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資料3 既存住宅流通を取り巻く状況と活性化に向けた取り組み

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Academic year: 2021

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(1)

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

既存住宅流通を取り巻く状況と活性化に向けた取り組み

(2)

351 271 219 237 261 241 279 304 321 345 382 453 543 603 720 765 845 881 1,042 1,214 1,408 1,491 1,532 1,856 1,763 1,261 1,428 1,530 1,532 1,498 1,487 1,214 1,143 1,157 1,135 1,207 1,251 1,400 1,729 1,663 1,673 1,665 1,343 1,420 1,510 1,561 1,485 1,630 1,341 1,180 1,226 1,213 1,173 1,146 1,174 1,193 1,249 1,285 1,036 1,039 775 819 841 893 987 880 921 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 S2425 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 H1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (%) (千戸) (年度) 分譲住宅 分譲戸建て 分譲マンション 注文住宅 借家系 総戸数 総着工戸数に占める持家系(持家+分譲住宅)の割合【右目盛り】 (資料)住宅着工統計(国土交通省) 第1次オイルショック S48.10~ 第2次オイルショック S54~ リーマンショック H20.9 団塊世代 一次取得時期 ※一次取得時期は30代前半(30-34歳)とした。 東日本大震災 H23.3 阪神・淡路大震災 H7.1

新設住宅着工戸数の推移【長期】(年度)

○昭和

42年度に100万戸を越えた以降、景気の影響などにより増減を繰り返しながらも、100万戸を越える水準で推移。

○リーマンショックにより大幅な減少が見られ、

40年ぶりに100万戸を下回ったものの、平成21年度以降は緩やかな持ち直しの傾向が継続。

○平成

27年度は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減からの回復等により、2年ぶりに増加。

いざなぎ景気 (S40.10-S45.7) いざなみ景気 (H14.1-H20.2) バブル景気 (S61.11-H3.2) 団塊ジュニア世代 一次取得時期 消費税導入(3%) H元.4.1 消費税率引上 (5%) H9.4.1 建築基準法改正H19.6.2施行 ※S24~29年度は、利用関係別に統計をとっていない。 岩戸景気 (S33.6-S36.12) 神武景気 (S29.11-S32.6) オリンピッ ク景気 (S37.10- S39.10) 消費税率引上 (8%) H26.4.1

1

(3)

104 78 82 84 89 99 88 92 88 83 83 81 79 77 74 72 69 67 65 62 60 57 54 93 83 83 83 83 83 73 73 73 73 73 64 64 64 64 64 40 50 60 70 80 90 100 110 H20 ('08) ('09)21 ('10)22 ('11)23 ('12)24 ('13)25 ('14)26 ('15)27 ('16)28 ('17)29 ('18)30 ('19)31 ('20)32 ('21)33 ('22)34 ('23)35 ('24)36 ('25)37 ('26)38 ('27)39 ('28)40 ('29)41 ('30)42 (万戸) (年度) 住宅着工戸数(実績) 野村総研【H28.6予測値】 三菱UFJ【H28.5予測値】

2

民間シンクタンクによる新設住宅着工戸数の推計

※野村総研の予測値は平成28年6月2日公表のもの、三菱UFJの予測値は平成28年5月18日公表のもの。

予測

将来の新設住宅着工戸数は、良質な空き家の増加により既存住宅需要が高まることで減少と予測する民間シンクタンクもあれ

ば、世帯数の減少や住宅の長寿命化に伴い減少と予測する民間シンクタンクもある。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング → 平成32(2020)年度:83万戸、平成37(2025)年度:73万戸、平成42(2030)年度:64万戸

野村総合研究所

→ 平成32(2020)年度:79万戸、平成37(2025)年度:67万戸、平成42(2030)年度:54万戸

(4)

将来世代に

継承できる

良質な住宅

の供給

既存住宅の流通

(売買・賃貸)

・他用途への転換・適切な維持管理の促進

空き家内訳

賃貸用:

430

万戸

売却用:

30

万戸

二次的:

40

万戸

その他:

320

万戸

建替え等

による対応

良好な居住環境の形成、コンパクトシティ、小さな拠点の形成等

(建替え等)

