回が確認され、総合準優勝以上は 9 回、5 区の重要性が明らかに示された。 22 回における総合優勝チームの 4 区走者成績では、A 群が 8 回の区間 2 位以上であった。 Ⅳ.考察 第 93 回大会以降は今回の調査の A 群の距離に戻っている ことから、5 区より 4 区を重視した戦い方が総合優勝に近づ けると考えられる。 しかし、5 区が短縮されたとは言え、山登りという特殊区 間であることには変わりはなく、走行時間も 10 区間で一番 長い時間を要するため、5 区の重要性が全くなくなったわけ ではない。今後も 6 区を含め特殊区間の対策が必要であると 考えられる。

今後の東京箱根間往復大学駅伝競走総合優勝達成のための 4 区走者の

重要性 ~過去 22 回大会(第 71~92 回)の調査から~

(3)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0057

学生氏名 大﨑 遼 小町 昌矢

Ⅰ.緒言 東京箱根間往復大学駅伝競走(通称箱根駅伝)は、 毎年 1 月 2 日と 3 日の 2 日間にわたって開催されている 駅伝大会である。東京都千代田区大手町・読売新聞東 京本社ビル前から、鶴見、戸塚、平塚、小田原の各中継 所を経て神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖までを往復す るコースで行われる。1 月 2 日に往路 5 区間 107.5km、 翌 3 日に復路 5 区間 109.6km、計 217.1kmを前年大会 で 10 位以内に入った 10 校と予選会を通過した 10 校、 オープン参加の関東学生連合を含めた 21 チームが走っ て襷をつなぎ、その速さを競う。関東の地方大会でありな がら正月の風物詩として、国内の学生スポーツの中でも 極めて高い人気を誇り、この大会で活躍することが出場 大学にとっては大きな広告効果を得られるという側面もあ り、駅伝に力を入れている大学も少なくない。 この箱根駅伝の特徴として、2 日間にわたって行われ るという点がある。特に 2 日目の復路は、前日の往路成績 を反映させて、時間差でスタートが行われる。復路の成績 ですべての順位が決定する箱根駅伝は、往路成績によ って復路の選手にかかる精神的な負担が変化すると言 われている。 また、総合成績で 10 位以内に入ると翌年の箱根駅伝 出場が約束されるシード権を獲得できる。このシード権を 獲得すると 10 月に行われる予選会が免除され、箱根駅 伝へ向け集中できることから、ここを目標に掲げている大 学も多い。 そこで本研究では、箱根駅伝過去 10 大会における往 路成績と総合成績の関連性を調査することで、今後の箱 根駅伝において、シード権獲得、または上位入賞に向け た往路の戦い方を考察した。 Ⅱ.方法 過去 10 年間(84~93 回大会)における 往路、総合成績の全調査 Ⅲ.結果 表1.往路成績別シード権獲得率 往路成績10位以内の総合成績を確認すると、10チー ムすべてシード権獲得したのは86回大会の1回のみであ った。以降、9チームでは5回、8チーム2回、7チーム2回 が示された。特に往路 5 位以内では、すべてのチームがシ ード権を獲得していた。 また、往路 1 位は、84 回、87 回を除く 8 大会で総合 1 位が確認できた。往路2位では総合 3 位以内が8回、3位 では5回、4位4回、5位2回が示された。 総合成績 6 位以内の往路成績を確認すると、すべての チームが 10 位以内であった。 Ⅳ.考察 往路成績が総合成績に影響していると言えるため、シー ド権獲得には往路成績を 10 位以内であることが重要であ り、5 位以内であれば確実であると考えられる。総合 1 位を 目指すのであれば、往路を最低でも2位以内で終えること が必要であり、総合 3 位内では往路5位以内に位置するこ とが重要だと考えられる。 しかし、往路 11 位以降の成績でもシード権獲得が確認 できたため、往路だけが重要だとは言い切れない。 今研究は、往路成績と総合成績のみで行った。今後の 研究課題として、復路成績や各区間成績との関連性を調 べ、箱根駅伝で往路及び復路、そして総合成績を向上さ せるために、どの区間を重視するべきか、どのような戦略が 望ましいのか、調査をする必要がある。

東京箱根間往復大学駅伝競走過去 10 大会における

往路成績と総合成績の関連性について

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日本体育大学 卒業抄録

東京箱根間往復大学駅伝競走過去10 年間(85~94 回大会)における 3 区走者の成績と往路成績,7 区走者の成績と総合成績との関連性 学籍番号 14A0063 学生氏名 大谷 元気 住田 優範 Ⅰ.緒言 2018 年 1 月 2,3 日,第 94 回東京箱根間往復大学駅伝競 走(以下,箱根駅伝)が行われ,青山学院大学が10 時間 57 分39 秒で 4 年連続 4 回目の総合優勝を果たし,史上 6 校目 となる大会4 連覇を成し遂げた.しかし,箱根駅伝と共に学 生 3 大駅伝と言われている出雲全日本大学選抜駅伝競走は 東海大学、全日本大学駅伝競走対校選手権は神奈川大学が優 勝を果たした.今年度は,3 大駅伝の優勝チームも異なり, 各チームの競技力が拮抗していることが分かる. この箱根駅伝だが,1920 年 2 月 14 日に第 1 回大会が開 催され,94 回にわたる長い歴史の中,開催日,コース,参 加校数など様々な内容が変更されてきた.現在は,東京・大 手町から箱根町・芦ノ湖までの往復 217.1 ㎞(往路 107.5 ㎞,復路 109.6 ㎞)を前回大会の 10 位以内のシード校と, 10 月に開催される予選会 10 位以内の 10 校,それと関東学 生連合チームの計21 チームで競う大会である.その箱根駅 伝も,序盤のスピード化に各校が対応して起こる「高速順応」 と往路で差がつかず復路の序盤まで勝負がもつれる「復路勝 負」になってきた.特に,1~3 区までの高速展開は、既定 路線であると言われている.数年前までは,2 区が往路のエ ース区間,9 区が復路のエース区間として重要視されていた が,近年は多くの大学が3 区に準エース級の選手や 7 区,8 区といった復路の前半区間に力のある選手を配置する大学 が多くなってきていると考えられる. そこで本研究では,過去 10 年間(85~94 回大会)にお ける3 区走者の成績と往路成績,7 区走者の成績と総合成績 との関連性について調査した. Ⅱ.方法 過去10 年間(85~94 回大会)における 1.3 区走者区間賞のチームと往路成績調査. 2.7 区走者区間賞のチームと総合成績調査. 3.往路優勝チームの 3 区走者の成績及び中継所通過順位 調査. 4.総合優勝チームの 7 区走者の成績及び中継所通過順位 調査. Ⅲ.結果 3 区走者区間賞チームの往路優勝は 4 回,往路 3 位以内で は7 回確認できた.7 区走者区間賞チームの総合優勝は 7 回, 総合3 位以内では 8 回であった. 往路優勝チームの3 区区間賞は 4 回,区間 3 位以内では 6 回であった.また3 区中継所 1 位通過は 5 回が示された. 総合優勝チームの7 区区間賞 7,区間 3 位以内では 9 回で あった.また7 区中継所 1 位通過は 9 回が示された. Ⅳ.考察 往路優勝もしくは往路3 位以内を目指すのであれば,3 区 区間3 位以内の成績が必要となることがわかった.また,3 区での中継所通過が1 位であれば往路優勝の確立が高くな ることから3 区走者の成績と往路成績との関連性は高いと 考えられる.この3 区のコースは,最初は下っており,後半 の海岸線に入ってからは強い海風を受ける.スピードがあり 粘り強く,気象状況の変化にも対応できる選手の育成が必要 だと考える. 総合優勝を目指すのであれば,7 区区間 2 位以内の成績が 必要だとわかった.また,7 区での中継所通過が 1 位であれ ば総合優勝はほぼ決定付けられることから7 区走者の成績 と総合成績との関連性は非常に高いと考えられる.この7 区のコースは,アップダウンが多く,海岸沿いでもあること から海風を受ける.更に後半の気温の変化もある為,我慢強 く,気温の変化にも対応できる選手の育成が必要になる.ま た,近年では往路で力のある選手を配置し,上位成績を目指 すチームが多い.その為,7 区にも力のある選手を起用でき る選手層の厚さも必要となってくると考えられる. 今回は,3 区と 7 区走者に着目したが,今後の課題として, その他の区間も様々な角度から調査し,往路優勝,総合優勝 する為には,どのような選手起用,戦術があるか分析検討す る必要があると考えられる.特に,往路のエース区間と言わ れている2 区や復路のエース区間と言われている 9 区もど のような変化があるのか興味深い. 陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授

