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道徳判断における動機情報と結果情報の統合過程に 関する研究

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(1)

関する研究

著者 渡辺 弥生

雑誌名 静岡大学教育学部研究報告. 人文・社会科学篇

巻 43

ページ 213‑225

発行年 1993‑03‑25

出版者 静岡大学教育学部

URL http://doi.org/10.14945/00008488

(2)

静岡大学教育学部研究報告(人文 0社会科学篇)第43号

(1993.3)213〜

225

道徳判断 における動機情報 と結果情報の 統合過程に関す る研究

A Study of Integration of Intent and Consequence Information in Moral Judgments

渡 辺 弥 生

Yayol WATANABE

(平4年10月 12日受理

)

ABSTRACT

The purpose of this gtudy was to investigate the r■ les subjects used to coordinate intent and consequence information in thett moFal judgments.The subjects are viewed

as an informatiOn integrators that have the capacity tO cOmprehend and combine

multiple dilnensions of stilnulus information。

In Study l, 106 universtity students were administered 4 types of moral dilemlna stories. The results showed that the rules subject, used were different depending o五 typeS of moral dilёlnlna stories. This suggests that the cOntextual informatiOn has influential effects on mord judきmentS。

In Study 2, 150 universtiy students were administered 5 types of moral dilemina stories that they were likely to face in everyday life. It was clear that subjests integrated the contextual information and arribё d at their moral judgmё

nts。

 

Piaget(1932)は

道徳性発達の次元が、結果論的判断から動機論的判断へと変化することを明

らかにした。今日の道徳に関する学習指導要領の解説 も先の発達的変化を前提としており、そ うした変化を念頭に置いた教育目標がいくつかあげられている。

Piagetが

用いた課題は、動機 は良いが結果的に大 きな損害を及ぼした子供の場合と、動機は悪いが結果として小さな損害を 及ぼした子供の場合とを比較させ、いずれの子供がより悪いかを問うものであった。 しかし、

この実験課題では結果に注目するのか意図に注目するのかの

2者

択一 しか許されていないため、

意図 と結果の双方を考慮 した多次元的な判断についての可能性を明 らかにす ることができない 問題がある。そのため、

2者

択一形式ではな く、何段階かの評定尺度を用いて、意図か結果か の選択ではな く各次元の相対的重要度を扱 うた研究が試み られている。

Hebble(1971)は、意図の善悪 と被害の大小を組み合わせた4種類 の事例 に対す る反応 を 測定 している。同様 に、Bucha■an&Thompson(1973)、

CostanzO,Coie,Grumet,&Farnill

(1973)、

 Farnill(1974)に よって もなされている。 また、評定尺度形式以外の方法 と して、

(3)

Gutkin(1972)や二宮 (1980,1982)は 、意図の善悪 と損害の大小を組み合 わせた4種類 の事 例に対する一対比較の反応を分類 して、意図 と結果の相対的重要度を検討 している。 これ らの 研究 は、発達 にともな って結果か ら意図へ と重要度が移行 してい くことを明 らかに している。

さらに、意図 と結果の相対的重要度だけではな く、双方の情報がいかに統合 されているかに ついての研究 も行われている。Leon(1980)は、結果の情報 または意図の情報 のみを小学生 と大学生 に与えた場合 と、意図 と結果の両方の情報を提示 した場合 との比較を行 った。その結 果、大学生においては一方の情報のみを与え られた際の判断 と、両方の情報を与え られた際の 判断 とが平行的な関係 にあ り、両者 ともAnderson(1974)の 平均 モデルによる予測 と一致 し ていた。 これは、大学生においては意図あるいは結果だけの情報を与え られて も欠損情報を推 論す る能力があるため、意図 と結果の情報統合がなされることを示唆 している。

一方、小学生では両方の情報が与え られた場合には、Andersonの 平均 モデルの当て はま り がよ くなったが、一方の情報のみを与え られた場合には、大学生のように両方の情報を与えた 場合 との間に平行な関係 は見 られなか った。 これは、小学生が欠損 した次元の情報を大学生の ように推論す ることがないことを示唆 している。

日本で も、難波、小倉、坂上 (1982),難 波、小倉、池谷、坂上 (1984,1985)は Leonの 見解 を基 に、新たな測定方法を用いて多次元的判断過程 について再検討 している。すなわち、結果 と動機の二次元で構成 される事態に関する優劣判断及び順位付 けのための判断・ 評価構造の数 学的モデルとして、加法的順序構造 と辞書的順序構造があるとし、年齢による発達的変化を明 らかにしようとした。 その結果、4才児か ら高校3年生までは共通 して加法的順序構造が大半 を占め、各年齢で動機 と結果の両者を考慮 してお り、年齢差のないことが見出された。 また、

