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(1)

適正使用ガイド

【警 告】

本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識と経験

を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による

治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始

すること。

【禁 忌】

(次の患者には投与しないこと)

(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(2)妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

10%以上 5%~10%未満 5%未満 頻度不明 承認条件 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。 包装 ジフォルタ注射液20mg:1バイアル 医薬情報問合せ先 ムンディファーマ株式会社 お客様相談室 〒108-6019 東京都港区港南2-15-1 電話 0120-525-272 5.高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら投与すること。 6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また、妊娠可能な女性及びパートナ ーが妊娠する可能性のある男性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を 行うよう指導すること。[動物実験(ラット及びウサギ)において胚・胎児毒性(胚・胎児死亡数及び 着床後胚損失率の高値等)が認められている。](「その他の注意」の項参照) (2)授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[ヒト乳汁中への移行は不明である。] 7.小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児及び小児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない] 8.過量投与 過量投与が認められた場合には、患者の状態を十分に観察し、必要な対症療法を行うこと。 9.適用上の注意 (1)本剤は黄色澄明の液である。開封前に容器内溶液の状態を観察し、色調の異常や粒子状物質が認 められる場合は、使用しないこと。 (2)本剤は投与速度を守り、静脈内投与によってのみ使用すること。皮下、筋肉内には投与しないこと。 (3)体表面積に応じて算出された本剤投与量を無菌的に注射筒で吸引し、速やかに使用すること。 (4)本剤は細胞障害性抗がん剤である。投与前の調製及び投与の際は手袋を使用する等、注意するこ と。本剤が皮膚に接触した場合は直ちに石鹸及び水で完全に洗い流すこと。また、本剤が粘膜に接 触した場合、水でしっかりと洗い流すこと。 10.その他の注意 本剤の遺伝毒性試験のうち、ラット小核試験の用量設定試験で陽性を示唆する結果が報告されてい る。また、他の葉酸代謝拮抗剤を用いたマウス小核試験で陽性の結果が報告されている。 注2)「重大な副作用」及び「その他の副作用」の項について、副作用の発現率は海外第ⅠⅠ相臨床試験(PDX-008試験)に基づい て記載した。また、当該試験以外で報告された副作用の発現率は頻度不明とした。 精神・神経系 循環器 (心・血管系) 悪 心 、嘔 吐 、 下痢、便秘 頭痛 咽喉頭疼痛、咳嗽、 呼吸困難 味覚異常、不眠症、錯感覚、浮動 性めまい、うつ病、感覚鈍麻、末 梢性ニューロパチー、蟻走感、記 憶障害、神経痛、末梢性感覚ニュ ーロパチー、感覚消失、失神、不 安、激越、錯乱状態、妄想 鼻出血 呼吸器 血液・ リンパ系 鼻の炎症、上気 道の炎症 頻脈、心肺停止、心拡大、駆出率 減少、低血圧、頚静脈血栓症、鎖 骨下静脈血栓症 発声障害、咽頭の炎症、咽喉乾 燥、胸水、湿性咳嗽、しゃっくり、低 酸素症、肺硬化、鼻閉、胸膜痛、肺 うっ血、肺塞栓症、逆流性喉頭炎、 鼻漏、頻呼吸、咽喉絞扼感 上腹部痛 消化器 腹部膨満、口角 口唇炎、心窩部 不快感、軟便、 齲歯 口腔内痛、胃食道逆流性疾患、腹 部不快感、口唇炎、肛門の炎症、 口の感覚鈍麻、腹痛、口渇、消化 不良、痔核、鼓腸、胃炎、食道炎、 口唇症、口唇乾燥、嚥下障害、歯 肉浮腫、歯肉痛、痔出血、口唇障 害、口唇痛、口唇潰瘍、嚥下痛、食 道痛、口腔障害、口腔粘膜紅斑、 膵炎、口の錯感覚、肛門周囲紅 斑、直腸出血、舌変色、歯痛、早期 満腹 眼刺激 眼 眼充血、流涙増加、結膜充血、霧 視、結膜炎、眼乾燥、眼瞼紅斑、眼 そう痒症、眼瞼浮腫、眼瞼下垂、 眼瞼そう痒症、光視症、強膜充 血、ぶどう膜炎、視力低下 四肢痛、筋痙縮、筋 肉痛 筋・骨格系 チニン増加 背部痛、関節痛、筋骨格痛、頚部 痛、肋軟骨炎、関節硬直、関節腫 脹、筋骨格系胸痛、筋骨格不快 感、筋骨格硬直、肉離れ 耳 耳鳴、難聴、聴力低下、回転性め まい 血圧上昇 リンパ節痛、脾腫 好酸球増加症、 白血球数増加 乳房・生殖器 肝臓 末梢性浮腫、 発熱、疲労 食欲減退、低カリ ウム血症、体重減 少 ALT増加 亀頭包皮炎、性器発疹、性器潰瘍 形成、外陰腟そう痒症、包茎 投与部位 代謝 注射部位反応 AST増加、高ビリルビン血症、胆 管炎、肝脾腫大、血中ビリルビン 増加、肝機能検査異常、血中アル カリホスファターゼ増加、血中乳 酸脱水素酵素増加 注入に伴う反応 無力症、粘膜の炎 症 その他 肛門性器疣贅、 倦怠感、浮腫 顔面浮腫、寝汗、疼痛、腋窩痛、悪 寒、インフルエンザ様疾患、限局 性浮腫、局所腫脹、粘膜乾燥、挫 傷、擦過傷、胸痛 低マグネシウム血症、高カリウム 血症、高尿酸血症、脱水、低リン 酸血症、細胞死、高カルシウム血 症、高血糖、低血糖、血中尿酸増 加、血中カリウム減少、血中ブドウ 糖増加、血中リン増加 体重増加、低ア ルブミン血症 精巣痛 例)、血小板減少症39.6%(44例)、悪心33.3%(37例)、貧血(ヘモグロビン減少を含む)32.4% (36例)、疲労29.7%(33例)であった。(承認時) (1)重大な副作用注2) 1)口内炎 口内炎(66.7%)があらわれることがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合に は、休薬、減量又は投与中止等、適切な処置を行うこと。 2)骨髄抑制 血小板減少症(39.6%)、貧血(ヘモグロビン減少を含む)(32.4%)、好中球減少症(24.3 %)、白血球減少症(10.8%)、発熱性好中球減少症(3.6%)、リンパ球減少症(1.8%)等があ らわれることがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、休薬、減量又は投与 中止等、適切な処置を行うこと。 3)感染症 細菌、真菌又はウイルスによる重篤な感染症(ニューモシスチス肺炎(頻度不明)、敗血症 (2.7%)、帯状疱疹(2.7%)、肺炎(2.7%)等)があらわれることがあるため、観察を十分に行 い、異常が認められた場合には、休薬、減量又は投与中止等、適切な処置を行うこと。 4)重度の皮膚障害

