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[ 目次 ] 今週の注目チャート 1 Ⅰ. 経済 金融市場動向 3 金融市場見通し 3 金融市場レビュー 4 国内経済指標の解説と予測 5 Ⅱ. トピックス 6 低金利長期化による副作用への警戒を強める日銀 6 イラン制裁を前に下落する原油相場 7 Ⅲ. 参考資料 8 今週 来週の主要経済指標 8

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2018 年 11 月 2 日号

経済・金融市場動向]

◆ 金融市場見通し・内外経済指標

金融市場は米中間選挙を経て、徐々に落ち着きを取

り戻す展開。米長期金利は上昇含みで為替はドル高

地合い。株式相場は投資家心理の改善で下値固め

[トピックス]

◆ 低金利長期化による副作用への警戒を強める日銀

日銀は金融仲介機能の先行きに注視する姿勢を強め

た。7月の政策修正による市場の機能度改善を強調す

るも、今後オペ手法変更など対応を進める可能性

◆ イラン制裁を前に下落する原油相場

イラン原油の輸入停止直前にも関わらず原油相場が

下落。イラン制裁は需給の逼迫懸念につながってい

ないほか、世界経済の先行き懸念も原油安の要因

金融市場ウィークリー

(2)

金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号)

✣[目次]✣

今週の注目チャート ···

1

Ⅰ.経済・金融市場動向 ···

3 金融市場見通し ··· 3 金融市場レビュー ··· 4 国内経済指標の解説と予測 ··· 5

Ⅱ.トピックス ···

6 低金利長期化による副作用への警戒を強める日銀 ··· 6 イラン制裁を前に下落する原油相場 ··· 7

Ⅲ.参考資料 ···

8 今週・来週の主要経済指標 ··· 8 月次・四半期のスケジュール ··· 10 今週の金融市場の動き ··· 13 最新リポート一覧 ··· 14

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マーケット時流潮流

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欧米貸出市場の地雷 調査本部副本部長 長谷川克之 「米国のレバレッジドローンに係るシステミックなリスクを懸念している。財務制限条項(コベナ ンツ)が緩んでおり、貸出基準が大幅に劣化している」。英紙フィナンシャル・タイムズとのインタ ビューでそう語ったのはジャネット・イエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長だ(10/25)。イ エレン女史だけでなく、FRB、イングランド銀行(BOE)、国際通貨基金(IMF)なども最近 続けて同様の警鐘を鳴らしている。 レバレッジドローンに明確な定義がある訳ではないが、非投資適格の企業への貸出を指すことが多 い。貸出スプレッドが一定水準以上、或いは、負債比率が一定水準以上の案件が含まれることもある。 米国における非投資適格向けの貸出は 2017 年に過去最高の約 1.5 兆ドルを記録。今年も 10 月末まで の実績で約 1.1 兆ドルに達しており、金融危機前の 2007 年通年の実績に匹敵する規模である。注視 すべきは市場規模の拡大だけではない。イエレン女史が指摘する通り、コベナンツが緩和された「コ ベナンツ・ライト」ローンのウェイトが全体の7割に達しており、格付機関も信用力劣化に対して注 意を喚起している。トランプ政権下での金融規制緩和が市場拡大に寄与しているとの見方もある。 レバレッジドローン市場は米国だけでなく、欧州でも拡大している。BOEによれば英国における 市場の規模は企業向け貸出の約 2 割に達しており、貸し手の大半は銀行ではなく、ファンド等のノン バンクが担っている。レバレッジドローンはローン担保証券(CLO)などの形で証券化されること が多い。BOEはグローバルなレバレッジドローン市場を金融危機前の米国サブプライムローン市場 と比較して、市場の拡大ペース、証券化後の最終的な投資家像の見えづらさ、金利上昇に対する脆弱 さなどの共通点を指摘している。金融市場の「ウィークリンク」の一つとして注意を怠れない。

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 1

~今週の注目チャート~

【 対米国債投資

海外投資家の米国債需要が金利低下圧力に (注)6 カ月移動平均。2018 年 8 月分まで判明。 (資料)米国財務省より、みずほ総合研究所作成 【解説】米国以外の投資家からの資金流入が、夏場までの米金利低下圧力となっていたかもしれない。米財 務省発表の統計でもそのことが確認できるが、長期金利が 3%を超えてくる局面では、安全資産からリスク 資産に資金が流れていたことが考えられる。ただしリスクオフ地合いの時には再び、海外投資家が相対的に 利回りの高い米国債の買いを積み増す可能性があり、今後の動向に注目が集まる。

【 VIX指数と S&P500 指数の推移 】

今週後半に一旦投資家心理は改善 (注)VIX 指数は S&P500 のオプション・インプライド・ボラティリティ指標であり、投資家の不安心理を示すと言われる。20 が不安心理 の高まりのメルクマール。 (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】先週半ばに再び急上昇し高止まりしていたVIX指数が、今週後半に一旦メルクマールとなる 20 を 下回るまで低下した。米中対立緩和への期待や企業業績に対する安心感が高まったと見られる。来週は米中 間選挙が予定されている。下院で民主党が多数政党となりねじれ議会になる公算が大きいと見られているが、 予想通りの結果が明らかとなり不透明感が後退すれば一段の投資家心理改善につながる可能性があろう。 1,400 1,600 1,800 2,000 2,200 2,400 2,600 2,800 3,000 3,200 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 VIX指数 S&P500指数(右目盛) (Index) (Pt.) (年/月) チャイナ・ショック 英国民投票 米大統領選挙 VIXショック ▲ 40 ▲ 30 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 30 40 17 18 欧州 日本 中国 カリブ諸国 その他 対内国債投資 (10億ドル) (年) 米 国 へ 流 入← → 米 国 か ら 流 出

