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アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程   ︐

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アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程   ︐

1裁判外手続との関係からみた再建型手続の機能−

      .     村 田典子

 目次第一章序論

第二章  ︑.oO日bO巴江05.︑の展開

 第一節イギリスにおける.︐oo日bo︒︒﹇江oづ︒の生成と展開・

 第二節 アメリカ連邦破産法におけるぷo日bo︒・﹂泣○巳︑の展開

第三章 再建型倒産処理手続への発展

 第一節 裁判外における債務整理手続の興隆       ︐      ︑        ・     °

 第二節 一九三八年連邦倒産法第氾章﹁整理手続︵﹀苔碧σqΦ白Φ巳︶﹂      ︐

︐第四章﹁結 語

 アメリカにおけ三つの再駈倒産処理手続の生成過程     ︵都法四+甲二︶五〇三

      ︑

(2)

五〇四

第一章 序 論

 従来︑わが国の再建型倒産処理手続においては︑﹁事業の再建﹂を主たる目的として掲げ︑それを達成するため︑

裁判所や管財人といった手続機関が主導的役割を担ってきた︒例えば︑旧和議手続においては︑申立ての一週間ほど

前までに裁判所が事前相談を行い︑その間に厳格な書面審査を実施した上︑再建の見込みがあると思われる債務者に

ついてのみ保全処分の発令をするとともに和議手続を開始し︑その後も裁判所が債務者の経営の細部にわたって介入       ︵1︶するという事例が多く見られた︒また︑会社更生手続においては︑手続開始決定と同時に裁判所によって選任される

更生管財人が︑事業の経営権と財産の管理処分権を掌握し︑更生計画案の立案・実行の中心となり︑さらに計画案の      ︵2︶遂行が確実となるまで事業の継続・再建の担い手として活動するのが一般的である︒このように︑法的倒産処理手続

の申立てがなされると︑倒産処理は︑裁判所や管財人といった手続機関の手に委ねられ︑本来強い利害関係を有する

はずの債務者や債権者といった関係人は︑受動的立場におかれてきたということができる︒

 周知のように二〇〇〇年四月には︑現代社会に適合した迅速かつ機能的な再建型倒産処理手続の創設を目指して制

定された民事再生法が施行された︒民事再生法は︑一九七八年アメリカ連邦倒産法︵bdp昆2邑自印Φひo吋日>90﹇

一⑩べ゜︒勺已ぴ゜ピ゜2p雷−9°︒︑鵠゜力庁p寸ト︒Oお︶第=章﹁再建︵印8品知巳Np江o昌︶﹂手続をモデルとし︑従前の企業経

営者たる再生債務者自身がそのまま業務の遂行および財産の管理処分を行いながら事業の再生を目指す︑いわゆるD

IP型を採用しており︑そこでは︑債務者や債権者といった関係人が手続において主導的役割を担うことが期待され

ている︒したがって︑民事再生手続には︑裁判所や管財人が主導的役割を担うことにより事業の再建を図るという従

(3)

来の再建型倒産処理手続とは異なる機能が期待されていると見ることができる︒     ︐

 ところで︑諸外国における法的倒産処理手続の生成過程を眺めてみると︑裁判外の自力救済や商人社会の自主的な       ︵3︶倒産処理手続が︑次第に裁判所の関与する手続へと発展していったことがわかる︒そうであるとすれば︑本来︑裁判

外倒産処理手続と法的倒産処理手続は密接な関係を有するものであり︑法的倒産処理手続の機能を考える上で︑両者       ︵4︶がどのような関係にあるのかという観点からの検討が有益であると思われる︒そこで︑以下本稿では︑裁判外倒産処

理手続との関係を考察の対象に入れながら︑再建型倒産処理手続に期待されてきた機能を明らかにしていくことにし

オし

 民事再生法の制定にあたり参考とされたアメリカ連邦倒産法第一一章手続は︑﹁法的手続外の債権者団・債務者間       ︵6︶の債務免除︑繰り延べ交渉と質的に異なるところがない﹂と評されていることからもわかるように︑裁判外倒産処理

手続と密接な関係を有するものである︒第=章手続は︑一九三八年連邦倒産法︵b︒p5胃ξ言ぺ>90市拾ω︒︒︒古゜閤◎

日︒︒け巴゜°︒︽ρいわゆるチャンドラー法︶の二つの再建型手続︑すなわち︑わが国の会社更生法の母法である︑裁判

所や管財人が主導権を握りながら債務者事業の再建を進める第X章﹁会社更生手続︵○○昌o吋巴Φ印Φo品p巳趨古戸8︶﹂

と︑債務者や債権者団体が︑財産の管理や計画案作成において完全な自治を有する第氾章﹁整理手続︵﹀肖芦σqΦ日①暮︶﹂

を統合したものである︒後者は︑裁判外倒産処理手続に規制を加える形で成立してきたものであり︑関係人間の合意

を基礎とした簡易かつ迅速な処理を可能にする手続である︒以下では︑主にこの第M章﹁整理手続﹂の成立過程を取

り上げることにより︑再建型倒産処理手続に期待された一つの機能を明らかにしてゆくことにしたい︒

︵1︶ 中島弘雅﹁民事再生手続による倒産企業の再建﹂河野正憲‖中島弘雅編﹃倒産法大系﹄一四頁︵弘文堂︑二〇〇一︶︒

  アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程 −       ︵都法四十四1二︶ 五〇五

(4)

五〇六

      ︵2︶ なお︑かつての会社更生手続の運用においても︑裁判所は申立てを正式に受理する前に事前審査を行うという方式を採用

       し︑申立人から事情を聴取し︑更生の見込みがあるか︑少なくともその見込みがないではないという一応の心証を得た後に

       申立てを受理してきたようである︒東西倒産実務研究会編﹃東京方式・大阪方式  倒産実務研究シリーズ2 会社更生・

       会社整理﹄四頁︵商事法務研究会︑一九九四︶︑﹁︿シンポジウム﹀戦後半世紀におけるアメリカ法の継受とその日本的変容﹂

        アメリカ法一九九六−九七頁﹇伊藤眞﹈︒

.     ︵3︶ 加藤正治﹁破産法の沿革﹂﹃破産法研究第一巻﹄七頁以下︵巌松堂書店︑一九一二︑初出一九〇三︶参照︒

      ︵4︶ この点︑田頭章一﹁和議手続きの機能について︵一︶ー︵三・完︶﹂民商一〇〇巻一号八四頁︑同二号二四九頁︑同三号

       四一二頁︵一九八九︶では︑和議手続を私的整理との連続性という観点から捉え︑和議手続の機能として︑当事者の交渉に

       基づく柔軟な解決︑私的整理の修正形態としてのあり方という点が強調されている︒

      ︵5︶ なお︑本稿においては主として︑事業者の倒産処理を念頭に置いて論述を進めることとする︒

      ︵6︶ シュトラーブー−坂井秀行‖中島健仁﹁アメリカの会社更生における﹃占有を継続する債務者﹄︵OΦぴ8﹃日勺o°・︒・①゜︒巴oづ‖

       O宅︶という制度1ーその光と影しアメリカ法一九九九−三四頁︑谷口安平﹁﹃倒産手続の任意化﹄再論﹂井上治典‖佐藤

       彰一編﹃現代調停の技法﹄四二七頁︐︵判例タイムズ社︑一九九九︶︒

第二章 ..○○日bO°・巨8︑︑の展開

        ︵7︶第一節 イギリスにおける..Oo日bOの巨8︑︑の生成と展開

1 序      ︵8︶アメリカにおける再建型手続は︑..︒o日廿o°︒↑亘o巳をその一つの基礎としている︒♂o目bo°︒↑亘8︒とは︑財政危⁝機

に陥った債務者が︑債権者との間で債務免除ないし支払猶予を獲得するという︑債務者と二人以上の債権者との間の

(5)