人が居住している住宅ストック総数 約

5210万戸

住宅ストック総数 約

6063万戸

リフォーム等

による性能の向上

577万戸 1024万戸 449万戸 3万戸 50万戸 34万戸 159万戸 戸建・長屋建 等(2,670万戸) 102 万戸

1,407

万戸

バリアフリー・省エネ

をどちらか満たす

バリアフリー・省エネを

いずれも満たさない

2,200

万戸

1,500

万戸

空き家

820

万戸

,300

万戸

200

万戸

バリアフリー・省エネをいずれも満たす

昭和55年

以前建築

戸建・長屋の約3/4が 共同住宅の約1/4が 耐震性なし (約

900

万戸)

住宅ストックの姿(耐震性・バリアフリー・断熱性の対応状況毎)

○住宅ストックについて、耐震性・バリアフリー・断熱性 の対応状況毎のストック数推計を実施した結果、

居住している住宅ストックのうち、耐震性のない住宅は全国で約900万戸。

○耐震改修だけでなく、耐震性能を向上させるための建替えも重要。

3

(5)

○ 空き家の総数は、この10年で1.2倍(659万戸→820万戸)、20年で1.8倍(448万戸→820万戸)に増加。

○ 空き家の種類別の内訳では、「賃貸用又は売却用の住宅」(460万戸)が最も多いが、「その他の住宅」(318万戸)がこの10

年で1.5倍(212万戸→318万戸)、20年で2.1倍(149万戸→318万戸)に増加。

○ なお、「その他の住宅」(318万戸)のうち、「一戸建(木造)」(220万戸)が最も多い。

[空き家の種類] 二次的住宅:別荘及びその他(たまに寝泊まりする人がいる住宅) 賃貸用又は売却用の住宅:新築・既存を問わず,賃貸又は売却のために空き家になっている住宅 その他の住宅:上記の他に人が住んでいない住宅で,例えば,転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅など 出典:住宅・土地統計調査(総務省)

【空き家の種類別内訳】

【空き家の種類別の空き家数の推移】

22 30 37 42 50 41 41 183 234 262 352 398 448 460 125 131 149 182 212 268 318 8.6% 9.4% 9.8% 11.5% 12.2% 13.1% 13.5% 0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 10.0% 12.0% 14.0% 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1983年 1988年 1993年 1998年 2003年 2008年 2013年 その他の住宅 賃貸用又は売却用の住宅 二次的住宅 空き家率 (万戸) 330 394 448 576 659 757 820 【出典】:平成25年度住宅・土地統計調査(総務省) 空き家総数 8,195,600戸 賃貸用の 住宅 52.4% (4,291,800) 二次的 住宅 5.0% (412,000) 売却用の 住宅 3.8% (308,200) その他の 住宅 38.8% (3,183,600) 長屋建 1.8% (147,100) その他 0.2% (20,400) 共同住宅 (非木造) 7.3% (594,300) 共同住宅 (木造) 1.4% (116,300) 一戸建 (非木造) 1.1% (105,500) 一戸建 (木造) 26.8% (2,199,900)

1983年

S58

1988年

S63

1993年

H5

1998年

H10

2003年

H15

2008年

H20

2013年

H25

4

空き家の現状(種類別)

(6)

空き家総数

約820万戸

賃貸用の

住宅

52.4%

(429万戸)

二次的

住宅

5.0%

(41万戸)

売却用の

住宅

3.8%

(31万戸)

その他の

住宅

38.8%

(318万戸)

5

空き家の現状(その他空き家について)

【出典】:平成25年度住宅・土地統計調査(総務省)

318万戸

その他の住宅

[空き家の種類] 二次的住宅:別荘及びその他(たまに寝泊まりする人がいる住宅) 賃貸用又は売却用の住宅:新築・既存を問わず,賃貸又は売却のために空き家になっている住宅 その他の住宅:上記の他に人が住んでいない住宅で,例えば,転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅など

184万戸

耐震性がある住宅

103万戸

腐朽・破損がない住宅

48万戸

駅から1km以内の住宅

(7)

【既存住宅流通シェアの国際比較】

【既存住宅流通シェアの推移】

出典:住宅・土地統計調査(総務省) 、住宅着工統計(国土交通省) (注)平成5(1993)年、平成10(1998)年、平成15(2003)年、平成20(2008)年、平成25(2013)年の 既存住宅流通量は1~9月分を通年に換算したもの。

