• 検索結果がありません。

わが国の臓~提供にかかわる看護婦に関する研究の特徴と課題

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "わが国の臓~提供にかかわる看護婦に関する研究の特徴と課題"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

《 総 説 》

わが国の臓~提供にかかわる看護婦に関する研究の特徴と課題 一海外文献との比較一

新 旧 純 子 1 )

要旨:

目的:本稿で i 点 わ が 自 の 臓 器 提 侯 に か か わ る 看 護 婦 に 関 す る 研 究 の 動 向 を 概 観 し わ が 自 の 研 究 の 特徴と課題について海外文載とのよと較から検討することを百的とする

C

方 法 : I 室学中央雑話{訳載: 1ヲ97年 ~2008年)をデータベースとして. I 臓器移植

or

臓器提{共 J . I 脳 死 J , I 脳死患者家族jを検索語として収集した原著論文1

5

文 献 と 厚 生 科 学 研 究 補 助 金 に よ る ( ヒ ト ゲノム・書生医療等研究)の報告書から臓器提供に関わった看護師の意識に関する 2 文献を分析対象 に加えて,

17

文献について検討した。

結果:ほとんどの文献の中心的テーマは,

看護師の臓器提棋・臓器移植・脳死に対する

‑脳死に関する意識であったむわが国の とその関連民子について,移植先進国の知見との類似 として, ドナーやドナー家族に対する手接持の看護 るため,わが留の臓器提畏にかかわる看護輔の経験の講造を明 点,わが盟の特撮が明らかとなった

c

から予灘性を持つ ちか

i

こする必要がある

キーワード:

臓器移植,脳死,

1.はじめに

1997

10

月に「臓器の移極に関する法律〈以下,

J

鱗 器移橿法というむり されてかち

10

年を経過する が,わが留の脳死からの臓器提供数は60 数{宇に止まっ ており.移植希望埜録者の約

1/2

が移植待機中に死

している(日本臓器移植ネットワークホームベ ジ.2

008)

。さらに.提供臓器の不足は生体移植ドナ の健康問題や病気腎移植,海外での違法移植,透析医 療費の増大などの問題を惹起してお均,社会的課題と なっている

c

そして,器内外で鰻器提食数増加に向け た 取 与 組 み が 行 わ 札 挺 死 状 態 と な っ た 患 者 家 族 に 対 する議器提洪の意思確認の方法や悲嘆ケアは臓器提洪

かかわること されており,家族ケア 性が指摘されている(長谷川ら.

2006)

欧米の移植先進国では,クリテイカル領域の看護離 は 臓 器 提 供 の 可 能 性 の あ る 患 者 家 族 に 対 し て 臓 器 誌

1  ) 

連 絡 先 新 由 経 子 宇 部

6‑8231

弘前市毛主町

20‑7 TE

L :  0

172‑317127

FAX: 0172‑31‑7101 

供についてリクエストするリクエスター(I

ngram

2002)

や 家 装 の 疑 問 に 忌 じ る ゲ ー ト キ ー パ ー

(Sque and Payne.  1994)

として位置づけられ.務植待機者 に対する責任も期待されているむそのため.

1980

年代 から臓器提供にかかわる看護師に関する多くの研究が 行われ,以下の知見が明らかとなり看護実践に関する 示唆が提言されている

看護師の臓器提供・移植に対する態夏は利能主義と という再雇錨植的構造を成してお守

(Sque

,2

000). 

看護部の大半誌競器提棋に設定的な議実を示してし また,著護諦の臓器提供・移植に対する態度誌臓器提 棋に関する知識や経験と

(Adams. 1993 ; 

idigare.1991 ; Duke. 1998 ; Ingram. 2002 ; Kiberd.  1992 ; Sque

, 

2000 ; Stoeckle. 1990 ; Watkinson. 1995) 

この態度

(attitude)

と行動

(behavior)

には一定の相 関があり,態震から行動をある租愛子認できることが 明らかとなっている

1995)

むこれちのことか

,巴

mail:jnitta@hirogaku

l.ac.jp

(2)

ら,臓器提供に関する知識,コミュニケーションスキ ル,論理的判断能力の強化がドナ…家族に対する臓器 提供のリクエストや家族ケアなどの看護実践を促進す ることが示唆されている

O

また,臓器提供にかかわ る看護部にとってドナーケアよりドナ一家扶のケアが ストレスとなっており

(Hibber

, t

1995 ; Sque. 2000 :  Stoeckle

, 

1990 ; vVatkinson

, 

1995)

, そ れ が 臓 器 提 供 における看護実践に抑止的に作用することが示され た(百i

bber

t .

1995) 2000

年代に入ると,脳死ドナー をケアする者護師の経験の感官的・哲学的額

IJ

面の構造 として,死体をケアする矛属と生体反応を示す死体へ の死亡宜告に伴う媛昧さが明らかとなったむそして,

臓器移植者の利益をドナーケアの最大勢果として註目 することが,この感↑義的・官学的舗面と実践的・科学 的知識の不一致から生じる認知的不協和を低減し看護 師のストレスや葛藤を克服する鍵であることが示唆さ れている

(Sadala. et a

  . l

2000: Robertson.εt a

  . l

2001) 

臓器提供の症例が少ないわが国では,臓器提供にか かわる看護師に関する研究が十分行われていると えない口また,移植.先進国とは異なり脳死に対する社 会的合意が十分に形戎されていをいわが国で、は 生省保健竪療局臓器移植法研究会監,

2000).

本人が 臓器提供を希望する意思に加えて脳死判定に従う

を表示していることを法的要件としている

G

一方,移 植先進国の多くは,臓器提供を希望しない意思が表示 されていない観り臓器提供を希望しているとみなされ るむしたがって.宗教的,文化的背景や臓器提供の意 思表示制度も異なるわが国に

(LockM.  2001).