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候 群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)、皮膚潰瘍(5.4%)等の重 度の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投 与を中止する等の適切な処置を行うこと。 5)腫瘍崩壊症候群 腫瘍崩壊症候群(0.9%)があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行 う等、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置 (生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者 の状態を十分に観察すること。 6)間質性肺疾患 間質性肺疾患(0.9%)があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。異常が 認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 (2)その他の副作用注2) 以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

(2)

 ジフォルタ

®

注射液20mg(以下、本剤)は、葉酸類似体であるプララトレキサート

を有効成分とした抗悪性腫瘍剤で、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し葉酸代謝を抑制

することによって細胞障害作用を発揮します。2009年9月に米国で「再発又は難治性

の末梢性T細胞リンパ腫」の治療薬として承認され、その後、同じ適応症で韓国、

スイス、オーストラリア等で承認されました。本邦では、再発又は難治性の末梢性

T細胞リンパ腫を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)、ならびに海外

第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)を基に、2017年7月に「再発又は

難治性の末梢性T細胞リンパ腫」を適応症として製造販売承認されました。

 末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)は、海外及び国内においてまれで患者数が少ない

希少疾病のため、本剤の臨床試験においても使用経験が非常に限られていること

に加えて、臨床試験において、粘膜炎(口内炎等)、骨髄抑制、重度の皮膚障害、感染症

及び腫瘍崩壊症候群などの副作用の発現が報告されております。

 そこで、本剤の適正使用推進と患者の安全確保のため、投与患者の選択、投与方法、

注意を要する副作用とその対策について紹介した「適正使用ガイド」を作成しました。

 本剤を投与いただく際は、最新の添付文書と併せて本適正使用ガイドをご熟読の上、

適正使用をお願いいたします。

治療の流れ

患者選択における注意点

2.1

効能・効果

2.2

禁忌

2.3

慎重投与

投与における注意点

3.1

用法・用量

3.2

葉酸及びビタミンB

12

の併用投与

3.3

相互作用

患者又はその家族への説明・同意の取得

注意を要する副作用とその対策

5.1

粘膜炎(口内炎等)

5.2

骨髄抑制

5.3

重度の皮膚障害

5.4

感染症

5.5

腫瘍崩壊症候群

5.6

間質性肺疾患

Q&A

別添(参考資料)

別添1.

副作用の発現状況(安全性解析対象集団)

別添2.

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)試験概要

別添3.

有害事象共通用語規準 v3.0 日本語訳JCOG/JSCO版(抜粋)

引用文献

ドラッグインフォメーション

1

2

3

4

5

6

3

4

4

4

4

5

5

7

7

8

8

9

13

16

19

23

24

25

27

27

37

39

41

42

本適正使用ガイドは、下記の先生に監修いただきました。

監修:国立病院機構 名古屋医療センター 臨床研究センター 血液・腫瘍研究部 部長 永井宏和

(3)

 ジフォルタ

®

注射液20mg(以下、本剤)は、葉酸類似体であるプララトレキサート

を有効成分とした抗悪性腫瘍剤で、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し葉酸代謝を抑制

することによって細胞障害作用を発揮します。2009年9月に米国で「再発又は難治性

の末梢性T細胞リンパ腫」の治療薬として承認され、その後、同じ適応症で韓国、

スイス、オーストラリア等で承認されました。本邦では、再発又は難治性の末梢性

T細胞リンパ腫を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)、ならびに海外

第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)を基に、2017年7月に「再発又は

難治性の末梢性T細胞リンパ腫」を適応症として製造販売承認されました。

 末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)は、海外及び国内においてまれで患者数が少ない

希少疾病のため、本剤の臨床試験においても使用経験が非常に限られていること

に加えて、臨床試験において、粘膜炎(口内炎等)、骨髄抑制、重度の皮膚障害、感染症

及び腫瘍崩壊症候群などの副作用の発現が報告されております。

 そこで、本剤の適正使用推進と患者の安全確保のため、投与患者の選択、投与方法、

注意を要する副作用とその対策について紹介した「適正使用ガイド」を作成しました。

 本剤を投与いただく際は、最新の添付文書と併せて本適正使用ガイドをご熟読の上、

適正使用をお願いいたします。

治療の流れ

患者選択における注意点

2.1

効能・効果

2.2

禁忌

2.3

慎重投与

投与における注意点

3.1

用法・用量

3.2

葉酸及びビタミンB

12

の併用投与

3.3

相互作用

患者又はその家族への説明・同意の取得

注意を要する副作用とその対策

5.1

粘膜炎(口内炎等)

5.2

骨髄抑制

5.3

重度の皮膚障害

5.4

感染症

5.5

腫瘍崩壊症候群

5.6

間質性肺疾患

Q&A

別添(参考資料)

別添1.

