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部 雲仙菅野岳噴火災害の健康影響
竹本 泰一郎
火山噴火の健康影響 は高温の火山性噴出物への接触 ・吸入 による健康被害が まず挙げ られ る。1991年6月3日の大火砕流 によ って43人 もの痛 ま しい犠牲 者が出た ことはまだ記憶 に新 しいところである。 これ らの犠牲者の救護活動や 緊急避難時の健康管理 に対す る地元医師会や医療機関の活動 について改めて敬 意 を表 したい。噴火活動が終息の兆 しを見せず火山性噴出物 による環境汚染が 続 いている今 日で は,将来 にわた る住民の健康擁護のためには,火山活動 に由 来す るガスや粉 じんの慢性的な暴露 による健康影響の評価 とそれに基づ く健康 管理が不可欠 と考え られ る。 この ことか ら, ここで は火山災害の健康影響をま ず大気汚染による健康影響を中心 と して検討を試みた。
雲仙普賢岳災害で は緊急避難状態が長期 にわた って持続 していることが大 き な特徴である。本報で健康影響を身体的状態 とともに精神 ・心理的要因の影響 を受 けやす い自覚症状や愁訴か らの評価を試みたの も, これ らによって避難生 活の心身両面への健康影響が よ り明確化 され ることを期待 しての ことである。
健康 ・保健面での危機管理或 は災害保健の研究 は, まだ端緒 についたばか り である。本報での知見 も多岐 にわたる健康影響の極 く1部分 に過 ぎず,現在 も 長崎県 ・島原市 との共同調査を実施中である。 これ らの結果や健康 ・生活影響 に関す る他研究の知見を併せて,被災地住民 に対す る総合的な健康管理体制を 構築 してい くことが医学 ・保健面での大 きな課題である。
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