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中国東北中大規模農家の農業機械利用方式に関する研究

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Academic year: 2021

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北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会,2020年129

中国東北中大規模農家の農業機械利用方式に関する研究

―中国吉林省龍井市の調査研究―

共生基盤学専攻 共生農業資源経済学講座 農業経営学研究室 李冠佑

1.はじめに

中国では現在,急速な経済発展に伴い,農業労働力の都市部への流出,農業生産条 件の改善,新たな農業技術の普及等が進行し,農業生産方式が大きく変化している。

特に農業機械使用の普及は,中国の農業において,資本が労働に取って替わる段階へ 突入したことを示している。こうした大きな背景の下で,小規模農家の分散経営を改 め,請負地の流通を通じた経営規模の適度な拡大等,新たな経営形式を探求する客観 的条件が作り出された。そして

2015

年,新たな農地政策により実質的な農地の自由 売買が許可され,大規模経営に必要な農地集積の動力になった。さらに,農業の発展 と共に農業機械のレンタルや農作業を代行する農業サービス会社も出現した。

しかし,中国の農業状況には大きな地域差が存在している。人口が密集している東 南沿海地域では,未だ零細農家が大部分を占める一方,相対的に人口が少ない東北地 域では,既に機械を利用する大規模農業生産段階に入った。この地域差を考慮すると,

中国における農業機械利用が,農家の収益性と生産意欲に与える影響を明らかにする ことは,中国農業の発展に重大な意義がある。

本論文では,中国で最も大規模農業生産が行われている東北地域の農家の農業経営 を分析し,当地域における農業機械利用方式を把握することを課題とする。

2.論文構成

上記の課題を明らかにするために,第1章では,中国農業機械化の現状とその機械 利用方式に関わる農業サービス会社について述べる。第2章で,調査地域である中国 東北地域に位置する吉林省龍井市の農業現状を説明した上で,第

3

章では,調査した 中大規模農家

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戸を機械利用方式別に三つのタイプに分け,それぞれの経営状況と 農業機械利用方式との関連を分析する。第

4

章では,上述した農業機械利用方式にお ける農業サービス会社の役割を分析する。

3.結果と考察

分析の結果,現在,中国東北地域の中大規模農家における経営状況と機械利用方式 は,以下の特徴を持つことが明らかになった。

① 農家の規模拡大にともない農作業の過程が機械利用と手作業に分離された。手 作業に必要な労働力の調達方法を見ると,臨時的な雇用に依存するタイプの農家と固 定的な労働力確保に投資する農家に二分される。

② 生産した農産物の販売については,卸売業者もしくは中間商人である農業サー ビス会社に農産物を販売するタイプと消費者に直接販売するタイプに二分される。

③ 農産物を消費者に直接販売する農家は,販路を開拓して高い販売単価を実現し,

高い収益性を実現している。このタイプの販売活動には「人脈」「資金」 「時間」の

3

つが重要な条件をなしている。この条件が障壁となり,農業サービス会社に農産物を 販売する農家が直接販売タイプへ移行することは容易ではない。

④ 中大規模農家の農業機械作業について見ると,「全部ないし一部の作業を自力

で操作」する農家と,販売活動に集中するために「機械作業の全部を雇用労働力が操

作」する農家に分化している。

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「8.1.4.2 評価の結果 (1) 工事の施行中 ア 建設機械の稼働に伴う排出ガス」に示す式を 用いた(p.136 参照)。.