レーザー超音波リモートセンシングを用いた
レーザー超音波リモートセンシングを用いた
レーザー超音波リモートセンシングを用いた
レーザー超音波リモートセンシングを用いた
コンクリート内部欠陥探傷
コンクリート内部欠陥探傷
コンクリート内部欠陥探傷
コンクリート内部欠陥探傷
レーザー加工計測研究チーム
島田義則、オレグ コチャエフ
1.はじめに 1.はじめに 1.はじめに 1.はじめに 超音波を用いる非破壊検査技術は種々の材料に対し て適用できるため、その内部欠陥や疲労状態を検出する 方法と多くの手法が研究され、実用に供されている。そ の中でレーザー超音波法は超音波の励起と検出の両方 をレーザー光を用いて行うもので、非接触探傷、遠隔探 傷が可能であることや、レーザー光をスキャンさせるこ とにより高速で探傷できる利点がある。また、振動の検 出を光の干渉現象で行うため、同一のシステムで非常に 広い周波数領域(数キロヘルツから数メガヘルツ以上) の振動検出の可能性も持つ。 当研究所は散乱面からの波面の乱れた信号光に対し て振動信号が得られるようダイナミックホログラムを 用いて装置を構築した [1,2]。今年度は様々なコンクリ ート欠陥探傷実験や検出感度向上を完了した振動検出 装置で5 m 離れた位置から探傷を行う野外実験を行った。 さらに外部振動の影響を受けないために干渉縞安定化 装置を構築した。 2.レーザー超音波探傷装置 2.レーザー超音波探傷装置 2.レーザー超音波探傷装置 2.レーザー超音波探傷装置 レーザー超音波探傷装置の構成を図1に示す。検出 用レーザーはビームスプリッターで信号光と参照光に 分けられる。信号光は試料の表面で反射され試料表面 形状の情報を持ってダイナミックホログラムに戻って くる。信号光と参照光がダイナミックホログラム結晶 中で干渉し合い、結晶中に試料表面形状の情報が含ま れた干渉縞が形成される。これはホログラムの撮影過 程と同じである。この干渉縞によりダイナミックホロ グラム内部に屈折率の粗密領域が生成され、それが参 照光を回折することとなる。屈折率差が生成される応 答時間は遅く、数 100 μs~数 ms 程度である。参照光 は屈折率差による回折格子により回折を受ける。その 波面は信号光と同位相の波面となり光検出器に向かう。 信号光と位相が同じであれば光検出器は常に一定の光 強度を受けることとなり光の強弱、即ち振動による光 の強弱は検出できない。 一方、信号印加用レーザーはパルスレーザーを用いる。 信号印加レーザーをコンクリートに照射するとコンク リートはパルスレーザー照射により表面がアブレーシ ョンあるいは温度上昇により内部に弾性波が発生する。 弾性波は内部に伝搬し、試験体内部の欠陥で反射して表 面に戻ってくる。これにより、コンクリート表面が振動 を始める。この振動により検出用レーザーの信号光はド プラーシフトを受ける。ドプラーシフトを受けた信号光 図1.ダイナミックホログラム結晶を用いたレーザー超音波探傷装置はコンクリート表面形状と振動の情報を持ってダイナ ミックホログラムに入射する(位相変調された信号光)。 ダイナミックホログラム結晶の時間応答特性はコンク リート振動周波数より遅いため、回折格子はコンクリー ト表面形状の回折格子状態を保つ。参照光はこの回折格 子により回折を受ける。この際、参照光の波面はコンク リート表面状態の形状を記録し、信号光と同軸で光検出 器に向かう。位相変調された信号光は参照光と同軸で光 検出器に入射する(ホモダイン検出)。光検出器は信号 光と参照光の和を検出する。信号光と参照光が重なると 時間的に振幅の強弱が発生する。この振幅を光検出器で 受光することによりコンクリート振動と同じ周波数の 振動周期で光の強弱を検出することができる。 信号印加用レーザーはパルスエネルギー0.3 J、繰り 返し 10 Hz である。検出用レーザーは出力 200 mW の Nd:YAG レーザーの第二高調波を使用した。レーザーは 縦、横ともシングルモードである。コヒーレント長は 1 kmである。偏光は直線偏光、 ビームサイズは約0.5 mm で ある。