副作用の発現状況(安全性解析対象集団)

別添2.

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)試験概要

別添3.

有害事象共通用語規準 v3.0 日本語訳JCOG/JSCO版(抜粋)

引用文献

ドラッグインフォメーション

1

2

3

4

5

6

3

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4

4

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42

本適正使用ガイドは、下記の先生に監修いただきました。

監修:国立病院機構 名古屋医療センター 臨床研究センター 血液・腫瘍研究部 部長 永井宏和

(4)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

治療の流れ

1

 ジフォルタ

®

投与に際しては、治療上の有効性(ベネフィット)と安全性(リスク)を十分に検討の上、投与の可

否を判断してください。

ジフォルタ

®

よる治療

用法・用量

副作用対策

P4

P4

P4

効能・効果

禁忌

慎重投与

ジフォルタ

®

投与の決定

葉酸及びビタミンB

12

P7

併用投与

インフォームドコンセント

患者又はその家族への

P8

説明・同意の取得

P5

P7

P7

用法・用量

葉酸及びビタミンB

12

併用投与

相互作用

P8

注意を要する副作用とその対策

(1)粘膜炎(口内炎等)

(2)骨髄抑制

(3)重度の皮膚障害

(4)感染症

(5)腫瘍崩壊症候群

(6)間質性肺疾患

投与患者の選択

 

 

 

 

 

患者選択における注意点

2

2.1 効能・効果

【禁 忌】

(次の患者には投与しないこと)

(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(2)妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1. 本剤投与の適応となる疾患の診断は、病理診断に十分な経験を持つ医師又は施設により行うこと。

2. 臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、

【臨床成績】の項の内容を熟知し、本剤の

有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

2.2 禁忌

【効能・効果】

再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫

【臨床成績】についてはP37「別添2.国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)試験概要」の項参照

「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」についてはP42のD.I.欄を参照

次の患者には慎重に投与してください。

重度の腎機能障害のある患者

血中濃度が上昇し、重篤な副作用が発現するおそれがあります。また、海外製造販売後において、透析中の

末期腎障害患者で、本剤初回投与後に中毒性表皮壊死融解症を発現し死亡に至った例が報告されています。

P25「6 Q&A Q1」の項参照

骨髄機能低下のある患者

骨髄機能低下が悪化し、重篤化するおそれがあります。

P13「5 注意を要する副作用とその対策 5.2 骨髄抑制」の項参照

2.3 慎重投与

(5)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

治療の流れ

1

 ジフォルタ

®

投与に際しては、治療上の有効性(ベネフィット)と安全性(リスク)を十分に検討の上、投与の可

否を判断してください。

ジフォルタ

®

よる治療

用法・用量

副作用対策

P4

P4

P4

効能・効果

禁忌

慎重投与

ジフォルタ

®

投与の決定

葉酸及びビタミンB

12

P7

併用投与

インフォームドコンセント

患者又はその家族への

P8

説明・同意の取得

P5

P7

P7

用法・用量

葉酸及びビタミンB

12

併用投与

相互作用

P8

注意を要する副作用とその対策

(1)粘膜炎(口内炎等)

(2)骨髄抑制

(3)重度の皮膚障害

(4)感染症

(5)腫瘍崩壊症候群

(6)間質性肺疾患

投与患者の選択

 

 

 

 

 

患者選択における注意点

2

2.1 効能・効果

【禁 忌】

(次の患者には投与しないこと)

(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(2)妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

1. 本剤投与の適応となる疾患の診断は、病理診断に十分な経験を持つ医師又は施設により行うこと。

2. 臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、

【臨床成績】の項の内容を熟知し、本剤の

有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

2.2 禁忌

【効能・効果】

再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫

【臨床成績】についてはP37「別添2.国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)試験概要」の項参照

「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」についてはP42のD.I.欄を参照

次の患者には慎重に投与してください。

重度の腎機能障害のある患者

血中濃度が上昇し、重篤な副作用が発現するおそれがあります。また、海外製造販売後において、透析中の

末期腎障害患者で、本剤初回投与後に中毒性表皮壊死融解症を発現し死亡に至った例が報告されています。

P25「6 Q&A Q1」の項参照

骨髄機能低下のある患者

骨髄機能低下が悪化し、重篤化するおそれがあります。

P13「5 注意を要する副作用とその対策 5.2 骨髄抑制」の項参照

2.3 慎重投与

(6)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

【用法・用量】

通常、成人には、プララトレキサートとして、1日1回30mg/m

(体表面積)を3~5分間かけて、週1回、静脈内

2

投与する。これを6週連続で行い、7週目は休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状

態により適宜減量する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。

2. 重度の腎機能障害患者では、本剤の血中濃度が上昇することが報告されているため、本剤の減量を考

慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。

(【薬物動態】の項参照)

3. 本剤投与前に患者が以下の基準を満たすことを確認すること。

*:GradeはNCI-CTCAE v3.0 による。

4. 本剤の投与により、副作用が発現した場合には、以下の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は投与中止