移植 先進国で得られた知見や訴唆をそのまま適用すること は難しいと考える。

本稿では,わが国の脳死臓器提供にかかわる看護師 に関する研究の動向を概観しわが国の萌究の特鍛と 諜題について海外文献との比較から検討することを目 的とする

G

日 方 止 で 京

l.研究対象

研究対象文献は臓器移植法施行後の

1998

年以降に された国内の臓器提供にかかわる看護蹄に関する 文献とした。丈款の収集にあたっては,医学中央雑誌 をデータベースとして荊いた。検索対象の分類を

に 限 定 し 論 文 種 類 は 会 議 録 を 除 く に 限 定 し て 験 索 したり[臓器移植肝臓器提供 J . r 脳死 J . r 脳死患者家 族 J を検索語として.それぞれ989 件 ,

2431'ネ 2

件が ヒットした。これらの文献についてテーマと要旨の内 容かち臓器提棋にかかわる看護部に関する文献を抽出 した。重譲する文献を整理し顕著論文1

5

文献を分析対 象としたおまた,目的年から行われている厚生科学研 究捕助金による(とトゲノム・再生医療等研究)の報 ち,臓器提供に関わった看護師の意識に関する

2

文献を分析対象に加えて

17

文献を最静的に分析対象 としたむ(表 1) 

2 . 分析方法

対象と会る文献について,中心的テーマと分析結果 に熊点を当てて内容を検討したの

3 . 倫理的配鹿

本語はすでに学会誌や調査報告書で公表された文献 を対象としていることかち,論理的配慮が問題となる ことは少ないと考えるが,結果を公表するにあたり研 究対象者のプライパシ一保護に注意を払ったむ

目 結 果 1.文献の概要

分析対象とした

17

文献を表

1 17

文献中1

5

文 献の中心的テーマは,看護輔の識器提供・脳死に関す る;章、識であった。

1990

年代に発表された文献は

1998

年 発表の

2

件のみであったが,臓器移植法が施行された この頃から看護部の約70% が脳死・臓器移植に対する 関心を示していることが報告されていた。

2000

年代半 ばから看護障の臓器提供・脳死に対する意識に関する 文献が増加したむこの理由として,臓器移植法が施行 されて国内拐の脳死からの臓器移植が実施された影響 が考えられる。この国内初の脳死事例から数聞を数え るまでは, ドナーの治療や脳死判定の通切性に関して 社会的検証が必要としてマスメヂイアで大きく攻り扱 われたむこのよう会社会的関心が高い描死からの臓器 提供に対する対誌を求められた臨床現場でな臓器提 供・臓器移植・脳死じ対する看護師の意識と関連因子に 関心が高まったと考えられる。

17

文献を冊究方法加に分類すると,量的記述研究が

4

文献,仮説検証型研究が1

1

文献,質的記述研究が

2

(3)

文献であった。量的記述研究 4 文献では,脳死・臓器 移植に対する関心,家族ケアに対する達成感,移植コー デイネーターによる家族ケアの必要性,臓器提供意思 表示カードの所持率,脳死の容認率,脳死判定前後で の看護実践の変化, レシピエント・ドナーの看護経験 の実態について調査されていた。対象人数は, 62~

1.228名(回収率は 30~6 1. 1 %)であった。仮説検証型 研究1 1 文献では,看護師の臓器提供・脳死に関する意 識と関連因子が研究の中心テーマとなっていた。他に,

脳死臓器提供にかかわった看護経験とその関連因子,

ドナーの家族ケアとその関連因子,臓器提供に伴う看 護上の困難さの関連因子について分析されていた。対 象人数は, 90~2,200名(回収率 :42.2~93.5%) であっ た。質的記述研究 2 文献では,臓器提供に伴う看護上 の困難さの要因,臓器提供の意思表示行動に至る要因 について調査されていた。対象人数は,面接では 6名 , 質問紙調査では 1 8 名(回収率: 50%) であった。

2.

臓器提供に対する態度とその関連因子

看 護 師 の 約 70% が脳死・臓器移植に対する関心を 持っていた(鳥羽ら, 1 9 9 8 ; 大宮ら 2 0 0 7 ) が,臓器提 供を支持したのは約 50% に止まり,約 40~60% は態度 を保留していた(新田, 2 0 0 7 a ;  Terada ら , 2 0 0 4 )  0 看護 師の臓器提供に対する態度構造は負の相関 ( r =‑0 . 3 4 ,  p < 0 . 0 1 9 ) を示す不安因子と信念因子から成り(新田,

2 0 0 6 a )   ,臓器提供に関する知識の高い看護師,脳死を 容認している看護師, ドナ一家族の意思決定を支える 対応ができると回答した看護師,臨床経験年数1 1 年以 上の看護師が臓器提供に対して肯定的であった(新田,

2 0 0 7 a ) 0 臓器提供にかかわった経験は脳死・臓器移植 に対する関心と関連を認めなかった(池田ら, 2 0 0 6 )  0  臓器提供の申し出を受けた経験は臓器提供に対する態 度と関連を認めなかった(新田, 2 0 0 7 a )  0 

3 . 脳死の容認とその関連因子

1 7 文献中 8 文献で脳死容認とその関連因子について調 査していた。脳死の容認率は約 20% ( T e r a d a , ら 2 0 0 4 ) ,  約 45% ( 新 田 , 2 0 0 6 b ) ,約 50% (鳥羽ら, 1 9 9 8 ) , 64%  ( 矢 嶋 , 2 0 0 2 ) とぱらつきがあった。脳死の容認に対して 態度を保留する比率は約 40% (新田, 2 0 0 6 b ) ,約 60%

( T e r a d a ら; 2 0 0 4 ) と高かった。臓器提供にかかわっ た経験が有る看護師は経験の無い看護師より有意 ( p く 0 . 0 0 1)に脳死容認率が高かった(池田ら, 2 0 0 6 ) 。

脳死の実践的説明ができる看護師は説明できない看護 師より,有意 ( p く 0 . 0 0 1)に脳死容認率が高かった(新田,

2 0 0 7 a ) 0 脳死判定基準を知っている看護師は知らない 看護師より有意 ( p く 0 . 0 0 1)に脳死容認率が高かった ( T e r a d a ら , 2 0 0 4 ) 。一方,脳死判定基準の知識得点の 高さは脳死容認と有意な関連を認めなかった(新田,

2 0 0 6 b ) とする報告もあった。約 60% (鳥羽ら, 1 9 9 8 )  

~80% (山勢ら, 2 0 0 3 ) の看護師は脳死判定前後でド ナーを看護する気持ちが変わることは無く,脳死容認 群と非容認群とで、有意差は無かった(鳥羽ら, 1 9 9 8 )  0 

4.