出力光はポンプ光と プローブ光に二分されプロ ーブ光は試験体表面を照射 する。減衰率可変フィルタ ーと半波長板-偏光依存ビ ームスプリッターの組み合 わせにより、両ビーム間の 最適パワー比を得る。ダイ ナミックホログラム結晶に は Bi12SiO20(BSO)を用いた。 結晶のサイズは 10×10×5 mm である。 3. 3. 3. 3.様々なコンクリート内様々なコンクリート内様々なコンクリート内様々なコンクリート内 部欠陥からの振動モ 部欠陥からの振動モ部欠陥からの振動モ 部欠陥からの振動モ ード検出 ード検出ード検出 ード検出 コンクリート内部欠陥 を検出する方法として振動 スペクトル法がある。図 2 に原理を示す。信号印加レーザーでコンクリート表面を アブレーションし、その反作用によって、はつり部分が 板振動することを検出用レーザーで捉える方法である。 信号印加レーザーを欠陥の中央部に照射すると、はつり 部の一次の板振動が励起される。この例では約 4 kHz の振動周波数である。次に中心部と端の中間部分を照射 すると二次の板振動が強く励起され、検出される周波数 は倍の 8 kHz となる。最後に、欠陥を外した部分を信号 印加用レーザー照射すると特徴的な振動は現れない。こ のことより、特徴的な振動を捉えることにより内部欠陥 を検出する。 著者らはトンネルに用いられている様々なコンクリ ート供試体を試験した。供試体の大きさは 30×30×10 cm である。図 3 にコンクリート供試体の欠陥構造を示 す。健全供試体と4種類の内部欠陥(C-9-1 – C-12-1) 3 種類は模擬クラック(C-2-1 – C-4-1)で、亀裂やコ ールドジョイントを模擬した。供試体 C-2-1 は表面コン 図2.振動スペクトル法によるコンクリート内部欠陥探傷の概念
クリートが剥がれかかっているもの、供試体 C-3-1 は 45 度に入ったコールドジョイントを模擬したもの、供 試体 C-4-1 は放射状に亀裂が入ったもの、供試体 C-5-1 は中央部のコンクリート片が外れかかったものである。 これらの供試体は形が崩れるので木製の枠にはめ込ま れている。 模擬コンクリート供試体 C-12-1 は内部に空洞があり、 そこに外部から水を入れることが出来るタイプである。 使用した信号印加レーザーは Nd:YAG レーザー、0.3J、 10 ns パルス幅、10 Hz 繰り返し周波数、ビームサイズ は直径 4 mm でレーザー強度は 270 MW/cm2である。コン クリートにレーザーが照射されるとわずかにコンクリ ート表面がアブレートされる程度のアブレーションモ ードで行った。 検出用レーザーはCW のNd:YAG レーザーの2 倍高調波 を用いた。出力は 1.5 W でポンプ高の強度は 50 mW、残 りのパワーはコンクリート供試体に照射した。コンクリ ート表面で散乱し戻ってくるレーザーを信号光として フォトリフラクティブ結晶に入射させた。この時の信号 光強度は 15 μW 程度である。フォトリフラクティブ結 晶には 6 kV/cm の外部電界を印加した。結晶から出てき たレーザーを光電子増倍管により電気信号に変換し、振 動を検出する。コンクリート供試体はレーザー検出器か ら1.5 m 離れた所のエアーサスペンションを持たない台 の上に設置し内部欠陥探傷実験を行った。コンクリート 供試体の表面をレーザーでスキャンを行い、欠陥の大き さや励起振動周波数を計測した。スキャンは信号印加レ ーザーと検出用レーザーを同時に駆動できるハーモニ ックミラーを用いた。 図 4 に模擬コンクリート供試体(C-2-1)の探傷欠陥を 示す。6.3 kHz に大きなラインスペクトルが現れ、欠陥 部分から発生する固有振動が計測できた。表面コンクリ 図3.模擬コンクリート供試体の構造 0 5 10 15 20 25 0 0.5 1 1.5 2 2.5
Frequency, kHz
図4.欠陥供試体 (C-2-1)の探傷結果 中心部分を 探傷した場合、6.3 kHz に特徴的なスペクトルが 現れたS
p
e
ct
ra
l p
o
w
e
r,
a
rb
.u
n
.