必ず しも動機辞書的順序構造へ と変化 しないことが認め られた。

林、内藤 (1983)と 林

(1984)の

一連の研究では、動機 と結果の両次元を認知することが可 能 になれば、様 々な判断の背景 となる文脈を認知 し、各次元の重みづけを操作で きるようにな ると考えた。 さらに、文化的な要因によって も変動すると仮定 した。その結果、文脈によって 重みづけが異なり、特に中学か ら高校

2年

生 においては状況に応 じて動機への重みづけが異な

ることを見出 している。

また、竹村・ 渡辺

(1991)は

、幼児が欠損情報のある不確実な状況でどのような道徳判断を するか、及びその道徳判断過程においていかなる因果情報探索や因果推論が行われるのか、等 について6歳児を対象 に検討 し、その結果、6歳では欠損情報のない比較できる次元のみを考 慮 して、欠損情報のある次元 に関 してはあまり考慮 しないことが明 らかとなった。すなわち、

動機次元の情報が欠損 している場合には結果を比較 しく結果次元の情報が欠損 している場合 に は動機次元を基に判断 していた。 また、欠損情報を与え られた後には道徳判断を変化 させるも のが大半 にのぼ り、与え られた情報に関 しては因果情報を統合 して判断 していることが示唆 さ れた。 したが って、6歳児において も、情報の与え られ方によって動機論的な判断を行 う可能 性の十分高いことが認め られた。

このように、 ピアジェの明 らかに した動機論的判断か ら結果論的判断 という道徳半J断の発達 的変化が、成人 にいたるまでの発達過程を含めた知見 として必ず しも適切でないことが示唆 さ れた。すなわち、かなり年少の頃か らすでに動機 と結果の両次元を考慮 した道徳判断を行 って いることが明 らかにされたわけである。 しか し、発達的にどのように重みづけが変化するかに ついて言及 した研究 はほとんどないように思われる。

(4)

道徳判断における動機情報と結果情報の統合過程に関する研究

こうした背景をふまえて、本研究ではまず発達的研究の糸口として、大学生を対象に動機 と 結果の相対的重要度 を検討することを目的とする。その際、調査場面を しば しば大学生が遭遇 するであろう身近な場面を基 に して検討する。なぜな ら先行研究では、重みづけの割合を想定 し、実験的にかなり操作 した例話を基 に測定 しているため、 日常場面における道徳的葛藤の判 断をどの程度予測 しうる知見であるかが明 らかでない。 ともすればかな り、 日常生活か ら離れ た不 自然な状況や物語を用いて検討 している傾向が少な くないように思われる。 また、林 らの 研究か ら、重みづけの割合は文脈 によって変化することが明 らかにされているため、重みづけ の数値その ものを明 らかにすること自体が意義のあることであるとは思われない。それゆえ、

本研究ではどのような文脈、話の構造 によって道徳判断の次元が規定 されるのかを明 らかにで きるよう、できるだけ日常的な場面を想定 して検討することを目的 とする。

調 査

1:

方 法

被験者 静岡県下のS大学生 106名 (男24名、女82名

)。

手続 き

道徳的葛藤場面を記述 した

4つ

の例話を作成 し、それぞれについて、判断の回答例 として選 択肢を5種類設定 した。

例話の内容について、以下 にまとめる。

例話1:上野 さんは池田さんに、好意を持 っている岡本 さんに会 う約束を取 り付 けて くれるよ うに頼みま した。池田さんは上野 さんの頼みを聞いてあげようと、岡本 さんに上野 さん と会 っ て くれるよう話 しま した。 ところが、岡本 さんは上野 さんのことを好 ましく思 っていなか った ので、「会いた くない」 と言いま した。池田さんは、 そのことを上野 さん に伝 え ることがで き ず、つい「都合がつかな くて会えないそ うだ」 と上野 さんに嘘を言 って しまいました。池田さ んの言 ったことを本気に した上野 さんは、勇気を出 して岡本 さんに「都合が良いのはいつか」

という手紙を出 しま した。 ところが、上野 さんは、「 会いた くないと断 ったはずだが

0000」

という文面の手紙を岡本 さんか ら受取 り、大変恥ずか しい思 いを したと池田さんを責めました。

例話

2:加

藤 さん と同 じアパー トに住む友人である桑田さんが、夜遅 く車を出 して くれないか と言 ってきました。家族が急病だか ら急 いで自宅に帰 らないといけないと言 うのです。加藤 さ んは大変疲れて眠か ったのですが、慌てている桑田さんを見 るに見かねて送 ってい くことに し ました。 ところが、加藤 さんの居眠 り運転が原因で接触事故を起 こして しまい、事故の賠償 と して、車の名義人である加藤さんの父親 に多額の賠償金の請求がされ、加藤 さんは両親 に大変 な迷惑をかけることにな りました。

