平成16年
No. 339
←医学部管弦楽団コンサート(6.5外来棟) 外国人留学生を励ます会(6.23 八王子) 公開講演会 (6.25 調布市民文化会館) 健康週間 (6.14∼17 外来棟)6月・7月
合併号
会 報
本学校法人の平成15年度決算が、平成16年5月28 日に開催された理事会・評議員会において承認され ましたので学校法人会計基準に定めている計算書 類、資金収支計算書総括表(表1)、消費収支計算 書総括表(表2)、貸借対照表(表3)の概要をご 説明いたします。 1.結 論 1)資金収支の状況(表1参照) 次年度繰越支払資金(平成15年度末現預金)は前 年度末より5億3百万増加となった。 2)消費収支の状況(表2参照) 収入面では、学納金が前年度より減少となったが 医療収入、寄付金、事業収入などが増収となり、収 入全体でも前年度より増収となった。 支出面では、人件費、教育研究経費、医療経費な どの主要科目が増加となり支出全体でも前年度より 増加となった。 平成15年度の帰属収入は前年度より19億2千4百 万、率にして5.8%の増収となったが、一方消費支 出も前年度より13億9千万、率にして4%増加する 結果となった。 従って当年度の収支差額(帰属収入−消費支出) は3億7千9百万の支出超過となり収支の均衡を図 ることはできなかった。 3)貸借対照表の状況(表3参照) 財政状況は、前年度末より総資産額は増加となっ たが、負債総額も増加となった。また、自己資金 (正味資産)は、平成15年度末で3億7千9百万の 減少となった。 資産の増加は、有形固定資産で中央病棟などの建 設費用で建設仮勘定が増加、流動資産では現金・預 金と医療費などの未収入金が増加となった。また、 負債の増加は中央病棟建設工事の中間時払い資金を 長期借入金で調達したことなどが、増加の主な要因 となった。自己資金は、消費収支の状況(帰属収支 差額)がマイナスになる影響で減少する結果となっ た。 2.今後の対応 以上のように、平成15年度の決算は資金的には前 年度末に比べれば減少はしていないが、経営面では 収支の均衡が図れない結果となっている。学園の主 要財源の一つである医療収入は病院関係者の努力も あって前年度より増加となったが、今後は、医療機 関別係数などの見直しも検討される方向にあると聞 いている。一方、平成16年度は、中央病棟の竣工に あたり多額の建設設備費が支出されるが、この建設 費の一部は借入金で賄わなければならない。平成16 年度も厳しい財務状況ではあるが、この限られた財 源の中、できる限り教育、研究の継続、診療機能の 充実を図っていく方針である。そのために単年度に おける収支の均衡と維持が財務体質の改善に繋がる ことになると考えている。 患者様を増やすことから、コピー用紙1枚の節約 に至るまで、全教職員の一層の協力をお願いします。 具体的には
新外国語学部長に鳥尾客員教授が就任
平成15年度決算について
滝本道生前学部長の死去に伴い空席になっていた 外国語学部長に、同学部の鳥尾克二客員教授(59) が専任教授に任じられた上で、7月1日付けで就任 することが6月21日(月)に開かれた理事会で承認 されました。 これは、学部長は専任教授から選任されることに なっていることから取られた措置です。 鳥尾新学部長は昭和45年に日本航空に入社、平成 12年に本学外国語学部客員教授となり、「サービス 産業論」「インターンシップ」などの授業を担当し ています。 略歴は以下のとおりです。 〈略 歴〉 昭和45年 京都大学教育学部卒業、 同 年 日本航空株式会社入社 平成6年 仙台支店長平成10年 Japan Asia Airways東京支店副支店長 平成12年 杏林大学外国語学部常勤的客員教授 〈所属学会〉日本観光学会、日本国際観光学会
(表1)資金収支計算書総括表 収入の部 (単位:百万) 支出の部 (単位:百万) 消費支出の部 消費収入の部 (単位:百万) (表2)消費収支計算書総括表 (単位:百万) 科 目 15年度 14年度 増 減 14,936 14,667 269 2,159 2,163 △ 4 10,797 10,814 △ 17 2,208 2,016 192 307 289 18 444 444 0 4,016 2,387 1,629 1,548 1,262 286 863 2,427 △ 1,564 2,684 2,935 △ 251 △ 2,748 △ 2,252 △ 496 13,297 12,794 503 50,511 49,946 565 人 件 費 支 出 教 育 研 究 経 費 支 出 医 療 経 費 支 出 管 理 経 費 支 出 借 入 金 等 利 息 支 出 借 入 金 等 返 済 支 出 施 設 関 係 支 出 設 備 関 係 支 出 資 産 運 用 支 出 そ の 他 の 支 出 資金支出調整勘定(△) 次 年 度 繰 越 支 払 資 金 資 金 支 出 の 部 合 計 科 目 15年度 14年度 増 減 15,155 14,924 231 4,274 3,925 349 12,702 12,174 528 2,794 2,598 196 307 289 18 159 101 58 27 17 10 35,418 34,028 1,390 教 育 研 究 経 費 医 療 経 費 管 理 経 費 借 入 金 等 利 息 資 産 処 分 差 額 徴 収 不 能 額 消 費 支 出 の 部 合 計 (表3)貸借対照表 平成16年3月31日(単位:百万) (単位:百万) 人 件 費 当年度消費支出超過額 2,287 3,066 32,889 29,823 35,176 32,889 翌年度繰越消費支出超過額 前年度繰越消費支出超過額 負 債 の 部 基 本 金 の 部 消 費 収 支 差 額 の 部 15年度末 14年度末 増 減 21,037 18,563 2,474 15,944 13,689 2,255 5,093 4,874 219 4,778 4,455 323 444 444 0 2,633 2,125 508 1,701 1,886 △ 185 25,815 23,018 2,797 96,062 94,154 1,908 △ 35,176 △ 32,889 △ 2,287 86,701 84,283 2,418 科 目 固 定 負 債 長 期 借 入 金 退 職 給 与 引 当 金 流 動 負 債 短 期 借 入 金 未 払 金 そ の 他 の 流 動 負 債 負 債 の 部 合 計 基 本 金 翌年度繰越消費支出超過額 負 債 ・ 基 本 金 ・ 消 費 収 支 差 額 の 部 合 計 科 目 15年度 14年度 増 減 8,174 8,219 △ 45 469 434 35 682 509 173 2,521 2,489 32 425 358 67 336 161 175 21,673 20,499 1,174 298 268 30 2,700 1,300 1,400 1,360 1,601 △ 241 4,564 6,174 △ 1,610 △ 5,485 △ 5,248 △ 237 12,794 13,182 △ 388 50,511 49,946 