臓器提供に関する経験とその関連因子

臓器提供の申し出を受けた経験がある看護師は 85%

(新田, 2 0 0 7 a ) と 多 か っ た 。 し か し 臓 器 提 供 1 症例 を経験した 1施設の看護師を対象とした調査では,

臓器提供にかかわった経験がある看護師は 14% ( 川 田ら, 2 0 0 4 ) に止まり,小児学会会員看護師を対象と した調査では小児のドナーのケア経験が有る看護師は 4  %  (日沼, 2 0 0 4 ) に過ぎなかった。救命センター勤 務の看護師の 7 6 . 7 % ,一般病棟勤務の看護師の 4

1.

8%

が脳死者の看護経験を有しており,救命センター勤 務群の方が有意

(p

く 0 . 0 1)に脳死者の看護経験が多 く,有意 ( p く 0 . 0 1 ) に脳死の知識が高かった(鳥羽ら,

1 9 9 8 ) 0 臓器提供にかかわった経験の有る看護師,脳 死に近い患者の看護経験の有る看護師が経験のない看 護師より,有意 ( p く 0 . 0 5 ) に臓器提供に対する知識,

役割認識が高かったり

11

田ら, 2 0 0 4 )0 臓器提供の経験 が無い看護師群では,院内マニュアルを知っている看 護師,脳死を容認する看護師で, ドナ一家族の意思決 定を支える対応ができる,脳死に関する説明ができる

と回答した看護師がそれぞれ有意 ( p く 0 . 0 5 ) に多かっ た(新田, 2 0 0 7 a ) 。

5 .   ドナ一家族のケア

脳死ドナー患者への看護,脳死ドナ一家族への看護 は,臓器提供に伴う看護上の困難さの要因として抽出 されていた(山勢ら, 2 0 0 2 )  0 ドナーを受け持った看 護師の 75% が十分な家族ケアが行えなかったと感じ,

85% が移植コーデイネーターの立場からの家族ケアが

必要と感じており(大宮ら, 2 0 0 7 ) ,看護師と臓器移植

コーデイネーターの役割分担と連携の必要'性について

言及されていた(山勢ら, 2 0 0 2 ; 大宮ら, 2 0 0 7 )0 

(4)

6.

臓器提供の意思表示行動とその関連因子

看護師の意思表示カードの所持率は約 20~30% ( 川 原

.2000;

矢嶋

.2002;Terada

.2004)

であり,一般の 約 10~15%

(2000.  2002.  2004

年内閣府世論調査)と 比較して高かった 。 脳死を容認する看護師の所持率(約

60%)

は脳死を容認しない看護師の所持率(約

40%)

より高かった(川原

2000)0

臓器提供にかかわ った経 験の有る看護師,脳死に近い患者の看護経験の有る看 護師は経験のない看護師より有意

(p

0.05)

に意思 表示カード所持率が高かった。臓器提供の意思表示行 動に至る要因は.

4

つの要因.

3

つの「プロセスの進 行を強化した要素 J .

3

つの「その人にとっての必然 のきっかけ J . r 特徴のある死生観」で構成されていた

(渡遅ら

.2005)

N. 考 察

看護師の臓器提供・臓器移植・脳死に対する態度とそ の関連因子,ドナーをケアする看護師の経験について,

海外文献と比較検討した。

海外文献の多くは,ある程度確立された態度尺度を 用いており態度

(attitude)

の概念は概ね統ー されて いると考えられた 。囲内文献では信頼性を確認した態 度尺度を用いていたのは新田による文献のみであり,

その他の文献では意識,認識,考え方などの用語も定 義されていなかった

oPetty.R.E.& Cacioppo.].T (1981) 

によると. r 態度は人や事物・社会問題に対してもつ,

一般的で持続的な,肯定的または否定的な感情 J と定 義されている 。大辞泉によると意識は r

3.

政治的,

社会的関心や態度,また自覚。 」であり,認識の類語 とされている

O

また,新英和中辞典によると

attitude

は . r c 物事に対する〕気持ち,考え,意見」とされて いる

O

これらのことから,意識,認識,考え方を態度

(attitude)

の類語とみなして比較検討した。

わが国の看護師の臓器提供・臓器移植・脳死に対する 態度とその関連因子について,移植先進国の知見との 類似点および特徴が明らかとなった。 わが国の看護師 の臓器提供に対する態度が両面価値的構造を成し,臓 器提供に関する知識の高い看護師が臓器提供に対して 肯定的であることは移植先進国の知見と類似する結果 であった。 一方,移植先進国では大半の看護師が臓器 提供に肯定的であったのに対して ,わが国では約

40%

の看護師が臓器提供の支持および脳死の容認に対する

態度を保留していたことは注目すべき結果として指摘 されていた。 これは,態度保留をしている看護師の意 思決定を促進することが看護師の行動変容の鍵であ ることを示唆している

O

なお,脳死の容認は,脳死の 合意形成が不十分なわが国に特異的な態度関連因子と 考えられた。 また 移植先進国では, ドナーのケア経 験のある看護師は臓器提供に関する知識が高く ,臓 器提供に対して肯定的であることが示されているが

(Bidigare

ら.

199

1).わが国ではドナーのケア経験と 態度との関連は明らかになっていない。臓器提供に対 する医療従事者のネガティブな態度は, ドナ一家族の 心理にも影響することが指摘されている(堀川ら,

2001) 0

今後,臓器提供の症例の積み重ねを待って,

臓器提供の経験と態度との関連 また,経験が態度に どのように影響しているのかを明らかにすることは,

看護師の態度変容の解明につながるのではないかと考 える 。

わが国の看護師の脳死容認に関連する因子は,臓器 提供にかかわった経験,脳死判定基準を知っているか どうか,脳死の実践的説明ができるかどうかであった。

また臓器提供の経験群と非経験群の比較による報告 (新田;

2006c)

では,脳死の容認に対する態度決定と 臓器提供に関する院内マニュアルの周知を高めること が,初めて臓器提供にかかわる看護師の家族支援に対 する迷いや不全感の改善に有効であることが示唆され ていた。

