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日医工|4541
COVERAGE INITIATED ON: 2016.03.17LAST UPDATE: 2018.07.24 当レポートは、掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです。投資家用の各企 業の『取扱説明書』を提供することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、 弊社ではあらゆる努力を尽くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。 例えば、経営側により示された見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されま す。弊社の目的は情報を提供することであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わ せておりません。ご意見等がございましたら、[email protected] までメールをお寄せくだ さい。ブルームバーグ端末経由でも受け付けております。
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Coverage目 次
SRレポートの読み方:本レポートは、直近更新内容・業績動向セクションから始まります。ビジネスモデルに馴染みのない方は、事業内容セクショ ンからご覧ください。要約 --- 3
主要経営指標の推移 --- 4
直近更新内容 --- 5
概略 --- 5
業績動向 --- 7
四半期実績推移(日本基準) --- 7
戦略と中長期見通し --- 13
戦略 --- 13
エーザイ株式会社との戦略提携 --- 14
中期経営計画「Obelisk」 --- 17
事業内容 --- 25
概要 --- 25
ジェネリック業界分析のポイントと同社の差別化要素 --- 27
市場とバリューチェーン --- 37
SW(Strengths, Weaknesses)分析 --- 55
過去の財務諸表 --- 57
損益計算書 --- 75
貸借対照表 --- 76
キャッシュフロー計算書 --- 77
ニュース&トピックス --- 78
その他の情報 --- 83
沿革 --- 83
第 6 次中期経営計画「Pyramid」 --- 84
従業員数 --- 86
ところで --- 87
企業概要 --- 90
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Coverage要 約
事業概要
◤ 同社は後発医薬品(以下、ジェネリック)の国内トップメーカーである(2018年3月期末同社推定シェア約12%)。 ジェネリック(2018年3月期連結売上高構成比73%)、長期収載品(新薬上市から長期間経過した特許満了後の医 薬品、同5%)を、主に医薬品卸売企業(医薬品卸)への販売を通して国内の医療機関に供給している。また、2016 年8月、米国市場における医薬品市場参入のプラットフォームの確保と注射剤領域におけるプレゼンス確立を図るた めに、Sagent Pharmaceuticals, Inc.を完全子会社化した(2018年3月期連結売上高構成比22%)。◤ ジェネリックとは、最初に開発された医薬品である新薬(以下、先発品)と同じ有効成分が同じ分量で含まれたも のである。承認に必要となるのは小規模の臨床試験(生物学的同等性試験)などであり、先発品と比べて簡素な申 請データ、短い研究開発期間、低開発コストが特徴である(2010年の医薬産業政策研究所資料では新薬1品目あた りの開発コストは484億円だが、同社によればジェネリックの開発コストは5千万円~1億円)。 ◤ 厚生労働省によるデータから、SR社が推定した2017年の国内ジェネリック市場は1兆5,772億円(前年比8%増)と なった。市場拡大の主な背景には、政府が推し進める医療費抑制策の一環として、厚生労働省が医療機関に対し、 薬価が安いジェネリックの使用を促進させていることがある。政府は、2015年6月に発表した「骨太方針2015」の 中で、ジェネリックの数量シェア(以下、普及率、2015年9月薬価調査で56.2%)を2017年度半ばに70%以上、2020 年9月までに80%とする方針を掲げている。 ◤ 同社の特徴は、広域医薬品卸による販売ルートの比率がジェネリック大手の中で最も高い(2018年3月期は受託生 産販売などを除いて92.3%)ことである。同社は広範囲の販売ルートを持つ広域医薬品卸との関係の強化を戦略的 に進め、国内におけるシェアを拡大させてきた。厚生労働省の医療用医薬品市場とジェネリック金額構成比から算 出した2018年3月期の国内市場における売上高シェアは11.8%(2006年11月期は7.1%)である。また、高い病院カ バー率(2018年3月期:同社は98.2%、沢井製薬(東証1部4555)は94.9%)、上市品目数が多いこと(同社は2018 年3月時点で1,007品目、沢井製薬は2018年6月時点で738品目)も主な特徴である。
業績動向
◤ 同社の戦略は、シェアの拡大にある。政府が目標としている「ジェネリック普及率80%以上」までは市場拡大が続 くと想定し、規模を重視する戦略をとっている。これは、海外進出に向けての基盤構築と、メーカー集約化の際に シェアが高いことによる優位性を確保するためである。 ◤ 同社はこれまでM&Aと卸との関係強化でシェアを拡大させてきた。近年では、仏医薬品大手サノフィと提携し、日 本で初のオーソライズドジェネリック(詳細後述)の販売を開始し、シェアを拡大させた。また、同社はバイオ医 薬品市場に着目し、バイオシミラー(バイオ医薬品の後続薬)の開発にも取り組んでいる。2016年8月には、ジェ ネリック注射剤で米国市場9位のSagent Pharmaceuticals, Inc.(以下 Sagent社)を買収し、事業領域の拡大と米国 バイオシミラー市場における開発のスピードアップを計画している。2018年3月には、エーザイ株式会社(東証1部 4523)と、戦略提携およびエルメッドエーザイの株式譲渡について契約を締結した。同年4月以降、第1次の株式譲 渡、領域エコシステム構築に向けた協業、医薬品原薬(API)事業における提携などが順調に進捗している。 ◤ 2016年5月10日に、同社は2019年3月期までの3年間を計画対象とする3ヵ年の第7次中期経営計画「Obelisk」を発表 した。基本方針として、次なる3年間を「世界市場に挑戦するための準備段階から新しい領域へのテイクオフ」期間 と位置づけている。基本戦略は以下の3つとなっている。1)「シェアUP力」-国内ジェネリック市場内で15%シェ ア確立、2)「供給能力」-超品質に基づく185億錠供給体制確立、3)「開拓力」-バイオシミラー・米国市場へ の参入、である。同社は、国内および米国市場におけるジェネリック販売数量増により、世界トップ10入りを目指 している。日医工|4541
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Coverage主 要 経 営 指 標 の 推 移
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 *FY3/12は決算期変更に伴う4ヶ月の変則決算。
損益計算書 FY11/06 FY11/07 FY11/08 FY11/09 FY11/10 FY11/11 FY3/12 FY3/13 FY3/14 FY3/15 FY3/16 FY3/17 FY3/18 FY3/17 FY3/18 FY3/19
(百万円) 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 IFRS IFRS 会予 売上高(以下、IFRS) - - - - - - - - - - - - - 149,263 164,717 172,000 YoY - - - - 10.4% 4.4% 売上総利益 - - - 37,610 40,803 36,000 売上総利益率 - - - 25.2% 24.8% 20.9% 販売費及び一般管理費 - - - 21,519 23,136 YoY - - - 7.5% 販管費率 - - - 14.4% 14.0% 研究開発費 - - - 7,281 4,467 YoY - - - -38.6% 売上高比率 - - - 4.9% 2.7% その他の営業収益 - - - 471 948 その他の営業費用 - - - 2,895 3,845 営業利益 - - - - - - - - - - - - - 6,385 10,301 8,000 YoY - - - 61.3% -22.3% 営業利益率 - - - 4.3% 6.3% 4.7% 税引前利益 - - - - - - - - - - - - - 5,963 9,067 7,700 YoY - - - 52.1% -15.1% 税引前利益率 - - - 4.0% 5.5% 4.5% 法人所得税費用 - - - 1,166 997 2,700 実効税率 - - - 19.6% 11.0% 35.1% 親会社の所有者に帰属する当期利益 - - - - - - - - - - - - - 4,796 8,070 5,000 YoY - - - 68.3% -38.0% 当期利益率 - - - 3.2% 4.9% 2.9% 設備投資 - - - 11,633 12,705 8,000 YoY - - - 9.2% -37.0% 減価償却費 - - - 7,066 8,979 9,500 YoY - - - 27.1% 5.8% 売上高(以下、日本基準連結) 29,254 32,328 42,841 54,806 64,353 77,741 26,999 93,926 103,622 127,021 143,513 163,372 187,863 - - -YoY 10.5% 32.5% 27.9% 17.4% 20.8% - - 10.3% 22.6% 13.0% 13.8% 15.0% - - -売上総利益 13,770 15,592 