○全住宅流通量(既存流通+新築着工)に占める既存住宅の流通シェアは約14.7%(平成25年)であり、大きくなりつつある。

○しかし、欧米諸国と比べると1/6~1/5程度と低い水準にある。

(年) (年)

980

1,003

160

332

169

4,940

1,074

719

14.7%

83.1%

87.0%

68.4%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 日本(13') アメリカ(14') イギリス(13') フランス(13') (千戸) 新築住宅着工戸数 既存住宅取引戸数 既存取引/全体(既存+新築)取引 (資料)日本:総務省「平成25年住宅・土地統計調査」、国土交通省「住宅着工統計(平成26年計)」 (データは2013年)アメリカ:U.S.Census Bureau 「New Residential Construction」,「National Association of REALTORS」(データは2014年)http://www.census.gov/ http://www.realtor.org/

イギリス:Department for Communities and Local Government「Housing Statistics」(データは2013年) (http://www.communities.gov.uk/) フランス:Ministère de l'Écologie, du Développement durable et de l'Énergie「Service de l'Observation et des Statistiques 」「Conseil général de l'environnement et du développement」(データは2013年)http://www.driea.ile-defrance.developpement-durable.gouv.fr 注1)フランス:年間既存住宅流通量として、毎月の既存住宅流通量の年換算値の年間平均値を採用 した。 注2)イギリス:住宅取引戸数は取引額4万ポンド以上のもの。これにより、データ元である調査機関の HMRC(英国歳入関税庁)は、全体のうちの12%が調査対象からもれると推計している。

既存住宅流通量の推移と国際比較

6

(8)

7

既存住宅流通量 (一戸建・共同建)

既存住宅流通量(持家として取得した既存住宅数)

(資料)住宅・土地統計調査(総務省)

平成元年から平成

25年の間、一戸建・長屋建が9.9万戸から8.7万戸に減少。(▲12%)

一方で、

共同建は4.5万戸から8.2万戸に増加

。(+82%)

(9)

○住宅リフォーム市場規模は約7.1兆円(平成27年)と推計されている。

○我が国の住宅投資に占めるリフォーム投資の割合は28.5%で、欧米諸国と比較して小さい。

【住宅投資に占めるリフォーム投資の

割合の国際比較】

【 住宅リフォームの市場規模(推計)の推移 】

出典:(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターによる推計

<注1> 推計には、分譲マンションの大規模修繕等共用部分のリフォーム、賃貸住宅所有者による賃貸住宅 のリフォーム、外構等のエクステリア工事は含まれない <注2> 「広義のリフォーム」は、戸数増を伴う増築・改築工事費と、リフォーム関連の家庭用耐久消費財、イ ンテリア商品等の購入費を加えた金額 出典: 日本(H26・2014年):国民経済計算(内閣府)及び(財)住宅リフォーム・ 紛争処理支援センターによる推計値 イギリス・フランス・ドイツ(H24・2012年) : ユーロコンストラクト資料 <注>住宅投資は、新設住宅投資とリフォーム投資の合計額 28.5% 55.7% 53.0% 73.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 日本 イギリス フランス ドイツ

住宅リフォーム市場の推移と国際比較

1.22 1.26 1.30 1.35 1.20 1.22 1.18 1.21 1.02 0.95 0.85 0.76 0.75 0.71 0.67 0.69 0.69 0.70 0.54 0.56 0.42 0.42 0.43 0.42 0.54 0.56 0.48 2.18 2.33 2.76 3.07 2.98 3.32 4.11 4.53 4.42 4.00 4.28 4.54 4.48 4.90 4.77 4.36 4.60 4.11 4.16 4.20 3.98 4.60 4.82 5.01 5.56 5.50 5.45 3.40 3.59 4.06 4.42 4.18 4.54 5.29 5.74 5.44 4.95 5.13 5.30 5.23 5.61 5.44 5.05 5.29 4.81 4.70 4.76 4.40 5.02 5.25 5.43 6.10 6.06 5.93 5.78 6.13 6.75 7.06 6.93 7.52 8.12 9.06 8.06 7.27 7.49 7.45 7.19 7.31 7.01 6.56 6.79 6.22 5.97 6.06 5.61 6.37 6.50 6.73 7.49 7.37 7.09 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 H1 ('89)('90)2 ('91)3 ('92)4 ('93)5 ('94)6 ('95)7 ('96)8 ('97)9 ('98)10 ('99)11 ('00)12 ('01)13 ('02)14 ('03)15 ('04)16 ('05)17 ('06)18 ('07)19 ('08)20 ('09)21 ('10)22 ('11)23 ('12)24 ('13)25 ('14)26 ('15)27 【兆円】 【年】 増築・改築工事費 設備等の修繕維持費 広義のリフォーム金額

