学位研 究 第 4号 平成 8 年 3 月 ( 論文)
〔 専任授与機構研究紀要 〕
学位授与機構学士取得者に関す る予備調査結果
A Follow upSurveyontheNIAD Bachelors
森 利 枝
丘i eMORI
ResearchinAcademicDegrees
, No. 4 ( Mar c h ,
1996)〔 t hear t i c l e〕
TheJour nalofNat i onalI ns t i t ut i onf orAcade mi cDe gr e e s
学位授与機構学士取得者に関す る予備調査結果
森 利 枝*
は じ め に
学位授与機構 では,学校教育法 第
68条の
2第
3項 に もとづ き,学士 ・修士 ・博士 の各学位 を授与 して い る。 これ らの うち学士 の学位授与 につ いては,① 短期 大学 ・高等専 門学校卒 業者等 で,大学 等 におけ る一定 の単位 の修得 と,学 習成果 の審査 ・試験 に よって大学卒 と同等以上 の学 力 をもつ と 認め られ る者 に対す る授与 (クレジ ッ トベ ー ス) ,② 学校教育法 外の法律 に もとづ いて設置 されて い る教育施 設, いわゆ る省庁大学校 で,大学 に相 当す る教育 を行 うと学位授与機構 が認定 した課程 を 修 了 した者 に対す る授与 (プ ロ グラムベ ー ス)に大別 で きる。 この小論 で と りあげ るのは,( 丑に挙 げた クレジ ッ トベー スの 申請者 につ いての調査結果 であ るO
学位授与機構 は平成 3 年 7 月に設立 された。① の制度 に よる最初 の学位 の 申請者 は平成 4 年 1 0 月の 5 名 であったが,その後の増加 を経 て平成 7 年度 4月期 までの累計 で72 7 名か らの 申請 を受け,うち594 名に学位 の学士 を授与 して きた。学位授与機構 では これ らの学位取得者全員 に対 して,学位取得 に関 す る簡単 なア ンケー ト調査 を実施 してい るOこれは学位授与機構 におけ る調査研究 と, 業務 の円滑化 に資す るこ とを目的 としてお り,今後行 うべ き総合 的な調査 のための予備 的調査 として位置づ け られ ている。ここでは, これ までに回答 を得 た平成 6 年1 0 月期 申請分 までの調査結果 をま とめて報告す る。
Ⅰ 制度の しくみ と授与者の属性
1
申請
学位 の 申請 は年 に二 臥 4月 と1 0 月の一定期 間に受 け付 け られて い る。 申請者 は以下 の三種類 の 条件 の うちの‑ を満 た して,学位 の 申請 のため の基礎 資格 を有す るもの とされ る。 ・
〔 1〕修業年 限 2 年 の短期大学 を卒 業 した者 ・高等専 門学校 を卒業 した者
1)〔 2〕修 業年 限 3 年 の短期 大学 を卒 業 した者
2)〔 3〕大学 に 2 年 以上在学 し 62 単位 以上 を修得 した者
1)
外国において学校教育における
14年の課程 を修了した者 を含むC
2)
l E国立工業教員養成所 を卒業 した乳 旧国立養護教員養成所 を卒業 した者および外国にお いて学校教育における
15年の課程 を修了 した者 を含むO
一 *学位授与機構審査研究部助手
申請者は,前記の基礎 資格 を満 た したの ちに さ らに学修 を行 い単位 を積み上 げて 申請に至 る。基 礎 資格該 当後か ら申請 までにに求め られ る学修年 限 と単位数 は, それぞれ以下の よ うに定め られて いる。
1. 2 年以上 にわた り 62 単位以上 2. 1 年以上 にわた り 31 単位以上
3.〔 3〕の大学 に在学 した期 間お よび修得 した単位 を含めて 4 年以上にわた り 1 2 4 単位 学位授与機構 が授与す る学士 の学位 は,表 1 に示す26 の 「 専攻分野」 にわた るこ とが定め られて い る。
表
1 学位授与機構が授与する学士の専攻分野
文 学
薬学
教 育 学 看 護 草
神
学 保健衛生学
社 会 学 銭 灸 学
教 養 栄 養 学
学 芸 工 学
社 会 科 学 芸 術 工 学
法
学 商 船 学
政 治 学
農学
経 済 学 水 産 学
商
学 家 政 学
経
営学 芸 術 学
これ らの専攻分野の うち一部 の専攻分野 では修得単位 の審査 をさらに下位 の 「 専攻の区分」 で行 ってい るQ表 2 は,今 回調査 の集計 を行 った平成 6 年 1 0 月の 申請期 までに修得単位 の審査 の基準が 策定 されている21 分野につ いて,専攻の区分 の設定状況 を示 した もの である。今 回の分析は, これ
までに 申請のなされた分野 を対 象に した 。
さて,基礎 資格該 当後の学修 では,大学におけ る科 目等履修等 による単位修得が求め られ るが, 大学以外の単位 の修得先 としては学位授与機構が認定 した短期大学 ・高等専 門学校 の専攻科があ る。
いずれの場合 で も大学の単位 1 6 単位以上が含 まれていなければな らない。
また,次の① か ら③ の うちいずれかの専攻科 を当該年度 3 月に終 了す る見込みの者 で,かつ修得 単位 に関す る審査 の基準 を満 たす見込. みの者 は, 当該年度の1 0 月期 に学士の学位 を申請す るこ とが で きる。
( 訓 参菓年 限 2 年 の短期大学 に置か れた修業年 限 2 年 の専攻科
