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カイコの食草選択性因子に関する研究 I : 葉の糖質について

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昭 和46年11月(1971) 一 1一

研 究 報 文

カ イ コの 食 草 選 択 性 因 子 に 関 す る研 究1注1)

一 葉 の 糖 質 に つ い て 一

子:

Studies

on the

determinants

in the

leaves

fed

exclusively

by

the

silkwom,

Bombyx

Mori

L.

—On carbohydrate composition of the plants—

Keiko Uekita,

Y6ko Ariga

Kazuko Ishida,

Kyoko Nimura

1.緒 一 般 に 草 食 性 昆 虫 は,摂 食 す る食 草 の種 に 対 し,か な りの 選 択 性 を 示 す の が 普 通 で あ る。 衆 知 の 通 り,カ イ コは ク ワを ほ とん ど唯 一 の 食 草 と して 飼 育 され て きて お り,こ の カイ コの 寄 主 選 択 性 の 解 明 は 昆 虫 学 的,栄 養 学 的 に 興 味 あ る問 題 で あ る ば か りで な く,産 業 と して の養 蚕 業 に 新 た な る展 開 の い と ぐち を 与 え る意 義 深 い 研 究 と 考 え られ る 。 筆 者 ら は, カイ コの食 性 に 関 係 す る因 子 の うち 葉 の成 分 に つ い て 食 草 と な る 植 物 の 特 異 性 を 追 求 す る第 一 歩 と して,多 種 類 の植 物 の 糖 質 に つ い て研 究 を 行 った 。 カイ コの 摂 食 性 に つ い て は 従 来 数 多 くの 研 究 が 行 な 1} 2)3) わ れ て お り,吉 田,福 田 らは,凍 霜 や 害 虫 に よ る生 ク ワ *本 学 生 物 化 学 研 究 室 **本 学45年 度 卒 業 生 注1)一 部 の結 果 を 山 田 弘 生 ・田 中 正 三 ら との 協 同研 究 と して 昭 和45年 度 日本 蚕 糸学 会 関 西 支 部 大 会 に て 発 表 済 o山 田弘 生 ・有 賀 洋 子 ・石 田 和 子 ・二 村 京 子 ・加藤 勝 ・田 中 正 三 家 蚕 の 食 草選 択 の し くみ (皿)31種 の植 物 に つ い て の検 討 (京 大,京 女 大 生 化) 4)5) 葉 不 足 に 際 して の緊 急 用 飼 料 の 作 成 か ら,伊 藤 らは, 6) 栄 養 学 的 立 場 か ら,ま た,浜 村 ら は,カ イ コ の 摂 食 機 構 の 解 明 を 目 的 と し て,そ れ ぞ れ ワ ク葉 に 代 る 人 工 飼 料 の 作 成 に つ い て の 研 究 を 行 っ て い る 。 そ れ ら の 成 果 を 要 約 す る と,カ イ コは,ま ず,頭 部 に あ る 感 覚 器 官 に よ り食 物 の 存 在 を 感 知 す る 。 す な わ ち,実 際 上 の 摂 食 段 階 に 入 る 前 に カ イ コが 食 物 に 誘 引 さ れ る 段 階 が あ り,つ い で,食 物 の 噛 咬,膿 下 の過 程 が つ づ く。 そ し て,こ れ ら の 行 動 を ひ き お こ す 特 異 の 化 学 物 質 が ワ ク 葉 に 存 在 す る こ と が 予 測 さ れ,幼 虫 の 誘 引 物 質 と し て は β.γ・hexeno1と α.β一hexenalが まず 明 ら か に さ れ,citral,1inalol, Iinalyl acetate, terpenyl acetateな ど テ ル ペ ン類 も 活 性 を 示 す こ と が 判 明 した 。 ま た,噛 咬 物 質 に は β・sitstero1, inositol, isoquercit-rinが,嚥 下 物 質 はcelluloseや 第 ニ リ ン 酸 カ リな ど

が 有 効 で あ る こ と が わ か っ た 。 そ の 他 に,摂 食 を 刺 激 す る 物 質,摂 食 促 進 物 質 と し て,フ ラ ボ ノ イ ド色 素 で あ るmovin, chlorogenic adid, ascorbic acidが 単 離 され,そ の 有 効 な こ と が 証 明 さ れ て い る 。