(5)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0087

学生氏名

片平

啓史郎 石島

一真

Ⅰ.緒言 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)は、毎年 1 月 2 日と翌 3 日の 2 日間にわたって行われる大学駅伝 大会である。1920 年に開始され、今年で 94 回目を迎え る伝統ある大会である。出場校は、関東学生陸上競技連 盟加盟校のうち、前年大会でシード権を獲得した大学 10 校と予選会を通過した大学 10 校の計 20 校で、これとは 別に関東学生連合チーム(オープン参加)が出場する。 コースは、往路 5 区間 107.5 ㎞、復路 5 区間 109.6 ㎞計 217.1 ㎞で行われる。 1987 年放送を開始したテレビ中継の影響もあり、学生 スポーツの中では、極めて高い人気を誇り、大会を重ね るごとにその人気は大きくなりつつある。近年は、特に 「山の神」の活躍もあり、全区間の中でも、とりわけ山 登りの 5 区が注目されている。 そんな箱根駅伝であるが、93 回大会から大きな変化が あった。山登りの 5 区の距離を短縮し 4 区の距離を延長 する。82 回大会から続いてきた 4 区と 5 区の距離が 12 大会ぶりに変更され、81 回大会以前の距離に戻った。 5 区の距離が延長された 82 回大会以降は 5 区走者の成 績が総合優勝に大きく関連していたと言われているが、 81 回大会以前は距離の長かった 4 区走者の成績が総合 優勝に大きく関連しているのではないかと推測した。 そこで本研究では、過去 22 大会の 4 区と 5 区の成績 を中心に全成績を調査し、今後の箱根駅伝総合優勝達成 のための 4 区走者の重要性を考察することにした。 Ⅱ.方法 距離変更が実施された第 82 回大会以降、5 区走者の成 績が往路及び総合成績に大きく関連していることから、 変更前後各 11 大会における 4 区・5 区走者の成績を中心 に全成績調査を行った。 第 71~81 回大会(4 区 20.9km,5 区 20.8km)A 群、第 82 ~92 回大会(4 区 18.5km,5 区 23.2km)B 群と 2 分類した。 Ⅲ.結果 表 1.4 区区間賞獲得者及び大学の往路、総合成績 表 2.5 区区間賞獲得者及び大学の往路、総合成績 4 区走者区間賞獲得のチームは A 群では往路優勝 5 回・ 総合優勝 6 回、B 群では往路 5 回・総合 4 回が確認された。 特に A 群では 73 回大会を除くとすべてが総合準優勝以上 であった。 5 区走者区間賞獲得のチームは A 群では総合優勝 0 回、 B 群では往路 10 回・総合 7 回が確認され、総合準優勝以 上は 9 回、5 区の重要性が明らかに示された。 22 回における総合優勝チームの 4 区走者成績では、A 群が 8 回の区間 2 位以上であった。 Ⅳ.考察 第 93 回大会以降は今回の調査の A 群の距離に戻ってい ることから、5 区より 4 区を重視した戦い方が総合優勝に 近づけると考えられる。 しかし、5 区の距離が短くなったとは言え、山登りとい う特殊区間であることに変わりはなく 5 区の重要性が全 くなくなったわけではないと考えられる。

今後の東京箱根間往復大学駅伝競走総合優勝達成のための 4 区走者の

重要性 ~過去 22 回大会(第 71~92 回)の調査から~

(6)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0128

学生氏名 小町 昌矢 大﨑 遼

Ⅰ.緒言 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)は、例 年 1 月 2 日と翌 3 日の 2 日間にわたって行われる駅伝 大会である。1920 年に開始され、今年で 94 回目を迎 える伝統ある駅伝大会である。出場校は関東学生連盟 加盟校のうち、前年大会で 10 位以内にはいった大学 10 校と予選会を通過した 10 校の計 20 校で行われる。 コースは、往路 107.5 ㎞、復路 109.6 ㎞計 217.1 ㎞で 行われる。関東の地方大会でありながら正月の風物詩と して、国内の学生スポーツの中でも極めて高い人気を誇 り、この大会で活躍することが出場大学にとっては大きな 広告効果を得られるという側面もあり、駅伝に力を入れて いる大学も少なくない。 この箱根駅伝の大きな特徴として、2 日間に分けて行 われるという点がある。特に 2 日目の復路は、前日の往路 成績を反映させて、差がある状態でスタートが行われる。 復路ですべての順位が決まるため、往路成績によって復 路を走る選手にかかる精神的な負担が変化すると言われ ている。 また、箱根駅伝では総合成績で 10 位以内に入ると来 年の箱根駅伝出場が約束されるシード権を獲得できる。 このシード権を獲得すると 10 月に行われる予選会が免除 され、箱根駅伝へ向けて集中できることから、ここを目標 に掲げている大学も多い。そのため、来年の箱根駅伝出 場が約束されるシード権を獲得するためには、往路の成 績が大きく影響してくるのではないかと考えた。 そこで本研究では、箱根駅伝過去 10 大会における往 路成績と総合成績の関連性を調査することで、今後の箱 根駅伝において、シード権獲得、または上位入賞に向け た往路の戦い方を調査した。 Ⅱ.方法 過去 10 年間(84~93 回大会)における 往路、総合の全成績調査 Ⅲ.結果 表1.往路成績別シード権獲得率 往路成績10位以内の総合成績を確認すると、10チー ムすべてシード権獲得したのは86回大会の1回のみであ った。以降、9チームでは5回、8チーム2回、7チーム2回 が示された。特に往路 5 位以内では、すべてのチームがシ ード権を獲得していた。 また、往路 1 位は、84 回、87 回を除く 8 大会で総合 1 位が確認できた。往路 2 位では総合 3 位以内が 8 回、3 位 では 5 回、4 位 4 回、5 位 2 回示された。 総合成績 6 位以内の往路成績を確認すると、すべての チームが 10 位以内であった。 また、総合成績で優勝する場合、往路成績 1 位が 8 回、 2 位が 2 回確認された。往路成績 6 位以降のチームでは 3 位以内に入ることが確認されなかった。 Ⅳ.考察 シード権獲得には、往路成績で 10 位以内に入ることが 重要であり、5位以内であると非常に高い確率でシード権 を獲得できると考えられる。しかし往路成績 11 位以降のチ ームでもシード権を獲得が確認できたため、往路だけが重 要だとは言い切れない。 また総合成績で優勝するためには往路成績を悪くても 2 位で終える必要があると考えられる。 今研究は、往路成績と総合成績のみで行った。今後 の研究課題として往路の各中継所の順位や復路成績の 関連性とシード権獲得率を調査する必要がある。