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 2

ユーロドルと投機筋のポジション

投機筋は一段のユーロ安を警戒 (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】ユーロ通貨先物相場では、ユーロの売り持ち高が拡大している。背景には、ユーロ圏 10 月PMI・ 7~9 月期GDP速報が予想対比下振れたことやイタリア財政不安、さらにはメルケル独首相がCDU党首を 退任する意向を示したことによる政治的不透明感の高まり等がある。これらのリスク要因はしばらく残存す ることが見込まれ、来年予定されている利上げの延期等、ECBの金融政策に与える影響に留意が必要だ。

【 中国・製造業PMI 】

懸念される米中貿易摩擦の影響 (資料)中国国家統計局より、みずほ総合研究所作成 【解説】米国が 9 月 24 日に発動した対中制裁の影響が世界経済の先行き懸念を高めている。当事者である中 国では、中国製品 2,000 億ドルに対する追加関税によって、中国の新規輸出受注PMIが 10 月に低下するな どの影響がでている。今後予想される中国の輸出下押しの影響は周辺国にも及ぶ可能性があり、10 月の製造 業PMIが景気判断の境目となる 50 を下回った台湾やタイではすでに影響が出始めている可能性もある。 1.00 1.05 1.10 1.15 1.20 1.25 1.30 ▲ 200,000 ▲ 150,000 ▲ 100,000 ▲ 50,000 0 50,000 100,000 150,000 200,000 16/01 16/04 16/07 16/10 17/01 17/04 17/07 17/10 18/01 18/04 18/07 18/10 (ドル/ユーロ) (枚) (年/月) 先物ネットポジション ユーロドル(右目盛) 45 47 49 51 53 55 57 10 11 12 13 14 15 16 17 18 中国・製造業PMI 中国・新規輸出受注PMI(製造業PMI) (Pt) (年)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 3

Ⅰ.経済・金融市場動向

~金融市場見通し~

金融市場は米中間選挙を 経て、徐々に落ち着きを取 り戻す展開に 来週にかけての金融市場は、米中間選挙を経て徐々に相場が落ち着きを 取り戻すとみている。中間選挙では、上院は共和党、下院は民主党が過半 数を取というのがコンセンサスである。予想どおりなら、一旦はイベント 通過で相場を落ち着かせる材料になるとみている。トランプ大統領の最近 の発言で、中国との貿易問題で合意に向けた動きを匂わす発言をしている ことも貿易摩擦に対する懸念を和らげる材料となっている。月末の米中首 脳会談に向けた何らかの合意への期待が維持されれば、株式市場のボラテ ィリティ―は低下することになろう。ただし、中期的に見れば、ねじれで 議会運営が難しくなれば、2年後の大統領選挙を見据えたトランプ政権の政 策が強硬な通商政策に更に傾斜する可能性もあり、留意が必要である。 雇用統計(11/2)や FOMC を受けた米長期金利の動 向に注目 米国関連では、10月の雇用統計(11/2)やFOMCを受けた米長期金利の動 きも注目される。雇用統計で時間当たり賃金の加速が意識されるような内 容となれば、株安で上昇が抑制されていた米長期金利が再び上昇基調を強 める可能性がある。一方、FOMCは今月は金利据え置きで大きな材料になら ないとみているが、声明文で国際金融市場への警戒が強まるような内容が 示され、市場に来年の利上げペースの鈍化を意識させることになれば、金 利低下の材料となり得よう。 その他の経済指標では、10月の中国貿易統計(11/8)が注目される。輸 出の減速が示されれば、米中貿易摩擦の経済への悪影響が意識され、中国 のみならず、グローバルな株安材料と捉えられる可能性があろう。 米長期金利は上昇含みで、 為替はドル高地合いを予 想。株式相場は投資家心理 の改善で下値固め こうした材料を踏まえ、各相場の動きを予想すると、米10年国債利回り はやや上昇含み、これを受けた国内長期金利も上昇を見込む。米株式相場 は長期金利の上昇が上値を抑制するものの、投資家心理の改善から下値を 固める展開となろう。為替は米金利上昇を受けて、ドル高・円安地合いを 予想する。日本株は円安や好決算の発表を下支えに、戻り売りをこなしな がら自立反発の動きが続こう。 (武内浩二) 【 来週の予想 】 USD LIBOR 3カ月(%)

2.550 ~

2.650

米10年国債(%)

3.00 ~

3.30

円 TIBOR 3カ月(%)

0.03 ~

0.07

10年国債(%)

0.05 ~

0.20

ダウ平均(ドル)

24,700 ~

26,200

NASDAQ総合指数(ポイント)

7,080 ~

7,730

日経平均(円)

21,200 ~

22,700

TOPIX(ポイント)