565 学 生 生 徒 等 納 付 金 収 入 手 数 料 収 入 寄 付 金 収 入 補 助 金 収 入 資 産 運 用 収 入 事 業 収 入 医 療 収 入 雑 収 入 借 入 金 等 収 入 前 受 金 収 入 そ の 他 の 収 入 資金収入調整勘定(△) 前 年 度 繰 越 支 払 資 金 資 金 収 入 の 部 合 計 科 目 15年度 14年度 増 減 8,174 8,219 △ 45 469 434 35 845 687 158 2,521 2,489 32 425 358 67 336 161 175 21,673 20,499 1,174 596 268 328 35,039 33,115 1,924 △ 1,908 △ 2,153 245 33,131 30,962 2,169 学 生 生 徒 等 納 付 金 手 数 料 寄 付 金 補 助 金 資 産 運 用 収 入 事 業 収 入 医 療 収 入 雑 収 入 帰 属 収 入 合 計 基 本 金 組 入 額(△) 消 費 収 入 の 部 合 計 86,701 84,283 2,418 資 産 の 部 合 計 資 産 の 部 15年度末 14年度末 増 減 69,106 67,297 1,809 60,206 58,812 1,394 8,900 8,485 415 17,595 16,986 609 13,297 12,794 503 4,013 3,828 185 285 364 △ 79 科 目 固 定 資 産 有 形 固 定 資 産 そ の 他 の 固 定 資 産 流 動 資 産 現 金 貯 金 未 収 入 金 そ の 他 の 流 動 資 産 注)増減の△表示は14年決算よりマイナスの場合に表示して おります。 1) 収入の面では ・医療収入は勿論それ以外の補助金、寄付金等の 増収にも努力する。補助金については関係職員 一人ひとりが補助金業務の知識と理解を高め、 申請可能な補助金等の情報収集を行い実施す る。寄付金については私学事業団の受配者指定 寄付金制度の改正に基づき寄付事業の拡大を図 り増収に努める。 2)支出の面では ・経常的な経費については、削減、節減に一層努 め、設備投資については現在使用している施 設・設備を有効活用することに心がける。更新 は、その必要性だけでなく採算性、費用対効果 についても十分検討の上、最小限の予算措置を とる。 (経理課長 冨樫憲弥)
第98回医師国家試験は平成16年3月20、21、22日 の3日間にわたって実施され、その結果が4月22日 に発表された。 杏林大学からは、新卒者87人、既卒者18人、計 105人が受験した。合格者は、新卒者85人(合格率 97.7%)、既卒者9人(50.0%)の計94人で、全体の 合格率が89.5%と初めて全国平均(88.4%)を上回 る好成績をあげた。国公私立大学80校における順位 は全体で38位、新卒者で11位であった。また私立大 学29校における順位は全体で9位、新卒者で3位と 大きく躍進した。 医師国家試験結果の推移(表)をみると、本学の 新卒者合格率は第94回、95回は全国平均を上回った が、過去2回は全国平均を下回っていた。しかし第 98回の新卒者は合格率97.7%(全国平均93.1%)と 全国平均を4.6ポイントも上回る健闘をみせた。今 回の試験では必修問題が特に難しかったとの声が受 験生から聞かれており、必修問題の出来、不出来が 合否を決めたと言える。内容的には臨床問題、特に プライマリ・ケアや手技に関する設問が増えている ようである。 今回の好成績は、東原前教務部長、M6担任の指 導のもとに、卒業生が危機感をもって勉学に励んだ 結果と思われる。来年は今回の成績に慢心すること なく、更なる上位躍進を期待したい。 最後に、今回の医師国家試験に向けて、模擬試験 等で資金援助を頂いた杏会、手続き等でお世話にな った学生係、教務係の皆さんに感謝致します。 (医学部教務部長 伊藤泰雄)
国家試験の結果
第98回医師国家試験の結果について【医学部】 【医師国家試験推移表】 保健師、助産師、看護師、臨床検査技師、社会福祉士、救急救命士国家試験の結果【保健学部】 実 施 回 数 93 11.3 111 82 73.9% 84.1% 91 72 79.1% 97.4% 20 10 50.0% 55.7% 23 22 94 12.3 115 91 79.1% 79.1% 84 74 88.1% 82.9% 31 17 54.8% 58.5% 11 6 95 13.3 112 97 86.6% 90.4% 88 85 96.6% 94.4% 24 12 50.0% 74.2% 19 11 96 14.3 101 88 87.1% 90.5% 87 81 93.1% 94.4% 14 7 50.0% 55.7% 15 16 97 15.3 112 94 83.9% 90.4% 99 91 91.9% 94.8% 13 3 23.1% 49.7% 24 21 98 16.3 105 94 89.5% 88.4% 87 85 97.7% 92.9% 18 9 50.0% 46.4% 9 3 実 施 年 月 全 体 新 卒 既 卒 杏林大学 受験者 合格者 合格率 合格率 受験者 合格者 合格率 合格率 受験者 合格者 合格率 合格率 全体 新卒 全国 杏林大学 全国 杏林大学 全国 私立医科大学 の中での順位 94 93 103 94 101 91 M6在籍者 第90回保健師、第87回助産師、第93回看護師、第 50回臨床検査技師の国家試験が平成16年2月23日、 24日、22日及び3月5日にそれぞれ実施され、保健 師、助産師及び看護師については3月26日、臨床検 査技師については4月9日に合格発表がされた。ま た、平成12年度に保健学部へ導入され、今回が最初 の受験となる新しい資格、社会福祉士(第16回)、 救急救命士(第25回)の国家試験も1月25日、及び 3月21日に行われた(表参照)。 保健師については、昨年度、合格率が全国平均を 若干下回っていたが、本年度は上回り、4年制大学 の全国平均と同じであった。また、助産師国家試験 は、例年の通り、全員合格という見事な結果を残し た。看護師は全国平均を昨年と同様に5%上回り健 闘したが、不合格者3名(昨年2名)を出し、その うち、1名は保健師も不合格であり、もう1名は保 健師の国家試験を欠席した。 本年度の臨床検査技師国家試験では基本的な知識 を問う問題が多かったこともあり、全国平均が昨年 より約20%上昇し、79.0%であった。保健学部の新 卒者の平均は89.8%で、学科別の内訳は臨床検査技 術学科が87.9%、保健学科は大健闘して22名中21人 が合格し、合格率は95.5%であった。これは本年度 から、保健学科において、社会福祉士と救急救命士 の国家試験受験が可能となったために、モチベーシ ョンの高い学生のみが臨床検査技師国家試験を受験 したためと思われる。しかし、既卒者は55名中24名 しか合格せず、合格率43.6%であった。 本年度、初めての受験である社会福祉士国家試験 では10名中4名が合格し、40%の合格率で全国平均第93回看護師国家試験が2月22日に行われ、その 結果が3月26日に発表された。