こ れ ら の ク ワ 葉 か ら 単 離 され て カ イ コ の 摂 食 行 動 と 関 係 が あ る と さ れ た 物 質 は,い ず れ も 主 要 栄 養 素 と は 考 え に く く,か つ 植 物 葉 に 普 遍 的 に 分 布 し て い る 物 質 で あ る 。 葉 の タ ン パ ク質,糖 質,脂 質 な ど は 当 然 昆 虫

(2)

2

-の主要栄養素として利用され,これに関する研究も多 くなされてきているが,植物の種によるこれらの成分 の特異性や,これとカイコの摂食性や栄養との関係に 関する詳細な研究はほとんどなされていない。筆者ら は,三十数種の植物について,カイコの摂食の有無を 検討すると共に,葉に含有されている水溶性糖質の糖 類,含量をしらベ,その聞の関連性を追跡した。 11. 実 験 II-I.摂食テスト 1) 試 料 食物学会誌・第26号 カイコの摂食テストに用いた植物は,京都大学理学 部植物園に栽培されているものであり,京都大学理学 部植物学教室のナノレハシ氏の指導の下に採取した。 採取時期は,昭和45年 7月下旬から 8月上旬で,採 取はすべて午後4時ごろに行った。植物種は次の31種 である。 {クワ,イチジク,オオイタピ,カナムグ クワ科{ラ,カヂノキ,クワクサ,コウゾ,ハリ (グワ,ヤマグワ {アキノノゲシ,アレチノギク,コンギク,

l

セイタカアワ夕、、チソウ,ダンドボロギク, キ ク 科 {

i

ブタクサ,セイヨウタンポポ,ヨメナ,

l

ヨモギ 第1表 摂 食 テ ス ト a b 科 │ 品 種

i

ー も

- 1

-@----j-cv@

C V @ -│排フン数│排フン数│排フン数

i

排フン数

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排フン数│排フン数 ク ワ (con叫

I

100

I

100 100

I

100

I

100

I

100 イ チ ヂ ク 16 18

。 。

20 14 グ オ オ イ タ ピ

2 8

179 163 カ ナ ム グ ラ

。 。 。

56 52 ワ カ ヂ ノ キ 4 7 15 80 74 ク ワ ク サ 2 2

。 。

48 35 科 コ ウ ソ 15 19 13 15 80 94 ノ 、 リ ク、、 ワ 28 6 62 65 ヤ ー'< 、、ク ワ 148 121 39 80 78 ア キ ノ ノ ゲ シ 37 48 18 32 100 76 ア レ チ ノ ギ ク 3

。 。 。

5

コ ン ギ ク 31 7

。 。

75 62 セイタカアワダチソウ 2 2

。 。 。 。

ク ダンドボロギク 7 2 44 13 113 104 セイヨウタンポポ 28 65

。 。

23 16 科 フ タ ク サ

2

。 。

1 1 ヨ メ ナ 2

。 。 。

1

ヨ モ ギ 3 3

。 。 。 。

ア カ ソ 2 2

。 。

50 63 ア キ -ー レ 8 3

。 。

59 70 ア ジ サ イ 3 3

。 。 。 。

そ イ タ ド

。 。 。 。

57 41 ;:r:. ノ キ

。 。 。 。

89 126 カ キ

。 。 。 。

46 37 の ク ス ノ キ

2

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ク ス

3

。 。

67 48 他 ク ヌ ギ 4

。 。 。

2 2 、 ン ノ、 L

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ト チ ノ キ

。 。 。 。 。 。

ビ ワ

。 。 。 。

18 18 ヤ ブ ガ ラ シ 4 2

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1

1

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1

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7

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)