すること。なお、減量後、再度増量はしないこと。

投与における注意点

3

3.1 用法・用量

項目

程度*

投与可能条件

粘膜炎

血小板数

好中球数

Grade 1以下

初回投与時は10万/μL以上、2回目投与時以降は5万/μL以上

1,000/μL以上

休薬、減量又は中止基準

腎機能障害患者における薬物動態についてはP25「6 Q&A Q1」の項参照

項目

程度*

処置

粘膜炎

Grade 2

Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

30mg/m

2

とする。

30mg/m

2

で再開後に再発した場合には、Grade 1に回復す

るまで休薬し、再度再開する場合の用量は20mg/m

2

とする。

20mg/m

2

で再開後に再発した場合には、投与中止する。

血小板数

5万/μL未満

5万/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

以下の用量とする。

⇒持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量

⇒持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/m

2 ●

持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回

目)の場合には、投与中止する。

Grade 3

Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

20mg/m

2

とする。

20mg/m

2

で再開後に再発した場合には、投与中止する。

Grade 4

投与中止する。

項目

程度*

処置

好中球数

500/μL以上

1,000/μL未満

(発熱なし)

1,000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量

は休薬前と同一用量とする。

持続期間が3週間以上の場合には、投与中止する。

上記以外

Grade 3

Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

20mg/m

2

とする。

20mg/m

2

で再開後に再発した場合には、投与中止する。

500/μL以上

1,000/μL未満

(発熱あり)

又は500/μL未満

1,000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量

は以下の用量とする。

⇒持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量

⇒持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/m

2 ●

持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回

目)の場合には、投与中止する。

Grade 4

投与中止する。

*:GradeはNCI-CTCAE v3.0 による。

(7)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

【用法・用量】

通常、成人には、プララトレキサートとして、1日1回30mg/m

(体表面積)を3~5分間かけて、週1回、静脈内

2

投与する。これを6週連続で行い、7週目は休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状

態により適宜減量する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。

2. 重度の腎機能障害患者では、本剤の血中濃度が上昇することが報告されているため、本剤の減量を考

慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。

(【薬物動態】の項参照)

3. 本剤投与前に患者が以下の基準を満たすことを確認すること。

*:GradeはNCI-CTCAE v3.0 による。

4. 本剤の投与により、副作用が発現した場合には、以下の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は投与中止

すること。なお、減量後、再度増量はしないこと。

投与における注意点

3

3.1 用法・用量

項目

程度*

投与可能条件

粘膜炎

血小板数

好中球数

Grade 1以下

初回投与時は10万/μL以上、2回目投与時以降は5万/μL以上

1,000/μL以上

休薬、減量又は中止基準

腎機能障害患者における薬物動態についてはP25「6 Q&A Q1」の項参照

項目

程度*

処置

粘膜炎

Grade 2

Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

30mg/m

2

とする。

30mg/m

2

で再開後に再発した場合には、Grade 1に回復す

るまで休薬し、再度再開する場合の用量は20mg/m

2

とする。

20mg/m

2

で再開後に再発した場合には、投与中止する。

血小板数

5万/μL未満

5万/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

以下の用量とする。

⇒持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量

⇒持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/m

2 ●

持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回

目)の場合には、投与中止する。

Grade 3

Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

20mg/m

2

とする。

20mg/m

2

で再開後に再発した場合には、投与中止する。

Grade 4

投与中止する。

項目

程度*

処置

好中球数

500/μL以上

1,000/μL未満

(発熱なし)

1,000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量

は休薬前と同一用量とする。

持続期間が3週間以上の場合には、投与中止する。

上記以外

Grade 3

Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は

20mg/m

2

とする。

20mg/m

2

で再開後に再発した場合には、投与中止する。

500/μL以上

1,000/μL未満

(発熱あり)

又は500/μL未満

1,000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量

は以下の用量とする。

⇒持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量

⇒持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/m

2 ●

持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回

目)の場合には、投与中止する。

Grade 4

投与中止する。

*:GradeはNCI-CTCAE v3.0 による。

(8)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 監修:国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 病棟医長 丸山  大 先生 歯科 医長      上野 尚雄 先生 末 梢 性 T 細 胞 リ ン パ 腫 に つ い て ジ フ ォ ル タ に よ る 治 療 ® 口 内 炎 の 対 策 日 常 生 活 の 注 意 治 療 中 の 支 援

 本剤による副作用を軽減するため、以下のように葉酸及びビタミンB

12

を投与してください。

●葉酸

本剤初回投与日の10日以上前から、葉酸として1日1回1.0~1.25mgを連日経口投与してください。

本剤の投与終了日から30日後までは葉酸の投与を継続してください。

●ビタミンB

12

本剤初回投与日の10日以上前から、ビタミンB

12

として1回1mgを8~10週ごとに筋肉内投与してくださ

い。本剤投与中は、投与を継続してください。

3.2 葉酸及びビタミンB

12

の併用投与

ジフォルタ

®

注射液20mgの投与スケジュール

治療

葉酸の服用(毎日)

ビタミンB

12

の注射(8~10週ごとに1回)

治療開始の

10日以上前

治療終了後

30日間

PDもしくは

 忍容不能な副作用の

 発生まで継続

併用注意(併用に注意すること)

3.3 相互作用

薬剤名等

臨床症状・措置方法

機序・危険因子

プロベネシド

機序は不明である。

(【薬物動態】の項参照)