脳死判定基準を知っているかどうかが脳死容認と関 連を認めた一方で,脳死判定基準に関する知識の高さ は脳死容認と関連を認めなかった。 また,脳死容認群 も非容認群と同様に 脳死判定前後でドナーを看護す る気持ちが変わることは無かった。 これらの所見は,

脳死判定基準によ って個人的な死の概念にまで踏み込 んで「個人の死」を判断することに対する戸惑いをう かがわせる 。国内外の医療従事者の脳死判定基準の信 頼性に関する比較調査でも,わが国の医療従事者は脳 死判定基準によって「個人の死 J を判断することに 対する自信がないことが指摘されている(長谷川ら;

2006)0

したがって,脳死判定基準に関する知識の高 さと脳死容認に対する態度決定との関連については十 分な所見が得られていない 。

臓器提供の症例が少ないわが国では,実際に臓器提

供に至ったドナーとその家族のケア経験のある看護師

が少ないことが推測され,脳死からの臓器提供にかか

(5)

わった看護師がドナ一家族への精神的ケアを重視して いるが手探り状態であることが報告されていた(山勢

2002)0

ドナーやドナ一家族に対して手探りの看護 から予測性を持った看護実践を検討するためには, ド ナー家族,看護師の両方向からの研究を積み重ねてい

く必要があろう

O

臓器提供過程・臓器提供後のドナ一 家族の反応(鹿野ら;2

008)

や思い(朝居ら;2

004)

に 関する報告はいくつか散見するが,臓器提供にかか わった看護師の経験に関する研究はほとんど行われて いない。今後,看護師の経験の構造を明らかにし一般 化することが必要と考える

V. 研究の限界と課題

分析対象となった文献を通覧して,研究の中心概念 となっている用語の使い方が文献によって異なること が結果の比較検討を困難にしていた。変数である意識

・態度・知識などの用語が定義されず,信頼性が確認さ れた尺度を用いていない文献が多かった。分析対象と なった文献の用語の定義の明確性,測定ツールの信頼 性が本研究の限界であり,この研究分野での課題と考

える

D

羽.結 論

分析対象となる

17

文 献 を 検 討 し わ が 国 の 臓 器 提 供 にかかわる看護師に関する知見について海外との類似 点,わが国の特徴と課題が明らかとなった。

(1)臓器提供にかかわる看護師に関するわが国の研究 の中心的テーマとなっていたのは,臓器提供・臓 器移植・脳死に対する態度であった

(2)

看護師の臓器提供に対する態度は両面価値的構造 を成し,態度関連因子として臓器提供に関する知 識,脳死の容認, ドナ一家族の意思決定を支える 対応,臨床経験年数の

4

つが明らかとなった。臓 器提供に関する知識の高い看護師が臓器提供に対 して肯定的であることは海外の知見と類似してい た。一方,脳死の容認は,わが国に特異的な態度 関連因子と考えられた。

(3) 約40%

の看護師が臓器提供の支持および脳死の容 認に対する態度を保留しており,この態度保留を している看護師の意思決定を促進することが看護 師の行動変容の鍵であることが示唆されていた。

( 4 

)看護師の脳死容認に関連する因子として,脳死 の実践的説明ができるかどうか,脳死判定基準を 知っているかどうか,臓器提供にかかわった経験 の

3

つが明らかとなった。

一方で,脳死判定基準によって「個人の死 J を 判断することに対する看護師の戸惑いをうかがわ せる所見を認め,脳死判定基準に関する知識の高 さと脳死容認に対する態度決定との関連について は十分な所見が得られていない。

(5)

今後の課題として, ドナーやドナー家族に対する 手探りの看護から予測性を持った看護実践を検討 するため,わが国の臓器提供にかかわる看護師の 経験を明らかにする必要がある

文 献

1 )  Adams F

.

E . ,   J 

ust  G.

, 

Young D.S.

, 

et  al 

( 1

993),  Comparison of N urses' Participantion in  Two States, 

A M

, J .

CRIT.CARE.

, 

2 (4). 310316.

2)

朝居朋子.原 美幸,大田原佳久,他

(2004)

,心停止 後腎臓提供ドナ一家族の思いの分析 移植コーデイ

ネーターによる家族フォローのための基礎的研究,死 の臨床,

27(

1 ) ,  

76‑80. 

3)Bidigare A

.

S..  Oermann H.M (

1

99

1 ) ,  

Attitude and  Knowledge of N urses Regarding organ Procuremen ,t Heart & Lung. 20(

1 ) ,  

20‑24. 

4) Duke J

. .  

Murphy B., Bell A 

( 1

998), Nurses'attitudes  toward organ donation : An Australian perspective, 

Dim.Cri

t .

Care.Nurs., 17(5)264‑270. 

5)

長谷川友樹,大島伸一,高原史郎,吉田克法,相川 厚

(2006)

DAP

のデータ収集と解析についての研究,

厚生科学研究補助金(ヒトゲノム・再生医療等研究事 業)分担研究報告書,

34‑52. 

6)

服部俊夫,中山千佳子,都丸泰子(1

998)

.脳死・臓 器移植法に関する看護婦(士)の知識調査,エマージェ

ンシーナーシング,

1 (9).  98‑103. 

7)Hibbert M (

1

995), Stressors experienced by nurses  while caring for  organ donors and their families, 

Heart & Lung., 24 (5), 399‑407. 

8)日沼千尋 (2004),臓器移植法改正に関するアンケー

ト結果報告, 日本小児看護学会誌,

13 (2)

, 

46‑54.  9)

堀川直史,山下 仰,小泉典章

(200

1 ), ドナ一家族

の心理的ケアに関する文献的研究 厚生科学研究費補 助金「ヒトゲノム・再生医療等研究事業

j

研究報告書

平成12年度, 126‑132 

10)

池田敬子,田村直子,垣内のぞみ

(2006)

,看護師の 脳死臓器移植に関する認識調査臓器提供を経験し て , 日本救急看護学会雑誌.

7 (2)

, 

62‑69. 

ll)Ingram E

. J . .  

Buckner B.E., Rayburn B.A  (2002), 

(6)

Critical  care nurses'Attitudes and Knowledge  Related to  Organ donation, Dim. CritCare. Nurs., 21 

(6)249‑255. 