20,084 24,772 27,394 31,305 10,061 36,645 39,666 47,103 53,535 56,741 62,970 - - -売上総利益率 47.1% 48.2% 46.9% 45.2% 42.6% 40.3% 37.3% 39.0% 38.3% 37.1% 37.3% 34.7% 33.5% - - -販管費 10,083 11,423 14,908 18,525 20,296 23,813 7,921 28,416 32,282 37,484 40,624 48,186 56,790 - - -YoY 13.3% 30.5% 24.3% 9.6% 17.3% - - 13.6% 16.1% 8.4% 18.6% 17.9% - - -販管費率 34.5% 35.3% 34.8% 33.8% 31.5% 30.6% 29.3% 30.3% 31.2% 29.5% 28.3% 29.5% 30.2% - - -うち研究開発費 1,151 1,356 1,606 1,885 2,007 2,066 783 3,250 4,441 4,984 4,874 7,263 na - - -YoY 17.8% 18.4% 17.4% 6.5% 2.9% - - 36.6% 12.2% -2.2% 49.0% na - - -営業利益 3,687 4,169 5,176 6,246 7,098 7,492 2,140 8,229 7,383 9,619 12,910 8,554 6,934 - - -YoY 13.1% 24.1% 20.7% 13.6% 5.6% - - -10.3% 30.3% 34.2% -33.7% -18.9% - - -営業利益率 12.6% 12.9% 12.1% 11.4% 11.0% 9.6% 7.9% 8.8% 7.1% 7.6% 9.0% 5.2% 3.7% - - -経常利益 3,473 4,474 5,442 6,122 6,884 7,310 2,301 8,470 7,085 9,615 12,289 8,411 6,246 - - -YoY 28.8% 21.7% 12.5% 12.4% 6.2% - - -16.4% 35.7% 27.8% -31.6% -25.7% - - -経常利益率 11.9% 13.8% 12.7% 11.2% 10.7% 9.4% 8.5% 9.0% 6.8% 7.6% 8.6% 5.1% 3.3% - - -親会社株主帰属当期純利益 2,406 2,617 3,442 3,763 3,866 3,908 1,331 5,130 4,588 6,592 11,031 4,788 3,860 - - -YoY 8.8% 31.5% 9.3% 2.7% 1.1% - - -10.6% 43.7% 67.3% -56.6% -19.4% - - -当期純利益率 8.2% 8.1% 8.0% 6.9% 6.0% 5.0% 4.9% 5.5% 4.4% 5.2% 7.7% 2.9% 2.1% - - -一株当たりデータ(円、株式分割調整後) 期末発行済株式数(千株) 29,115 31,204 31,204 31,204 32,729 40,729 40,729 40,729 60,663 60,663 60,663 60,663 60,663 60,663 60,663 EPS(円) 85.7 85.8 111.8 122.0 122.5 101.5 32.9 128.1 104.8 110.3 184.5 84.1 68.5 84.2 143.2 88.1 EPS(希薄化後、円) 84.5 85.2 111.6 121.9 122.4 101.5 - 128.1 104.7 110.1 184.0 84.0 - 84.1 142.9 DPS(円) 12.0 17.0 25.0 30.0 32.0 32.0 10.7 32.0 28.3 26.6 30.0 30.0 - 30.0 30.0 30.0 BPS(円) 273 436 520 610 806 1,124 1,145 1,237 1,112 1,246 1,378 1,553 - 1,478 1,551 貸借対照表(百万円) 流動資産 22,487 20,742 32,783 33,874 39,589 50,548 53,975 62,363 83,572 79,798 101,624 114,714 - 115,558 128,278 現金・預金・有価証券 4,056 746 1,071 1,547 1,695 4,128 6,301 5,309 21,696 14,032 28,179 14,894 - 12,457 18,529 売上債権 11,268 10,973 17,310 14,410 18,637 24,666 23,871 26,384 27,857 21,965 26,136 27,984 - 31,956 32,087 棚卸資産 6,319 8,321 13,198 16,128 17,661 20,289 22,577 28,131 32,648 42,429 45,340 67,586 - 67,962 74,321 その他流動資産 844 702 1,204 1,789 1,595 1,464 1,226 2,539 1,371 1,372 1,969 4,250 - 3,183 3,341 非流動資産(固定資産) 12,196 12,406 18,200 23,592 25,986 32,238 34,480 40,558 45,558 60,035 59,503 156,175 - 153,341 150,086 有形固定資産 9,871 10,113 13,387 17,737 18,808 21,047 23,318 30,412 29,750 34,107 38,786 47,439 - 47,417 54,045 無形固定資産 100 67 2,558 3,274 3,648 5,190 5,080 4,371 3,563 4,652 6,479 93,111 - 90,617 84,271 投資その他の資産 2,225 2,226 2,256 2,580 3,531 6,001 6,082 5,775 12,245 21,276 14,237 15,625 - 15,307 11,770 資産合計 34,683 33,147 50,983 57,466 65,575 82,786 88,456 102,921 129,130 139,834 161,128 270,890 - 268,900 278,364 流動負債 16,210 14,917 28,475 29,729 31,630 27,192 29,505 38,883 46,721 51,618 64,262 87,829 - 93,363 97,394 買入債務 5,874 6,184 10,128 11,507 13,253 13,351 16,164 22,298 22,935 32,755 30,193 40,499 - 47,598 50,686 短期有利子負債 7,548 6,662 14,140 12,896 13,960 7,776 8,595 6,886 15,368 6,746 18,501 30,233 - 38,189 36,463 その他流動負債 2,788 2,070 4,207 5,325 4,417 6,065 4,746 9,699 8,418 12,117 15,568 17,097 - 7,576 10,245 固定負債 10,509 4,791 6,428 8,928 7,846 11,001 13,422 15,228 16,213 13,727 14,267 95,480 - 92,365 93,427 長期有利子負債 6,972 1,360 2,895 4,889 3,376 6,159 8,453 9,497 10,975 7,831 9,047 80,104 - 80,736 87,857 その他 3,537 3,431 3,533 4,039 4,470 4,842 4,969 5,731 5,238 5,896 5,220 15,376 - 11,629 5,570 -純資産 7,964 13,439 16,080 18,809 26,100 44,593 45,528 48,810 66,195 74,487 82,597 87,580 - 83,171 87,542 資本金 1,464 3,064 3,064 3,064 5,270 13,558 13,558 13,558 19,976 19,976 19,976 19,976 - 19,976 19,976 資本剰余金 48 1,689 1,837 1,838 4,051 12,340 12,321 12,274 18,678 18,684 18,796 18,838 - 18,845 18,827 利益剰余金 7,002 9,300 11,119 14,018 16,960 19,671 20,361 24,428 28,061 33,206 42,589 45,350 - 45,050 51,912 自己株式 -694 -469 -255 -424 -393 -1,198 -1,104 -1,904 -1,753 -1,543 -1,397 -9,401 - -9,401 -9,046 その他の包括利益累計額 -105 -226 315 313 211 223 393 411 1,153 4,026 2,371 12,582 - 8,701 5,872 新株予約権 - - - 43 79 137 260 234 - - -非支配持分(少数株主持分) 250 81 - - - -負債資本合計 34,683 33,147 50,983 57,466 65,575 82,786 88,456 102,921 129,130 139,834 161,128 270,890 - 268,900 278,364 キャッシュフロー計算書(百万円) 営業活動によるCF 1,937 1,744 484 7,094 2,747 1,372 3,628 9,771 5,546 21,179 7,097 3,951 - -4,076 18,925 投資活動によるCF -1,016 -1,548 -4,633 -6,313 -5,410 -9,505 -1,595 -7,193 -9,826 -14,647 -3,485 -81,754 - -82,251 -15,896 財務活動によるCF 2,337 -3,496 4,405 -303 2,826 10,645 -127 -3,295 20,676 -14,146 10,626 64,620 - 70,727 3,206 財務諸表 有利子負債 14,520 8,022 17,035 17,785 17,336 13,935 17,049 16,383 26,343 14,577 27,548 110,337 - 118,925 124,320 ネットキャッシュ -10,464 -7,276 -15,964 -16,238 -15,641 -9,807 -10,748 -11,074 -4,647 -545 631 -95,443 - -106,468 -105,791 ROA(総資産経常利益率) 13.2% 12.9% 11.3% 11.2% 9.9% 2.7% 8.9% 6.1% 7.2% 8.2% 3.9% - 2.8% 3.3% ROE(自己資本純利益率) 24.8% 23.4% 21.6% 17.2% 11.1% 3.0% 10.9% 8.0% 9.4% 14.1% 5.6% - 5.8% 9.5% 流動比率 139% 115% 114% 125% 186% 183% 160% 179% 155% 158% 131% - 124% 132% 固定比率 92.3% 113% 125% 100% 72% 76% 83% 69% 81% 72% 178% - 184% 171% 自己資本比率 40.3% 31.5% 32.7% 39.8% 53.9% 51.5% 47.4% 51.2% 53.2% 51.1% 32.2% - 30.9% 31.4%
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Coverage直 近 更 新 内 容
概略
2018年7月24日、日医工株式会社への取材を通じてレポートを更新した。
2018年7月9日、同社は、Sunward Pharmaceutical Pte Ltd.との業務提携に関して発表した。 (リリース文へのリンクはこちら)
同社は、医薬品の伸長が著しいASEAN地域における重要拠点の一つであるマレーシアおよびシンガポール市場での日医 工ブランドの浸透を目的として、両国に製造販売拠点を置くSunward Pharmaceutical Pte Ltd.(本社シンガポール、以 下 サンワード社)と業務提携契約を締結した。 サンワード社はシンガポール、マレーシア両国に、cGMP製造基準とPIC/Sガイドラインに準拠した製造設備を持ち、マ レーシアを中心に両国市場で呼吸器領域など幅広い治療領域の薬剤を販売している。 業務提携の内容 ▷ 同社グループがマレーシア及びシンガポール市場で上市を目指す製品の承認申請に係る実務 ▷ 同社製品のマレーシア及びシンガポール市場での流通 2018年6月18日、同社は、エタネルセプトBSのライセンス契約に関して発表した。 (リリース文へのリンクはこちら) 同社とLupin Limited(本社インド、以下ルピン社)、及び共和薬品工業株式会社(ルピン社の子会社)は、ルピン社が 開発し、共和薬品社が2018年3月30日に独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に製造販売承認申請したエタネ ルセプトBS(以下、当該製品)について、同社に導出する契約を締結した。 なお、当該製品の承認が得られた場合には、「日医工」の屋号の製品として日医工が独占的に販売し、販売1年後には共 和薬品社から製造販売承認を承継する。同社は、既にバイオシミラー製品としてインフリキシマブBS点滴静注用100mg 「日医工」を販売しており、当該製品が製品ポートフォリオに加わることにより、特に関節リウマチの患者により多くの 治療選択肢を提供することが可能となる。 2018年5月14日、同社は2018年3月期通期決算について発表した。 (決算短信へのリンクはこちら、詳細は2018年3月期通期決算の項目を参照) 2018年5月8日、同社は、第三者割当による第9回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行に係る払込完了に関して発 表した。 (リリース文へのリンクはこちら、2018年4月4日付で公表した当該新株予約権の詳細はこちら)
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Coverage同社は、2018年4月4日開催の当社取締役会において決議したSMBC日興証券株式会社を割当先とする新株予約権(行使 価額修正条項付)の発行について、2018年5月8日に新株予約権発行価額の全額(53,110,000円)の払込が完了したこと を確認した。
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Coverage業 績 動 向
四半期実績推移(日本基準)
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
四半期業績推移(累計) FY3/16 FY3/17 FY3/18
(百万円) Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 (進捗率) 通期会予 売上高 35,049 68,987 108,320 143,513 38,029 75,151 117,582 163,372 48,513 94,297 143,466 187,863 93.9% 200,000 YoY 15.3% 13.2% 13.0% 13.0% 8.5% 8.9% 8.6% 13.8% 27.6% 25.5% 22.0% 15.0% 22.4% 売上総利益 13,137 25,778 41,450 53,535 14,085 27,289 42,160 56,741 16,699 32,075 49,717 -売上総利益率 37.5% 37.4% 38.3% 37.3% 37.0% 36.3% 35.9% 34.7% 34.4% 34.0% 34.7% -販管費 9,967 19,961 29,953 40,624 11,049 23,249 35,154 48,186 13,521 26,992 41,221 -YoY 15.7% 10.4% 7.9% 8.4% 10.9% 16.5% 17.4% 18.6% 22.4% 16.1% 17.3% -販管費率 28.4% 28.9% 27.7% 28.3% 29.1% 30.9% 29.9% 29.5% 27.9% 28.6% 28.7% -営業利益 3,169 5,816 11,496 12,910 3,036 4,039 7,013 8,554 3,180 4,922 8,208 6,934 77.0% 9,000 YoY 22.2% 31.9% 45.9% 34.2% -4.2% -30.5% -39.0% -33.7% 4.7% 21.9% 17.0% -18.9% 5.2% 営業利益率 9.0% 8.4% 10.6% 9.0% 8.0% 5.4% 6.0% 5.2% 6.6% 5.2% 5.7% 3.7% 4.5% 経常利益 3,234 5,136 11,242 12,289 2,526 3,314 6,701 8,411 3,202 5,103 8,178 6,246 72.6% 8,600 YoY 26.9% 17.5% 44.4% 27.8% -21.9% -35.5% -40.4% -31.6% 26.8% 54.0% 22.0% -25.7% 2.2% 経常利益率 9.2% 7.4% 10.4% 8.6% 6.6% 4.4% 5.7% 5.1% 6.6% 5.4% 5.7% 3.3% 4.3% 親会社株主帰属当期純利益 2,295 3,614 10,442 11,031 2,000 2,178 3,168 4,788 1,964 2,449 5,658 3,860 70.2% 5,500 YoY 20.0% 20.2% 101.3% 67.3% -12.8% -39.7% -69.7% -56.6% -1.8% 12.4% 78.6% -19.4% 14.9% 当期利益率 6.5% 5.2% 9.6% 7.7% 5.3% 2.9% 2.7% 2.9% 4.0% 2.6% 3.9% 2.1% 2.8%
四半期業績推移 FY3/16 FY3/17 FY3/18
(百万円) Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 売上高 35,049 33,938 39,333 35,193 38,029 37,122 42,431 45,790 48,513 45,784 49,169 44,397 YoY 15.3% 11.1% 12.7% 12.9% 8.5% 9.4% 7.9% 30.1% 27.6% 23.3% 15.9% -3.0% 売上総利益 13,137 12,641 15,672 12,085 14,085 13,204 14,871 14,581 16,699 15,376 17,642 -売上総利益率 37.5% 37.2% 39.8% 34.3% 37.0% 35.6% 35.0% 31.8% 34.4% 33.6% 35.9% -販管費 9,967 9,994 9,992 10,671 11,049 12,200 11,905 13,032 13,521 13,471 14,229 -YoY 15.7% 5.6% 3.1% 9.9% 10.9% 22.1% 19.1% 22.1% 22.4% 10.4% 19.5% -販管費率 28.4% 29.4% 25.4% 30.3% 29.1% 32.9% 28.1% 28.5% 27.9% 29.4% 28.9% -営業利益 3,169 2,647 5,680 1,414 3,036 1,003 2,974 1,541 3,180 1,742 3,286 -1,274 YoY 22.2% 45.7% 63.7% -18.7% -4.2% -62.1% -47.6% 9.0% 4.7% 73.7% 10.5% -営業利益率 9.0% 7.8% 14.4% 4.0% 8.0% 2.7% 7.0% 3.4% 6.6% 3.8% 6.7% -2.9% 経常利益 3,234 1,902 6,106 1,047 2,526 788 3,387 1,710 3,202 1,901 3,075 -1,932 YoY 26.9% 4.4% 78.7% -42.7% -21.9% -58.6% -44.5% 63.3% 26.8% 141.2% -9.2% -経常利益率 9.2% 5.6% 15.5% 3.0% 6.6% 2.1% 8.0% 3.7% 6.6% 4.2% 6.3% -4.4% 親会社株主帰属当期純利益 2,295 1,319 6,828 589 2,000 178 990 1,620 1,964 485 3,209 -1,798 YoY 20.0% 20.6% 213.1% -58.0% -12.8% -86.5% -85.5% 175.0% -1.8% 172.5% 224.1% -当期利益率 6.5% 3.9% 17.4% 1.7% 5.3% 0.5% 2.3% 3.5% 4.0% 1.1% 6.5% -4.0%