全国の受験者数は 49,204名、合格者は44,874名、合格率は91.2%であっ た。本校からは98名が受験し、合格率は100%であ った。今回の国試は、2003年の出題基準改訂後初め ての試験であり、いくつかの点で例年と異なった。 まず、必修問題30題の導入、それに伴う試験問題の 増加、試験時間の延長、さらにプール制導入に向け た試験問題の回収等、国試の新たな動きを踏まえた ものであった。試験直後の学生の反応は、「午前の 問題は易しかった」「どれが必修問題なのか明記が なく不安」「午後の状況設定問題は、選択肢が絞り づらく困った」との声が多かった。 今回の試験では、医療過誤・虐待問題等、社会的 トピックスも多く出題された。また、疾患そのもの の知識を問う問題は少なく、様ざまな対象の症状や 状況をもとに、自ら判断し回答を導く問題が多かっ た。専門領域別にみても、領域がクロスオーバーし ている事例が多かった。複数の特徴をもった対象を 理解し、臨床的問題解決能力を求められており、専 門領域別看護を統合する力を育てていくことの必要 性をさらに強くした。 今回の合格基準は必修問題80%、一般問題60%で あった。この基準は次回以降も同じとは限らない。 卒業後、臨床現場での看護の実践を志向して入学し てくる本校の学生にとって、国家試験合格は必須で ある。臨床の看護実践で必要とされる基礎的な知識 や判断力、さらに世の中の動きに応じた時事的な問 題にも対応できるよう、日々の教育活動を進め、次 回も国試合格率100%を目指していきたい。 最後に日頃より本校の教育にご尽力いただいてお ります皆様方にお礼申し上げ、引き続きご指導、ご 高配賜りますようお願い申し上げます。 (看護専門学校副校長 大木順子) (28.5%)を10%以上、上回った。この国家試験の 合格率は例年低く、過去16回分の国家試験の平均合 格率は28%であり、難しい国家試験の一つと言われ ている。また、救急救命士国家試験は初めての受験 にもかかわらず、21名全員合格というすばらしい成 績をおさめた。全国平均は87.1%であった。 以上、総体的には善戦したと評価できるが、今回 の臨床検査技師国家試験で約10名の不合格者が、ま た、看護学科では看護師と保健師のいずれの国家試 験にも不合格の学生が出ている。これらのことは、 国家試験に対してモチベーションの低い学生への対 策をはじめとして、多くの検討の余地が残されてい ることを示しており、不合格者ゼロを目指して気を 引き締め国試対策に当たりたい。 (保健学部教務部長 丘島晴雄) 【国家試験結果表】 区 分 受験者 合格者 合格率(%) 臨床検査技師 臨床検査技術学科 新卒 66(72) 87.9(76.4) 保健学科 新卒 22(41) 95.5(65.9) 新卒合計 88(113) 89.8(72.6) 全国 4,931(4,570) 79.0(56.2) 保健師 看護学科 新卒 93(91) 93.5(91.2) 看護学科 全国 8,715(8,147) 92.3(91.5) 助産師 新卒 5(5) 100(100) 全国 1,761(1,716) 96.2(89.2) 看護師 看護学科 新卒 78(79) 96.2(97.4) 全国 49,204(53,680) 91.2(92.6) 社会福祉士 保健学科 新卒 10(−) 40.0(−) 全国 37,657(33,452) 28.5(29.3) 救急救命士 臨床検査技術学科 新卒 9(−) 100(−) 保健学科 新卒 12(−) 100(−) 新卒合計 21(−) 100(−) 全国 1,831(1,535) 58(55) 21(27) 79(82) 3,894(2,570) 87(83) 8,048(7,454) 5 (5) 1,694(1,531) 75(77) 44,874(49,714) 4(−) 10,733(9,800) 9(−) 12(−) 21(−) 1,594(1,379) 87.1(89.8) * ( )は、昨年度実績、救急救命士については、昨年3月実施結果 看護師国家試験の結果【看護専門学校】
昨年一年間、海 外研修の貴重な機 会をいただくこと ができました。最 初に松田理事長、 長澤学長、藤井元 学部長に感謝を申 し上げます。 この一年を振り返りますと、SARS騒動から始ま り、総統選挙後の混乱を経験したことになります。 昨年4月、台北の国際空港に着いた時はマスク姿の 人たちをちらほら見かける程度でした。それがその 後、公共交通機関に乗る時にマスク着用を義務付け られ、一日二度検温されることになろうとは予想も できないことでした。しかも私が所属する国立台湾 師範大学(写真)は、その危険地域に囲まれていたの です。この時点で、完全に行動の自由を失ったこと を知りました。図書館にいても息苦しさを感じ、帰 宅後はすべてを洗濯する毎日でした。 と言いながらも、この重苦しさとは対照的に台北 の街は、活気に満ち溢れていました。なにか不思議 な国に来たという感覚はいまも体内に残っていま す。 現代中国を研究してきた私が研修地に台湾を選ん だのは、台湾をフィルターにして大陸を観察してみ たいという考えがここ数年、強くなっていたからで す。特に私の関心事は、台湾現代文学にありました。 しかし気が付くと台湾のなかのかつての日本の痕 跡を探し求めている自分を発見しました。それほど までに自分の知らないかつての日本が日々感じられ たのです。それは、台湾師範大学で指導をしていた だいた呉文星文学院長が日本統治時代研究の著名な 学者であり、呉教授のもとに植民地時代を研究する 大学院生たちとの付き合いによるものかとも思いま す。しかし、理由はともかくこの地では、遅かれ早 かれ日本人は誰もがかつての日本と対面することに なるのです。 「小山三郎」という人物がかつて植民地時代に鉄 道技師として活躍し、各地に碑を残していることを 知ったのも私の台湾経験の収穫でした。しかもその 父親も鉄道技師として台湾鉄道建設の三人の功労者 の一人であったとのこと。台湾研究は、日本人が忘 れている歴史の発掘でもあり、日本、台湾のその 「不可思議な」関係は、それを調査することで現代 にも蘇っていることを実体験しました。
台湾研修報告
外国語学部教授小山三郎
ワシントン大学 ビジネス・スクー ル客員研究員とし て2003年5月22日 から2004年3月31 日までシアトルに 滞在し、私の専門 である国際投資に 関する最新の研究動向を学んで帰国いたしました。 非常に有意義な得がたい機会を頂き、松田博青理事 長先生をはじめ、長澤俊彦学長先生、千葉洋学部長 先生に深く感謝申し上げます。 今回の在外研究で最も強く感じましたことは、ア メリカの社会が、多くの分野で世界中から優秀な 人々を引き付け、切磋琢磨の場を提供し、そして 次々と新たな知識を創造することに非常に優れてい るということであります。一人ひとりを見た場合、 彼・彼女らが、日本人と比べて特段優れているとはシアトル研修報告記
総合政策学部助教授菅原秀幸
海外研修報告記
