Title
工作機械構造の動特性に関する基礎的研究 構造減衰能の
発生機構について
Author(s)
平敷, 兼貴; 久米, 靖文
Citation
琉球大学理工学部紀要. 工学篇 = Bulletin of Science &
Engineering Division, University of the Ryukyus.
Engineering(11): 21-46
Issue Date
1976-03-01
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/26615
工作機械構造の動特性に関する基礎的研究
構造減衰能の発生機構について
平敷兼貴*
久米靖文*
Fundamental Studies on Dynamics ofMachine Tool Structure
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2
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1
.
まえがき いろいろの機械部品などの精度の向上をはかるには、 工作機械による切削加工中に発生する“ぴぴり"と呼 ばれる振動を防止しなければならない。このぴぴり振 動は加工物の寸法精度、表面あらさ、工具寿命などに 悪影響を与える。とくに高速切削や重切削を行なうと きに、切削力の変動を生じ、ぴぴりが発生しやすくな り切削作業の高能率化を妨げる。ぴぴりを防止するた めに動的状態における金属切削の研究がなされたのは 1950年以後である。この方面における研究、とくに動 的切削過程 i乙関する研究はまだ十分でない。乙れまで なされてきた研究は、はじめはTa
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やKuzhetrov
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らによって,切削作業中l
乙工具と加工 物の間で発生する切屑分離や構成刃先などの形成につ いて研究きれていたが、その後、イギリス、ドイツ、 受付:1975年10月31日 *琉球大学理工学部機械工学科 アメリカでぴぴりに関する研究が盛んになった。日本 では土井、加藤らの研究がある。乙れらの研究の結果、 ぴぴり現象は工作機械構造系と切削過程との構成系か ら発生する自励振動と工作機械の駆動系やその他の振 動源から発生する強制振動による乙とがわかった。ぴ ぴりを防止し、安定な切削をするためには、工作機械 構造系の振動特性と動的切削過程の研究が必要である。T
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らにより切削過程の安 定解析が行なわれ,ぴぴりの安定限界が導かれた。最 近では工作機械構造の安定性を増加させるため、剛性、 減衰能を増大させる方向の研究がなされている。動同日 性は構造衰滅能の影響を受けるため減衰能の発生機構2
2
平敷・久米:工作機械構造の動特性に関する基礎的研究 を明らかにしなければならない。とくに工作機械は梅 となる。乙の式を変形すると 造中 l乙多くの接合面を持っており、その挙動を知るた めには接合面における減衰能を知るととが必要である。2
枚合せはりで接合面上の圧力分布が一様な場合にはGoodmanらによって研究がなされている。この報告
は単体はりのモデルと倭合面上の圧力分布が一様で ないモデルである 2枚合せはりの場合について、静剛 性、減表自由振動数、対数減衰率などを比較しながら 矯造減衰能の発生機嫌を明らかにするための基礎研究 である。2
.
彼繊加工システムの安定性についてd'x
dx
m
ー ー す +α
t' . -dtc
一
一
+k
x = F(t) (2) となる。 (2国は強制振動の方程式である。 F(t)=0 で、c>o
の場合に減衰自由振動となり、系は安定に なる。乙乙で問題となるのは F(t)=0、c<o
のとき で、 ζの場合、振動振幅は増加していき自励振動とな る。2
.
2
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の安定解析 工作機械構造系と切削過程の構成系で切削力が未変 形切屑厚きの関数とした場合の安定限界を導くために、 力と未変形切屑厚さとの関係が比例すると仮定し、多2
.
1
ぴぴり振動 自由度系についてつぎのような切削モデルを考えた。 ぴぴり振動は工作機械、加工物、工具からなる工作 F略 2において、加工物は1回転前の切削で、うねり 機械構造系と切削過程との構成系により発生する自励 振動とモーターや歯車などの駆動系や他の工作機械か らの外力により発生する強制振動に分けられる。前者 を自励ぴぴりといい、後者を強制ぴびりという。乙乙 で工作機械構造のある振動モードの場合を考え、 1自 由度の等価振動系にする。F
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において、ばねは質量加工物
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.
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振幅 Y。をもち、加工物と工具の相対変位の振幅を Y とする。したがって、切削力変動量をPとすると
p=-~y-~) ~ となる。乙乙でTは工具と加工物との聞の相対変位と 関係づけるもので、関連係数と呼ばれる。工作機械構x
(
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1
)
造は無限自由度と考えられるので、F協 3 Ir.示されF
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と減衰がなく、ダッシュポットは質量とばね特性がな い。また質量はばねと減衰を持たないと仮定する。質 量をm
、ぱね定数をk、減衰定数をc
とする。 ζの系 に外力F(t)が作用して.x(t)t:け変位したとする。ただし 矢印の方向を正とする。そのときばねには変位 xl<::'比 例した復元力が働き、ダッシュポット1<::.は速度dx
A
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k比例した減衰力が働く。乙のときの力のつりあいを 考え、ニュートンの運動方程式をたてると、mZE=-cEι- k
x+F(t) dt
'
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dt
(1) VF
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y琉球大学理工学部紀要(工学篇) るような振動系で示される。乙とで、ばねは乙わきk
,
減安定数 q.