販売ルート別、製品区分別(累計) FY3/16 FY3/17 FY3/18
(百万円) Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 Q1 Q1-Q2 Q1-Q3 Q1-Q4 卸ルート 28,249 55,744 87,671 116,078 31,468 61,690 94,639 124,075 32,565 64,075 99,387 -YoY 16.5% 16.5% 15.4% 15.3% 11.4% 10.7% 7.9% 6.9% 3.5% 3.9% 5.0% -代理店ルート 2,765 5,467 8,495 11,144 2,795 5,312 8,020 10,323 2,316 4,589 7,022 -YoY 2.9% 2.9% 3.8% 3.2% 1.1% -2.8% -5.6% -7.4% -17.1% -13.6% -12.4% -その他ルート 4,035 7,776 12,154 16,291 3,766 8,149 12,239 16,826 2,977 6,760 9,818 -YoY 16.6% 0.1% 4.1% 5.0% -6.7% 4.8% 0.7% 3.3% -21.0% -17.0% -19.8% -売上高(Sagent社を除く) 35,049 68,987 108,320 143,513 38,029 75,151 114,898 151,224 37,859 75,424 116,229 -YoY 15.3% 13.2% 13.0% 13.0% 8.5% 8.9% 6.1% 5.4% -0.4% 0.4% 1.2% -ジェネリック 30,191 59,194 93,844 125,602 34,154 67,269 102,793 135,362 34,732 68,904 106,689 -YoY 20.4% 18.3% 18.4% 18.1% 13.1% 13.6% 9.5% 7.8% 1.7% 2.4% 3.8% -長期収載品 3,163 6,266 9,264 11,727 2,834 5,493 8,162 10,355 2,456 4,771 7,184 -YoY -14.7% -11.4% -13.3% -13.1% -10.4% -12.3% -11.9% -11.7% -13.3% -13.1% -12.0% -その他 1,695 3,527 5,212 6,184 1,041 2,389 3,943 5,507 671 1,749 2,354 -YoY 5.1% -8.0% -11.5% -14.2% -38.6% -32.3% -24.3% -10.9% -35.5% -26.8% -40.3% -ジェネリック売上高構成比 86.1% 85.8% 86.6% 87.5% 89.8% 89.5% 89.5% 89.5% 91.7% 91.4% 91.8%
-販売ルート別、製品区分別 FY3/16 FY3/17 FY3/18
(百万円) Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 卸ルート 28,249 27,495 31,927 28,407 31,468 30,222 32,949 29,436 32,565 31,510 35,312 -YoY 16.5% 16.4% 13.5% 15.0% 11.4% 9.9% 3.2% 3.6% 3.5% 4.3% 7.2% -代理店ルート 2,765 2,702 3,028 2,649 2,795 2,517 2,708 2,303 2,316 2,273 2,433 -YoY 2.9% 2.9% 5.3% 1.3% 1.1% -6.8% -10.6% -13.1% -17.1% -9.7% -10.2% -その他ルート 4,035 3,741 4,378 4,137 3,766 4,383 4,090 4,587 2,977 3,783 3,058 -YoY 16.6% -13.2% 12.0% 7.7% -6.7% 17.2% -6.6% 10.9% -21.0% -13.7% -25.2% -売上高(Sagent社を除く) 35,049 33,938 39,333 35,193 38,029 37,122 39,747 36,326 37,859 37,565 40,805 -YoY 15.3% 11.1% 12.7% 12.9% 8.5% 9.4% 1.1% 3.2% -0.4% 1.2% 2.7% -ジェネリック 30,191 29,003 34,650 31,758 34,154 33,115 35,524 32,569 34,732 34,172 37,785 -YoY 20.4% 16.2% 18.5% 17.5% 13.1% 14.2% 2.5% 2.6% 1.7% 3.2% 6.4% -長期収載品 3,163 3,103 2,998 2,463 2,834 2,659 2,669 2,193 2,456 2,315 2,413 -YoY -14.7% -7.8% -16.9% -12.5% -10.4% -14.3% -11.0% -11.0% -13.3% -12.9% -9.6% -その他 1,695 1,832 1,685 972 1,041 1,348 1,554 1,564 671 1,078 605 -YoY 5.1% -17.6% -17.9% -26.6% -38.6% -26.4% -7.8% 60.9% -35.5% -20.0% -61.1% -ジェネリック売上高構成比 86.1% 85.5% 88.1% 90.2% 89.8% 89.2% 89.4% 89.7% 91.7% 91.0% 92.6% -FY3/18 FY3/18
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Coverage2018年3月期通期実績(2018年5月14日発表)
【IFRS】 ▷ 売上収益 164,717百万円(前期比10.4%増) ▷ 営業利益 10,301百万円(同61.3%増) ▷ 税引前利益 9,067百万円(同52.1%増) ▷ 親会社の所有者に帰属する当期利益 8,070百万円(同68.3%増) 同社は2018年3月期より、従来の日本基準に替えてIFRS(国際財務報告基準)を適用している。前期比は、2017年3月期 の数値をIFRSに組み替えて比較した数値である。 【日本基準】 ▷ 売上高 187,863百万円(前期比15.0%増;IFRSとの差異+23,145百万円) ▷ 営業利益 6,934百万円(同18.9%減;同-3,367百万円) ▷ 税引前利益 4,065百万円(同41.3%減;同-5,002百万円) ▷ 親会社株主に帰属する当期純利益 3,860百万円(同19.4%減;同-4,210百万円)) 同社の業態におけるIFRSと日本基準と重要な差異 ◤ 売上収益(売上高)における重要な差異が生じる原因としては、IFRSでは販売に関するリベートなどを売上高から 直接控除している(ネット表示である)のに対し、日本基準では費用として計上する(グロス表示である) ◤ 営業利益における重要な差異が生じる原因としては、IFRSにおいてはのれんの償却を行わない(但し、最低年1回同 時期に減損テストを実施する)のに対し日本基準では行うことや、日本基準では特別損益として計上している減損 などをIFRSでは販管費に加算している 2018年3月期の連結業績(IFRS)に関しては、売上収益は164,717百万円(前期比10.4%増)となった。米国子会社のSagent Pharmaceutical, Inc.(以下、Sagent社)の売上が12ヶ月寄与したこと(前期比約5ヶ月増)などが理由。一方、増収効果が Sagent社での仕掛研究開発の減損などを上回り、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益とも増益となった(そ れぞれ、前期比61.3%増益、同68.2%増益)。 売上収益の前期比15,454百万円の増収の内訳については、Sagent社同16,211百万円増、国内ジェネリック同3,079百万円 増が増収に貢献する一方、長期収載品同1,133百万円減、国内その他同2,703百万円減がネガティブに寄与した。営業利益 の前期比3,916百万円増の内訳については、売上総利益同3,193百万円増、研究開発費2,814百万円減、その他営業利益477 百万円増が営業増益に寄与する一方、販管費及び一般管理費1,617百万円増、その他営業費用951百万円増がネガティブ に寄与した(下表参照)。IFRS適用となったことで、国内基準ではあったのれん償却がなくなり、研究開発費の一部(4,500 百万円)が資産化された。米国における販売権および仕掛研究開発について、減損4,027百万円を計上した(それぞれ、 609百万円、3,418百万円)。同社によれば、そのうち、販売権の減損は売上原価として、仕掛研究開発の減損はその他 営業費用として計上されている。尚、2018年3月期末ののれんの計上額は38,356百万円である。製品区分別業績
