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佐藤嘉一佐藤嘉一

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(1)

23

︹1︺問題

集合行動という概念は︑通常社会心理学や社会学の分野では﹁群衆︑乱衆︑会衆︑流行︑公衆などのような相対的

に構造化されていない集団の活動を指示するために使用され﹂︹⑤?閉巴ているとか﹁群衆︑乱衆︑恐慌︑マニア︑

ダンス狂︑殺到︑大衆行動︑世論︑宣伝︑流行︑熱狂︑社会辿動︑改革や革命巡勤﹂︹③口晟己といった広範囲のト

ピックスに対応する指示語であるとかといわれている︒いささか趣きを異にするようにみえるこれらさまざまの現象

に築合行動という名辞を対応させるのであるから︑この名辞は﹁制庇的秩序の概念に鮒爪には合致しない各諏現象の

ガラクタいれ﹂︹@も産齪︺といわれても仕方のないことであろう︒

社会学者は従来も染合行動の個別的な出来鞭については非術な関心をよせてきた︒学史的に回航すれば︑K・ラン

グたちが指摘しているように︹︑ロ段〒念︺︑十九世紀末葉のタルドの公衆論やシゲーレやルポンの群衆翁をもつ

⑤例(3)(2)(1)

問題捉超

築合行勤諭の附削提

難合行肋の水性と継翻型

塊合行勤の淵規沌囚

総括 集合行動論序説

佐藤嘉一

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艶てその塙矢とみることができるだろう︒しかし個別的な梨合行肋の出来瓶に共通の皿諭枠を雛伽し︑本絡的な築合行

動論を展開するようになったのは︑アメリカでは一九三○年ごろのパークやパージェスなどいわゆるシカゴ学派の努

力に負うとされている︒F・ズナ一言ツキの説明するところによれば︹⑤勺霊?巴︺︑パークたちの築合行勁諭は︑

素材の選択や主題の配列の仕方において従来のヨーロッパ社会学の影響をうけつつも︑集合行勁論が﹁社会的不統合

と再組織の諸過程の分折﹂という独自の研究領域をなすものであることを主張して︑今日の集合行動論の基礎を築く

ことに成功したのである︒しかし今日N・J・スメルサーの集合行動論と比較してみればわかるように︑パークたち

の立場︹︑口騨g︲蹟己は集合行動のもつ非合理的な感併の論理を力説する点でルボンなどの心理学的立場から離脱

しておらず︑いくつかの問題を含んでいるとみなければならない︒このことはパーク以来の伝統に忠実なH・プルー

マーの築合行動鮪を考察してみればよくわかる︒

ブルーマーによれば︑築合行動は仰小典団行動や⑧既定のつまり文化的に規定されている行動との対比において明

砿になる︒換笥すれば︑人口欣の大小とか文化的﹁規範﹂や﹁行助規則﹂の布無などによって築合行動の外枠は碓定で

きるというのである︒とくに脚との対比がブルーマーにあっては爪要である︒人間の通揃の行助は︑糾仙︑伝統︑因

習︑規則ないしは制庇的規制の影縛のもとにおかれている︒だが非附に肌森した乱衆︑瓶業上の恐慌ないしは社会的

不安などの状態のもとでは︑既定の諌解とか伝統の影糾はおよばない︒いいかえれば︑人々の願瓠︑要求︑性向が既

存の生活諦形式のもとで充足されないぱあいに︑しばしば間然発生的な築合行動が発現する︒築団生活が折規則や文

化的粥規定にしたがってうまく蛍まれているところでは︑ひとぴとの願望︑要求および性向は通端の集団の文化的術

活動によって充足されるので︑そうした築合行動が発現する余地はない︒人々が不安︑欲求不満︑不安定︑疎外ある

いは孤独といった体験をもつのは︑現存の行動嫌式のなかにある秘の混乱が生じているばあいである︒ ︑9b︑9160b︑︑℃もも プルjマーは︑こうして集合行動研究の眼目の一つが原初的で自然発生的な築合行動はどのようにして発現するの

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b︑︑︑bも︑︑もも96bb プルーマーによれば︑術環的反作用とか社会的感染によって生ずるこれらの原初的で自然発生的な築合行動が︑ば も0℃︑bもももももり あいによっては机当程度組織化されることもある︒群衆︑大衆︑公衆といった原初的な築合染団化現象︑労働迎助︑ U︑もり︑19 ℃bbbももも 青年巡動︑婦人通勤︑平和巡勤などの一般的社会巡動︑改疏や球命などの特殊的社会巡動その他の社会迎助がその例 ︑︑︑tb99︑6b である︒この組織化された淵形式への発展を研究することがプルーマーの築合行動研究の第二の眼目である︒すなわ

ち︑原初的で目然発生的な築合行動がどのようにして紐織化された形式のものに発歴していくかを研究することで

ある︒ブルーマーによる築合行動の組繊化の説明脈皿には︑⑳煽動②築団輔神︵①豐昌:89の︶の発展③志気

︵ョ︒冒一の︶の高揚㈲イデオロギーの形成⑤戦略戦術の発展といった椴櫛が列齢されている︹⑥p曽巴︒特に菰要な

のは②の築団輔神である︒集団輔神とは︑感情の組織化であり︑共通体験の共有によって慎しみや遠慰がほぐれ︑連

濁和や差違や疎外の感慨が消失して︑相互共感と連帯の感情が築団の構成凸全体を支配することである︒築団輔神は︑ かを明らかにすることにあると主張する︒プルーマーの蛎合行勤諭の特徴は︑錐合行動の発現班由を社会榊迪の枠組 に根拠づける方向をとらないで︑﹁柵瑚的反作川﹂﹁社会的感染﹂﹁築団糀神﹂といった心理学的ないし社会心理学的機 柵のなかに求めていることである︒術環的反作川とは︑﹁識個人が祁互の感怖状態を反射し合い︑そうするなかでこ の感愉を強化する﹂︹③ロ笥巳という術環的形式の扣互刺激を意味する︒興帝した状態におかれている人びとの間 にみられる感惜や気分の伝達がそれである︒術環的反作用と対比される形式は︑﹁理解的扣互作川﹂である︒文化的 に規定された築団のなかでは︑人びとは相互の行為や発一高を理解することによって反応し︑理解を基礎にして反作用 するのが普通である︒ところが︑社会的不安とか集合的興奮といったばあいには︑この種の理解的相互作用は欠如す る︒この循環的反作用が強烈さの程度を深めると﹁社会的感染﹂が発現する︒社会的感染とは﹁気分︑衝動もしくは 行動形式の相対的に急速な︑無意識的なかつ不合理的な流布﹂︹③亨弓巴を意味する︒戦時下のヒステリーとか経 済恐慌がその例である︒

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内集団と外集団という敵︲味方の二分法的態度によって特徴づけられ︑インフォーマルな仲間結合あるいはフォーマ