,
固有振動数 Q,をもっ。ぱねは g方向とめ 傾いており、切削力変動量Pとu
方向とのなす角は ε である。ばねは切削力変動量の振幅P、角振動数 ωで ぬ方向のみに振動する。乙乙で、ばねには質量、減衰 がなく、ダッシュポットには質量、ばねがなく、質量 にはばね、減衰がないと仮定する。 Fig・1のように i次のモードを 1自由度の等価振動系に置き換えた場 合を考えてみる。ばね定数k
はi次のモードの等価ば ね定数k"減衰定数cはi次のモードの等価減衰定数 c"質量mはi次のモードの等価質量m,IC置き換えら れる。乙れに外力Psin
ωtが作用したときの変位をみ とし矢印方向を正とする。切削力変動量の振幅をP、 角振動数をωとし、 Fig. 41乙示すように切削力変動 Fig.4 Force diagram 量Pを接線方向と法線方向とに分けて考えてみる。乙 乙でPn=
[
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(
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)
=
[
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ε)p
,
=
民凪(ε一戸) である。法線方向成分p,は振動する方向耳石に対して垂 直なので無視できる。したがって、a
方向に作用する 力はP
n
'
のみとなる。ある時刻 tにおいて作用する切削力 変動量をP(t)とすると (6) P(t)=Pnsinωt で示され、(4成より P(t)= Pcos( y,
ーε)sinωt (7) となる。質量m
,1C作する力のつりあいを考えてみる。 ばねには変位に比例した復元力が作用し、ダッシュポ ットには速度に比例した減衰力が作用するので、つり あいの式はd
'
,x m,~一=-c , 三土-'d
t
'
-
.
--k
,
x
,
+Pcos(r
,
-
ε)sinωt dt となり、 d'x,
dx,
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,ニニ
Lー+
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.
-
.-~~ー+k, x,d
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.
-
.
dt=R
国5(y,
ーε)sinωt (9)2
3
となる。乙れを復素振幅表示をして解く。x
,
=X
,
e
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叫 とおく。乙乙で、 j=';ごT
でX
,
は複素振幅である ある。x
,
を(
9
)
式に代入すると-m
,
w'X
,
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w
,
+
c.jω,X
,
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w'+k
,
X
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叫 = P∞
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(10) となる。乙れを整理すると X, _PC泡s(r,-~) . k,
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jω となり、 g,
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,
とおくとX
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k , (.0:-
w
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2jg,
ω) となる。自励ぴぴりを考えるためにはu
方向の成分を 必要とするため、Fig 4よりu
方向成分が次式で与 j l l ( y えられる。Y
,
=X
,
ωs
.
r
(11)と(13)式より (13)Y
,
=Pcos(r
,
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S % A Ql ・ (14) k,
,kQl-ω,I+2jg,
ω となる。 (14)式において U, =cos(r,-~)∞S 九 とおく。乙れを方向係数という。交番力P(ω)は す べ てのn個の固有振動モードに同時に作用する。乙のと きu
方向に生じた娠幅はとれらの和である。したがっ て、 n u g ω q , “+
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ω) (15) となる。乙こで .!!.U,
!J: F(ω}=I}一一一一一一よ
日 k,
!J:-w'+
2jωg,
。
@
である。安定基準を作るためにFig. 2 IC示すように うねりの振幅をY。、加工物と工具の相対変位をYとし、 Y。と Yとの比巻とってみる。 (15)式を(3)式に代入する と Q-Y-F(ω)一 一 一
Y O F(ω)+ l/r (1司24 平敷・久米:工作機械構造の動特性に関する基礎的研究 となる。乙乙で、 F(ω)は複素数であるから、 Qもま 変位 x(
t
ーのを時刻 tより 7時間前の加工物と工具との た複素数である。もしI
Q
1>
1ならば、系は不安定 相対変位をすると、ある瞬間での未変形切屑厚さ S(t) になり、 IQ1<
1のときは系は安定になる。 IQ I はつぎのようになる。 =1のときYとY。は等しくなり安定限界となる。 S(t)=So(骨-x(t)+
tx( t-T) 凶 Rω)は複素数であり、乙れを実部と虚部i己分けるとF
(
ω)
=
G
(
ω)+jH(ω) (18) となり、安定限界はつぎのように表わされる。 G(ω)+jH(ω) IQI=1 = G(ω)+I
/
r+
jH(ω) (19威から 一 __1 =G(
ω"'.) 2ru・
(1叫a
o
)
が得られる。あるモードを1自由度系とすると関数F(
ω)の実部G(ω)はつぎのようになる。 U Q'(Q'ー ω') G(ω)= k(
,
,
'
ーω
叩+