国内その他 国内その他の売上収益(IFRS)は128,659百万円(前期比0.6%減)となった。その内、ジェネリック売上収益は119,460 百万円(同2.6%増)、長期収載品売上収益は7,769百万円(同12.7%減)、その他1,428百万円(同65.4%減)となった。日医工|4541
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Coverage 販売ルート別連結売上収益は、調剤薬局と病院向けに幅広い販路を持つ医薬品卸向けが109,059万円(前期比3.9%増)、 代理店向けが8,018百万円(同12.5%減)、その他が11,581百万円(同24.2%減)となった。 2017年3月期および2018年3月期業績(IFRS) 出所:会社データよりSR社作成 後発医薬品業界においては、2017年6月9日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2017」において、「2020 年9月までに後発医薬品の使用割合を80%とし」と時期が明記される一方で、2017年10月~12月における後発医薬品の数 量シェアが70.9%(厚生労働省)と発表されており、一層のシェア伸長が望まれている。2018年4月実施の薬価改定では 薬剤費ベースで7.48%の大幅な引き下げが行われる一方で、後発医薬品の使用促進点数については調剤体制加算・使用体 制加算・一般名処方加算などの拡充が行われ、後発医薬品の使用促進に向けた取り組み強化策も実施されている。 このような環境下、同社は、第7次中期経営計画“Obelisk”で掲げた3つの基本戦略『シェアUP力』『供給能力』『開拓力』 に加え、継続的なコスト改善に向け策定した『Profit Management Plan 2019』の着実な実践に努めている。『シェアUP力』の実践の一つとして、製品においては、2017年6月に「テルミサルタン錠40㎎『日医工』」を始めとす る7成分19製品、2017年12月に「オルメサルタンOD錠20㎎『日医工』」を始めとする5成分16製品を新発売した。同時 に、「オランザピンOD錠2.5mg『日医工』」・「ファムシクロビル錠250mg『日医工』」などで効能・効果および用法・ 用量の追加を行うなどして患者やその家族および医療関係者が安心して使用できるよう取り組んでいる。 『開拓力』の実践としては、2017年9月に製造販売承認を取得したバイオシミラーの「インフリキシマブBS点滴静注用 100mg『日医工』」について、2017年11月29日に薬価基準収載と同時に販売を開始した。当該商品については、あゆみ 製薬株式会社に対して同社子会社のヤクハン製薬株式会社を介して導出を行うとともにゼリア新薬工業株式会社(東証1 部4559)と共同プロモーションを行うなど、専門領域に強みを持つパートナーと組み製品価値の最大化を図っている。 FY3/17 FY3/18 金額 % 売上収益 149,263 164,717 15,454 10.4% 国内+その他 129,415 128,659 -756 -0.6% 構成比 86.7% 78.1% - -Sagent 19,847 36,058 16,211 81.7% 構成比 13.3% 21.9% - -売上原価 111,652 123,914 12,262 11.0% 原価率 74.8% 75.2% - -国内+その他 95,882 97,816 1,934 2.0% 構成比 85.9% 78.9% -Sagent 15,769 26,097 10,328 65.5% 構成比 14.1% 21.1% -売上総利益 37,610 40,803 3,193 8.5% 利益率 25.2% 24.8% - -国内+その他 33,533 30,842 -2,691 -8.0% 構成比 89.2% 75.6% - -利益率 25.9% 24.0% - -Sagent 4,077 9,961 5,884 144.3% 構成比 10.8% 24.4% - -利益率 20.5% 27.6% - -販管費及び一般管理費 21,519 23,136 1,617 7.5% 売上高比率 14.4% 14.0% - -研究開発費 7,281 4,467 -2,814 -38.6% 売上高比率 4.9% 2.7% - -その他営業収益 471 948 477 101.3% その他の営業費用 2,895 3,845 950 32.8% 営業利益 6,385 10,301 3,916 61.3% 利益率 4.3% 6.3% - -国内+その他 9,015 12,035 3,020 33.5% 構成比 141.2% 116.8% - -利益率 7.0% 9.4% - -Sagent -2,629 -1,733 896 -構成比 -41.2% -16.8% - -利益率 - - - -(IFRS:百万円) 前期比
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Coverage 『供給能力』の実践として生産体制面では、ジェネリック医薬品市場の急速な拡大に対応し、富山第一工場に製剤工場の 「Obelisk(オベリスク)棟」を2018年1月に竣工・稼動させ、2019年3月期までを目標とした185億錠の供給体制の確立 に目処を付けている。 Sagent社 Sagent社の業績(IFRS)は、売上収益36,058百万円(前期比81.7%増)、営業損失1,733百万円(前期は営業損失2,629 百万円)。売上が12ヶ月寄与した (前期比約5ヶ月増)。増収効果がSagent社での仕掛研究開発の減損などを上回り、営業 損失は前期に比べて縮小した。<参考>2018年3月期(日本基準)
2018年3月期の連結業績(日本基準)に関しては、売上高187,863百万円(前期比15.0%増)、営業利益6,934百万円(同 18.9%減)、経常利益6,246百万円(同25.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益8,070百万円(同19.4%減)であっ た。2018年3月期会社予想(日本基準)に対する達成率は売上高93.9%、営業利益77.0%、経常利益72.6%、親会社株主 に帰属する当期純利益70.2%であった。第4四半期において、2018年度薬価改定*への対応(卸の仕切値変更など)などを 背景に、売上高は同社計画に対して未達となり、その結果、利益も同社計画に対して未達に終わった。 *2018年度薬価改定により同社の薬価は加重平均で前回薬価に比べて12.6%の下落となったとのことエーザイ株式会社との戦略的提携
2018年3月、同社はエーザイ株式会社(東証1部4523)と「両社の保有する資産及び強みを最大限に活用し、シナジーの 最大化を図ることを通じて、ジェネリック医薬品事業の拡大と成長を実現し、両社それぞれの収益拡大をもたらすこと」 を目的に、資本業務提携に関する戦略提携契約および株式譲渡契約を締結した(「戦略と中長期見通し」の章を参照)。 本契約締結により、同社の豊富な製品ラインアップ・供給能力にエルメッドエーザイ株式会社の付加価値型製剤技術など が加わる。一層の『シェアUP力』と規模拡大によるコスト低減を図る。同時に、エーザイ株式会社が推進する領域エコ システムに参画することにより、地域包括ケアをはじめとする新たな市場への『開拓力』の強化、エーザイ株式会社のイ ンドバイザッグ工場からの高品質かつ価格競争力あるAPIの供給を受けることによるコスト削減に繋がると同社では考え ている。(「戦略と中長期見通し」の章を参照) 過去の四半期実績と通期実績は、過去の財務諸表へ日医工|4541
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Coverage2019年3月期の会社計画
出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 概要 2019年3月期通期会社予想(IFRS)は、売上収益172,000百万円(前期比4.4%増)、営業利益8,000百万円(同22.3%減)、 税引前利益7,700百万円(同15.1%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益5,000百万円(同38.0%減)である。また、 設備投資額8,000百万円(前期実績12,700百万円)、R&D投資11,500百万円(同9,000百万円)、減価償却費9,500百万円 (同8,900百万円)を同社は計画している。1株当たり年間配当金は30円を予定している。 同社が増収・営業減益を見込んでいるのは、薬価改定(同社品目の加重平均で前回比12.6%の下落)が背景にある。薬価 の下落を仕切り価格に全額転嫁することはないとのことであるが、売上収益、粗利益の減少につながるとのこと。米国の バイオシミラーの開発がピークを迎え、研究開発費投資が前期比2,500百万円増加する見込み。また、2018年1月の 「Obelisk(オベリスク)棟」の稼働に伴い、減価償却費が前期比600百万円増加する見込み。 エーザイ株式会社との戦略的提携 エーザイ株式会社との戦略的提携により、エーザイから価格競争力のある優れたAPI(医薬品有効成分)を調達すること が可能となる。また、広域なジェネリック医薬品などを有する同社が、エーザイの領域エコシステムのコンテンツ提供パー トナーとして加わり、認知症・肝臓領域をはじめとする患者への貢献拡大に寄与することとなる。更に、エルメッドエー ザイとのジェネリック統合を進めていく。(「戦略と中長期見通し」の章を参照) シェアUP力、供給能力、開拓力 「ジェネリックメーカー世界TOP10」のステージに向け、計画達成に向けて取り組んでいく。同社は、2016年5月に策定 した第7次中期経営計画「Obelisk」の下で、2017年3月期から2019年3月期の3年間を「世界市場に挑戦するための準備 段階から新しい領域への発進」期間と位置付けている。同計画の基本方針『シェアUP力』『供給能力』『開拓力』を着 実に実践していく。 