本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、併用を避

け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が必要

な場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態

を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

 本剤の投与を受ける患者さん又はその家族に対しては、本剤の効果とともに発現の可能性のある副作用、

及びその対策等について十分にご説明いただき、同意を得てから投与を開始してください。

 患者さん又はその家族に本剤について理解していただくために患者用冊子を用意しておりますので、ご活用

ください。

●ジフォルタ

®

治療を受ける患者さんの日々日記

●ジフォルタ

®

による治療を始められる患者さんへ(説明用資材)

患者又はその家族への説明・同意の取得

4

注意を要する副作用とその対策

5

注意を要する副作用を下記に示します。

発現状況及び発現時期、予防・早期発見・対応のポイントについては、各ページをご参照ください。

5.1 粘膜炎(口内炎等)

5.2 骨髄抑制

5.3 重度の皮膚障害

5.4 感染症

5.5 腫瘍崩壊症候群

5.6 間質性肺疾患

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

プロベネシドとの併用注意についてはP26「6 Q&A Q2」の項参照

日 々 日 記

[     サ イク ル 目 ] 監修:国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 病棟医長 丸山  大 先生 歯科 医長      上野 尚雄 先生 この冊子は、ジフォルタ®治療に関する説明や、患者さんが日々の生活で注意が必要なことなどを記載しています。 医療関係者の方々が患者さんと一緒に確認していただきたいことや、患者さんへのコメントを記入する欄も ございます。是非、適正なジフォルタ®治療の継続や患者さんとのコミュニケーションにお役立てください。 医 療 関 係 者 の 皆 様 へ ご 協 力 の お 願 い ジフォルタ®治療を受ける患者さんの 1 (週) 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7

1サイクル

2サイクル

(次コース)

:ジフォルタ

®

投与日

(9)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 監修:国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 病棟医長 丸山  大 先生 歯科 医長      上野 尚雄 先生 末 梢 性 T 細 胞 リ ン パ 腫 に つ い て ジ フ ォ ル タ に よ る 治 療 ® 口 内 炎 の 対 策 日 常 生 活 の 注 意 治 療 中 の 支 援

 本剤による副作用を軽減するため、以下のように葉酸及びビタミンB

12

を投与してください。

●葉酸

本剤初回投与日の10日以上前から、葉酸として1日1回1.0~1.25mgを連日経口投与してください。

本剤の投与終了日から30日後までは葉酸の投与を継続してください。

●ビタミンB

12

本剤初回投与日の10日以上前から、ビタミンB

12

として1回1mgを8~10週ごとに筋肉内投与してくださ

い。本剤投与中は、投与を継続してください。

3.2 葉酸及びビタミンB

12

の併用投与

ジフォルタ

®

注射液20mgの投与スケジュール

治療

葉酸の服用(毎日)

ビタミンB

12

の注射(8~10週ごとに1回)

治療開始の

10日以上前

治療終了後

30日間

PDもしくは

 忍容不能な副作用の

 発生まで継続

併用注意(併用に注意すること)

3.3 相互作用

薬剤名等

臨床症状・措置方法

機序・危険因子

プロベネシド

機序は不明である。

(【薬物動態】の項参照)

本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、併用を避

け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が必要

な場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態

を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。

 本剤の投与を受ける患者さん又はその家族に対しては、本剤の効果とともに発現の可能性のある副作用、

及びその対策等について十分にご説明いただき、同意を得てから投与を開始してください。

 患者さん又はその家族に本剤について理解していただくために患者用冊子を用意しておりますので、ご活用

ください。

●ジフォルタ

®

治療を受ける患者さんの日々日記

●ジフォルタ

®

による治療を始められる患者さんへ(説明用資材)

患者又はその家族への説明・同意の取得

4

注意を要する副作用とその対策

5

注意を要する副作用を下記に示します。

発現状況及び発現時期、予防・早期発見・対応のポイントについては、各ページをご参照ください。

5.1 粘膜炎(口内炎等)

5.2 骨髄抑制

5.3 重度の皮膚障害

5.4 感染症

5.5 腫瘍崩壊症候群

5.6 間質性肺疾患

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

プロベネシドとの併用注意についてはP26「6 Q&A Q2」の項参照

日 々 日 記

[     サ イク ル 目 ] 監修:国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 病棟医長 丸山  大 先生 歯科 医長      上野 尚雄 先生 この冊子は、ジフォルタ®治療に関する説明や、患者さんが日々の生活で注意が必要なことなどを記載しています。 医療関係者の方々が患者さんと一緒に確認していただきたいことや、患者さんへのコメントを記入する欄も ございます。是非、適正なジフォルタ®治療の継続や患者さんとのコミュニケーションにお役立てください。 医 療 関 係 者 の 皆 様 へ ご 協 力 の お 願 い ジフォルタ®治療を受ける患者さんの 1 (週) 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7

1サイクル

2サイクル

(次コース)

:ジフォルタ

®

投与日

(10)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

 本剤投与により粘膜炎(口内炎、歯肉炎、亀頭包皮炎、肛門の炎症、上気道の炎症、鼻の炎症等)があらわれる

ことがあります。本剤投与による粘膜炎のうち、口内炎の発現率が高く、口内炎については特に注意が必要です。

 本剤投与後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の休薬又は投与中止等、適切な処置を

行ってください。

5.1 粘膜炎(口内炎等)

 国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)において、口内炎84.0%(21/25例)、歯肉炎12.0%(3/25例)、

亀頭包皮炎4.0%(1/25例)、肛門の炎症4.0%(1/25例)、上気道の炎症4.0%(1/25例)及び鼻の炎症4.0%

(1/25例)等の粘膜炎が認められ、Grade 3

注)

