Ⅰ.要約
この論文は,東京都立産業技術高等専門学校荒川 キャンパスで実施している 4 年選択科目「キャリアデ ザイン」の授業設計(構成)について述べたものであ る。この授業の進路指導における位置付けや,イン ターンシップ,および就職活動との関連性,各回の授 業の就職力育成に関するマトリックス分析,教員から 見た学生の様子などについて説明する。第 27 回全国 大会において「キャリアデザイン」の授業内容を発表 したが,簡略な内容であったので,さらに分析を進め ることにした。この授業の設計思想は,単なる就職対 策ではなく,学生のキャリア自律を目指す体系的な教 育プログラムを表している。 キーワード:キャリア教育,インターンシップ,進 路指導,カリキュラムマトリックス,就職活動。Ⅱ.はじめに
本論文では,2009 年度(平成 21 年度)に東京都立 産業技術高等専門学校(以下,産技高専あるいは本 校)が開校したのにともない,新規に設置されたキャ リアデザインの授業について,設置の経過や,教育プ ログラムと設計思想の関係を説明する。授業の構造を 詳しく分析することにより,授業の意義や価値などの 授業評価に役立つと思われる。また,今後の,本校の カリキュラム改革においても有用な情報となる。Ⅲ.授業の設置形態
キャリアデザイン科目の設置形態は表 1(69 頁)に ある。Ⅳ.就職活動の問題点の解消
一般的に高専は就職状況が良いとされている。しか しながら,問題点も多い。本校の就職活動の内容につ いては,参考文献[7]p.84 で述べたので参考にして欲 しい。 本校の就職活動は,一人一社推薦制である。自由応 募はほとんど無い。全体の約 6 割が就職を希望し,約 4 割が大学編入学を希望する。推薦は校内選考で,ほ とんどの場合,学業成績で決まる。そのため,半数の 学生が第一希望でない企業を受験することになる。推 薦での就職活動は約 1 カ月の短期決戦型であり,落ち たとしても,その後,2 社程度受験できる時間がある。 求人倍率は景気動向によって5倍〜20倍となるが,最 終的な内定率は,例年,7 月にほぼ 100% になる。あ まり苦労なく就職していくので,安易な就職活動とな り,意識の低い学生が発生する。自己分析が足らず, 就職してから悩む学生が発生している。このため,進 路指導では,表 1 の設計思想②が重要となってくる。Ⅴ.能力育成マトリックス
読者には申し訳ないが,キャリアデザインの授業内 容を参考文献[6][7]で読み終わっているという前 提で,どの教育単元が,どのような能力を高めようと しているのか,マトリックスで分析してみよう。 各回の授業内容を,図 1 の 5 つの要素と,図 2 の基 礎力の定義に照らし合わせて,どの能力を育成しよう としているか,表 3 にまとめた。図 1 については,株 式会社リアセックの松村直樹氏から指導を受け,5 つ の要素を中心にして授業が構成されている。図 1 の④ 基礎力については,図 2 のリアセックとリクルートが 共同で定義した基礎力が導入された。就職力育成を目指した
科目の授業設計
The Journal of Economic Education No.32, September, 2013Designing a Lecture for Fostering Students’ Employability
Tanaka, Jun
表 3 を見ると,本校学生が弱いとされるコミュニ ケーション能力を補強するため,対人基礎力を重視し ていることがわかる。コミュニケーション能力に対す る要望はインターンシップ先企業より多く出されてい る(参考文献[3][4])。また,企業が大卒に求める 基礎力も対人基礎力が多い(参考文献[2]pp.105- 109)。 対自己基礎力は,自己の感情をコントロールし,前 向きな考え方や,やる気を維持しながら,持続的に行 動していく能力である。 対課題基礎力は,課題を発見し,情報収集,課題解 決のための計画と実行する能力である。 職業生活へのスムーズな移行は,就職における現状 を認識してもらい,リアリティショックを与えて理解 させる項目である。授業では主に前期にショックを与 えた(高専向けに開発したリアリティショックとして は,高専卒は若いので,20 歳から働いて,10 年ぐら い現場の同じ仕事が続き,管理職への登用も長期的に 見ていかなければならないケーススタディが例として あげられる)。 