      A呈思である︒裁判外で任意になされる当事者間の契約に基づく︑δ○日bO°︒一江oづ︑︑の場合には︑債務者と多数債権者がその成立に向けた話し合いを行っている間にも自らの権利を行使しようとする債権者に対して︑手続への参加を強制       することができず︑結局その成立は妨げられた︒そこで︑このような欠陥を除去し︑その成立を容易にするたあ︑..○      ロ o日bO°・↑泣○口︑︑は次第に法的倒産拠理手続に組み込まれていくことになるのである︒ ところで︑一八七四年アメリカ連邦破産法上にはじめて規定された♂o日OO°︒一泣o巳︑は︑イギリス破産法上の制度を継受したものであつ︵煙・そこで・以下では・まず最初に・イギリスにおける・°︒§︒°・巨゜巳の生成と展開を概観

した後︑それがアメリカにおいて再建型倒産処理手続の基礎となってゆく過程をたどってゆくことにしたい︒

 2 ︑︑oo∋Ooω一↓δ⊃︑︑導入に至る背景       く

 一六世紀後半のイギリスでは︑債務不履行の場合には財産を没収するとの規定を含んだ違約金付捺印金銭債務証書

︵§;°題が一般的な契約方式として用いられており・これに基づいて財産の没収が始まると︑証書を巡る訴訟︑ 

安価での財産の売却︑債務者の身柄の拘束などが行われることとなっていた︒このことは債務者に過酷な結果をもた      け らす一方で︑債権者にも損失をもたらすものであっため︑その回避が望まれるようになり︑商人たちは債務者を債務       め 証書に拘束するより︑支払期限の猶予を与える方が適切であると考えるようになっていった︒しかし︑当時のイギリ

ス破巖は・不誠実な債務者を適用対象とし・弁済を行わない債務者に制裁を加えることを目的としており︑

80日U8↑泣o昌︑︒に関する規定を有していなかった︒そこで商人だちはヨーロッパ大陸で用いられていた弁済猶予証

書︵一①江隅゜︒o︹冨゜︒甘けΦ︶を参考にして︑債務者に支払期限の猶予を与えるようになったが︑その効果は同意した債権

者にのみ及ぶものであり︑一部の債権者が強硬に権利行使を行った場合には︑.8日OO°︒﹇亘o昌︑︑ば有効に機能しえな

   アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程       ︵都法四十四ー二︶ 五〇七

(6)

       五〇八       ロ かったため︑結局︑誠実な債務者が悲劇的な結末を迎え︑債権者が損失を被るという事態は変わらなかった︒

 そこで︑イギリスの枢密院︵勺昆くぺ○○巨゜︒声一︶は︑誠実な債務者の救済を意図して︑..︒○日boロ一江05︒を行うように

    

なった︒この手続は︑当初︑債権者の意思や利益を一切考慮することなく︑一定期間債務者を苦しめることを禁止す      ぼ る令状を債権者に提示することにより︑債務者に期限の猶予を与えるというものであったが︑次第に即座に弁済猶予      れ を与えるのではなく︑まず債権者の自発的行為を促すものとなっていった︒しかし︑このような枢密院による.︑︒o亭

OO°︒巳8︑︑には︑申立人の主張をチェックする手続や︑救済を与えるか否かについての判断準則を有していないとい

う問題点があった︒また︑債務者が債権者の債権回収を妨げる目的で虚偽の主張を行うという事態が生じるようにな      ︵21︶       ︵22︶り︑手続自体の評判も悪くなっていった︒その結果︑一六二一二年に枢密院への申立ては破産原因の一つとされまた︑       ︵23︶枢密院の裁判管轄自体が一六四一年には廃止されることになった︒

 枢密院による手続が廃止された後も︑債務者救済の必要性から︑ご○日U8↑註○口︑︑は︑何度かその立法化が試みら

れている︒一六七九年には庶民院︵Oo日日05︶に︑﹁少数債権者が︑多数債権者の同意を得た.︑︒o日bO︒一泣o昌︑︑の成

立を妨げることを防止する﹂との法案が提出されるが︑廃案となった︒一六九三年に庶民院は再び︑破産者と債権者

との間の..︒o日弓oω一江o巨︑を定めた新たな法案を作成したが︑貴族院︵ピo巳Φ︶の反対にあい成立には至らなかった︒

しかし︑その際︑貴族院より対案として︑破産者に限らずあらゆる支払不能の債務者に適用される︒.︒︒日bo°︒一江○昌︑︑

の提示がなされ︑これが一六九六年にイギリス破産法上初の︑︑8日bom三8︑︑に関する規定として成立するに至るが︑

債務者が実際には債権者ではない者と合意を装うといった不正が行われるようになり︑この手続は成立からわずか一      ︵24︶年後の一六九七年に廃止された︒

(7)

  3 合意を基礎とした倒産処理手続の制定 100目boω一泣○豆③ぼp口σq①日Φ巳−

  一六九七年以後︑しばらく︐︑︒o日bo︒︒巨05︑︑.に関する立法はなされなかったが︑一八二五年イギリス破産法︵切き﹃

 巨宮自>9声゜︒N9Φ○︒○°H<°P宗︶は︑スコットランドの破産法を参考として︑=三二条︑ =二四条に︑破産者

 が︑最後の審尋を受けた後の債権者集会において︐︑︒oヨOo°・一註8︒を申し立て︑それに対して債権者の数と額におけ      ︵25︶ る十分の九の同意を得た場合には︑大法官は破産手続を廃止する︵°・ξ①臣江Φ︶との規定をおいた︒しかし︑この手      ︵26︶ 続は︑反対する債権者に対しては︑手続の拘束力や債務者への免責付与の効果を及ぼすことはできなかった︒

  一八四九年破産法︵cd知昆巨言○ぺ>9﹂°︒お﹂卜︒昏一ω≦○庁︒°﹂OΦ︶は︑♂○日bO︒︒﹂江○昌︑に関連するものとして︑

 ①二三〇条と二一二一条に︑..8日b︒°︒﹇庁∈05°︒p津隅巴︺邑戸︒巴8昌○﹇げき胃旨言ぺ︑︑を︑②二一一条から二二三条に︑

 .︑胃﹃窪西①日Φ巳゜︒已昆隅庄Φ゜︒唇①臣暮Φ口口Φ58芦戸85含○一〇⌒庄Φ8ξけ︑︑を︑③二二四条から二二九条に︑.︑pぼpづσqΦ

 日①暮ξ臼①昆︑︑を規定していた︒①は︑破産手続の廃止を目的とする従来の..8旨bo°・巨︒昌︒と実質的には同じで

 あるが︑反対する債権者に対しても拘束力を及ぼすことを可能にするものであった︒②は︑債務を履行できない商人

 の申し立てた提案に︑債権者の数と額における五分の三が同意し︑裁判所がそれを認可した場合には︑その者は財産

 の占有を奪われることなく免責を受ける権利を与えられるという︑債務者に破産を回避する機会を与えるものであっ

 た︒③は︑商人と債権者との間で締結された配当や債務からの免責︑財産関係の清算方法などに関する債務整理証書

 ︵匹Φ①ユ昆知ぼ昌σqΦ日Φ巳︶が︑債権者の数と額における七分の六の同意を得た場合には︑︐それはあらゆる債権者に対

 して拘束力を有するというものであった︒しかし︑実際には︑この法律について︑債務者の全ての財産を債権者に配

−当することを要求することにより︑破産の回避を目的とした..8日bO︒︒↑泣o巳.を排除できる解釈がなされていたよう

   ︵27︶       

 である︒      ︑     ︐      ︑︐ノ

    アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程       ︵都法四十四⊥一︶ 五〇九

(8)

       五一〇

 一八六一年破産法︵b︒昌庁毛・⇔>g﹂︒︒Φ﹂二︽昏田≦9°︒﹂ω︽︶は︑一八五条以下に︑破産宣告の後の最初の

債権者集会で︑出席した債権者の数と額における四分の三が︑債務者の財産︵Φc・富げΦ︶を︑債務整理証書︑︑.︒o日bo︒︒↑註o︼.

