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刑 事 判 例 研 究 ⑴

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Academic year: 2021

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全文

(1)

三一三 刑事判例研究⑴

中央大学刑事判例研究会

るとされた事例   1 ス ト ー カ ー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 二 条 一 項 一 号 の「 見 張 り 」 を す る 行 為 に 該 当 す とされた事例   2 ス ト ー カ ー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 二 条 一 項 一 号 の「 押 し 掛 け る 」 行 為 に 該 当 す る

秋    山    紘    範

年(号、決、報二一九九号一四二頁、裁判所ウェブサイト掲載判例

刑事判例研究⑴(秋山) 判例研究

(2)

三一四

【事実の概要】

原判決の認定した事実は以下の通りである。

は、間、

間、

場付近において被害者が使用する自動車の存否を確認した。

は、い、

間、し、

い、間、

様子をうかがった。

原審は①②のいずれについてもストーカー行為等の規制等に関する法律(以下、ストーカー規制法)二条一項一号にいう「見張り」

び「し、は、全、れ、

ら、

項のストーカー行為に該当すると認定した。

し、は、

1〕の「は、間、視、

て、が「を「

く、は、使ず、

を、て、視、ら、は「ず、

2〕

の「は、期、に、め、

り、

(3)

三一五刑事判例研究⑴(秋山) は、ず、

3〕は、

り、

り行われた場合に該当しないとして控訴した。

【判決要旨】

控訴棄却。

・控訴趣意〔

1〕について

は、体、し、

ものであり(一条)そのために、本法所定のつきまとい等をして、その相手方に身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、

と(と、の『

ついても、このような本法の目的や規制の趣旨に即して解釈されるべきである。一般に、『見張り』とは、主に視覚等の感覚器官によっ

き、て、の『も、

り、達『

て()』日、も、『『は、

う。て(一(

3))、

る。しかしながら、この継続性は、一般的な『見張り』の概念に内在する性質であって、それに付加して必要とされる要件ではない。

て、は、り、ば、使

は、

り、に『

(4)

三一六

い。た、は、も、

ら、は、

る個々の観察行為自体は短時間であっても、個々の観察行為それぞれが継続的性質を有する『見張り』に当たるということができる。

は、も、か、て、

が、し、れ、

ら、の『

正当である。

・控訴趣意〔

2〕について

の『と、と、は、

』(一(

3)い、

は、し、に、ろ、

り、

も、被害者の『通常所在する場所』(本法二条一項一号)に当たることは明らかであるから、被害者の意に反して上記場所に立ち入っ

た被告人の行為が『押し掛ける』行為に該当することは明らかである。以上と同旨と認められる原判決は、正当である。「『め、く、た、は、

が、は、

ら、ず、

所論は採用できない。

・控訴趣意〔

3〕について

(5)

刑事判例研究⑴(秋山)三一七 は、は、ら、

が、は、

も、ら、

に、て、

ば、は、ず、

る(

第二の二(

2)参照)

。」

なお、本判決に対して被告人は上告したが棄却されており、本判決は確定してい

)1

【評  釈】

    1

は、る「も、」「

る。は「

え、ら、く「」「

が、稿

項について争われた判例及び裁判例についても参照することとする。

(6)

三一八   「見張り」をする行為について2

本判決は原判決を基本的に正当であると評価してはいるものの、条文解釈の点では意見を異にしている部分がある。

それはストーカー規制法二条一項一号にいう「見張り」の解釈に関する点であり、この点についてまず検討を加える。

は、は「り、う「

る。ら、

る。ち、う「も「居、先、

て、う「

明文上区別されているものと解されるからであるとする。

は、る。ち、て「

の安全と平穏に資すること」を目的として定め、二条二項では同条一項一号乃至四号に定められた行為については「行

ら、

)2

て、る「

は「」、」、て「

ば、

し、る。

の「も「げ、

ら、

(7)

三一九刑事判例研究⑴(秋山) が、ば、の「

り」と二号の「監視」は同義ではないと解するべきであろう。

で、く「る。ち、

に、

釈・が、で「は、

る。の「ば、

は「

なる。に、

し、の「

ば、て「

いては確かに疑問の残るところではある。

ら、り、の「

り、

る。て、

たことは、法の目的から見ても妥当な判断であると考えられる。

参照