自律的なキャリアの意志決定は,学生自らが,情報 収集を行い,意志決定をしていくことである。 継続的なキャリアの意志決定は,今すぐというわけ ではないが,働く人の話や,キャリア理論を学び,今 後,社会人となったら,どのようなことを考えて生き ていくのかを学ぶ項目である。 次に,グループワークや個人ワークなどの学習活動 の分類から見た分析を表 4 に示そう。表 4 は,表 3 の 育てたい能力について,どのような手段で実現しよう 図 1.授業テーマ ※リアリティショックとは,期待していたことと実際の労働と の差に驚くこと。ノンイベントとは,予期していたことや期待 していたことが,何も起きなかった状態のこと。イベントは予 期していようがいまいが,何か起きてしまったこと。 図 2.基礎力の定義(参考文献[1]pp.80-81)
としているかを示したものである。例えば,この授業 では,数多くのグループ学習(表中の G)を取り入れ ていることがわかる。これが,学生のコミュニケー ション能力の育成に役立っている。また,就活スキル (S)に偏っていないこともわかる。
Ⅵ.授業の形態
授業の形態を参考文献[1]p.91 にあるようなアン ケート形式で回答するかたちで,明らかにする。 表 5 を見ると,グループ替えを行って,異なる班を 作り,班別のグループ学習を多用していることがわか る。理由としては,本校の学生のコミュニケーション 能力が乏しいので,クラスをこえた友人づくりを目指 し,グループ作りに力を入れたのである。 前期の前半は,グループ討論がうまく機能しないこ とが多いが,慣れてくると,討議するテーマを示せば, あとは,勝手に司会や書記を決め,自発的に討議を始 めるようになってくる。後期の授業では,さらに自動 化され,討議に消極的な学生を巻き込むようになって くる。コミュニケーションに難有りの学生も,問題な くグループ討論に参加する。ただし,就職活動でのグ ループ面接となると,そのレベルには達しないことが 多く,ここでの効果は,仲間をつくり,異なる考え方 に気づくという役目がほとんどである。 表 5 のような分析手法は,教員が授業で何を教えて いるかではなく,どのような教育手法で教えているか を明らかにするものであって,授業の性質分析に役立 つ。Ⅶ.学生の動向
1.自己 PR できたか 一例として,前期 10 回目に実施した自己 PR を書く 授業では,指導前と指導後を比べてみると,明らかに, 書けるようになった(資料は省略する)。 2.インターンシップ参加につながったか 受講生のインターンシップ参加率は表 6 のとおりで ある。受講生のインターンシップ参加率はキャンパス 全体を上回っているので,インターンシップの動機付 けに役立っていることがわかる。 3.進路結果は順調だったか 受講生の進路結果は表 7 のとおりである。進学より も就職志向が強く,就職活動に役立つという学生が多 かった。一方,単位が取得しやすい面から,受講生の 学力は多少低く,2010 年度に留年生が 3 人出た。就職 できなかった学生は 2009 年度に 1 名,2010 年度に 1 名発生したが,やむを得ない理由があった。 4.授業アンケート 全学で実施している授業アンケートの一部分が,表 8 である。アンケート結果は良好であった。Ⅷ.まとめ
本論文では,キャリアデザインの授業の設計図(構 造)について,マトリックス表などを作成して分析し た。特に主張したい点は以下のとおりである。 ①インターンシップから就職活動(進学も含めた進 路決定)まで一貫した教育ができ,学習の振り返り回 数が多く,学生のキャリア形成に役立っている。 ②リアリティショックを与えて,学生の就職に対す る勘違い,安易な思いこみを修正している。 ③本校学生の苦手なグループワークを増やし,グ ループ作りに力を入れている。これはコミュニケー ション能力育成と仲間作りに役立っている。 ④学生がインターンシップや就職活動を正しく理解 し,それに向かう原動力となっている。そして,長期 的な職業人生を何度も考えさせている。 ⑤全授業の学習指導案を分析し,授業スタイルや教 授法を明らかにした結果,教員側の「どのように教え ているか」が理解しやすい。