その他の方法︵餌画ΦΦ匹o﹇p湾昌西Φ日Φ巳﹀︒o日bo°︒一泣o見o﹃o庄隅≦一゜︒Φ︶により清算︵註昆唇︶すること︑および

裁判所が相当と考える期間︑破産手続を停止︵︒︒叶趨︶することを裁判所に申し立てることを決議することができ︑手

続を中止している間に破産者あるいは債権者は︑すべての債権者の数と額における四分の三が同意した整理証書

︵ユΦΦ巳o︹知ぼきの︒日Φ巳︶を裁判所に提出することができ︑裁判所が当該証書は適切に締結されており︑その条件が

合理的︵﹃Φ知ooO﹈P知ぴ一Φ︶︑かつ債権者全体の利益となると判断した場合には︑裁判所は破産を取消す︵餌目巳︶ことがで

き︑このような証書が登記された場合には︑あらゆる債権者に対し拘束力を有するという手続を定めていた︒また︑

一九二条以下に︑総債権額の四分の三を有する債権者の過半数によって受諾された︑債務者の債務関係︑免責︑配当︑

財産関係の清算︵忌a唇︶に関する債務者と債権者との間の証書︵口①昆︶は︑あらゆる債権者に対して拘束力を有       ︵28︶するとの規定を有しており︑破産を予防するための手続を定めていた︒

 この一八六一年破産法は︑裁判所による監督を規定することにより︑手続の濫用を防止する手段を定めることを意       ︵29︶図して︑一八六九年に改正された︒一八六九年破産法︵ロ昌ζξけ口﹀・け冨ΦρωN昏ωω≦g°・°ご︶は︑二八条

に︑♂○日bo°︒旨o巳や..切合Φ日①︒︒o︹pぼ昌σq①ヨΦ昌古︒によって迅速に破産手続を終了させるための手続を定め︑さら

に一二五条︵一昼已餌巴8昌9pぼp品Φ日Φ巳︶に︑債務者の財産関係を破産手続によらずに清算するという手続を定

めた︒また︑一二六条︵︒o日boω三8書庄自Φ合庁o﹃︒︒︶に︑債権者集会において債権者の数の過半数と額の四分の三

の決議により受諾され︑後の集会に出席した債権者の数と額の過半数によって確認された場合には︑当該決議はあら

ゆる債権者に対して拘束力を有し︑これにより債権者は破産手続によらずして債務の支払いを受けることができると

(9)

  する手続を定めていた︒この手続は︑債務者に占有の継続を認めるものであ゜り︑実質的には債務者の再建にも資する      ︵30︶       ︑      °    ものであった︒債権者の多くがこのような協議による清算を好むようになり︑破産手続の事件数は著しく減少して

      ︵31︶

  

@ 

「ったようである︒°アメリカ連邦破産法は︑イギリスにおけるかかる♂σ日bo°・↑註o昌︒の発展を受け︑後述のように︑

      ︵32︶   9一八七四年の改正に際し︑ぷ○日bo°︒一江o巳を取り入れることになるのである︒    .

    ⌒7︶ 本稿においてイギリスとは︑イングランド及びウェールズを指すものとする︒.

     ︵8︶ ○古Φ巳Φ切⊂○﹃匹知昌弓知ぴぴw﹃﹀○寅S8︑∨ρ∨さ⑩切Qさ活︑§合∨卜☆ミ句Sき⑩qミ甘災coS9◎︒︑ω﹀戸ロ>2×知゜冒゜︒戸P       留く°〇二二5㎝︶92①一g︷§︒﹇邑g訂ぴ互聖句8連.     ︵9︶宮Φ巴弓邑日p見ミe.︒・ぎ○§ミNsO︒s∀︒の昌§句こ幹句さ§ミミ9曹9§良b§N︒∀§ミ三﹄︿﹀°p°

       国国く°OOべ︵一⑩ωoo︶ ⊂o古コ国゜﹈≦已一匹Φ﹃臼○古餌﹃﹂Φω﹈≦°coo一〇日o豆§90\5心mO心Qさ良No︑﹄口W寒∀oさOoさ⑩︑QN﹄句−

       9句さミ⑩さ器−Qさ良OOS∀O忠口○さ預o◎べ己゜勺︾ヂピ.切国︿°ぺ否ωwべΦΦ−Φo◎ ︵声⑩ω⑩︶ ○民﹀罰ピ冑国巴江⊂Z>b↑国印w弓江国廿﹀≦O呵

       ﹈∪国bo弓○掲勾国巨ロ喝⁚﹈﹈﹀乞×切⊂零○㎡>ZOZO2−bo︾2×勾⊂30くO団<一〇臣一Φ︵一⑩O︽︶°

   ° ︵10︶ ﹈≦已一匹Φ﹃昏90QO一〇bρO戸句にも︑Qコo冨q⊃一p古べΦ○◎°

     ︵11︶ 多数債権者の同意が得られた場合には︑少数反対者に対してもその拘束力を及ぼすことができるとする.︒Oo日Oo切一江o口︑︒

       の制度は︑古くローマ帝国の時代にまで遡ることができる︒詳細は︑⊆国゜﹈︶きエ⊂一゜︒国ZOOζ勺8一ゴo昂芝ロ︾z民勾⊂胃○<

       ︾○○苔>g弓旨︒力肩目く︒呵.冒国ピ≧・︒○勾弓臣国゜国゜○°○○⊆量拐要自>zo>z︒弓臣dφ﹀°Φ−=︵﹂⑩Φ゜︒︶三邑白p見

       句§︑Qbo80巴9ρ留Φ﹇pづ﹀°閲戸ΦωΦまΦ﹂P﹃ごΦ㎏eoせ黙oさミミo災ミさ切Qさ諭︑§書∨卜9ミ㍉﹄Oosも自︑扮oさOS

      S⑩知災oミ切☆さ心︑§9∨﹄6雷ミ\言N∨9さ災さOqミ合亀口sg9ω﹂ζ芝z°P.国ロ<゜﹄O亡お⑩︵一ロミ︶°加藤・前掲注

     ︐ ︵3︶﹁破産法の沿革﹂°五六ー五七頁︒      ︑ ︐       .

    ︑︵12︶ アメリカおよびイギリスの破産法に規定され/た.︑8日bOm﹂ロ8︒.と.︑29づσqΦ∋Φ暮..を整理したものとして︑中島弘雅11

       倉部真由美﹁﹀隅p品Φ日ΦづゴOo日Oo︒・﹇け﹇oコ﹂中島弘雅11田頭章一編﹃英米倒産法キーワード﹄﹂.二五頁以下︵弘文堂︑二〇

       〇三︶︹以下︑﹃キーワード﹄として引用する︺がある︒

     ︵13︶ 証書所定の事項の違反または不履行があった場合に︑違約金︵UΦづ巴︒︒ζ白︶として証書所定の額の金銭を支払うことを約

        アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程       ︵都法四十四ー二︶ 五=

(10)

五一二

  する捺印金銭債務証書︒田中英夫編集代表﹃英米法辞典﹄六三〇頁︵東京大学出版会︑二〇〇〇︶︒

︵14︶ qoプ5垣O①乞ω○□﹃ぎ㌔︑ざ∨○§9=9さ良㌔さ§合卜QS礼さS⑩﹃ぱ良o︑§良ロミミS勺⑲︑︵○合㍉ト︽°︒ζ一〇江P°

  國国︿°ωq⊃ω︾自一︵一⇔9︶°      .