ートが剥がれかかっている供試体はトンネル内で最も 危険な箇所に匹敵する。この供試体で特徴的なスペクト ルが測定できたことは重要な結果である。 図 5 に模擬コンクリート供試体(C-3-1)の探傷スペク トルを示す。5.7 kHz に特徴的なスペクトルが現れた。 この供試体もトンネル内でよく発生する欠陥形状であ り、コンクリート探傷に重要なものである。 実験結果のまとめを表 1 に示す。ピエゾセンサーで得 られた振動周波数も同時に示す。レーザー検出で得られ た値はピエゾセンサーで得られた値と良い一致を示す。 図 6 は内部欠陥の深さに対する振動周波数を示す。内 部欠陥の深さが深くなると振動周波数は高くなる。式 1 に張力に対する振動周波数を示す。
ρ
T
A
f ≈
(1) A は定数、T は張力、ρは密度である。密度は同じで あるため、張力、すなわちコンクリート厚が変化すると そのルートで振動数は変化する。A を適切な値にすると 図中の実線のようになる。一次、二次共によく一致した。 この結果は欠陥の大きさが15×15 cmの大きさであるた め計算とよく一致する。欠陥の大きさが異なると振動周 波数も変化する。このため、振動スペクトル法で欠陥の 大きさを決定する必要がある。その後、特徴的なスペク トルから欠陥の深さをある程度予測することが出来る。 4 44 4.振動減衰時間計測による内部欠陥状態の把握.振動減衰時間計測による内部欠陥状態の把握.振動減衰時間計測による内部欠陥状態の把握.振動減衰時間計測による内部欠陥状態の把握 コンクリートはつり部分の振動減衰時間を内部欠陥 状態との比較を行う。すべての模擬コンクリート供試体 に対して振動計測時間は 100 ms とした。 計測データを 0-20 ns, 10-30 ns, 20-40 ns, 30-50 ns, 40-60 ns で分割し、各の周波数スペクトル強度を評価 0 5 10 15 20 25 0 0.5 1 1.5 2 2.5Frequency, kHz
=
図5.欠陥供試体(C-3-1)の探傷結果 45 度にクラッ クが入った供試体、特徴的なスペクトルは 5.7 kHz に現れた 表1.振動周波数 (レーザー検出とピエゾ検出) # Sample description. All samples – 30×30×10 cmFirst harmonic (sample center), kHz
Second harmonic (4 cm from center), kHz
piezo laser piezo laser
1 Flawless (C-1-1) ? ?
2 Joint with plaster (C-2-1) 30×15 cm, plaster width 6 cm 6.3 - 3 45-degree crack (C-3-1) 5.7 - 4 Star crack (C-4-1), grid crack (C-5-1) ? ? ? ? 5 Void (C-9-1) 15×15 cm, depth – 1 cm 2.2 2.2 4 4.15 6 Void (C-10-1) 15×15 cm, depth – 5 cm 5.3 5.4 9.8 3.7 kHz 7 Void (C-11-1) 15×15 cm, depth – 7 cm 6.2 ? ?