4g'w' 自1) Tlustyは白l国を解くのに図式を用い、振動特性を決定 しようとした。このTlustyの安定解析の特徴はぴぴ りの発生する振動モードが得られることで、乙の振動 モードの動剛性を高めて工作機械の安定性を増大させ ようとするものである。 2.3 MerritとDr噌gerの安定解析法MerritとDreggerと Roseは切削過程と振動 している機械との安定解析をFig. 5 IC示しているも ~ーーーーーー・・ーーーーーーー-ーーーーーーー Fig. 5 Model ofcutting process のと同じ切削状能を考えて解析した。 So(t)を設定切 ここでTは加工物が 1回転 l乙要する時間、
C
は重なり 率である。自衛えをラプラス変換するとつぎのようにな る。 S(P0)= So(Po)-x(P 0)+ te-TP,x(po) ω) Merritは切削力F(t)が未変形切屑厚さS(t)に比例す ると仮定してっきのように表わした。 F(t)=kcs(t) a4) ここで kcは静的方向のとわきで切削申の切削の幾何 学と力の関係より、b
r
kr=一一一一一一一 sin¥Ocos(¥Oーα十月) 白日 となる。 bは切削幡、 τは加工物のせん断応力、#は せん断角、 αはすくい角、 βは摩擦角である。乙れを Fig. 611:示す。 Merchantのせん断角の関係から、 6 Geometry ofcuttingprocess 2 ¥O= Dー(β一α) となり、 ζれを凶式 lζ代入すると 2 bτ kr=一一一一ーー sinD-sin(β一α) 白日 世町 となる。乙乙でDは切削定数と呼ばれ、材料の性質に より決まる。 白百式のようにr、β、 b、αか ら 九 を 評 価できることを示した。白引式をラプラス変換すると F (Po)= kc S(P 0) a8) り込み量、 x(t)をある瞬間での加工物と工具との相対 となる。 Merritは工作機械構造をFig. 7のように琉球大学理工学部紀要(工学篇)
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ばね、ダyシュポット、質量の1自由度の等価系にし た。乙のときの力のつりあいをばねの方向について考 えるとつぎのように表わす乙とができる。( x
(
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F( t)co
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,ーε)=
併でで:
-
1
一 一 一 │ Gl' ~c
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,
)
切主(却叫(ま)
So(Po}+
切削過程
の動特性
。 由 乙の式をラプラス変換するとつぎのような動的コンブ ライアンスが得られる。 x(Po)c
,
F(Po) (Pノ
26.Pd ¥ │一子一一十 . 首 1-1I
k,
Iα五 α,J I 乙乙でc
, =cos(e一
r
,)四lSe
ω~=k , /mム
,
= g,
/[2(mk,
)
を] である。(30
成において G.(Po) Pn 2ム.Pn @明 1c
,
K‘
k、
一千ー十一一一一ームー+1 叫 ω1 とおくと白印式は x(Po) 1 一一一一一ー=一一Gぷ
Po) F(Po) k鴛。
1) となる。聞と白l成 はF(P.)1(.より関係づけられる。動 的挙動から生じた禾変形切屑厚さ変動はFig. 8 I乙お構造中の
動 特 性
k
n
G..(Po} n X(Po}初期フィード、パック
再 生 フ ィ ー ド パ ッ ク
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-TPoF
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.
8810ck diagram
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machining system
いてX(P.)と te-TP,
で示される。それは初期フィー ドパックとなる。初期フィードパックは再生ぴびりか ら生じる再生フィードパックを遅らせる。乙れはサー ボループとしてプロック線図で示される。 So(Po) と S(P.)を関連づけている伝達関数は側,側、自1)を解く ことにより得られる。乙れはつぎのようになる。 S(Po) 1 So(Po) 1 +( l-te-TP')(kc/k.)G.(P o)。
2
2
6
平敷・久米:工作機械構造の動特性に関する基礎的研究 自由式において、 S{Po)/So{Po) = 1のとき安定限界と なる。静的方向係数k
", 動的コンブライアンスG
.
{
P
。, )/九は直接、系の安定性 IC影響する因子である。 ζ 乙 で 動 的 コ ン ブ ラ イ ア ン ス は x{Po)/ F{Po) で示され、動的状態での変形しやすきを示す。安定限 界を知るためには、ブロック線図で示された切削過程 の動特性、機械構造の動特性を明らかにする必要があ る。工作機微の安定性を増加させるため、最近では、 剛性、減衰能を増大する方向への研究がなされている。 とくに動剛性は工作機械構造の減表能に影響されるた め機械構造の減衰能の発生機構を明らかにしなければ ならなL。、 3.工作機織構造の減資能3
.
I
減衰能について 構造減衰能には、材料減衰能と接合面減衰能があり、 前者は内部摩僚によりエネルギーが消散され、後者は 接合部においてエネノレギーが消散される。材料減衰能 は接合面減衰能と比較してエネルギー消散が小さいの で、構造減衰能を評価するためには、接合面減衰能の 発生機構について研究する乙とが重要である。3
.
2
接合薗滅表能について 工作機械は摘造中には多くの接合商があり、情造減 衰能は接合面での減衰能の影響が大である。工作機械 の接合面は主として平面が多く用いられており、それ らはボルトとナットのような締結結合部であることが 多い。乙の接合函 l己変動する外荷重が作用したとき、 接合面には微小すべりが発生し、相対変位が起こる。 乙の微小すべりをスリップといい、スリ ップを生 じさせるのに最小の励振荷重を必要とする場合と 励振荷重が加えられるとすぐにスリップが始まる場 合とがあり、前者は減衰能を最大にする締結圧が存在 するといわれている。減衰能を期大させるには緩合面 での相対変位と摩僚力によって生じる消散エネルギー を増加させるよう iとすればよい。 Goodmanは接合面 UPd(X
,
y
)
x Fig. 9 Goodman' s model 造全体として、 x y平衝において平面応力状態である とする。y>o
の部分を領媛1で示し、y<o
の部分 を領滅2で示す。 ζの二つの領域は分布圧力P.=p.
