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貞松政史・片山謙吾*・南原英生*・成久洋之*

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岡山理科大学紀要第43号App77-85(2007)

最大クリーク問題に対するMemeticA1gorithmの選択法

貞松政史・片山謙吾*・南原英生*・成久洋之*

岡山理科大学大学院工学研究科情報工学専攻

*岡山理科大学工学部情報工学科

(2007年10月1日受付、2007年11月2日受理)

1.まえがき

頂点(vertex)の集合V={1,…,"}とそれらの頂点の対を両端とする無向辺(undirectededge)の集合 EcV×Vが与えられた時,G=(VIE)を無向グラフという.特に,全ての2頂点間に1つの辺が存在す る無向グラフを完全グラフという.vの部分集合v'二Vによる誘導部分グラフG(v')=(v',Env'×v')

が完全グラフの時,すなわち,V4jeV',j≠jに対して(i,j)EEである時,V'をクリークと呼ぶ.最 大クリーク問題(MaximumCliqueProblem,MCP)')とは,与えられたグラフCに含まれるクリークの中

で,頂点数最大のクリークを求める問題である.

MCPは,通信ネットワーク,符号理論,並列計算,パターン認識等の分野にあらわれる実用上重要な組 合せ最適化問題として知られており1),Np_困難2)である.従って,多項式時間で厳密解を算出するアルゴ リズムは存在しないであろうと考えられている.また,MCPの良質な近似解を得ることすらNP-完全のク ラスに準じるほど困難であることが知られており3),その他にもMCpの難しさを示す否定的な報告がなさ れている4)5).

MCpに対して,分枝限定法等の厳密解法がいくつか提案されている6)7)が,それらの解法は,比較的小 規模もしくは疎なグラフに対してのみ有効である.そのため,大規模なグラフに対して現実的な計算時間 で良質な近似解を求めるための近似解法が数多く提案されてきた.

局所探索法(LocalSearch,LS)にもとづく近似解法として,BattitiらによるReactiveLocalSearch(HLS)8),

HansenらによるVMableNeighborhoodSearch(VNS)9),片山らによる舟optLocalSearch(KLS)1o),Pullan らによるDynamicLocalSeaJrch(DLS)'1)などが提案されている.特に,RLS,DLSはMCPに対する最も 強力な近似解法として非常に有名である.また,進化的アルゴリズム(EvolutionaryA1gorithm,EA),遺伝 的アルゴリズム(GeneticAlgorithm,GA)などの進化計算手法にもとづく近似解法として,Zhangらによる EvolutionaryAlgorithmwithGuidedMutation(EA/G)'2),SinghらによるHeuristicbasedSteady-State GeneticAlgorithm(HSSGA)'3)などが提案されている.

最近我々は,MCPに対する地形解析によって,MCPの問題例の多くは探索空間が大域最適解に向かっ て構造化されていないことを確認している'4).したがって,主要な進化オペレータとして,一般的な交叉 を用いる手法では,MCPに対して理想的な挙動を期待できないと考えられる.本論文では,進化計算手法 の一つであるMemeticAlgorithm(MA)をMCPに対して適用することを試みる.本MAは,文献14)の観 測にもとづき,交叉を用いず,選択法,突然変異および局所探索法によって構成される.我々は既に,局所 探索法についてはKLS1o),突然変異についてはLEC-Kickl5)がそれぞれ有効な手法であることを示してい るが,選択法についての検討は十分になされていない.そこで,本MA内部に導入可能な複数の次世代個 体選択法を示し,その相違による探索性能および探索の多様性を検討する.

2.MCPに対するMemeticA1gorithm

本節では,本論文で提案するMCPに対するMemeticAlgorithm(MA)について記述する.まず,MAの

概要を示した後,MAの主要な構成要素について具体的に説明する.