授業の位置付けや教育方 法が分類され,授業の工夫につなげられる。 課題としては,(1)対人基礎力などの測定が難しい, (2)本当に進路決定に適した基礎力の定義なのか,定 義すること自体が難しい,(3)グループワークが就職 活動にどのくらい効果があるのか不明,(4)授業をし ても,学生の性格・資質は基本的には変化しないので, 就職活動において苦労する学生は,やはり苦労する, (5)後期に入ると,能力の苦手な部分が浮かび上がっ てきて,ますます志望を固める者と,志望が不安定化 していく者に分かれる,などがある。測定の難しさに ついては私自身の技術力がないので難しいと書いたが, リアセック社ではいくつかの測定方法があるそうだ。 本論文のまとめは不明な点が多いことを付け加えてお く。Ⅸ.おわりに
本校と(株)リアセックの共同開発の後(参考文献 [5]),全学習指導案を実行し,教育プログラムが本校 向けになった(進路指導上の混乱はおきない)。1 名 の教員が観察員となって,すべての授業観察が終了し, 今回,マトリックス表を作成し,科目の設計状況を評 価した。 自己分析などを,何度も振り返って実施しているた め,「学習の振り返り」効果により,キャリア教育が 強化されている。振り返りには,この授業だけでなく, メインとしてはインターンシップや就職活動における 進路指導が並行し,むしろ,この授業は補完的な役割 を果たしている。授業だけで完結しないので,学生は 両者の指導に出席しなげればならない強制的な面があ る。これも設計の工夫である。 学生のインターンシップと就職状況は良好で,ほぼ 満足している様子である。キャリアデザインの授業を 受けたい学生は常に多い状態である。 しかしながら,教育効果については,測定が難しく, 今後の課題として残っている。 コミュニケーション能力,基礎力等については,全 人教育の面があり,授業だけで学生が発達するわけで はないから,何が寄与しているかわからないことが多 い。また,キャリアデザインの授業を受けたからと いって,その学生の性格・資質が変化し,暗かった性 格が明るくなったことはない。ただ,就職活動に向け て,「仕事のやりがい」を考える効果はある。あとは, 高専の制度設計を含めた全学的な教育体制が,学生の 就職決定に大きな影響を及ぼすのだろう。 キャリア教育は,プロジェクト型や外部委託型で導 入される場合や,教員組織ではなく職員組織で実施す る場合もあると思うが,本校のキャリアデザインは, 教科教育の内部発生で実現したものである。学生全員 が内定するためには,取りこぼしをしない教育体制が 必要だが,そのためには外部組織の協力を得ながら, いかに校内で教育体制を定着(継続)させるかが課題 となる。本校では,本論文をはじめ,一連の研究によ り,外部組織のキャリア教育技術をうまく内製化した と言えよう。最後に,本論文を作成するにあたり,本 校のキャリア教育のご指導と,資料作成等でお世話に なった松村直樹氏(株式会社リアセック代表取締役) に御礼申し上げる。 参考文献 [1] 角方正幸・松村直樹・平田史昭(共著)『就業力育成論〜 実践から学ぶキャリア開発支援策〜』学事出版株式会社, 2010 年 8 月 6 日。 [2] 角方正幸・松村直樹・平田史昭(共著)『就業力と大学改 革〜学長たちが語る就業力対策〜』学事出版株式会社, 2011 年 12 月 16 日。 [3] 田中淳・高野邦彦(共著)「インターンシップの事前・事 後指導と企業ニーズ」,『経済教育第 27 号』,経済教育学会, 2008 年 12 月,pp.67-76。 [4] 田中淳・高野邦彦(共著)「インターンシップにおける学 生・企業間のミスマッチの研究」,『経済教育第 28 号』, 経済教育学会,2009 年 9 月,pp.64-74。 [5] 田中淳・松村直樹(共著)「キャリアデザインの教材開 発」,『経済教育第 29 号』,経済教育学会,2010 年 9 月, pp.99-107。 [6] 田中淳・松村直樹(共著)「インターンシップの事前指導 と連動したキャリアデザインの教材開発」,『経済教育第 30 号』,経済教育学会,2011 年 10 月,pp.161-168。 [7] 田中淳・松村直樹(共著)「産業技術高専におけるキャリ アデザインの授業」,『経済教育第 31 号』,経済教育学会, 2012 年 9 月,pp.84-91。