東京箱根間往復大学駅伝競走過去 10 大会における

往路成績と総合成績の関連性について

(7)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0138

学生氏名 佐々木 康成 本田 瑛人

Ⅰ.緒言 近年、東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝) は多くの国民から注目を集めている。箱根駅伝とは 1920 年、大正9 年に始まった。マラソンの父と称えられている 金栗四三は 1912 年に行われたストックホルムオリンピッ クに参加したものの、途中棄権するという残念な結果に終 わった。この経験から金栗は世界に通用するランナーの育 成を目標に掲げ、5 年後の 1917 年に日本で初めての駅伝、 東海道駅伝を開催したと言われている。京都と東京間の 516 キロを 23 区間に分けた、大きなスケールの駅伝であ る。3 日間夜通しで続いたこのリレーは、成功に終わった。 この駅伝の成功から金栗は、大学や師範学校に「駅伝を通 じてのランナーの育成をするべきだ。」という意義を説き、 これに応じた4 校が創設のきっかけとなった。箱根駅伝を テレビで見て出場したいと憧れを抱く子供が多くいると考 えられる。憧れを抱いた子供が駅伝を始め、小学校、中学 校、高等学校に通うことになる。その中でも特に高等学校 で行われる駅伝大会には人気があるといわれている全国高 等学校駅伝競走大会(以下、全国高校駅伝)がある。 全国高校駅伝とは、京都市・西京極陸上競技場を発着と するコースであり、男子は 42.195 キロ(7 区間)、女子は 21.0975 キロ(5 区間)で競う。各都道府県の予選会により優 勝した高校が各都道府県の代表として出場する。全国高等 学校体育連盟、日本陸上競技連盟、毎日新聞社主催。全国 高等学校総合体育大会の一つにもなっている。現在の都大 路(京都)が舞台となったのは 1966 年からで、それまで は大阪府での開催であった。 そこで本研究では、箱根駅伝において区間賞獲得するに は強豪高等学校(以下、強豪校)に進学する必要があるの かを、過去 10 年間の箱根駅伝の結果をもとに明らかにす ることを目的とした。 Ⅱ.方法 1. 箱根駅伝過去 10 年間(2008 年・第 84 回~2017 年・ 第 93 回)における各区間・区間賞獲得者及びその選 手の出身高等学校、都道府県別の調査 2. 全国高校駅伝過去 10 年間(2008 年・第 59 回~2017 年・第68 回)における成績調査 3. 各区間・区間賞獲得者の出身高等学校を 8 位入賞経験 の強豪校を A 群、9 位以降の出場経験を B 群、出場経 験がないC 群と 3 分類した。(一度でも経験があればそ れぞれA,B,C 群と分類した) Ⅲ.結果 各区間・区間賞獲得者の出身高等学校では、A、B 群は 67 回確認された。その中で強豪校A 群は 38 回であった。C 群 は33 回示された。出身高等学校別では、佐久長聖高等学校 の7回、次いで仙台育英高等学校の5回であった。以降、山 梨付属、西脇工、武蔵越生、いわき総合が同数で4回確認さ れた。都道府県別では兵庫県が11 回と高い数値を示した。 図1 A:強豪校、B:出場校、C:不出場校の割合 38% 29% 33% A群 B群 C群 表1 出身高等学校の人数順位、都道府県別の順位 順位 出身高校 人数 順位 都道府県 人数 1位 佐久長聖高校 7名 1位 兵庫県 11名 2位 仙台育英高校 5名 2位 長野県 7名 3位 山梨学院付属高校 4名 3位 愛知県 6名 3位 西脇工業 4名 3位 武蔵越生高校 4名 3位 いわき総合高校 4名 Ⅳ.考察 箱根駅伝で区間賞獲得するために強豪高等学校に進学す る必要については、はっきりとした根拠は見つけることがで きなかった。しかし、全国高校駅伝出場校に進学することが より確率は高く、強豪校が更に高いことが分かった。 今回の調査方法では、すべてにおいてデータ不足であった と考えられる。今後は、調査期間の長期化、箱根駅伝出場全 選手成績、区間順位の分類方法、全国高校駅伝以外の大会・ 記録会等成績、個人記録などを対象に調査していきたい。

東京箱根往復大学駅伝競走において区間賞獲得するには強豪高

等学校に進学する必要があるのか ~過去 10 年間の調査~

(8)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0150

学生氏名 重松 尚志 白永 真彦 玉城 柾人

Ⅰ.緒言 大学スポーツにおいて、現在人気があるスポーツは駅 伝種目である。視聴率から見ても東京箱根間往復大学 駅伝競走(以下、箱根駅伝)の第93 回大会は、平均 視聴率が27.3%と非常に高い視聴率を記録している。 箱根駅伝が大きく注目されているが、他に全日本大学 駅伝対校選手権大会(以下、全日本大学駅伝)と出雲 全日本大学選抜駅伝競走(以下、出雲駅伝)が大きな 大会であると言われている。 出雲駅伝は、全日本大学駅伝、箱根駅伝と並び、学 生三大駅伝の1 つで駅伝シーズンの幕開けを飾る大 会として、毎年体育の日に開催されている。6 区間 45.1 ㎞で行われる最大の特徴は、他の駅伝と比べて 全体の距離と各区間の距離が短いため高速駅伝であ ること、学生としてグローバルな世界観の構築のため 海外の大学を招待していることなどである。また、最 近では出雲駅伝で上位になると箱根駅伝でも上位の 成績を残している傾向がみうけられる。箱根駅伝で上 位を目指す大学にとっても出雲駅伝は非常に重要視 されており、上位を狙っていきたい大会である。 そこで本研究では、出雲駅伝過去10 大会における 総合成績、各大学の5000m 平均タイムと総合成績と の関連性を調査することで、今後の出雲駅伝に向けて の強化が5000m のタイムを向上させることが有用で あるか考察した。 Ⅱ.方法 1. 各大学総合成績調査 2. 各大学出走 6 名 5000m のベストタイム及び平 均タイム調査 3. 各大会平均タイムの順位と総合成績の関連性 調査 (第 26 回大会については開催が中止されたため平 均タイム、平均タイムの順位のみ算出。) Ⅲ.結果 大学 平均タイム 総合成績 第29回 東海大 13:45.9 1 第28回 東海大 13:50.4 3 第27回 駒澤大 13:52.2 3 第26回 駒澤大 13:48.7 中止 第25回 駒澤大 13:51.7 1 第24回 米国IVY 13:45.7 8 第23回 駒澤大 13:47.9 2 第22回 駒澤大 13:51.7 3 第21回 日本大 13:54.9 1 第20回 早稲田大 13:52.2 11 表1.平均タイム 1 位校の総合成績 大会 相関関係 関連性 第29回 0.897973 高 第28回 0.849624 高 第27回 0.938961 高 第25回 0.951948 高 第24回 0.848051 高 第23回 0.950375 高 第22回 0.912987 高 第21回 0.857142 高 第20回 0.858836 高 表2.各大会における平均順位と総合成績の関連性 総合優勝では、青山学院大学の3 回が最多であった。 また、平均タイムトップが総合優勝したチームは第29 回東海大学(13 分 45 秒 9)、第 25 回駒澤大学(13 分 51 秒7)、第 21 回日本大学(13 分 54 秒 9)の 3 回確認でき た。 各大会の平均タイム順位と総合成績では、すべての 大会において高い相関関係が認められた。特に関連性 が高かった大会は第23 回大会の 0.95037 であった。 また、最も関連性が低かった大会は第24 回大会の 0.848051 であった。 Ⅳ.考察 平均タイムの順位と総合成績からみて3 大会を除く 大会で 3 位以内と高い順位になることが分かった。ま た、平均タイムの順位と総合成績の相関を求めたとこ ろ非常に高い相関が確認された。5000m の記録向上は 出雲駅伝において必要と考えられる。 今研究は5000m のみの調査となった。今後の課題と して10000m とハーフマラソンの平均タイムと出雲駅 伝の関連性を調べ、どのような強化をすれば総合成績 が向上するのかを調査する必要がある。