8

(10)

9

今後の持家への住み替え方法(新築・既存住宅)に関する意向

○平成25年住生活総合調査によると、今後住みかえる住宅について、既存住宅がよいという意向を持つ人や、新築にこだわ

らないという意向を持つ人が増えてきている。

住生活総合調査(平成

25年)

75.1%

71.7%

48.4%

69.3%

64.7%

55.8%

13.7%

6.2%

7.0%

13.9%

22.2%

25.1%

38.0%

24.4%

28.3%

30.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

平成15年

平成20年

平成25年

平成15年

平成20年

平成25年

新築住宅

中古住宅

こだわらない

(11)

既存住宅・リフォーム市場の活性化に向けた施策

居 住

適切な維持管理を実施

・ 定期的な点検、補修・修繕・更新

・ 履歴の作成・保存 等

必要に応じて適切な

リフォームを実施

・ 長期優良住宅化リフォームの実施

・ 住宅金融支援機構等による融資 等

インスペクション等により

安心して住宅を売買

・ インスペクションの実施

・ 既存住宅売買瑕疵保険の加入 等

住宅の状態に応じた価格で売買

・ 個々の住宅の性能や維持管理の状

態を踏まえた建物評価 等

売 却

設計図書 維持保全 記録

○成果指標

(住生活基本計画(全国計画)(平成28年3月18日閣議決定)において設定) ・ 既存住宅流通の市場規模 4兆円(H25) ⇒ 8兆円(H37) ・ リフォームの市場規模 7兆円(H25) ⇒ 12兆円(H37) ・ 建物状況調査(インスペクション)を受けて既存住宅売買瑕疵保険に加入した住宅の既存住宅流通量に占める割合 5%(H26) ⇒ 20%(H37) 設計図書 インスペ クション

10

(12)

長期優良住宅化リフォーム推進事業(延長・拡充)

効 果

良質な住宅ストックの形成や、若者による既存住宅の取得環境の改善、子育てをしやすい環境の整備等を図るため、既存住宅

の長寿命化や省エネ化、三世代同居など複数世帯の同居の実現等に資するリフォームに対する支援を行う。

【対象事業】

若者による既存住宅取得時に行うリフォームに対する支援

インスペクションを実施し、維持保全計画・履歴を作成するとと

もに、工事後に耐震性と劣化対策とが確保されるもの( = 基本

要件)

<若者による住宅取得をしやすくするものとして、段階的な

性能向上の取組を支援>

②持ち家等で行うリフォームに対する支援(①以外)

上記①の基本要件に加え、

少なくとも日常的に使用する居室等

の部分が、工事後に省エネルギー性、バリアフリー性等のいず

れかの基準を満たすもの

<高齢化対応等として、主たる居室等

の省エネルギー化等の性能向上の取組を支援>

【補助率】

1/3

【限度額】

100万円/戸

○ 長期優良住宅(増改築)認定を取得する場合 200万円/戸

さらに省エネ性能を向上させる場合

250万円/戸

○ 三世代同居改修工事を併せて行う場合は、上記の限度額の

ほか、50万円/戸を上限として補助

○ 三世代同居の推進

○ 良質な既存住宅ストック

の形成

○ 既存住宅流通・

リフォーム市場の活性化

事 業 概 要

○インスペクションの実施 ○性能向上リフォーム ・耐震性 ・劣化対策 ・省エネルギー性 ・維持管理・更新の容易性 ・バリアフリー性 ・可変性 ○維持保全計画・履歴の作成 ※ 三世代同居改修工事については、工事完了後に、 キッチン・浴室・トイレ・玄関のうちいずれか2つ以上が複数か所あることが要件 ○三世代同居改修 例)キッチンの増設 耐震性 例)軸組等の補強 劣化対策 例)床下防湿 ・防蟻措置 省エネルギー性 例)外壁の断熱 三世代同居改修