国立台湾師範大学 ワシントン大学思えません。しかし社会の仕組みが、個人の能力を 最大限に発揮させるようにつくられていますので、 社会全体としてみた場合、とてもダイナミックな活 力にあふれているように思えます。 また、異質なものとの出会いが創造につながる、 といわれますように、いたるところで異質なものと の出会いがあり、新たな創造の種が次々と芽吹いて います。グローバリゼーションが加速し、変化が激 しい今日の時代には、このようなアメリカ社会の特 性は、大いに優位性を発揮しています。 特にシアトルは、全米で最も住んでみたい都市の 一つに選ばれており、生活環境、教育・研究環境と もに抜群で、文化的水準も高いように感じました。 マイクロソフト、スターバックス、ボーイング、ア マゾンドットコム、コスコといった世界の一流企業 が軒を並べており、イチローのいるシアトルマリナ ーズの拠点でもありますので、様々な分野で優れた 人々が世界中から集まっているようでした。ワシン トン大学からは、これまで5名のノーベル賞受賞者 がでているように、優秀な研究者や学生も集まって います。これが好循環を生み出し、ますますシアト ルを成長させています。 米国の中でも北西の隅にある田舎のシアトルが、 なぜこのような成長を遂げているのか。同じ地球上 にありながら、衰退する都市と成長する都市があり、 その差はどこにあるのか。これは私の専門とは異な りますが、いつもそのことを考えておりました。 成長するシアトルで学んだ多くのことを、本学で の教育・研究に活かし、微力ながら貢献してまいり たいと思います。
名誉教授
平成16年5月28日の理事会でこの春教授を退任された4人の先生方に名誉教授の称号を授与することが決ま りました。 専 門 功 績 小林宏行名誉教授 〔内科学Ⅰ〕呼吸器病学、感染症学 第18期日本学術会議会員ほか、医学部教務部長(H4から6年間)、 医学部長・大学院医学研究科長(H10から6年間) 蜂屋順一名誉教授 〔放射線医学〕放射線診断学(特に 胸部画像診断・超音波診断) 日本画像医学会理事、日本磁気共鳴学会監事ほか、医学部学生 部長(H10から2年間)、教務部長(H12から2年間) 中村幸雄名誉教授 〔産科婦人科〕不妊治療、子宮筋腫 日本受精着床学会理事長ほか、医学部付属病院副院長(H4から 8年間) 遠藤 仁名誉教授 〔薬理学〕腎臓薬理、細胞膜輸送 日本トキシコロジー学会理事長、日本薬理学会・日本腎臓学会 理事ほか2005年大学案内・入試インフォメーション完成
受験生などに向けた大学・大学院・看護専門学校などの紹介と、オープン キャンパスや2005年度入試日程などの情報が掲載された冊子が完成しま した。杏林大学を今年の 3月に卒業し、私が 選んだ進路は角界と い う 相 撲 の 世 界 で す。小学校の頃から 相撲を始め、高校の 終わりまで私の生活 の一部として相撲が ありました。当時自 分が抱いていた夢は 力士になることでし た。しかし、身長が 新弟子検査の規定に足りなく体重も軽かったので、 角界への想いを断ち切るべく高校卒業と同時に相撲 を辞めようと決意しました。高校卒業後の進路を決 めるときには、各大学から相撲でのスポーツ推薦を 断り、相撲部のない大学を条件に学校を選びました。 大学に入学してからは一般の学生と変わりのない 普通の生活を送っていました。しかし1年目の秋に 転機となることが起こりました。大相撲の新弟子検 査基準が緩和され、体格の満たない者でも体力テス トの結果次第では力士になることができるというも のでした。それを知って私は再び自分の夢に向かっ て進むことを決めました。そして、すぐに実家に帰 り親に自分の気持ちを伝えました。当時の自分の気 持ちでは大学を辞めて角界に入ろうと考えていたの で、親は当然反対しました。結局、大学を卒業する という条件で両親の許可をもらいました。 また力士として今の生活を送ることが出来るのは 大学の先生方のお陰であることも忘れてはならない ことです。3年に進級する時にゼミの面接で将来の 夢を聞かれ、「力士です」と答えたところ、保健学 部の下川教授を紹介してくださいました。下川教授 は角界の方面にも知り合いが多く、今、自分が角界 にいるのは教授の存在なくしてはありえないことで した。 4年になり、友達が就職活動をする中、私も少し 変わった就職活動を開始しました。入門することを 安易に考えていた私は相撲部屋に電話を掛け、自分 の意欲を示せば入門を許可してくれると思っていま した。しかし、新弟子検査基準が下がったとはいえ、 体が小さく、学生での相撲実績のない私を入門させ てくれることはありませんでした。そこで下川教授 に相談したところ、間垣部屋を紹介してくださり、 入門もすることができました。その後、新弟子検査 を受け、体格ギリギリで合格しました。そして初土 俵は4年間のブランクがあるものの3月相撲で2勝 1敗の二番出世。5月序の口で6勝1敗というよい 成績で終わることができました。 今私自身が夢に向かって歩んでいけるのは家族、 先生方、友達など様ざまな人たちの協力や後押しが あったからこそだと思っています。杏林大学を卒業 したことを誇りに、これからも精進していきたいと 思いますので応援宜しくお願いします。
活躍する卒業生
今年3月に外国語学部を卒業し、予てからの夢であった角界の間垣部屋(間垣親方:第56代横綱2代目若 乃花)に入門し、5月の序の口では6勝1敗と好成績を収められた中板秀二さん。本学では異色の相撲界へ 進まれた経緯などご寄稿いただきましたので紹介します。 また、外国語学部を1999年に卒業した八道里実さんについて、ニューヨーク・シラキュース大学のスタッ フとして活躍している様子を昨年のあんず8・9月号で紹介しましたが、シラキュース大学の学内誌 (SPRING 2004 VOLUME 21, NUMBER 1)がこの程八道さんを取り上げ、その活躍ぶりを紹介していますので続報としてご紹介いたします。
自分が選んだ道 ∼力士への夢を実現∼
大相撲二所の関一門 間垣部屋
2,300人の留学生 の多くにとって八 道里実(2002年大 学院卒)は本当の 友達である。シラ キュース大学キャ リアサービスのキ ャリアコンサルタ ン ト で あ る 八 道 は、在学生と卒業 生にキャリアデベ ロップメントから 就職活動に関わる までのカウンセリングをしている。 「留学生は就職活動をする際により多くの困難に 出くわすことが多いです。」と教育学部でカウンセ リング教育の修士号を取った八道は言う。「留学生 たちは外国人というステータスを保ちつつ、違う文 化に適応していかなくてはなりません。私たち、キ ャリアカウンセラーはそのあたりの問題を考慮しつ つ、進路選択を手伝っていくべきなのです。」 日本人である八道は東京にある杏林大学で学部生 をしていたときに留学生のカウンセリングをするこ とに興味を持った。とても仲の良かったスリランカ からの留学生が入院したときに、彼女は留学生をサ ポートするリソースがあまりないことに気づいた。 「その友達はとてもホームシックであった上に、ク ラスでも遅れをとっていました。私はもっと彼女を 助けてあげることができればよかったのに、という 思いをいつも抱いていました。」と外国人に対する 日本語教育を学んでいた八道は言う。