︵15︶ 弓弓Φ↑日p豆句§S昌08q⊃﹀巴O一﹂°

︵16︶ 当時のイギリス破産法の詳細については︑宮川知法﹃債務者更生法構想・総論﹄六頁以下︵信山社︑ 一九九四︶︹以下︑

  宮川﹃総論﹄として引用する︺︑高田賢治﹁イギリス破産法における管財人︵障ρm8Φ︶の成立過程︵一︶︵二・完︶﹂法雑四

  四巻二号二七六頁以下︑︑同四四巻三号七八頁以下参照︒

︵17︶自Φぎ碧三§言コ9①ぷ知ひ田ご・︒°

︵18︶ このような救済の大部分は枢密院で行われていたのであるが︑大法官裁判所もωξoΦ9の令状︵従わない時には罰を課す

  る旨の警告のもとに一定の日時・場所に出頭すべきことを命じる裁判所の令状︶や命令を用いることにより︑債務者の救済

  を図ることを求められた︒この手続においては︑反対する債権者も多数債権者と債務者の間でなされた.δ○巨−

  boω↑亘05︒への同意を強制された︒しかし︑このようなエクイティ上の訴状︵ぴ巨ω日○古g8日︶は︑ 一六二一年に廃止

  された︒弓﹁Φ↑日①見句§︑Qbo冨q⊃︑①↑⑰宗−﹃ 国一Φo°Φ5hΦ一9句§︑☆づ○冨一﹂︑pひ︽畠−島゜

︵19︶ 弓冨一日p戸ω§ミ59⑩ρ巴⊂n一ト︒−一ω゜

︵20︶ 具体的には︑以下のような処理が行われていた︒枢密院は審判員︵mbΦ臼巴85日一︒︒乙・日づ胃︶を任命し︑その者に債権者

  を呼び出し︑債務者に弁済期間の猶予を与えるよう促すことを指示した︒また︑枢密院は︑一部の債権者が強硬に反対して

  いる場合には︑審判員に反対債権者の氏名を報告させた上︑当該債権者に対し︑文書により自らの行動を説明すること︑あ

  るいは枢密院委員会︵08づ巳﹂bdop己︶に出向くことを命じた︒それでもなお強硬な姿勢を貫く債権者に関しては︑監獄

  に入れるよう審判員に命令することもできた︒このような手法は︑多くの訴訟を生じることとなったため︑枢密院は反対債

  権者に対し間接的なプレッシャーを与えるに留まるようになっていった︒弓﹃巴日pP句さ︑☆づ○冨q⊃Pけ田ω−﹂90①乞のoP

  句§︑9つo宮﹂♪巴±o∂⁝○力田≦F=﹀ζ出OpO︒︒≦○勾司拝o︒﹀出一︒︒8男く○句国ZΩ⊆°︒=い﹀≦Nωω−9︵拾Φ否︶°

︵21︶ 弓田一日恥□句ミ︶ミ昌9Φq⊃一①↑O嵩−一9

︵22︶ ..Oo日Uom戸江oづ︒により多くの手続の濫用がもたらされた結果として︑..60日boω↑江oづ︑.の申立てが破産原因の一つとさ

  れたと考えられている︒出Po°︒≦o胃江w句さ︑☆oo冨Nρ巴︒・﹄︽◆宮川・前掲注︵16︶﹃総論﹄三六頁注︵97︶︒

(11)

︵23︶95・︒≦・雪足功§Sづ︒9・︒O︾巴・︒窒空⑩切Φ昆Φ声負仇さ・9き冨口巴芯ω゜Pω﹂べ゜

︵24︶ 弓8声日pPの§ミコ9Φρ巴⑰・︒一ート︒ω゜

︵25︶ この手続においては︑大法官に裁量の余地は与えられていなかった︒なお︑一六世紀中頃の破産法成立時から一九世紀前

  半まで︑大法官が破産に関する裁判権を有しており︑その権限を大法官が選任する破産監督委員︵○○巳P白山﹂oooり﹈﹁○ゴ﹇①﹃oo︶に付託

  し︑この者が実質的に破産事件を取り扱うという制度が続いていた︒しかし︑手続の遅延に対する不満が強まり︑一八一一=

  年破産法︵bd巴胃ξ9∨>g﹂︒︒ω吉一ぽ・︒≦巨二く°ρ留︶により︑..60已詳○﹇ぴきζξ宮ぺ︒が設立された︒高田賢治

  ﹁切①oζ唇宮∨Ooξゴbdpコ庁ξ9ぺ⊂邑西Φ﹂前掲注︵12︶﹃キーワード﹄八六頁以下参照︒     ︑

︵26︶弓﹃巴日知目句§︑9づ08q⊃p↑ONω﹄合国↑ΦωΦま①﹂吾句§︑9509二巴ぱω O>巨⊆︒・団Z句§ミロ08巳︑知↑ωω゜加

  藤正治﹁英国破産法の特徴﹂﹃破産法研究第六巻﹄一四頁︵有斐閣︑︸九二七︑初出一九二〇︶参照︒

︵27︶ 国﹂ΦωΦまΦ﹂吾句§ミコo甘﹂一巴念合O>臣⊆︒︒国え句§︑909Φ﹂吉巴ωω゜

︵28︶印﹇Φω①昆巴P句さきoo8﹂﹂︼巴ぱ90>い匡⊆留ス句§︑9白09﹂吉巴ω㌣弓﹁9日知豆句さ︑Qo9①ρ巴鵠OふΦ゜中.

  島H倉部﹁﹀ぼ①づσqΦ日①づ戸Oo日bO巴↑日づ﹂前掲注︵12︶﹃キーワード﹄二七頁参照︒       ︐

︵29︶ 弓﹃曾日①見句§S59Φq⊃︑巴ONOふΦ゜

︵30︶ 国↑①留白︷①一合句§き8冨一﹂一知↑ぱ只.o︾≡⊆°︒国え句×∀きコ○冨一声巴ωω−ωFなお︑この手続においては裁判所の認可

  は必要とされていなかった︒

︵31︶ リトルトン︹片野一郎訳︺﹃会計発達史︹増補版︺﹄三九四頁︵同文館出版︑一九九五︶︒

︵32︶ 弓♂一目pP句§So9Φ○巴⑰NΦ゜

第二節−アメリカ連邦破産法におけるぷ○日boω∈江○巳︑の展開

ー アメリカ連邦破産法の概略 ー一八〇〇年法から一八六七年法までー

一七八七年に制定された合衆国憲法第一条第八節第四項によると︑﹁合衆国全土に適用される統一的な破産に関す

アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程      ︐       ︵都法四十四−二︶ 五一三

(12)

      五一四

る法律︵已巳市自日一p≦mOロ9①ω已げ︺Φ○古6﹇ぴ碧胃已嘗︒﹂Φω庄弓o已σq古o暮庄①己巳富巳゜︒げ巴①゜︒︶を制定すること﹂は︑

連邦議会の権限であるとされている︒合衆国憲法制定以前には︑多くの州がそれぞれ独立に債務者と債権者との関係

を規律しており︑債権者の権利を制限する方法や︑債務者に与えられる救済方法が州により異なっていたため︑商業

の健全な発展の阻害︑あるいは州をまたいだ債務者の逃亡︑他州への財産の移転といった問題が生じていた︒そこで︑       ︵33︶連邦法による統一的な破産法の制定が求められたのである︒

 一八〇〇年に制定されたアメリカ初の連邦破産法︵bd碧胃唇言ぺ︾9昆一゜︒Oρ○°﹂q⊃三゜︒冨古゜一㊤︶は︑当時のイ

ギリス破産法を模倣したものであり︑自己破産は認められず︑商人にのみ適用されるという純粋に債権者の救済を目        ゜︵34︶的とするものであった︒この一八〇〇年法は︑①債権者がこの手続によって得られる配当が少ない︑②免責付与には