ニ レ 科 { ア キ ニ レ , エ ノ キ そ の 他 lアカソ,アジサイ,イタドリ,カキ,ク

1

1

科より(スノキ,クズ,クヌギ,シンジュ, トチ 1種づっ

l

ノキ,ビワ,ヤブカAラシ 2) 方 法 @生葉の摂食テスト 径6cmのシャーレに円型口紙をひき上に生葉を 入れ,フ化直後のカイコ10頭を掃立てる。 ⑥乾燥粉末にした葉の摂食テスト pH 6. 4のリン酸緩衝液 10ml,ストレプトマイシ ン0.1%,寒天0.3gを混合し,加熱溶解後試験 しようとする植物の葉の乾燥粉末0.5gとセル ローズ粉末0.5gを加えてよく混合し,径 3cm のシャーレに流して固めたものにフ化直後のカ イコ10頭を掃立てる。 @乾燥葉の粉末とクワ葉の粉末の混合飼料の摂食 テスト ⑥と同じ配合を用い,セルローズ粉末の代りに クワ葉粉末0.5gを混合したものを径 3但 の シ ャーレに流して固めた後,フ化直後のカイコ10 頭を掃立てる。 @⑥①の飼料で飼育したカイコが280 C24時間中 に排、准する糞の数を数えて,摂食状況の判定を 行った。なお,いづれの場合もワク葉のみを用 第2表 - 3ー 写真1 人工飼料の摂食テスト法 いたものを対照試験とし,この結果と比較した。 3) 結 果 摂食テストの結果は第1表に示す通りであり, クワ葉の対照を 100として数値の比較をした。 以上の結果から試験に供した植物をみるとつぎの三 群に別けることができる。 A 群 B 群 C 群 カイコが食べる植物 そのもののみではカイコは『 食べないがクワ葉と混じた│ 阻害物質を含むと思わ 実験から摂食阻害物質を含│ れる植物 まないと思われる植物 l ク ワ 科 クワ,ヤマグワ, ノ、リグ?ワ ' ' ク ゾキヂ ウ ノ チ コヂイ 'カ' ラ'ビ グ サ タ ムクイ ナワオ カ ク オ キ ク 科 セイヨウタンポポ アキノノゲシ ダンドボロギク コンギク ウ ソ ' チナ ' タ メ クワヨ ギ ア ' ノカサ チ タ ク ギ レ イ a タモ アセブヨ そ の 他 エノキ,アキニレ, アカソ,クズ、, イタドリ,カキ, ピワ キギキ ノヌノ スクチ ク ' ト ジ イラユ サガジ

J

ν

ゃ フ ン アヤシ 11-11.植物の葉の糖質のガスクロマトグラブイーによ る分析 1)試料に用いた植物種 分析に用いた植物は,前掲の第2表, A群のクワ, ヤマグワ,アキノノシゲ、ン,セイヨウタンポポ, B群のカナムグラ,クワクサ,コシギク,アキニ レ,イタドリ,

c

群のセイタカアワ夕、、チソウ,ブ タクサ,アジサイの12種である。 この分析に用いた植物の葉は,摂食テスト用の ものと同時期に採取し,直ちに生葉50gに対し, メタノール

1t

の割合で, メタノール浸漬した。 2)メタノール浸出液

(4)

食物学会誌・第

2

6

、 ‘ JAn ノ ロ t 司 ペ 吋 可 4 6 斗 司 q H b 対 句 。

.

.

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4

ー 生葉のメタノール抽出液をェバポレーターで40ml 位までに濃縮した後, クロロホルムと水を各々 200ml加え,分液口斗でよく振温し,水層とクロ ロホルム層に分ける。糖類は水層に溶解している から,水層を活性炭で脱色し,下記の方法で調製 したカラム Iに通じ,これと樹脂を蒸溜水で洗漉 した洗液を合わせてカラム IIに通す。このように して中性糖のみを含む水溶液をつくり減圧濃縮し たのち,ガスクロマトグラフィーによって分析し ワ ク Fig. 1 40 10 20 30 一一→Rみdω札私:...t(相九} 。 司 £ も 弘 司 刻 、 q H b N O 時 三 ] た。 カラム Iの調製法 200mlの AmberliteIR 120Bを蒸溜水ととも に径 4佃 長 さ 40佃の硝子製カラムにつめ, 1

t

の 2N-NaOHを通し,っし、し、で蒸溜水で洗液が中性 になるまで洗糠したのち, 1 tの 2N-Hclをゆっ くり通し,さらに,蒸溜水で中性になるまで洗う。 カラム IIの調製法 100mlの AmberliteCG 4Bをカラム Iと同様 の硝子カラムにつめ, 28%アンモニア水 80mlを 通したのち,蒸溜水で洗液が中性になるまで洗 う。 、 、 4 ク ロ 1 づ へ えられたものとの保持時間の比較と各ピークの面 積比からの葉の中性糖の組成を求め,その結果を 第3表に示す。 アジサイ アキニレ Fig. 2 Fig. 3 10 3t 斗 3 N -t g 叫 。 常 凸 3)中性糖の TMS化 このようにしてえられた中性糖は, Sweeleyら の方法により TMS誘導体にしてガスクロマトグ ラフィー (G.L.C.) にかけた。すなわち,糖とし て約20時の中性糖を共栓試験管に採り, 1ml無水 ピリジンを加えて完全に溶解させ,ヘキサメチル ジシラザン (HMDS) 0.2ml とトリメチルクロル シラン (TMCS)0.1mlを加え,約 30秒激しく振 温したのち, 75...850Cで 2........3分間加熱し放冷静 置し,上澄液を G.L.C の試料とした。 4)糖のガスクロマトグラフィー 筆者らが糖の分析に用いた G.L.C装置および, 実施の諸条件は下記の通りである。 G.L.C 装 置 ; 島津 GC-4APT