以上の粘膜炎は口内炎20.0%(5/25例)でした。

 海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)において、口内炎66.7%(74/111例)、粘膜の炎症

9.0%(10/111例)、咽頭の炎症3.6%(4/111例)、食道炎1.8%(2/111例)、胃炎1.8%(2/111例)、亀頭包

皮炎0.9%(1/111例)、肛門の炎症0.9%(1/111例)、口腔粘膜紅斑0.9%(1/111例)及び咽頭炎0.9%

(1/111例)等の粘膜炎が認められました。Grade 3

注)

以上の粘膜炎は、口内炎19.8%(22/111例)、粘膜の

炎症2.7%(3/111例)、食道炎1.8%(2/111例)及び咽頭の炎症0.9%(1/111例)でした。

注) NCI-CTCAE v3.0に準ずる

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における粘膜炎の発現状況

海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)における粘膜炎の発現状況

口内炎

歯肉炎

鼻の炎症

上気道の炎症

肛門の炎症

亀頭包皮炎

5(20.0)

0

0

0

0

0

21(84.0)

3(12.0)

1(4.0)

1(4.0)

1(4.0)

1(4.0)

Grade 3以上

副作用

安全性解析対象集団(n=25)

全Grade合計

n(%)

n(%)

1)発現状況(副作用)

MedDRA ver. 18.1に基づく

口内炎

粘膜の炎症

咽頭の炎症

食道炎

胃炎

亀頭包皮炎

肛門の炎症

口腔粘膜紅斑

咽頭炎

22(19.8)

3(2.7)

1(0.9)

2(1.8)

0

0

0

0

0

74(66.7)

10(9.0)

4(3.6)

2(1.8)

2(1.8)

1(0.9)

1(0.9)

1(0.9)

1(0.9)

Grade 3以上

副作用

安全性解析対象集団(n=111)

全Grade合計

n(%)

n(%)

MedDRA ver. 11.0に基づく

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における粘膜炎の時期別発現状況

2)発現時期

口内炎    

歯肉炎   

鼻の炎症 

上気道の炎症 

肛門の炎症 

亀頭包皮炎

発現例数(うちGrade 3以上の例数) 発現時期区分が異なる場合は重複集計 同一患者で異なる事象を発現した場合は重複集計

発現日

発現例数

(例)

25

20

15

10

5

0

(日)

1~49

50~98

99~147

148~196

197~

21(5)

1

8

8

3

1

1

1

1

1

1

1

4

(11)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

 本剤投与により粘膜炎(口内炎、歯肉炎、亀頭包皮炎、肛門の炎症、上気道の炎症、鼻の炎症等)があらわれる

ことがあります。本剤投与による粘膜炎のうち、口内炎の発現率が高く、口内炎については特に注意が必要です。

 本剤投与後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の休薬又は投与中止等、適切な処置を

行ってください。

5.1 粘膜炎(口内炎等)

 国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)において、口内炎84.0%(21/25例)、歯肉炎12.0%(3/25例)、

亀頭包皮炎4.0%(1/25例)、肛門の炎症4.0%(1/25例)、上気道の炎症4.0%(1/25例)及び鼻の炎症4.0%

(1/25例)等の粘膜炎が認められ、Grade 3

注)

以上の粘膜炎は口内炎20.0%(5/25例)でした。

 海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)において、口内炎66.7%(74/111例)、粘膜の炎症

9.0%(10/111例)、咽頭の炎症3.6%(4/111例)、食道炎1.8%(2/111例)、胃炎1.8%(2/111例)、亀頭包

皮炎0.9%(1/111例)、肛門の炎症0.9%(1/111例)、口腔粘膜紅斑0.9%(1/111例)及び咽頭炎0.9%

(1/111例)等の粘膜炎が認められました。Grade 3

注)

以上の粘膜炎は、口内炎19.8%(22/111例)、粘膜の

炎症2.7%(3/111例)、食道炎1.8%(2/111例)及び咽頭の炎症0.9%(1/111例)でした。

注) NCI-CTCAE v3.0に準ずる

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における粘膜炎の発現状況

海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)における粘膜炎の発現状況

口内炎

歯肉炎

鼻の炎症

上気道の炎症

肛門の炎症

亀頭包皮炎

5(20.0)

0

0

0

0

0

21(84.0)

3(12.0)

1(4.0)

1(4.0)

1(4.0)

1(4.0)

Grade 3以上

副作用

安全性解析対象集団(n=25)

全Grade合計

n(%)

n(%)

1)発現状況(副作用)

MedDRA ver. 18.1に基づく

口内炎

粘膜の炎症

咽頭の炎症

食道炎

胃炎

亀頭包皮炎

肛門の炎症

口腔粘膜紅斑

咽頭炎

22(19.8)

3(2.7)

1(0.9)

2(1.8)

0

0

0

0

0

74(66.7)

10(9.0)

4(3.6)

2(1.8)

2(1.8)

1(0.9)

1(0.9)

1(0.9)

1(0.9)

Grade 3以上

副作用

安全性解析対象集団(n=111)

全Grade合計

n(%)

n(%)

MedDRA ver. 11.0に基づく

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における粘膜炎の時期別発現状況

2)発現時期

口内炎    

歯肉炎   

鼻の炎症 

上気道の炎症 

肛門の炎症 

亀頭包皮炎

発現例数(うちGrade 3以上の例数) 発現時期区分が異なる場合は重複集計 同一患者で異なる事象を発現した場合は重複集計

発現日

発現例数

(例)