②修革年 限 3 年 の短期大学 ( 短期大学 設置基準 ( 昭和50 年文部省令 第21 号 )第1 9 条に規定す る短期 大学 を除 く。)に置か れた修業年 限 1 年 の専攻科
③ 高専専 門学校 に置かれた修業年 限
2年 の専攻科
この ような見込み 申請者は, 6 年 1 0 月期 までの 申請者の累計 569 名 中約 63 パーセ ン トの 359 名 であ
‑ 54‑
り, うち 31 2 名 に学士 の学位 が授与 されて い る。
表2 学士の学位 におけ る専攻分 野 と専攻 区分
専攻分野 専攻 の区分 専攻分 野 専攻 の区分
文 学 国 語 国 文 学 理
学
数 学 .情 報 系英語 .英米文学 物理学 .地学 系
独 語 .独 文 学 化
学
系仏 語 .仏 文 学 生 物 学 系
歴 史
学
総 合 理 学哲
学
看 護 草 看 護 学心
理学
保健衛 生学 検 査 技 術 科 学宗 教
学
放 射線技術科学教 育 学 教 育
学
理 学 療 法 学神
学神
学 作 業 療 法 学社 会 学 社 会
学
栄 養 学 栄 養学
社 会 福 祉 学 工
学
機 械 工 学教
学
養芸
比地 較域 文研 化究 電 気 電 子 工 学情 報 工 学国 際 関 係 応 用 化 学
科 学 技 術 研 究 材 料 工 学
社 会 科 学 社 会 科 学 土 木 工 学
法
学
法学
建 築学
政 治 学 政
治
学 農学
農学
経 済 学 経 済 学 家 政 学 家 政
学
商
学
商 学 芸 術 学音
楽2
授与者
表 3 ・ 4 は ,平成 4 年 1 0 月期 よ り 6 年 1 0 月期 までの 申請者 と学位取得者 ( 本論 中では授与者 と呼 ぶ )数 の専攻分 野別一覧 であ る。 カ ッコ内の数字 は短期 大学 ない し高等専 門学校 の専攻科 に在学す る もので,見込 み 申請 を行 った ものの人数 (内数 ) を示す。
学位授与 の可否 を決め るため の審査 は次の よ うに行 われ る D
申請者 は必要 な単位 を修得 した うえで単位修得 を証 明す る書類 を学位授与機構 に提 出す る 。 さ ら に同時に学修成果 を提 出す る。
学修 成果 は, 原則 として レポー トの形式 で提 出 され るQ レポー トは 1 2, 000 字か ら 2 0, 000 字の 日本 語 で作成す るこ とが求め られてい る (ただ し専攻分 野 「 理学」 では 8, 000 字か ら 2 0, 000 字 )。なお専 攻分野 「 芸術学」 では美術作 品の写真,音楽 の演奏 等 を撮影 した ビデ オテー プ,美術作 品 としての ビデオテー プ を, レポー トに替 わ る学修 成果 として 申請時に提 出す るこ とが で きる。
試験 は提 出 され た学 習成果 の内容 に基づ いて行 われ る。 レポー ト提 出者 に対 しては小論文試験が 行 われ,芸術学 で レポー ト以外 を提 出 した者 には面接試験が行 われ る。 レポー トを提 出 して筆記試 験 を受 け た ものに対す る面接試験 は行 われ ないo
ここでは まず, これ までの学士 の学位取得 者の プ ロフ ィールにつ いて若干 の分析 を試み る。
表
3
申請 者数申請期 4.10 5.04 5.10 6.04 6.10
計
文 学 1 (9)10 (9)ll教 育 学 1 1 2 4
社 会 学 1 1
教 養 1 1 2
学 芸
1 1社 会 科 学 1 1
法
ノ
学 4 1 5経 .済 学 1 1 1 3
経 営 学 1 2 3
商
学
1 (7)7 (7)8理
学
1 3 2 6看 護 草 30 (10)15 35 (ll)33 (21)113
保健衛生学 4 15 26 45
栄 養 学 (4)4 (4)4
工 学
(47)49 3(121)128(168)180 家 政 学 (2)2 (2)2 芸 術 学 1 (33)44 9(115)126(148)180計
5 33 (90)117 69(269)345(359)569表 4 授与者数
申請期 4.10 5.04 5.10 6.04 6.10 計 文
学
1 (5)5 (5)6教 育 学 1 1 1 3
社 会 学 1 1
教 義 1
0
1学
芸
1 1社 会 科 学
0 0
法
学
2 1 3経 済 学
0
10
1経 営 学 1 1 2
商
学
1 (6)6 (6)7理 学 1 3 1 5
看 護 草 13 (6)8 20 (8)19 (14)60
保健衛生学 4 13 26 43
栄 養 学 (4)4 (4)4
工 学
(44)46 3(116)123(160)172家 政 学
0 0
芸 術 学 1 (28)38 9 (95)105(123)153 計 3 15 (78)101 51(234)292(312)462 (カ ッコ内は認定専攻科修 了見込み者等 で, 内数 であ る)
まず授与者の男女比は,図 1 に示す ように全授与者462 名 中男性21 5 名女性2 47 名 とほぼ同率 である 。
年齢別 にみ ると多 くの専攻科在籍者が修 了年 を迎 える22 歳が258 名 と最大の年齢集 団 を形成 しているO このために授与者の平均年齢は2 4. 04 歳 と苦 いが,図 2 にみ られ るように年齢の広が りは21 歳か ら 51 歳 まで と広 い。 また授与者の本籍地 は, 国内の47 都道府県すべ てにわたっている D また外国籍 を持 つ者につ いて も,大韓民国の 1 名, ドイツ連邦共和 国の 1 名 に, それぞれ学士 ( 工学 ) と学士 ( 芸 術学 )の学位が授与 されている。
