3.11東日本大震災でのSSの取組み事例集(福島県)
■震災直後の被害状況…SS に地震による被害はありませんでした。
■石油製品の安定供給への取組み
・3 月13 日から営業を再開しました。
・石油組合に積極的に協力し、自治体から寄せられる様々な要望に応えるため重要施設への配送や給油にあたりました。
・特に、原発規制区の病院への重油配送等誰もが躊躇する中、配送を行いました。比較的供給を受けやすかったため、連日、SS を開店し、
整理券の配布、店頭での営業の有無の掲示、給油数量・金額の制限、営業店への従業員再配置を実施し、石油製品の供給に努めました。
<事例1 /福島県福島市・従業員26 名>
<事例2 /福島県伊達郡・従業員48 名>
<事例3 /福島県郡山市・従業員123 名>
<事例4 /福島県いわき市・従業員6 名>
<事例5 /福島県双葉郡・従業員8 名>
<事例6 /福島県二本松市・従業員27 名>
■震災直後の被害状況…SS の防火塀が損傷し、また地下タンク通気管を折損しました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3 月11 日の震災後から営業を継続しました。
・緊急車両を優先し給油を行いました。
・原発事故の影響により、ローリー入荷が途絶え3 月14 日には在庫切れとなり、その後3 月16 日にようやく自衛隊によるローリー配送によって、営業を再開しました。
・SS 前の道路は一般客で大渋滞となり、至急ガードマンを手配し交通整理を行いました。
・市内各所に設置された避難所に対しては、自社ローリーにて灯油の配送を行いました。
・緊急車両と一般車両のレーンを区分、給油数量・金額による制限及び店頭での営業の有無の掲示を行いました。
■震災直後の被害状況…原発20 キロ圏、警戒区域
■石油製品の安定供給への取組み
・3 月11 日の震災後から営業を継続しました。
・津波が目の前まで押し寄せましたが、被害を免れ、近隣のSS が停電で稼働できなくなる中、唯一停電を免れた当SS が、
避難で殺到する町民の車両に給油を行いましたが、強制的避難となるまで必死で給油を続けました。
・避難する際、ローリー3 台にそれぞれ灯油を2KL ずつ、軽油を2KL の計6KL とガソリン携行缶に100リットル積み込み、社員6 人と川俣の避難所に移動しました。
・避難所においては、双葉町の避難所となった各所を巡回し、ストーブの灯油を無償で巡回注油しました。
・町の車両に持参したガソリンを提供、油が切れてからは福島まで買い付けして、町の車両に給油し続けました。
■震災直後の被害状況…複数のSS で、建物天井落下、POS システムの破損及び土間にひび等の被害があった他、
震災後から4 日間程度、停電、電話不通となりました。携帯電話が繋がりにくい状況が1 週間程度続きました。
■石油製品の安定供給への取組み
・取引の無かった仕入れルートを急遽確保しました。
・燃料の仕入れが限られていた中、各スタンド(7 か所)で整理券を配布し供給しました。
・電力回復後、JA の介護センター車両、JA の被害調査車両、県立医大職員、火葬場、ゴミ収集車、地元行政機関、消防団に対し優先的に燃料を供給しました。
・店舗開店前より、供給を待つ車両が長蛇の列をなしていた為、社員が掲示板等を掲げ、安全に配慮しました。
・他JA の燃料部門に対し当社のルートから仕入れを行い(誘導し)、他JA の燃料確保にも寄与しました。
■震災直後の被害状況…地震によりSS の土間が地割れし、防火塀を破損しました。断水及び停電しました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3 月11 日の震災後から営業を継続しました。
・郡山、会津若松、いわきに所有するオイルセンターに備蓄してあった燃料を、チャーターした運送会社のローリーと自社ローリーで病院、
避難所等へ優先的に供給しました。
・原発事故発生により大混乱となったいわき市内においては、一般消費者の長蛇の列を従業員が交通整理を行いながら、緊急車両への優先給油を行いました。
・郡山においては支部長会社として、石油組合と連携し、支部内組合員の営業状況を把握し、地元警察への協力を仰ぎ支部内SS での混乱回避に努めました。
・ホームページで営業の有無を掲載、営業店に対する従業員の集中配備、緊急車両と一般車両のレーンを区分、早朝営業による渋滞緩和に努めました。