25

20

15

10

5

0

(日)

1~49

50~98

99~147

148~196

197~

21(5)

1

8

8

3

1

1

1

1

1

1

1

4

(12)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

[参考] 国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における口内炎に関連する併用薬及び併用療法

対象例数

使用目的別例数

 有害事象処置

  アズノール

  アズレンスルホン酸ナトリウム水和物含有含嗽剤

  局所麻酔剤

  ステロイド口腔用軟膏

  オピオイド鎮痛剤

  グリセリン

  解熱鎮痛消炎剤

  レーザー照射

  白色ワセリン

  その他

 予防的処置

  クライオセラピー

注)

  アズレンスルホン酸ナトリウム水和物含有含嗽剤

  プラーク、歯石等の除去

  市販の口腔ケア用品(洗口液、口腔保湿剤等)

  グリセリン

  アズノール

  白色ワセリン

  局所麻酔剤

  ステロイド口腔用軟膏

  齲蝕充填処置

  その他

  

25

18

11

10

9

8

4

4

3

1

1

4

25

25

14

13

11

7

5

5

4

2

1

2

22

15

9

7

8

5

4

2

3

1

1

3

22

22

11

10

11

5

4

5

4

2

1

2

3

3

2

3

1

3

0

2

0

0

0

1

3

3

3

3

0

2

1

0

0

0

0

0

第Ⅱ相

n

合計(第Ⅰ相+第Ⅱ相)

n

第Ⅰ相

n

本剤による粘膜炎を軽減するため、本ガイドP7を参照し、葉酸及びビタミンB

12

を投与してください。

投与開始前までに、歯科(がん診療連携登録歯科医等)を受診し、口腔内のチェック・清掃を受けるよう患者

さんに指導してください。

発症予防のため、粘膜を清潔に保つよう患者さんに指導してください。

口内炎の予防や重症化の回避のため、ブラッシング等の物理的清掃や含嗽剤を用いた化学的清掃による

口腔内のケアを患者さんに指導してください。

口腔内の状態の観察・評価、患者さんの自覚症状の聞き取りを定期的に実施してください。

口腔内の違和感・接触痛・出血・冷温水痛、粘膜の発赤、嚥下障害、味覚障害等の口内炎の初期の症状が認め

られた場合、すみやかに主治医へ連絡するよう、患者さんに指導してください。

粘膜炎が認められた場合には、添付文書の<用法・用量に関連する使用上の注意>及び本ガイドP5又はP6

を参照し、本剤の休薬、減量又は投与中止等、適切な処置を行ってください。

3)予防・早期発見・対応のポイント

海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)における粘膜炎の時期別発現状況

口内炎   

粘膜の炎症 

咽頭の炎症  

食道炎 

胃炎

亀頭包皮炎 

肛門の炎症 

口腔粘膜紅斑 

咽頭炎  

発現例数(うちGrade 3以上の例数) 発現時期区分が異なる場合は重複集計 同一患者で異なる事象を発現した場合は重複集計

発現例数

(例)

100

80

60

40

20

0

7(3)

64

(17)

31

(4)

2

9(2)

9(2)

1

1

10

3(1)

2(2)

1

2

1

1

1

1

2

 国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)において、口内炎の予防または治療として実施された内容を下記に

示しました。口内炎の予防および治療にお役立てください。

注)クライオセラピー

薬剤投与前(注射開始5分前)から氷片を口に含み口腔内を冷却する方法です。冷却により口腔内の血管が

収縮し、血流が一時的に減少することで、口腔粘膜への薬剤の移行を抑えます。

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)では、本剤投与開始前から投与後30分程度、全例で実施されました。

発現日

(日)

1~49

50~98

99~147

148~196

197~

(13)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

[参考] 国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における口内炎に関連する併用薬及び併用療法

対象例数

使用目的別例数

 有害事象処置

  アズノール

  アズレンスルホン酸ナトリウム水和物含有含嗽剤

  局所麻酔剤

  ステロイド口腔用軟膏

  オピオイド鎮痛剤

  グリセリン

  解熱鎮痛消炎剤

  レーザー照射

  白色ワセリン

  その他

 予防的処置

  クライオセラピー

注)

  アズレンスルホン酸ナトリウム水和物含有含嗽剤

  プラーク、歯石等の除去

  市販の口腔ケア用品(洗口液、口腔保湿剤等)

  グリセリン

  アズノール

  白色ワセリン

  局所麻酔剤

  ステロイド口腔用軟膏

  齲蝕充填処置

  その他

  

25

18

11

10

9

8

4

4

3

1

1

4

25

25

14

13

11

7

5

5

4

2

1

2

22

15

9

7

8

5

4

2

3

1

1

3

22

22

11

10

11

5

4

5

4

2

1

2

3

3

2

3

1

3

0

2

0

0

0

1

3

3

3

3

0

2

1

0

0

0

0

0

第Ⅱ相

n

合計(第Ⅰ相+第Ⅱ相)