さらに, これ ら授与者 を,先に 「申請」の項 で述べ た学位 申請のための基礎 資格別 にみ る と次の よ うな数字が得 られ る。
基礎 資格 1.修業年 限
2年 の短期本学 を卒業 した者 ・高等専 門学校 を卒業 した者
332名 基礎 資格 2.修業年 限 3 年 の短期大学 を卒業 した者 91 名
基礎 資格 3 .大学に 2 年以上在学 し 62 単位以上 を修得 した者 3 9 名 これ をさらに細か く分析す ると,以下の よ うにな る。
基礎 資格 1 の うち
修業年 限 2 年 の短期大学 を卒業 した者 1 6 9 名
高等専 門学校 を卒業 した者 1 63 名 基礎 資格 2 の うち
看護系短期大学 を卒業 した者
60名 保健衛生系短期大学 を卒業 した者 31 名 基礎 資格 3 の うち
大学 を中途退学 した者
20名 (うち学部飛び級 で大学 院に進学 した者
6名 ) 大学 を卒業後 さらに単位 を取得 した者
19名
この結果 をグラフに表 した ものが図 3 であ るD内側 の円が基礎 資格 の別,外側 の円が基礎資格 を 得 た学校 の別 を表 わ しているD
以上, 平 成
6年
10月期 までに申請 を行 い学士 の学位 を得 た
4■62名 につ いて大 まかを分析 を行 ったO 次 いでア ンケー トに対す る回答の分析 に移 る。
図
1 授与者男女比 図 2 授与者年齢別構成
図
3 基礎 資格別構成
Ⅰ 調査結果
1
調査の実施
学士 の学位 を授与 された者に対す るア ンケー トは,郵送 に よ り実施 されてい る。学位 を取得 した 者には本人あてに学位記 を郵送 してい る。調査 に際 しては原則 として, この学位記に同封 したア ン ケ‑. ト用紙 を,学位記の受領証 を機構 あてに返送す る際に同送す るよ う依頼 してい る。 これ までの 集計では,平成 4 年 1 0 月期か ら6 年 1 0 月期 までに申請 を行 い学士 の学位 を授与 されたのベ462 名の う ち,3 8 0 名か ら回答 を得 ている (回収率82. 3%) 。 この うち 5 年 1 0 月期 に 申請 を行 い経営学の学位 を 授与 された 1 名 は,
6年 4月期 に工学の学位 を申請 し同様 に授与 されている。 この集計 では調査直 前の工学の学位 を取得 した者の 回答 として算入 した。
ただ し, この間の 申請の回数 5 回に対 して,ア ンケー トの実施 は 2 回であ る。第 1 回の調査期 間 は平成 6 年 9 月中旬か ら1 0 月下旬 までで, 4 年 1 0 月期か ら 6 年 4 月期 までに 申請 を行 い学位 を授与 された者のベ1 7 0 名 を対象に した。第 2 回の調査期 間は平成 7 年 3 月下旬か ら 4 月上旬 までで,この ときは 6 年 1 0 月期 に 申請 して学位 を得 た者のみ を対象 とした。 したが って,第 1 回の調査 では,調 査対象に よって学位授与か ら調査 までに
2年半近 くの期 間がある者か ら学位授与直後の者 まで,調 査の タイ ミングに差が生 じている。第
2回の調査 は授与直後に行 われた。
次に掲 げ るように,ア ンケー トの質問のなかには取得 した学位 の効果 を問 う項 目があ るが,取得 直後の回答者 と取得後一定の期 間 をおいた回答者 とでは この点に相違が生 じると考 え られ る。
‑58‑
2
回に わ た り実施 され たア ンケー トに 回答 した もの を申請期 別 に分 類 す る と次 の よ うに な る (カ ッコ内は 回収率 ) 0
第 1 回 ( 平成 6 年 9 ・1 0 月実施 )‑‥‑‑平 成 4 年 1 0 月 2 名 ( 66. 6% ) 5 年 4 月 1 2 名 ( 80. 0% ) 5 年 1 0 月 75 名 ( 74. 3% ) 6 年 4月 46 名 ( 90. 2% ) 第 2 回 ( 平 成 7 年 3 ・ 4 月実施 )‑‑‑ ・ ・ 平 成 6 年 1 0 月 245 名 ( 83. 9% )
各期 ・各専 門分 野 ご との 回答者 の 内訳 は表 5 に示 した。以下 の報告 は,これ ら 3 80 名 の学位 取得 者 に対す るア ンケー ト結果 の分析 であ る。
表 5 回答 者数
申 請 期
専 攻 分 野 4. 1 0 5. 0 4 5. 1 0 6. 0 4 6. 1 0 計
文 学
1 5 6
教 育 学
1 1 1 3
社 会 学 1
1
教 養 1 0 1
学
芸
1 1法
学 一1 1 2
経 済 学 0
1
01
経 営 学 0
1 1
商 学 1
6 7
理
学 1 3
04
栄 養 学
3 3
看 護 草
1 0 7 1 9 1 6 5 2
保健衛生学
4 l l 2 4 3 9
工
学3 3 2 1 01 1 3 6
芸 術 学
1 2 7 8 8 7 1 2 3
ア ンケー トは,学位 取得 に関す る 6 項 目の 問 い と,学位授 与機構 の業務 に関連 す る 「 参考 」 の 問 い 2 件 か らな って い る。 その書 式 は資料 1 に示 した通 りで あ るO質 問 内容 は下 記 に一括 して掲 げたo
以下 ,学士 の学位 取得 につ いて, ア ンケー トの質 問項 目に拾 って 回答 の分析 を行 うO なお, この