例話

3:佐

藤 さん と鈴木 さんは図書館で調べ物を して帰ろうとしたところ、傘立てに入れてい たはずの佐藤 さんの傘がな くなっていま した。雨はまだかな り降 っているので、傘をささずに 外 に出ればび しょぬれにな って しまいます。 ところが、佐藤 さんは大切な用事があるため、す ぐに行かなければなりません。佐藤 さんは「 もし、急 ぐ用事がないのな ら傘を貸 して くれない か」 と鈴木 さんに頼みま した。鈴木 さんは、急 ぐ用事 もない し、家 も近 くなので傘をか してあ

(5)

げました。 しか し、 この傘は実 は鈴木 さんの物ではな く、鈴木 さんが島田さんか ら借 りた物で した。数 日後、鈴木 さんが佐藤 さんに傘を返 して くれるように言 うと、佐藤 さんは、その傘を 紛失 して しまっていました。 しかたな く鈴木 さんは、島田さんに傘をな くしたことを謝 り、弁 償すると言 うたのですが、その傘 は島田さんにとって思 い出のある大切なものだった らしく、

「弁償のきく物ではないのだ」 と大変悲 しんでいま した。

例話4:中川君 は、力 も強 く、正義感 もあり、 クラスで もリーダー的存在で、皆 に一 日置かれ ていました。ある日、中川君 は同 じクラスの野田君が西田君 ら数人にいじめられているところ に出会いました。中川君 は野田君をかばい、西田君 らにい じめを しないよう注意 しました。西 田君 らは、その時は野田君をい じめるのをやめたのですが、力の強い中川君に助けてもらった 野田君のことを「 ひきょう者」 といって、中川君のいない所で、前よりひどく野田君をい じめ

るようになりま した。 .

各例話 に続 く選択肢の種類 は5種類であ り、選択肢の中か ら自分に最 もあてはまるものを選 ばせる形式が とられた。 また、

5つ

の選択肢の順序 は、例話 によって ランダムに変え られた。

以下に、選択肢の種類をまとめた。それぞれ後続す る( )内に、例話 1の 選択肢例をあげる。

(1)動機次元に重みづけて判断す る型

(例 :人 を傷つけないための嘘であるので、嘘をついた方が良い。)

(2)動機次元 と結果次元を比較 して相対的に動機次元を重視する型

(例 :結 果的に友人に恥をかかせて しまったが、友人を傷つけないための嘘なので、嘘をつ いて も構わない。)

(3)予め結果次元を重みづけて判断す る型

(例 :ど んな理由があって も、友人に恥をかかせたことになるのだか ら、嘘をつ くべきでは なか った。)

(4)動機次元 と結果次元を比較 して相対的に結果次元を重視す る型

(例 :人 を傷つけた くないという思いや りの気持ちも大切だが、結果的に友人に恥をかかせ たのだか ら、嘘をつかない方が良か った。)

(5)動機次元 と結果次元を同値 に重みづけて判断する型

(例 :結 果的に友人に恥をかかせて しまったことは良 くないが、友人を傷つけたくないとい う気持 ちか らついた嘘なので良いとも悪 いとも言えない。)

結果 と考察

Table lに、各例話での道徳判断の選択数が示 される。各例話 についての道徳判断 に偏 りが

あるかどうかを検定するためにカイ2乗分析を行 ったところ、有意差が見出された2(12)=

156.03,p<.01)。 残差分析の結果 もTable lに示 される。すなわち、例話

1に

つ いて は、 友人 に恥をかかせて しまったという結果 と友人を傷つけたくないという動機を同 じ程度重みづけ善 いとも悪いとも判断がつかないという選択を したものが約52%と過半数を占めた。続いて、結 果を動機 よりも相対的に重視する判断が約35%見られた。例話

2に

ついて も、両親に迷惑をか けた ことは悪いが、困 っている人を助 けようとした気持ちも大切であるため判断がつかないと いう結果 と動機を同 じ程度重みづけたものが約47%、 ついで結果を動機よりも相対的に重視 し

(6)

道徳判断における動機情報と結果情報の統合過程に関する研究

Tablo l 各例話 につ いての道徳判断

例 話 動機 結果<動 結果 結果>動 結果=動

2( 1.9)

‑2.27**

3( 2.9)

‑1.16 7( 6.7)

‑3.62**

37(35.2) 1.18 55(52.4)

3.89**

2( 1.9)

‑2.75**

4(11.8)

‑0.64

8( 7。7)

‑3.32

41(39。4) 2.16*

49(47.1) 2.48**

4( 3.8)

‑1.93+

11(10.6)

2。

98**

19(18.3)

‑0。

13 46(44.2)

3.39**

24(23.1)

‑3.38**

27(25。7) 7.40**

3( 2.9)

‑1.18

44(41。9) 7.05**

5( 4.8)

‑6。

71**

26(24.8)

‑2.99**

上段 :数 値 は人数、( )内%

下段 :数 値 は残差分析の結果、

+p<。 10,*p<.05,**p<.01

た ものが約39%と多か った。例話

3に

ついては、先の 2つ の結果 と異な り、困 った人を助 ける 気持 ちは善いが、傘を返せない結果を考えると貸 さない方が善か ったという、結果に相対的に 注 目したものが約44%とと最 も高か った。結果 と動機を同 じ程度重みづけるものについては約 23%いるが、残差分析の結果か らは他の例話に比較すると割合 としては少ないといえる。例話