(2)

貞松政史・片山謙吾・南原英生・成久洋之

78

procedureMA(psize)

begin

fbri=1topsizedobegin Pp[i]:=InitializeO;

Pp[iルーKLS(Pp[i]);

end;

repeat

fOri=1topsizedobegin Pc[iルーLEC-Kick(Pp[i]);

PC[iルーKLS(PC[i]);

end;

Pp:=Select(Pp,PC);

untilterminate=true;

returnbe8tindividualEP;

end;

123456789012 111

図1MCPに対するMemeticAlgorithmの流れ 2.1MAの基本アルゴリズム

MAの流れを図1に示す.psizeを親個体集団および子個体集団の個体数,Ppを親個体集団,PCを子個 体集団とする.まず,初期プロセスとして,psize個のPpそれぞれにグラフGの頂点から選択した1頂点 を初期クリークとして与え,LocalSearchを適用することによって初期個体集団を得る(Linel~4)その 後,Ppに対してKick,LocalSearchを適用することでPCを生成し(Line6~9),PpとPCを併せた個体 集団から次世代のPpをpsize個選択(selection)する(LinelO).このプロセスを任意の世代数回繰り返す ことによって探索を行う.以下で,本MAの主要な構成要素である,LocalSearch,Kick,selectionにつ いて示す.

2.2LocalSearch

MA内部で使用するLocalSearchとして,我々が既に提案しているMCPに対するんopt局所探索法 (KLS)1o)を用いる.以下でKLSの概要について示す.

2.2.1KLSの基本アルゴリズム

KLSは,可変深度探索(Val『iableDepthSearch,VDS)'6)'7)のアイデアにもとづいている.VDSとは,

与えられた解に対して比較的小さな近傍操作を連鎖的に適用することで到達可能な解の集合を改めて大き な近傍と捉える近傍探索のアイデアである.KLSは,各反復において,現在のクリーク(解)から複数個の 頂点を連鎖的に追加および削除する操作(それぞれAdd移動,Drop移動と呼ぶ)により構成され,現在の 解からそれらの操作によって生成可能な解の集合を改めて近傍と捉えることで,局所探索を行うアルゴリ

ズムである.

KLSの擬似コードを図2に示す.KLSは外ループ(Linel-18)と内ループ(Line3-16)の処理を有する.

以下において,外ループに関しては「反復」,内ループに関しては「繰り返し」と呼び区別する.

まず,図2の中の重要な記号を説明する.cc(')は内ループの繰り返しIの時点における解(クリーク)で ある.PA(')はCO(1)の全頂点に隣接する,CO(')に追加可能な頂点の集合

PA(')={u:uE(V1OC(z)),(u,i)eE,VECC(')}

である.0M(u)はPA(I)の定義を若干緩和した1辺不足集合と呼ぶ辺集合

○M(')={(U,j):ueWeOC(J),(u,j)$E,(u,i)EE,V(jeCC(`),j≠j}

である.なお,○M(')はcc(')に含まれる頂点群の中のいずれか一つの頂点iEOO(1)だけに辺が存在し

ない頂点の集合と捉えることもできろ(なお,CO二○M)(図3参照).dego(pA(,))はPA(1)により誘導 される部分グラフG(PA('))内の各頂点UEPA(')の次数である.

(3)

最大クリーク問題に対するMemeticAlgorithmの選択法 79

procedureKLS(00,PA,OMdegc(pA))

begin repeat

OCp…:=00,,:=OOb…,P={1,…,、},g:=0,9m・錘:=O;

repeat

iflPAnP|>Othen//AddPhase

fmdavertexuwithmqzUE{pAnp}{degc(pAnp)(u)};

ifmultipleverticeswiththesamemaximumdegreearefbund thenselectonevertexuamongthemrandomly;

CO:=oou{u},g:=g+1,P:=PW)}

ifg>9m…thengmQgc:=9,006est:=CO;

else //DropPhase(if{PAnP}=O)

findavertexuE{OOnP}suchthattheresultinglPAnPlismaximized;

ifmultipleverticeswiththesamesizeoftheresultinglPAnPlarefbund thenselectonevertexuamongthemrandomly;

CO:=CO({U},g:=9-1,P:=P({u};

ifuiscontainedinOCp…thenD:=D({U};

endif

updatePA,○M,anddegc(pA)(i),VZEPAnP;

untilD=O;

ifgmQ錘>OthenOO:=OO6estelseOC:=OCpreu;

untilgmQ勿三O;

returnOO;

end;

123456 78901 11 23456789 11111111

図2MCPに対するんopt局所探索法の擬似コード

PA cc

0M

図3cc,PAおよび○Mの集合の一例

次いで,KLSの各反復における基本アルゴリズム(lD-opt局所探索処理)について簡潔に説明する.まず,

与えられた初期クリーク(初期解)CO(o)を対象として,複数個の頂点を連鎖的に追加する操作(Add移動 操作)および削除する操作(Drop移動操作)により到達可能な近傍解の集合CO(1),…,CO(ん),…,CO(『)

を得る.(その生成途中では,移動候補頂点集合P(Lilie2)を利用することで,追加または削除された頂点 は再び追加・削除されることはない).その近傍解の集合から最良解CO(ん)(1≦ん≦γ)を選び(Line8),

次反復の初期クリークcc(o)=CO(IC)とする(Linel7).KLSは常に実行可能領域を探索空間としており,

各反復の初期クリークに応じて,A-opt近傍のサイズ(上記のrに対応)が適応的に変動する.