1,590 ~

1,690

円/ドル

111.0 ~

114.0

ドル/ユーロ

1.120 ~

1.150

円/ユーロ

125.0 ~

130.0

為 替 項目 予想レンジ 内外金利 内外株式

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 4

~金融市場レビュー~

<内外金利動向>

米株の反発、堅調な米雇 用指標を受け米独 10 年国 債利回りは低下が一服 先週末以降の米 10 年国債利回りは 3.1%近傍で推移した。週前半は米株 価の反発を背景に市場のリスクオフムードが後退し、米金利は上昇する展 開となった。米 10 月ADP雇用統計(10/31)、同 7~9 月期雇用コスト指 数(10/31)が市場予想を上回ったことも、金利上昇の要因とみられる。 週後半には、米 10 月ISM製造業指数(11/1)が半年ぶりの低水準だっ たことが嫌気され、米金利は小幅低下した。欧州では、独 10 年国債利回 りは横ばい圏で推移している。ユーロ圏 7~9 月期GDP速報値(10/30) が市場予想を下回ったことで、一時独金利は小幅低下した。しかし株高に よる米金利の上昇や、英国のEU離脱交渉が妥結に向かうとの報道が、独 金利を押し上げた。日本 10 年国債利回りは 0.1%近傍での推移。日銀金融 政策決定会合(10/30・31)では政策が据え置かれる一方、物価見通しは 引き下げられた。 (黒宮界人)

<内外株式動向>

日米株とも米中対立緩和 への期待や企業決算等を 材料に上昇 先週末以降の米株式相場は上昇した。今週初にかけては、一部のハイテ ク企業の決算が失望された他、米政権による早期の対中関税引き上げの可 能性が報じられ、大幅に下落した。しかし、トランプ米大統領が米中対立 の緩和に前向きな姿勢を示したことや予想を上回る企業決算が相次いだこ とで株価は急反発し、ダウ平均株価は 25,000 ドル台を回復した。週後半に かけては、米中首脳が会談したことが伝わり、投資家心理は一段と改善し、 上げ幅を拡大させた。日本株は上昇した。決算発表において、今期の業績 見通しの上方修正をした銘柄が全体をけん引した。ドル円相場における円 安進行も業績改善期待を高めた。また、月末に伴い機関投資家の需要が旺 盛であったと見られ大幅に上昇する展開となった。11 月に入ると、戻り売 りに押される場面もあったが、世界的にリスクオフが後退したことから週 末にかけては日経平均株価は 22,000 円台に迫った。 (大塚理恵子)

<為替動向>

米株価反発を受けてドル 円は上昇。ユーロドルは、 EU離脱交渉進展を背景 に、週初の下落を取り戻す 展開に 先週末以降の主要通貨はまちまちの展開となった。先週末、米株価が軟 調に推移したことでドル円相場は 112 円を割りこんだ。その後米株価が反 発したことに加え、月末のドル買いという季節性も材料視されてドルが買 われた。また、米 10 月消費者信頼感指数(10/30)や米 10 月ADP雇用統 計が予想対比上振れたことで、引き続き堅調な米国経済が意識され、一時 113 円台にのせた。ユーロドル相場は下落後、週末にかけて先週末対比横ば い圏まで上昇した。週初、メルケル独首相がキリスト教民主同盟党首再選 を目指さないことが伝わり、ユーロが下落した。また、ユーロ圏 7~9 月期 GDP速報値が市場予想に届かず、ユーロ圏経済の停滞感が意識されたこ ともさらなるユーロ売りとなった。週末にかけては英国のEU離脱交渉に おいて前向きな進展があったことが好感され英ポンドが強含む中、ユーロ も先週末と概ね同水準まで上昇した。 (宮本凌)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 5

~国内経済指標の解説と予測~

鉱工業生産は 2 カ月ぶり のマイナス 今週発表された指標は、良好な雇用情勢の継続が示された一方、9月に相 次いだ自然災害の影響をあらためて確認する結果となった。 9月の鉱工業生産(10/31)は、前月比▲1.1%と2カ月ぶりに低下した。 台風21号や北海道地震の影響から輸送機械工業や鉄鋼業などが操業を停止 したことが全体を押し下げた。7~9月期でみても、前期比▲1.6%(4~6月 期同+1.3%)と2四半期ぶりの低下となった。先行きは、自然災害の影響 が徐々にはく落するものの、中国向けを中心に資本財出荷の増勢が鈍化す る見込みであることから、増産ベースは緩やかになる見通しだ。 小売業販売額は 3 カ月ぶ りのマイナスも、均せば底 堅く推移 9月の小売業販売額(みずほ総合研究所による実質季節調整値、10/29) は、前月比▲1.0%(8月同+0.6%)と3カ月ぶりの減少となった。台風や 北海道地震に伴う店舗休業の影響などから、織物・衣服・身の回り品を除 くすべての業種で減少した。7~9月期でみると、前期比▲0.5%(4~6月期 同+1.9%)とマイナスとなった。しかし、4~6月期の大幅な増加による反 動や自然災害の影響を考慮すれば、底堅く推移していると評価できる。 雇用関連指標は良好さを 維持 9月の失業率(10/30)は2.3%と前月から改善した。失業者数が減少した ほか、就業者数が小幅に増加したことが改善に寄与した。9月の有効求人倍 率(10/30)は求人数が減少したものの、求職者数が求人数以上に減少した ことで、1.64倍と前月から上昇し、1974年1月以来の高水準となった。 機械受注は前月比マイナ ス 来週発表される9月の機械受注(船舶、電力除く民需、11/8)は、国内設 備投資需要は旺盛であるものの、製造業・非製造業ともに増勢に一服が見 込まれることから、前月比▲8.9%と3カ月ぶりのマイナスと予測する。 (矢澤広崇) 【 鉱工業生産の推移 】 【 機械受注(船舶・電力除く民需)の推移 】 (資料)経済産業省「鉱工業指数」より、みずほ総合研究所作成 (注)2018 年 9 月の値はみずほ総合研究所による予測値。 (資料)内閣府「機械受注統計調査報告」より、みずほ総合研究所 作成 94 96 98 100 102 104 106 108 110 15/01 16/01 17/01 18/01 (年/月) (2010年=100) 予測 指数 生産計画 補正値 100 105 110 115 120 125 130 135 140 145 150 15/09 16/06 17/03 17/12 18/09 (年/月) (2010年=100) 予測値 月次 3カ月後方 移動平均