n

第Ⅰ相

n

本剤による粘膜炎を軽減するため、本ガイドP7を参照し、葉酸及びビタミンB

12

を投与してください。

投与開始前までに、歯科(がん診療連携登録歯科医等)を受診し、口腔内のチェック・清掃を受けるよう患者

さんに指導してください。

発症予防のため、粘膜を清潔に保つよう患者さんに指導してください。

口内炎の予防や重症化の回避のため、ブラッシング等の物理的清掃や含嗽剤を用いた化学的清掃による

口腔内のケアを患者さんに指導してください。

口腔内の状態の観察・評価、患者さんの自覚症状の聞き取りを定期的に実施してください。

口腔内の違和感・接触痛・出血・冷温水痛、粘膜の発赤、嚥下障害、味覚障害等の口内炎の初期の症状が認め

られた場合、すみやかに主治医へ連絡するよう、患者さんに指導してください。

粘膜炎が認められた場合には、添付文書の<用法・用量に関連する使用上の注意>及び本ガイドP5又はP6

を参照し、本剤の休薬、減量又は投与中止等、適切な処置を行ってください。

3)予防・早期発見・対応のポイント

海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)における粘膜炎の時期別発現状況

口内炎   

粘膜の炎症 

咽頭の炎症  

食道炎 

胃炎

亀頭包皮炎 

肛門の炎症 

口腔粘膜紅斑 

咽頭炎  

発現例数(うちGrade 3以上の例数) 発現時期区分が異なる場合は重複集計 同一患者で異なる事象を発現した場合は重複集計

発現例数

(例)

100

80

60

40

20

0

7(3)

64

(17)

31

(4)

2

9(2)

9(2)

1

1

10

3(1)

2(2)

1

2

1

1

1

1

2

 国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)において、口内炎の予防または治療として実施された内容を下記に

示しました。口内炎の予防および治療にお役立てください。

注)クライオセラピー

薬剤投与前(注射開始5分前)から氷片を口に含み口腔内を冷却する方法です。冷却により口腔内の血管が

収縮し、血流が一時的に減少することで、口腔粘膜への薬剤の移行を抑えます。

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)では、本剤投与開始前から投与後30分程度、全例で実施されました。

発現日

(日)

1~49

50~98

99~147

148~196

197~

(14)

患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q& 患者選択 に お け る 注意点 投与 に お け る 注意点 患者又 は そ の 家族 へ の 説明 ・ 同意 の 取得 注意 を 要 す る 副作用 と そ の 対策 粘膜炎 骨髄抑制 重度 の 皮膚障害 感染症 腫瘍崩壊症候群 間質性肺疾患 Q&

 本剤投与により骨髄抑制(血小板減少症、貧血、リンパ球減少症、好中球減少症等)があらわれることがあり

ます。

 本剤投与による骨髄抑制の発現率は高く、本剤投与との因果関係が否定できない重篤な骨髄抑制が認めら

れていること等から、骨髄抑制については注意が必要です。

 本剤投与にあたっては、定期的に血液検査を行う等、患者さんの状態を注意して観察し、異常が認められた

場合には、本ガイドP5又はP6を参照し、本剤の休薬、減量又は投与中止等、適切な処置を行ってください。

5.2 骨髄抑制

 国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)において、血小板減少症64.0%(16/25例)、貧血(ヘモグロビン

減少を含む)60.0%(15/25例)、リンパ球減少症52.0%(13/25例)及び好中球減少症44.0%(11/25例)等の

骨髄抑制が認められました。

 海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)において、血小板減少症39.6%(44/111例)、貧血

(ヘモグロビン減少を含む)32.4%(36/111例)及び好中球減少症24.3%(27/111例)等の骨髄抑制が認

められました。

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における骨髄抑制の発現状況

海外第Ⅱ相臨床試験(PROPEL試験:PDX-008試験)における骨髄抑制の発現状況

1)発現状況(副作用)

MedDRA ver. 18.1に基づく

血小板減少症(血小板数減少を含む)

貧血(ヘモグロビン減少を含む)

白血球減少症(白血球数減少を含む)

リンパ球減少症(リンパ球数減少を含む)

好中球減少症(好中球数減少を含む)

発熱性好中球減少症

10(40.0)

5(20.0)

7(28.0)

12(48.0)

6(24.0)

2(8.0)

16(64.0)

15(60.0)

11(44.0)

13(52.0)

11(44.0)

2(8.0)

Grade 3以上

安全性解析対象集団(n=25)

全Grade合計

n(%)

n(%)

副作用

MedDRA ver. 11.0に基づく

血小板減少症(血小板数減少を含む)

貧血(ヘモグロビン減少を含む)

白血球減少症(白血球数減少を含む)

リンパ球減少症

好中球減少症(好中球数減少を含む)

発熱性好中球減少症

汎血球減少症

35(31.5)

17(15.3)

8(7.2)

1(0.9)

24(21.6)

4(3.6)

2(1.8)

44(39.6)

36(32.4)

12(10.8)

2(1.8)

27(24.3)

4(3.6)

2(8.0)

Grade 3以上

安全性解析対象集団(n=111)

全Grade合計

n(%)

n(%)

副作用

国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(PDX-JP1試験)における骨髄抑制の時期別発現状況

2)発現時期

血小板減少症(血小板数減少を含む) 

貧血(ヘモグロビン減少を含む)

白血球減少症(白血球数減少を含む) 

リンパ球減少症(リンパ球数減少を含む)

好中球減少症(好中球数減少を含む) 

発熱性好中球減少症

発現例数(うちGrade 3以上の例数) 発現時期区分が異なる場合は重複集計 同一患者で異なる事象を発現した場合は重複集計

発現例数

(例)

60

50

40

30

20

10

0

7(4)

10(5)

9(9)

13(3)

4

14(7)

1

2(2)

2(1)

2(1)

2

3(2)

3(1)

2

3

3(1)

3(3)

4(2)

1(1)

4(1)

1(1)

1(1)

1(1)

1

発現日

(日)

1~49

50~98

99~147

148~196

197~

参照

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