12)鹿 野 亘 , 牧 瀬 博 , 大 宮 か お り (2

8),臓器・組織

提供の意思を活かすために,今日の移植, 21 (1),33‑ 43. 

13)川原千香子 (2000),脳死臓器移植に対する看護師の 意識, 日本救急医学会関東地方会雑誌, 21 (1),  238‑ 239. 

14)Kiberd C.M., Kiberd A.B (1992), Nursing attitudes  towards organ  donation, procurement, and  transplantation, Heart & Lung., 21 (2),106‑11.  15)厚生省保健医療局臓器移植法研究会監 (2ω0),逐条

解説臓器移植法,東京.中央法規出版.51‑52.  16)Kraus S.J  (995), Attitudes and the prediction of 

behavior: A meta

lalysisof the empirical literature, 

Personality and Social Psychology Bulletin., 21. 58‑75.  17) )11田和美 (2004),臓器移植に対する看護師の知識・

役割認識の現状とその関係,日本看護学会論文集 看 護総合35号,49‑51. 

18)Lock M. /坂川雅子訳 (2004),脳死と臓器移植の医療 人類学,みすず書房,東京.

19)内 閣 府 大 臣 官 房 政 府 広 報 室 (2008.11.25検索),臓 器 移 植 に 関 す る 世 論 調 査 平 成18年11月 調 査 http:// www8.cao.go.jp/survey/h18/h18‑isyoku/images/  h09san.csv 

20)日本臓器移植ネットワークホームページ(2008.11.16  検索),移植希望登録者数, http://www.jotnw.or.jp/  datafile/index.h tm. l

21)新田純子 (2006a),看護師の臓器提供に対する態度尺 度・知識尺度の開発と信頼性・妥当性の検討 臓器提 供施設看護師を対象とした実証的研究, 日本看護研究 学会雑誌, 29 (4), 15‑22. 

22)新田純子 (2oo6b),看護師の脳死容認に関する検討ー 臓器提供施設看護師を対象とした調査一, 日本クリ テイカルケア看護学会誌, 2 (2), 55‑61. 

23)新田純子 (2006c),臓器提供における家族支援に関す る検討‑[臓器提供に関する院内マニュアルの周知]

および[脳死・臓器提供に対する個人としての考え方]

との関連一.弘前学院大学看護紀要 第2巻, 23‑29.  24)新田純子 (2

7a),看護師の臓器提供に対する態度と

関連要因, 日本看護科学学会誌, 27 (3), 30‑38.  25)新田純子 (2

7b),看護師の臓器提供に対する態度と

知識との関連一知識のカテゴリ別の検討一, 日本看護 学会論文集成人看護1.37号,243‑245. 

26)大宮かおり (2007), 鹿 野 恒 , 芦 刈 淳 太 郎 , 他 , 心

停止後腎臓提供における移植コーディネーターと看護 師の役割 家族支援のあり方についての一考察,脳死・

脳蘇生, 19(2), 116‑122. 

27) Pearson A.,  Robertson‑Malt S., Walsh K.,  Fitzgerald  M (2001),  Intensive care nurses' experiences of  caring for  brain dead organ donor patients, J Clin  Nurs. Jan., 10(1), 132‑9. 

28)Petty R E.,  & Cacioppo ].T (1981), Attitudes and  persuasion: Classic and contemporary approaches, 

Dubuque

I .

a:  Wm.C.Brown. 

29)Sadala ML (2000), Caring for organ donors :the  intensive care unit nurses' view. Qual Health Res.  Nov., 10(6)788‑805. 

30) Sque M., Payne S., Vlachonikolis I (20ω), Cadaveric  donotransplantation: N urses' attitudes, knowledge  and Behaviour, SO

c .  

SCI & MED., 50, 541‑552.  31)Stoeckle M (1990), Attitudes of critical care nurses 

toward organ Donation, Dim.Crit.Care.N urs., 9 (6),  354‑361. 

32)Terada  ,.1Otani A., Hiramatu K., et  al  (2004),  Knowledge of Criteria for Brain Death and Attitudes  towards Organ Donation and Transplantation of  N ursing Professionals in  Tottori Prefecture, J apan, 

Y onago Acta medica., 47, 53‑62. 

33)鳥羽好和,諌山美香,片山佳代子(1998),脳死と臓 器移植に関する看護婦(士)の意識,福岡県立看護専 門学校看護研究論文集, 2 ,1 43‑52. 

34)矢嶋和江 (2002),脳死・臓器移植に関する意識調査.

日本救急医学会関東地方会雑誌 (23),180‑181.  35)山勢善江,山勢博彰,早坂百合子,他 (2

2),臓器

提供にかかわる看護師の意識及び今後の課題に関する 研究厚生科学研究費補助金「ヒトゲノム・再生医療 等研究事業」平成13年度研究報告書, 159‑163.  36)山勢善江,山勢博彰 (2

3)

r

臓器提供にかかわる看

護師の意識及び今後の課題に関する調査(その

2 )

厚 生科学研究費補助金「ヒトゲノム・再生医療等研究事 業」平成14年度総括・分担研究報告書, 174‑179.  37)渡遺由美子 (2005),臓器提供意思表示カードに脳死

臓器提供の意思を示す行動に至る要因の分析.国立病 院看護研究学会誌, 1(1),  15‑22. 

38)Watkinson G,E.,  Cert Ed (995), A study of the  perception and experiences of critical  care nurses  in  caring for  potential  and actual  organ donors  :implications for nurse education, ].adv.nurs., 22, 929‑ 940. 

(7)

1

.臓器提供にかかわる看護師に関する文献

著者・年

│ 

論文名・出典 │研究デザイン・研究対象・データ収集│ 結 果

1. 

1 1 脳死臓器移植に対する│量的記述研究 │看護師の 33% が意思表示カードを所持していた。脳 川原千香子 │ 看 護 師 の 意 識 救 急 セ ン タ ー 看 護 師 6 2 名 │死を人の死として認めたのは,意思表示カード所持

2 0 0 0 日本救急医学会関東地方│質問紙 │者の 7 5 % . 非所持者の 60% であった。 脳死を人の死 会雑誌 2 1 巻 l 号 として認める者,認めない者のいずれも 50% 以上は,

患者・家族に臓器提供を希望された時, 1 あくまでも 他人の意思なので自分自身は左右されない」と回答

した。(研究者要約)

2 .   1 1 脳死・臓器移植に関す│量的記述研究 │看護師の 6割が脳死を人の死と認め. 3割が認めな 矢嶋和江 │ る 意 識 調 査 県 内 国 公 立 ・ 私 立 病 院 看 護 │ か っ た。

8

割が脳死者からの臓器移植は慎重に推進

2 0 0 2   旧本救急医学会関東地方│師 2 . 0 0 0 枚配布,回収数(率):  1 すべきと回答した。 2 割が意思表示カードを所持して 会雑誌 2 3 巻 1 1 , 2 2 8 枚 ( 6

1.