表 1 キャリアデザイン科目の設置形態 科目名 キャリアデザイン 実 施 東京都立産業技術高等専門学校 荒川キャンパスに新規設置 ※ 1 配当学年 高専 4 年 ※ 2 単 位 2 単位,通年,一般科目(社会科の一部分) ※ 3 受講生 30 名程度,ものづくり工学科 4 コースから共通選択,希望→抽選制 ※ 4 時 間 水曜 5・6 時限(50 分× 2) 前期 14 週,28 時限 後期 14 週,28 時限 ※ 5 場 所 第 3 講義室 教員配置 講師 2 名で担当 ※ 6 教 材 プリント,パワーポイント,映像,インターネットを使用 授業形式 座学形式,班別グループ学習,演習,発表など,幅広く取り入れる。 設計思想 ①前期はインターンシップ支援,後期は就職活動支援とする。②単なる就職活動の対策ではなく,仕事や企業を理解しながら自己分析を進め,社会に適合し ※ 7 ていこうとする能動的な気持ちを育てる(マッチングを行う)。 表 1 の※印を順に解説する。 ※1.荒川キャンパスのみに設置された。 ※ 2.配当学年は,インターンシップが実施される 4 年(19 歳相当)とし,4 年末に始まる就職活動にも合わせることとした。5 年 で開講することは,参考文献[5]にあるような試行的授業を実施した結果,学生の動機付けから見て,内定後の教育に困難さが あることで見送った。 ※ 3.社会科の一部分として一般科目として設置された(トップダウン型ではなかった)。当初,前期 1 単位の申請であったが,学 校経営上の判断で,通年 2 単位となった。準備不足が予想されたため,別途,(株)リアセックと共同開発するプロジェクト予算が ついた(参考文献[5][6][7])。通常は科目を設置したら,担当教員の教科費でまかなうので,このケースは本校では極めて異 例である。 ※ 4.人数は,演習等の指導を含むため 30 名程度とした。荒川キャンパス全体の共通選択とした。その結果,受講生は表 2 のとお りとなった。各工学コースは 1 クラスずつの 40 名定員で,4 年全体は 160 名である。希望者を募ると,各年度とも 50 〜 70 名の 希望者があり,毎年抽選をしている。※この点は課題である。各工学コースの受講生の人数は開きがあるが,総合的に見て,各コ ースの学生から希望者がいる。この点は各工学コースの共通選択の授業設計がうまくいっている。 表 2 受講生の推移 数字:人 年度 受講生 各工学コースの内訳 (参考) 情報通信 ロボット 航空宇宙 医療福祉 不可の人数 2009 年度 34 7 3 10 14 (0) 2010 年度 33 8 9 9 7 (0) 2011 年度 31 6 7 14 4 (1) 2012 年度 34 11 5 10 8 (4) ※ 5.学校行事の関係で 60 コマ(1 コマ 50 分)はできないが,多少の内容変更ができるよう学習指導案は,70 コマ程度つくって ある。 ※ 6.教員は 2 名で行い,1 名は常勤(筆者),1 名は臨床心理士を非常勤講師として招聘した。 ※ 7.他の部門との連携をはかるため,前期はインターンシップ(4 年選択,前期 2 単位として別途設置)の支援でインターンシッ プ室(教員 4 名)と協力できる体制に,後期は就職支援室(教員 5 名),進学支援室(4 名)と協力する体制をしいた。 授業の特徴としては,教科の指導に留まらず,担任やインターンシップ室,就職支援室,進学支援室を支援する役割を持たせてい る。したがって,学生がキャリアデザインの授業を受けていると,演習を通して,担任や各支援室の教員とのアクセスが必要とな り,結局,総合的な指導を受けられるようになっている。また,インターンシップ室の指導は書類提出の多忙さから事務的な指導 になるが,キャリアデザインは仕事の理解や自己分析など教育的な指導となる。また,単なる就職対策ではなく,設計思想②の, マッチングを重視している。