4に

ついては、い じめがますますひどくなったのだか らかばうべきでないという、結果のみに 注 目した者が約42%と多 いが、逆 に、 い じめ られている人を助 けるということは人間 として当 然の行為であるので結果 はどうであれかばうべ きだという、動機のみに注 目した判断の割合や、

結果 と動機を同 じ程度重みづける判断がそれぞれ も約26%、 25%とと少なか らずお り、判断 が大 きく分かれることが明 らか となった。特に、残差分析の結果か ら例話

4に

おいては動機重 視の判断を したものの割合が他の例話 に比較 して高いといえる。

このように、大学生の道徳的判断は、ある特定の判断傾向として発達的に規定 されるもので はな く、かなり状況依存的であることが明 らか となった。 また、

Tablё

 2よ り、 場面 を通 して 同 じ判断をするものが、同一被験者 において も

1名

しかお らず、遭遇する状況によってかなり 判断が異なることが認め られる。全体的には動機 と結果を同 じ程度重みづけて判断す る傾向、

あるいは動機か結果のいずれかを相対的に重視する傾向が強いと判断され、動機あるいは結果 のみによって判断するものは少ないと考え られる。 ただ し、 い じめなどの身体の危害に関わる 問題 に限 っては、結果の陰湿 さを想像 して結果に注 目するものと、危害が自分 にも及ぶ可能性 が高いなが ら勇気を もって援助 しようとした行為を高 く評価 して動機を重視す るものとに判断 が分かれてお り、判断に迷 う性質の強い文脈構造を有すると考え られる。例話

3に

ついては又 貸 しして紛失 し、友人を悲 しませたとい う結果を相対的に重視するものの割合が他の割合 と比 較 して高か った。 これは、結果の損失の大 きさに関 しては他の例話 に比較 して被害が大 きいと

もいえず、格別結果が重視 されなくてもいいように予想 されるが、他の例話 と比較 して動機 の情 報のインパクトが少ないために相対的に結果を重視する方向になったのではないかと思われる。

(7)

Tablo 2  状況を通 しての道徳判断の傾向

4つ

の場面 とも異なる判断

2つ の場面で同 じ判断が

1組

2つ の場面で同 じ判断が2組

3つ

の場面で同 じ判断

4つ

の場面で同 じ判断

35 (A)

57 3 10 1

このように、大学生の道徳判断がある特定のパ ターンとして浮 き彫 りにされることが期待 さ れていたが、結果 はかなり状況依存的であり、 しか も、個人内において も場面が変化すれば動 機や結果への判断の重みづけが異なることか ら、状況の特性 と選択 される判断傾向との関係を 明 らかにする必要があると考え られ る。

調 査

2:

調査 1の 結果をふまえて、道徳判断 に必要かつ重要であると思われる情報を設定 し、状況に 関す る情報理解 と選択 される道徳判断 との関係を明 らかにす ることを目的 とする。

方 法

被験者 静岡県下のS大学生 150名 (男44名、女106名

)。

手続 き

大学生4人の協力を得て、大学生の日常生活 において比較的頻度が多 く、起 こり得 る可能性 の高い道徳的葛藤場面を作成 した。作成 されたい くつかの場面 については、それぞれ善悪の判 断を行 う場合 にどのような道徳判断をするかについて、各大学生独立に判断 した。その後、そ の結果を合議 し、動機重視の場面、動機を結果よりも重視する場面、結果を動機 よりも重視す る場面、結果を重視する場面、動機 と結果を同 じくらい重視する場面の

5つ

にカテゴライズし、

最終的に皆が同 じ判断 となる

5つ

のタイプの場面を作成 した。

さらに、なぜそのような判断になるのか、状況の特性 として考え られる要因を想定 し、 どの ような要因が道徳判断傾向と結 びつ くかを予想 した。

その結果、状況の特性 として考え られる要因は、「主人公の人柄が良いか悪 いか」「判断を促 す社会的ルールがあるかいなか」「 行動す る前 に結果の予想がついたか どうか」「 他 に取 りうる 手段があったかいなか」「結果が物質的負担を与えるものかいなか」「 結果が精神的負担 を与え るものであるかいなか」であった。 こうした要因を基 にして、道徳判断傾向との関係を予測 し、

5つ の道徳葛藤状況を設定 した。以下 に、 5つ の例話の概要 と、要因と仮定 される道徳判断 と の関係 についてそれぞれ簡略にまとめた。

(1)動機 と結果の情報の両方を判断基準 とす るが、動機の情報 を相対的に重 みづ けると予想 さ れる場面 (例話 1)