上記のlD-opt近傍探索処理は,Add移動操作を施す「Addフェーズ」(Line5-8)とDrop移動操作を施 す「Dropフェーズ」(LinelO-13)の二つのフェーズで構成される.以下では,それぞれのフェーズにおい て核となる頂点選択方式(Line5-6およびLinelO-11)について記述する.

(4)

貞松政史・片山謙吾・南原英生・成久洋之

80

procedureLEC-Kick(CO,PA,OMdegG(pA))

begin

ifalliEOOaredisconnectedtoalljEVlCOthen

selectavertexuEVlOOrandomly;computePA,OManddegc(pA);

○○:=0;CO:=CCU{U};returnnewcliqueOO;

endif

findavertexuEV(OOwiththelowestedgenumbertoverticesofOO、

ifmultipleverticeswiththesamelowestedgenumberarefbund thenselectonevertexuamongthemrandomly;

dropverticesfTomOOthatarenotconnectedtou;

//thedroppedverticesareremovedfromPinFi9.2(line3)。nlyfbrlstiterationofthenextKLS updatePA,○M,anddegC(pA);

returnnewcliqueOO;

end;

123456

89

図4LEC-Kickの擬似コード 222Add移動頂点選択方式

PA(DnPの中で次数degc(pA(1)(ひ))が最大の頂点uを選択する.但し,同じ最大次数の頂点が複数個存

在する場合は,それらの頂点群からランダムに-つの頂点を選択する.

223Drop移動頂点選択方式

CO(【)の中で,l+1の時点で得られるlPA('+')|が最大となる頂点uを選択する.但し,|PA('+')|を最

大とする頂点が複数個存在する場合は,それらの頂点群からランダムに-つの頂点を選択する.

2.3Kick

本MAで用いる突然変異(Kick)法として,Lowest-Edges-Connectivity-basedKick(LEC-Kick)'5)を用 いるLEC-Kickの擬似コードを図4に示す.まずLEC-Kickの例外処理(Linel~4)について説明する.

与えられたクリークCOに対して,グラフGにおけるCO以外の頂点群V1OOが全く隣接していない場 合,LEC-Kickを適用することができないこの場合,例外処理として,V1OCから1頂点をランダムに 選択し,その1頂点を新たなクリークとみなし,探索を継続する.以下,LEC-Kickを適用時の具体的な操 作について示す.COが与えられた時,V1CCで,COの頂点群と最低1頂点以上隣接している頂点集合か ら,隣接している数が最も少ない頂点Uを選択する(Line5)選択する頂点の候補が複数個存在する場合 は,それらの頂点群からランダムに1頂点を選択する(Line6).そして,頂点uと頂点uに隣接するCO の頂点群とで新たなクリークを構成する(Line7~9).なお,KickによってCOから削除された頂点群は,

次回のKLSの探索における1回目の反復で集合P(図2,Line3)から除外する.

2.4selection

一般的に,組合せ最適化問題に対する高性能なメタ戦略アルゴリズムは,探索の多様性および局所性をバ ランスよく備えたものである.本MAで用いる次世代個体集団の選択法についても,評価値(クリークサイ ズ)や個体間の距離などの指標を用いて,探索の多様性および局所性を考慮したものを設計する必要がある と考えられる.本MAで用いる選択法(selection)として,以下の4種類を考える.

●Selectionl:親個体集団Ppの各解に対してKickおよびKLSを適用後の解群を次世代のPpとする.

すなわち,1世代前のPpの解群は次世代に陽には生存しない.なお,評価値(クリークサイズ)およ び個体間の距離を全く考慮していないよって選択圧力は無い,もしくは非常に低い.