表 3 能力育成のマトリックス表 【キャリアデザイン,4 年,選択科目,通年 2 単位,1 回分は 50 分× 2 コマ】 前期 授業テーマ 職業生活へのスムーズ な移行 自律的なキ ャリアの意 志決定 継続的なキ ャリアの意 志決定 対人基礎力 対自己 基礎力 対課題基礎力 就活スキル 1 回 オリエンテーション ● 2 回 職業研究Ⅰ ● ● ● ● 3 回 職業探索Ⅰ ● ● ● ● 4 回 自己理解Ⅰ ● ● ● 5 回 自己理解Ⅱ ● ● 6 回 就活スキルⅠ ● ● ● 7 回 職業探索Ⅱ ● ● ● ● 8 回 キャリアデザインⅠ ● ● ● 9 回 キャリアデザインⅡ ● ● 10 回 就活スキルⅡ ● ● ● ● 11 回 就活スキルⅢ ● ● ● ● 12 回 就活スキルⅣ ● ● ● ● 13 回 キャリアデザインⅢ ● ● 14 回 キャリアデザインⅣ ● ● ● 後期 1 回 就職活動戦略Ⅰ ● 2 回 職業探索Ⅲ ● ● ● 3 回 就活スキルⅤ ● ● ● 4 回 就活スキルⅥ ● ● 5 回 職業研究Ⅱ ● ● 6 回 企業理解Ⅰ ● ● ● 7 回 企業理解Ⅱ ● ● 8 回 企業理解Ⅲ ● ● 9 回 確認テスト 10 回 業界・企業研究Ⅰ ● ● ● 11 回 業界・企業研究Ⅱ ● ● ● 12 回 自己理解Ⅲ ● ● ● ● 13 回 就活スキルⅦ ● ● 14 回 就職活動戦略Ⅱ ● ●
表 4.学習活動から見たマトリックス 【キャリアデザイン,4 年,選択科目,通年 2 単位,1 回分は 50 分× 2 コマ】 前期 授業テーマ 授業内容 R G W S L 1 回 オリエンテーション 進路先やインターンシップ先の状況を知る ● ● 2 回 職業研究Ⅰ 働くことについて考える.【宿題】 ● ● 3 回 職業探索Ⅰ インターンシップの仕事,実習先を考える ● ● 4 回 自己理解Ⅰ 自分の興味・価値観・志向を知る,R-CAP テスト等 ● ● 5 回 自己理解Ⅱ 自分の強み,やりたいこと,志望理由の書き方を学ぶ ● ● 6 回 就活スキルⅠ 志望理由を整理しながら,履歴書と封書の書き方を学ぶ ● ● ● ● ● 7 回 職業探索Ⅱ 学びと仕事について考える ● ● 8 回 キャリアデザインⅠ 自分のミニ・キャリアデザインを絵に描く【発表】 ● ● 9 回 キャリアデザインⅡ 自分に合った意思決定の仕方 ● ● 10 回 就活スキルⅡ 自己 PR を書く.【宿題】 ● ● ● ● 11 回 就活スキルⅢ 自己 PR 実践トレーニング,電話のかけ方の練習 ● ● ● ● 12 回 就活スキルⅣ グループディスカッションの実践トレーニング【VTR】 ● ● ● ● 13 回 キャリアデザインⅢ なりたい自分に近づく行動計画.【宿題】 ● ● 14 回 キャリアデザインⅣ 夏休みの振り返り.【発表】 ● 後期 授業テーマ 授業内容 R G W S L 1 回 就職活動戦略Ⅰ これからの就職活動に向けて,活動方針を決める. ● ● ● 2 回 職業探索Ⅲ 自分らしさとやりたいことの再確認 ● 3 回 就活スキルⅤ 自分のことを話す,書く,伝える.【宿題】 ● ● ● 4 回 就活スキルⅥ 私らしい面接・実践トレーニング ● ● 5 回 職業研究Ⅱ 雇用環境/キャリア理論①の講義 ● ● 6 回 企業理解Ⅰ 企業の仕組み/キャリア理論② ● ● ● 7 回 企業理解Ⅱ 組織の仕組み/キャリア理論③ ● ● 8 回 企業理解Ⅲ 賃金の仕組みと労働/キャリア理論④ ● ● 9 回 確認テスト 後期 5 回~ 8 回のキャリア理論のテスト ● 10 回 業界・企業研究Ⅰ 業界・業種理解と就活サイト活用術【Web 使用】 ● ● 11 回 業界・企業研究Ⅱ 業界研究を深める.企業比較【Web 使用】 ● ● 12 回 自己理解Ⅲ 自分らしさとやりたいことの総まとめ ● ● ● 13 回 就活スキルⅦ 本番直前・実践トレーニング ● ● 14 回 就職活動戦略Ⅱ まとめと就職活動本番への準備.【発表】 ● ● (注)R はリアリティショック(期待と労働の現実とのギャップに驚くこと)を取り入れた授業,G は班別のグループ学習,W は個 人ワーク(一人で行う学習作業),S は就活スキルの練習,L は講義(座学)を表わす。