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6 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号)

Ⅱ.トピックス

~低金利長期化による副作用への警戒を強める日銀~

展望レポートでは物価見 通しを引き下げ 日銀は 10 月の金融政策決定会合(10/30・31)で政策を据え置く一方、 展望レポートでは 2018~2020 年度の物価見通しを引き下げた(図表)。需 給ギャップが改善しているにも関わらずインフレ期待が横ばい推移してい ることを踏まえ、先行きの物価見通しの下振れリスクを反映させたと考え られる。成長率見通しは 2018 年度を引き下げ、2019 年度以降は据え置いた。 経済見通しは 2018 年度について海外経済を中心に下振れリスクが高いとの 政策委員の見方が示されている。米中貿易摩擦や自然災害の影響などを踏 まえたものと考えられる。 金融仲介機能の動向を注 視 展望レポートでは、金融政策運営の観点から重視すべきリスクの中に 「(金融仲介機能の)先行きの動向に注視していく必要がある」との文言 が盛り込まれた。先月 22 日に発表された金融システムレポートでは、テー ルリスクの定量評価(GDP at Risk)が行われ、金融仲介機能の低下が先行 き 3 年間の景気変動リスクを高めるとの分析が示されている。日銀は現時 点で金融仲介機能に問題が生じていないとの判断を維持する一方、先行き のリスクに対する警戒を強めていると考えられる。 国債買入れオペ手法など を変更する可能性 日銀は 7 月会合で国債市場の機能度低下に対応しイールドカーブ・コン トロールの柔軟化を行ったが、10 年国債利回りは上限とされる 0.2%を下 回っている。黒田総裁は「国債市場では、取引が幾分活性化して、日々の 値動きもある程度高まってきている」と政策修正の効果に言及する一方、 今後の情勢しだいで更なる政策対応を行う可能性を否定していない。市場 では日銀が国債買入れオペ手法の見直しを行うことで市場機能を活性化さ せるとの観測が高まっている。11 月の国債買入れ計画では、1~5 年と 10 年 超について入札日翌日のオペが実施されない計画となった。来週の米中間 選挙後の米国債利回りの動きしだいでは、日本の 10 年国債利回りに上昇圧 力がかかる可能性がある。日銀の対応に注目したい。 (野口雄裕) 【 図表 展望レポート(2018年10月) 】 (注)政策委員の大勢見通し。( )内は政策委員見通しの中央値。 (資料)日本銀行より、みずほ総合研究所作成 (対前年度比、%) 実質GDP 消費者物価指数(除く生鮮食品) 消費税率引き上げの影響を除く ケース 2018年度 +1.3~+1.5 (+1.4) +0.9~+1.0 (+0.9) 7月時点の見通し +1.3~+1.5 (+1.5) +1.0~+1.2 (+1.1) 2019年度 +0.8~+0.9 (+0.8) +1.8~+2.1 (+1.9) +1.3~+1.5(+1.4) 7月時点の見通し +0.7~+0.9 (+0.8) +1.8~+2.1 (+2.0) +1.3~+1.6(+1.5) 2020年度 +0.6~+0.9 (+0.8) +1.9~+2.1 (+2.0) +1.4~+1.6(+1.5) 7月時点の見通し +0.6~+0.9 (+0.7) +1.9~+2.1 (+2.1) +1.4~+1.6(+1.6)

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7 金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号)

~イラン制裁を前に下落する原油相場~

弱含む原油相場 原油相場は、10 月以降、再び軟調な展開に転じている。下落幅も大きく、 10 月初めに一時 1 バレル=76 ドルをつけた米国産WTI原油は、足元で 63 ドルまで低下してきている。米国によるイラン制裁の要請を受け、来週に は各国がイラン産原油の輸入停止を開始することが予定されるなかでの原 油安進行である。 イラン制裁については、米中貿易摩擦への影響から米国株が軟調になる 局面でも、原油相場を押し上げるなど、原油相場の上昇要因に度々なって きた経緯がある。しかし、足元においてイラン制裁が需給バランスの逼迫 懸念につながっていないのは、サウジアラビアの増産観測や米国で原油在 庫が増加していることなどの影響が考えられる。さらに、一部報道でイン ド、韓国は、イラン制裁の適用除外が伝えられていることも、需給逼迫懸 念が高まりにくい要因となっている。イラン制裁の除外については、米国 側からもその可能性について言及がなされており、対象国が拡大するよう であれば、原油相場がさらに下押しされる可能性もある。 米中貿易摩擦や米利上げ による新興国不安が影響 むしろ、現在の原油安を考える上では、上述した供給要因よりも需要要 因の影響が重要になってきている。その大きな要因のひとつとなっている のが、米中貿易摩擦への懸念である。米国が 9 月末に発動した追加の対中 制裁の影響は、すでに中国の新規輸出受注PMIの低下などに出始めてい る。今後、中国経済の影響を受けやすいアジアへ影響が広がることも懸念 される。その他にもユーロ圏の実質GDPが低下するなど欧州では景気の 弱含みが懸念される状況となっており、今後対中制裁の影響が顕在化する 可能性を懸念する向きもある。さらに新興国では今年に入って米国の利上 げによって資金流入の減少する局面が度々観測されており、新興国株や資 源相場に影響が出ている。現在の原油安は、そうした懸念も大きな要因と なっている。 (井上淳) 【 図表1 原油相場の推移 】 【 図表2 米国株と新興国株・資源相場 】 (資料)Refinitiv より、みずほ総合研究所作成 (資料) Refinitiv より、みずほ総合研究所作成 55 60 65 70 75 80 18/1 18/2 18/3 18/4 18/5 18/6 18/7 18/8 18/9 18/10 18/11 (ドル/バレル) (年/月) 米1月雇用統計 サウジアラビア 80ドル発言 サウジアラビア 100ドル発言 米、イラン核合意 からの離脱表明 OPEC 減産緩和発言 OPEC総会 減産緩和 米、イラン産原油 輸入停止発言 米、イラン制裁の適用除外を示唆 米、対中追加関税措置を発表 サウジアラビアの 6月増産を確認 (OPEC月報) トルコリラ・ショック 米、SPR放出 検討報道 産油国 増産見送り IMF、世界経済 見通しを下方修正 0 50 100 150 200 250 300 350 400 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 WTI ダウ平均 新興国株 銅 (年) (2005年末=100)