ルな儀礼的行動への参加のなかで形成される︹︒P画g︺・いずれにせよ︑錐団緋神によって︑築団感怖の組織化が

おし進められ︑災団熱狂の形成がおこなわれるというわけである︒

以上がブルーマーの築合行動猫のあらましである︒原初的・自然発生的築合行動から社会巡勤までをふくむブルー

マーの築合行動論の主要な特徴は︑みたように伝統的なルポン以来の心蠅学的ないし社会心理学的血場の継承と発峻

を志向している点に求められる︒社会心理学的築合行動翁は︑このプルーマーにみられるように︑棋倣︑共悠︑感染

啼示︑退行といった社会心理学的変数からの接近が特徴をなしており︑社会柵造との側述づけに乏しい︒ただし︑ル

ポンやシゲーレの群衆描と比べれば︑ブルIマーの築合行動描には主題没定の限定化の面で一つの発展があったこと

は評価しなければならないであろう︒ズナ一言ツキがパークについて指摘している司錐合行動﹄のうちに錐団生活の

あらゆる那突をふくめないで︑社会的不統合と再組織過狸に限定している﹂︹⑧亨圏己という主題の限定は︑その

ままプルーマーのばあいにも妥当するからである︒

われわれの問題は︑以上のような社会心剛学的変数にとらわれない別の築合行動細の股肌の可能性はないものかど

うかである︒社会学的立場からの築合行動翁が可能であるとして︑その分研枠組の独自性と有効性はなにかである︒

われわれは︑その試諭的試みとして︑N・J・スメルサーの﹃築合行動論﹄に注目したい︒

︹2︺集合行動錨の諸前提

h︑Ⅱもももももむ06bbl 社会学的立場という多義的な概念を限定して︑この言葉の意味をヴェーパー的に社会的行為の理解と説明の科学す

なわち﹁社会的行為を解明的に理解し︑そうすることによってその経過とその結果とを因果的に説明する科学﹂︹③い己

であると了解すれば︑集合行動論は︑このような見地に基いて︑どのように展開することができるであろうか︒M・

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このパーソンズの行為の定義によれば︑行為はすべて価値ある目的︑情況︑行動を規制する規範︑動機づけの動貝

という四つの椛成要素によって枠づけられている︒この定義は︑生きている有機体すなわち偶人行為者を準拠点にし

たものであるが︑行為の準拠点を複数の行為者間の関係の体系すなわち社会体系に移したぱあいにもほぼ同じように

適用することができるであろう︒社会体系が準拠点となるぱあいには︑個人行為者の﹁要求性向﹂ないし﹁動機づけ﹂

に対応するものは︑﹁役割﹂や﹁組織﹂である︒行為の準拠点としての社会体系は︑二人の間のインフォーマルな一

時的な相互行為であってもよいし︑持続的で大規模な制度複合体たとえば教会︑国家などであってもよい︒

ところで︑スメルサーはこのパーソンズの行為の準拠枠に注目し︑それを次のように変形させることによって築合 ヴェー.ハーのばあいには︑かれの﹁カリスマ社会学﹂のなかにわずかに萌芽的な形での築合行動論の展側をみるのみ ︑ももももももbもb︑bももも である︒かれのカリスマとその日術化の論理は︑見方によっては︑築合行動と文化的に規定された行動との対比をす でに予想している︒だが︑歴史的考察を木来的使命としているがためにヴェーパーの集合行動論の分析枠組は不明隙 のままであり︑これの一般的分析枠組の明示化には直接役に立たない︒この点では︑スメルサーが指摘しているよう に︑T・パーソンズたちの行為の一般理論は利用価値がありそうである︒このばあいには築合行動を︑行為の一つの スペシャル・ケースとして位脱づけることが可能だからである︒そこで築合行動論を具体的に展開するまえに︑棚恥 にパーソンズの行為の一般枠組を要約しておこう︒パーソンズは︑行為をつぎのように規定している︒

﹁この行為の理論は︑生きている有機体の行助を分析するための一つの概念の図式である︒この那絢をもってみれば︑行助とは

規範に従ってエネルギーを滴世することによって︑慨況内の目的に到達するように方向づけられたものである︒行動をこのよう

に考えるとき︑注意すべき四つの点がある︒①行助は目的・目標あるいは他のなんらかの予期された事態の迷成に向っている︒

②それは消況内において起る︒⑧それは規範によって規制されている︒例それはエネルギー︑努力︑あるいは﹁勁擬づけ﹂る力

の消曲をふくむ︵﹁勁磯づけ﹂は行為への係り合いから独立に︑多かれ少なかれ組織化されうるものである︶︒﹂

︹③亨麗ゞ篝琵留麗︺

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鎚行勁諭の展開の蕊礎をつくりあげる︒

︑℃ ﹁社会的行為の四つの韮木的な楠成要衆は︑したがって次のものである︒帥一般化された諸目的すなわち価仙︑これが目棟的社 ︑︑ 会行助に妓広親の指針を与える︒卿これらの蹄目標追求を左右する規制的規則︑それらの雛規則は規範のなかに見い出される︒

③規範的な枠のなかで定められた誰目的を速成するために偶人のエネルギIを動貝すること︒もし個々の個人を行為者として考 ︑甸甸も︑守も えるならば︑われわれはかれがいかに助鰯づけられるかをたずねなければならない︒もしわれわれが社会体系レヴェルに移るの 屯︑ももも︑ であれば︑われわれはどのようにして動機づけられた鮒個人が蹄役剖や蹄細織へ細織化されるのかをたずねなければならない︒ や︑︑bb︑ 例行為者が手段として利川する使川可能な愉況の端便立︑これらには斑境についての知識︑行為の淵粘果についての予示可能性

それに遊典や技術をふくんでいる︒﹂︹︑ロ里︺

みたように︑価値︑規範︑組織化された行為の動機づけの動︑︑怖況の桁使立の四つがスメルサーにおける社会的

行為の基本的椛成要素である︒この四つの椛成要素間には捻馴的ヒェラルヒーがみられる︒まず﹁価値﹂要誰である

が︑これは社会的行為の蹄要素のうちでももっとも一般的な機能をうけもつ椛成要素である︒すなわち﹁社会的行為

に指針を与える正当な諸目的についてのもっとも一般的な嵩明﹂︹e亨脇︺が﹁価値﹂であり︑もっと言莱を厳格

にもちいれば︑C・クラックホーソの﹁価値志向﹂すなわち﹁行動に影響をおよぼす︑自然︑自然のなかの人間の位

殴︑人間と人間の関係および人間と環境や人間関係にかんする認しいものと望ましくないものについての一般化され

体系化された観念﹂︹@つ全己が︑このぱあいの価値要素に相当する︒

﹁規範﹂要素は︑この価値要素とくらべればヨリ特殊的である︒規範は価値が実現される際に必要な一定の規制原

もb 理を明記することである︒この規範要素は︑パーソンズのいう制度の概念つまり﹁社会体系の共通文化の価値パター

ンが︑相互作用を営む体系諸単位の具体的行為のなかに統合される仕方﹂︹⑧?﹄烏︺に相当すると考えてよいであろ

う︒いいかえれば︑価値要素はあらゆる行動の正当性とか非正当性とかを判断するたんなる蕊準であるにすぎず︑こ

の価値が行動のうえに実現されるためには規範という行動規則が確立されていなければならない︒規範要素は一般的

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価仙の適川可能性をョⅡ●典体化し特殊化する機能を果す行為の一要素なのである︒