表 6.インターンシップ参加率 年度 インターンシップ参加率 キャリアデザイン受講生 キャンパス全体 2009 50% (34 名中 17 名参加) 34% (151 名中 52 名参加) 2010 61% (33 名中 20 名参加) 43% (141 名中 61 名参加) 2011 39% (31 名中 12 名参加) 34% (145 名中 49 名参加) 2012 56% (34 名中 19 名参加) 41% (162 名中 67 名参加) 2009 年度の実習先 岩通ソフトシステム(株),(株)エム・ソフト,(株)大原計機製作所,長田電機工業(株),(株)北嶋絞製作所,京 西テクノス(株),(株)東風谷製作所,(株)今野製作所,(株)重松製作所,精電舎電子工業(株),ツカサ電工 (株),(株)東京ベル製作所,東芝 IT サービス(株),日本ビルコン(株),(株)ハイマックス,三菱重工業(株)横 浜製作所,三菱電機システムサービス(株),村田機械(株),リオン(株),※一人 2 社実習した場合を含む。 表 5 授業に関するアンケート例 【キャリアデザイン,質問は参考文献[1]p.91 より,一部分筆者変更】 質問 回答 1 頻繁にグループ替えを行う あてはまる(年 7 ~ 8 回) 2 少人数のグループワークが多い あてはまる(年 19 回) 3 プレゼンテーションの機会が多い あてはまらない(年 3 回程度) 4 学生相互のディスカッションの機会が多い あてはまる(小グループで) 5 授業中に小テストをよく行う 少ない 6 教室外での活動や実習を取り入れている 取り入れていない 7 学生をあてて意見を求めることが多い 多い(毎回) 8 クラス全体で討議させる機会が多い 少ない(全体討議はない) 9 ディベートを取り入れている いない 10 文献研究・資料研究が多い 少ない 11 講義形式で教員側から話す機会が多い 多い 12 アクションラーニングを取り入れている 取り入れていない 13 宿題を出すことが多い 少ない(年 4 回程度) 14 授業内で学生に文章を書かせることが多い 多い(年 20 回) 15 宿題や答案に対して個々にコメントを返すことが多い 少ない 16 遅刻や欠席に厳しい 厳しい 17 PBL(ProjectBasedLearning)型授業を取り入れている※問題に基づいた学習 いない 18 論文や内容の充実したレポートを書かせる あてはまらない 19 ゲストを連れてきて社会の現実を伝える機会を設けている いない(別の指導で実施) 20 ケースメソッドを授業に取り入れている 取り入れている(年 5 回) 21 学生同士が教えあう機会を設けている 多く設けている 22 予習あるいは復習を義務付けている いない 23 調べ学習が多い 少ない 24 個人で結果を出す実験・実習あるいは課題解決型授業 どちらともいえない 25 グループで結果を出す実験・実習あるいは課題解決型授業 どちらともいえない (注)質問文は参考文献[1]の通りであるが,回答ルールは変更した。
表 7.キャリアデザイン受講生の進路 受講年度 大学編入学 専攻科進学 その他進学 就職 その他 2009 5 人 14.7% 5 人 14.7% 0 人 23 人 67.6% 1 人 2.9% 2010 5 人 15.2% 0 人 0 人 24 人 72.7% 4 人 12.1% 2009 年度受講した学生の就職先 曙ブレーキ工業(株),旭化成(株),アロカ(株),岩通ソフトシステム(株),NTT コミュニケーションズ(株),関 東自動車工業(株),新日本製鐵(株),西新サービス(株),精電舎電子工業(株),ツカサ電工(株),東京ガスパイ プライン(株),東京電力(株),TOTO(株),(株)柊ソフト開発,東日本旅客鉄道(株),(株)日立メディコ,富士 重工業(株),三國機械工業(株),三菱重工業(株)名古屋航空宇宙システム製作所,三菱電機システムサービス (株),村田機械(株),山崎製パン(株),レンゴー(株)。 (注)2010 年度のその他 4 人のうち 3 人は留年した。 表 8.授業アンケート 質問 年度 キャリアデザイン 学内全体の平均 総合的にこの授業には満足できたか 2010 3.53 3.02 この科目に対する力がついたか 2010 3.47 2.85 興味や必要性を感じることができたか 2010 3.56 2.94 (注)4 段階評価で 4 点が「当てはまる」3 点は「やや当てはまる」2 点は「あまり当てはまらない」1 点は「当てはまらない」で, 受講生全員が回答。質問は一部分のみ。他の年度は情報開示されていないので不明である。