「その友達に 対して教授たちは学問の上でのサポートをすること ができていたのは幸運ですが、それ以外に気持ちの 面の(プロフェッショナルな人からの)サポートが 欠けていました。」 学部生だったとき、八道は留学生に外国語として の日本語を教えるチューターをしていたこともあ る。「彼ら、彼女らと話していて、自分は(日本語 を教えるより)直接ヘルピングをすることに興味が あることに気づいたのです。(私が会ってきた)留 学生たちは大変な時間と労力を外国での勉強と働く ことに費やしています。(だからこそ、後悔しない ために)彼ら、彼女らは目的意識のはっきりした進 路決定をするためのサポートが必要なのです。」 八道はカウンセリングの専門知識を学ぶために渡 米を決意した。「米国はとてもいろいろな文化を持 った留学生が集まっています。(だから、米国を留 学地に選んだ。)シラキュース大学を選んだのは自 分の興味に一番沿ったカウンセリングのプログラム があったからです。」 シラキュースでの留学経験は八道にとって良い経 験であった。「留学生でいることによって人間的に 強くなり、大人になり、そして自分から行動を起こ していく姿勢を学びました。今でもとてもはっきり 覚えているのは英語で自分をうまく表現できずに、 とてつもなくもどかしい思いをしたことです。でも、 今は世界中から集まってくる人たちとの交流を存分 に楽しんでいます。文化の違い、価値観の違いに直 面するのはチャレンジでもあると同時に私を成長さ せてくれました。」 八道は自分の(留学生としての経験)をSUの留 学生と接するときにうまく使っている。コンピュー ターサイエンスを専攻したインドからの留学生タル ン・カタリア(大学院2003年卒)は自分の就職活動 における問題点等を八道に対して打ち明けやすかっ たと話している。「キャリアカウンセラーに話して いる、というより友達と話しているようでした。」 と言う。タルンが最初に八道に会ったのは3ヶ月に 渡るうまくいかない就職活動のあとの8月のことで ある。「500通も応募書を送ったのに1社の面接にも 呼ばれずにいて、とてもいらいらしていました。中 でも有るコンピュータ会社が私のコミュニケーショ ン能力が低いと言って自分の応募を却下したときは ショックでした。」 八道はそんな彼に電話で企業側にフォローアップ したり、自分の声を録音しながら電話面接の練習を することを勧めた。「それから、面接の依頼が来る ようになったのです。」と語る。 就職活動において、文化の違いのために不利にな ってしまうことがあることをよく知っている八道は
米 シラキュース大学で活躍の八道さん 学内誌が紹介
シラキュース大学学内誌(SPRING 2004 VOLUME 21,NUMBER 1)より
Cultural Connector
“異文化の橋渡し”
キャリアセンターでの留学生に対するサービスの向 上やプログラムの運営に力を入れてきた。その一つ がネットワーキング、インタビュー、コミュニケー ションスキル、履歴書作成等のテーマを含むワーク ショップシリーズである。また、(キャリアディベ ロップメントや就職活動における)文化の違いを系 統立てて調べるためにフォーカスグループも運営し ている。
「留学生によく、『とても高いGPA(Grade Point Avarage:平均成績値)を持っているのにどうして仕 事が見つからないのか?』と聞かれるのですが、 (GPAが高くても仕事が見つかるわけではないアメ リカでは)このような文化の違いについて説明しな ければなりません。米国において仕事を探そうとす る以上はこの国のやり方でやらなければならないこ とを理解させると同時にどのように適応していった ら良いのかを教えるようにしています。例えば、ネ ットワーキングが仕事の探し方においては一番大事 なものである、など。」 八道は留学生だけでなく、アメリカ人の在学生、 卒業生に対してもカウンセリングを行っている。 「彼女はとてもキレがよく、才能を持ったカウンセ ラーです。ここで働きだしてから今まで、オフィス において一番多くのカウンセリングの量をこなして きました。今、社会はすごい速さでグローバルマー ケットになっています。そこにおいて、私たちは文 化の違う人たちとうまく働いていくことが不可欠に なっています。里実のバックグラウンドは他のスタ ッフが他文化から来ている学生たちの経験や、物の 見方を理解し、その違いをありがたく思えるように してくれています。」
八王子だより
八王子だより
八王子キャンパスで杏会諸行事を開催
梅雨入り前の好天に恵まれた6月5日(土)の午 後、八王子キャンパスの保健学部、総合政策学部、 外国語学部各杏会が平成16年度杏会総会の開催に合 わせて、ご父母に向けた諸行事を開催した。 開催した諸行事内容は、長澤学長からの大学現況 報告、保健学部大瀧教授による「大学生活と5月病」 をテーマとした講演会、キャリアサポートセンター からの就職状況報告会などの講演形式行事と学部を 越えたご父母が一同に集って親睦を図る懇親会行事 であった。また、この他に学生たちの参画によるチ アリーディング部演技披露、写真部、書道部による 作品展示などの協賛を得て諸行事に華を添える一助 となった。 こういった行事を八王子の3学部が合同で開催す るのは初めてのことであり、事務部門は、参加者数 が例年を大きく上回ることへの準備に忙殺された が、賑やかな光景からは合同開催の意義が感じられ た。 諸行事の概要を以下に記し報告としたい。 学長は、現況報告の中で、大学を取り巻く社会の 動きにも導入部分で触れ、順次本学、取り分け八王 子キャンパスの現況を、好成績に終わった前年度の 各種国家試験結果、学生による授業評価実施結果、 キャンパス内の喫煙分煙実施、語学教育システム見 直し推進などの項目ごとに解りやすく説明され、ご 父母の関心を引き付けていた。 大瀧教授の講演は、「大学生活と5月病」のテー マがまさに思春期の学生たちを持つご父母に多くの 興味を引き、発症の多い時期とも相まって時流に応 える講演会となった。大瀧教授は、うつ病と5月病 の相違、5月病に多く見られる心身の症状、チェックの方法などと共に規則正しい生活習慣が何より5 月病の予防対策になることを強調し、ご父母にも学 生たちに接する際に注意を怠らないよう要望してい た。 引き続いて行われたキャリアサポートセンターの 就職報告会では、最初に武田センター長から「取り あえずフリーターでも」の安易な発想が命取りにな るという警鐘に続いて、赤井室長からは、就職実績 の詳報に加え就職動向、夢と希望実現に向けた1年 生からの準備、そのためにキャリアサポートセンタ ーを大いに活用されることをご父母からも薦められ たいとするお願いを含めた説明を行い、これにもご 父母は真剣にメモを取りながら聞き入っていた。 この後は、学部単位に会場移動を行い、それぞれ 杏会総会と学部説明会実施へと移行した。杏会総会 では、平成15年度の事業・決算報告、監査報告、役 員改選と新会長・副会長選任、平成16年度の事業計 画・予算案審議などが何れの杏会ともつつがなく承 認され、その後の学部説明会と合せて予定通りの時 間で進行した。 最終行事としての懇親会は、会場をガーデン丘へ 移動して教職員合せ総勢300名規模での開催となっ た。建物構造上、一部区画された3区画を使用して の会場は、それでもすし詰めの満杯状態であったが、 懇談の進行と共に和やかな親睦光景が随所で見受け られ、ご父母の顔には有意義な一日の印象を有して いる感を強くした。 (八王子事務部長 樋田孝史)