出雲全日本大学選抜駅伝競走過去 10 大会(20~29 回大会)における

5000m の平均タイムと総合成績の関連性

(9)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0157

学生氏名 白永 真彦 重松 尚志 玉城 柾人

Ⅰ.緒言 大学スポーツにおいて、現在人気があるスポーツは 駅伝種目である。視聴率から見ても東京箱根間往復大 学駅伝競走(以下、箱根駅伝)の第93 回大会は、平 均視聴率が27.3%と非常に高い視聴率を記録してい る。箱根駅伝が大きく注目されているが、他に全日本 大学駅伝対校選手権大会(以下、全日本大学駅伝)と 出雲全日本大学選抜駅伝競走(以下、出雲駅伝)が大 きな大会であると言われている。 出雲駅伝は、全日本大学駅伝、箱根駅伝と並び、学 生三大駅伝の1 つで駅伝シーズンの幕開けを飾る大 会として、毎年体育の日に開催されている。6 区間 45.1 ㎞で行われる最大の特徴は、他の駅伝と比べて 全体の距離と各区間の距離が短いため高速駅伝であ ること、学生としてグローバルな世界観の構築のため 海外の大学を招待していることなどである。また、最 近では出雲駅伝で上位になると箱根駅伝でも上位の 成績を残している傾向がみうけられる。箱根駅伝で上 位を目指す大学にとっても出雲駅伝は非常に重要視 されており、上位を狙っていきたい大会である。 そこで本研究では、出雲駅伝過去10 大会における 総合成績、各大学の5000m 平均タイムと総合成績と の関連性を調査することで、今後の出雲駅伝に向けて の強化が5000m のタイムを向上させることが有用で あるか考察した。 Ⅱ.方法 1. 各大学総合成績調査 2. 各大学出走 6 名 5000m のベストタイム及び平 均タイム調査 3. 各大会平均タイムの順位と総合成績の関連性 調査 (第 26 回大会については開催が中止されたため平 均タイム、平均タイムの順位のみ算出。) Ⅲ.結果 大学 平均タイム 総合成績 第29回 東海大 13:45.9 1 第28回 東海大 13:50.4 3 第27回 駒澤大 13:52.2 3 第26回 駒澤大 13:48.7 中止 第25回 駒澤大 13:51.7 1 第24回 米国IVY 13:45.7 8 第23回 駒澤大 13:47.9 2 第22回 駒澤大 13:51.7 3 第21回 日本大 13:54.9 1 第20回 早稲田大 13:52.2 11 表1.平均タイム 1 位校の総合成績 大会 相関関係 関連性 第29回 0.897973 高 第28回 0.849624 高 第27回 0.938961 高 第25回 0.951948 高 第24回 0.848051 高 第23回 0.950375 高 第22回 0.912987 高 第21回 0.857142 高 第20回 0.858836 高 表2.各大会における平均順位と総合成績の関連性 総合優勝では、青山学院大学の3 回が最多であった。 また、平均タイムトップが総合優勝したチームは第29 回東海大学(13 分 45 秒 9)、第 25 回駒澤大学(13 分 51 秒7)、第 21 回日本大学(13 分 54 秒 9)の 3 回確認でき た。 各大会の平均タイム順位と総合成績では、すべての 大会において高い相関関係が認められた。特に関連性 が高かった大会は第23 回大会の 0.95037 であった。 また、最も関連性が低かった大会は第24 回大会の 0.848051 であった。 Ⅳ.考察 平均タイムの順位と総合成績の相関関係を求めたと ころ、すべての大会において高い相関関係が確認でき た。この結果から、5000m の平均タイムが総合成績の 大きく関わっているため、出雲駅伝において5000m の 強化は有用であると考えられる。 今研究は5000m の平均タイムのみで行った。今後の 研究課題として10000m やハーフマラソンの平均タイ ムとの関連性を調べ、出雲駅伝で総合成績を向上させ るためにはどのような強化をすればいいのか調査する 必要がある。

出雲全日本大学選抜駅伝競走過去 10 大会(20~29 回大会)における

5000m の平均タイムと総合成績の関連性

(10)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0158

学生氏名 城越 勇星 德田 亮太

Ⅰ. 諸言 毎年1 月 2, 3 日に開催される東京箱根間往復大学駅伝競走 は現在では正月の風物詩と言われている。2018 年に第 94 回 大会が開催され歴史があり、他の駅伝競技と比較すると格別な 存在である。関東大会にもかかわらず、伝統ある大会として広 く受け入れられて日本古来の正当な大会として解釈されてき たといえる。 第1 回大会は、1920 年 2 月 14,15 日に開催された。当時開 催された目的として1912 年ストックホルムオリンピックに出 場した日本人五輪選手第1 号であった金栗四三が、「五輪で日 本を強くするには、長距離、マラソン選手を育成すること」と 発案したことがきっかけである。 1953 年第 29 回大会からNHKラジオにより全国放送され るようになった。現在では文化放送、ラジオ日本も加わり計3 社のラジオ中継が行われている。テレビ中継は、1979 年第 55 回大会から東京12 チャンネル(現在のテレビ東京)が初めての テレビ放送を開始した。1987 年第 63 回大会から日本テレビ 系列で生放送されるようになった。現在では大会の中継だけで はなく、関連番組も日本中で放送されるようになった。正月三 が日に放映されているテレビ視聴率の 1,2 位を独占しており 国民の注目を集めている人気競技である。過去の視聴率もほと んどの大会で 25%以上である。このように世間にも広く知れ 渡れている箱根駅伝は何故ここまで視聴率が高く続く要因が あるのか。 そこで、本研究では箱根駅伝のレース展開とテレビ視聴率に どのような関連性があるか調査した。 Ⅱ. 方法 第74~93 回大会までのテレビ視聴率と以下の項目と比較し た。 1. 総合成績のタイム差 2. 往路・復路・総合記録更新の有無 3. 往路・復路・総合優勝チームの区間賞数 4. 区間記録更新数 5. 繰り上げスタート校数(6 区スタートは除く) 6. 大会MVP(80 回大会以降) 7. 世界大会出場有無(オリンピック・世界陸上) Ⅲ. 結果 最も視聴率が高かった大会は、79 回 31.5%が確認された。総 合成績でシード権争いである9 位と 11 位のタイム差がわずか 26 秒であった。次に高かった 87 回は 29.5%で 1 位と 2 位のタ イム差が21 秒の優勝争いがわかった。 区間新記録数では最高の6 回達成が 76 回 29.0%で高い視聴率 であった。80,90 回が 0 回で 26.6%,27.0%が示された。 往路・復路・総合優勝チームの区間賞数で最も多かったのは 88 回東洋大学で 6 個、視聴率は 28.5%と特に高い数値ではなか った。 繰り上げスタート数で最も多かったのは92 回で 14 回、視聴 率27.8%であった。 大会MVP では往路選手 12 回、復路選手 3 回であった。また、 世界大会出場者は77,83,84,89,92 回の 5 回確認されたが視聴率 には大きな変化は確認できなかった。 テレビ視聴率と比較した結果、総合成績のタイム差と区間新 記録の項目は関連性があった。しかし、ほかの項目には特にあ ることは示されなかった。 Ⅳ. 考察 総合や往路、復路での優勝争いや、シード権争いが激化し、 数十秒の差があるときほど視聴率が高い傾向にあることがわか った。 区間賞の個数が多ければ視聴率が高いとは限らないことがわ かったが、区間記録更新では過去のスター選手の記録が破られ るというドラマがあるため高くなる傾向があると考えられる。 79 回大会の場合、ルールの変更で 15 校から 20 校になったこ ともあり視聴率が良かったので、ルール変更も関連することが 推測される。 Ⅴ. 結論 今回の結果から箱根駅伝の視聴率が高い傾向にあるときは、 優勝争いやシード権争いが起こっているときに多いことが分か った。また区間記録更新数でも視聴率に関連していることがわ かった。 箱根駅伝は正月の風物詩とも言われている事や何が起こるか わからないというドラマがあるため、今後も変わらず視聴率は 上がると予測される。 今後の課題として、調査項目に気温、風速なども追加し関連 があるのかを確認していく必要がある。