(x. y)により接触している。さらに励振時には慣性 力が分布荷重上に作用していると仮定する。作用カサ イクルのはじめにおいては構造物は単体弾性体として 挙動する。y=o
面 IC作用しているせん応力が限界値 を越えるとき、微視的なスリップが生じ、領域1と領 域 2のすべり領域で後合面の相対的変位がある。圧力P
.
が接触を維持するのに十分な大きさであると仮定 すると、相対すべりは接合面に平行である。変位が不 連続であると、接合商 IC平行な直応力成分も不連続と なる。外荷重の変動部分が増加するとき、 Z方向にす べり領域は増加し、任意点における相対すべりも増加 する。乙乙で、スリップは全接合面にはひろがらない と仮定する。荷重が最大値から減少していくとき、相対 すべりの方向が逆になるのはせん断応力か初期すべり を生じるのに必要なせん断応力の 2僚になったときで ある。等方弾性体のフックの法則により、 3次元応力 状態でのz
方向のひずみはつぎのように表わされる。 ら十のーバの+の)] (33) 上の圧力分布が一様な婦合のモデルでスリップにより こ乙では平面応力状態を考えているので、z
方向の応 消散されるエネルギーについてつぎのように報告して 力はの=0
となる、乙れより自あえは L、る 3.3 Goodman の理蛤 ら 十 ー の ] (34) 円岳 9 I~示す結合部で、接合面を y=o とし、構 となる。ひずみらは相対変位をuとすると琉球大学理工学部紀要(工学篇) B包 --εv oX (35) と表わされる。したがって、自伝t:1L間式を代入すると
E~u
- - の 一ν
σ
y
oX。
@
となる。乙乙で Eは縦弾性定数、 νはポアソン比であ なる。したがって、K=O
となる。 ζ ζで ムu=u
,
-u
,=
接合函での相対変位ムσ
:
.
:
=
(
の),ー(
σ
:
.
:
)
,=接合面での直応力差 であり、u
,
=u(x
,
o+)
,u,
=u(x
,
o
ー)(
σ
r
;t)
t
=
σ'
.
.
(
x
,
o+)
,
(
の, =UX(x,
)
o
ー)2
7
組防 る。 uはz方向の変位成分で、のは直応力成分である。 である。(38)式は領域1、領域2において成立する。領 側式は接合面の領域1あるいは領域 2の両側で成立す 域1の部分では る。すなわち ou(x,o) Eーで一一一=
σ
x(x,o)ーν
の(x,o) dX となる。包おえをx
について積分するとEu(x, o+)=ぷ(~, o+)d~ー ν1:,,(印
白骨
となる。領域2の部分では
山吋:dto)dfール(~,o)dHK 側
Eu(x
,o
ー)=FAO-)dt
ーνfho-)df
幽となり、
f
はダミー変数である。スリップが始まった 点をz
の原点とし、その点から変伎を測定する。乙れ は一般性を失わないし、u
(
o
,o)=
0となり積分定数K は消える。(38)式 ILx=O~ 代入すると山吋ト(~,o)d~イト(~,o)d~+
Kω
である。(41成と制式よりEmo)-Eho+)=JL(ねー )d~
ーか(~,o+)d~ー ν1:
,,(
~, 0 ー)d~
+ν'l:,,(~,o+)d~
となり、u
(
o
,o)=
0、右辺の第1項、第2項とも Oと となり、変形すると 担割E| 山 oー
)
-u(U+)|=jb(53 ー)ーの(~,o+ い-ν J: い(ふ0-)ーのほ,0+作
刷 となり、さらにE(U2-ut)=f:l(
叫 ー ( の 巾 師国 となる。接合面 (y= 0)において、領域 1と領域 2の応力は等しいので、同式の右辺の芳 2項は Oとなる。した がってE
ム
u
f
L'-.の (4日
となる.。同国式より ムu=E-'l
X
ムの 組司2
8
平敷・久米:工作機械構造の動特性に関する基礎的研究ト
相対すべりが発生し、エネルギーが消散される。それ 「一_
.
x
はすべり領域の長さlについて摩僚力と相対すべりの1
-積を積分したものである。Fig. 1011:示す荷重 負荷サ ; を得る。接合面lこ作用している単位長さあたりの摩擦力は μZσ'y(x,o) である。ここでμは摩擦係数、 zはz方向の結合部厚 さ、 σyは 後合 面l乙作用している圧縮圧力である。外荷 重が士首加、減少のサイクルを繰返すとき、接合面ではO
y
Fig.10 Loading and unloading cycle
イクルにおいて、1サイ クノレ当りに消散されるエネル ギーD。は荷重が0から最大値まで増加するときに消散 されたエネルギーの4倍である。乙れは次式で示され る。 仏=4μzE-1nσ,,(x,o)r6σ,"(f)df]dx (49) Jo LUy¥.A.t,V
'
J
。
3.4片 持 は り の 曲 げ 援 動 F啄.111L示すように断面が一様な弾性はりが一端 固定、他端自由で横振動しているとする。また自由端 を原点とし、任意の距離zでの変位をu
とする。密度 はp=r
/
g
で、微小長さdxの 部 分 に 作 用 す る 力 は p ♂u
Adx
-
ー とせん断力との差である。せん断力をF、a
t
'
モーメントをMとすると U 一 , r グ 一 δE
MM
一
Z 3 ν -3 uF
となる。これより (48) 2内 白 川
M-dM
1 ι Fig. 11 Bending ofcanti lever and f ree body diagram δF
a'M
a
‘
u
dF弓一一-dx=
一一一dx=-EI-
一十dx (51) δx
a
x
'
ax
・
となる。 Eは縦弾性定数、 Iは断出二次モーメントで ある。 dxlこ働く力のつりあいを考えると'
y
.