遊び仲間であった山本 さん と佐藤 さんは、 ささいなことで喧嘩をする。その日の夜、山本 さ んは二人の共通の知人である林 さんに喧嘩のことを話す。山本 さんは一方的に佐藤さんが悪 い と電話で話 していたが、互いに悪 い点があると林 さんは考え、 自分の意見 と山本 さんか ら謝 る

(8)

道徳判断における動機情報 と結果情報の統合過程に関する研究

ことを勧める。 しか し、山本 さんはいきなり謝 りにくいので林 さんに仲介役を頼む。その結果 佐藤 さんは喧嘩に関係のない人に口をはさまれたため腹をたて、 いっそ う関係が こじれるとい

う状況。

この状況 において、主人公の人柄 は好意的に理解 されると想像 される。 また、社会的ルニル を破 る行動ではな く、結果 も予測できるもので もないうえに、物質的負担のない状況であり、

動機重視が考え られる

│た

だ し、他にもっとよい手段が考え られる余地 はあり、結果的に相手 に精神的負担を与えるものであるため、動機 と結果の双方の情報を判断基準 したうえで、相対 的に動機情報を重視 して判断されるのではないか と予測された。

(2)動機のみを基準 に して判断すると予想 される場面 (例

2)

木村 さんが近所の公園を通 りかか ったとき、女の子が溺れかけている。無我夢中で、池 に入 り、女の子を助 ける。池の深 さが腰 ぐらいまであったため、 ズボンの中に入れていた友達の時 計を壊 して しまう。その時計 は、先 白友達が木村 さんのところに遊びに来て、忘れていったも のであったという状況。

この状況 は、(1)の話 しと同様 に、人柄が好意的に受 けとめ られる可能性 は高 く、判断を促 す社会的ルールがあるわけで もないと思われる。 また、他に手段がないことや、結果の予測が つかない上、相手 に精神的負担をかけるものでないと予測される。 したが って、物質的負担を 与えるが、人命 と比較すると弁償できない程度の もので もないため、動機を重視する判断が予 測 される。

(3)動機 と結果の情報の両方 を判断基準 とするが、結果の情報を相対的に重 みづ けると予想 さ れる場面 (例3)

Bさ

んは

Cさ

んに現金3万円を借 り、来週の金曜 日にノドイ ト代が入 るので土曜 日に返す こと を約束す

.る

。 ところが、バイ ト代の入 った金曜 日に

Dさ

んが

Bさ

んの家にきて、親が急病のた め帰省 したいが持 ち合わせのお金がないことを言い、

Bさ

んはパイ ト代を貸 して しまう。その ため、

Cさ

んとの約束を守れず迷惑をかける状況。

この話については、

Bさ

んの人柄 はあまり明 らかではなく、約束は守 るべきなどのルールを 破 っている。 また、バイ ト代を貸す ことによって

Cさ

んへ迷惑のかかることは予測のつ くこと であった し、

Cさ

んに物質的負担を与えるうえ、精神的にも負担をかけると考え られる。 しか も、他にもっとよい手段があ ったとも考え られ、

Bさ

んの動機 よりも結果の方 に重みづけが大 きくなると予測 された。      '

(4)結果のみを基準 に して判断すると予想 される場面 (例4)

Mさんと

Nさ

んが受講 している講義の教官 は厳 しい人だった。ある日、Mさんは体調が悪 く て講義を休むことに した。

Nさ

んはMさんか ら、「 この先生 は代筆のチェックは厳 しいか ら、

代筆 はしな くていいよ」 と言われたが、たぶん大丈夫だろうと思 って代筆をする。その結果、

Mさんは単位を落 として しまうという状況。     │       '

この話 は、Nさんの人柄 は明 らかではないが、代筆 という行為 として認め られないことを し たということや、最悪の事態 になる恐れがある程度予測できたこと、また、 ほかに手段があっ た ことや、友達にとりかえ しのつかない大 きな精神的負担をかけたことで、結果のみが重視 さ れると予測 される。

(5)動機の情報 と結果の情報を同程度重みづけると予想 される場面 (例

5)

松田さんの誕生 日に、田中さん と鈴木 さんはレス トランでパーティーをすることを計画する。

(9)

ところが、松田さんの誕生 日に、丸山さんか ら、田中さんに飲みに行 こうという誘いがあった。

田中さんは、丸山さん もパーティーに誘お うと考えたが、鈴木 さんと丸山さんの仲があまりよ くないことを思い出 して、 レポー トを仕上げなければな らないと嘘をついた。松田さんの誕生 日に予定通 リパーティーを していたところ、丸山さんが運悪 く通 りかか り、日中さんに嘘をつ かれたことを知 り、大変傷ついたという状況。

田中さんの人柄 は肯定的に判断 される可能性 は高 く、判断に影響を与える社会的ルールも特 別考え られないうえ、結果 もどのようになるか予測がつかないため、動機が重視 されると考え られるが、他方、他の手段が考え られることや、相手に精神的負担を負わせたということで結 果について も考慮 に入れ られることとなり、最終的に動機 も結果 も同 じくらい重みづけられる のではないか と予測 される。