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 8

Ⅲ.参考資料

今週の主要経済指標

予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。 R は改定値。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 今回実績 予想 10/26(金) 米 GDP(7~9月期速報) +3.5% +3.3% 4~6月期確報 +4.2% 98.6 99.0 10月速報 99.0 10/29(月) 日 前年比 前年比 +0.4% +2.1% +0.1% +2.1% ▲0.1% +2.7% 米 前月比 前月比 前年比 +0.2% +0.4% +2.0% +0.4% +0.4% +2.0% R R +0.4% +0.5% +2.0% 10/30(火) 日 完全失業率(9月) 2.3% 2.4% 2.4% 有効求人倍率(9月) 1.64倍 1.63倍 1.63倍 米 137.9 135.9 R 135.3 欧 前期比 +0.2% +0.4% 4~6月期確報 +0.4% 10/31(水) 日 鉱工業生産(9月速報) 前月比 ▲1.1% ▲0.3% +0.2% 新設住宅着工戸数(9月) 94.3万戸 95.0万戸 95.7万戸 消費動向調査(10月) 43.0 43.5 43.4 中 非製造業PMI(10月) 53.9 54.6 54.9 製造業PMI(10月) 50.2 50.6 50.8 米 前期比 +0.8% +0.7% +0.6% 伯 欧 +2.2% +2.2% +2.1% 11/1(木) 日 中 財新製造業PMI(10月) 50.1 50.0 50.0 米 製造業ISM指数(10月) 57.7 59.0 59.8 ・前期から減速したが高い伸び。個人消費は大幅増と好調。ただし、設備投資は失速 ・好調な個人消費を背景に、米景気は堅調な拡大を続ける見込み。ただし、  設備投資については今後の動向に注意 ・名目個人消費は前月から伸びはやや低下も堅調に増加。物価変動の伸びを除いた  実質個人消費も増加。物価面では、PCEの伸び(前月比)は、全体、コアとも  緩やかな上昇にとどまる 消費者態度指数 金融政策決定会合(30・31日) 10年利付国債入札:最高利回り 0.137%、 平均利回り 0.135%、 入札倍率 4.33倍 ユーロ圏消費者物価指数(10月速報) 雇用コスト指数(7~9月期) 前回実績 経 済 指 標 等 前期比年率 ミシガン大消費者信頼感指数(10月確報) 百貨店・スーパー販売額[既存店](9月速報) 小売業販売額(9月速報) 個人所得(9月) 消費支出(9月) コアPCEデフレータ(9月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(10月) ユーロ圏GDP(7~9月期速報) 日銀金融政策決定会合(30・31日) 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 日銀総裁定例記者会見 季調済年率

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 9

来週の主要経済指標

予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス、中:中国、韓:韓国、印:インド、 尼:インドネシア、泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 日 付 予 想 前 回 前々回 11/2(金) 米 前月差 前月比 3.7% +200千人 +0.2% 3.7% +134千人 +0.3% 3.9% +270千人 +0.3% 貿易収支(9月) ▲536億㌦ ▲532億㌦ ▲500億㌦ 11/3(土) 日 11/5(月) 日 中 52.8 53.1 51.5 米 非製造業ISM指数(10月) 59.4 61.6 58.5 11/6(火) 日 前年比 [+0.5%] +2.8% +0.4% 米 11/7(水) 日 毎月勤労統計(9月速報) 名目賃金 前年比 +1.1% +0.8% +1.6% 景気動向指数(9月速報) N.A. N.A. 103.8 114.6 30.0% 50.0% 104.5 116.7 20.0% 31.3% 103.9 116.1 米 11/8(木) 日 前月比 前年比 [▲8.9%] [+8.6%] +6.8% +12.6% +11.0% +13.9% 国際収支(9月速報) [+1兆8,627億円] [▲17.5%] [+3,058億円] [▲74.3%] +1兆8,384億円 ▲23.4% ▲2,193億円 ▲165.5% +2兆97億円 ▲14.4% ▲10億円 ▲100.2%   景気ウォッチャー調査(10月) 48.9 48.6 48.7 中 貿易収支(10月) 米ドル N.A. +317億㌦ +267億㌦ 輸出総額(10月) 前年比 N.A. +14.5% +9.1%   輸入総額(10月) 前年比 N.A. +14.3% +19.9% 米 英 尼 11/9(金) 日 マネーストック(10月速報) M2 M3 広義流動性 前年比 前年比 前年比 +2.8% +2.4% N.A. +2.8% +2.5% +2.3% +2.9% +2.5% +2.2% 中 消費者物価指数(10月) 前年比 N.A. +2.5% +2.3% 米 97.9 98.6 100.1 前月比 前月比 +0.2% +0.2% +0.2% +0.2% ▲0.1% ▲0.1% 3年国債入札 金融政策決定会合 FOMC(7・8日) 英中銀金融政策委員会(7・8日) 経 済 指 標 等 雇用統計(10月)  失業率  非農業部門雇用者数  時間当たり賃金(全従業員ベース) 財・サ収支 黒田日銀総裁挨拶(名古屋での経済界代表者との懇談) 日銀金融政策決定会合議事要旨(9/18・19分) 財新サービスPMI(10月) 10年物価連動国債入札 10年国債入札 先行DI 一致DI 先行CI 一致CI 実質消費支出[二人以上の全世帯](8月) 30年国債入札 ミシガン大消費者信頼感指数(11月速報) 生産者物価指数(10月)  [食品・エネルギーを除く] 経常収支 (前年比) 貿易収支 (前年比) 現状判断DI 機械受注(9月)   [船舶・電力を除く民需] 日銀金融政策決定会合における主な意見(10/30・31分) 文化の日