_
_
_
.
.
.
a
'
y
F+ ρAd-
-
-
-
-a
~t
二一'
一一(F+dF)= ρA・ d x--'a
t
ア -'
dF 自由 となり、側、 (5司式から δ'y.
.
.
a
'
y
EI---dx+
ρAdx
一ーァ=0a
x'a
t
'
(53) となる。乙の式が曲げ振動の基礎Jj程式となる。乙の 片持はりの固有振動数をωn,振動モード‘形をy
(
x
)
とす ると、方程式の解はy
(
x
,t
)
=y(x
)
s
i
n
叫t (54) と仮定する乙とができる。 (53)j:¥;を (54)式i乙代入するとつ ぎのようになる。 師団 ♂y
(
x
)
EI
τニァ ーdxーρAd
x
,.J,y
(
x
)
=
0 dX' 旧日琉球大学理工学部紀要 (工学篇) (55)式を変形すると d'y(.r) pA ァ一 一一:-,<Jy(.r)=0 d.r'
EI
となる。 (56)パで ρA A'=
'
=
-
=
-
,
J
C
EJ とおくと6日':r¥;は d'y ι d;~--A'y= 0 工 とIJる,(58)ェ日制げくと令ー般解はつぎのようになる。 y = c,cosh入.r+ C,sinhA.r+ C, cosλ.r +C
.
sinA.r ここで、C.
,
C,
.C3.C,
は 任 必 定 数 である。 15伽むに つきのような的舛条件を.iiF;jJ日する。rM=O
x=O
でi
¥F= 0rY=
0
x=l で I~u 幅0) l 二Lー=0 eJ.r ここで、E
I
θ'y/δ:r!=
-M
, eJM / d.r=EI d3y/ d.r'から、み:式が成¥r
.
する。 θ'y ♂u
-ーで =0,
ープー=0 eJ.r' dx' したが勺て、指界条件はっさのように書き改めること ができる。 I d'y/δ.
r
'
=
G x=Oでj ld'y/dx'= 0 .1:=1で
は
。
となる。(59以ょをxについて、偏微分して境界条件を適 Jljすると C,
=C" C,
=C. となる。乙乙で、 C,= C,
=J, C,
=C.=Nとおくと、 29 J coshλI+Nsinh λ1+J cosλ1+ Nsin入l=0 (56) J ASinhλ 1 + N AcoshAI-J ASinAI 十NACosλ1= 0 値引 となり、乙れを変形すると 信力J (coshAI +cosAl)+N(sinhAI +sinAli= 0 (65) J (sinhλl-sinλ1)+N(coshλl+cosλ1¥=0 (58) となる。乙の式はJ
=
0., N=
0もj前l
e
するが、この 向車はイ、適であるc したが「て、 Jキ0,NキOでなけ ればならなL二。これを満足するには (59i 的 町 B ( A り一 一
l l λ A n H o a-3
5 0+
+
l l 、 λ 、人 ' n ' A n U c a-o
c u p -u J ー 、 入 、 人 唱n
α m m+
一
I l 入 、 A ' A z n P 3 内 は A V -ic
s
であればよい。 (66)式を変形すると 1 +coshλIcゅsλ1=0 信円 ととよる。 この土むをj前.ilょするAlのu
u
をAとすると 入 品一一ー となる。旧作式より (68i 同 =A'抗
倍前 (61) である。師団式と16別式からω"はつぎのようになる。4JZ-
。
0) となる。固有振動数fnは fηー一一ωη← 2π。
1
)
部副 で示される。乙れに間式を適用すると、片持はりの固 有Jh動数fnが得られる。 したがって 制fn=
七年吊寸土
J
尋
O
'lJ平数・久米:工作機械構造の動特性に関する基礎的研究 3 EI ko=←一一 一 となる。乙乙で、 Aは片持はりの断面積、 7は比重量、 gは重力の加速度、 Eは縦機性係数、 Iは断面二次モ 30 。掛 とおくと、 koははりの形状iζ より決まる値でばね定数 といわれる。lJ7民と(7
8
威より ーメントである。3
.
5片持はりの静剛性
(7)
9
k
o
=~
U鳩 町 Fig. 12に示されるように自由端に荷重Wが作用して となり、単位長さ当りたわますのに必要な荷重を意味 する。3
.