ところで︑﹁価値﹂と﹁規純﹂の二要索だけでは︑人間の行為の組織形態を決定できない︒これらの要索は一般的

な目的と一般的な規則を提供できても︑だれが目的追求の主体となるか.どのように主体の行為を具体的な役割や組

織のなかに櫛造化するか︑役荊や組織のなかへ寅任をもって参加する主体にたいしてどのような報酬やサンクション

を与えるか︑といったことについてはなにも特殊的に限定することはできない︒﹁動機づけの動員﹂とよばれる第三

の行為の枇成要素が分析される理由はここにある︒通常﹁社会組織﹂とか﹁社会桃造﹂と呼ばれる家族︑教会︑病院

行政機関︑商事会社︑政党などはこの﹁組織化された行為への動機づけの勤旦﹂の要素によって特殊化されるわけで

ある︒さらに︑この要素には富︑権力︑威光などの﹁報酬﹂が密接に関係している︒通常富︑椛力および威光は役割

や組織の効果的な遂行の結果として生ずると考えられているからである︒

岐後に﹁情況の諸便宜﹂について︒社会的行為のこの要素は︑役割とか組織とかの関連における具体的な諸目標の

達成を促進したり阻害したりする手段や障害物を意味している︒行為者が環境の与える諸機会や諸限界についてもっ

ている知餓︑ばあいによっては行為者自身が環境にたいして影智力をもちうるという知識もこれにはいる︒いずれに

せよ︑﹁怖況の諸便宜﹂の要素は︑役割とか組繊の一口としての閃迎で定められる一定目標を実現する具体的な可能

性を決定する手段的川具の機能を果すものである︒

社会的行為は恭本的には以上の四つの要素の相互関係によって分枅的に妃述し挽明できるとスメルサーはいう︒こ

の点までは︑パーソンズの分枅枠組とそれほど拠っていない︒スメルサーの社会的行為の分析枠組の独自性は︑以上

の分析に加えて︑それぞれの榊成要素の内部に︑具体的行為への適川可能性の程度に応じて︑七つの特殊性の水準を

区分けしたことに求められる︒図表㈲は︑スメルサー自身がまとめた社会的行為の椛成要素とそれぞれの椛成要素内

部における特殊性の諸水準の機能をあらわした関迎図である︒とくにここで柵成要素内部の特殊性の水準について一

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鋤言するならば︑上位三水準はヨリ一般 的でそれぞれの資源を産出し︑それら

を具体的行為のために準術する機能を

もつ︒水準4は洗源の翠伽と利用の間

の推移段階であり︑下位三水邸はヨリ

符殊的で只休的な行為においてその鮒

闘源を利川する機能を采ずという︒

︹ep$︺スメルサーはこの間炎を

次のように説明している︒

﹁この図表は︑一粒の社会的行為の地

図である︒それは︑人間的諸資源が一

般的で無限定的な状態からより特殊的

な操作的な状態へ秒勅する際の主要な

述過点をしめしている︒各行を︵たと

えば水準1︐2︐3などを︶杣に挑む

と︑われわれは通過ごとにいかに賀的

に新しい行為の榊成嬰推をl妓初は

淵規範を︑ついで助凹形式を︑妓後に

蹄便立を1桁価仙に附加していくか

をみる︒名欄を下に銃む︵たとえば蹄

便宜の系列を下に謎む︶と︑通過ごと

@p.44参 図表卜う社会的行為の諸構成要衆の特琳kの鵬水準

組織化された行 為のための動機 づけの動員 社会化された助 擬づけ 一般化さオLた服 行能力

情況の艦便官

水準 醗 価 値 諸 規 範

因果関係に関す る予知 知識の系統的整 理

一 般 的 な コ ン フ オ ー ミ テ イ 制度的諸区imに 応じた諸規範の 特殊化 社会の諾価仙

1

ルリ庇化された諸 IX仙iにたいする 淵価仙の正当化 i惜柵剛の正当化 2

#││純された能力技術または怖況

、に応じた知識の 特殊化

成人に役剛仮繼織溌澱上

へ の 移 行

椛 力 も し く は 威 光の洲達 社 会 の 区 剛 へ の 社 会 の 区 画 へ の 配 分 効 果 的 な 技 術 の

配分 諸役割と諸組織

に応じた諸規沌 の特殊化 諸規範について の個別的観察の ための諸要件の 特殊化

ヨリ特殊的

3

個別的コミット メントの正当化 4

蓮藤する制度的 諸区画の諸規範 の特殊化 組織内の統合と 協力の諸規Mリの 特 殊 化 活勅を規制する た め の ス ケ ジ ュ ールやプログラ ムの特殊化 趣雌する諸価値

の 正 当 化 5

術 役 割 な い し 諸 紐 織 へ の 効 果 的 な技術の配分 具体的な猪目標 を連成するた的 の組織内部の諸 便宜の配分 特殊な搬役別な

いし縮鼠l識への 配 分

組 織 内 で の 役 削 と拠題の配分 紺縦の淵役荊を

火現するための 紺 価 値 の 正 当 化 労力の浦粍のた めの緒価値の正 当化

6

7

一 − し

ヨ リ 特 殊 的

(9)

31

に単純な椛成要衆は新しい制約条件を加えることによって逆行の靴伽がととのえられる⁝⁝それ故︑冬行を右枇に移行するごと

にまた各棚を下方に移行するごとに一胴特殊な意味を︑具体的な社会的行為をうみだす過程に付与することになる︒﹂︹②軍念︺

以上の社会的行為に関する分析的枠組は︑直接的には集合行動について何も語っていない︒だがこの分析的枠組こ

そ︑築合行勒諭を展開するばあいの最も重要な土台石の役目を果すことになるのである︒第一に築合行動の定義づけ

自体がこれらの韮礎的柵概念によってなされうること︒第二に築合行肋の描顛型が社会的行為の枇成要素によって区

分されること︒第三に災合行動の規定因である﹁枇迪緊張﹃社会統制﹂などがこれらの基礎的概念によって記述でき

ること︒要するに︑社会的行為の分析枠組の確定は︑われわれの集合行動に側する識見に理論的一画性と経験的検証

可能性の能力を与えることに貢献するのではないかということである︒以下これらの諸点に注意しながら︑集合行動

の本性について考察してみることにしよう︒

スメルサーは︑社会的行為の一方の極には﹁柵造化されない怖況についての築合的再規定﹂の運動があり︑他方の

極には﹁既存の論期待の画策﹂過程があるという︹e亨腿︺・前者が﹁集合行動﹂であり︑後者が﹁制度化された行

助﹂である︒人びとの間に価値︑規範︑助貝︑怖況の桁便宜のそれぞれの期待の体系がうまく側迎し︑それぞれ安定

しているばあいには︑社会的行為はほぼ型どおりにおこなわれるであろう︒つまり︑価値要素にはコミットメントな

いし信奉という価値志呵が発現し︑規範要素にはコンブオーミティという規範志向︑動且要素には貴任感︑情況の諸

便宜要素には信頼がそれぞれ発現し︑全体として︑行為主体間の柑互作用は既存の諸期待の枠にしたがってコソヴェ

ンショナルに展開できる蓋然性が大きいからである︒この秘の社会的行為を︑スメルサーは﹁コンヴェンショナルな

行動﹂ないし﹁制皮化された行勁﹂と呼ぶわけである︒ ︹緋︺集合行動の本性と諸類型

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しかるに︑なんらかの契機によって社会的行為の柵成婆索の一祁に不安定な状態︑既存の期待の枠内では処則しえ