東京箱根間往復大学駅伝競走のレース展開とテレビ視聴率との

関連性

(11)

日本体育大学 卒業抄録

東京箱根間往復大学駅伝競走過去10 年間(85~94 回大会)における 3 区走者の成績と往路成績,7 区走者の成績と総合成績との関連性 学籍番号 14A0166 学生氏名 住田 優範 大谷 元気 Ⅰ.緒言 2018 年 1 月 2,3 日,第 94 回東京箱根間往復大学駅伝競 走(以下,箱根駅伝)が行われ,青山学院大学が10 時間 57 分39 秒で 4 年連続 4 回目の総合優勝を果たし,史上 6 校目 となる大会4 連覇を成し遂げた.しかし,箱根駅伝と共に学 生 3 大駅伝と言われている出雲全日本大学選抜駅伝競走は 東海大学、全日本大学駅伝競走対校選手権は神奈川大学が優 勝を果たした.今年度は,3 大駅伝の優勝チームも異なり, 各チームの競技力が拮抗していることが分かる. この箱根駅伝だが,1920 年 2 月 14 日に第 1 回大会が開 催され,94 回にわたる長い歴史の中,開催日,コース,参 加校数など様々な内容が変更されてきた.現在は,東京・大 手町から箱根町・芦ノ湖までの往復 217.1 ㎞(往路 107.5 ㎞,復路 109.6 ㎞)を前回大会の 10 位以内のシード校と, 10 月に開催される予選会 10 位以内の 10 校,それと関東学 生連合チームの計21 チームで競う大会である.その箱根駅 伝も,序盤のスピード化に各校が対応して起こる「高速順応」 と往路で差がつかず復路の序盤まで勝負がもつれる「復路勝 負」になってきた.特に,1~3 区までの高速展開は、既定 路線であると言われている.数年前までは,2 区が往路のエ ース区間,9 区が復路のエース区間として重要視されていた が,近年は多くの大学が3 区に準エース級の選手や 7 区,8 区といった復路の前半区間に力のある選手を配置する大学 が多くなってきていると考えられる. そこで本研究では,過去 10 年間(85~94 回大会)にお ける3 区走者の成績と往路成績,7 区走者の成績と総合成績 との関連性について調査した. Ⅱ.方法 過去10 年間(85~94 回大会)における 1.3 区走者区間賞のチームと往路成績調査. 2.7 区走者区間賞のチームと総合成績調査. 3.往路優勝チームの 3 区走者の成績及び中継所通過 位調査. 4.総合優勝チームの 7 区走者の成績及び中継所通過順位 調査. Ⅲ.結果 3 区走者区間賞チームの往路優勝は 4 回,往路 3 位以内で は7 回確認できた.7 区走者区間賞チームの総合優勝は 7 回, 総合3 位以内では 8 回であった. 往路優勝チームの3 区区間賞は 4 回,区間 3 位以内では 6 回であった.また,3 区中継所 1 位通過は 5 回が示された. 総合優勝チームの7 区区間賞 7 回,区間 3 位以内では 9 回であった.また7 区中継所 1 位通過は 9 回が示された. Ⅳ考察 往路優勝もしくは,3 位以内を目指すのであれば,3 区区 間3 位位以内の成績が必要となることが分かった.また 3 区での中継所通過が1 位であれば往路優勝の確率が高くな ることから3 区走者の成績と往路成績との関連性は高いと 考えられる.この3 区のコースは最初に下り,後半海岸線で あるためスピードがあり,気象状況の変化にも対応できる選 手.更に,前半区間で接戦が予想され,順位変動が激しい区 間である為,どんな展開でも冷静に対処して走れる選手の育 成が必要だと考えられる. 総合優勝では,7 区走者の成績が 2 位以内であれば総合優 勝する可能性が高い. 中継所通過順位が 1 位であれば,ほぼ 総合優勝が決定付けられると考えられる.この7 区のコース は最初の1 キロは下り,序盤から中盤は比較的平坦である. 中盤から終盤にかけてなだらかな起伏がある.その為,前半 ハイペースで入ってしまうと,中盤から終盤の登り坂で足が 止まってしまう可能性がある.また,起伏があることにより, 前の選手と近いと感じるが,なかなか距離が縮まらないと錯 覚する.このような特徴のある区間である為,登り下りのリ ズムを変えず,冷静に淡々と自分のペースで走れる選手の育 成が必要だと考える.今後の課題としては,コース適性があ る選手だけでなく,気象条件にも対応できる選手の育成が必 要だと考えられる. Ⅳ.結論 3 区と 7 区の選手区間成績が高ければ,往路,総合成績の 可能性も高くなっていることが確認された. 陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0200