平成16年度教員採用状況
杏林大学卒業生の平成16年度の教員採用状況は、 まずまずでした。保健学部出身の養護教諭採用者数 は、新卒者既卒者・正式採用臨時採用合わせて総計 42名で昨年度よりやや減少しましたが、養護教諭希 望者の9割以上が採用されており、「養護教諭にな るなら杏林大学に入学すると有利」という傾向が定 着しています。また、看護学科出身者で看護師を経 ずに直接養護教諭になる事例も毎年数件見られるよ うになっています。 養護教諭採用の内訳を見てみますと、新卒者で正 式採用されたのは7名です。内訳は、公立が中学校 2名、小学校2名、私立が高校2名、中高一貫校1 名となっています。臨時採用は14名で、内訳は、公 立が高校2名、中学校4名、小学校6名、私立が中 高一貫校1名、小学校1名です。 既卒者の正式採用は12名で、公立が高校2名、中 学6名、小学校1名、養護学校1名、私立が高校1 名、中学校1名です。臨時採用は9名で、公立が高 校4名、中学校1名、小学校1名、私立が高校1名、 中高一貫校2名となっています。 新卒・既卒を合わせると、正式採用は公立が14名、 私立が5名の小計19名、臨時採用は公立が18名、私 立が5名の小計23名となっています。臨時採用者も 1∼2年の内に正式採用される傾向にありますので、 正式採用者はさらに増加すると期待されます。また、 養護教諭希望の既卒者も数年のうちにほとんど採用 されています。 一方、普通教諭の採用は、外国語学部から英語科 が3名(新卒2名、既卒1名)、国語科(既卒)が 2名、社会科学部新卒者から公民科が1名ありまし た。英語科1名は私立高校に正式採用、既卒者1名 は陸上自衛隊少年工科学校に正式採用、1名は公立 中学に臨時採用されました。国語科は県立高校に正 式採用1名と臨時1名が採用されました。正式採用者 は大学院既卒者で、国語と中国語の免許を持ってい ます。私立高校の公民科に臨時採用された者は野球 部の指導にもあたっており、野球部寮に寝泊りして 生徒の生活指導も担当しています。この他に社会科 学部新卒者1名が小学校に臨時職員として採用され、 教諭の補助をしつつ通信制大学を利用して小学校免 許取得を目指しています。 普通教諭の場合、子供の数の減少がほぼ底をつい たこと、団塊の世代が数年のうちに定年を迎えるこ と、保健室登校児・生の増加に対応しまたカウンセ リング技能をある程度もつ養護教諭の需要がますま す高まっていること、小学校と中学校では一部の科 目のクラスを分割して授業してよいと規制緩和され たことなどにより、大都市を抱える都道府県が教員 採用の枠を広げ始めています。このように、教員採 用は今後、上向くと期待されます。 (教職課程委員会 外国語学部教授 諏訪内敬司)5月28日に清水先生をはじめ校外研修で別科生達 と一緒に山梨県の富士五湖方面へ行きました。 朝9時にみんなと一緒に観光バスに乗り富士山へ の高速道路を走り始めました。これは私が日本に来 てから初めての旅でした。バスの中から見える自然 はとてもきれいでした。みんな富士山の歌を歌いな がら外のきれいな景色を見ていました。いつか知ら ないうちにバスは南東部の忍野八海の駐車場に泊ま りました。忍野八海というのは、昔、八つの湧水池 があってそれが今、乾燥状態になった所だそうです。 その池の水は涌泉から湧き流れてきた水で富士山の 伏流水が湧き出した水だと言われています。涌泉の 水は蒸し暑い夏の日でもとても冷たいそうです。こ れを聞いてみんなは手を水に入れたり、飲んだりし ていました。池の水もとても澄んでいて池の中のい ろいろな種類の魚もとてもきれいでした。池の向こ う側にお土産屋があってみんなはいろいろなお土産 を買っていました。それから昼食の和風料理店へ行 ってバーベキュ ー を 食 べ ま し た。私はこの料 理を見てふるさ との羊の串焼き を思い出しまし た。日本に来て 初めてバーベキューを食べとてもおいしかったで す。みんなも楽しそうに焼きながら食べたり笑った りしてとてもにぎやかでした。 そして、次の所へ行きましたが、途中で河口湖に 寄りました。河口湖というのは富士五湖の一つであ る富士山の北麓と御坂山地との間にある堰止湖だそ うです。河口湖を見てから猿まわし劇場へ移動しま した。そこに2匹の猿がいて人の気持ちが分かるよ うな顔をしていろいろな芸をしました。帰る時には 猿と握手することができました。売店には猿のお土 産も売っていて、私は国の友達や日本の友達にいろ いろお土産を買いました。 この研修は私達にとって自分の親戚や祖国から離 れて異国に来てからの一番いい思い出になると思い ます。私もとても楽しかったです。しかし、私の財 布が軽くなりました。
平成16年度別科校外研修
留学生に対して、日本の文化や自然に親しんでもらおうと国際交流センターでは毎年校外研修を実施して います。今回は4月に入学したばかりの別科生を中心に89名の学生が参加して、山梨県富士五湖方面で研修 が行われました。中国・内モンゴル出身の白烏(バイウルタ)さんの感想文を紹介します。別科校外研修の感想
国際交流センター付属別科日本語研修課程 Aクラス白烏 日塔
学生による授業評価結果を印刷・製本しました
平成15年度秋学期に八王子3学部で行われた学生による授業 評価の結果はすでに学園ホームページで公表していますが、 この程これを印刷して製本しました。八王子の図書館・教 務課で閲覧できます。平 成 1 6 年 度 初 期 臨 床 研 修 医 始 業 式 が 5 月 1 日 (土)、病院長、副院長、初期臨床研修委員、総務部 長、経理部長、事務部長等出席のもと三鷹キャンパ ス大学院講堂で挙行された。 当大学医学部付属病院で新しい研修制度の下、2 年間の臨床研修を開始する研修医は66名。 石井良章病院長は、「緊張感を持って患者様と向 き合い、相手が何を求めているかを真剣に考えて対 応して頂きたい。自分の言動には細心の注意を払い、 相手への心遣いを忘れないでほしい。医師は一生勉 強を心がけなければならない。常に前向きに学問に 励むようにしてください。チーム医療は看護師や技 師との共同作業ですから「ほう・れん・そう」(報 告、連絡、相談)という事を是非履行してください。」 と訓辞を述べられた。 研修医代表の青木奈緒研修医は「研修を始めるに あたり、学園の規則等を守り、またご指導くださる 諸先生のご指示に従って研修に励むことを誓いま す。」と宣誓した。 続いて初期臨床研修委員長の島崎修次救急医学教 授が研修開始にあたって挨拶を行った。 その後、各診療科の診療科長による各科の紹介と 研修内容の説明が行われた。 今回のオリエンテーションは、始業式前の4月26 日(月)∼28日(水)の3日間行われ、厚生労働省 医政局指導課の指導官による「日本の医療供給体制 について」の講義、東京社会保険事務局指導医療官 による「保険診療のガイドラインと注意事項につい て」、保健学部川村教授による「医療事故・医療訴 訟の防止とリスクマネージメントについて」などの 講義が行われた。 