ない那態︑したがって椛造化されない両銭的な現象が芽生え︑これまでのようなコミットメント︑コンフォーミティ

ー︑黄任感︑信頼といった行為主体の怖況にたいするコンヴェンジョナルな志向が期待できなくなると︑個人レベル

では不安や不確かさの心理が︑社会体系レベルでは不統合︑不均衡︑解体︑アノミー︑危機といった状態が現出する︒

スメルサーはこの状態を﹁栂造緊張﹂と呼ぶ︒そしてこの椛造緊張を緩和するために︑.般化された信念﹂にもと

ずいて︑多くの行動を勤貝し︑柵造化をみない流動的な状態を新しく櫛逸化し秩彫づける動きを﹁築合行動﹂と呼ぶ

のである︒スメルサーは﹁社会的行為を再規定するある俗念を韮礎にした鋤︑﹂︹@や巴とか.ないしそれ以上

の緊張を級和するために行為の一要索の一般化された再綿成を塞礎にして行為を非制皮的に動瓜すること﹂︹eやご︺

とかをもって集合行動の定義にあてているが︑その定義の意味はほぼ以上のようなものであると解される︒そこでわ

れわれの関心は︑﹁構造緊張﹂と.般化された信念﹂という二つの基本概念に焦点が結ばれることになる︒

描造緊張と集合行動榊造緊張が集合行動と関連があることを見事に実証した社会学的研究の一つは︑T・パーソ

ンズの﹃民主主機とナチ以前のドイツの社会樵造﹄︵一九四二年︶であろう︒この総文の骨子は︑一巡のきわめて撹乱

的な紺変助がドイツの社会柵辿にそしてついにはドイツ人の思想と行動に影轡をおよぼし︑ナチズムという築合行動

を産みだしたという瞼旨である︒大規棋な人口変動︑都市主義︑不況︑敗戦に伴うばく大な経済的掴失といった柵造

的諸緊張が︑既存の社会的文化的期待の枠組に衝激を与え︑下胴中産階級を主軸としてドイツ園全土に不安︑アノミ

ー︑心配︑目標のない攻撃心︑不安定なエモーショナリズム︑被暗示性をうみだし︑これがまたドイツ的﹁原則主義﹂

﹁観念主義﹂﹁ロマンチシズム﹂という一般化された信念の創出の作用因となり︑結果としてナチズムという築合行動

の拾頭をうながしたというのである︹︑?︼塁︲﹈鴎︺・

椛造緊弧と災合行勤との関係を主巡にした業紙はこの他にも数多くある︒ただ従米のこの獄の継験的搬研究のおも

(11)

r︑

さて︑われわれがスメルサーに注目するのは︑かれが社会的行為の分析枠組を土台にしてこれまでのこの甑の欠陥

をなんとか軽減しようとこころみている点にある︒スメルサーは︑まず枇迪的緊張を﹁行為の諦要素間の鮒関係の損

傷︑したがってこれらの諦要紫の機能不全﹄︹@つ︒亀︺として定錨する︒ところで︑︹2︺でみたように︑社会的行為は

四つの雑木的枇成要素すなわち﹁価仙﹂﹁規範﹂﹁動︑﹂﹁怖況の諦使江﹂の間のヒェラルヒー的秩序と各柵成要素内の

ヒエラルヒー的秩序によって椛成されている︒各櫛成要素内のヒェラルヒーのうち︑上位三水準は具体的行為のさえ

も0︑︑

の諸資源を準備し創出するという機能をうけもち︑下位三水準はこれらの上位水準が提供する諸資源を当然の前提と

もも ℃も して利川するという活動的機能をうけもつものである︒いいかえれば︑下位三水準がそれぞれの構成要素の具体的な

配分︑利川および操作をつかさどるということである︒したがってそれぞれの椛成要素の任意の水準に︑ある﹁機能

不挫﹂つまり緊狐が生ずるばあいには︑この緊服は岐初かならずこのヨリ低次のヨリ操作的鮒水準のところで現出す

ることになる︒柵成要索のヨリ商次の水準が間魎になるのは︑この操作水醜での機能不響が累職的に杣乗して︑とう

とうその操作上の機能不善の源泉にまで注意がむけられるようになるばあいのみである︒図表口は︑一巡の機能不善

すなわち緊張の諸類型を行為の分析枠組にもとずいてしめしたものである︒この図表によれば︑一口に椛造緊張とい

っても︑コミットメントの問題︵価値系列の緊扱︶︑人間的相互行為の統合の問題︵規範系列の緊張︶︑動機づけられた行動

と報酬との間の.ハラソスの問題︵助u系列の緊扱︶︑知識や技術の適切性の問題︵折便立の系列における緊扱︶などがあるこ

とがわかる︒柵辿緊張と災合行助の閥辿を厳密に記述し分析していくためには︑このような柵避緊狼の拙顛型の範哨

郵化が削提となるはずである︒ な欠点は︑分析枠組が非体系的であることである︒われわれは︑鯏一に榊辿的緊眼の拙敷型を区分けるこころみも︑ 第二に柵造的緊張の顛型間の関係も︑第三に櫛造緊張とそれ以外の災合行動創出の規定因との結びつきについても︑ 多くのことを知っていない︒

(12)
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少︑

ついでその新しい諸原則をヨリ具体的で撮作的な水準の諸要素のなかにくみいれるという過程をたどる︒﹁行為の櫛

も︑

成講要素はまず非l柵造化島駕曽o冒﹃⑱され︑ついで再I櫛造化鳶駕﹃月曾﹃①される﹂︹急?ご︺わけである︒と

ころが築合行動のばあには︑この﹁再椛避化﹂の蹄過程が脱落する︒築合行動のばあいには︑行為の構成諸要素の再

も︑ 柵造化過程のかわりに︑行為の一般化された椛成要素を面接適川すればその緊張はたちどころに解滴すると期待ない

も︑ し伯念がうまれ︑この偏念によって行動がおこなわれる︒いいかえれば︑きわめて商水邸の一般性が特殊災休的な鮒

緊狼状況に臓線的に適川されるという﹁短絡﹂的現象の発生である︒

集合行動と一般化された信念災合行助の本性は︑したがって柵迪緊張と密接に結びついているこの.般化され

た信念﹂の創出過程を解明してみることによって明らかとなるだろう︒

莱合行動にとってこの種の一般化された信念や期待が亜要な機能をもつということは︑多くの流言輩語に関する研

究︹eと⑤など︺からもうかがい知ることが出来る︒流言輩語すなわち﹁正式の確認なしに信じられたり流布された

りする〃ときの話題″に関連した諸命題﹂は︑しばしば恐慌︑熱狂︑器勤といった一時的な集合行動を発現させたり

革命迎動のような長期にわたる築合行動にも一つの影響力をもつものである︒流言蛮語がうまれるのは︑エヵテリー

ナ女帝治下のロシアにおける﹁プガチョフ伝説﹂のように︹⑤P﹈由︺︑梢況が大低のぱあい暖昧で不確かであると

か異様で未知であるとかあるいは砿認もコントロールもできないばあいである︒怖況が暖昧だということは︑期待の

枠組が不砿定であることの拠った表現であるから︑この溌現を厳密にしなおせば︑ある郡の椛迪緊張が存するばあい

に流商没研が発生するということになるだろう︒流・滿裁鵬の特徴は︑この峻昧な怖況や柵辿緊扱を︑独特な方式で柵

造化しなおすところにある︒スメルサーのいう﹁短絡﹂過秘である︒そしてこの洸簡裁播が一粒の﹁共通文化﹂とな

って︑築合行勁の発現を準伽するわけである︒要するに︑沈耐蛮語は︑椛造緊眼のあるところで発生し︑その柵造緊

謁張によって生ずる暖昧性を幟減する機能をはたし︑ばあいによっては築合行動発生の準伽力となるということである︒

(14)