○ 若者の住宅取得への

支援

※青字下線部:見直し・事項 ※ 赤字下線部:拡充事項

11

(13)

④中古住宅リフォーム一体型

ローンの追加(フラット35)

①リバースモーゲージ型住宅ローンに係るノンリコース型の追加

(住宅融資保険)

⑤リバースモーゲージ型住宅ローンの拡充(住宅融資保険)

中古住宅活用・住み替えの促進のイメージ

中古住宅

差額分をリバースモーゲージで 借り入れ、街中へ住み替え

②リフォームにより省エネ性能等を向上させた中古住宅

に対する金利引下げ幅の拡大(フラット35S)

④中古住宅リフォーム一体型ローンの追加(フラット35)

・ 「中古住宅の購入と併せて行うリフォーム」に係る資金をフラット35による融資の対象に追加する。

⑤リバースモーゲージ型住宅ローン

の拡充(住宅融資保険)

・ 「高齢者が住宅を建設・購入する場合の資金」を、住宅融資保険の付保対象である「リバースモーゲージ型住宅ローン」の対象に追加する。

②リフォームにより省エネ性能等を向上させた中古住宅に対する金利引下げ幅の拡大(フラット35S)

・ 中古住宅のリフォームを通じた優良な住宅の供給を促進するため、中古住宅の売買の際に、リフォームにより省エネ性能等を向上させた中古住

宅に対して、フラット35Sの金利引下げ幅の拡大を行う。

③買取再販事業者に対する融資の住宅融資保険の付保対象への追加(住宅融資保険)

・ 中古住宅を買い取り、リフォームを施した上で販売する買取再販事業者への資金融通を円滑化するため、民間金融機関による買取再販事業

者の事業資金に対する融資を、住宅融資保険の付保対象に追加する。

27年

施策の概要

③買取再販事業者に対する融資の住宅融資

保険の付保対象への追加(住宅融資保険)

マンション等

買取再販事業者等により リフォームされた中古住宅を購入 中古住宅の購入に併せて リフォームを実施 又は ※生前は金利分を返済し、死亡時に担保不動産を処分すること等により、一括して返済する住宅ローン。収入の少ない高齢者に対する住宅ローンとしての活用が期待される。

①リバースモーゲージ型住宅ローン

に係るノンリコース型の追加(住宅融資保険)

・ 高齢者の住み替え等に資するリバースモーゲージ型住宅ローンの供給を促進するため、相続人が残債を負わない仕組み(ノンリコース)を追加する。

平成

29年度予算要求

28年

12

住宅金融支援機構による中古住宅取得・リフォーム等の支援

(14)

13

「宅地建物取引業法の一部を改正する法律」

(平成28年6月3日公布)

概要

クラックスケールによる 基礎のひび割れ幅の計測 水平器による柱の傾きの計測

背景

1.既存建物取引時の情報提供の充実

○我が国の既存住宅流通シェアは、欧米諸国(約70~90%)と比較して極めて低い水準(14.7%)。 ○既存住宅の流通促進は、既存住宅市場の拡大による経済効果、ライフステージに応じた住替え等による豊かな住生活の実現等、大きな意義 がある。 既存建物取引時に、購入者は、住宅の質に対する不安を抱えている。 一方で、既存建物は個人間で売買されることが多く、一般消費者である売主に広く情報提供や瑕疵担保の責任を負わせることは困難。 申 込

①媒介契約締結 売却/購入申込み ②重要事項説明 ③売買契約締結 物件の引渡し 契 約 手 続 依頼者の意向に応じ インスペクション実施

【取引フロー】

※ 建物状況調査(インスペクション) ⇒ 建物の基礎、外壁等に生じているひび割れ、雨漏り等の劣化 事象・不具合事象の状況を目視、計測等により調査するもの。 ※ 既存住宅売買瑕疵保険 ⇒ 既存住宅に瑕疵があった場合に修補費用等を保証する保険。