『シェアUP力』では、エーザイ株式会社との戦略提携でのシナジー効果なども活用して金額シェア15%超の確立に努めて いく。エルメッドエーザイ*1との相互のコ・プロモーションに加えて、エーザイの領域エコシステムのコンテンツ提供パー トナーとしてのシナジー追及などを推進していく。(「戦略と中長期見通し」の章を参照) *1 同社の持分は2018年4月に20%となった。今後、同年10月に33.4%、2019年4月以降に100%となる予定。エルメッドエーザイは2019年3月期には 同社の持分法適用会社、2020年3月期に同社の連結子会社(予定)となる 業績推移 FY3/18 IFRS (百万円) 通期実績 通期実績 通期実績 通期実績 通期実績 1H会予 2H会予 通期会予 売上高 103,622 127,021 143,513 163,372 164,717 82,000 90,000 172,000 YoY 10.3% 22.6% 13.0% 13.8% 10.4% - - 4.4% 営業利益 7,383 9,619 12,910 8,554 10,301 2,500 5,500 8,000 YoY -10.3% 30.3% 34.2% -33.7% 61.3% - - -22.3% 営業利益率 7.1% 7.6% 9.0% 5.2% 6.3% 3.0% 6.1% 4.7% 税引前利益(経常利益) 7,085 9,615 12,289 8,411 9,067 2,400 5,300 7,700 YoY -16.4% 35.7% 27.8% -31.6% 52.1% - - -15.1% 経常利益率 6.8% 7.6% 8.6% 5.1% 5.5% 2.9% 5.9% 4.5% 当期利益 4,588 6,592 11,031 4,788 8,070 1,600 3,400 5,000 YoY -10.6% 43.7% 67.3% -56.6% 68.3% - - -38.0% 当期利益率 4.4% 5.2% 7.7% 2.9% 4.9% 2.0% 3.8% 2.9% FY3/14 ―――――――日本基準―――――――― IFRS日医工|4541
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Coverage『供給能力』では、国内において、2018年1月から稼動した富山第一工場内新製剤工場「Obelisk棟」の活用による185億 錠供給体制の確立を図るとともに『Profit Management Plan』およびエーザイ株式会社との戦略提携のシナジー効果創 出による原価コストの低減に努め、着実な収益増強に努めていく(「戦略と中長期見通し」の章を参照)。 『開拓力』では、海外において、米国子会社のSagent社を通じた米国市場での基盤構築やNichi-Iko(Thailand)Co.,Ltd.を 核とする東南アジア市場での上市品目拡充などにより、業容拡大に努めていく。 米国パイプラインの状況と市場環境 Sagent社の2018年3月期売上高(領域別では、抗がん剤19%、抗生剤35%、急性期他46%)のうち、上位10品目で67% を構成している。日本のジェネリック市場でも同様であるが、Sagent社の2018年3月期売上高のうち23%は同年度に上 市した品目からなっており、新しい品目の売上貢献度が高い。米国での上市実績は2017年3月期には5品目、2018年3月期 には13品目に止まったが、今後の上市予定は、2019年3月期に11~16、2020年3月期に8~12となっている。Sagent社の 開発・技術管理スタッフの総入れ替えを行い、遅延が起きない体制を構築したとのこと。 米国において、FDAの承認迅速化に伴い、インドや中国の製薬メーカーを中心とする低価格プレイヤーの参入が増加する と同時に、価格競争に拍車が掛かっている。GPO(Group Purchasing Organization:共同購入組織)の集約化が進み、 3大GPOからの価格圧力が強い。ヘパリンの価格が低下していることから、GPOへのヘパリンの供給を停止したとのこと (売上高にはネガティブだが、利益への影響は限定的であるとのこと)。厳しい市場環境に対応して増収を確保するため には、スケジュール通りに製品の上市を重ねることが必要であるとしている。コスト低減と承認早期化のために、Sagent 社の子会社であるOmega社での開発・製造内製化を検討中である。 バイオシミラー 国内において、2017年9月に製造販売承認を取得したバイオシミラーの「インフリキシマブBS点滴静注用100mg『日医 工』」について、2017年11月29日に薬価基準収載と同時に販売を開始した(「2018年3月期実績」の段を参照)。 同社は、米国で抗リウマチ薬レミケード®(一般名:インフリキシマブ)のバイオシミラーに関わる第Ⅲ相臨床試験(Phase3) を2016年10月に開始しており、2019年にInterchangeabilityでの承認申請を行う予定である。米国での臨床開発をSagent 社主体に変更し、承認のスピードアップを図る。2021年3月期の承認取得を目指している。同社では米国におけるレミケー ド®のバイオシミラーのピーク時売上高を230億円と計画している。また、同社は抗がん剤ハーセプチン®(一般名:トラ スツズマブ)のバイオシミラーに関わる第I相臨床試験(Phase1)をに米国で準備中である。2020年3月期にグローバル 第III相臨床試験(Phase3)を開始する予定である。2022年3月期の承認取得を目指している。 開発・生産パートナーであるAprogen Inc.の新工場が2018年4月に竣工した。 バイオシミラーの開発状況 出所:会社資料よりSR社作成 一般名 先行品 効能 国 日本 米国 トラスツズマブ ハーセプチン 抗がん剤 日米欧 レミケード インフリキシマブ FY3/21 FY3/19 FY3/20 抗リウマチ薬
FY3/16 FY3/17 FY3/18 FY3/22
17年9月承認取得 17年11月発売開始 2019年申請予定 2021年3月期承認予定 2020年3月期グローバル Phase3開始予定 2022年3月期 承認予定 2017年米国で Phase1開始 Phase3実施中
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Coverage戦 略 と 中 長 期 見 通 し
戦略
同社の基本戦略は、シェアの拡大にある。政府が目標としているジェネリック普及率(2020年9月までに80%)までは市 場拡大が続くと想定し、規模を重視する戦略をとっている。 政府の政策は、ジェネリックメーカーにとって、ジェネリック需要拡大を促す診療報酬改定を行う一方で、薬価制度改革 における価格引き下げでジェネリックメーカーの収益性を押し下げるという「アメとムチ」の政策となっている。こうし た政策によって収益性が悪化することで、安定供給体制をとることができなくなる下位メーカーが増加し、上位ジェネ リックメーカーへの集約化に向かう可能性が高い。こうした中では、同社のようにシェアが高いほうが、販売政策などで 主導的立場をとれるため、合従連衡が起こった時には有利に働くと考えている。また、収益性に関しては、規模の効果に よって生産効率化も並行して行い改善させる計画である。 2000年2月に田村友一社長が就任して以来、同社は卸との関係強化でシェアを拡大させてきた。卸との関係を強化するた めに、これまでM&A(事業買収)を積極的に行ってきた。同時に、他社との事業提携を積極化させ、現在では、これら の事業提携の成果としてシェア拡大と品質向上、新製品の開発などに取り組んでいる。 具体的には、2010年の仏医薬品大手サノフィとの資本業務提携による日本で初のオーソライズドジェネリック(先発品 メーカーが、特許満了前にその特許使用をジェネリックメーカーに許諾して発売するジェネリック)の販売、韓国Aprogen 社、Binex社との資本業務提携によるバイオシミラー(バイオ医薬品の後続薬)の研究開発・製造などである。さらに、 2016年8月にジェネリック注射剤で米国市場9位のSagent社を買収し、事業領域の拡大と米国バイオシミラー市場へのプ ラットフォーム構築を計画している。2018年3月には、エーザイ株式会社(東証1部4523)と戦略提携およびエルメッド エーザイの株式譲渡の契約を締結し、今後、エーザイが進める領域エコシステムの構築に向けた協業、ならびにエーザイ がインドバイザッグ工場を中心に推進する医薬品原薬(API)事業における提携を進めていく(後述)。 こうしたアクションはすべて同社の事業戦略に基づくものである。以下は、田村友一社長が就任以来、同社が行ってきた 7のM&Aと10の事業提携である。 田村社長就任以来、同社が行ってきた7つのM&Aと10の事業提携 7つのM&A 2004年11月 マルコ製薬株式会社から事業譲受 → 現・愛知工場 2005年4月 日本ガレン株式会社を吸収合併 → 医薬品卸との取引拡大 2005年12月 オリエンタル薬品工業株式会社を子会社化 → 現・山形工場 2008年6月 テイコクメディックス株式会社を完全子会社化 → 現・埼玉工場 2012年3月 ヤクハン製薬株式会社を子会社化 → 現・北海道工場 2014年4月 アステラス製薬株式会社の生産子会社承継 → 現・日医工ファーマテック株式会社静岡工場2016年8月 Sagent Pharmaceuticals, Inc.を子会社化 → 米国ジェネリック市場に進出、バイオシミラー展開の加速 10の事業提携
2006年9月 ニプロ株式会社との協業に合意 → 研究開発、生産から営業に亘る広範な協業の実施 2009年5月 三谷産業株式会社と共同出資会社「アクティブファーマ株式会社」を設立 → 医薬品原体の品質向上
2010年5月 仏サノフィ・アベンティスグループと日本での戦略提携に合意 → 長期収載品承継、及びオーソライズドジェネリックの販売 2010年7月 スイスDKSHグループとの業務提携に合意 → 東南アジアでのジェネリック医薬品流通・販売・マーケティングの強化
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Coverage2010年10月 韓国Aprogen Inc.への資本業務提携を締結 → バイオシミラーの研究開発