本年度も、実務面から直ぐに役立たせる事ができ るようにと、佐藤教授(法医学)が「死亡診断書の 書き方」・田中助教授(総合診療科)が「カルテの 書き方」・信川助教授(診療情報管理センター)が 「診療録の管理と開示について」・永井薬剤部長が 「処方箋記載方法」について講義した。赤木教授 (医学教育学)は「社会人としての常識・患者様へ の接し方」について、高橋教授(第3内科学)は特 定機能病院の包括医療制度を踏まえた、「特定機能 病院の役割・地域医療連携について」の講義を行っ た。 また、新しい制度として看護部の協力のもとに 「看護体制、清潔管理、患者搬送、血圧測定、採血」 などの基礎演習が行われた。最終日の午後から研修 医が健康に注意して仕事をしてもらう為に採用時の 健康診断を実施した。 フレッシュマンたちは、3日間のオリエンテーシ ョンを緊張しつつ且つ期待に胸を躍らせながら受け ていた。 〔研修医数 66名〕 内訳:本学出身者56名、他大学出身者10名 男女別 : 男子35名 女子31名 (病院庶務課)
三鷹だより
三鷹だより
平成16年度 初期臨床研修医始業式及びオリエンテーション
医学部2年生の医療科学Ⅱで、「医学情報の探し 方」というテーマの授業を医学図書館が受け持ちま したので、その概要をご紹介します。担当した期間 は1学期の10コマです。この授業の目的は、文献を 中心とした医学情報を検索し、入手する方法を身に つけることです。文献データベースや学術論文にな じみがなく、それらが必要になるのはずっと先のこ ととなる学生でも興味を持って積極的に授業に参加 できるよう次のような工夫をしました。 1.講義形式を最小限に抑え、実習中心の構成と した。実習では、個別に問題を与えてそれを 解決するための資料を検索し、図書館で資料 を探して答を見つけることを課した。 2.宿題は出さず、毎回授業時間内に終えられる 課題を出した。課題は添削し、成績に反映さ せた。 3.他の科目とのコラボレーションを試みた。2 年生の授業で大半を占める解剖学や生理学の 教室に協力していただき、それぞれの科目の テーマに沿ったレポート作成を図書館で行 い、内容についての口頭発表を課した。 膨大な情報の中から必要なものを探して使いこな す技能を身につけることはこれからの医師にとって 不可欠です。これまでの学生は系統だててこれらを 学ぶ機会がなかったため、医師になってから漠然と 身につけてきたというのが現状です。それが今回改 善されましたが、まだ問題も残っております。将来 的には全学年のカリキュラムと連動したより効果的 な医学情報教育ができることを望みます。 (医学図書館 諏訪部直子)
医学図書館員が「医療科学Ⅱ」講座を担当
ナイチンゲール生誕記念講演会
看護専門学校では、全校生徒を対象にナイチンゲ ールの生誕にちなみ、毎年5月上旬に講演会を行っ ています。今年は5月7日、エッセイストの絵門ゆ う子氏(元NHKアナウンサー・池田裕子氏)をお 迎えして「看護に助けられた私」と題して講演会を 行いました。 絵門氏は、母親や自分自身が受けた病院での不本 意な経験やその結果、西洋医学的治療を拒否し、あ らゆる民間療法をさまよった体験、そして癌の全身 転移で命の危険に頻した時に、病院で出会った心温 かな医師や“恐竜ナース”とのエピソード、さらに 現在の外来で週一回の抗癌剤を受けながら、癌と共 第一講堂での講義 LL教室での実習生した生活などについて語られました。 その中で、人と出会う時には、温かな関心を持つ ことと先入観を捨てる事の大切さを強調されまし た。データや知識・常識のみで物事を判断すること の危険性や、今、常識と思われている事も変化する 可能性があること。また、個別のその時々の状況で 患者に寄り添うとはどのようなことか。さらに、医 療者の使う言葉には特別の意味があるため、日常的 な言葉についても疑問を持つ事の大切さなど、具体 的な例で話されました。 予定時間を大幅に越え質疑応答を含め3時間。講 演後、著書を持参した学生にはサインもして頂きま した。学生からは、“パワフルでとても闘病中とは 思えない”“人に寄り添うとはについて考えさせら れた”“看護に助けられたと言われるような看護師 に私もなりたい”などの声も聞かれ、心を動かされ 元気と希望をいただいた講演会となりました。 (看護専門学校副校長 大木順子)
文化・スポーツ
アテネオリンピック予選 ―現実の壁―
先に行われたアテネオリンピック最終予選に出場し、善戦した全日本男子・女子バレーボールチーム。選 手たちをチームドクターとして支えてきたのが本学医学部同窓生の林 光俊 本学医学部整形外科学非常勤講 師と山口 博先生(本学医学部卒業生)です。お二人からの報告をご紹介します。 今年の5月20日より男子バレーボール競技のアテ ネオリンピック世界最終予選大会に全日本のチーム ドクターとして参加しました。すでに医学部同窓の 山口博ドクター(整形外科)が帯同した女子チーム は奮闘して出場権を獲得しています。(暗黙のプレ ッシャーあり) 結論から言いますと男子チームは出場権獲得に失 敗しました。たった1点の差に泣いた、でも勝負は 勝たねば天と地の差です、「いい試合でしたね」で はだめなんです。序盤の中国戦の惜敗が、1点差の 負けが、最後まで尾をひいて自ら軌道修正できなく なり、傷が徐々に大きくなり結果的には大きな穴 (惨敗)となってしまった。現実のきつい壁である。 私自身は、1992年のバルセロナオリンピック本大 会に初めてチームドクターとして参加して以来、ア トランタオリンピック(1996年)とシドニーオリン ピック(2000)世界予選、そして今回で4度目の挑 戦である、ナショナルチームドクターとして連続し て帯同できたことはたいへんラッキーでした。オリ ンピックはスポーツ選手の最終目標であり、4年に 一度の開催ゆえに出場選手数や参加国に制限があっ て非常に狭き門です。そのためシナリオなき幾多の 感動が生まれる舞台でもあります。チームドクター の役割はトランクいっぱいの医薬品、点滴、縫合も できる救急処置セットを持参して、昼夜にかかわら ず24時間体制の医療サポートです。無論チームドク ターの活動場は病院ではありません、試合会場であ り、名もない体育館の片隅であり、薄暗いライト下 のホテルの一室でもあります。国内遠征は良い方で、 海外では氷すら手に入らないこともしばしばありま す。レントゲンがないからわからないなどと、泣き 言は言えない。そういう意味では補助検査なしでの 診断力向上につながったかな。とかくドクターは怪 我した選手に「休んで!」と言いがちであるが、ス ポーツ現場ではよっぽどでない限りとこの言葉は禁 句です。怪我した箇所は休ませても他の健常な部位 はトレーニングOKと言わねば。どのくらいのトレ ーニングまでなら良いかを判断、許可しなければな りません。 以下 帯同日記より抜粋しました。 緒戦のアルジェリアに快勝して本日は2戦目です。《スポーツドクターレポート》
整形外科 非常勤講師 林 光俊