学生氏名 玉城 柾人 重松 尚志 白永 真彦

Ⅰ.緒言 大学スポーツにおいて、現在人気があるスポーツは 駅伝種目である。視聴率から見ても東京箱根間往復大 学駅伝競走(以下、箱根駅伝)の第93 回大会は、平 均視聴率が27.3%と非常に高い視聴率を記録してい る。箱根駅伝が大きく注目されているが、他に全日本 大学駅伝対校選手権大会(以下、全日本大学駅伝)と 出雲全日本大学選抜駅伝競走(以下、出雲駅伝)が大 きな大会であると言われている。 出雲駅伝は、全日本大学駅伝、箱根駅伝と並び、学 生三大駅伝の1 つで駅伝シーズンの幕開けを飾る大 会として、毎年体育の日に開催されている。6 区間 45.1 ㎞で行われる最大の特徴は、他の駅伝と比べて 全体の距離と各区間の距離が短いため高速駅伝であ ること、学生としてグローバルな世界観の構築のため 海外の大学を招待していることなどである。また、最 近では出雲駅伝で上位になると箱根駅伝でも上位の 成績を残している傾向がみうけられる。箱根駅伝で上 位を目指す大学にとっても出雲駅伝は非常に重要視 されており、上位を狙っていきたい大会である。 そこで本研究では、出雲駅伝過去10 大会における 総合成績、各大学の5000m 平均タイムと総合成績と の関連性を調査することで、今後の出雲駅伝に向けて の強化が5000m のタイムを向上させることが有用で あるか考察した。 Ⅱ.方法 1. 各大学総合成績調査 2. 各大学出走 6 名 5000m のベストタイム及び平 均タイム調査 3. 各大会平均タイムの順位と総合成績の関連性 調査 (第 26 回大会については開催が中止されたため平 均タイム、平均タイムの順位のみ算出。) Ⅲ.結果 大 学 平 均 タイム 総 合 成 績 第29回 東海大 13:45.9 1 第28回 東海大 13:50.4 3 第27回 駒澤大 13:52.2 3 第26回 駒澤大 13:48.7 中止 第25回 駒澤大 13:51.7 1 第24回 米国IVY 13:45.7 8 第23回 駒澤大 13:47.9 2 第22回 駒澤大 13:51.7 3 第21回 日本大 13:54.9 1 第20回 早稲田大 13:52.2 11 表1.平均タイム 1 位校の総合成績 大会 相関関係 関連性 第29回 0.897973 高 第28回 0.849624 高 第27回 0.938961 高 第25回 0.951948 高 第24回 0.848051 高 第23回 0.950375 高 第22回 0.912987 高 第21回 0.857142 高 第20回 0.858836 高 表2.各大会における平均順位と総合成績の関連性 総合優勝では、青山学院大学の3 回が最多であった。 また、平均タイムトップが総合優勝したチームは第29 回東海大学(13 分 45 秒 9)、第 25 回駒澤大学(13 分 51 秒7)、第 21 回日本大学(13 分 54 秒 9)の 3 回確認でき た。 各大会の平均タイム順位と総合成績では、すべての 大会において高い相関関係が認められた。特に関連性 が高かった大会は第23 回大会の 0.95037 であった。 また、最も関連性が低かった大会は第24 回大会の 0.848051 であった。 Ⅳ.考察 開催された過去9 大会において、各大学の 5000m の 平均タイムの順位と総合成績は高い相関が確認でき た。したがって、出雲駅伝においては5000m の平均タ イムを向上させることが、総合成績を上げることにつ ながると推測される。 今研究は 5000m のトラックの平均タイムのみで行 った。今後の研究課題として、トラックでの走りとロ ードでの走りを比較しどのような違いがあり、影響を 与えるのか調査し、出雲駅伝で総合成績を向上させる ためにはどのような強化が有用か調査する必要があ る。

出雲全日本大学選抜駅伝競走過去 10 大会(20~29 回大会)における

5000m の平均タイムと総合順位の関連性

(13)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0209

学生氏名 辻野 恭哉 富安 央

Ⅰ.緒言

2020 年に東京オリンピック・パラリンピックの

開催が決定し、スポーツへの注目度は非常に高まっ

ている。その中でも多くの種目において大学生の活

躍が目立っている。開催まで残り僅かと迫っている

中で学生スポーツに取り組む選手達に課せられた

使命は非常に大きいものである。そこで、数多くの

種目から特に人気の高い「駅伝種目」に着目した。

駅伝大会は、様々な大会が存在するが、数多くあ

る大会の中でも特に注目度が高いのが大学生の「学

生三大駅伝」と呼ばれるものである。

この三つの大会は伝統と歴史があり、各大学が総

力を挙げて取り組んでいると言われている。特に東

京箱根間往復大学駅伝競走はマスメディアからの

注目度も高く人気スポーツである。過去の研究デー

タや論文等も多く確認することができた。しかし、

出雲全日本大学選抜駅伝競走や全日本大学駅伝対

校選手権大会(以下、全日本大学駅伝)の研究デー

タや論文等は非常に少ないことが分かった。

そこで本研究では、全国の大会であり「真の日本

一決定戦」と言われている全日本大学駅伝での優勝

もしくはシード権(

6 位)獲得に必要なチームの平

均区間成績と各区間における平均区間成績の調査

から今後の戦い方について考察した。

Ⅱ.方法

全日本大学駅伝過去

10 大会(第 40~49 回)に

おける

1. 優勝チームの平均区間成績及び各区間にお

ける平均区間成績の調査

2. シード権(6 位)チームの平均区間成績及び

各区間における平均区間成績の調査

Ⅲ.結果

優勝チームの平均区間成績は 3.1 位が確認され

た。特に第 43,46 回大会駒澤大学が最も良く 2.0

位、最も悪かったのは第 41 回大会日本大学の 5.5

位であった。各区間平均区間成績は 1 区が 4.7 位、

2 区が 4.5 位、3 区が 2.3 位、4 区が 3.1 位、5 区が

2 位、6 区が 2.6 位、7 区が 2.6 位、8 区が 2.8 位と

示された。

シード権(6 位)を獲得するために必要なチーム

の平均区間成績は 7.0 位が確認された。特に第 46

回大会東海大学が最も良く 6.25 位、最も悪かったの

は第 44 回大会日本大学の 8.0 位であった。各区間平

均区間成績は 1 区が 7.9 位、2 区が 7.8 位、3 区が

7.7 位、4 区が 6.7 位、5 区が 5.8 位、6 区が 7 位、7

区が 6.4 位、8 区が 6.4 位と示された。

Ⅳ.考察

全日本大学駅伝全

8 区間中、1 区・2 区・4 区・8

区は各大学のエースや準エース、留学生ランナーが

走ることが多いことから主要区間、

3 区・5 区・6 区・

7 区は 1、2 年生や初出場の選手が出走する傾向があ

り繋ぎ区間と称されている。

優勝するには、主要区間を最低でも区間

5 位以内、

繋ぎ区間を区間

3 位以内、最終 8 区の最長区間では

区間

3 位以内で収める必要があると考えられる。高

いレベルでの選手育成が課題となる。

シード権(

6 位)では全区間最低でも区間 8 位以

内が必要であると考えられる。エース級の選手より

安定したレベルの選手の育成が課題となる。

40回 41回 42回 43回 44回 45回 46回 47回 48回 49回 平均区間順位 1位 3 5.5 3 2 3.25 2.375 2 2.125 3.5 4 3.075 2位 3.375 5.5 3.5 3.125 2.625 3.125 4.875 3.25 2.5 3.75 3.5625 3位 5.625 5.375 4.125 4.75 5.125 4.75 4.75 5.125 6 4.25 4.9875 4位 6.125 6 7.875 5.625 4.625 5.25 4.75 4.125 6.125 4.875 5.5375 5位 5.625 6.75 7.625 5.5 5.25 6.875 8.125 6.625 7.125 5.125 6.4625 6位 6.75 6.5 6.375 6.75 8 7.375 6.25 7 7 7.625 6.9625     表3 第40回大会から第49回大会における優勝チームの各区間平均区間成績 優勝チーム 40回 41回 42回 43回 44回 45回 46回 47回 48回 49回 平均区間順位 1区 2 12 9 3 6 1 1 1 8 4 4.7 2区 4 11 3 3 4 9 2 1 1 7 4.5 3区 2 2 3 1 1 1 2 1 5 5 2.3 4区 7 1 1 1 4 1 1 5 5 5 3.1 5区 4 3 1 1 4 1 2 2 1 1 2 6区 1 7 2 3 3 1 2 2 1 4 2.6 7区 1 7 2 1 2 2 1 1 5 4 2.6 8区 3 1 3 3 2 3 5 4 2 2 2.8 シード権(6位) 40回 41回 42回 43回 44回 45回 46回 47回 48回 49回 平均区間順位 1区 14 8 11 10 9 6 7 7 1 6 7.9 2区 7 14 1 10 9 6 8 3 11 9 7.8 3区 7 8 6 5 9 3 12 15 4 8 7.7 4区 2 5 6 5 10 7 5 8 9 10 6.7 5区 3 5 4 5 9 12 4 3 7 6 5.8 6区 8 7 10 2 10 5 5 7 10 6 7 7区 7 3 4 10 7 10 2 4 10 7 6.4 8区 6 2 9 7 1 10 7 9 4 9 6.4 表2 第40回大会から第49回大会の各大学の総合平均区間成績 表4 第40回大会から第49回大会における6位チームの各区間平均区間成績