2013年9月 タイBiolab Co., Ltd.との業務提携に合意 → タイでのジェネリック医薬品流通・販売・マーケティングの強化 2013年10月 韓国Binex Co.,Ltd.への資本業務提携に合意 → バイオシミラーの製造委託
2013年11月 ベトナムHanoi Pharmaceuticalとの業務提携に合意 → ベトナムでのジェネリック医薬品流通・販売・マーケティングの強化 2015年7月 タイBangkok Lab and Cosmetic Co. Ltdとの業務提携に合意 → タイでのジェネリック医薬品流通・販売・マーケティングの強化
2018年3月 エーザイ株式会社と戦略提携 エルメッドエーザイの株式譲渡、エーザイがインドバイザッグ工 場を中心に推進する医薬品原薬(API)事業における提携、エー ザイが進める領域エコシステムの構築に向けた協業、ジェネリッ ク事業の統合 出所:同社資料よりSR社作成
エーザイ株式会社との戦略提携
同社とエーザイ株式会社(東証1部4523)は、2018年3月28日、資本業務提携に関する戦略提携とエルメッドエーザイ(エー ザイの完全子会社)*1の普通株式に関する株式譲渡について、契約を締結した。エーザイから日医工に対して、エルメッ ドエーザイの全株式を戦略提携の進捗に応じて段階的に譲渡するとともに、両社はエーザイが進める領域エコシステムの 構築に向けた協業、ならびにエーザイがインドのバイザッグ工場を中心に推進する医薬品原薬(API)事業における提携 を進めていく(「直近更新内容」も参照)。 *1 エルメッドエーザイ:高齢者医療の自己負担を見越し、低価格、高品質の医薬品の必要性を考え、1996年にエーザイ100%出資の子会社として設 立された。社名の由来は、Eldery Medicine 高齢者向け製剤の開発・販売。2017年3月期売上高28,026百万円(国内ジェネリック市場同社推定シェア 3.6%) エルメッドエーザイに対する同社の出資比率は、2018年4月20%、2018年10月33.4%、2019年10月100%となり、2019 年3月期は同社の持分法適用会社、2020年3月期以降には同連結子会社となる予定である*2。 エルメッドとの統合スケジュール 出所:会社資料よりSR社作成 *2 以下の通り、3回の株式譲渡を経て段階的に行われる予定である。それぞれの株式譲渡は、同社およびエーザイとの間の戦略提携の一定の進捗が 達成されることを条件として実行される 移動前の所有株式:0株 取得株式数 第一株式譲渡 1,800株(発行済株式総数に対する割合:20.0%)、契約締結日・株式譲渡実行日:2018年3月28日 ) 第二株式譲渡 1,206株(発行済株式総数に対する割合:13.4%)、同:2018年10月1日(予定)) 第三株式譲渡 5,994株(発行済株式総数に対する割合:66.6%)、同:2019年4月1日(予定)) 取得価額の総額 エルメッドエーザイ社の普通株式 17,000百万円 アドバイザリー費用等(概算額)120百万円 戦略的提携の推進 2018年3月28日 2018年4月2日 2018年10月1日 2019年4月1日 第1次株式譲渡 第2次株式譲渡 第3次株式譲渡 新社名「エルメッド株式会社」(仮称) 100%子会社化 エーザイとの「戦略提携」と 「エルメッド株式の譲渡」 について契約締結 ■日医工製品をエーザイがコ・プロ ■エルメッド製品を日医工がコ・プロ コ・プロモーションスタート 出資比率:20% 出資比率:33.4% 出資比率:100% 持分法適用会社日医工|4541
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Coverage合計(概算額)17,120百万円
移動後の所有株式数:9,000株(発行済株式総数に対する割合:100%)
API(Active Pharmaceutical Ingredient:医薬品有効成分)
エーザイのバイザック工場(インド)から、高い技術力と柔軟な価格対応を兼ね揃えた原薬調達を行うことが可能となる。 エーザイの管理下に置かれた工場であるため、安定供給が期待できるのと同時に、価格面でも優位性がある。また、バイ ザック工場に対して、同社の新規製剤の製造を委託することも可能となる。同社は世界ジェネリック医薬品メーカー TOP10入りを目指しているが、その実現は「Obelisk」(後述)と継続的なコスト改善策「Profit Management Plan 2019」 の着実な実践を前提としている。 領域エコシステム エーザイは、患者のTrue Needs(真のニーズ)を引き出す力、その解決策をDesign(デザイン)する力、臨床試験やリ アルワールドデータなどのメディカルデータをもとにアウトカム(治療成果と経済性)やアクセス提案をする力などをコ アとするプラットフォームを構築する。そのプラットフォームの上に様々なコンテンツを載せ、患者をはじめとする各ス テークホルダーに、薬剤をはじめとする必要なソリューションを届ける領域エコシステムを拡充していく。広範なジェネ リック医薬品などを有する同社がコンテンツ提供パートナーとして加わり、認知症・肝臓病の領域*3をはじめとする領域 エコシステムの拡充および地域医療における患者貢献の拡大に寄与することとなる。同社においては、地域包括ケアをは じめとする新たな市場への「開拓力」の強化となる。 *3 肝臓領域におけるエーザイの代表的製品には、レンビマ(抗悪性腫瘍剤)、イオメロン(非イオン性造影剤)、ディーシービーズ(中心循環系血 管内塞栓促進用補綴材)などがある。エルメッドエーザイの代表的製品には、エンテカビル「EE」(抗ウイルス化学療法剤)がある。一方、同社の 代表的製品には、シスプラチン(抗悪性腫瘍剤)がある。 ジェネリック統合 ジェネリック事業を統合することによって、ラインナップの充実とシェア上昇と同時に、業務効率化や生産効率化がもた らされると考えられる。 取扱品目およびエルメッドとコ・プロモーション 同社は、2018年3月期末現在、1,007品目を取り扱っている。一方、エルメッドの取扱品目は188品目である。これらのう ち、134品目が重複*2しており、同社のみが保有する品目が873品目、エルメッドのみが保有する品目が54品目である。 同社によれば、当54品目のうち大半はエルメッドが展開している付加価値製剤(低価格かつ患者が服用し易いジェネリッ ク医薬品)が主体となっているとのこと。 *2 両社で重複する品目134品目のうち、ジェネリック市場内で50%以上のシェアを有する品目が11品目、同30%以上50%未満の品目が18品目、同10% 以上30%未満が79品目となっている 同社が保有する1,007品目のうち80品目程度を目途に、2018年10月1日(予定)以降、エーザイの領域エコシステムの事 業展開の中で、エーザイがコ・プロモーション(共同販促)を行うことを検討している。一方、エルメッドの54品目(同 社と重複しない品目)については、2018年10月1日(予定)以降、同社がコ・プロモーションを行うことを検討している。 前述の通り、エルメッドエーザイの全株式を戦略提携の進捗に応じて段階的に譲受して、2019年4月1日、同社の100%子 会社とする予定である。100%譲受した後の新会社名は「エルメッド株式会社」(仮称)とし、エルメッドの屋号をその まま使用することで、取引医療機関先に迷惑を掛けることなく、コストシナジーを早期に創出できると同社では考えてい る。2018年4月には、社長直轄の「PMI統括責任者」が任命され、プロダクツ、営業統合、スタンドアローンについては エルメッドと、APIと領域エコシステムについてはエーザイと統合作業を進めている。
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Coverage数値目標
シェア 同社の薬価ベースの同社推定シェアは12.2%であるが、当子会社化によって、同シェアは15.8%となる(2017年3月期実 績 売上高単純合算ベース)。同社は、同社の生産能力拡大に加えて、エーザイの領域エコシステムへのパートナーとし ての参画、エルメッドとのコ・プロモーション(共同販促)によって、2021年3月期にはシェア20%が狙えるところまで 来ているとしている。 コストシナジー 製品統合による生産効率化、バイザッグ原薬への切り替えによる原薬最適化、重複業務の整理などによる業務効率化によ り、年間20億円以上のコスト削減のシナジーを同社は見込んでいる。 数値目標:シェアアップ 出所:会社資料よりSR社作成 数値目標:コストシナジー 出所:会社資料よりSR社作成資金調達
エルメッドエーザイ社の株式取得のために、同社は第三者割当による第9回新株予約権(行使価額修正条項付)を発行し た(SMBC日興証券株式会社を割当先として第三者割当により新株予約権を発行)。SMBC日興証券との間で、行使停止 指定条項とターゲット・プライス条項について定めたファシリティ契約を締結している。行使停止指定条項は、同社の判 断により、SMBC日興証券が本新株予約権を行使することができない期間を指定することができるというもの。ターゲッ ト・プライス条項は、半分の新株予約権について、当初2年間は、VWAPが2,045円以上となった場合に限り行使できるも のとするというもの。 募集の概要 割当日 2018年5月8日 発行新株予約権数 113,000個 当該発行による潜在株式数 11,300,000株(議決権ベースの希薄化は19.84%) 上限行使価額はなし。下限行使価額は1,193円であるが、下限行使価額においても潜 在株式数は11,300,000株。 資金調達の額 ・新株予約権に係る調達資金:21,240,610,000円 新株予約権の払込金額総額:53,110,000円 新予約権の行使に際して出資される財産の価額:21,187,500,000円 ・発行諸費用の概算額:12,000,000円 ・差引手取概算額:21,228,610,000円 行使価額 当初行使価額:1,875円 行使価額は、当該新株予約権の各行使請求の効力発生日に、当該効力発生日の前取引 日の東京証券取引所における同社普通株式の普通取引の終日の売買高加重平均価格 の92%に相当する金額に修正されるが、かかる修正後の価額が下限行使価額を下回 11.8% 15.8% 20.0% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 2018.3 2019.4目標 2021.3目標日医工|4541