1 % ) い た。 7 割が家族の臓器提供の意思を尊重すると回 質問紙 │答した。 反対意見では「家族の体にキズをつけたく ない J 1 死後の世界に行くときに臓器が無かったら可 哀想」であった。賛成意見では「説明が十分 J 1 本人 と生前から話し合っている jであった

(研究者要約)

3. 

1 1 臓器移植法改正に関す│量的記述研究 │ 臓 器 移 植 レ シ ピ エ ン ト の 看 護 の 経 験 有 り は 9 7 名

目沼千尋 │るアンケート結果報告 J1 小 児 看 護 学 会 会 員 看 護 師 1 ( 2 9 . 4 % ) .   ドナーの看護の経験有りは 1 3 名 ( 4 . 3 % ) で

2 0 0 4   旧本小児看護学会誌 1 3 巻 1 1 . 1 1 7 名,回収数(率):  3 3 0 1 あった

。「子ども自身の意思の確認

J 1 子どもの権利

2 号 │ 枚 ( 3 0 % ) 擁護のための擁護者(アドボケーター)及び第三者 質問紙 │の関与 J 1 十分な看護人員の配置と小児専門看護師の 配置」などが課題として明らかとなった

(データベー ス要旨引用)

4 .   1 1 心停止後腎臓提供にお│量的記述研究 │看護師の 4 2 名 ( 7 0 . 0 % ) が 臓 器 提 供 ・ 臓 器 移 植 へ 関 大宮かおり,他│ける移植コーデイネー│心停止後の腎臓提供の有っ│心を示しており 腎 臓 提 供 者 を 受 け 持 っ た 2 4 名中

2 0 0 ゲ │ターと看護師の役割 家│た 2 施設の当該病棟に勤務 1 ( 4 0 . 0 % に 1 8 名 ( 7 5 . 0 % ) が充分な家族ケアが行えな 族支援のあり方について│する看護師,有効回答数│かったと感じていた。腎臓提供者を受け持った 2 4 名 の一考察 J 1  (率) :  6 0 名 ( 6 6 . 7 % ) 中 ( 4 0 . 0 % に 1 8 名 ( 7 5 . 0 % ) が移植コーデイネーター 脳死・脳蘇生 1 9 巻

2

号 │質問紙 │と家族の関わりは適切だと感じており,回答者 6 0 名 中 5 1 名 ( 8 5 . 0 % ) が移植コーデイネーターの立場から の家族ケアが必要と感じていた。 (著者抄録一部改編)

5. 

1 1 臓器提供にかかわる看│質的記述研究 │看護師はドナーおよびその家族に対して,終末期ケ 山勢善江

,他

│護師の意識及び今後の課│脳死下臓器提供を行った病│アを十分に行うことができなかったと認識している

2 0 0 2 題に関する研究 J 棟の看護管理者 1 8 名, 回収│ことが特徴であった。家族ケアにおいて重複した役 厚生科学研究費補助金│数(率) :  9 名 ( 5 0 % ) 割を担うコーデイネータと,効果的な連携をはかる

「ヒトゲノム・再生医療│半構成的質問紙 !ことが重要である

ドナーおよび家族への終末期ケ 等研究事業j研 究 報 告 書 ア に つ い て 様 々 な 課 題 が 残 さ れ て お り , 脳 死 下 で の

平成 1 3 年度 移植医療にかかわる看護師にとって.今後検討すべ

き重要なテーマである

o

(著者要旨一部抜粋) 6 .   1 1 臓器提供意思表示カー│質的記述研究 │逐語録を分析した結果,脳死臓器提供の意思を示す 渡遁由美子 │ドに脳死臓器提供の意思│看護師 4名および医師 2名│行動に至る 4つの「要因 J . 3つの「プロセスの進行

2 0 0 5 を示す行動に至る要因の│面接 │を強化した要素 J . 3 つの「その人にとっての必然の 分析 J きっかけ J , 1 特徴のある死生観」で構成された。「 要 因 立 病 院 看 護 研 究 学 会 誌 因 」 は , 移 植 医 療 ・ 脳 死 に 関 す る 情 報 と の 出 会 い ,

l

1

号 移植医療への参加は自由な意志という認識,待機患

者との関わりを通した移植医療への期待,カードを 手にしたという事実であった

プロセスの進行を強 化した要因は,日本の現状・移植医療の困難さの認識.

脳死臓器提供に家族として同意する難しさに対する 理解,批判的な意見や無関心に対する抵抗であった。

「必然のきっかけ」は,脳死状態の人と共有した時間,

移植医療に関わる不成功の経験,医療者としての自

覚・帰属意識であった。 (データベース要旨一部引用)

(8)

著者・年 !  論文名・出典

研究デザイン・研究対象・データ収集│ 結 果

7.  1

,脳死と臓器移植に関す│仮説検証型研究 │脳死・臓器移植への関心があると回答した者は

71.1%

鳥羽好和,他 │る看護婦(士)の意識 J

17

施設の救急センター看護│であった。救急群の看護師の

76.7%

の方が一般病棟群

1998

福岡県立看護専門学校看│師と一般病棟看護師

582

名.

1

の看護師の

41.8%

より有意

(p<O.0

1)に脳死者の看護 護研究論文集

21

巻 │回収数(率

):513(88

. 1 % ) , I 経 験 が 多 く , 脳 死 の 知 識 が 有 意

(p<O.0

1)に高かっ 有 効 回 答 数 ( 率 ) : 

384

名│た。 全 体 の 脳 死 容 認 率 は

51%

であり,脳死を容認す

(74.9% 

) る こ と に つ い て 救 急 群 と 一 般 病 棟 群 に 有 意 差 は 認 め 質問紙 │なかった

。脳死者の看護をする時の気持ちは,脳死

判 定 前 と 変 わ ら な い 者 が 全 体 の 約

57.8%

で あ り 脳 死 を容認する群と容認しない群に差は無かった。臓 器 提供を希望すると回答した理由として. ,人助けがで きるから」が

80.8%

と最も高かった

。臓 器 提 供 を 希

望しない理由として. ,身体を傷つけたくない」が

41.7%. 