(5)

最大クリーク問題に対するMemeticAlgorithmの選択法 81

・Selection2:子個体集団PCと親個体集団Ppの中から,クリークサイズの大きい個体集団を次世代 のPpとする.その際,解構造が同一の解を集団に含まないようにする.なお,個体間の距離を考慮 していないため,探索の進行に伴って,距離の近い,評価値の高い個体で集団が構成されてしまう可 能性が高い.よって選択圧力は非常に高い

・Selection3:子個体集団PCと親個体集団Ppの中から,クリークサイズの大きい個体集団を次世代 のPpとする.その際,クリークサイズが同値の各解とのハミング距離が。以下の解を集団に含まな いようにする.dの決定には,各世代毎の各個体に対するLEC-KickによってCから削除された頂点 数の平均値を用いる.個体間の距離をある程度考慮しているものの,dの値に依存するところがあり,

評価値による選択圧力は高いと考えられる.

oSelection4:子個体集団PCと親個体集団Ppの中から,PCおよびPpの各個体との平均ハミング距 離が大きい個体集団を次世代のPpとする.評価値を全く考慮していないため,評価値による選択圧 力は無いが,個体間の距離による選択圧力が非常に高い

3.MAの性能評価実験

本節では,2.4節で示した4種類の選択法の相違によるMAの探索性能および探索の多様性について検 討を行う.まず,実験Iとして,DIMACSベンチマークグラフを対象に各MAの探索性能を比較検討する.

次いで実験Ⅱとして,DIMACSベンチマークグラフに各MAを適用した際の各個体間の平均ハミング距離 を調べることにより,各MAによる探索の多様性を調査する.

3.1実験Iの詳細

選択法の相違によるMAの探索性能を評価するために,4種類の選択法(Selectionl~4)をそれぞれ有す る4タイプのMAを比較検討する.対象とするグラフは,MCPの標準的なベンチマーク問題としてよく

知られるDIMACSベンチマークグラフ(最大頂点数4000,最大辺数5506380)'8)から大規模もしくは厳密 解の算出が困難な37グラフとする.各MAの各個体に与えるpsize個の初期クリークは,グラフGの頂点 を次数に基づきあらかじめソートし,次数の高い頂点から非増加11頂に与える.各MAの個体数psizeを20,

計算打ち切り世代数を、×5回とする.なお,既知の最良解(BR)算出時にも計算を打ち切る.試行回数は 各問題例に対して10回とする.全てのMAはC言語によってコード化し,使用コンパイラは,最適化オ プション-02を付加したgcc(Ver、41.1)である.全ての実験は,Hewlett-Packard社の計算機HPxw4300 WOrkstationCPU:Pentium43.4GHz,4GBRAM,OS:HdoraCore5上で行う.

32実験Iの結果

結果を表1に示す.DIMACSbenchmarksの欄には,問題例名(Instance)と既知の最良解(BR)(*がつ いたBRは最適解値であることが証明されている)を示した.MAの欄には,Selectionl~4を有するMA の結果を示しており,各MAの10回試行中に得られた最良解値の最大値(Best),平均値(Avg),最良解を 得るまでの平均計算時間(Time)をそれぞれ示している.

表1の結果より,Selectionlは,他の選択法と比べて全体的に良好な探索性能を示していろ.また,Selec- tion2は,他の選択法と比べて全体的に劣る結果を示している.Selection3は,02000.9やkeller6のグラフ で最も良好な結果を得ているが,brockやgen400-pO9-55のグラフにおいて悪質な解を算出しており,ロバ スト'性に欠ける探索であることを示している.Selection4についても,brockやgen400-pO、9-55のグラフに おいて比較的良好な結果を得ているが,C20009やkeller6において悪質な解を算出しており,MANN-a81 においては計算時間が膨大になっているため,やはりロバスト性に欠けている.以上より,選択法の相違に よって,MAの探索性能に差が生じることを明らかにしたが,各選択法がどのようにMAの探索に影響を 与えるのかは不明である.そこで,選択法の相違がMAの探索に与える影響についてより深く調査するた めに,次の実験Ⅱによる結果とあわせてさらに考察する.

