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は しがき
目 次
長谷川成一 「 津軽藩宝暦改革の一断面 ‑寺社政策を中心 こ‑」
はじめに
1、 「 高岡霊験記」 にみえる宝暦改革の寺社に対する政策 ‑ 2 、 「 弘前八幡宮社務 日記」を通 じてみた宝暦改革の寺社政策
く 1 〉 改革開始期の動向 ( 宝暦 3・4 年)
く 2 〉 改革政策の展開と変質に至 る時期 ( 宝暦 5・6 年) く 3 〉 改革終末期の状況 ( 宝暦 7・8 年)
3、1 8 世紀中後期の社会変動 と在地の下級社家層 村落民衆 と社家の抗争
修験 ・山伏 との村落における抗争 おわ りに
小島康敬 「 乳井貢の実学思想 と 「 陸稲記 」」
は じめに
1 、宝暦改革直前の藩財政 2 、 「 武門天命の職」 と実学
3 、 『 陸稲記』
宝麿〜安永期研究文献一覧
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は し が き
この研究 は、 「 転換期北奥藩の政治 と思想一津軽藩宝暦改革の研究 ‑」 と題 し、平 成 2・3 年の 2 年度にわたって実施 された。研究組織な らびに研究経費、そ して研究
目的、研究の経過は以下の通 りである。
■研究組織
研究代表者 :長谷川 成一 ( 弘前大学人文学部教授)
研究分担者 :小島 康敬 ( 弘前大学人文学部助教授、現在、国際基督教大学準教授)
研究協力者 :浅倉 有子 ( 山形県立米沢女子短期大学講師)
I研究経費
平成 2 年度 1
,200 千円 平成 3 年度 600 千円 計 1,800 千円
■研究の目的
日本列島のなかで も積雪寒冷地帯に位置 し、水稲単作地域で もある北奥の津軽藩は、
1 7 世紀末か ら1 8 世紀に入 って冷涼な気候が長期にわたって続いたことか ら、稲作の不
作現象 に悩 まされることになった。それによる影響 は、直接的には飢鯉や藩財政の窮
迫 という形であ らわれたが、 これ らの現象は、藩政成立期以来の領内における支配統
制浅横を弛緩 させ、藩政全体をおおう体制的な危機を招来す るものであり、また領主
的危機を惹起す るものであった。 ここに転換期をむかえた同藩の構造的危機の徴候が
看取 されるのである。本研究では、深刻な領主的危機 に直面 した同藩 にあって実施 し
た初めての藩政改革‑ これは津軽藩において 「 宝暦改革」 と呼ばれている‑の実態を
分析 して、改革の指導者であった儒学者乳井貫が、 自らの思想を実現 させようとした
改革 について、政治史 ・経済史 ・宗教史 ・思想史など多面的な視野か ら、縫合的に改
革政策の実態 を追及 し、その特質を解明 しようとい う目的を もつ ものである。
r研究の経過
本研究 は、平成 2 年度 と 3 年度の 2 カ年 にわた って、次のよ うに実施 した。
① 弘前市立図書館蔵 「 国 日記」か ら、宝暦改革関係記事の抽出を図 り、そのほか同 館所蔵の岩見文庫 ・古図書保存会文庫の改革関係史料の調査収集を実施 した。
② 弘前大学附属図書館所蔵の 「 弘前八幡宮社務 日記」の宝暦改革期の記事内容の調 査 と収集。 な らびに前記 「 国 日記」の関係記事 との照合作業を実施 した。
③ 「 林制史資料」 マイクロフィルムか ら、林業関係記事を抽出。
④ 研究分担者小島氏 は、弘前市立図書館蔵の乳井の著作の写本類を精査 して、 F 乳 井貫全集』 のなかで も、 とくに大著である、 「 志学幼弁」の校訂 を実施 し、その校 異表を作成 した。 また乳井の数少ない文学作品を発掘 して、乳井研究 の視野を拡大
し
た 。⑤ 研究協力者の浅倉氏 は、宝暦改革の経済政策な らびに改革の研究史の見直 しにつ いて研究を進 め、津軽家文書の合同調査 に参加 した。
⑥ 宝暦 ・明和 ・安永期の全国的な研究状況を掌握す るため、研究論文を網羅的に ピ ックア ップ してカー ドに採録 し、文献一覧を作成 して当該時期の研究史 に資す るよ うに した。
⑦ 市外の史料所蔵機関への出張 としては、東京大学史料編纂所、国立史料館、国立 公文書館内閣文庫、などがあり、各機関においては宝暦改革の関係史料、な らびに 宝暦〜天明期 にいたる幕藩領主の関係史料を調査 し、史料原本撮影用のカメラを駆 使 して撮影 をお こな った。
■研究発表
長谷川成一 共編者 『図説 青森県の歴史 』 ( 河出書房新社 平成 3 年)
小島 康敬 「 津軽藩士乳井貢の赤穂四十七士及 び太閤秀吉批判 」 (『 論集江戸の思
想』 財団法人高崎哲学同設立の会 平成 2 年)
なお、本報告書 に掲載 した代表者長谷川成一 と分担者小島康敬両名の各論文 は、い ずれ も未発表 の新稿であ り、巻末の 「 宝暦〜安永期研究文献一覧」 は、代表者 と本学 大学院生泉正信君 との共同作業によって作成 した ものであ る。
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