,脳死判定基準に疑問がある J が

22

. 1%であっ た。 (研究者要約)

8.  1

,脳死・臓器移植法に関│仮説検証型研究

1

1)脳死状態の知識は臓器移植法の知識と比べて有 服部俊夫,他 │する看護婦(士)の知識

13

施 設 の 看 護 婦 ( 士 )

5581

(p<0.01)

に高い。臓器移植法についてはこの法

1998

調 査 J 名,有効回答数(率) : 

4011

施行

1

ヵ月前の調査期間を考慮すると,看護婦(士)

エマージェンシーナーシ│名

(71.9%

) に と っ て 身 近 な 問 題 と し て と ら え て い な い 傾 向 が あ ング1 1巻 9号 │質問紙 │ る

。2

)脳死状態・臓器移植法の知識は加齢にしたがっ て高くなる傾向がある

(データベース要旨一部改編)

9. 

"臓器提供にかかわる看│仮説検証型研究 │脳死判定終了前後でドナー患者への看護に変化は無 山勢善江,他 │護師の意識及び今後の課│脳死下臓器提供を行った

201

かったと

25

名が, ドナーの臓器管理をする上で看護

2003

題に関する研究 J 施 設 の 看 護 師

90

名,回収数│上「問題が無かった」と

27

名が回答した。 ドナ一家 厚 生 科 学 研 究 費 補 助 金

1

(率) : 

38

(42.2%)

族への看護として「気持ちを引き出すケアができた」

「ヒトゲノム・再生医療│半構成的質問紙・(一部面

1

,精神的ケアが行えた J とそれぞれ

18

名 , 1 1名が回答 等研究事業j研 究 報 告 書 │ 接 し た。「精神的ケア J と院内準備体制との聞に有意な 正 の 相 関

(r=0

. 4

5.p < 0.05)

を , 法 的 脳 死 判 定 ま で の 看 護 体 制 と の 聞 に 有 意 な 不 の 相 関

(r=‑0

. 4

0. 

p  < 

0.05)

を認めた。(要旨一部抜粋)

10.  1

,臓器移植に対する看護│仮説検証型研究 │看護師の臓器移植に対する知識,役割認識とそれぞ 川田和美 │師の知識・役割認識の現│看護師

264

名,回収数(率): 

1

れ有意差を認めた対象者背景の項目は. ,臓器移植に

2004

状とその関係 J

1247

(93.5%)

かかわった経験 J ,脳死に近い患者の看護 J ,意思表

日本看護学会論文集 看│質問紙 │示カード所持 J で

あった

(研究者要約) 護総合

35

11. 

"日本の鳥取県における│仮説検証型研究 │臓器提供意思表示カードを所持する看護師は

384

Terada Itoko.  1

看護師の脳死規準につい

19

施 設 の 看 護 師

2.200

枚 配

1(22.8%)

であった。脳 死 判 定 基 準 を 知 っ て い る 看 護 他 │ての知識と臓器提供およ│布, 回 収 数 ( 率 ) :  1 .

879

枚│師は知らない看護師より有意(

p <0.00

1)にカード

2004

び移植に対する考え方 J

1 (85

.4%).有効回答数

1.6831

所持率が高かった。脳死判定基準を知っている看護

Yonago  Acta  Medical

枚 │師は知らない看護師より有意(

p <0.001)

に脳死容

47

3

号 │質問紙 │認率が高かった

(研究者要約)

12. 

"看護師の脳死臓器移植│仮説検証型研究 │脳死臓器提供が行われて

1

年後に施設内の看護師を 池田敬子,他 │に関する認識調査臓器│脳死臓器提供施設

1

施設の│対象に脳死臓器移植に対する意識調査を実施した。

2006

提供を経験して J 看護師

593

名,回収数(率): 

1

臓 器 提 供 者 や 家 族 と 関 わ っ た 看 護 師

70

名(経験群)

日本救急看護学会雑誌

71472

(79.6%)

とそれ以外の看護師

381

名(未経験群)の

2

群を比較

2

号 │質問紙 │した。脳死臓器移植に対する関心は両群で有意差は

認められず未経験群では脳死を認める者が有意に少

なく

心停止に限る者が有意に多かった。(データベー

ス要旨一部引用)

(9)

著者・年 論文名・出典 研究デザイン・研究対象・データ収集 幸 吉 果

13. 

「看護師の臓器提供に対 仮説検証型研究 臓 器 提 供 に 対 す る 態 度 構 造 は , 負 の 相 関

(r=‑0.34

,  新田純子 する態度尺度・知識尺度

6

臓 器 提 供 施 設 の 看 護 師

p<0.019)

を示す不安因子と信念因子から成っていた。

2006 

の開発と信頼性・妥当性

716

名 , 回 収 率

85%

, 有 効 態 度 尺 度

12

項 目 と 知 識 尺 度 項 目 は 少 項 目 数 で 十 分 な の 検 討 臓 器 提 供 施 設 看 回答数(率): 

585

(81%) 

信 頼 性 ・ 妥 当 性 を 有 し 臓 器 提 供 関 係 施 設 看 護 師 内 の

護師を対象とした実証的 質問紙 尺度として有用である。(研究者要約)

研 究 J

日本看護研究学会雑誌

29

4

14. 

「看護師の脳死容認に関 仮説検証型研究 脳 死 容 認 と 脳 死 の 実 践 的 説 明 が 有 意

(p<O.O

l)な関 新田純子 する検討一臓器提供施設

6

臓 器 提 供 施 設 の 看 護 師 連 を 認 め , 脳 死 の 実 践 的 説 明 が で き る と 回 答 し た 看

2006 

看護師を対象とした調査

716

名 . 回 収 率

85%

, 有 効 護 師 は 脳 死 容 認 に 肯 定 的 で あ っ た 。 脳 死 の 実 践 的 説 回答数(率)・

585

(81%) 

明 の 可 否 は , 脳 死 容 認 に 対 す る 態 度 決 定 と 関 連 す る

日本クリテイカルケア看 質問紙 ことが示唆された。脳死の科学的知識は脳死容認と

護学会誌

2

2

号 有 意 な 関 連 を 認 め ず 先 行 研 究 と 異 な る 結 果 で あ っ た。(著者要旨一部改編)

15. 