ア ンケ」 トの 回答 中, 明 らか に 回答者 の誤 認 に基づ くと思 われ る矛盾 が発生 した場合 には, 集 計 の
際 に適宜修正 を加 えて い る。
ア ンケ ー トの質問内容
問 1 学位授与機構 による学士の学位授与制度 をどこで知 りま したか。( 選択肢 ・複 数 回答 )
問 2‑ 1 学士の学位 を取得 しようとした動機 は,次の どれですか。( 選択肢 ・複数 回答) 問 2‑ 2 特 に強 い理 由 を選 ぶ とした らその うちの どれですか ( 選択肢 )
問 3 学士 の学位授与の 申請 をされた ときの職業 は,次の どれですかD( 選択肢 ) 問 4 学士の学位取得後の進路は,次の どれですか。( 選択肢 )
間
5‑1学士の学位 を取得 したことにつ いてあなた 自身 どの様な感想 をお持 ちですか。
( 選択肢 )
問 5‑ 2 何か具体的に感想があ りましたら回答栗の所定欄にご記入 くださいD(自由記述) 問 6 学位授与機構 の行 ってい る学位授与制度 につ いて, どんなこ とで も結構 です
ので, 回答票の所定欄 に ご記入 くだ さい。( 取得 した学位が役立 っているか, 学位 を取得 したこ との効果, な ど)
1
学位授与機構の学士の学位授与制度 をどこで知 ったか
間 1 では,学位授与機構が行 っている学位授与の制度 をどの よ うに して知 ったか とい う,情報へ のア クセスの手段 をたずねた。その結果が表 6であ る。 この情報‑ のア クセスが もっ とも容易に行 われ ると考 え られ るのは,短期大学 ・高等専 門学校 の認定専攻科 であ る。先 にも述べ たよ うに学位 授与機構 は, これ ら専攻科 で修得 された単位 が学士 の学位取得 に必要 な単位 に該 当す ることを認定 している。 したが って これにあた る各専攻科 では,在籍者に学位授与機構 による学位授与制度の周 知が行 われてい るo この こ とを反映 して,学位授与機構 に よる学位授与制度 をどこで知 ったか とい う問いでは,専攻科在籍者 ( 見込み 申請者 )252 名 中 25 0 名 ( 99. 2%)が 「出身 ( 在学 )校 で」 と答 えている。
表 6 情報の経路
回 答 数 比 率
1出身 ( 在学)校で
347 91.3%2
新聞 .雑誌等で
12 3.2 3TV T ラジオ等で
3 0.8 4友人 .知人か ら聞いた
20 5.35
その他
13 3.4見込み 申請以外の者,す なわちす でに学校 を触れていた申請者が この制度 を知 った経路につ いて は図
4に示 した。
‑ 6 0‑
図
4 情報の経 路 ( 見込み以外 )
出身校 で
新 聞 .雑誌 で 0(複数 回答)(人)
97 ll
TV
友人 .知人か ら.ラジオ等 でその他2
1
7 lll l l l l l l l l l l
これにみ られ るよ うに, 出身校 で 情報 を得 た申請者が もっ とも多 く,全体 の約70 パー セ ン トを占 め てい るO次 いで友 人 ・知 人か ら
(12.3% ),新 聞,雑 誌 で
(8.0% ),テ レビ .ラジオ等 で
(1.4% )‑とな って い る。 その他
(8.0% )の 内訳 としては,放送大学,文部広報 な どの名前が挙が ってい る。
2 . 学士の学位 取得の動機 ■ \
問 2 では, 申請者が学士 の学位 を得 た, そめ動機 につ いてたずね た.ア ンケー トの問 2‑ 1 の複 数 回答 をま とめ た ものが表 7 であ り, 同時に図 5 に図示 した。
表
7
学位取得 の動機‑
動機 (複数 回答 ) 特 に強 い理 由回答数 比率 回答数 比率
1 自分 に有益 (生涯学 習 ) 318 83.7% 181 47.6%
2 自分 の仕事 に とって有益 171 45.0 44 ll.6 3 就職や転職 に有益 187 49.2 63 16.6 4 進学 に必要 110 28.9 63 16.6 5 資格等取得 に必要 23 6.1 8 2.1
6 その他 24 6.3 16 4.2
無 回答 5 1.3
図
5
学位取得 の動機生涯学習 職 業 に有益 就職 ・転職 に有益 進学 に必要 資格取得の ため その他
0
50 100 150 200 250 300 350( 人)
ここでは, 回答者の83. 7 パーセ ン トにあた る31 8 名が,「自分 に有益 と思われたか ら ・生涯学習の 一環 として」 と答 えているD ここには,近年 の生涯学習 に対す る意識の高 さ と,学 んだ こ とに学士 の学位 とい う形での評価 を受け るこ とへ の希求が見て取 れ る。
さらにア ンケー トでは,学位取得 の動機 の うち,特 に強い もの をたずねたOその結果 をまとめ た ものが次に示す 図 6であ る。
図 6 特に強い動機
ここにみ られるように, 特に強い動機の中 でも. r 生涯学習」とい う動機が もっとも大 きい割合
(47.6%)を占めている。次 いで 「 就職 ・転職 に有益」 と 「 準学 に必要」が同率
(16.6%)となっているO ま た 「資格取得 のため」 とした ものは,教員免許,建築士,学芸員な どの資格 を得 るため に学士 の学 位 を必要 としていた。「その他」 の動機 としては,「 教授 ( 教師 )の勧め」, 「 昇級に関係す るか ら」,