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Coverage る場合には、下限行使価額を修正後の行使価額とする。 募集又は割当方法 (割当予定先) 第三者割当の方法によりSMBC日興証券に株式会社割り当てる 当該新株予約権行使期間 2018年5月9日~2021年4月30日 その他(ファシリティ契約) 同社は、当該新株予約権買取契約の締結と同時に、同社とSMBC日興証券との間で、 1) SMBC日興証券が株価動向等を注視しつつ、当該新株予約権を適切に行使するよう 最大限努力することや、2) 同社の判断により、SMBC日興証券が当該新株予約権を行 使することができない期間を指定できること、3) SMBC日興証券に対し当該新株予約 権の一部について、同社の普通株式の普通取引の終日の売買高加重平均価格がター ゲット・プライス(2,045円)以上となった場合に限り行使できるものとすること等 について取り決めたファシリティ契約締結。 調達する資金の使途 調達する資金の具体的な使途 金額 2019年4月までに段階的に実施する予定のエルメッドエーザイ社株式の取 得資金に充当。(2018年4月2日にエルメッドエーザイ社の発行済株式の20% を取得するために支出した自己資金3,400百万円の復元、及び2019年4月ま でに段階的に実施する予定の残部80%の株式取得資金 13,600百万円への充 当) 17,000百万円 2021年4月までに借入金(エルメッドエーザイ社株式の取得資金のために調 達したものを除く)の返済資金の一部に充当 4,229百万円 当調達方法における特徴としては、既存株主の利益に対する配慮、調達額の増大、機動性の確保という3つがある。 ◤ 既存株主の利益に対する配慮 新株予約権の行使により交付される株式数の上限は一定(希薄化の割合の上限は固定)、新株予約権の行使に より交付することとなる株式には一部保有する自己株式を活用予定。また、即時かつ急激な希薄化が起こらな い設計となっている ターゲット・プライスによる行使制限条項(前述)を設定している 下限行使価額1,193円の設定により、株価下落時における新株予約権の行使に伴う普通株式1株当たり価値の希 薄化を一定限度に制限している ◤ 調達額の増大 株価上昇時には、希薄化を抑制しつつ調達金額が増大する ◤ 機動性の確保 行使停止指定条項(前述)により、当社の意思・判断による一定程度の柔軟性を確保している中期経営計画「Obelisk」
2016年5月10日に、同社は「圧倒的な存在感で創造をチカラに世界へのテイクオフ」をビジョンとした第7次中期経営計 画「Obelisk」を発表した。対象となる2019年3月期までの3年間を「世界市場に挑戦するための準備段階から新しい領域 への発進」期間と位置づけ、世界トップ10入りを支える企業基盤の充実を図るとしている。以下は、主として2016年時 点での同社計画値などに基づく内容であるが、柱となる戦略は不動である。「Pyramid」から「Obelisk」へ
2016年3月期までの4年間を対象とした第6次中期経営計画「Pyramid」の名前には、ブランド戦略、ユーザー戦略、差別 化戦略、コスト戦略という4つの戦略(4辺)を実行して頂点を目指すという意味が込められていた。第7次中期経営計画 「Obelisk*」は、Obeliskの先端部分がPyramidの形状となっている通り、前中期経営計画「Pyramid」の4つの戦略を引 き続き成長させていくという思いが込められている。日医工|4541
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Coverage *Obelisk:古代エジプトで神殿などに建てられた記念碑。先端部分がピラミッドとなっている。太陽神と共に王の威を示す象徴とされた。基本戦略
同社は、同社が主に事業を展開しているジェネリック市場において、政府による「ジェネリック普及率80%以上」まで の2020年近傍までは、長期収載品からジェネリックへの置き換えが急速に進むと考えている。しかしながら同社は、2018 年以降における低分子薬の特許切れ減少や、2020年以降の国内ジェネリック市場成長鈍化後の展開として、中長期的な 視点で戦略を立てている。 以下は、同社の第7次中期経営計画「Obelisk」における3つの課題に対する基本戦略である。 (課題) (戦略) ▷ 「シェアUP力」→ 国内ジェネリック市場におけるシェア拡大 (同社推定による2016年3月期実績11% → 2019年3月期目標15%) ▷ 「供給能力」→ 超品質*に基づく185億錠供給体制確立 ▷ 「開拓力」→ バイオシミラー・米国市場への参入 *超品質:同社独自の品質基準。同社は高品質を超える信頼のある品質を「超品質」としている。 数量ベースの長期収載品とジェネリックの市場環境と同社の戦略 出所:日本ジェネリック製薬協会資料、同社コメントよりSR社作成国内ジェネリック市場におけるシェア拡大
同社は市場拡大が続いている間はシェアの拡大を追求するとしており、収益性よりも規模を重視する戦略となっている。数量ベースの目標シェア
同社、および日本ジェネリック製薬協会では、政府が目標としている2020年9月までの間にジェネリック普及率が80%に 到達するには、国内ジェネリック業界において1,000億錠相当の市場ボリュームになると考えている。同社における2018 年3月期末の実績シェアは11.8%(同社推定)。同社では、市場でジェネリックの需要が1,000億錠まで拡大した際に、数 量ベースで20%の実績シェアまで高める計画である。第7次中期経営計画「Obelisk」においては、最終年度である2019 年3月期に数量ベース実績シェア15%を確立することを経営指標として掲げている。前述の、エルメッドエーザイの子会 社化(2019年4月予定)に伴い、金額シェア15%を超える見込みである。「シェアUP力」の強化
同社は、シェア拡大のためのマーケティング戦略の具体策として、DPC病院に対しては、バイオシミラーと抗がん剤を専 門とするMRを60名配置し新しい製品を投入して、積極的に営業展開する方針である。また、広域病院グループ、地域医 療連携推進法人、広域調剤グループなどの組織に対しては、同社が持つ取扱品目数1,000以上という強みを生かして営業 43.5 56.5 84.0 100.040%
52%
70%
80%
0% 50% 100% 0 50 100 150FY3/13 FY3/14 FY3/15 FY3/16 FY3/17 FY3/18 FY3/19-21
長期収載品数量 ジェネリック数量 先発品を除くジェネリック普及率(右軸) (十億錠) 2018年頃~ 低分子薬の特許切れが 減少へ 政府の「骨太方針2015」の目標数値 供給能力増強でシェア拡大へ 政府の「骨太方針2015」の目標数値 供給能力増強でシェア拡大へ 同社の戦略 供給能力増強でシェア拡大へ バイオシミラーの成長
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Coverage 活動を強化する計画である。さらに、患者に対して日常的な診療や健康管理を行っている「かかりつけ医」や「かかりつ け薬剤師」に対しては、医薬品卸との連携を深めて営業活動を強化する方針である。 また同社は、2017年6月1日に株式会社日医工医業経営研究所を営業本部に統合することで、それぞれの地域における支 店のMR(医薬情報担当者)を通じた医業情報提供活動を推進する方針である。 さらに同社は、2017年6月に調剤時間短縮につながるパッケージ調剤の品ぞろえを、16成分28品目から18成分31品目へ と増やす計画である。 国内ジェネリック市場予測と同社目標シェア 出所:日本ジェネリック製薬協会資料、同社資料よりSR社作成営業活動を支える品目数の拡大
同社では、第7次中期経営計画「Obelisk」において、研究開発費総額225億円を投じて、品目数を拡大させる計画である。 品目数は同社の営業活動を支える重要な要素の1つであり、これまで同社のシェア拡大を支えてきた差別化要因である。 同社は2017年4月現在で品目数が1,028品目であるが、今後は以下の品目が加わる予定である。 追補収載品目の上市予定 上市時期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 上市(予定)品目数 10成分20品目 12成分35品目 13成分27品目 主な先発品名 シングレア®/キプレス® クレストール® レメロン®/リフレックス® ジプレキサ® オルメテック® リカルボン®/ボノテオ® コディオ® ミカルディス® アイミクス® 上市予定品先発市場規模 1,640億円 4,050億円 2,140億円 出所:会社資料よりSR社作成安定供給体制の確立
供給体制
同社における2016年3月期末の供給能力は富山第一工場で年産66億錠、静岡工場で年産30億錠、外部委託生産で年産12 億錠の合計108億錠となっている。同社は、第7次中期経営計画「Obelisk」の最終年度である2019年3月期までに185億錠 の供給体制を確立する計画である(当計画については、2018年1月に富山第一工場の新棟「Obelisk棟」が稼働し、既に 達成の目途が付いている)。さらに、2021年3月期までに、210億錠の供給体制を確立する計画である。43.5
56.5
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0% 5% 10% 15% 20% 25% 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 160.0FY3/13 FY3/14 FY3/15 FY3/16 FY3/17 FY3/18 FY3/19 FY3/20 FY3/21 ジェネリック数量 中期経営計画「Obelisk」 における目標シェア (十億錠) 実績シェア (2018-2020年度) 目標シェア