8 Void with water (C-12-1) 15×15 cm, depth – 1.5 cm 2.15 4
S
p
e
ct
ra
l p
o
w
e
r,
a
rb
.u
n
.
した。図 7 に実験結果を示す。ジャンカ欠陥や内部クラ ック欠陥は振動減衰時間が遅い。一方、クラック欠陥、 水帯水欠陥は減衰時間が短い。この結果、亀裂が広く空 いているところは減衰時間が長く、狭いあるいは接触し ている箇所では減衰時間は短いことがわかる。振動減衰 時間で欠陥の状態がある程度評価できれば補修作業の 仕方がかわる可能性があるため内部欠陥探傷で重要な 事柄であると思われる。 5 5 5 5....遠隔遠隔遠隔遠隔コンクリート内部欠陥探傷コンクリート内部欠陥探傷コンクリート内部欠陥探傷コンクリート内部欠陥探傷実験実験実験実験 昨年度は、レーザー超音波探傷装置の検出効率を 50 倍向上させた。これにより 5 m 遠方のコンクリートを検 出できるはずである。これを確かめるために実験を行っ た。 表紙図はレーザー検出装置とコンクリート供試体の 写真を示す。間隔は 5 m である。信号印加用レーザーは Nd:YAG レーザーを使用した。エネルギーは 400 mJ、パ ルス幅は 10 ns である。ビームサイズは 4 mm である。 検出用レーザーは信号印加用レーザー照射位置の 1 cm 離れたところに配置した。大型コンクリート供試体の内 部に25×30 cmの発泡スチロールが内部欠陥として埋め 込まれている。此を探傷した。 図 8、9 に実験結果を示す。図 8 は欠陥の外を探傷し た場合の結果であり、特徴的なスペクトルは現れていな い。一方、図 9 は欠陥の中心部を探傷したときで、0.8, 2.7, および 3.5 kHz にスペクトルが現れた。5 m 遠方 からでも欠陥探傷が可能であることを確認した。 a) 欠陥探傷位置(赤丸部分) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 0 0.5 1 1.5 2 2.5 Frequency, kHz S p e c tr a l p o w e r, a .u . b) 周波数スペクトル 図8.内部欠陥の外を探傷した場合の結果。特 徴的なスペクトルは現れない。 0 2 4 6 8 10 12 14 0 10 20 30 40 50 60 70 80 1次振動 2次振動 1次振動計算 2次振動計算 振 動 周 波 数 ( k H z ) 振 動 周 波 数 ( k H z ) 振 動 周 波 数 ( k H z ) 振 動 周 波 数 ( k H z ) 内部欠陥の深さ (mm) 内部欠陥の深さ (mm) 内部欠陥の深さ (mm) 内部欠陥の深さ (mm) 図6.内部欠陥の深さに対する振動周波数 0 5 10 15 20 25 30 0 5 10 15 20 25
Thickness of concrete layer, mm
L if e -t im e o f L a m b w a v e , m s 図7.内部欠陥までのコンクリート厚さに対する振動 寿命
a) 欠陥探傷位置(赤丸部分) S p e c tr a l p o w e r, a .u . 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 0 0.5 1 1.5 2 2.5 Frequency, kHz b) 周波数スペクトル 図9.内部欠陥の中心部を探傷した場合の結果。 0.8, 2.7, および 3.5 kHz に特徴的なスペク トルが現れた。 6.干渉縞安定化装置 6.干渉縞安定化装置 6.干渉縞安定化装置 6.干渉縞安定化装置 レーザー検出装置に最も必要な機能の一つとして信 頼性がある。これまでのシステムは安定した計測が出来 ていない。なぜなら、レーザー検出装置とコンクリート が自由振動するためにフォトリフラクティブ結晶内部 に発生する干渉縞が揺らいでしまうことが問題であっ た。