「( 高専卒業後 )一度就職 して学歴社会 を感 じたため」,「 みんなの意欲 につ られて」,「 専攻科修 了の 学力 を評価 してほ しか った」 こ とな どが挙 げ られているO
この,特 に強い動機 に関す る問いに対す る回答 を,見込み 申請,見込み以外の 申請者 ごとに分け て分析 した ものが次に示す図 7‑ 1・2 であるo
図
7‑1特に強い動機 ( 見込み) 図 7‑2 特に強い動機 ( 見込み以外)
‑ 621
ここで注 目すべ きなのは, 「 進学 に必要 」 とい う回答 の比率 が,見込 み 申請者 (1 5. 5%)よ りも見 込み以外の 申請者 ( 1 8. 8%)に大 きい とい う点 であ る。 これは次項 で述べ る申請者の職 業 ともかか わ る点 であ るが,見込 み以外の 申請者 の約
76パーセ ン トが フル タイムの職 業 をもちなが ら,進学‑
の意志 を持 って い るこ とが推察 され る。実 際 に 「 進学 に必要」 と回答 した ものの うち
66パーセ ン ト が フル タイムの職 業 を持つ社会 人 であ った。
この結果か らは, この問いの 中で も, 見込み 申請 ・見込み 申請以外 に共通 して もっ とも高 い割合 を占め た 「 生涯学 習」 とい う回答 の 内容 を考 え る際に重要 な示唆 を得 られ る。す なわ ち,学位取得 の動 機 を 「生涯学 習」 とした回答者 に とって も,学士 の学位取得 それ 自体 が 「生涯学 習」 を意味す るの ではな く,学士 の学位 は生涯学 習に適 した環境 を整 え るため の要素 の一つ であ る ととらえ られ てい る とも考 え られ る。 したが って ここでは,学位取得 の動機 として 「 生涯学 習」 をあげた回答者 の 中に,潜 在的 な進学希望 者が含 まれて い る可能性 も指摘 で きる。
3 学位授与 申請時 の職 業
問 3 では,学位 の授与 を申請 した ときの職業 をたずねてい るD この, 申請者 が学位 を申請 した と きの職 業 は, 申請 時に学位授与機構 に提 出 され る書類 には記載 されないO これは,学位 審査 が 申請 者の修得 した単位 と提 出 された学修 成果,小論文 ない し面接試験 の結果 として現 れ る申請者 の学 力 のみ を基準 に してな され, 申請者 に関す るそれ ら以 外の情報 は必要 とされていないため であ る。 し たが って ここに示す職 業別構 成 は,学位取得後 のア ンケー トに回答 した者 に関 してのみ,学位授与 機構 が把握 したデー タの集積 であ る O 全体 の 回答の結果 は表
8に示 した.
表
8 申請時の職業
回 答 数
比率
1
会社具等
12 3.2%2
公務員
ll 2.93
教員
15 3.94
保健 .医療関係
44 ll.65
自営業
0 0.06
農業等
0 0.07
家庭の主婦
0 0.08
学生 短大専攻科
144 37.9高等専攻科
124 32.6大学院
8 2.1その他
8 2.19
そあ他
14 3.7また, この 申請時の職 業 につ いては, 見込 み 申請以 外の 申請者 に関 してのみ集計 した結果 を図 8
に グラフで示 した。 これは見込み 申請者がすべ て短期 大学 ない し高等専 門学校 の専 攻科 に在学 中に
学位 を申請 してお り, したが って 申請時 は学生 であ った こ とが明 白をため であ る。
図 8 申請時の職業 ( 見込み以外)
前項 で述べ た よ うに, 見込み以外の 申請者 の約
76パーセ ン トは何 らか の フル タイムの職 業 を持 っ てい る。なか で も保健 医療 関係 の職 業 に就 いてい る ものは全体 の
46.8パーセ ン トであ り, これは全 有職 者 の うちの約
61パーセ ン トに相 当す る 。 なお, た とえば国立大学 医学部付属病 院の看護婦 の よ うに,公務 月 であ りかつ 医療保健 関係 の職 業 に就 いてい るものは, ここでは医療保健 関係職 に分類 してい るo次 いで 多いのは教員の
11.8パーセ ン ト 次 いで学生 の
11.1パー セ ン トであ る.見込 み以 外の授与者 のなか には大学 の学部か ら飛 び級扱 いで大学 院に入学 し, したが って学部 を卒 業 してい ない (出身大学 では学士 の学位 を得 て いない)大学 院学生が 6 名含 まれて い るが, これ ら大学 院学 生 は この,学生
(ll.1% )に分類 されてい る。
さ らに この 申請 時の職業 を専攻分野 ご とに分類す る と次の表
9が得 られ るD ここで特徴 的 なのは, 会社 員 ・公務 員 ・教 員等 の職種 の 申請. 者 の専攻分野が各分 野 に分散 して い るのに対 して,保健 医療 関係職 につ いて い る申請者 の専攻分 野が理学 ・看護学 ・保健衛 生学 の 3 分野 に収赦 して い る点 であ るO この こ とか らは保健 医療 関係 の職 業 に就 いてい る授与者 が,職 能 に密接 に関連 した学修 を行 い, 学位 を得 る傾 向が見て取 れ るO
表9
申請時の職業 ・専攻分野別 ( 見込み以外)
会 社 員 公 務 員 教 員 保 健 医療
学
生 そ の 他文 学 1
教 育 学 1 1 1
社 会 学 1
教 養 1
学 芸
1法 学 1 1
経 済 学 1
商 学 1
経 営 学 1