多くの債権者の同意が必要とされ︑実際に免責を受けることができるのは裕福な債務者に限られるといった不満から

      ︵35︶       ︵36︶

強い非難を受け︑一八〇三年に廃止された︒

 アメリカ経済の発展に伴い︑国民の多くが過剰な投機に走ったこと︑銀行が濫立したが︑結局その多くが倒産した      ︵37︶ことを主たる原因として恐慌が発生すると︑一八四一年に第二次連邦破産法︵ロp昌庁己宮○ぺ︾90ひ一゜︒桧Pρ切゜︒冨ひ

ぱO︶が制定された︒一八四一年法は︑債権者申立ての場合には依然として商人破産主義を維持していたものの︑自

己破産の場合には商人・非商人を問わず全ての債務者に破産申立てを認め︑また免責付与の要件を緩和するなど︑誠       ︵38︶実な債務者の救済をその目的の一つに据えていた︒ところで︑一八四一年法の制定に際しては︑一九世紀前半のアメ

リカにおいて数多くの会社︵ぴ5日Φ゜・°︒8昌o日註g︶が設立されていたことを受け︑会社にも破産法の適用を認める

べきではないかという点が議論された︒これに対しては︑①政府は経済問題に干渉すべきではない︑②会社に破産法       ︵39︶を適用することは違憲である︑③政府は州の規制下にある会社に関する問題に関与すべきではない︑といった反対意

(13)

      ︵40︶見が強く︑結局会社は連邦破産法の適用対象から外されることになった︒この一八四一年法は比較的うまく機能して

いたようであるが︑免責を受ける債務者が著しく増加する一方で︑債権者に対する配当額は相変わらず低いままであっ       ︵41︶たため︑再度︑債権者側の不満が強まり︑一八四三年には廃止された︒

 以後しばらくの間︑連邦破産法不在の時代が続くが︑一八五七年に発生した恐慌や南北戦争終結に伴う経済不況を

受け︑連邦破産法の制定を望む声が強まると︑一八六七年には第三次連邦破産法︵ロp昆2宮︒ぺ>90吟﹂°︒Φべρ﹃9       ︵42︶に゜︒け巴゜O﹃︶が制定された︒一八六七年法は︑自己申立てであるか債権者申立てであるかを問わず︑また商人であ

るか非商人であるかを問わず適用される一般破産主義を採用した︒ところで︑南北戦争後のアメリカにおいては︑工

業の発展に伴い︑企業資本の需要が増大し︑資本調達に適した企業形態である株式会社制度への要望が高まった結果︑

多数の州において特許主義から準則主義への移行が行われ︑法律による一定の要件を満たせば当然に会社の設立が認

      ︵43︶      −ー

められるようになっていた︒これにより︑特許付与を通じた会社に対する州の直接的規制が緩和されると同時に︑州       ︵44︶政府と会社との関係が希薄となり︑また経済活動の拡大によりアメリカ全土に適用される破産法の制定が望まれた結

果︑一八六七年法においてようやく︑会社も連邦破産法の適用対象に含まれることになった︒

2 アメリカ連邦破産法への︑︑8∋晋ω三〇⊃︑︑︑の導入 1一八七四年改正と一八九八年法−

 一八六七年連邦破産法四三条は︑一八六一年イギリス破産法一八五条以下の規定をほぼそのまま取り入れ︑債権額

の四分の三以上の債権者による決議と︑それに対する裁判所の認可に基づいて︑債権者委員会の監督と指示の下︑管

財人︵茸βo︒●①Φ︶が債務者の財産を清算し︵忌邑毛︶︑換価金を債権者に配当するとの規定をおき︑♂ぼ§σq§Φ葺

︵整理計画︶−︑に基づいて債務者の財産関係を清算し︑それにより破産手続を中止する︵°︒毛Φ房昆Φ︶という手続を定

   アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程       ︵都法四十四ー二︶ 五一五

(14)

      五一六

  ︵45︶めていた︒しかし︑一八六七年法の規定する手続は︑複雑で費用がかさみ︑債権者への弁済率は一〇%にも満たなかっ       ︵46︶たため︑商人の多くは裁判所に倒産処理を持ち込むことなく︑裁判外で債務者との和解により処理を行っていた︒      ︵47︶ 一八七四年に一八六七年法が改正されると︑一八六九年イギリス破産法を参考にして︑四三条後半に..8日bo°︒㍗       ︵48︶江05忌書自①合8﹃︒︒︒の規定がおかれた︒この手続は無担保債権者への即時の弁済を規定したものであり︑具体的

な手続は次のようなものであった︒債務者は︑破産宣告の前後を問わず︑破産手続係属中に.︑8日bO°・三︒口.︑の申立

てを行うことができる︒申立てがなされると︑債権者集会が招集され︑提案された︐..8目旭o°︒一註○づ︑︑を受諾するか否

かについて投票がなされる︒出席債権者の数の過半数と額の四分の三により可決され︑さらに破産者および総債権者

の数の三分の二と額の二分の一により当該決議の確認がなされると︑ぷo日bom三︒巳︑は有効となる︒決議の結果が

裁判所に提出され︑裁判所があらゆる関係者の利益にかなう︵︹o﹃庄①ぴ①゜︒け巨け隅①゜・けo︹p巳60づ8日①匹︶として認可      ︵49︶し︑当該決議が登記されると︑.バo日b︒︒︒一泣05︑︑はあらゆる債権者に対し拘束力を有するものとなる︒この手続によ

り︑債務者は自己の財産を保持しながら︑.バo日Oo°︒﹂ご○巳︑で定めた額を弁済することにより︑従来の債務から免責

を受けることが可能となった︒

 この規定の導入に際しては︑﹁︒.Oo日bo°・巨o口︒は︑破産法が予定する債務者による財産の譲渡なしに︑一部の債権

者の受諾に基づいて︑債務者が債務の一部を弁済すれば従来の債務から免責されるということを定めたものであり︑

違憲ではないか﹂という憲法上の破産条項︵書Φ゜・已豆①90市ぴp⇒庁毛げ︒一Φむ︒︶の範囲に関する問題が提起された︒これ      ︵50︶に対し︑連邦巡回裁判所は︑︑.︒o日b︒むり↑泣o︼︑も破産条項の範囲内に含まれ︑合憲であるという判断を下し︑以後

.♂碧ζ毛庁︒ぺ︑︑の文言は広く解されるようになった︒

 一八六七年法は︑手続の遅延や費用の高騰︑弁済率の低さなどから︑再び債権者側からの反発が強まり︑一八七八

(15)

      ︵51︶      ︑

年に廃止された︒以後しばらくの間︑連邦破産法不在の時代が続くが︑一八八四年︑そして一八九三年とあいついで       ︵52︶恐慌が発生すると︑破産法の制定が強く求められるようになり︑一八九八年に第四次連邦破産法︵bu窪庁已嘗自巨9      ︵53︶oひ﹂αゴ⑩゜︒\P9吉ωOO︒冨寸O±︶が制定された︒一八九八年法は数度の改正を経ながらも︑一九七八年現行連邦倒産       ︵54︶法にとって代わられるまで非常に長い間施行され続けることになる︒

 ︐︑Oo日bOω↑江o昌︑︑の規定は︑一八九八年法一二条に引き継がれた︒︑一二条は︑破産者によって提案された.︑○○日bo°︒㌣

江○ごが︑法定多数の債権者にょり受諾され︑裁判所によって認可された場合には︑そこに記載された全ての債権者

に対して拘束力を有し︑これにより債務者は︐︑8目bo°・一江05︒で弁済の合意がなされた債務以外については免責きれ

るという︑一八七四年に連邦破産法に導入された︑ゲo日bo°︒巨o巳︑の基本構造を引き継いでいるものの︑債権者によ

−      ︵55︶

る受諾の要件を緩和しており︑手続への参加を認められた債権者の数と額における過半数の同意でよいものとした︒

 以上のように︑連邦破産法に規定された..8日bo°・一ごo口︑︑は︑債務者と債権者との間で作成された債務整理に関す

る合意を︑裁判所の権限を用いることにより︑少数反対者にも強制することを目的としたものであり︑そこでは当該

決議が適切に行われたか否か︑計画案があらゆる関係者の利益にかなっている︵︹o﹃庁冨古Φ゜︒古一巳Φ冨゜︒古o﹃p巳︒o〒

8日9︶か否かを判断する権限を裁判所に与えることにより︑反対する債権者の権利保護が図られていた︒後者の要       ︵56︶件に関しては︑その後︑判例によってその具体的内容が明らかにされている︒すなわち︑﹁︹..○○日弓○°︒ま○目︑の認可に

