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論文要旨

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Academic year: 2021

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(1)

学位授与番号:甲1093号

氏 名:神崎剛

学位の種類:博士(医学)

学位授与日付:平成31年2月27日

学位論文名:

Impactofanti‑glomerularbasementmembraneantibodiesandglomerular

neutrophilactivationonglomerulonephritisinexperimental

myeloperoxidaseantineutrophilcytoplasmicantibodyvasculitis.

(MPO・ANCA関連血管炎モデルにおける抗糸球体基底膜抗体の効果と好中球

の活性化)

学位論文審査委員長:教授大野岩男

学位論文審査委員:教授斎藤三郎教授黒坂大太郎

東京慈恵会 医科大学

電子署名者 : 東京慈恵会医科大学 DN : cn=東京慈恵会医科大学, o, ou, [email protected], c=JP 日付 : 2019.07.06 15:20:06 +09'00'

(2)

論文要旨

氏名 神崎剛 指導教授名 横尾隆

主論文

Impact ofanti‑glomerularbasementmembrane antibodies andglomerular neutrophilactivationonglomerulonephritis inexperimentalmyeloperoxidase antineutrophilcytoplasmicantibodyvascuhtis.

(MPO‑ANCA関連血管炎モデルにおける抗糸球体基底膜抗体の効果と好中球の活性化)

Golmnm1n,剖血Wa a"salaSdid]imlmmYhsljml"imom,Thkaflmi

Imnemitsu,Mdnilm Adn,KWotakaNagahamamsuhimNam,NObuoTbubm,Tblm劃limm,Aldraa]imizu.

NephrologyDialysismfansplantation.2016Apr;31(4):574‑85

要旨

【背景・目的】

ANCA関連血管炎は半月体形成を主体とする急速進行性糸球体腎炎を発症し高率に末期腎不 全を来たす疾患である。その発症機序にはANCAによる好中球の異常活幽上と血管内皮細胞障 害が挙げられているが、半月体形成の進展および増悪機序については未だ十分に解明されていな し$本研究はMPO‑ANCA関連血管炎モデルラットを用いて、MPOANCA関連腎炎における半 月体形成の増悪因子について検討した。

【方法】

近交系雄性WKYラットを用い、精製したヒトハ〃Oq]WO)蛋白を完全フロイントアジュバ

ン卜陥核死菌働、と百日咳菌毒素とともに免疫した。モデルは免疫8週後に屠殺し、腎機能 腎病理像、糸球体内の好中球発現と好中嚇田胞外トラップt'euは叩mexUamularmaps:NETb) 形成、糸球体内サイトカイン発現量(定量RTPCR)、血中サイトカイン濃度を検討した。さらに hh脛O勵晩疫群、好中球活幽鬮剥INF‑q,G‑CSF)、sub・nephrim誤血anu‑GBMAb投与群を

設け、半月体形成糸球体腎炎の増悪を試みた。またmvimにおいてモデルラットに誘導された

anti‑hWOAbと好中球の活幽上について横討した。

【結果】

ANCAMmrに差はなかったものの、sUb‑nWhri加翠nicann・GBMAb樵群において尿所見および 半月術隙卿t鋸を認めた。その血清では炎症性サイトカインTNFqq,好中球ケモカインⅨCL1, Wm2の̲上昇が認められ糸球体内でも好中球の異常活幽上とNEIbヲ洗覚、TNFu,[ⅨⅢ』1,MX2,

側Ⅲβの翻̲上昇力認められた。mvimの梼討では粍製anti・hMWAbによる好中細舌幽上

(INFF‑q,n・16の

【結論】

甥)および好中球ケモカイン嚇体Ⅸ呪1,[mR2の獺低下を認めた。

半月体形成糸球体腎炎の進展および増悪には炎症性サイトカインや好中球ケモカイン発現

上昇を始めとした糸球体内の炎症環境と異常活性化した好中球が血管内で留まるための好中 球ケモカイン受容体の発現低下が関わると考えられた。

(3)

学位論文審査結果の要旨

神崎剛氏の学位申請論文は主論文1編からなり、原題は「Impactof anti‑glomerularbasementmembraneantibodiesandglomerularneutrophn activationonglomerulonephritisinexpermlentalmyeloperoxidase‑

antineutrophilcytoplasmicantibodyvascuhtis」、 日本語題名は「MPO‑ANCA 関連血管炎モデルにおける抗糸球体基底膜抗体の効果と好中球の活性化」であ る。本研究は腎臓・高血圧内科横尾隆教授の指導により実施され、Nephrol Dialnansplant誌2016;31巻574‑585ページに掲載されたものである。

以下に審査委員会における審査結果を記載する。

平成31年1月29日、審査委員長大野岩男、審査委員齋藤三郎教授、黒 坂大太郎教授および指導教授である横尾隆教授の臨席のもとに公開学位審査

会を実施した。神崎氏の研究概要の発表に続いて、 口頭試験を実施した。 口頭 試験において以下のとおり質疑応答を行った。

1)抗MPO抗体は好中球表面に付着するのか。

2)抗MPO抗体価があまり高くないので、半月体形成率が少ないのではないか。

3)MPOには多型性があるのか。

4)本研究と他の研究者の研究との違いは何か。

5)抗GBM抗体型腎炎の特徴は何か。

6)ANCA関連血管炎のサブタイプの発症率が本邦と外国で違うのはどのように

考えられているのか。

7)投与した抗GBM抗体投与量はsub‑nephritogenicdoseといえるのか。

8)腎組織において半月体形成部位においてNETも形成がみられるといって良い

のか。

9)sub‑nephritogemcanti‑GBM抗体群を内皮細胞傷害群といって良いのか。

これらを含む多くの質問に対して、神崎氏は適切に回答するとともに、関連

する知見について幅広く意見を述べ実りある討議がなされた。その後、審査委

員において慎重に審議した結果、神崎氏の研究は、ANCA関連血管炎の半月体 形成の進展・増悪には、炎症性サイトカインや好中球ケモカインの発現上昇を はじめとした糸球体内の炎症環境と異常活性化した好中球が血管内で留まるた めの好中球ケモカイン受容体の発現低下が関与しているとの知見を示した貴重

な実験研究であるとの結論となった。

ここに我々審査委員は、神崎氏の研究内容を学位論文として十分に価値があ るものと認定した次第である。

なお、テーシスおよび論文要旨において一部誤記が認められたが、後日適切 に修正がなされていることを確認した。

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