理
学
1 3看 護 草 3 1 21 15
保 健衛 生 学 2 4 ll 22
工 学
3 2 4 2芸 術 学 2 1 10 9
‑ 64‑
4
学位取得後の進路
間 4 では,学位取得後の進路 をたずねた。 この結果 をつ いて まとめ た ものが表1 0 である。
表
1 0
学位 取得後 の進 路回答数
比 率
1 就職 した 184 48.4%2 転職 した 3 0.8
3 進学 した 66 17.4 4 変 わ らない 90 23.7 5 その他 37 9.7
さらに表1 0 の内容 を図
9に図示 した。
図9 学位 取得 後 の進 路
この図 9 に見 られ るように,授与者の半数近 く ( 4 8. 4%)か ら 「 就職 した」 とい う回答が得 られ た.次 いで 「 変 わ らない」 と回答 した ものが
23.7パーセ ン ト,「 進学 した」と答 えた ものが
17.4パー セ ン ト,「 転職 した」と回答 した もの0. 8 パーセ ン ト,その他9. 7 パーセ ン トとなっている。「その他」
とした回答の具体 的な内容 としては,「 大学 院受験準備」,「フ リー ター ・アルバ イ ト」,「フ リーの創 作活動」 な どが挙 げ られている。
そ して, この問いに関 して も見込み 申請者 と見込み以外の 申請者 に分 けて集計 を行 った。その結 果 は次の図1 0‑ 1 ・2 に示 している. ここで 目を引 くのは,見込み 申請者の半数以上 ( 6 4. 3%)が 就職 してお り, また見込み以外の 申請者 においては,ほぼ同率 ( 6 4. 8%)で 「 変化 な し」 とい う回 答が得 られてい る点であ る 。 ア ンケー ト回答者 中見込み以外の 申請者
128名 につ いて平均年齢 を算 出 す ると約
32歳 とい う数字が得 られ るが,先に も述べ たよ うに見込み以外の 申請者の約
76パーセ ン ト が フル タイムの職業 をもって学位 を申請 したこ とと,平均年齢が見込み 申請者に比 して約 1 0 歳高 い
こ とが, この学位取得後の進路 「 変化 な し」 とい う回答の割合 の高 さに影響 している とも考 え られ
る。
図 1 0‑ 1
取得後 の進路 (見込み) 図1 0‑2
取得後 の進路:一.(見込み以外)4‑2
取得後の進路 と学位取得 の関係
では,前項 で述べ た授与者 の進路 に,取得 した学位 は何 らかの関係 を持 って い る と考 え られて い るのだ ろ うかo この こ とにつ いて 当事 者 の主観, に しー たが って得 た回答 を,進路 の種類 ご とに表 1 1 に ま とめ た。
表 日
進路 と学位 の関係就 職 L
. 比 率
革 .職比 率
進 学比 率 関わ りがある
64 38.4% 1 33.3% 46 69.7%関わ りはない
65 35.3 1 33.3 9 13.6どちらともいえない
50 27.2 1 33.3 10 15.2無回答
5 2.7 0 1 1.5ここでは学位取得後,就職 ・転職 ない し進学 といった よ うに進路 に何 らかの変化 が生 じた と答 え た授与者のみ を対 象に集計 し, 「 変化 な し 」 「その他」 と回答 した ものにつ いては集計 を割 愛 した。
この結果 を同心 円 グラフで表 した ものが次の図1 1 であ る。 これ らに見 られ るよ うに,学士 の学位
図1 1
進路 と学位 のL関係‑ 66‑
は 「進 学 」 とい う局 面 で,その重 要 性 をも っ と も発揮 す る こ とが 明 らか で あ る。 「就職 」に関 して は 学 位 と進 路 に 関 わ りが あ る と感 じて い る もの は ほぼ 同数 , また学 位 取 得 後 転 職 した もの は表 1 0 に も あ るよ うに母 数 が 3 名 と小 さい ため , こ こ では集 計 結 果 を表 示 す るに とどめ る。 さ らに, この結 果 を進 路別 に, 取 得 した学 位 の専 攻 分 野 ご とに分 類 した結 果 を表
12‑1 ・
2・
3と して示 した。
表 1 2‑ 1 就職 と学位取得
関 係 が あ る 関 係 は な い どちらともいえない
無 回
答計
文
学
1 1教 育 学
1 1社 会 学
教 養
学 芸
社 会 科 学
法
学
経 済 学
商
学
2 3 1 6経 営 学
理
学
1 1看 護 学
2 15 8 1 26保健衛生学
栄 養 学
1 1 2.工 学
49 20 18 1 88家 政 学
芸 術 学
9 26 22 2 59計
64 65 50 5 184表 1 2‑2 転職 と学位取得
関 係 が あ る 関 係 は な い どちらともいえない
無
回答 計
文 学
教 育 学 社 会 学
教 養
学
芸社 会 科 学
法
学
経 済 学
商
学
経 営 学
理
学
看 護 草
1 1保健衛生学
1 1栄 養 学
A工 学
1 1家 政 学 ■
: 芸 術 学
表
1 2 T 3
進学 と学位取得関 係 が あ る 関 係 は な い
どちらともいえか 、 無
回 答 計文 学 1 1
教 育 学 社 会 学
教 養 1 1
学
芸社 会 科 学
法
学
1 1経 済 学
商 学
経 営 学
理
学
看 護 草 1 1
保健衛生学 4 4
栄 養 学
工 学
31 1 32家 政 学
芸 術 学 9 8 8 1 26
計 46 9 10 1 66
5