あたっては︺債務者が何をなしえたかではなく︑破産手続における譲受人︵Pooo力Hσq﹈ρΦΦ︶が何をなしうるのかというこ

とを判断基準とすべきであり︑その際︑債務の額︑財産の額とその性質︑清算されるべき事業の性質を考慮しなけれ

ばならない︒反対する債権者が少数に過ぎない場合であっても︑破産手続により処理を行う方が債権者の利益にかな

うことが明らかである場合には︑裁判所は︐︑︒o日旭o°︒一江o昌︒を拒絶する責任がある﹂︒そじて︑﹁事業の清算が簡易で

   アメリヵにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程       ︵都法四十四ー二︶ 五一七

(16)

      五一八

あり︑費用も時間もさほど要しない当該事案のような場合に︑弁済に充てうる純資産が少なくとも一八︑○○○ドル

あるにもかかわらず︑債務者はそのうちの単に=︑○○○ドル以下を配当し︑七︑○○○ドル以上を自ら保持する

ことを提案している︒このような債務者に多くの財産の保持を認めるぷo日U︒°︒一註○口︒は︑たとえ少数であっても反

対する債権者に強制されるべきではない﹂という判断が示された︒以後︑.♂①゜︒ご巳①冨゜︒就︑という要件は︑債権者が

..︒o日弓○︒︒一泣○づ︑.においても︑破産手続による清算の場合に受け取ることができる額と同じ額の弁済を受けることを       ︵57︶保障するものである︵いわゆる清算価値保障原則︶と解されるようになった︒

 3 再建型手続への展開 1一九三三年債務者救済立法1       ︵58︶      ︵59︶ 一九二九年に世界大恐慌が発生すると︑破産事件数は著しく増加した︒当時のアメリカでは︑﹁破産﹂は︑債務者

さらには債権者をも苦しめ︑財産価値の下落を招き︑信用を破壊するものであり︑結果として破産の連鎖を招くので︑       ︵60︶破産を回避しながら︑債務者と債権者との間で.︐①江①霧5昌︒や..︒o日廿Om﹂泣oづ︑︑を行うことによって︑任意に債務      ︵61︶の調整を行うことが望ましいと考えられていた︒しかし︑一八九八年法の下で債権者と債務者が公正に債務の調整を

行おうとすると︑手続の遅延や費用の高騰を避けられず︑また清算による即時の弁済を求める債権者の妨害を受ける

     ︵62︶

こともあった︒そこで︑債権者と債務の調整を行おうと裁判所の保護を求める債務者のための救済手続を規定するこ

とにより︑破産というスティグマを受けることなく︑債務者とその財産に裁判所の保護を及ぼしながら︑少数債権者      ︵63︶をも拘束できる債務整理の計画案を作成する機会を与えることを意図して︑﹈九三三年に︑第八章﹁債務者救済のた

めの諸規定︵印o<﹂c・﹇o白︒︒市o﹃庄Φ印①一﹂隅oひOΦぴ9屋︶﹂が一八九八年法に加えられた︒      ︵64︶ 同章は七三条から七七条で構成されており︑七四条は個人債務者を対象とした︑.8日Oo°・↑江05°︒p邑①答①ロひ一〇5°・︑︑

(17)

 を︑七五条は農業経営者を対象とした.ゴ隅↑︒巴9巴︒o日廿o°︒詳↑︒霧︑︑を︑七七条は州際通商に従事する鉄道会社の再       ︵65︶  建手続である︒.Φ蓉雲巴o霧①昆♂o品ρ巳Np江○口○﹇﹃p﹂一8江゜︒Φづσqpσq①゜・日一旨Φ臣庁暮Φ88日氏8︒を規定していた︒

  また︑一九三四年にはルーズベルト大統領の下︑ニューディール政策の一環として︑新たに︑会社の再建を目的とす      ︵66︶  る七七B条.︐Oo昌自巴①冨o頃p巳Np叶↑○巳︒が創設された︒

   七四条と七五条は︑従来の..︒o日bo°・﹇注自︑.を基礎とし︑それを発展させたものである︒第一次世界大戦後︑アメ

  リカでは農業生産量が増加し生産物の価格が下落しているところに︑一九二九年の世界大恐慌が発生したため︑多く

  の農業経営者が倒産することになった︒一八九八年法一二条を利用して破産を回避しようとしても︑担保権者はこの

  手続への参加を強制されなかったため︑農地や耕作機械といった農業を継続する上で必要不可欠な財産に担保権が設

  定されている場合には︑農業を継続しながら再起を図ることは不可能であった︒そこで︑︑農業経営者に.︑8日bo巴泣○口︑︑  

  や︐.Φ巴8ω↑○巳を認めること︑農業経営者の特殊性に応じて担保権者をも手続に拘束することを意図して七五条が      ︵67︶  規定された︒  .       ︐       ︵68︶   また︑適用範囲を個人債務者にも広げ︑︐︑︒o日bo°︒巨o︼.をより利用しやすい手続とし︑破産というスティグマを      ︵69︶  回避しながら債務者の救済を図ることを意図して七四条が規定された︒七四条は︑従来の︑.︒○日bo°・一江○口.︑の基本的

  構造を引き継ぎつつも︑債務者が破産手続係属中でなくとも・.8日bo°︒一江8︑.を申し立てることを可能にし︑また︑      ︵70︶  支払期限の猶予に関する合意がなされた場合には︑担保権を実行する権利も影響を受けるものとするなど︑いくつか  .         ︵71︶  改正を加えていた︒しかし︑七四条においては︑会社は明確に適用対象から除かれており︑また債権者申立てによる

  破産手続が係属している場合には︑債務者は破産宣告前にのみ申立てが認あられるなど︑その利用には多くの制限が

  課されていた︒なお︑この段階では︑一二条の︑.60日bO°︒一泣o昌︑もいまだ廃止されておらず︑一二条と七四条は一定

     アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程      ・︵都法四十四ー二︶ 五一九

(18)