最終戦後、エースの甲斐選手と筆者(右)5月23日(日)VS 中国 2−3で惜敗 セットカウント2−2で迎えた5セット目は8−5ま でリードしていながら最後は15−17で逆転負け 、貴重な勝ち星を逃した。アジア枠での1位進出は 厳しい状況となる、落胆ムード強し。あそこで勝て ないのはチームとしてまだまだなのか。これが漫画 と現実の違いである、漫画みたいに逆転満塁ホーム ラン劇は簡単には起こりませんね。でも可能性はま だ残っているので選手たちは気持ちを切り替えて再 挑戦してくれると思う。最後まで望みを捨てずに。 5月28日(金)VS カナダ 0−3完敗 選手たちの闘争心がついに失せてしまったようだ、 観客は相変わらず1万人を越す超満員、このままで はくいが残りすぎる。 出場権獲得は無理でも明日へ、将来へつながるプレ ーを見せてもらいたい。 でも一番つらいのはそれをわかっている選手だろう。 5月29日(土)VS フランス 2−3惜敗 昨日の惨敗で選手たちは開き直ってくれたのでしょ うか、失ったセットゼロですでに優勝したフランス にフルセットまで持ち込む接戦、ただしまた最後の 2点が取れず。現実の壁は厚い。 5月30日(日)VS 韓国 3−0 圧勝 男子はこれから最終戦の韓国戦です。今日の情報で はイランがオーストラリアに勝ったそうで2敗同士 でアジア枠は混沌としてます。日本は中国に負け、 オーストラリアに負けた後でも、その後奮起してい れば望みをつなげたのに。坂を転がるかのごとくの 連敗で自滅でした、今考えても残念です。このチー ムは本当に近年では最もよい仕上がりでした。今日 で監督は責任を取り辞任するみたいです。でも来週 からヨーロッパ遠征があるのに、どうなるのでしょ うか? ドクターとして貴重な体験ができましたが 現実の壁を背負って、辛い。
アテネに期待 ―全日本女子バレーボールチーム―
柏の葉北総病院勤務 山口 博(医学部90年卒)
皆様の応援のお陰で全日本女子バレーボールチー ムはオリンピック最終予選を6勝1敗の1位で通過 し、1996年アトランタオリンピック以来、2大会ぶ りにアテネオリンピックに出場することになりまし た。去年の4月に監督が交替して様々な逆風の中、 わずか1年足らずでのオリンピック出場は奇跡とい う意見もありますが、この結果は監督、選手をはじ めコーチ、トレーナーなどスタッフの地道な努力と 熱意の賜物だと感じました。それを一緒に経験し喜 びを分かち合えたことは私自身、本当に良かったと 同時に誇りに思っています。7年前に日本体育協会 の公認スポーツドクターの資格を取り、その後同じ 医局の林先生に「一緒にやってみないか」とお誘い を受け、全日本女子バレーボールチームに帯同する ことができるようになりました。今日このような 「感動」を経験できるのは林先生のお陰と深く感謝 致しております。今後、チームは海外遠征を経てア テネオリンピックに出場します。私もオフィシャル ドクターとしてオリンピックに帯同させて頂くこと になりました。 今後、立場や形は変わってもスポーツには携わっ ていきたいと考えています。その意味でもオリンピ ック発祥の地アテネでオリンピックに参加できると いうことは、スポーツに携わる者としても感慨深い ものがあります。私としても、今度のオリンピック が人生のターニングポイントになると考えていま す。いま、監督や選手をはじめスタッフはアテネに 向けて連日厳しい練習に耐えて頑張っています。皆 様には、選手達のアテネでの活躍を期待して頂くと 共に温かい応援を宜しくお願い致します。 後列中央筆者保健学部スポーツフェスティバル
保健学部の学生会では、学生間のコミュニケーシ ョンを図ることを目的に1泊2日の「新入生歓迎会」 や「スポーツフェスティバル」を毎年企画・運営し ており、そのうちのスポーツフェスティバルが、5 月26日に無事開催されました。前々日には雨が降り、 天気は大丈夫だろうかと心配していましたが、前 日・当日とも夏の装いをも感じる五月晴れとなり、 絶好のスポーツフェスティバル日和となりました。 今年は、1年生から4年生まで22チーム、総勢 150名以上の学生が参加して、松田記念館とグラウ ンドでそれぞれバレーボール、ドッヂボールの2種 目を行いました。多彩なチーム構成で、チームの中 には先生方もいらっしゃいました。ドッヂボールは、 昨年のポートボールに代え、今年3年振りに行った 競技ですが、皆、照りつける太陽にも負けず笑い声 がいろいろなところから聞こえてきました。試合結 果は4年生チームの『ベンジャCON』が見事優勝 となりました。どの試合も大変盛り上がり、チーム ごとに団結している場面が多々見られました。参加 者の楽しそうな姿を見て、私たち役員もとても嬉し かったです。 最後になりますが、今回のスポーツフェスティバ ルが無事終了できましたのも、杏会や学生課、そし て多くの先生方や参加した学生の支えだと思いま す。紙面上になりますが、この場をお借りして感謝 の言葉とさせて頂きます。 (保健学部学生会 宮本麻梨・看護学科2年) 行われました。このうち「運用法」は、少林寺拳法 専用の防具(フェイスガード・ボディプロテクター) を着用し、上段首から上への攻撃はすべて寸止め、 中段ボディプロテクターへの突きと蹴りはすべて認 めるルールで、競技者が交互に攻撃と反撃をそれぞ れ1度ずつ実施して得点を競う競技です。 対戦相手は優勝経験豊富な強豪駒沢大学から出場 の拳士で、蹴りと突きともに得意とする相手でした が、佐藤選手は蹴りを中心に順調に得点を重ね、最 終的に運用法三段以上の部16人の出場選手の最高得 点を獲得して優勝しました。 (少林寺拳法部監督 上野文英)少林寺拳法関東学生大会で医学部佐藤哲也君 優勝!
平成16年5月4日、日本 武道館に於いて第41回少林 寺拳法学生大会が開催され、 本学医学部4年、佐藤哲也 君が「運用法三段以上の部」 にて≪優秀賞(優勝)≫を 受賞しました。本学の学生 が関東学生大会で優秀賞を 受賞したのは初めてです。 今回の大会には関東地区の67の大学から891名の拳 士が出場し、「組演武」「三人掛」「団体演武」「単独 演武」それに「運用法」を加えた計5種目で競技が毎年恒例の体育祭が、5月28日に開催されました。 今年も松田記念館は、梅雨にさしかかった湿気漂う 空気を吹き飛ばすかのように、学生や先生方の溢れ る熱気と声援でいっぱいになりました。 私たち実行委員は、約2ヶ月間体育科の先生方の ご指導とご協力をいただき、体育祭の成功と学生同 士や先生方との交流を深める絶好の機会を提供する ために、短い期間の中で話し合いや準備に努めてき ました。 体育祭を成功させたいという願いが全員に伝わっ たのか、体育祭当日は大変盛り上がりました。 日頃のストレスを発散し、運動不足の身体をフル 活用し、身も心もリフレッシュできたように思いま す。共に協力し合い、抜群のチームワークによって 競技に臨む学生の姿はとても生き生きとしていまし た。歓声が大きくなればなるほど友情が深まってい ったように感じました。 この時期に新たな友情が芽生え、思い出に刻まれ る体育祭が開催されることはとても有意義なことだ と実感しました。最後に体育科の先生方、看護専門 学校の先生方、ご協力いただきました全ての皆さま に感謝いたします。 (実行委員長 粕谷智栄・看護専門学校2年)