6
対数減衰率 Fig. 131乙示す減衰自由振動波形はFig.lの等 価 B α W。
Spring constantof cantilever いる場合を考えてみる。このときのはりのたわみはた わみ万程式を解くと得られる。はりのたわみ万転式は 次式で示される。 Fig.12Damped free vibration wave
振動系の力のつりあいを考え、ニュートンの運動方
1
5
1
式をたて、外力が作用しないとき、 F(t)=0の運動 方程式を解くことにより得られる。乙のときの運動万 程式はつぎのように表わされる。 Fig.13。
3
)
ここで、E
は縦弾性係数、I
は断面二次モーメント、 Mは曲げモーメントである。自由端を.1.'=0とすると、 曲げモ戸メン卜は次式で示される。 d'x EIー←ー = - Md
v
'
+
。
4) M=-Wx 協同 ことで、mは等価振動系の質量 kは等価振動系のばね定数 cは等価振動系の減衰定数 であるox
=exrとおいて師団式に代入するとI
J
母式を(73)式に代入して、たわみ角i0'たわみUを求める。
日
とつぎのようになる。io=~~
=
:
1
(
与引
c
k x'+-x十 一=0
押Z 押Z。
日
u去(;÷ぺ)
信1) T d、 1 4 、 a ' 1 3 iI h e B a t t L 4 1 8 a i となり、乙れを解くと,
=合土信弓
.1.'=0でたわみは最大となりつぎのようになる。w
一 山 値目 となる。乙こで、根号内が(
c
/
2m)'-k
/
m<
0のと 。司 間式において琉球大学理工学部紀要(工学篇) 31 き減衰自由振動となるので、この場合について考えて みる。このときの解は
XI.Z= ーな j~否
唱団 となる。乙乙でq=J~ す2 ,
j = Fτ
個4
となり、一般解は x=A1e吻 斗 川'+A
,
e
l古-jq)t 唱団 となる。乙乙で、 C;=A1+A" C~=Ad-A, j であ る。この式を変形すると x=eが.;c芹百了
sin(qt
+
例 (88) となる。乙乙で世 =t釦 I(C~/C;) である。 Fig. 13 で示した減衰自由振動波形よりt
= 0のときの振幅をx.
、 I周期後の振幅をXk+lとする。x.=e
がVCi芋否
γ-sin(qt十世) 仰)Xk+l= e-Nt+1'J
何可否;-r-
sin(qt
+
世+qT)例) となる。乙こで、 T=2;r/qである。幅制と曲。式の比 をとると 品 目 指4ほ可否了一
sin(qt
十世) Xk +1 eーが,+事'vc;可否
'-----sin(qt十世+2 Jr) =e秘 となる。との両辺の対数をとるとa
.
πC lJ= lnー ム ー = 一 一 a'+1 mq となる。 ζれを対数減衰率という。乙乙で q吟 守
2 自1) 自由 個3) であるので、対数減衰率は質量、ばね、減衰に依存す る。 4 .実験装置 ラジアルボール盤のベースの上に溝っきブロックを 固定し、そのブロックに固定盤で、単体はりと2枚合 せはりを締結している。その概略図と寸法図をFig.14 ① 単 体 片 持 は り②
2枚合せ片持はり ③ 加 速 度 計 ④ 締 結 部 品 ⑤ 押 え 板 ⑤ 動 ひ ず み 計 ⑦ ピ ジ グ ラ フ ⑤ オ シ ロ ス コ ー プ Fig. 14 Outl ine of experim ental巴quipment32 平敷・久米:工作機械構造の動特性に除
l
する基礎的研究F
i
g
.
1
5
、F
i
g
.
1
6
1
1:.示す。実験11:.使JIjされている部材 合せはりは締結部品により締付けられる。ι
の締結昔s の材質は5541である。商は平商研削仕上げをしてい 品は移動することができ、任志の{幻自で締めつける。 る。F
i
g
.1
7
11:.単体はりと2
枚合せはりを示す。2
枚 また固定部と締結部品の締結)Jを一定にするためにト 2枚 合せはり (1枚)~白
320 単 体はりi
さ
白
F
i
g
.
1
5 D
im
e
n
s
i
o
n
o
f
m
o
d
e
l
ム
九
t -22 IIll.3"
"
F
i
g
.
1
6 D
im
巴n
s
i
o
n
o
f
f
i
x
t
i
n
g
p
l
a
t
e
Fig
.