五二〇       ︵72︶の領域で競合する結果となり︑どちらの手続を利用すべきかについて混乱が生じていたようである︒

︵33︶ 弓pぴ戸Sc︒8︑×句さ︑Q9↑Φ゜︒w巴一ω゜宮川.前掲注︵16︶﹃総論﹄四三頁︑倉部真由美﹁アメリカ倒産法における自動

  的停止の生成と展開︵二・完︶﹂都法四二巻一号二九一頁以下︵二〇〇一︶︹以下︑倉部﹁生成と展開︵二・完︶﹂として引用す

  る︺︒

︵34︶ ○罵﹀目冑≦﹀印田zw切膓民印己寓○<芝己三弓国ooo8>弓拐日胃○田声ω山︽︵おωO︶°一八〇〇年法はイギリス破産法を模倣し

  たものであったが︑債務者の懲罰という目的の後退︑免責制度に対する債務者救済手段としての期待といったアメリカ破産

  法独自の兆候も見られた︒宮川・前掲注︵16︶﹃総論﹄四五ー四七頁︒

︵35︶ 弓9亘寅邑o︑S句§ミ59Φ︒︒w巴声9≦﹀知田え句さミ8↑Φω♪巴一㊤−・︒一゜

︵36︶ 連邦破産法は一八〇〇年法以後︑短期間の内に数度の制定と廃止を繰り返し︑永続的なものとして確立するのは一八九八

  年のことである︒詳細については︑宮川・前掲注︵16︶﹃総論﹄四三頁以下︑園尾隆司﹁米国新連邦倒産法の下における倒産

  事件の実務−新破産事件・更生事件の手続を中心としてー﹂曹時三三巻九号二〇ー二五頁︵一九八一︶︑高木新二郎

  ﹃アメリカ連邦倒産法﹄三ー五頁︵商事法務研究会︑一九九六︶︑倉部・前掲注︵33︶﹁生成と展開︵二・完︶﹂二九一頁以下︑

  弓pぴぴ国邑o︑S句§ミ8汀︒︒p一ω−・︒一 ○古巴﹂Φω⊂oae弓9亘﹃言団邑oさ8N㎏qo亡江§ミ牌>m切自さ専§g∨

  b§ぎ品ふ①o>ζ﹄﹀員搾P°﹄°ω苓Φ・︒︵﹂⑩巴︶︹ゴ①﹃Φ一5h苔g昆器弓pぴぴ︑皇句6言品⑩︺ o︒β西﹂p°・w団§ぐ§書s

  ・︒曽205勺﹀団o雰︒呵o力8同巴⑦9望畠ぱ叉怠ΦふO︵﹂⑩ωO︶︹9邑冨﹇§9ago8σq﹂pρ㎏§奪§ひ邑 <Φ日○︒§古昌

  日①目﹄寅↑留o蔓ミ﹄ミ句さ§さ切§心︑さ書∨卜9ミ︾︒︒一〇〇逗P°9・︒・︒9・︒b︒︒︒−ωO︵﹂q⊃べΦ︶を参照︒

︵37︶ ≦﹀閲自21句6︑☆づ2Φωふ巴Ob︒ふΦ゜倉部・前掲注︵33︶﹁生成と展開︵二・完︶﹂二九八−九九頁︒

︵38︶ ≦︾勾嵩2句§︑9白o冨ωふ巴Φρ弓ゆぴぴb昂6言這◎句δきつ09ω9巴ωお−㎝ω゜宮川・前掲注︵16︶﹃総論﹄五一頁︒

︵39︶ 一九世紀の初期においては︑会社は各州により付与される特許︵6冨昌氏︶に基づいて設立されていた︒大隈健一郎﹃株式 

  会社法変遷史﹄九〇頁︵有斐閣︑一九五六︶︑鎌田正三﹃アメリカの独占企業﹄=七頁︵時潮社︑一九五九︶︑小島昌太郎

  ﹃比較株式会社形態論﹄六二頁︵有斐閣︑一九五八︶参照︒なお︑会社の設立および活動に関する権限が州に委ねられていた

  のは次のような歴史的経緯による︒すなわち︑植民地時代には︑イギリス国王が会社に特許を与える権限を有していたので

  あるが︑実際には︑植民地が国王の承認を待つことはなく︑また︑独立戦争以前においても︑植民地議会は自らに特許付与

(19)

  の権限を与えること主張して︑イギリス国王への申請手続を省略していた︒イギリスが退去した後は︑アメリカ全土を支配

  する政府が存在しなかったため︑会社への特許の付与は︑各州が完全な権限を有するものとなった︒このようにして州が会       ノ  社の設立許可や規制に関する権限を有することになったため︑会社が破産する場合も州政府がそれを処理するのが当然であ

  ると考えられた︒実際︑・会社に与えられる特許の大部分は︑有料道路や橋の建設といっ.た準公的な機能を担っており︑これ

  らの事業を促進するため︑州政府は会社に対し独占的権利や免税といった特権を与え︑さらに金銭の貸付けも行うなど︑州

  政府は会社と密接な関連を有しており︑この点を考慮して連邦議会は会社を破産法の適用対象とすることができなかった︒

  Op︿巳﹀°ω冨Φr旨こ包災ミさ心Sσq等o卜↑g切災sm§Oo這oミ合卜Qミ☆さ亀Oo這○ミ9b☆さ□さ合S心弓国×°□° −

  印団<°ミ吉﹄︒︒・︒−︒︒︽︵一⑩忠︶︹冨﹃Φ日巴冨吋○詳9p切GカオΦΦ﹂w出災主さS句︺°

︵40︶ ≦︾召ロz︺°・§︑98﹇︒臼査巴OS倉部.前掲注︵33︶﹁生成と展開︵二.完︶﹂三〇〇頁以下︒

︵41︶ ≦﹀勾勾ロZ句§︑Q⇒○宮︐ω♪巴︒︒﹂−︒︒・︒一弓9亘b冨o討9晦◎句さ︑Qづ○冨ω◎巴ω㎝ω.宮川・前掲注︵16︶﹃総論﹄六三頁︒

︵42︶ 弓書戸電↑留o︑S句§き59Φ︒︒巴一Φ ≦﹀口9Z句さきき﹇Φωふ巴﹂Oω−自゜

︵43︶ 富山康吉﹁アメリカ会社法における株主の地位の変遷﹂京都大学商法研究会編﹃英米会社法研究﹄一五四頁以下︵有斐閣︑

  一九五〇︶︑倉部・前掲注︵33︶﹁生成と展開︵二・完︶﹂三=二頁以下︒      ︑

︵44︶ 州政府と会社との関係に変化が生じた原因として︑①従来︑確実に利益を産み出すとされてきた準公共的産業が経済社会

  における中心的役割を失っていたこと︑②会社の設立許可の申請が増大したため︑州が申立てを個別に検討することは不可

  能になったこと︑③経済発展を促すために用いられた多くの特権が︑逆に会社間の競争を妨げていたということが挙げられ

  ている︒切オΦo吉知災言さ泣さり句さ日づ9ΦωOP↑鼻o︒や○︒9

︵45︶ 国↑Φ︒︒Φ昆①﹂合巴も︑Q509一一巴きべ臼芯①゜中島11倉部﹁︾ぼ9σqΦ日①づゴ○○旨bOω↑庁一8﹂前掲注︵12︶﹃キーワード﹄

  三五頁参照︒

︵46︶≦駕雷z三さき89ω♪巴声﹂・︒μω゜

︵47︶ アメリカ連邦破産法における︑.p隅きσqΦ日①巳︒や︑げ05℃oω↑江8︑.はイギリス破産法を参考としているがべ継受の時点

  からすでに独自の発展を遂げている︒とくに一八七四年法が採用した..○○白℃○巴泣OO.は︑その母法たる一八六九年イギリ

  ス破産法一二六条と異なり︑申立てに際して破産手続が係属中であること︑また認可に際して..︒○日bom戸江oづ︒があらゆる

  関係者の利益にかなう︵﹇○﹃ ↑︼ρΦ ︸O①ω↑ ↑﹈山ひΦ吋Φm↑ Oひ P﹂﹂ OO﹈ばOΦ吋﹈PΦ︹μ︶ことをその要件とした︒アメリカとイギリスの

アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程       ︵都法四十四⊥︑一︶ 五二一

(20)