①媒介契約締結時

宅建業者がインスペクション業者のあっせんの可否を 示し、媒介依頼者の意向に応じてあっせん

②重要事項説明時

宅建業者がインスペクション結果を買主に対して説明

③売買契約締結時

基礎、外壁等の現況を売主・買主が相互に確認し、そ の内容を宅建業者から売主・買主に書面で交付

・ インスペクションを知らなかった消費者の

サービス利用が促進

・ 建物の質を踏まえた購入判断や交渉が可

能に

・ インスペクション結果を活用した既存住宅

売買瑕疵保険

の加入が促進

・建物の瑕疵をめぐった物件引渡し後のトラ

ブルを防止

【新たな措置内容】

【期待される効果】

不動産取引のプロである宅建業者が、専門家による建物状況調査(インスペクション)※の活用を促すことで、売主・買主が安心して取引ができる 市場環境を整備

2.不動産取引により損害を被った消費者の確実な救済

不動産取引により損害を被った消費者を確実に救済するため、営業保証 金・弁済業務保証金による弁済の対象者から宅地建物取引業者を除外。 業界団体に対し、従業者への体系的な研修を実施するよう努力義務を 課す。

3.宅地建物取引業者の団体による研修

○成果指標

・既存住宅流通の市場規模 4兆円(H25) ⇒ 8兆円(H37) ・インスペクションを受けた既存 住宅売買瑕疵保険の加入割合 5%(H26) ⇒ 20%(H37) ※ 「1.既存建物取引時の情報提供の充実」 については公布から2年以内、それ以外については1年以内に施行

(15)

インスペクションとは

構造耐力上の安全性や雨漏り・水漏れ等の

観点から以下のような部位の劣化事象等を調査。

①構造耐力上主要な部分:基礎・壁・柱 等

②雨水の浸入を防止する部分:屋根・外壁・

開口部 等

【調査結果に係る留意事項】 ●瑕疵の有無を判定するものではなく、瑕疵がないことを保証するものではない。 ●報告書の記載内容について、調査時点からの時間経過による変化がないことを保証するものではない。 ●建築基準関係法令等への適合性を判定するものではない。

専門的な知見を有する者が、建物の基礎、外壁等の部位毎に生じているひび割れ、雨漏り等の劣化事象

及び不具合事象の状況を目視、計測等により調査するもの。

(戸建住宅の場合)

屋根

基礎

外壁

開口部

インスペクション

インスペクションのイメージ

インスペクションの対象部位の例

クラックスケールによる 基礎のひび割れ幅の計測

買主

売買契約 売主 インスペクション インスペク ション依頼

インスペクション事業者

インスペクションの活用例

※「既存住宅インスペクション・ガイドライン」(平成25年6月国土交通省公表)に基づき作成 水平器による柱の傾きの計測 検査料金:4.5万~6万円程度(通常、依頼主である売主が負担) 検査時間:2~3時間程度

14

(16)

・保険金の支払い対象:①修補費用(※)、②調査費用、③仮住居・転居費用等 (※)売買の対象となる既存住宅(中古住宅)の構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分に係る瑕疵が発見された場合の修補費用(特約を 付けることにより給排水管路部分等を保険の対象とすることも可能) ・保険期間:2年又は5年 ・保険金額:500万円又は1,000万円 ・免責金額:10万円 ・填補率:売主(宅建業者)へは80%、買主(消費者)へは100%(売主倒産等時) ・保険料:個々の保険法人が設定(保険期間等により異なる) (例) 【戸建住宅】 ○保険期間2年・保険金額 500万円:約4.7万円(保険料2.5万円+検査料2.2万円) ○保険期間5年・保険金額1,000万円:約6.2万円(保険料4.0万円+検査料2.2万円) 【共同住宅】 ○保険期間2年・保険金額 500万円:約4.1万円(保険料1.8万円+検査料2.3万円) (戸単位) ○保険期間5年、保険金額1,000万円:約5.1万円(保険料2.8万円+検査料2.3万円)

○既存住宅売買瑕疵保険は宅建業者販売タイプと個人間売買タイプの2種類。

○宅建業者販売タイプは、既存住宅の買取再販等における売買契約に関する保険。

○構造・防水部分のほか、給排水管路や電気設備等も対象とする商品が存在。

既存住宅売買瑕疵保険(宅建業者販売タイプ)

売買契約

保険金

支払い

③保険付保

(保険金支払い)

①保険申込

買主

(消費者)