1
7
Ph
o
t
o
g
r
a
p
h
o
f
m
o
d
e
l
硫球大学理工学部紀要(工学術) ノレクレンチを則いた。 lÏ'jt(j'_)実験て、はィ~-IT~ としてïJl錘を f日い、変位の測定lζ はダイヤルゲージ(1 div= 1/100 mm)を用いた。動的な実験では締結宮古川 lζ加速度計を取 り付けて、動的変{立を測定した。 。紅巳をハjいて単体片持はりの固有振動数をオどめる。 単体片持はりの寸法は1=28cm 、申I~bo=2cm、高さ h = 1 cm、比屯量 y=7. 7cmX'10-' kg/cm',I=bh'/12 =0.167cm'である。ふははりの振動モードにより決 まる定数で、才1次モードの場合は1.875である。乙れ らの他を代入して固有振動数を求めると、
f
n=l06. 6H
zとなる。実験では、荷OTIの負荷位iEを自由端から30 mmにしたため、ばね定数が荷車の負荷位慣によって、 どのように変化するかをFig.18から求めてみる。任 官 Fig. 18 8ending of cantileverb
i
:
の点CIζ 荷主が作用している場合を考えてみる。自 由端をAとすると、 A-Cの閲において、せん断力も モーメントも 0である。したがって、荷重が作用して いる位置をZ手 Oとする。 C点ILおけるたわみれはっ き出し長さが1,で、その長IEEI端に荷重が作用している 33 W (:r:'n
11i
Vr=一一一I- - -X十一一 l EI¥6 2 3/ 自5) となる。また荷重の作!日点をX
=
O
とすると、れはつ ぎのようになる。 四6) ζの式より任意の点 lζ荷重が作則したときのばね定数 kaは (97) となる。 (78),閉式よりばね定数 ko,kaは固定端から 荷重の作用点までの ~e荷tt により異なってくる乙とがわ かる。閉式を使って単休片持はりと2校合せ片持はり のばね定数を求めるとつぎのようになる。それぞれの x はりの寸法はTable1のようになる。ただし、 lは 凶;定端から荷重の作用点までの距離である。 E=2.1 X10'kg/ cmへまた断面二次モーメントは単体はりの とき、 + & て、
つ ア ﹂ . 方 什 J i , n, 部 の つ h H , , + 4 0 のM
了
問
= 2 F t 、 h H J あ で 担割 明9) となり、 二つの部材では boh' 1 1=一一一×一一 12 4 (1ω) 片持はりのたわみと等しくなる。したがって、たわみ となる。したがって、 2枚合せはりの断面二次モーメ Vclボ76国 でlがしになるだけである。 ントは単体はりの1/4である。乙れを計算すると、Tabl日 1 Dim巴nsionof cantilever
1
2
(
c
m
)
b
o
(
c
m
)
h
(
c
m
)
単 体 は り
25
2
1
34 平敷・久米.工作機械構造の動特性に関する基礎的研究 単体はりは1=0.167
cm
ヘ 2枚合せはりは1=0.042cm
‘となる。これらを旧7成1<:代入してばね定数を求め ると、単体はりはゐ=6.73kg/mmである。 2枚合せ はりの場合、接合商 IL摩擦力が存在するが、いま摩擦 力がo
(たとえば摩擦係数μ=0)の場合を計算する と、 k.=1.68kg/ m mとなり、単体はりのばね定数の 1/4になる。5
.
実験方法 実験は静的実験と動的実験を行なった。静的実験は それぞれのモデルに固定端より250mmの位置におもり をつり下げ、ダイヤルゲージを固定端より60押tm,150 m m,
210mmの3箇所にセットして変位を測定した。 荷重と変位の関係より、等価ばね定数、ヒステリシス ループを求めた。荷重ははりの降伏を考えて、おもり は7kgまでとした。等価ばね定数はつぎのようにし て求めた。締結部品を自由端から固定端側に移動させ る。おもりを1kgCとに7kgまでつるし、そして除 荷する。固定端より210mmの位置のダイヤルゲージ の示す変位と荷重との関係より求めた。動的業験はお もりを糸でつり下げ、初期変位を与える。その糸を焼 き切って、自由振動を行わせた。乙のとき得られる減 衰自由娠動波形の対数減衰率、減衰自由振動数が締結 部品の移動によりどのように変化するかを調べた。 対数減衰率と減衰自由振動数はビッグラフに記録され た減衰自由振動波形よりつぎのようにして求めた。対 数減重量率は任意の位置での両振幅とそれよりη番目の 振帽を測定し、側式を用いて対数減衰率を求める。 1 α k 8=_::_ lπーニー η α'+n 締付カの飾付トルクとの関係 トルクレンチを使用 して、締付けを行なう場合つぎの式を用いる。締付力 をP"締付トルクをM
,
とするとM
t
=
E
t
h
s
U
仙 β0)+向d
J
(101 ) で表わされる。乙こで、M
,
は締付トルク、 P,は締付 力、 d,はねじの有効径、 μはねじ面での摩篠係数、 β は摩擦角、 tanβ=
J
J
I
αJSa,β。はねじ山のリード角、 tan β。=Pr/πd"Prはねじのピッチ(1 条ねじ),~はナッ ト 座面における摩線係数、 dnはナット座面の平均直径 - z s h -h A U一
A u s -z o-OB
一
β。
4 一 q o n A U (102) となる。 Boはボルト頭またはナットの二面幅、 d.は ボルト穴の直径である。 締結部品の飾結カ 締結部品用のボルトはウイット ウォースねじの並目で3/8インチ、ピッチは1.5875mm
である。乙のねじについての寸法、角度、摩擦係 数はつぎのようになる。d=0.851 cm、 μ=~=0.2 , α=27.5" Pr=O. 159cm,Bo=1.685cm,d.= 1 cm したがって、これらの値を (101)式に代入すると、P
,
=
旦
Lー (kg),
M
バ
cmkg) 0.26 となる。 固定板の締付カ 固定板用のボルトはウイットウォ ースねじの並目で、 3/4インチ、ピッチは2.54であ る。このねじについての寸法、角度、摩擦係数はつぎ のようになる。 d,=1.742cm, μ=~=0.2 , α=27.5・, Pr=O. 254cm,Bo=3.17cm,d.=1.95cmとれらの値 ここで、 ηは山の数、 a.は任意の山の両振幅、白刊 を (101)式に代入すると は仇より n番目の山の両振幅である。減衰自由振動数f
は任意の位置の山からπ
番目の山までの距艇をLと し、紙送り速度をV。とすると、 L進むのにかかる時間t
はt
= L/V(sec)となり、t
時間1<:山がη含まれ る。したがって、減衰自由振動数f
はf=
π
/
t(Hz) で表わされる。対数減衰率、減衰自由振動数は得られ た波形の数箇所を測定し、その平均をとった。つぎに、 トルクレンチを用いて 、 ボ ル ト ・ ナ ッ ト を 締 め つ けたので、締付トルクを締付力へ変換する。 M, P,
=
一 二 一 (kg), M,
(cm kg) 0.5 となる。6
.