五二二

  ..oO日UO︒︒↑泣Oo︑︑の相違点については︑\さ︑m加災S§ト︒O目Opω吟﹄⑩⇔おω−⑩べ︵c力゜H︶°ヴ﹃°属ヂ 一〇◎↓︽︶︵ZC巳雪ω︶におい

  て詳細な検討が加えられている︒

︵48︶ 閲絃mΦ昆Φ一合句さミづ09﹂一一巴ぱ9なお︑..︒o日Uoω邑o見︑が連邦破産法上に規定されるのは一八七四年のことであ

  るが︑一八二七年の法案ですでに︑イギリスの..︒o日bO⑩↑江oづ︑.が非常に有効に機能しているとして︑︒.︒o日Oo︒・﹂寓oo︒の

  立法化が試みられている︒また︑一八六四年にも︑債権者の同意を得た場合には︑債務者は信託証書︵↑﹃ご﹁ω↑ 画ΦΦ巳︶基づい

︑ て財産関係を清算することができるとする法案が提出されていた︒≦﹀勾勾ロえ句§︑☆づ○宮ω正巴︽鼻臼一〇b︒

︵49︶ 一八七四年法の︒δo日bo︒・一江oo.︑の概略につき︑弓知ぴぴwb冨︒言品♪ω§︑口づo冨ωΦw巴ωΦOOOF田勾﹂㌧ゴ︹ωO°︒︺

  ︹ω一巳Q力Φ6江○づ弓≦Φ﹂<P弓pぴぴ巳↑忠o︑S句§きづ08°︒p一曽゜倉部︒前掲注︵33︶﹁生成と展開︵二︒完︶﹂三一六頁な

  ど参照︒

︵50︶ ぎ︑⑩印Φ一日p見NO勺b9°︽Φ⇔おω−q⊃べ︵ωO°Zk﹂°︒べ﹄︶︵乞OL﹂自ω︶°﹁合衆国憲法に規定された.≡9切已9Φ90﹇

  ぴpづζロ宮9Φ︒・.︑を制定する議会の権限とは︑憲法制定当時のイギリス破産法の範囲に制限されるものではなく︑支払不能に

  陥った債務者と債権者の関係のm仁旦Φ9であり︑救済︵吋Φ巴Φ︷︶にも拡張されうるものである︒そこには︑債務者が本来の債

  権額よりも少ない額で弁済を行い︑それにより未払い部分に対する責任から解放されることや︑弁済された額が︑債務者の

  財産による最大限の弁済額と同じであることを要求する債権者の権利を含むものである︒債権者全員の同意がなくとも︑債

  権者が弁済を受けたならば︑債務者に免責を与えると言うことは︑破産法の一部として認められるものである﹂との判断が

  示された︒

︵51︶ 一八六七年法が一八七八年に廃止されるに至った背景については︑弓pぴ亘国昂8蔓︑句さ︑909Φ゜︒巴一⑩−b︒P勺胃臣⊂°

  OOP国ζ>ZOb弓ロ弓○国c力>200知国9弓○印oo芝︾ζ国呂○﹀ー﹈20︒OC<bウ20メH窓勺田c力02ζ国裳弓喝○罰O国boヨ>ZO口﹀之民勾⊂零○寸一ΦOS声⑩09﹂

  巴ト︒Po︒①︵拾品︶⁝≦﹀如勾団z句さ︑9づo冨ω正巴﹂o︒べ Oo已づ言ぺ日pP 句ξ︑Qo9Φω℃ pけo◎ωO印Φ已ぴΦ白○°寓已日

  之足↑§ミ切§汀︑§9∨卜⑩σq↑句忘口§﹁㌔8ひ㌔さ句§ひ§江笥§ミ○りω︒︒○○ζ゜P°⊂°ΦωOΦωω︵おωω︶°宮川︒前掲注

  ︵16︶﹃総論﹄六七頁以下参照︒

︵52︶ このようにアメリカにおける連邦破産法の制定は︑恐慌に続き経済的な混乱が生じると︑その必要性が叫ばれるというよ

  うに︑経済社会の動向に大きく影響を受けたものであった︒Oo仁σq﹂p・坦切§専§書S句§︑Q50↑Φωρ巴禽O°

︵53︶ 一八九八年法の立法経緯については︑出§吉⑦§ミ8けΦ・田巴Φωω−ω黛≦﹀勾臣Z⑦§︑9づ08ωふ巴声︒︒°︒ム一゜倉部・

(21)

r

       前掲注︵33︶﹁生成と展開︵二・完︶﹂三一八頁以下参照︒制定過程においては︑金融機関や工場の集中する東部と︑小売業や

       農業の集中する西部・南部との対立が顕著であった︒これは︑西部・南部は︑債権者申立てを含む破産法の制定が︑東部の

       債権者の債権回収手段となることを危惧していたことによる︒     ︵54︶ 一八九八年法が長く施行されだ理由として︑南北戦争・産業革命を経て連邦の政治的・経済的統一が安定的なものになっ

       たこと︑商業・工業の発展に伴い破産法常設の必要性が高まったこと︑交通網の発達などにより連邦裁判所の利用が容易に  ⇒

      ・なったことなどが挙げられる︒宮川・前掲注︵16︶﹃総論﹄六八ー六九頁︒

     ︵55︶ 一二条手続の概略につき︑≦巴↑隅ZΦ﹂﹂①P切§ぐ§ひ6∨知さ︑ミ§⇔﹃ぎ○言さミo︑切礼き怠岡>9°ご゜9一嵩S

      ︑﹂﹂°︒O︵一q⊃巽︶⁝OoF田印巳;﹇ω旨﹈・c力Φ︒江8弓≦Φ︸<①⁝⊂Φ8日①bd°≦Φ日m芭豆﹃言b・ミ︒︑包昌叉○ご§g︑ミミ0

       9§ミミ﹄合㎝9田3︑°廿゜留くr一偽︵一q・ω゜︒︶日隅Φ一g︷§6一庁江p︒・≦Φ日m↑︒﹇戸﹃言b・ミ︒・隷Nミ9§ひ旦㌧

       出﹇ΦのΦ昆巴負句§︑9づ08一﹂巴ぱS斎藤常三郎﹁北米合衆国に於ける破産予防の和議制度﹂﹃破産法及和議法研究第二巻﹄

       一七二ー一八一頁︵弘文堂︑一九二七︑初出一九二五︶︑青山善充﹁会社更生の性格と構造︵一︶﹂法協八三巻二号一五〇ー

       五一頁︵一九六六︶︹以下︑青山﹁会社更生の性格と構造︵一︶﹂.として引用する︺など参照︒

     ︵56︶Sさ≦臣薯﹂ρN・⊃呵゜○①゜力゜・︒Nρ・⊃ωO︵O°ζ霧︒︒﹂︒︒謡︶︵Z︒し言声ω︶.

     ︵57︶ 弓①ぴ亘辻昂8︑S句§き59Φ︒︒巴N﹂°     ︵58︶ 第一次世界大戦を経て債務国から債権国へと転じたアメリカでは︑国内経済が活発化し︑国民の収入が増大した︒これを

       受け︑労働者や中産階級の人々が証券投資を行うようになると︑証券の需要が増加し︑工業︑鉄道︑銀行などの証券が次々       と発行された結果︑過剰な投機が富のバブルを生み出していた︒一九二九年のニューヨーク株式市場の崩壊に端を発した不

    ︑ 況は年々激化し︑就業者の四人に一人が失業するという未曾有の大不況へ.と転じていった︒吉富勝﹃アメリカの大恐慌﹄三

       七頁以下︵日本評論社︑一九八八︶︑ハロルド・U・フォークナー﹃アメリカ経済史︵下︶﹄八三〇頁︵至誠堂︑一九六九︶︑

 ︑    チャールズ・R・ガイスト著︹中山良雄訳︺﹃ウォールストリートの歴史﹄二三九頁︵フォレスト出版︑二〇〇一︶︑小松聰       ﹃アメリカ経済論国家独占資本主義の実証的分析﹄︑七四︑八〇頁︵ミネルヴァ童旦房︑一九七二︶︑石崎昭彦11佐々木隆雄川鈴

       木直次‖春田素夫﹃現代のアメリカ経済︹改訂版︺﹄八ー=頁﹇石崎﹈︵東洋経済︑一九八八︶など参照︒

     ︵59︶ 一九二一年の破産事件数は一五︑○○○件に過ぎなかったが︑一九三一年には六〇︑○○○件へと増大した︒他方︑ 一九二

       一年から一九三一年までの一〇年間に無担保債権者に支払われた平均弁済額は︑債権額の五.一%から七︐.七%に過ぎなかっ

アメリカにおける一つの再建型倒産処理手続の生成過程︑         ・︐  ︵都法四十四1二︶ 五二三

参照

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