売主

(宅建業者)

事業者 倒産等時

②検査

既存住宅

住宅瑕疵担保責任保険法人

15

(17)

・保険金の支払い対象:①修補費用(※)、②調査費用、③仮住居・転居費用等 (※)検査・保証の対象となる既存住宅(中古住宅)の構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分に係る瑕疵が発見された場合の修補 費用(特約を付けることにより給排水管路部分等を保険の対象とすることも可能) ・保険期間:1年又は5年 ・保険金額:500万円又は1,000万円 ・免責金額:5万円 ・填補率:100% ・保険料:個々の保険法人が設定(保険期間等により異なるが、戸建住宅で5万円程度~) (例) 【戸建住宅】 ○保険期間1年・保険金額 500万円:約4.7万円(保険料2.4万円+検査料2.3万円) ○保険期間5年・保険金額1,000万円:約6.8万円(保険料4.5万円+検査料2.3万円) 【共同住宅】 ○保険期間1年・保険金額 500万円:約4.2万円(保険料1.6万円+検査料2.6万円) (戸単位) ○保険期間5年、保険金額1,000万円:約5.5万円(保険料2.9万円+検査料2.6万円)

○個人間売買タイプは、既存住宅の個人間売買における売買契約に関する保険。

○既存住宅の検査・保証を行う検査会社が加入し、検査会社に対して保険金が支払わ

れる仕組みとなっている。

売買契約

保険金

支払い

⑤保証

⑤保険付保

(保険金支払い)

②保険申込

買主

(消費者)

売主

(宅建業者以外)

保証者(兼 検査事業者)

事業者 倒産等時

③検査

(講習受講者) 既存住宅

住宅瑕疵担保責任保険法人

①検査・保証依頼

(買主からの依頼も可能)

既存住宅売買瑕疵保険(個人間売買タイプ)

④検査結果の確認

16

(18)

既存住宅の建物評価手法の改善

既存戸建て住宅の建物評価の現状・課題

・リフォームをしても価値の下落 ペースが変わらない ・建物がマイナス評価となる場合 もある 価格 築年 建 物 20~25年

流通市場において、戸建て住宅が

一律に経年

減価

し、

築20~25年程度で市場価値がゼロ

なる慣行が存在。

建物評価改善の市場への定着に向けた取組

宅地建物取引業者の査定への反映

不動産鑑定評価の実務への反映

平成27年7月に、宅建業者が値付けのための査定に

用いる「既存住宅価格査定マニュアル」を改訂

平成27年7月に、 「既存戸建住宅の評価に関する留

意点」を策定

木造戸建て住宅の建物評価改善の方向性

①建物を

基礎・躯体部分と内外装・設備部分に区分

②基礎・躯体は性能に応じて

20年より長い耐用年数

を設定

例:長期優良住宅:100年超、住宅性能表示劣化対策等級3:75~90年等

③適切な

内外装・設備の補修等

を行えば、

価値が回復・向上

■中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針(H26.3)

住宅の性能や維持管理の状態など、

個別の住宅の状態に応じて適切に評価

A:建物の耐用年数の把握

B:リフォームによる価値回復・

向上の反映方法を検討

価格 築年 建 物 20~25年 B A

17

(19)

○ 現在の住宅市場は、良質な住宅ストックが適正に評価されず、維持管理・リフォームを行うインセンティブが働かない悪循環構造にある。

○ 長期優良住宅、住宅性能表示、瑕疵保険、インスペクション、履歴等を活用し、住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融等の仕組みを一体的に開

発・普及等する取組みに対し支援を行うことにより、良質な住宅ストックが適正に評価される市場の好循環を促す。

○住宅ストック維持・向上促進事業

(良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業)

3.事業概要

(2)試行に係る費用【上限100万円/戸】 ①住宅の質の適切な維持・向上に要する経費【補助率:定額】 ・インスペクションの実施(今後10年間の実施分を含む) ・住宅履歴の作成(今後10年間の実施分を含む) ・瑕疵保険への加入(中古流通・リフォーム時に限る) ・維持管理計画の作成(中古流通・リフォーム時に限る) ②開発する仕組みに対応するための質の向上に要する経費 【補助率:1/3】 ・新築(掛かり増し分) ・リフォーム (1)開発・普及に係る費用【上限2000万円/事業、補助率:定額】 (例) ・建物の価値の維持向上に資する項目や、そのインスペクション の方法、実施時期の検討 ・開発する金融商品の対象住宅の質、融資可能額等の要件の検討 ・チラシの作成、ホームページの改修、事業者や消費者への説明 会開催等を通じた仕組みの周知 等