弱流言独語と同じような機能を果す﹁一般化された信念﹂は︑その他にも数多くあるだろう︒スメルサーは﹁一般化

された信念﹂の発生基盤が構造緊張にあることに目をつけて︑次のような一般化された信念に関する諸顛型を区別す じ︑︑もも0 る︹eや闇︺・側ある暖昧な仙況を威力のある︑一般化された御威に変えてしまう︑ヒステリー型側暖昧さをきわ も心︑︑︑ めて有効な︑一般化された諦使血を仮定することによって縮小する︑願塑逮成型回認知されたある行助主体ないし客

ももも ︑︑b 体を一般化された脅威ないし障害物として除去する︑敵意型⑥脅かされている規掩柵造の再編成をもくろむ︑規範志

も9 9ももb︑ 向型㈲脅かされている価値体系の再編成をもくろむ︑価値志向型の五つの信念である︒これらの一般化された信念の

諸類型は︑それぞれに適合的な織造緊張として次のような背景をもっている︒③と側は︑﹁情況の諸便宜の系列﹂に

おける緊張︑㈲は﹁動員の系列﹂における緊張︑剛は﹁規範の系列﹂における緊張︑㈲は﹁価値の系列﹂における緊

張である︒それぞれの一般化された信念の顛型は︑それぞれの構造緊張を再編成した対応物である︒また︑これらの

一般化された信念は︑他の蹄条件を常数と考えるならば︑それぞれ次のような梨合的行動の諸顛型と適合的関係に立

パユック つ︒③の僧念には恐怖︑側の伯念には熱狂︑何の俗念にはスヶープゴートや乱衆の無力︑側の俗念には改雌巡助や反

改革巡助︑㈲の侭念には宗教や政治における雅命それにナショナリズムの巡勤など︑である︒

.般化された信念﹂のなかでも妓も単純な形態は③のヒステリ型の信念である︒この類型の特徴︑創出過程およ

び集合行動への影響などを考察してみることは︑以上の大雑把な論述を補足するのに益するであろう︒ヒステリ型の

信念とは︑みたように情況のなかのある暖昧な要素に一般化された脅威もしくは破壊の力を与える信念のことである︒

たとえば不吉な予感とか幽霊の噂︑迷信や魔法・鬼神・妖梢などについて抱く恐怖心といった事柄がその一例である︒

この信念は︑暖昧な傭況︑不安および愉況の再規定という三要素の扣乗的効果として︑発生する︒暇昧な怖況の存在

は︑行為主体の偲知能力の有限性の必然的な系である︒個人と組織とを問わず︑ある秘の恵志決定の際にリスクをと

もなうのは︑怖況内に制御不可能性︑予想不可能性︑未知性の要素が存在するからである︒しかし暖昧な怖況の存在

(15)

が︑不安やヒステリを発現させるとは限らない︒たとえば︑傭報倣と質の拡大︑予想しなかった危機に面而したさい

の効果的な指導性の発揮︑危機にたいしてクッション作用をうけもつ規範や価値の反作用が︑この暖昧性を縮小させ

るぱあいには︑不安やヒステリは発生しない︒

﹁不安﹂は︑怖況の暖昧性に根ざした︑とらえどころのない溶体にたいする一般化された反応であり︑﹁未知の脅

威についての漠然としたえたいのしれない気づかい﹂︹︑亨思︺である︒E・L・コランテルリは︑論文﹃恐怖の本

性と諸条件﹄のなかで不安を﹁個人が体験している洩とした予感ないし恐怖感を説明するために環境内のいかなる客

体も指示できないという状態﹂︹⑧亨呂己と規定し︑不安のなかに︑情況の暖昧性を一而的に勁揺︑有害︑脅威と

いった否定的側而に一般化する﹁否定的一般化﹂のメカニズムをみている︒暖昧な悩況という椛造緊張のとらえなお

しが︑不安という否定的一般化を結果するわけである︒

ところで︑不安の創出のみではヒステリという.般化された信念﹂を結集しない︒この不安が具体的な出来邪や

捕況の世界に﹁短絡﹂した形で逆戻りして︑つまり怖況が再規定されてはじめてヒステリが現出するのである︒コラ

ンテルリの文牽を引用しよう︒

﹁不安というよりも︑恐怖心が︑パ︸一ツク的反作用の感梢因である︒..⁝・恐怖にうちひしがれた個人は︑商度に自我包絡した価

値がいちじるしく危険にさらされているのに気づく︒その荷威は名称づけられ︑空間のなかに位齪づけられうるものであり︑そ

れゆえ可能性としては逃れることのできるものである︒その脅威は︑特殊的である︒﹂・⁝・・⁝﹁パニックにまきこまれている人た も︑℃ ︑℃︑ ちは︑なんのためにいま恐れているのか︵自分たちの身体の安全︶を知っていると同時に︑なにについて恐れているのかも知っ

ている︒パ一ツクのなかで体験される恐怖心は︑ある特殊なもの︑指示しうるものである︒パニックのなかでの個人の隠れた反

作川は︑未知のものないし不可解なものにむけられているのでは決してない︒それはつねにある特殊的な脅威にたいしてむけら

れており︑その個別化は個人的にか社会的相互作川によってえられるものである︒﹂︹③亨葛ロ

コランテルリのいう﹁恐怖心﹂が﹁ヒステリ﹂と等価である︒ヒステリ的信念は︑摘況に内在する暖昧さを不安と

(16)

38

﹁われわれは︑ヒステリ的諸信念の成長を価仙附加過程としてしめすことができる︒⁝⁝⁝この過程は3段階からなる︒仙暖味

性︒これはなんらかの菰類の緊張︵任意の行為の枇成要衆の5から7までの水準︶から生ずる︒暇味な怖況の本質はこうである︒

すなわち情況は︑︹目採の迷成をi誰者挿入︺失敗させ︑害を加えあるいは無効にするかもしれない︒だが生ずる密︑失敗︑無

効︵があるとして︶その程皮と諏類は未知である︒②不安︒峻昧性にたいする妓初の反応は︑その怖況の否定的識可能性の選択

であり︑またこれらの諸可能性を無制限の諸力に一般化することである︒形式的川語でいえば︑それは便宜の系列の1の水準へ

のムーブメントである︒不安は︑この意味では︑峻味性をある絶対的な脅威に変換することによって︑新しい因果の観念を創出

しもしくはそれにうったえることを意味する︒⑧再椛造化︒妓後に︑不安は一般化された諸力から面接に特殊な蒲結果へ短絡す

る︒形式的用語でいえば︑この第3の位相は︑便宜の系列の水準2から4までを無視することである︒﹂︹⑧p縄と巴

以上のヒステリ的信念は︑他の.般化された信念﹂の諸類型と比べたばあい︑その創出過程において最も単純な

ものである︒願望達成的信念︑敵意的信念︑規範志向的信念そして価値志向的信念は︑それぞれ順を追うごとにその

創出過程の機椛を複雑化する︒これは︑.般化された信念﹂の創出には椛迩緊張が基盤となっていること︑椛造緊

張が社会的行為の各椛成要素におこること︑各椛成要素がヒェラルヒー的秩序をなして関連しあっていること︑した

がって上位の構成要素の緊張解消には下位の緊張解消の諸機継が附加相乗されることなどによるものである︒ いう否定的一般化によって絶対的な脅威におきかえ︑妓後に︑この絶対的な脅威が短絡して直接に特殊具体的誌結果 に還元されることによって現出する︒﹁恐怖心﹂が特殊的な脅威として現出するのは︑この短絡のためである︒T・ パーソンズも︑呪術信仰や呪術行為に注目して︑それらが群がるところは不確定要素が存在ししかも上首尾に事をし とげる強い感情的な関心が働いている傭況下においてであると指摘し︑さらに呪術の基本的な機能は不確定要素の存 在や通荊の技術や行動様式と相違する情況のもとで行為者に自信をうえつけることにあると指摘するとき︹︑艮雷︲g かれは︑この呪術信仰のなかにヒステリ的信念と類似の作用をみているわけである︒

