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高校生期における女子柔道選手の補強トレーニングに関する研究

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Academic year: 2021

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スポーツトレーニング科学16:19-21,2015

高校生期における女子柔道選手の補強トレーニングに関する研究

-高校柔道日本一を達成できる選手の育成について-

鮫島 将太朗

鹿児島県立鹿児島南高等学校

Ⅰ はじめに

鹿児島南女子柔道部では,チーム目標である日本 一を達成するため,日々の補強トレーニングや稽古 内容の研究を進めてきた。九州や全国で活躍できる チームづくりを目指し,基礎体力の向上のためのプ ログラムを実施するなどトレーニングを工夫してき たが,目標達成に届かずに終わる大会もあり,課題 も多く残った。そのなかで今年度は,新ルールが施 行された年で,これまで以上に試合のスタミナ回復 能力や持続能力が重要となり,その対策としてのト レーニングプログラムを検討した。

Ⅱ 平成26年度の競技成績

今年度の鹿児島南高校女子柔道部の競技実績は以 下の通りである(図1)。

Ⅲ 平成26年度の研究協力校としての活動内容 本年度の測定回数と測定日

○ 1回目・・・平成26年6月中旬 ○ 2日目・・・平成27年1月中旬

測定内容

○形態・身体組成

身長・体重・体脂肪・皮脂厚・筋厚・骨密 度など

○筋力・パワー・敏捷性

脚伸展力・脚伸展トルク・垂直跳び・片脚 4方向ジャンプ・握力・腹筋力(30秒間上 体起こし)

○間欠的な無酸素パワーの発揮能力

パワーマックスによるインターミッテント テスト

(5秒全力運動,5秒休息×10セット)

Ⅳ 主な研究結果と考察

昨年度から間欠的な無酸素運動の持久能の評価と して,パワーマックスによるインターミッテントテ ストの実施と同時に、筋に負荷を与える補強運動と 循環器系への負荷を組み合わせたトレーニングや乳 酸利用促進トレーニング(図2)を6ヶ月間実施し ている。その結果を来年度の新チームである現在の

図1.長崎国体では牧田選手(中央)が鹿児島代表に選ばれ,3位入賞に貢献した(a)

   九州新人戦では団体2位,ならびに個人優勝を2人輩出できた(b)

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鮫島

1,2年生(n=5)で比較してみた。

結果,10セットのうちの体重あたりの最大発揮パ ワー,および前半3セットからの後半3セットの発 揮パワーの低下率ともに有意差は認められなかった

(図3)。

この結果をふまえて今年度を振り返ってみると,

選手の多くがプログラム通りの量を実施できずに終 わる時もあった。また,選手へのアプローチ不足か らトレーニングの目的を十分に認識しておらず,高

い意識の中での活動ができていなかった。これは,

選手の基礎体力が十分に備わっておらず,効果的で あろうと思われるトレーニングプログラムを与えて も,その効果をあまり得られなかったことが要因で あろうと考えられる。

現在の試合での動きを評価した主観ではあるが,

試合を通しての粘り強さは出てきているように感じ ているが,立技で投げきって一本を決めるなどの,

瞬発的なところは減ってきているように感じてお

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図2.筋への高乳酸蓄積と乳酸利用促進トレーニングのプロトコル    (全日本柔道連盟協会員会情報戦略部,2009による)

図3.最大無酸素パワーの発揮能力と低下率    n.s.:not significant

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高校生期における女子柔道選手の補強トレーニングに関する研究

り,逆に寝技で勝負する場面が増えてきていると感 じている。

現チームは過去にインターハイ団体3位の成績を 残したチームと比べ,筋量や最大無酸素パワーの発 揮能力にやや見劣りする点ある。今後はこれらのこ とをふまえた上で,計画的なレジスタンストレーニ ングの導入など,測定結果をフィードバックしつ つ,さらなる上を目指してトレーニングを重ねてい きたい。

参照

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