被験者に以上の例話をそれぞれ読 ませた後、 どの判断が最 も被験者に近い判断であるかを選 択 させる。つぎに、「主人公がどんな人柄であるか」「 判断す る際に何か社会 的 なルールに照 らし合わせて考えたか」、「 この例話の結果 は予想のつ くものであったか」「主人公が とるべき もっとも良い手段が他にあったか」、「 主人公 は物質的負担を負 うか」「主人公 は精神的に負担 を感 じるか」、「 他 に判断する際に必要な情報があるか」などの質問を した。

結 果 と考 察

5つ

の例話の判断状況をTable 3に示 した。例話 ごとに判断の偏 りがあるか否かを検定 した ところ、1%水準で有意差が見 られた2(16)=442.73)。 残差分析 につ いての結果 もTable 3 に示 される。すなわち、例話

1、

例話2では結果よりも動機を重みづける判断、例話

3、 4、

5で は動機 よりも結果を重みづける判断が最 も高い割合を占めていた。 こうした例話による判断の 違 いを、予想 していた判断 と比較 して検討するために、「人柄」「 社会的ルール」「結果の予想」

「他の手段」「物質的負担」「 精神的負担」 についての質問の回答 についてそれぞれ検討 した。

それぞれの回答状況をまとめたものがTable 4で あるが、 まず、例話 ごとの人柄 は例話 1と 例話

2で

は圧倒的に主人公を好意的であるとみな しているのに対 し、例話3では好意的に見て

Tablo 3 各例話 についての道徳判断 例 話

動機 結果

<動

結果 結果>動 結果=動

24(16.0) 2.06*

72(48.0)

7.21摯

*

2( 1.3)

‑3.66事

* 13( 8。7)

‐8.28**

39(26.0) 3.46**

50(33.3)

9。

58**

77(51.3) 8.26**

2( 1.3)

‑3.66**

13( 817)

‑9.41**

39(26.0)

‑2.08**

7( 4.7)

‑2.85**

27(18.0)

‑2.26*

9( 6.0)

‑1.42 75(50.0)

3.38キ *

32(21.3) 1.74+

2( 1.3)     1( 0。 7)

‑4.28**     ‑4.54申

*

3( 2.0)     9( 6.1)

‑7.28中

*     ̀5.98中 中 24(16.1)    32(20,3)

3.41**      5.37中 中 108(72.5)    81(54.7)

9,69・*      4.68**

12( 8。1)    27(18。2)

‑3.13**      0.60 上段 :数 値 は人数、( )内%

下段 :数 値 は残差分析の結果、

+p<。

10,*p<.05,中 *p<.ol

(10)

道徳判断における動機情報と結果情報の統合過程に関する研究

Tab!o4 

例話別 の道徳判断 と各質問結果

例話 判断 人柄

社会的ルール 結果の予想 他の手段 物質的負担 精神的負担

<結

(72.5) 否定 的

(42.0) ない (71.4) はい (76.7) あ る (87.8) ない (60.7) あ る (97.3)

<結

(54.7) 否定 的

(43.4) ない (72.5) はい

(79。

3) あ る (79.3) ない (87.3) あ る

(96。

7) >結

(48.0) 好意 的

(68。 7)

ない

(85。

3) いいえ (64.0)

あ る (62.7) ない (97.4)

あ る (94.7)

>結

(51.3) 好意 的

(84.7) あ る (57.3) いいえ (56.4)

ない (22.1) あ る (95.3) あ る (73.3)

<結

(50.0) 好意 的

(55.7) ない (51.0) はい (73.2) あ る (72.3) あ る

(55。

3) あ る (88.7)

(上段 :最 も多か った回答、下段

:上

段の全体における割合 (%))

注 :人 柄については好意的、否定的、両面を見 る、その他の 4カ テゴリーに分 け、その う ち最 も割合の高いものを表に示 した。 その他 の状況特性 は「 はい」「 いいえ」 あるいは

「 ある」「 ない」 の 2カ テゴリーに分 け られた。

いるものが多いものの好意的な面 と否定的な面 との双方を見ているものや、否定的にとらえて いるもの も少なか らず存在 している。例話 4と 例話

5で

は否定的にとらえているものが約40%

いる。

つ ぎに、社会的ルールに照 らし併せて判断 したかどうかについての結果をみると、例話1、

4、

5に

ついては「 ない」の回答が過半数を超えているのに対 して、例話 2と

3は

、 ほぼ半数 ずつに分かれている傾向が認め られる。 また、結果が予測のつ くものであつたかどうかは例話 1と

2で

は「 いいえ」、例話 3と 4と

5で

は「 はい」 と答えるものが多かった。他 に もっと良 い手段があったかどうかについては例話

2を

除いてすべてが「 ある」 と答えていた。物質的負 担については、例話 1と 4と

5に

ついては負担を負 う必要がないと答える者が多いのに対 し、

例話

2で

90%以上 の人が「 ある」 と答えていた。例話

3に

ついてはやや「 ある」 と答えたも のが多いものの「 ない」 と答えた者 も少な くない。精神的な負担についてはすべての例話にお いて負担があると考えているものがほとんどであった。