ところで︑スメルサーはこのヒステリ的信念の創出過程を社会的行為の分析枠組にもとづいて次のように要約して

い る

(17)

ところで残されている主要な問題は︑一たびそれぞれの諏顛の信念が創出されるや︑それが集合行動の発現にどの

ように作用していくのかである︒スメルサーの考え方は︑トマスの公理﹁もし情況を本当と規定するならその情況は ︑bも︑0︑1l 結果において本当である﹂︹⑤pxCという信念の逆説的機能に注目した考え方に近い︒あるいは︑﹃世界宗教の経

済倫理﹄の﹁序説﹂でのべてあるM・ヴェーバーの次の考え方にも顛似している︒

﹁もし︑救済というものを︑別乏・飢餓・かんばつ・疾舸そしてさいごに苦難ならびに死などからの解放ということの意味に解

すれば︑そうした観念そのものはまことにふるくからあったものである︒しかしながら︑救済が︑組織的かつ合刈的な﹃枇界級﹄

をうちだし︑またそれにたいする態度を変肌するようになって︑はじめて特別な懸侭を礎柵するようになる︒というのは︑救済

の意味と心理的な性武からみて︑それが解きあかすことができたものは︑まさしく︑そうした枇界微とそれにたいする態庇にか 調 かわっていたからなのである︒人川の行為を直按に支配しているのは︑利響︵物侭的ならびに観念的︶であって︑理念ではない︒ このような.般化された信念﹂の創出のメカニズムを社会的行為の分析枠組にもとずいて柵造的に理解しようと

するこころみは︑従来の築合行動論にはみられないことであったし︑ある意味では伝統的なイデオロギー分析︑精神

分析︑マルクス主義︑パレート主義などにも欠けている︒これらはすべて一方には︑言表と観念の領域︵イデオロギ

ー︑合理化︑情緒の表現︑派生体など︶があって︑他方には︑予め椛想された基体︵生産関係︑社会的地位︑集団構

造︑歴史的怖況︑利害︑社会過程︑基礎的衝動︑残基など︶があって︑両者を基体による観念の無意識的決定という

基木的命題によって機能的に関係づける点で共通している︒だが︑この雅木的命題は︑マートンなどの例外的努力を

のぞけば︑その系統的碓剛の点で魅力の乏しいものであった︒スメルサーの社会的行為の分肝枠組による.般化さ

れた侭念﹂の創出過羅の解明のこころみは︑このような﹁存在被拘束性﹂の命題の蝋饒化と系統的盤加にも益すろは のぞけば︑ れた侭念﹂

ずである︒

︹4︺集合行動の諸規定因

(18)

40

ウエー.ハーの指摘する﹁理念﹂の﹁利害﹂にたいする方向づけの作用は︑.般化された侭念﹂の﹁錐合行動﹂発

現にたいして果す作川によく似ている︒以下スメルサーの築合行動の諸類型のうち︑ここでは最も脈初的な梨合行動

パユブク

としての﹁恐怖現象﹂の頚型をとりあげ︑それの創出過程を検討してみることにしよう︒

恐慌現象スメルザーは恐慌現象を﹁ヒステリ的信念を土台にした集合的逃走﹂︹@口届Cとして定義する︒あ

る一般化された脅威についての信念をうけいれてしまうとその脅威から生命︑財産ないし椛勢を守るために︑ひとぴ

とは既存の社会的相互作用のパターンから逃げだそうとする︒悩況規定がその怖況の椛成部分となり︑築合的逃走と

いう結果の発生に影騨をおよぼすわけである︒無合的逃走という社会現象の発生には︑いくつかの柵造的諸要紫が巣

職的につけ加わる︒そのさいスメルサーは︑染合行動の発生の説明モデルをP.A・サムエルソンの﹃継済学﹄にお

ける﹁価値付加﹂論にもとめ︑築合行動の論規定因の組織化の手段とする︒価値付加の論理とは︑たとえば︑鉄鉱石

が自動車の完成品に転化するまでにはたくさんの中間段階︵採鉱・溶解・輔錬・型いれ・鉄鋼とその他の部品との組

合わせ・若色・小売商人への引渡し.販売など︶を経過しなければならない︒そのばあい各段階が︑その完成品の妓

終コストに︑﹁価値を付加﹂するわけである︒この論理で重要なことは︑次の段階がその個別価値を最終産物に付与

するためには︑それ以前の諸段階が一定のパターンにしたがって結びついていなければならないという点であろう︒ bbもももむももbbb︑b スメルサーは︑築合行動の発現にも︑多くの規定因が一定のパターンにしたがって結合しあうというこの﹁価値付加

過程﹂の存することに注目するわけである︒

スメルサーによれば︑染合行動の規定因には︑﹁拙避緊眼﹂と.股化された僧念﹂のほかに︑﹁緋造的誘因﹂﹁促巡

因﹂﹁行動への動︑﹂それに﹁社会統制の作用﹂があるという︹︑?届︲3︒そしてこれらの諸規定因が断片的・拡散 それにもかかわらず﹃珊念﹄によってつくりだされた﹃惟界倣吟は︑きわめてしばしば︑祇轍手として軌道を決定し︑その軌通 にそって利轡のダイナミズムが人間の行為をおしすすめてきたのであった︒﹂︹⑤p鶴巴

(19)

41

的にでなしに︑一定のパターンにしたがって結びついた場合に︑築合行動の発現がみられるというのである︒恐慌現

象の発現の価値付加過程は︑つぎのようである︒ 3t18bも まず︑緊張の可能性が恐慌現象の椛造的誘因の一つとなる︹︑や︺鵠︺︒たとえば︑長子相続制度が安定している

ばあいにはや財産相続をめぐる恐慌は存在しない︒それに反して︑金融市場や株式取引所での相場や価格変動などに

ついての知識の不足から生ずるさまざまな緊張は︑偶然的なものでなしに取引における制度化された椛造に根ざして

いる︒脅威が椛造的に準術されてあるばあいには︑それが極小化されないかぎり︑つねに緊狼やヒステリそれに恐慌 ︑ももももももももbb90 の発生基雛となる可能性があるわけである︒また︑危険から退くぱあいの可能性の程度も椛迭的誘因の一つになる