■震災直後の被害状況…停電及び断水しました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3 月11 日の震災後から営業を継続しました。
・組合との連絡を密にし、川俣・伊達に有する油槽所より、震災当日の深夜より、公共施設へ燃料の配達を行いました。
・SS においては、緊急車両レーンを設置し一般消費者との区別を図り、災害復旧車両等への優先給油を実施しました。
・ホームページ等での営業の有無を掲載、給油数量・金額の制限、停電中は自家発電による供給を実施しました。
3.11東日本大震災でのSSの取組み事例集(宮城県)
■震災直後の被害状況…SSの土間、壁、床が割れました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3月12日から営業を再開しました。
・発電機を借り、フル稼働で給油しました。蔵王と大河原SSでは発電機を所有していたため、震災当日から給油を行い、病院、役場からの依頼に対応しました。
・発電機によって公衆電話も使用可能となったため、給油に来ていただいたお客様に貸し出すこともありました。
・日常的な点検を強化しました。
・連絡が取れるようになるまで毎日全員で出勤しました。
・緊急車に対し優先して給油を行い、その後一般車へ給油と柔軟な対応を行いました。
■震災直後の被害状況…道路側集水溝及び防火塀が沈下しました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3月12日から営業を再開しました。
・一般車へは整理券を配布し、混乱が起きないように努めました。
・大崎市民病院の要請を受け、3回にわたって、医師・看護師の車両に対して、延べ600台、約12,000リットルの燃料を供給しました。
■震災直後の被害状況…SSの土間、壁、床が割れました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3月12日から営業を再開しました。
・施設の安全点検を実施し販売できることを確認し、直後より営業を再開しました。
・停電のため、計量機を手廻しで給油を開始しました。
・緊急車、避難用燃料を優先して給油しました。
・道路に並んでいた一般客の混乱を防ぐため、地元の駐在所に巡回を依頼しました。
・一般道の渋滞回避のため整理券を配布しました。
・通常の営業時間よりもはやめ(午前6時)に開店し混乱の回避に努めました。
■震災直後の被害状況…SSの土間、壁、床が割れ、計量機が破損しました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3月12日から営業を再開しました。
・発電機を使用し、一日も休まず営業しました。
・仕入れは東京、横浜から手配しました。
・津波の甚大被害を受けた地域で被災者が多数いたため、まず緊急車を優先給油し、その後一般車への給油に尽力しました。
・今後、計量機も使用可能な出力の高い自家発電機を設置することを考えています。
■震災直後の被害状況…キャノピーが少しめくれ、また、屋根に取り付けた電球2個が落下及び防火壁に亀裂、ズレが生じました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3月12日から営業を再開しました。
・電話が通じず本社の指示にて毎日全員で出社、点呼をとりました。
・自主的にタンク検査、圧力検査を行いました。
・震災時には、警察、消防、電力等の緊急車両に対し優先給油を行い、その後一般車への給油を徐々に増やしていきました。
■震災直後の被害状況…1メートルの津波を被り、瓦礫と泥に埋もれました。SSの土間、壁、床が割れました。
■石油製品の安定供給への取組み
・3月16日(配送センター)から営業を再開し、SSは19日頃より開店しました。
・泥は自衛隊に撤去してもらい、発電機を東松島市から借り受け、営業を再開しました。
・16日に再開した配送センターから建設会社の重機にいち早く燃料補給を行いました。
・地域の消防署と相談しながら営業を続けました。
・すべてが想定外であり、個々の判断力が必要でした。
<事例1/宮城県白石市・従業員300名>
<事例2/宮城県石巻市・従業員96名>
<事例3/宮城県築館市・従業員90名>
<事例4/宮城県大崎市・従業員7名>
<事例5/宮城県仙台市・従業員7名>
<事例6/宮城県名取市・従業員18名>