この問題を解決するため、信号印加レーザーを照射 する以前に参照光と信号光との位相ずれを検知して、そ のずれ量を参照光に加えてやる、すなわち、位相をシフ トさせることによりキャンセルさせ、結果的に干渉縞を 安定化させる装置を開発した[3]。 図 10 は全く同じ条件で計測した 3 つの計測結果であ る。3 つの図中でおのおの上の波形はレーザー検出、下 の波形はピエゾセンサーである。上図でレーザーの波形、 ピエゾセンサーとも最初のピークは正である。中図の場 合、ピエゾセンサーの信号は正にもかかわらず、レーザ ー検出は負である。下図はレーザー検出の信号が現れて いない。このようにピエゾセンサーでは同一の正信号を 出力するが、レーザー検出では自由振動状態により正負 あるいは信号無しと大きく結果が異なる。この結果を図 11 に示す。50 回の実験で正極性が 28 回、負極性が 13 回、信号無しが 9 回であった。すべてが正極性であると シグナル/ノイズ比は非常に高くなるが、負極性が発生 するために低下する。 測定精度を高いレベルに保つためには干渉縞の安定 化が必要である。著者らは安定化のために特別なアルゴ リズムを開発して干渉縞安定化装置を開発した。図 12 に干渉縞安定化装置の概念図を示す。マイケルソン干渉 計の信号光と参照光を分技し、8 チャンネルの検出器に フォトリフラクティブ結晶内部と同じ干渉縞を発生さ せる。干渉縞が動くとその動きを関知し、ずれ分を参照 光に繋がるピエゾセンサーにフィードバックをかけ干 渉縞を安定化させた。干渉縞安定周波数は 50-100 Hz である。 Optical signal - Positive polarity Piezo signal Optical signal - Negative polarity Piezo signal Optical signal - Zero amplitude Piezo signal 図10.レーザー検出を行った場合に発生する信号 の正極、負極、信号無し
図 13 は干渉縞安定化装置を切り換える瞬間を示して いる。干渉縞安定化装置を駆動させると今まで干渉縞が 振動したがそれがなくなり一定となった。 7.まとめ 7.まとめ7.まとめ 7.まとめ 様々なコンクリート模擬欠陥を探傷し、はつり部分の 板振動を用いることによって、欠陥が検出できることを 確認した。また、振動周波数はピエゾセンサーで検出し た値とほぼ一致した。また、欠陥亀裂の幅に振動寿命は 依存する。亀裂の幅が大きい場合は振動寿命は長く、小 さい場合には寿命は短い。 5 m 遠方の欠陥探傷実験を行い、遠方からでも欠陥検 出が可能なことを示した。最後に、コンクリートとレー ザー装置との間の固有振動安定化装置を構築し、正常に 動作することを確認した。 参考文献 参考文献参考文献 参考文献 [1] 島田義則、“レーザー超音波リモートセンシン グ技術の産業応用”、検査技術、Vol.11 (9)、 8-14、(2006).
[2] Oleg Kotiaev, et al., “Nondestructive inspection of concrete structures with the use of photorefractive two-wave mixing”, Proc. SPIE vol. 4702, pp241-249, (2002). [3] 特許出願番号 2007-192248、“干渉パターン安定 化機能を付加したレ ーザー超音波探傷リ モートセンシング装 置”、(財)レーザー 技術総合研究所. -8 -6 -4 -2 0 2 4 6 8 0 10 20 30 40 50 60 Shot number S ig n a l a m p li tu d e ,V Pos Neg Zero 図11.50 回のレーザー検出で得られた信号極性 と強度。正極性 28 回、積分電圧 88.1 V、負極 性 13 回、積分電圧-24.3 V、信号無し 9 回。 図12.干渉縞安定化装置の構成 図13.干渉縞安定化装置を動作させたときの干渉縞 の位相(緑波形)とピエゾ駆動にかかる電圧(ピ ンク波形)