︹ep一路︺︒逃避のルートが完全にオープンであるばあいとか逆に完全に閉されているばあいには︑恐慌は発生しな

︑b︑ い︒恐慌を誘因づける椛造は︑出口が限られているとか閉ざされそうだという捕況の規定がなされうるばあいのみで

ある︒コランテルリは︑それを次のようにのべている︒

︑︑Bももも また伝逮の可能性も恐慌の椛造的誘因に数えられる︒情報︑意見および感情状態が一者から他者へと伝達されるば

あいにのみ恐慌が生じうるのであり︑危険に直面した際の混乱や個別的な恐怖は︑伝迷の回路が剛されているかぎり

築合的恐慌には発展しない︒逆にこれが可能なぱあいには︑流喬塑謡が流れ︑群築が形成され︑ヒステリ的侭念が苛

まれる︒以上の三つの栂造的誘因が恐慌現象の第一の必要条件である︒

ところで柵造的誘因それ自体は︑恐慌現象を引きおこしはしない︒第二に︑恐慌が現出するには﹁誘因によってセ ︑勺︑ ﹁菰要な点は︑わなにかけられそうだという信念ないし感愉である︒これは恐慌状態を体験した人たちが口ぐちにくり返しのべ ているところである︒それは影響された諸個人がはっきりとわなにかかったと信じたり感じたりしているのではない︒そういう ばあいには恐慌は生じない︒⁝⁝恐慌の逃走は︑わなにかけられていることが︑現実としてでなしに可能性として感じられたり︑ おもわれたりしたばあいにのみ生ずるのである︒﹂︹⑧P喝巴

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変化する︒ ツトされた諸限界内で︑ある脅威が現存しなければならない片eロ重巴のである︒この脅威は︑直接に知覚され︑

ももb もb 加えて暖昧さがその知覚のうちに存するものでなければならない︒情況の一部に緊張が存するということである︒

いいかえれば︑悩況を椛成する淵溶体の一部に両義性︑予想不可能性︑制御不可能性︑神秘性が現出し︑それがそ ︑︑︑︑勺99

も︑0b

の情況のなかの柵成貝たちに異術な緊急覗態としてリアルにとらえられるということである︒この癖休の側の緊急邪 9ももb 態がどの狸度強く惹職されるかは︑主体の側の桁変数によって定まるだろう︒侭念体系やパーソナリティ変数や生肌

条件などの差異が同一の怖況にたいして異った怖況規定をなすことはよくしられている︒

以上の二要素につけ加えて︑恐慌現象の発生には﹁不安﹂の励起が価仙付加される︒すでにみたように︑不安はヒ

ステリ的信念の一要素である︒不安は︑惜況内存在としての行為主体が窓休としての怖況の側の﹁緊張﹂に志向した

際の主体の側の一般化された認知的秩序である︒それは﹁心理的緊迫盛﹂によって特徴づけられる︒

ももB 第四に︑主体の側のこのような一般化された不安の心理状態を﹁確証﹂するような一連の促進因が︑恐慌現象の発

生には必要とされる︒例えば︑銀行の閉鎖︑爆発︑政変といった劇的な出来躯の発生である︒これらの促進因の役割

は︑.股化された不安をある特殊な出来躯もしくは状況のうえに染中すること片ep温巳である︒とらえどころ

のない漠然とした不安が具体的な対象をもつことによって︑この不安は︑その直接の対象についての﹁恐怖心﹂へと

bも︑ 第五に恐慌現象創出には︑この恐怖心というヒステリ的侭念を椛成する特殊要素の発生が価値付加される︒不安が

ヒステリの一般的現われであるとすれば︑恐怖心はその特殊的現われである︒恐慌現象が励起する場合には︑一般化

された不安が︑促進因としての具体的出来郡によって触発されて特殊典休的な対象についての恐怖心へと移行し︑ヒ

ステリ的信念つまり﹁不碓かな脅威を明砿な禍の予笥へと認知的に柵泄化する﹂︹ep$︺侭念が発現する︒そして

このヒステリ的信念は不穏な怖況のなかにおかれている人びとの間に伝述されると一つの共通の信念となり︑一つの

(21)

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共通文化としての役割を果すようになる︒C・W・オルポートとL・ポストマンが﹃流言識語の心理学﹄のなかでの

べている﹁キケロの猫﹂︹e裳琵弓?﹈認皿︺のように︑椛造緊張下で生ずる恐怖心は︑論理的に根拠のない諸命題を無

批判的に受容し︑それらを相互に伝述しあうという那態をうむわけである︒

ももU︑b︑ 最後に︑逃走への動員が恐慌現象の現出のための必要条件とされる︒経験的にはこの過程をヒステリ的信念の伝達

過程から区別することは難かしい︒しかしながら︑ヒステリ的信念は必ずしも混乱した逃走をひきおこすとはかぎら

ないのであるから︑一応それときり離して考えるべきであろう︒スメルサーによれば︑この逃走への勤興は︑次の二

つの位机をとおしておこなわれるという︒第一の位相は股初の不穏な梢況にたいする反応としての逃走である︒この

不穏な情況は︑前述したように︑誘因︑緊張︑不安などの諸条件の価値付加過程のなかで発現する︒第二の位相は︑こ 19も︑ の般初の逃走それ自体が︑恐慌のための新しい一組の必要条件となることである︒スメルサーは︑それを次のように

﹁だれかがあわてふためいて走っていくのをみることが次のことの一応征拠となる︒かれは狭い出口を通りぬけて逃げようとし

ていること︵構造的溺因︶︑かれはある未洋の脅迫から逃れようとしていること︵緊推︶そしてかれが不安であることなどであ

る︒さらに︑この観察された逃走が︑槻紫将の促進的川米覗となり︑またあるおそろしいことがあるという総念を生みだす︒こ

の﹁あるもの﹂は妓初の逃走をひきおこしたものと一致しないときでも︹そうである︒︺

このようにして︑面接には般初の脅威によって影群されなかった人びとにたいしてさえ︑促進的逃走は新しい一細のパニック

の規定因となる︒かくして︑パ一ツクには現実の位相と派生した位相とが混り合うのである︒第二の位相が派生した位相となづ

けられるのは︑人びとが仙人の逃走しているのをみてヒステリ的信念を抱くからである︒﹂︹eP観ら

恐慌現象の蝦終過程としての築合逃走の発現は︑この分析的に区別できる二つの位扣の合成結果であるというわけ

である︒恐慌とは﹁みずからを淵とする恐怖心﹂︵H・S・ホランド︶であるとか﹁ある直接的な垂大な脅威によって

励起され︑その危険を減ずるよりも自分目身や他人にたいしてかえって危険を増大する結果になる商度に感愉的な行 紀述している︒

(22)

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らである︒ 動﹂︵ロピンソン︶とかと定義づけられるぱあい︑それはほぼ以上のことを表現しているのであろう︒恐慌現象の発現 は︑このように考えるならば︑悪術斑の論理のスペシャル・ケースだともいうことができる︒

以上でわれわれは築合行動の一類型としての恐慌現象が発生するための必要な諸条件とそれらの諸条件の間の諸関

係を明らかにした︒要するに︑それぞれの条件はヨリ以前の価値付加の段階によって確定された諸限界内で活動し︑

それぞれの条件がおこりうる行動の租顛の幅を狭め︑段階をへるたびごとに前の段階よりも一層恐慌現象を発現せし ももも︑b むる桜会を大にするということである︒ただ以上の諸条件のパターンづけられた凹係は︑縮理的秩序であって軽験的

もbb なそれではないということ︑したがってこれらの論理的秩序は経験的恐慌現象を解明するための索出的役割をもつ分

析枠組でしかないことに注意をむける必要がある︒

ところで恐慌現象を励起する鮒規定因の分析的秩序に加えて︑もう一つ問いを提出するとすれば︑どのようにした

ら以上のような恐慌現象の励起をはばみ︑制御することができるだろうか︑ということでなければならない︒スメル

もbb9 サーの以上の価航付加過程の論理は︑われわれのみるところ恐慌現象を一連の諸要素の均衡過程として︑すなわち恐 もt︑もり︑b11︑b 慌発生に有利に作用する要素とそれを制御する要素との均衡と不均衡の動的過程として把握することにある︒価値付