この結果か ら、例話 1と

3は

ほぼ予測通 りであったが、例話2、 4、

5に

ついては予測 と異 なる結果が認め られた。 まず、例話

2に

ついては、人柄が良い、他 に手段がない、結果の予想 がつかないこと、 さらに、物質的負担 はあるが人命がまず第一 に優先 されるであろうというこ

とか ら、動機のみが重視 されると予測 していた。 しか し、Table 5か ら想像 され るよ うに、 実 際には、「人の物 は壊 さない」「壊 した ら弁償すべ き」 という社会的ルールやTable 6に あるよ

(11)

Tablo 5 道徳判断の基準に用いた社会的ルールについて 例話1

例話2

例話3

例話4

例話5

1.自

分のことは自分で処理す る 2.困っているときは助 け合 う 3.結果 に至 る過程を重視する

公正 さを追及する 人命 は何 よりも尊 い 人の物 は壊 さない

人の物 は壊 した ら弁償するべ き 約束 は守 るべ き

金銭の貸 し借 りは しない 人助 けは最優先

親 しき仲にも礼儀あり 又貸 ししない

ずるいことはしてはいけない おせ っかいを しす ぎてはいけない 相手に迷惑をかけない

嘘をついてはいけない 最初の約束を優先するべき 人を傷つけてはいけない

10 4

1 1

82 4 3 38 24 10 2 1

18 13 3 35 3 3 (数

値は回答 した人数、各例話において回答数の多い者 ものから挙げられている

)

Tablo 6 他 にとるべきだ った良い手段について 例話1

例話

2

例話3

例話4

例話5

1.相

談にとどまり直接2人の間に介入 しない

2.も

う少 し工夫 した上で仲介する

1.時

計を取 り出 してか ら助 ける 2.池に入 らずに助 けられる方法をとる

3.最初か ら時計の入れ場所 を安全な所に してお く

1.Cに

事情を話 し了解を得 る

2。

他の人に借 りるように勧める

3.cと

の約束を守れる範囲で貸す 4.借金 しない

5。

普段か らムダ遣 い しない 親 に借 りる

1.代

筆 しない

2.正直に教官に欠席理由を言 う 3.う ま く代筆する

1.正直に先約のことを言 う

2.見つか らないような レス トランヘ行 く

88 6 22 3 2 55 44 8

.  2

1 1

117 15 1

115 3 (数値 は回答 した人数、各例話 において回答数の多い者 ものか ら挙げ られている)

(12)

道徳判断における動機情報と結果情報の統合過程に関する研究

うに「 時計を取 り出 してか ら助 ける」などのような他のもっと良い手段が考え られたという判 断か ら、「 時計を壊 した」 とい う結果の情報が重みづけられ

:た

ことが示唆 され る。 そのため、

動機のみが重視 されるのではな く、相対的に動機が重視 される判断がなされたと推測 される。

,例

4に

ついてはヽ人柄が明 らかではないが、社会的ルールに反するものであり、結果の予 想がつ くことや、他に手段があること、 さらに精神的にかな り負担をかけることなどか ら結果

:         Tablo 7  さらに知 りたい情報について

例話

1   1.仲

介のしかた

    ̲

2.各

々の人柄

3。 人間関係

.   4。

その後どうなっなか   :

5。 けんかの詳 しい原因

‑   6.各

々の性別 と年齢

例話

2  

1.各

々の人柄

      ̀

21時計 は高価か ′      

   3:人間関係̲        

1

:       時計を持 って行 ったのは善意か、頼 まれたのか 主人公の気持ち            .

二人公の友達への謝 り方

1      母親か らの礼       例話

3   1。

Cにかけた迷惑の程度

2。

人間関係       '

3.3がCに借 りた理由 4.各々の人柄

5。

Dが借 りる背景

Cはどうして もその時返 して欲 しか ったか

6.Cの金銭状況

7.BのCへの謝罪の しかた

入 るィヾイ ト代の額

Bは Dにすべての金を貸 したか Dは Bに返す約束を したか 例話4   1.講義がどういうものか

2.各々の人柄

   3。 その後 どうなったか 4.教官の人柄

5。

人間関係

例話

5   1。

人間関係 2.各々の人柄

3.各々の性別    :

223

17 10 9 8 7 3 9 8

1 1 1 1 1

9 8 7 4 3 3 2 1 1 1 1 5 4 2 1 1 9 2 1

(数値 は回答 した人数、各例話において回答数の多いものか ら挙げ られている)

(13)