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 10

11 月のスケジュール

国 内 米 国 他 1 新車販売台数(10 月) 10 年利付国債入札 1 米 製造業ISM指数(10 月) 労働生産性(7~9 月期暫定) 2 2 米 雇用統計(10 月),製造業新規受注(9 月) 貿易収支(9 月) 3 文化の日 3 4 4 5 黒田日銀総裁挨拶(名古屋での経済界代表者との懇 談),日銀金融政策決定会合議事要旨(9/18・19 分) 5 米 非製造業ISM指数(10 月),3 年国債入札 6 家計調査(9 月),10 年物価連動国債入札 6 米 中間選挙 10 年国債入札 7 毎月勤労統計(9 月速報),景気動向指数(9 月速報) 7 米 30 年国債入札 8 日銀金融政策決定会合における主な意見(10/30・31 分) 機械受注統計(9 月),国際収支(9 月速報) 景気ウォッチャー調査(10 月) 8 米 英 FOMC(7・8 日) 英中銀金融政策委員会(7・8 日) 9 マネーストック(10 月速報) 9 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月速報) PPI(10 月) 10 10 11 11 12 企業物価指数(10 月) 12 米 ベテランズデー(祝日) 13 30 年利付国債入札 13 米 連邦財政収支(10 月) 14 GDP(7~9 月期 1 次速報),設備稼働率(9 月) 第 3 次産業活動指数(9 月) 14 米 CPI(10 月) 15 5 年利付国債入札 15 米 小売売上高(10 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(11 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(11 月) 16 16 米 鉱工業生産・設備稼働率(10 月) ネット対米証券投資(9 月) 17 17 18 18 19 貿易統計(10 月) 19 20 20 年利付国債入札 20 米 住宅着工・許可件数(10 月) 21 全産業活動指数(9 月) 21 米 耐久財受注(10 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月確報) 中古住宅販売件数(10 月) 22 消費者物価(10 月全国) 22 米 感謝祭(米国休場) 景気先行指数(10 月) 23 勤労感謝の日(日本休場) 23 24 24 25 25 26 26 独 米 ifo景況感指数(11 月) 2 年国債入札 27 40 年利付国債入札 27 米 5 年国債入札 28 28 米 FOMC 議事録(11/7・8 分),GDP(7~9 月期暫定) 新築住宅販売件数(10 月),企業収益(7~9 月期暫定) カンファレンスボード消費者信頼感指数(11 月) 7 年国債入札 29 商業動態統計(10 月速報) 2 年利付国債入札 29 米 個人所得・消費支出(10 月) G20(財務大臣・中央銀行総裁会議、ブエノスアイレス (アルゼンチン)) 30 鉱工業生産(10 月速報),消費者物価(11 月都区部) 労働力調査(10 月),住宅着工統計(10 月) 消費動向調査(11 月) 30 米 シカゴPMI指数(11 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス

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12 月のスケジュール

国 内 米 国 他 1 1 2 2 3 新車販売台数(11 月),法人企業統計調査(7~9 月期) 3 米 製造業ISM指数(11 月) 4 10 年利付国債入札 4 5 5 米 ベージュブック(地区連銀経済報告) 非製造業ISM指数(11 月) 労働生産性(7~9 月期改訂) 6 6 米 製造業新規受注(10 月),貿易収支(10 月) 7 家計調査(10 月),毎月勤労統計(10 月速報) 景気動向指数(10 月速報) 7 米 雇用統計(11 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月速報) 8 8 9 9 10 GDP(7~9 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(11 月) 国際収支(10 月速報) 10 11 マネーストック(11 月速報) 法人企業景気予測調査(10~12 月期) 30 年利付国債入札 11 米 PPI(11 月) 3 年国債入札 12 機械受注統計(10 月),企業物価指数(11 月) 第 3 次産業活動指数(10 月) 12 米 CPI(11 月),連邦財政収支(11 月) 10 年国債入札 13 5 年利付国債入札 13 欧 米 ECB政策理事会 30 年国債入札 14 設備稼働率(10 月) 日銀短観(12 月調査) 14 米 鉱工業生産・設備稼働率(11 月) 小売売上高(11 月) 15 15 16 16 17 17 米 ネット対米証券投資(10 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(12 月) 18 20 年利付国債入札 18 独 米 ifo景況感指数(12 月) 住宅着工・許可件数(11 月) 19 貿易統計(11 月) 19 米 FOMC(18・19 日),中古住宅販売件数(11 月) 経常収支(7~9 月期) 20 日銀金融政策決定会合(19・20 日) 日銀総裁定例記者会見 全産業活動指数(10 月) 20 英 米 英中銀金融政策委員会(19・20 日) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(12 月) 21 消費者物価(11 月全国) 資金循環統計(7~9 月期速報) 21 米 耐久財受注(11 月),GDP(7~9 月期確定) ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月確報) 個人所得・消費支出(11 月),企業収益(7~9 月期改訂) 22 22 23 天皇誕生日 23 24 振替休日(日本休場) 24 米 2 年国債入札 25 25 米 クリスマス(米国休場) 26 日銀金融政策決定会合議事要旨(10/30・31 分) 2 年利付国債入札 26 米 5 年国債入札 27 住宅着工統計(11 月) 27 米 新築住宅販売件数(11 月),7 年国債入札 28 日銀金融政策決定会合における主な意見(12/19・20 分) 鉱工業生産(11 月速報),消費者物価(12 月都区部) 商業動態統計(11 月速報),労働力調査(11 月) 28 米 カンファレンスボード消費者信頼感指数(12 月) 29 29 30 30 31 31 米 シカゴPMI指数(12 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、仏:フランス

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 12

四半期スケジュール

1 月 2 月 3 月 日 本 7 新車販売台数(12 月) 8 消費動向調査(12 月) 10 年利付国債入札 9 毎月勤労統計(11 月速報) 10 景気動向指数(11 月速報) 30 年利付国債入札 11 家計調査(11 月) 国際収支(11 月速報) 景気ウォッチャー調査(12 月) 15 マネーストック(12 月速報) 16 第 3 次産業活動指数(11 月) 企業物価指数(12 月) 機械受注統計(11 月) 5 年利付国債入札 18 消費者物価(12 月全国) 設備稼働率(11 月) 23 貿易統計(12 月) 全産業活動指数(11 月) 日銀金融政策決定会合(22・23 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 24 20 年利付国債入札 25 消費者物価(1 月都区部) 29 40 年利付国債入札 30 商業動態統計(12 月速報) 消費動向調査(1 月) 31 鉱工業生産(12 月速報) 2 年利付国債入札 1 労働力調査(12 月) 7 景気動向指数(12 月速報) 8 家計調査(12 月) 毎月勤労統計(12 月速報) 景気ウォッチャー調査(1 月) 国際収支(12 月速報) 12 第 3 次産業活動指数(12 月) マネーストック(1 月速報) 13 企業物価指数(1 月) 14 GDP(10~12 月期 1 次速報) 15 設備稼働率(12 月) 18 機械受注統計(12 月) 20 貿易統計(1 月) 21 全産業活動指数(12 月) 22 消費者物価(1 月全国) 28 鉱工業生産(1 月速報) 商業動態統計(1 月速報) 1 労働力調査(1 月) 消費者物価(2 月都区部) 法人企業統計調査(10~12 月期) 8 家計調査(1 月) GDP(10~12 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(2 月) 国際収支(1 月速報) 11 マネーストック(2 月速報) 12 法人企業景気予測調査(1~3 月期) 13 第 3 次産業活動指数(1 月) 企業物価指数(2 月) 機械受注統計(1 月) 15 日銀金融政策決定会合(14・15 日) 日銀総裁定例記者会見 18 設備稼働率(1 月) 貿易統計(2 月) 19 資金循環統計(10~12 月期速報) 22 消費者物価(2 月全国) 25 全産業活動指数(1 月) 29 鉱工業生産(2 月速報) 商業動態統計(2 月速報) 労働力調査(2 月) 消費者物価(3 月都区部) 米 国 3 製造業ISM指数(12 月) 4 雇用統計(12 月) 7 非製造業ISM指数(12 月) 8 3 年国債入札 貿易収支(11 月) 9 10 年国債入札 FOMC 議事録(12/18・19 分) 10 30 年国債入札 11 CPI(12 月) 15 PPI(12 月) 16 小売売上高(12 月) 18 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報) 18 鉱工業生産・設備稼働率(12 月) 28 2 年国債入札 5 年国債入札 29 7 年国債入札 30 FOMC(29・30 日) GDP(10~12 月期速報) 31 個人所得・消費支出(12 月) 雇用コスト指数(10~12 月期) 1 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月確報) 製造業ISM指数(1 月) 雇用統計(1 月) 5 非製造業ISM指数(1 月) 貿易収支(12 月) 6 労働生産性(10~12 月期暫定) 13 CPI(1 月) 14 PPI(1 月) 15 ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(1 月) 小売売上高(1 月) 20 FOMC 議事録(1/29・30 分) 28 GDP(10~12 月期暫定) 1 ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月確報) 製造業ISM指数(2 月) 個人所得・消費支出(1 月) 5 非製造業ISM指数(2 月) 7 貿易収支(1 月) 労働生産性(10~12 月期改訂) 8 雇用統計(2 月) 12 CPI(2 月) 13 PPI(2 月) 14 小売売上高(2 月) 15 ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(2 月) 20 FOMC(19・20 日) 21 経常収支(10~12 月期) 28 GDP(10~12 月期確定) 29 ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月確報) 個人所得・消費支出(2 月) 欧 州 24 ECB政策理事会 7 英中銀金融政策委員会(6・7 日) 7 ECB政策理事会 21 英中銀金融政策委員会(20・21 日) *印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕

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今週の金融市場の動き

(注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。 東京市場の発行日表示値は終値もしくは 11:30 時点値。 米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。 日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。 TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。 新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。 金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。 独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。 為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 11:30 時点、出所:Bloomberg)。

[海外金利]

10/25 10/26 10/29 10/30 10/31 11/1 11/2 前週末比 ドルLIBOR 3M(%) 2.50925 2.52038 2.52663 2.54100 2.55850 2.58150 0.061 ユーロドル金先(Dec19) 96.800 96.870 96.855 96.845 96.795 96.815 ▲ 0.055 米国債(10年、%) 3.117 3.076 3.085 3.123 3.144 3.130 0.055 スワップ金利(10年、%) 3.182 3.137 3.152 3.192 3.210 3.199 0.062 独国債(10年、%) 0.398 0.352 0.377 0.369 0.385 0.399 0.047 英国債(10年、%) 1.441 1.383 1.399 1.399 1.437 1.455 0.072

[内外株式]

10/25 10/26 10/29 10/30 10/31 11/1 11/2 前週末比 ダウ平均(㌦) 24,984.55 24,688.31 24,442.92 24,874.64 25,115.76 25,380.74 692.43 S&P500指数 2,705.57 2,658.69 2,641.25 2,682.63 2,711.74 2,740.37 81.68 NASDAQ総合指数 7,318.34 7,167.21 7,050.29 7,161.65 7,305.90 7,434.06 266.84 日経平均(円) 21,268.73 21,184.60 21,149.80 21,457.29 21,920.46 21,687.65 21,954.61 770.01 TOPIX(Pt.) 1,600.92 1,596.01 1,589.56 1,611.46 1,646.12 1,632.05 1,639.21 43.20 出来高(百万株) 1,641.31 1,699.01 1,373.33 2,207.90 1,811.91 1,782.49 - 売買代金(億円) 29,813.82 31,857.25 25,060.39 40,406.17 34,851.61 32,704.57 - 日経JASDAQ平均(円) 3,590.44 3,533.35 3,465.78 3,499.89 3,563.17 3,550.78 3,582.71 49.36

[円金利]

10/25 10/26 10/29 10/30 10/31 11/1 11/2 前週末比 TIBOR 3カ月(%) 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 0.05000 - ユーロ円金先(Dec18) 99.930 99.930 99.930 99.935 99.940 99.945 99.945 0.015 新発国債(10年、%) 0.110 0.110 0.105 0.115 0.130 0.120 0.115 0.005 長国先物(Dec18) 150.65 150.72 150.80 150.71 150.63 150.65 150.71 ▲ 0.01 スワップ金利(5年、%) 0.129 0.119 0.113 0.121 0.126 0.120 0.115 ▲ 0.004

[為替]

10/25 10/26 10/29 10/30 10/31 11/1 11/2 前週末比 円/$ 112.42 111.91 112.37 113.13 112.94 112.72 112.77 0.86 $/EUR 1.1375 1.1403 1.1373 1.1345 1.1312 1.1408 1.1398 ▲ 0.0005 円/EUR 127.88 127.60 127.80 128.33 127.76 128.59 128.53 0.93

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金融市場ウィークリー(2018 年 11 月 2 日号) 14

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<みずほインサイト> 2018 年 11 月 1 日 CPTPP が年末に発効~高度なルールの実現に加え、早期の拡大にも期待~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl181101a.pdf 2018 年 11 月 1 日 退職給付の実施企業割合が上昇~退職給付の平均支給額は減少~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl181101.pdf 2018 年 10 月 31 日 拡大が見込まれる米独長期金利差~スプレッドを拡大させる様々な要因~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/mk181031.pdf 2018 年 10 月 30 日 メルケル独首相が党首続投を断念~次期首相レースの幕開け、独政局は流動化へ~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu181030.pdf <内外経済見通し> 2018 年 9 月 10 日 2018・19 年度 内外経済見通し ~日本経済は回復基調を維持~(2018 年 4~6 月期 GDP2 次速報後改訂) https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_180910.pdf 2018 年 8 月 13 日 2018・19 年度 内外経済見通し ~日世界経済拡大続くも成熟段階、通商摩擦激化に警戒~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_180813.pdf 2018 年 6 月 28 日 内外経済の中期見通し ~2020 年代、3 つのメガトレンド と 3 課題克服で日本は 1%成長~ https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_180628.pdf 執筆担当者 発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296 ・市場調査部 武内浩二 03-3591-1244 koji.takeuchi@mizuho-ri.co.jp 野口雄裕 03-3591-1249 takehiro.noguchi@mizuho-ri.co.jp 井上 淳 03-3591-1197 jun.inoue@mizuho-ri.co.jp 大塚理恵子 03-3591-1420 rieko.otsuka@mizuho-ri.co.jp 殿岡直樹 03-3591-1248 naoki.tonooka@mizuho-ri.co.jp 宮本 凌 03-3591-1386 ryo.miyamoto@mizuho-ri.co.jp 黒宮界人 03-3591-1182 kaito.kuromiya@mizuho-ri.co.jp ・経済調査部 矢澤広崇 03-3591-1432 hirotaka.yazawa@mizuho-ri.co.jp 越山祐資 03-3591-1416 yusuke.koshiyama@mizuho-ri.co.jp 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。 本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保 証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げま す。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。なお、当社は本情報を無償での み提供しております。当社からの無償の情報提供をお望みにならない場合には、配信停止を希望する旨をお知 らせ願います。

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