実験結果 静的実験の結果をFig.19-Fig. 291乙示す。 Fig. 19で理論値は荷重の作用点でのぱね定数をプロットし であり、実験値は周定端より 210mmの位置でダイヤ35 琉球大学理工学部紀要(工学篇) 理 論 値 実験値
8
7
6
5
3
2
4
(
笠
)
制
提5
変 位
(
m
m
)
Comparison between the spring constant of a single elastic cantilever and that of bileaf-cantilfver4
3
2
Fig.19。
- ・ : ・
~-_.一一一一一一一一-~-ム.一一一一一一一一-一一一一一滋
荷 重. 1
.
813kg
o
5.813Kg
x 7.813Kg
( E
¥
笠
)
掛
似
品
川
て
埋
紳
2
0
0
2
6
0
締結部品移動量L
(醐)
Equivalent spring constant of a single elastic cantilever1
4
0
ω
初
Fig.20。
3
6
6
.
0
¥
J
E
¥
宮 )訴
3
.
0
制
.
q
斗4砂
思
1
.
0
。
8
7
¥
j
E
¥
r
6
5
理
3
制
P
2
。
平敷・久米:、工作機械構造の動特性に関する基礎的研究-
、
・
ー
、
司
.
¥•
一
一
一
一
_ Q
x
;
妥二二以
荷重•
o 5
.
8
1
3
K
.
X 7
.
8
1
3
K.
締結部品移動量
L
(
n
u
n
)
F
i
g
.
2
1
E
q
u
i
v
a
l
e
n
t
s
p
r
i
n
g
c
o
n
s
t
a
n
t
o
f
b
i
l
e
a
f
-
c
a
n
t
i
l
e
v
e
r
荷重観
.
1
.
813
k
,
6.2
.
8
1
3
K
I
I
o 5
.
8
1
3
Kg
x
7.813
KB
トムー→
400
1
α
)
(
)
1
4
0
0
2000 2400
固定端前列の締結力
(
k
g
)
Fig.22 R
e
J
a
t
i
o
n
s
h
i
p
between
t
h
e
cJaming
f
o
r
c
e
o
f
f
r
o
n
t
row
i
n
f
i
x
e
d
e
n
d
a
n
d
e
q
u
i
v
a
J
e
n
t
s
p
r
i
n
g
c
o
n
s
t
a
n
t
o
f
a
s
i
n
g
l
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ルゲージの示す変位と荷重から求めた等価ばね定数で ある。理論値はダイヤルゲージの位置よりも自由端11:. 近い位置での値巻示している。したがって、ダイヤル ゲージの位置でのばね定数は図に示されている値より も大きくなる。 F泡.20, Fig.21は単体はりと 2枚 合 せはりの等価ばね定数を示している。単体はりは締結 部品の移動により変化しない。 2枚合せはりは締結部 品の移動に依存する。またFig. 22か ら 固 定 端 前 列 の 締結力を増加すると単体はりの等価ばね定数が猶加し ていることがわかる。 Fig.23は単体はりのヒステリシ いる乙とがわかる。 Fig.3311:.2枚合せはりの減衰自由 振動数とうなりの振動数を示す。 Fig. 34-Fig. 36ま では、接合面の状態を変化させたときの2枚合せはり の減衰自由振動数と対数減衰率を示している。 Fig. 37では締結部品の締結力の変動による減衰自由振動数 への影響はない。 Fig.38-Fig. 40までは
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XlJと締 結部品の移動量との関係を示している。 締結部品の移 動 量L古>160-180m mでf
XlJは最大になっている。7
.
考 察 スループを示し, Fig. 24は2枚合せ1枚のヒステリ 静的実験において、Fig. 23のように単体はりがヒ ンスループを 1サイクル描かせたものである。 Fig. ステリシスループを織いている。その原因が固定端の 25-Fig. 29までは 2枚合せはりの締結部品の移動に すべりζlよるとも考えられるので、固定端の締付力を よるヒステリ シスループを示す。動的実験の結果 が 800kg以 上 に し て再 測定したが、締付力を培加して Fig. 30-Fig. 4011:.示されている。Fig.30によると、 おもりをOにした場合も、ダイヤルゲージの指示はO 単体はりの減衰自由振動数 は 固 定端前列の締結力が にならず1%の誤差を示した。乙の傾向はダイアノレゲ 800kg以上になると一定になる。 Fig.31か ら 単 体 は ージ)乙つねに現われるため、乙れはダイアルゲージの りの減衰自由振動数は締結部品の移動により変化して 計器誤差であり、系統誤差ζl属する。 Fig. 20とFig.41 琉球大学理工学部紀要(工学篇)
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