学位 を取得 した ことの感想
問 5 では,学士 の学位 を得 たこ とに対す る授与者の感想 を,満足度 を軸 にたずねたOその結果が 表
13である。
表
1 3
学位取得 の感 想満 足 度 回答数
比 率
大変 満 足 235 61.8%
まあ満 足 125 32.8
どち ら ともい えない 17 4.4
やや 不 満 1 0.3
か な り不満 1 0.3
無 回答 1 0.3
上記の表に も見 られ るよ うに. 「 大変満足」と回答 した ものが全体 の
61.8パーセ ン ト,「まあ満足」
とした ものが
32.8パーセ ン トで,全体 の約9 4. 7 パーセ ン トにあた る
360名が,程度の差 こそあれ学士 の学位 を得 たこ とに満足感 をもっているこ とが窺 える。
では,この学位取得後の感想 と学位取得後の進路には何 らかの関係が兄いだせ るだろうかD次に掲 げる図
12‑ 1・2は,それぞれ進路の満足度別構成 と,分析軸 を逆に した満足度の進路別構成であるO
ここで注 目すべ きなのは,図
12‑ 2の進路 「 進学」において,学位取得 の感想 を 「 大変満足」 と す る回答が71 パーセ ン トと,と くに高率 を示 している点であ ろう。この満足度 の高 さには,項 目 4‑
2
で述べ たように進学 と学位取得が高 い関連性 をもってい るこ とが反映 されている と考 え られ る。
‑ 68‑
ただ し, この点 をの ぞけば,満足度別進路の統計,進路別満足度 の統計双方において 目立 った特徴 は見 られない。
図 1 2‑ 1 学位取得の感想 ( 満足度別進路)
大変満足 まあ満月
どちE ∃
l % 国
∫
∫
‑ l l l l l l l l l l l l l l ‑ ‑ . ‑ , A ‑ I
■ ‑ ■ ■ ■ ■ ■ l l l l l l l l l l l l l l l ‑ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■
屡 . : . , ; : = : : f f = = i … . ̲ : . : . : . 二 . : . : . : , : , : . ‥ . : . = . ̲ 包 冒
図 1 2‑2 学位取得の感想 ( 進路別満足度 )
6 学位取得 ・学位授与制度 への感想
ア ンケー トでは
5‑ 2として学位取得 の具体 的な感想, また 6として学位授与制度 その ものへ の
意見 を問 うているOア ンケー トのなかでは これ らの 2 項 E ] だけが記述式 で, その 回答の内容 は両項
目にわたって相 い似 た ものになっている。 したが ってここでは 5‑ 2 , 6の 2 項 目をま とめて扱 う ことにす る 。
前項 で もふれたように,学士 を取得 したこ とに対す る回答者の満 足度 の高 さを反映 して, ここで の記述 もおおむね ポジテ ィブな ものが 多 く見受 け られ る。本論 の 2 の項 目に示 した ように,学位取 得 の動機 を 「自分 に有益 と思 ったか ら ・生涯学習の一環 として」 と回答 した ものが半数近 くを占め たが, それに呼応す るように,学位取得 に よ り 「自信が もてた」 とす るもの も多い。た とえば 「 昼 夜研究に励み,合格す るこ とが で きとて もう才Lしい。今後 は大学卒 ̀ ( 学士 ‑・ 引用者註 ) としての 自 覚 と誇 りを持 ち,勉学 ・勤務 に努力 しようと思 う 」 ( 看護草 ) ,「自分 自身の 自信 につ なが った と思 う」
( 美術 ) ,「これで大卒 の友達 に引け 目を感 じずに,対等につ き合 えると思 う 」 ( 土木工学 )な どの感 想が散見 され る (カ ッコ内は学士 の 申請 の専攻 区分 ) 。また 「 専攻科 との両立 で放送大学 に通 い,レ ポー トを完成 させ るこ とは大変 だった 」 ( 看護学 ) ,「 夜勤の前後に大学 に通 い単位 を取 るこ とは大変 だった 」 ( 看護草 )とい う意見か らも,苦労 して取得 した学位 であ るための満足度 の高 さが推察 され るO さらには 「 一般の ( 4 年制 ‑引用者註 )大学 では学部卒 で無条件 に学位 が与 え られ るのに高専 専攻科卒業者は学位授与機構 の審査 を受けねばな らない。( 学力においては同等か それ以上 であると 自負す るので)差別感 を感 じる 」 ( 情報工学 )とい う高専見込み 申請者の意見 もあった。これは 4 年 制大学 も一定の条件 を満た さなければ卒業 で きない とい う現実 とは相容 れない意見であ るが, 申請 のための単位 を積 み上 げ,学修成果 を完成 させ るまでに払われた労 力の大 きさを窺 わせ る。 また, 基礎 資格該 当後に積 み上 げ るべ き単位 の うち1 6 単位以上 を大学 で得 るよ うに定め られてい る条項に 対す る疑問 も何件か提示 されているが, これはほ とん ど高等専 門学校専攻科 の見込み 申請者か らの 意見であったO
申請時に提 出 した学習成果に関 して も,「 論文の評価 を得 たい 」 ( 商学 )な どの意見が寄せ られて いる。あ るいは音楽の学位取得者か らは 「 面接時にア ドバ イス をして くれた面接官の名前が知 りた い」 とい う意見 も得 られている。
