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13
一枚の絵から考えよう
ワーク1
次の絵を見て下さい。
この絵は、2011年3月11日に東日本大震災が発生した後に、海外の新聞に掲載された 漫画をモチーフに描かれています。
この絵は、何を表しているのでしょうか。想像してみましょう。
ワーク2
この絵を見て、どのような感想を持ちましたか。
自由に話し合い、感想を書きましょう。
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解説13
一枚の絵から考えよう
1 ねらい
平成23年(2011年)3月11日14時46分、宮城県牡鹿半島の東南東約130㎞付近、深さ 24kmを震源として発生した東日本大震災は、日本における観測史上最大のマグニチュード 9.0、最大震度7を記録した。
気象庁が発表した震源過程の解析によると、断層の長さは約450㎞、幅は約150㎞に及んだ。
この地震により、場所によっては波高10m以上にも上る大津波が発生し、東北地方と関東地 方の太平洋沿岸部に甚大な被害をもたらした。
地震と津波による被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所では、交流電源の喪失に より原子炉と使用済燃料プールの冷却機能を失い、大量の放射性物質が漏洩する事態に発展 した。その結果生じた被害は計り知れず、土地の産業や人々の生活が脅かされ続けている。
被害が長期化する一つの原因は、無責任な憶測などによる風評である。海外を含めた各地 で放射性物質に関する風評などが発生し、人々を苦しめ続けている。ワークシートの絵は、
風評の対象が日本であることを示している。
上記の背景を説明する前と後で、どのように認識が異なるか考えさせたい。
2 進め方
(1)ワーク1について
• ワークシートの絵を見て想像したことを自由に書かせる。
(2)ワーク2について
• マスメディアなどを通じて日々大量にさらされている「情報」について、どのよ うに立ち向かっていけばよいか、自由に考えを述べさせる。
3 解説
風評は物理的な被害をもたらすのみならず、人に対する差別意識を作り出し、重大な人権 侵害に至る恐れがある。また、いわれのない風評から生じた「いじめ」は、他のいじめと同様、
決して許されない。被災地復興のために力を合わせようと全国から人々が被災地に向かう一 方で、暗い一面としてこのような「排除」「自分は別」という空気が存在することもまた残念 ながら事実である。
被災地から距離があればあるほど、直接情報が入らないため、ややもすると他人事になり かねない。しかし、海外に視点を据えれば、我々は当事者である。この大震災を経験したこと、
それによって見聞きしたことをきちんと整理し、伝えられる立場でなければならない。
かねてから人は、何か大きな事故や事件が起こる度に、一部のマスメディアの報道に考え を左右され、恐怖感だけが煽られるということを繰り返してきた。ワーク2をとおして、一 部の一元的な情報を鵜呑みにするのではなく、何が真実かを見極めようとすることの大切さ や、風評により人は加害者にも被害者にもなりうる、という考えを引き出したい。