33実験Ⅱの詳細

地形解析の結果14)より,MCpは大域最適解と局所最適解,および局所最適解同士に相関が見られないた め,個体同士の距離を考慮し,個体集団内に多様性を持たせる必要があると考えられる.そこで,上述4タ イプのMAにおける個体集団内の多様性を調べるため,各MAをDIMACSベンチマークグラフに適用し

(6)

82 貞松政史・片山謙吾・南原英生・成久洋之

表1DIMACSグラフに対する4タイプのMAの実験結果

DST唾OOB DSJC100O5

EZoOO5 C40005

蝿|霧.

、■mingB-416 10-440

獺|菫

た際の各世代における各個体間の平均ハミング距離を調査する.対象グラフは,実験Iにおいて,各MAの 結果に差が見られたグラフからC10009,C20009,MANN-a45,MANN-a81,brock400-2,brock400-4,

gen400-pO9-55,keller6の8グラフを対象とし,試行回数は各問題例に対して1回とする.その他実験設 定および実験環境は実験Iと同様である.

34実験Ⅱの結果

結果を図5に示す.(a)~(h)の各グラフは横軸を世代数,縦軸を各個体間の平均ハミング距離としてい る.また,世代数については,グラフを見易くするため100世代までを示している.なお,keller6等の,途 中で折れ線が途切れてしまっているグラフに関しては,折れ線の途切れている世代数で既知の最良解を算 出したことを示している.図5の結果より,各世代における各個体間の平均ハミング距離について,全体的 にSelectionlおよびSelection4が高く,Selection2およびSelection3が低いことがわかる.ほぼ各選択法 の選択圧力等の特徴に従った結果が得られているといえるが,個体間の距離のみを考慮したSelection4で すら,探索の早期に平均ハミング距離が急激に減少している問題例がいくつかある.このことから,MA内 部で使用したLocalSearchであるKLSの決定論的な探索がMAの探索に強く影響していることが推測さ れる.図5の結果と実験Iによる表1の結果より,brock400-2,brock400-4,gen400-pO9-55のグラフにつ いては,平均ハミング距離の大きいSelectionlおよびSelection4が良質な解を算出しており,C2000.9の グラフについては平均ハミング距離の小さいSelection2およびSelection3が良質な解を算出している.ま た,全体的に良好な探索性能を示したSelctionlの平均ハミング距離は,4タイプのMAの中でも中間的な 距離を保っている.以上の結果を踏まえると,本MAに対して有効な選択法を設計するためには,各問題 例に対する,探索の局所`性と多様`性のバランスについて十分に考慮する必要があるといえる.

4.むすび

本論文では,MCPに対するMemeticAlgorithm(MA)を示し,その内部に導入可能な複数の選択法の相 違による探索性能および探索の多様性を調査した.異なる4種類の選択法を有する4タイプのMAの探索 性能の比較検討において,Selectionlを有するMAが全体的に比較的良好な結果を示した.また〆各MAに よる探索の多様性を調査するために,各世代における各個体間の平均ハミング距離を調査した.その結果,

各問題例に対する探索の局所性および多様'性のバランスが本MAの探索性能に強く影響することを示した.

以下では,今後の課題・検討事項について記述する.

lVIFL

DIMACSbenc nm2rks Selectionl ごelectionZ selection3 Selectiom4 InBtance C125 BR 己②BtAvgTime(s) 且eBtAvgTime(s) 回eBtAvgTime(s) BeStAvgTime(B)

C25C C50C C1000

C2000

99999 ①)盆丑臣U兵u序0 ■邑刹逸汀ioooo

** 3434 4444 5757 6868 7775 0053 OOO OOO OO1 90262

00719 18366 03034

3434 4444 6867 5756 7776 OOO OOO 801 2047 40228

19520 03834 00900

3434.00<c 4444.000.012 5757.001.464 6867.8054.568

7877.20235.741

44787 34567 44775 34567 ●ロロ□ら 00000 00025

29

0970

●●●●

く、”、万 E〈U(o口几ワ』

DSJC500 DSJC1000 C2000

C4000

5555 3568 1111

** 1313 1515 1616 1818 000 001 0011 001549 046 417 348 171 1313 1515 1616 1817 000 0017 0015 10226 079 838 436 911 1313 1515 1616 1817 000 0011 0021 10232 037 780 060 880 1313 1515 1616 1817 OOO OO4 0020 10424 048 935 364 882