また, 申請か ら授与 までの手続 きに関 して も, 「 試験会場 を増や してほ しい 」 ( 応用化学 ) とい う 意見 も多 く見 られた。現在学位授与機構 の試験は年 に 2 回東京会場 と大 阪会場 の 2 会場 で行 われて いるが,面接試験 は全 国 1 会場 とい う状況 もあ り,専攻の区分が美術 であって当 日会場 に作 品 を搬 入す る必要 のあった授与者か らは この よ うな回答が 多 く寄せ られてい る。 また,大学 院受験の 申請
とのかねあいで合 否の判定の通知 を早めては しい との意見 も出 されている。
さらに職業 ・進学等,学位取得 の社会 的な影垂 につ いては,「 就職 したが, 4 年制大学卒業者 と同 じ待遇 を受 けている 」 ( 美術 ) , 「 給与は 4 年制大学卒 として扱われている 」 ( 看護 )「 大学院‑ の進学 や研究生 としての入学 の可能性がで きた 」 ( 検査 技術 ) ,「 大学 院に進学 した 」 ( 機械工学 )な どの報 告 が散見 され る反面, 「 学位授与制度が よ く知 られていないため,就職先 では大卒 と同 じ待遇 は受 ら れずにいる 」 ( 電気電子工学 ) ,「 学位授与機構 の存在 を知 らない企業が 多 く,就職 時に短大卒 として 扱 われた 」 ( 商学 ) とい う報告 も多 く見 られ る 。
‑ 7 0‑
お わ り に
以上,平成
6年
10月期 までに学士 の学位 を申請 し,審査の結果学位 を授与 された者へ のア ンケー ト調査 の結果 を,解 説 を交 えなが ら紹介 して きた。 この結果か らは,学位 の 申請者,授与者 ともに 短大 ・高専 の見込み 申請者が大 きな比率 を占めてお り, したが って学位授与機構 の学士 の制度 は出 身校 で知 わた とい うものが大半 であるこ とが改めて明 らかになった。 また見込み 申請者以外の 申請
I
者 につ いては保健 医療関係 の職業 に就 いている者か らの 申請の割合 が と りわけ高 いこ とも示 された。
学士修得後の進路 は就職 した ものが約半数 を占め るが,取得 した学位 との関係 は進学 した者におい て よ り強 く認識 されている。 また授与者は学位 を得 た こ とにおおむね満足 しているが,本制度の社 会 におけ る知識等,学位授与機構 自体 の周知活動 の必要性 を示唆す る内容 ともなっている0
なお この調査 と単純集計 は学位授与機構管理部学務課が担 当 し, それ以外の集計 ・分析 は森が担 当 したが,本論の文責 は森 に帰す るものであるo
今後学士 の学位 申請者 は増加す るこ とが予想 されてお り, またこの追跡調査 も引 き続 き実施 され
る。集計結果 は本紀要 において も順次報告 す る予定 である。
〔 資料〕
1 . これか ら質問させ ていただ くこ とが らのそれ ぞれつ いて, あなた 自身にあては まると思 わ れ る項 目の番号 と同 じ (回 答 票)の番号 を
○で囲んで くだ さい。
2.「その他」や 「( 具体 的にわかれば : ) 」 等につ いては番号 の後の ( )に記入 して く だ さい0
3.記述 回答につ いて も (回 答 票)の所定欄 になんな りとご自由にお書 き くだ さい。
4.終わ りました ら (面 官 膏 )だけ をご返送 くだ さい.
問 1 学位授与機構 に よる学士 の学位授与制度 を, どこで知 りま したかDあては まるものにい く つ で も ○ をつけて くだ さい。
1 出身 ( 在籍 )の学校 で
2 新聞 ・雑誌等 で ( 具体 的にわかれば : 3 テ レビ ・ラジオ等 で ( 具体 的にわかれば : 4 友人 ・知 人か ら聞いた
5 その他 ( 具体 的に
問 2‑1 学士 の学位 を取得 しよ うとした動機 は,次の どれですか。あては まるものにい くつ で も ○ をつけて くだ さい。
1 自分 に有益 と思 われたか ら ( 生涯学習の一環 として)
2自分の仕事 に とって有益 と思 われたか ら
3 就職や転職 に有益 と思 われたか ら 4 進学す るため に必要 であったか ら
5 資格等の取得 のために必要 であったか ら ( 資格等の名称 : 6 その他 ( 具体 的に : )
問 2‑2 特 に強い理 由 を一つ選 ぶ とした らその うち どれですか。(
問 3 学士 の学位授与の 申請 をされた時の職業 は,次の どれですか。
1 会社員 2 公務員 3 教 員 4 保健 ・ 5 自営業 6 農業等
・銀行員等 ( 企業, 団体等 に勤務す る方 ) ( 公務員で教員 である方 を除 く)
( 教職 に従事す る方 ) 医療関係
( 商店等個 人で営む方 )
( 農業,林業,漁業等 に従事す る方 )
7家庭の主婦
8 学 1短期大学専攻科 の学生
2高等専 門学校専攻科 の学生 3大学 院の学生
4
上記以外の学校等の学生 ( 具体的 に
9その他 ( パー ト ・アルバ イ ト,職業 を持 たない方 等 )
‑ 72‑
問
4学士 の学位取得後 の進路 は,次 の どれ ですかD 1 就職 した
2
転職 した
3 進学 した ≡ ]一一
4取得前 と変 わ らない 5 その他 ( 具体 的に :
1 あ る 学位 の取得 に関 わ りが
2な い
3 どち らともいえない
問 5‑1 学士 の学位 を取得 した こ とにつ いて あなた 自身 どの よ うな感想 をお持 ちですかc l 大変満 足 して い る
2