全日本大学駅伝対校選手権大会における今後の戦い方について

(14)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0218

学生氏名 德田 亮太 城越 勇星

Ⅰ. 諸言 毎年1 月 2, 3 日に開催される東京箱根間往復大学駅伝競走 は現在では正月の風物詩と言われている。2018 年に第 94 回 大会が開催され歴史があり、他の駅伝競技と比較すると格別な 存在である。関東大会にもかかわらず、伝統ある大会として広 く受け入れられて日本古来の正当な大会として解釈されてき たといえる。 第1 回大会は、1920 年 2 月 14,15 日に開催された。当時開 催された目的として1912 年ストックホルムオリンピックに出 場した日本人五輪選手第1 号であった金栗四三が、「五輪で日 本を強くするには、長距離、マラソン選手を育成すること」と 発案したことがきっかけである。 1953 年第 29 回大会からNHKラジオにより全国放送され るようになった。現在では文化放送、ラジオ日本も加わり計3 社のラジオ中継が行われている。テレビ中継は、1979 年第 55 回大会から東京12 チャンネル(現在のテレビ東京)が初めての テレビ放送を開始した。1987 年第 63 回大会から日本テレビ 系列で生放送されるようになった。現在では大会の中継だけで はなく、関連番組も日本中で放送されるようになった。正月三 が日に放映されているテレビ視聴率の 1,2 位を独占しており 国民の注目を集めている人気競技である。過去の視聴率もほと んどの大会で 25%以上である。このように世間にも広く知れ 渡れている箱根駅伝は何故ここまで視聴率が高く続く要因が あるのか。 そこで、本研究では箱根駅伝のレース展開とテレビ視聴率に どのような関連性があるか調査した。 Ⅱ. 方法 第74~93 回大会までのテレビ視聴率と以下の項目と比較し た。 1. 総合成績のタイム差 2. 往路・復路・総合記録更新の有無 3. 往路・復路・総合優勝チームの区間賞数 4. 区間記録更新数 5. 繰り上げスタート校数(6 区スタートは除く) 6. 大会MVP(80 回大会以降) 7. 世界大会出場有無(オリンピック・世界陸上) Ⅲ. 結果 最も視聴率が高かった大会は、79 回 31.5%が確認された。総 合成績でシード権争いである9 位と 11 位のタイム差がわずか 26 秒であった。次に高かった 87 回は 29.5%で 1 位と 2 位のタ イム差が21 秒の優勝争いがわかった。 区間新記録数では最高の6 回達成が 76 回 29.0%で高い視聴率 であった。80,90 回が 0 回で 26.6%,27.0%が示された。 往路・復路・総合優勝チームの区間賞数で最も多かったのは 88 回東洋大学で 6 個、視聴率は 28.5%と特に高い数値ではなか った。 繰り上げスタート数で最も多かったのは92 回で 14 回、視聴 率27.8%であった。 大会MVP では往路選手 12 回、復路選手 3 回であった。また、 世界大会出場者は77,83,84,89,92 回の 5 回確認されたが視聴率 には大きな変化は確認できなかった。 テレビ視聴率と比較した結果、総合成績のタイム差と区間新 記録の項目は関連性があった。しかし、ほかの項目には特にあ ることは示されなかった。 Ⅳ. 考察 総合成績のタイム差では、1 位 2 位の優勝争い、9 位 10 位 11 位のシード権争いをしている大会では特に視聴率が良かった。 激しい最後の順位争いに興味があると考えられる。 区間記録更新数では、10 年以上更新されてない記録や、過去 のスター選手の区間記録があるので更新することにより注目度 が増すことで視聴率に繫がっていると推測される。 第79 回大会は特に視聴率が良かった。これは、出場校が 15 校から 20 校にルール変更があったことも影響していると考え られる。 Ⅴ. 結論 今回の研究では、箱根駅伝のテレビ視聴率には総合成績のタイ ム差と区間記録更新数は関連性があることがわかった。 2020 年には東京オリンピックが開催され、箱根駅伝出場選手 がマラソンや長距離種目で出場すると思われる。現実になれば、 箱根駅伝もさらに注目され視聴率が上がると予想される。 今後の研究課題として、調査項目に気象状況なども追加し関 連性があるのか確認をしていく必要がある。また、同じ放送時 間帯で他局の視聴率を比較していけば他の要素が発見できるで あろう。