のみが重視 されると予測 していた。 しか し、 こうした状況要因に関する予測 は社会的ルール以 外 ほぼ当てはまっていたものの、最終的な判断については結果重視ではな く、相対的に動機 よ りも重視 されるという判断であった。 これは、おそ らく「友人を思 って」 という動機が主人公 の人柄をそう悪い ものと決定づけず、少 し好意的に捉え られたために動機についての重みが高 め られたためと考え られる。

例話

5に

ついては社会的ルールがない、他の手段がある、物質的負担がないが精神的負担が あるという点 については予測通 りであったが、人柄や、結果の予想については異なる結果を得 た。すなわち、被験者 は主人公の人柄を肯定的に捉えていなか った。 また、結果 も予想のつ く ものであったと判断 したものが多か った。そのため、動機の重みづけが予測よりも低 くなり、

結果 と同程度 に重みづけられるという予測ではな く、結果が相対的に重視 される判断 とな った と考え られる。特 に、嘘をつ くという行為が人柄を否定的にとらえさせ、 さらに結果の情報を 重視する傾向を強めることになったことが伺われる。

全体の結果を概観すると、人柄 に関わる要因が動機の情報の評価にかなりの影響を及ぼ して いるように感 じられた。すなわち、人柄が肯定的にとらえ られる場合 は動機が相対的に重みづ け られる傾向の強いことが示唆 される。Table 7に、 さらに判断す るのに必要 な情報 は何か と い う質問の結果をまとめたが、 いずれの場面において も登場人物の人柄や人間関係に関す る情 報をさらに求める回答が多 く、 このことか らも道徳判断においては、人柄 に関わる情報の影響 の強いことが明 らかである。 また、 いずれの場面において も精神的負担を感 じる人の割合が高 いことか ら、結果の情報 については必ず判断の根拠にされることが認め られる。調査

2に

おい ては、動機か結果か というよりも、動機 と結果め情報の双方がいずれの状況 において も判断基 準 となっていたが、 どちらの情報がより重視 されるかについて は、「 人柄」「 社会的 ルール」

「他の手段」「結果の予想」「物質的負担」「精神的負担」の要因によって、主人公の人柄が どの ようにイメージされるかや、結果の損失がどの程度重 く評価 されるかによって左右されると考 え られる。 このように、ある特定のタイプの道徳判断が顕著 に見 られるわけではな く、状況を 説明する情報 によって道徳判断が異なることが明 らかになった。 また、その状況における客観 的な事実関係だけではな く、ふだんのその人の性格や考え方、人間関係などが、 ある特定場面 での他者か らの道徳的評価に必要な要因であることが明 らか となった。今後、 こうした人柄や 人間関係に関する情報を操作 した例話をもとに して確認する必要があるであろう。 また、被験 者の年齢幅を広 くして、 このような道徳判断過程が他の年齢群において も該当す るかいなかを 検討す る必要がある。

要 約

本研究 は、大学生を対象 に、道徳判断における動機情報 と結果情報がどのように重みづけら れるのかについて明 らかにすることを目的 とした。その際、 どのような状況に関わる情報が道 徳判断 に影響を与えるかについて検討 した。

調査 1に おいては、

4つ

の道徳的葛藤場面をもとに道徳判断が調査 されたが、場面 ごとに道 徳判断が異なる結果が明 らか となり、状況 に関する情報が道徳判断を規定 していることが示唆 された。 したがって、調査

2で

は状況 に関する情報の理解 と道徳判断 との関係を検討 した。 そ の結果、登場人物の人柄、社会的ルール、結果の予想、他にとるべき手段、物質的及び精神的 負担 などの要因 と関連のあることが考察 された。

(14)

道徳判断における動機情報 と結果情報の統合過程に関する研究

引 用 文 献

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Tablo 2  状況を通 しての道徳判断の傾向 4つ の場面 とも異なる判断 2つ の場面で同 じ判断が 1組 2つ の場面で同 じ判断が 2組 3つ の場面で同 じ判断 4つ の場面で同 じ判断 35 (A)573101 このように、大学生の道徳判断がある特定のパ ターンとして浮 き彫 りにされることが期待 さ れていたが、結果 はかなり状況依存的であり、 しか も、個人内において も場面が変化すれば動 機や結果への判断の重みづけが異なることか ら、状況の特性 と選択 される判断傾向との関係を 明 らか
Tablo 5  道徳判断の基準に用いた社会的ルールについて 例話 1 例話 2 例話 3 例話 4 例話 5 1.自 分のことは自分で処理す る2.困っているときは助 け合 う3.結果 に至 る過程を重視する公正 さを追及する人命 は何 よりも尊 い人の物 は壊 さない 人の物 は壊 した ら弁償するべ き約束 は守 るべ き金銭の貸 し借 りは しない人助 けは最優先親 しき仲にも礼儀あり又貸 ししないずるいことはしてはいけない おせ っかいを しす ぎてはいけない相手に迷惑をかけない嘘をついてはいけな

参照

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