加過程の特定段階には︑恐慌発生に有利に作用する要素と不利に作用する要素とが分析的に区別でき︑それらの力関

係を評価査定することによって︑その過程が恐慌的反作用へとむかうか︑途中で歩みをとめて別の方向へ転換するか

を蓋然的に計算できる︒スメルサーの価値付加過程論には︑こうした均衡論が前提とされていると解されるべきであ

もbも る︒かれが価仙付加の﹁一段階から次の段階への移行は自助的ではない片ep蹟ごとし︑恐慌現象刺出の過程が完

結されるかどうかは﹁逆影響力に大方依存する﹂と明言することができるのは︑この均衡の論理を前提にしているか

もも︑bbも8 スメルサーの恐慌現象のマイナス要因の分析は︑︹2︺でのべた行為の分析枠組によって体系的に論述されている︒

(23)

45

Eb ももも もb︑$ 怖報すなわち﹁情況の諸便宜要素﹂の一つ︑指導性すなわち﹁行為の動員要素﹂︑規範や価値︑これらの行為の基本

的柿成諸要素が︑恐慌現象の価値付加過程のそれぞれの段階で逆影響力としてあらわれ︑恐慌現象創出の制御力とな

る︒たとえば︑﹁价況の柵便宜﹂要素の導入は︑﹁柵迪的誘因﹂﹁緊張﹂﹁促進因﹂にたいして阻止因となる︒指導性

や梨団の組織化︑役割の柵造化は︑築合的離散や逆亡を級和し縮小させる.規範要素は︑﹁行動の揃針﹂その他を提

言することによって不穏な傭況のもとで発生するヒステリ的信念を軽減する︒価値は︑﹁信仰﹂という行為の妓も普

遍的な碇泊点を与えることによって︑不穏な傭況や出来事に直面した際ヒステリが恐怖心を減ずることのできるクッ

ション作用を果す︒だが一たびある情況が純粋に脅威として知覚されてしまうと︑信仰はその本来的な防御的機能を

梱失し︑鮒個人はヒステリ的信念の嘆となり染合的離散の方向をたどる︒このように︑集合行動としての恐慌現象の

発現は︑プラスの影響力とマイナスの影響力との力の均衡過程を迩定することによって論理的には分肝できることに

なるわけである︒以上のスメルサーの恐慌現象創出に関する論述を要約すれば︑つぎのようになるだろう︒恐慌が生

ずるのは︑相当の誘因条件や緊張条件が存在し︑ヒリテリ的信念が発生して︑築合的逃走の動員が生じているのに︑

社会統制のメカニズムが有効に作用できないばあいであると︒

われわれは以上でスメルサーの集合行動論の主要な輪郭を︑展も原初的な集合行動としての恐慌現象のばあいを例

b︑ にとりあげながら明らかにした︒集合行動を社会的行為の構成要素にしたがって記述し︑価値付加過程論にしたがっ

︑b て説明するというスメルサーの基本的な分析視角は︑恐慌現象以外の﹁築団然狂﹂︵︽.○国園①ご︶﹁敵意の燥発﹂など

の築団行動やより組織的な﹁規樋志向巡勁﹂﹁価仙志向巡勁﹂のばあいにも共通している︒スメルサーの集合行動猫 ︹5︺錨括

(24)

46

の特徴は︑彼自身がのちに明言しているように︹⑤詞四s︑分析視角を心理的水準でなしに社会的水準にむけている

点にもとめられる︒かれによれば︑築合行動は︑人びとがみずからの社会文化的環境を再細成しようとする側棟志向的

社会行勒のス・ヘシャル・ケースたる曲線が前述した柵辿緊張を完全に解淵する力をもった︒般化された侭念﹂にも ︑00bも6℃︑も も︑︑も とずく非制度的行為の動員にあり︑しかもこの信念の発生が社会的行為の柵造要素によって記述され︑価仙付加的に

説明されるというのであるから︑スメルサーの分析視角は︑つねに﹁二人ないしそれ以上の個人が相互に作用するば

あいに生ずる一定の諾関係片⑤詞饅︺の水準つまり社会的水準にもとめられていることになる︒この考え方は︑伝

も︑︑ 統的なルポンの群染心の考え方に典側うから対立している︒古典的なルポンの群衆の定漉は︑群衆を﹁術助的で移り

気で典俗しやすいもの︑持続的な関心や批判の輔神ないし忍耐心を欠如するもの︑全能の観念・誇大妄想・蝿術観念 もももb ・幻想にとりつかれているもの﹂︹⑤詞﹈g︺として記述しており︑分折視角が︑個人心理の水準に局限されている

点にその特徴をみることができるであろう︒こうした定言は︑マクドガルの﹁築団心﹂にもみられ︑さらには︹1︺

で記述したブルーマーの考え方の雑洲をなすものでもあった︒棚人心剛のメカニズムを強洲するこの剛の傾川には︑

しばしば染団活助における人びとの相互作川の機構とその結果と影靭についての分析視角が脱落している︒

けれども︑ミルズたちがいうように﹁集合行勤は︑結局のところ︑ヨリ平常な日常生活のなかでは大なり小なり安

定している制度のルーティンにしたがって行動している同じ人びとの行動である﹂︹︑詞窃巴とすれば︑説明原理

ももも9

を衡勁︑怖締︑退行といった心皿的機柵のみに求めることはできない︒莱合行助はその脈絡である社会柵造との閃辿

なしには︑十分な記述と説明は不可能なのである︒スメルサーの社会学的築合行動鋤は︑ミルズの﹁社会椛辿と性格﹂

という分析視角をより体系的に論理化したものとして注目されるべきであり︑暗示︑投出作用︑感情転移︑性欲倒錯

といった心理的諸変数の導入によって問題を神秘化することなしに︑かえってそれらを部分的にもせよ社会的諸規定

因の産物として理解しようとするところに問題発見的愈筏があるのである︒築合行助の心皿主茂的魏明ではなしに︑

(25)

47

われわれは﹁いかなる社会的条件のもとでこれらの心理学的折変数が雌合的行助の一部として作用するのか﹂6℃・筥︺

を間うていく必要があるのがある︒

もとより以上のスメルサーの築合行動論に関するわれわれの諭述は︑経験的具体的躯象についての記述と説明では

なしに︑むしろそのための分析枠組の設定を主眼にして整理したものである︒緊迫した惜況打開の方策としてはあま

りにも抽象的にすぎ︑直接的効川は皆無である︒だが方策の立案には出来邪の本性理解が先行するとすれば︑われわ

れはさらに一M以上に縦述した分析枠組の系統的な盤馴と再吟味とを今後の探題としてのこしておかなければならな

いであろう︒築合行動の社会学的分析は︑比較的未側拓の械域である︒従来の社会学の主流は﹁椛造﹂論や﹁制皮﹂

論に過度の力点を世いてきたきらいがあり︑構造化過程や柿造変動の分析に弱かった︒築合行動論は︑社会的不統合

の再統合化を本来的な主題としているがゆえに︑こうした社会学的研究の歪みを是正する試みの一つとしても注目さ

れねばなるまい︒

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参考文献

(26)

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③⑨

⑭ ⑪⑫

⑬⑭⑬⑯⑰

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参照

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