東京箱根間往復大学駅伝競走のレース展開とテレビ視聴率との

関連性

(15)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0221

学生氏名

富安

央 辻野

恭哉

Ⅰ.緒言

2020 年に東京オリンピック・パラリンピックの

開催が決定し、スポーツへの注目度は非常に高まっ

ている。その中でも多くの種目において大学生の活

躍が目立っている。開催まで残り僅かと迫っている

中で学生スポーツに取り組む選手達に課せられた

使命は非常に大きいものである。そこで、数多くの

種目から特に人気の高い「駅伝種目」に着目した。

駅伝大会は、様々な大会が存在するが、数多くあ

る大会の中でも特に注目度が高いのが大学生の「学

生三大駅伝」と呼ばれるものである。

この三つの大会は伝統と歴史があり、各大学が総

力を挙げて取り組んでいると言われている。特に東

京箱根間往復大学駅伝競走はマスメディアからの

注目度も高く人気スポーツである。過去の研究デー

タや論文等も多く確認することができた。しかし、

出雲全日本大学選抜駅伝競走や全日本大学駅伝対

校選手権大会(以下、全日本大学駅伝)の研究デー

タや論文等は非常に少ないことが分かった。

そこで本研究では、全国の大会であり「真の日本

一決定戦」と言われている全日本大学駅伝での優勝

もしくはシード権(

6 位)獲得に必要なチームの平

均区間成績と各区間における平均区間成績の調査

から今後の戦い方について考察した。

Ⅱ.方法

全日本大学駅伝過去

10 大会(第 40~49 回)に

おける

1. 優勝チームの平均区間成績及び各区間にお

ける平均区間成績の調査

2. シード権(6 位)チームの平均区間成績及び

各区間における平均区間成績の調査

Ⅲ.結果

優勝チームの平均区間成績は 3.1 位が確認され

た。特に第 43,46 回大会駒澤大学が最も良く 2.0

位、最も悪かったのは第 41 回大会日本大学の 5.5

位であった。各区間平均区間成績は 1 区が 4.7 位、

2 区が 4.5 位、3 区が 2.3 位、4 区が 3.1 位、5 区が

2 位、6 区が 2.6 位、7 区が 2.6 位、8 区が 2.8 位と

示された。

シード権(6 位)を獲得するために必要なチーム

の平均区間成績は 7.0 位が確認された。特に第 46

回大会東海大学が最も良く 6.25 位、最も悪かったの

は第 44 回大会日本大学の 8.0 位であった。各区間平

均区間成績は 1 区が 7.9 位、2 区が 7.8 位、3 区が

7.7 位、4 区が 6.7 位、5 区が 5.8 位、6 区が 7 位、7

区が 6.4 位、8 区が 6.4 位と示された。

Ⅳ.考察

全日本大学駅伝全

8 区間中、1 区・2 区・4 区・8

区は各大学のエースや準エース、留学生ランナーが

走ることが多いことから主要区間、

3 区・5 区・6 区・

7 区は 1、2 年生や初出場の選手が出走する傾向があ

り繋ぎ区間と称されている。

優勝するには、主要区間を最低でも区間

5 位以内、

繋ぎ区間を区間

3 位以内、最終 8 区の最長区間では

区間

3 位以内で収める必要があると考えられる。高

いレベルでの選手育成が課題となる。

シード権(

6 位)では全区間最低でも区間 8 位以

内が必要であると考えられる。エース級の選手より

安定したレベルの選手の育成が課題となる。

40回 41回 42回 43回 44回 45回 46回 47回 48回 49回 平均区間順位 1位 3 5.5 3 2 3.25 2.375 2 2.125 3.5 4 3.075 2位 3.375 5.5 3.5 3.125 2.625 3.125 4.875 3.25 2.5 3.75 3.5625 3位 5.625 5.375 4.125 4.75 5.125 4.75 4.75 5.125 6 4.25 4.9875 4位 6.125 6 7.875 5.625 4.625 5.25 4.75 4.125 6.125 4.875 5.5375 5位 5.625 6.75 7.625 5.5 5.25 6.875 8.125 6.625 7.125 5.125 6.4625 6位 6.75 6.5 6.375 6.75 8 7.375 6.25 7 7 7.625 6.9625     表3 第40回大会から第49回大会における優勝チームの各区間平均区間成績 優勝チーム 40回 41回 42回 43回 44回 45回 46回 47回 48回 49回 平均区間順位 1区 2 12 9 3 6 1 1 1 8 4 4.7 2区 4 11 3 3 4 9 2 1 1 7 4.5 3区 2 2 3 1 1 1 2 1 5 5 2.3 4区 7 1 1 1 4 1 1 5 5 5 3.1 5区 4 3 1 1 4 1 2 2 1 1 2 6区 1 7 2 3 3 1 2 2 1 4 2.6 7区 1 7 2 1 2 2 1 1 5 4 2.6 8区 3 1 3 3 2 3 5 4 2 2 2.8 シード権(6位) 40回 41回 42回 43回 44回 45回 46回 47回 48回 49回 平均区間順位 1区 14 8 11 10 9 6 7 7 1 6 7.9 2区 7 14 1 10 9 6 8 3 11 9 7.8 3区 7 8 6 5 9 3 12 15 4 8 7.7 4区 2 5 6 5 10 7 5 8 9 10 6.7 5区 3 5 4 5 9 12 4 3 7 6 5.8 6区 8 7 10 2 10 5 5 7 10 6 7 7区 7 3 4 10 7 10 2 4 10 7 6.4 8区 6 2 9 7 1 10 7 9 4 9 6.4 表2 第40回大会から第49回大会の各大学の総合平均区間成績 表4 第40回大会から第49回大会における6位チームの各区間平均区間成績

全日本大学駅伝対校選手権大会における今後の戦い方について

(16)

日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 14A0253

学生氏名 馬場 絢也 吉田 亮壱

Ⅰ.緒言 東京箱根間往復大学駅伝競走大会(以下、箱根駅伝) とは、関東学生陸上競技連盟(以下、関東学連)加盟大 学のうち、前年大会でシード権を獲得した 10 校と、予 選会を通過した 10 校、および関東学生連合を加えた 合計 21 チームが出場できる。 箱根駅伝は、関東学連が主催する地方大会であり、10 位以内に入ると、同年10月に開催される出雲全日本 大学選抜駅伝競走(以下、出雲駅伝)に関東代表として 出場できる。一般に、出雲駅伝、全日本大学駅伝対校選 手権大会(以下、全日本大学駅伝)、箱根駅伝を併せて 「大学三大駅伝」と呼ばれており、同じ年度の全大会に 優勝すると「三冠」と称され、大東文化大学(1990 年 度)、順天堂大学(2000 年度)、早稲田大学(2010 年度)、 青山学院大学(2016 年度)の 4 校が達成している。 マスメディアでは、頻繁に 10000m の平均タイムが 高い大学を取り上げることが多いと言われている。実 際に 10000m の走力上位 10 校が箱根駅伝でも総合成績 10 位以内に入っているのか。逆に、高くない大学は上 位に入ることはないのか。 そこで、本研究では、過去 5 大会(90~94 回)における 各大学の 10000m 上位 10 名平均タイムと総合成績との 関連性について調査した。 Ⅱ.方法 過去5 大会(90~94 回)における 1. 各大学エントリーメンバー上位 10 名の 10000m タイム及び平均タイム調査。 2. 各大学の総合成績調査。 3. 各大学の 10000m 上位 10 名平均タイムと総合 成績との関連性調査。 ※第90 回大会は記念大会で 23 校が出場。しかし山梨 学院大学が途中棄権した為、22 校で調査。 Ⅲ.結果

大会

シード権獲得率

第90回

80%

第91回

70%

第92回

90%

第93回

70%

第94回

60%

平均

74%

表1.平均タイム上位 10 校のシード権確率

大会

相関関係

第90回

0.813665

第91回

0.854135

第92回

0.767859

第93回

0.481253

第94回

0.542857

平均

0.6919538

表2.平均順位と総合成績の関係 平均タイムでは 92 回大会の青山学院大学が 28’35 “60 と最高タイムであった。また、箱根駅伝でも総合 優勝が確認できた。90 回大会では東洋大学が 93 回大 会では青山学院大学が平均タイムトップで総合優勝を 果たしている。 10000mの平均タイム上位 10 校がシード権を獲得し た確率は、92 回大会の 90%が最も高く、94 回大会の 60%が最も低かった。過去 5 大会での平均は 74%とな った。 平 均 順 位 と 総 合 成 績 の 関 係 で は 、 91 回 大 会 の 0.854135 が最も高く、93 回大会の 0.481253 が最も低 かった。過去 5 大会での平均は 0.6919538 となった。 Ⅳ.考察 平均タイムの順位と総合成績の相関関係を求めたと ころ、すべての大会において相関関係が確認できた。こ の結果から、10000m の平均タイムが総合成績に大きく 関わっているため、箱根駅伝において 10000m の強化と いうのは有効であると考えられる。 今研究は、10000m の平均タイムでのみ行った。今後の 研究課題としてハーフマラソンの平均タイムとの関連 性を調べてみる必要がある。

東京箱根間往復大学駅伝競走過去5大会(第 90~94 回大会)における

10000m 平均タイムと総合成績の関連性

参照

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札幌、千歳、釧路、網走、紋別、十勝、根室、稚内、青森、青森空港、八戸、宮古、大

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※定期検査 開始のた めのプラ ント停止 操作にお ける原子 炉スクラ ム(自動 停止)事 象の隠ぺ い . 福 島 第

1に、直接応募の比率がほぼ一貫して上昇してい る。6 0年代から7 0年代後半にかけて比率が上昇