HAml=且27 HApnU-24E HADUDU=且H1

126 345

1100

126126 345344 11001100

000 60265 00825

019 193 889

126126 344344 11001099

000 004 40503

019 637 088

126126 344344 11001100

000 004 00574

018 924 522

126126 345344 11001099

OOO OO187 8047428

013 076 740 br⑤丘kワnn2

broekワnnA brocと40.-2 brock400皇 brock800二 brock800-4

279346 112322 卒中** 279311 112322 112322 277311 000000 008000 005113 000072 674533 922091 275311 112322 165611 112222 630600 509550 333968 151329 000000 100023 275311 112322 165611 112222 000000 830600 729423

100145 380000 679798 275311 112322 112322 275211 000000 000200 000235 032886 733264 220677

ge屯oopo gen200-pO gen400po gen400pO

gm400-PO ha■miag8-4

學氏氏鎚拓99999 45555 45567

卒中 4444 5555 5555 6565 7575

00000 00000 52434 10531 00900 00100

4444 5555 5553 6565 7575

00600 00000 00600 71934 10331 00800

4444 5555 5554 6565 7575

00000 00200 43809 20832 00400

00700

4444 5555 5555 6565 7575

00000 00000 00100 10122 00500 92922

ha四minglO-4 16 40

1616

4040 00<E 000.047

1616

4040 00<E

000.048 1616

4040 00<E 000.103

1616

4040 00<E 000.075 と⑨11⑨r4

rn11⑨rE rR11n字⑧

11 27 59

1111 2727 5959

00<e 000.074 007.101

1111 2727 5958

00<E 000.066 50304.124

1111 2727 5959

00<C OO0.011 003.417

1111 2727 5956

00<G OO0.008 90308.530 P上at300-i

p上at300-2 p上at300-3 p上at700-1 p上at700-Z p上at700-3 P上atl500-1 p上atl500-2 p上atl500-3

****

宇貝)兵U勺△幻詮内色冗二Ru▲缶

。。、召②〕■L△弘公U■L兵)〈す 856142254 23146169 856142254 23146169 000000000 000000000 315666325 000201552 000000202 856142254

000000700 23146169 856142254 23146169 000000000 000000000

00000300 □■●●●●c● 〈。E岸ロヮ』(、(c戸Jワ』、U叩く叩四mm麺叱躯 23146169 856142254 23146169 856142254 000000000 119387931 000201180 000100503 856142254 o0o0oo000

000000400 23146169 856142254 23146169

〕00コ00 コ00 コ00 コ00 コ00 〕016〕00〕00

000701450 000000002 116973185

(7)

最大クリーク問題に対するMemeticAlgorithmの選択法 83

靱麺 邸麺

IYmjjiiliiHwlFww;F

卜i Bolodlon8

HA卿ハ,wいい…`…i

←、~~・・l

Li--~----'一〕

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84 貞松政史・片山謙吾・南原英生・成久洋之

(1)実験I.Ⅱの結果より,探索の局所性と多様性のバランスが重要であると考えられるため,それを十 分に考慮した選択法の設計について検討の余地がある.

(2)実験Ⅱの結果より,KLSの決定論的な探索がMAの探索に強く影響していることが考えられるため,

MAの探索途中に得られる情報をKLS内部で利用することによって,決定論的な探索を緩和しようとする アイデアの導入も興味深い.

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(9)

Memetic Algorithm (OSKffi 85

On Selection Methods of Memetic Algorithm for Maximum Clique Problem

Masashi SADAMATSU, Kengo KATAYAMA*, Hideo MINAMIHARA*

and Hiroyuki NARIHISA*

Graduate School of Engineering,

* Department of Information and Computer Engineering, Faculty of Engineering, Okayama University of Science.

1-1 Ridai-cho, Okayama 700-0005, Japan.

(Received October 1, 2007; accepted November 2, 2007)

In the field of evolutionary computation, it is well known that the effectiveness of evolutionary algo rithms can be enhanced by incorporating problem-dependant local search heuristics. These approaches are often called Memetic Algorithm (MA). In many cases, MA have been shown to be capable of finding (near-)optimum solutions for difficult combinatorial optimization problems.

In this paper, we investigate four selection methods in which can be used in MA for the maximum clique problem (MCP). MA with each of the selection methods is evaluated on DIM ACS benchmark graphs. The result shows that the performance of MA strongly depends on a difference between the selection methods.

Keywords: combinatorial optimization; maximum clique problem; memetic algorithm; local search.

参照

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