「臓器提供における家族 仮説検証型研究 看 護 師 の 約

50%

が 臓 器 提 供 を 支 持 し 約

40%

が 態 度 新田純子 支援に関する検討‑[臓 脳 死 臓 器 提 供 施 設

6

施 設 を保留していた。臓器提供の非ケア経験群では, 1 院

2006 

器 提 供 に 関 す る 院 内 マ の 看 護 師

716

名 , 回 収 率 内 マ ニ ュ ア ル の 周 知 J と「脳死の容認 J が 「 家 族 支 ニュアルの周知]および

85%

,有効回答数(率)・ 援 に 係 る 対 応 J と関連することが明らかとなった。

[脳死・臓器提供に対する

585

(81%) 

一方,臓器提供のケア経験群では, 1 院内マニュアル 個人としての考え方]と 質問紙 の周知」と「脳死の容認 J は「家族支援に係る対応」

の関連 ‑J との関連を認めなかった。(著者要旨)

弘前学院大学看護紀要 第

2

16. 

「看護師の臓器提供に対 仮説検証型研究 態 度 を 構 成 す る 不 安 因 子 ・ 信 念 因 子 は 態 度 関 連 要 因 新田純子 する態度と関連要因」

6

臓 器 提 供 施 設 の 看 護 師 とそれぞれ独立して関連していた。「臓器提供に関す

2007 

日本看護科学学会誌

27

716

名 , 回 収 率

85%

, 有 効 る知識」・「脳死の容認」は

2

つ の 因 子 と 有 意 な 関 連

3

号 回答数(率)

585

(81%) 

を 認 め , 知 識 の 高 い 看 護 師 , 脳 死 を 容 認 し て い る 看

質問紙 護師の方が臓器提供に対して肯定的であった。「家族

対応に対する自信」・「臨床経験年数」は信念因子と の み 有 意 な 関 連 を 認 め , 家 族 対 応 が で き る と 回 答 し た 看 護 師 , 臨 床 経 験 年 数

11

年 以 上 の 看 護 師 の 方 が 臓 器提供に対して肯定的であった。(著者要旨)

17. 

「看護師の臓器提供に対 仮説検証型研究 臓器提供に関する知識の

4

カァゴリー ( 1 法的提供要 新田純子 する態度と知識との関連

6

臓 器 提 供 施 設 の 看 護 師 件(法的要件) J  1 脳死の定義と判定基準(脳死) J  1 移

2007 

一知識のカテゴリ別の検

716

名 , 回 収 率

85%

, 有 効 植 希 望 者 数 と 移 植 実 施 率 ( 移 植 状 況 ) J1 ドナーの医 討 ‑J 回答数(率): 

585

(81%) 

学的適応基準(適応基準) J ) は , 信 念 因 子 ( 臓 器 提 日本看護学会論文集成人 質問紙 供 の 価 値 と 貢 献 に 対 す る 信 念 ) と 有 意 な 関 連 を 認 め

看 護

137

号 たが.不安因子(臓器移植から想起される不安)と

は有意な関連を認めなかった。(著者要旨)

(10)

CHARACTERISTICS AND PROBLEMS IN RESEARCH ON NURSES INVOLVED IN ORGAN DONATION IN JAPAN

-COMP ARISON OF lAP ANESE AND INTERNATIONAL LITERA TURE-

Junko

NITTA 1)

Abstract:

Purpose:

The present study investigated trends in research on nurses involved with organ donation in Japan. Furthermore, this study compared the characteristics and problems in research on nurses involved with organ donation in Japan through comparison of Japanese and international literature.

Method:

Using the Japana Centra Revuo Medicina database (which contains data from 1997 to 2008), we reviewed 15 original articles that we found by using "organ transplantation or organ donation". "brain death", and "families of brain-dead patients" as search terms. In addition. we reviewed two articles on the awareness of nurses involved in organ donation that were identified from reports on human genome/regenerative therapy research funded by Health and Labour Sciences Research Grants. for a total of 17 articles.

Results:

With regard to the attitude of nurses toward organ donation, organ transplantation. and brain death and its related factors in Japan, "similarities to findings in countries with advanced transplantation technology and the characteristics of findings in Japan" were elucidated.

Future issues include the need to elucidate the structure of experiences of nurses involved in organ donation in Japan in order to investigate nursing practice for donors and their families that is based on predictions rather than trial-and-error.

Key words:

donation, transplant, brain death. attitude

1) Faculty of Nursing. Hirosaki Gakuin University

TEL: 0172-31-7127, FAX: 0172-31-7101. E-mail: [email protected]

表 1 .臓器提供にかかわる看護師に関する文献 著者・年 │  論文名・出典 │研究デザイン・研究対象・データ収集│ 結 果 1 .  1 1 脳死臓器移植に対する│量的記述研究 │看護師の 33% が意思表示カードを所持していた。脳 川原千香子 │ 看 護 師 の 意 識 救 急 セ ン タ ー 看 護 師 6 2 名 │死を人の死として認めたのは,意思表示カード所持 2 0 0 0 日本救急医学会関東地方│質問紙 │者の 7 5 %

参照

関連したドキュメント

For instance, Racke &amp; Zheng [21] show the existence and uniqueness of a global solution to the Cahn-Hilliard equation with dynamic boundary conditions, and later Pruss, Racke

て当期の損金の額に算入することができるか否かなどが争われた事件におい

では,訪問看護認定看護師が在宅ケアの推進・質の高い看護の実践に対して,どのような活動

 大学図書館では、教育・研究・学習をサポートする図書・資料の提供に加えて、この数年にわ

今回のわが国の臓器移植法制定の国会論議をふるかぎり,只,脳死体から

法制史研究の立場から古代法と近代法とを比較する場合には,幾多の特徴