開発 周知 試行 を支援

1.現状の課題と方向性

【住宅所有者等が】 維持管理・ リフォームをする 【個々の住宅の】 良質性が評価される 【市場において】 良質性を評価できる 仕組みが整備される 【住宅所有者等が】 維持管理・ リフォームをしない 【個々の住宅の】 良質性が評価されない 【市場において】 良質性を評価できる 仕組みが整備されない

○良質な住宅が適正に評価される好循環

○従来の悪循環

悪循環 好循環

20-25年

資 産 価 値 ( 建 物 ) ・インスペクション ・履歴 ・リフォーム ・インスペクション ・瑕疵保険 ・履歴 ・瑕疵保険 ・インスペクション ・履歴 長期使用構造

2.事業イメージ

<関係主体が連携した協議会> 工務店 建築士 宅建業者・不動産鑑定士 ・ 新築、リフォー ムの施工 ・ 維持補修 ・ 新築、リフォーム の計画、設計 ・ 良質性に応じ値付け・鑑定評価 ・ 買取、貸付保証 検査・ 履歴業者 ・インスペクション ・住宅履歴の 蓄積・管理 金融機関 ・ ローン商品で 住宅の良質性 を評価 ・ 既存住宅の商品化、 ブランド化を プロデュース 企画者 (プロデューサー) 維持向上・評価等 ○ 長期優良住宅 ○ 住宅性能表示 ○ 瑕疵保険 ○ インスペクション ○ 住宅履歴 等 流通・金融等 ○ 実質的な残存耐用 年数の評価 ○ 買取保証 ○ 借上保証 ○ 割引金利、 融資可能枠の拡大 ○ ノンリコースローン ○ リバースモーゲージ 等 良質な住宅ストックによる市場の良循環を 促す維持向上・評価・流通・金融等 の一体的な仕組み 一体的な 仕組み 開発 周知 試行

18

(20)

住宅ストック循環支援事業について

(平成28年度補正予算:国費250億円)

• 持ち家の省エネ性を高めたい • 既存住宅を購入して、省エネ性能を高めたい • 若者が手頃な既存住宅を安心して購入したい • あわせてエコリフォームもしたい • 耐震性のない住宅を省エネ性能の高い住宅に建替えたい

若者の住居費負担の軽減、良質な住宅ストックの形成及び既存住宅流通・リフォーム市場の拡大を図るため、インスペクション

を実施し、既存住宅売買瑕疵保険に加入する既存住宅の取得や、耐震性が確保されたエコリフォーム、一定の省エネ性能を有

する住宅への建替えの取組に対して、国がその費用の一部を補助。

1.住宅の

2.良質な

3.

要件

• エコリフォームを実施すること

• リフォーム後に耐震性が確保されること

※ 年齢制限なし

• 若者(40歳未満)が既存住宅を購入する

こと

• 売買に際して、インスペクションを実施し、

既存住宅売買瑕疵保険に加入すること

• 耐震性のない住宅を除却すること

• エコ住宅に建替えること

※ 年齢制限なし

補助

事業者

リフォーム事業者

• 宅建業者(買取再販等)

• インスペクション事業者

• 建設業者(注文)

• 宅建業者(分譲)

補助

対象

エコリフォーム

インスペクション

エコリフォーム

• エコ住宅の建設

補助額

リフォーム工事内容に応じて定める額

(定額)

インスペクション 5万円

/戸

リフォーム工事内容に応じて定める額

(定額)

• 30万円/戸(認定長期優良住宅やさらに

省エネ性能の高い住宅の場合は、40万

/戸 又は 50万円/戸

限度額

30万円

/戸

※ 耐震改修を行う場合は45万円

/戸

50万円

/戸(インスペクションとエコリフォー

ムの合計額)

※ 耐震改修を行う場合は65万円

/戸

50万円

/戸

エコ住宅への建替え

既存住宅の購入

エコリフォーム

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参照

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