3mmx2mのステンレス銅製 He ガス 以上の実験より,分析に供した植物の葉には中性糖 として,ショ糖,グルコース,フルクトースおよび糖 アルコールのイノシトーノレが広く分布しているが,カ イコが摂食するクワ,ヤマグワにおいてはショ糖が総 中性糖の48...74%の大量を占め,このほか,グ、ノレコー ス,フルクトースが10%以上,イノシトールが 2.5... 7.5%含まれている。 しかし, 同じ A群に属するキク 科のセイヨウタンポポ,アキノノゲシはショ糖の含量 は極めて少く,グルコースが39...43%も含まれており, 果 結

1

1

1

.

5 % SE 30 on shimalite W 125...2300C 40Cjmin 40ml/min 1.1kgjcm2 カラム 移動相 充填剤 分析温度 流速 ガス圧 5)クロマトグラムとその整理 得られたクロマトグラムの例を示すと Fig1...3 のようである。数種の中性糖の純品について同一 条件でのクロマトグラムをつくり,これと葉から

(5)

昭和46

11

(1971) ー 5ー 第3表 植物の葉の中性糖の組成(%)

ι

7

1

1

1

2

ス フラoクrトスIカaラク マンニ キシリ トール イノシ 不ポ備明ッ の マンノース トース コース トール ソノレピ トール ス ト トール │ 2 6 8 4 8 5 │ 2. 7 1 (個) A ヤ マ グ ワ 4. 2 14. 0 I 74. 0 I - 7.5 1 群 セイヨウタンポポ

+

13. 0 2. 7 アキノノゲシ 18.2 43.0 I

+

I - 25.6 6.6 1 ア キ ニ レ 2.8 13.0 2""'3 B カナムグラ 0.5 3.5 8. 1 56.1 I

+

22.6 10 イ タ ド リ 一 11.0 37. 5 2. 0 一 42.2 7.0 群 コ ン ギ ク

+

1.0 60.3 9. 1 18.4 4 ク ワ ク サ 5.9 2.5 I 15.0 43.0 4.6 2""'3 C セイタカアワダチソウ

+

ア ジ サ イ 12.6 群 ブ タ ク サ 3.5 また,マンニトールorソルピトールが25"-'34%も含ま れている。阻害物質は含んでいないと思われるアキニ レ,カナムグラ,コンギク,クワクサと被摂食植物と の聞に中性糖の組成,含量も著るしい差異は認められ ない。ただ,イタドリはショ糖含量が非常に少く,グ ルコースを37%も含んでいるが,糖アルコールを42.2 %も含んでいるのが特徴である。イノシトールは,阻 害物質を含んでいると思われるサジサイにも含有され ている。 IV. 結 論 カイコの寄生選択性は,同一種の植物でも,その生 長時期,葉位,生育場所などにより,かなり差がみら れる。例えば,カナムグラは8月のものは食したのに 反し, 10月のものは食べず,ハリグワ,ヤマグワ,セ イヨウタンポポにおいて, 8月のものと10月のものと では摂食量に著るしい差が認められた。

o

.

5 著者らの実験では,これらの複雑さをさけるために, 葉の採取時,採取場所を一定にし,その乾燥葉の粉末 を寒天ゲ‘ルに練り込むとし、う方法を用いたが,前述の ように少くとも著者らが試料に選んだ植物においては, カイコが摂食するか否かにかかわらず,生葉の中性糖 の組成には著るしい差は認められず,糖アルコールの イノシトールはどの葉にも含有されていることが判明 した。 また,ショ糖含量の低いものに限って糖アルコール のマンニトール,ソルビトールの含量がきわめて多く なることが認められた。かつて,伊藤は糖類のカイコ 10.4 18.9

+

~ 16.1 18.9 7 18.8 32.8 35. 6 12. 1 24. 0 9.0 第 4表 糖の栄養価

i

晴好性│ 化 合 物 名 高 い 強 1

2

1

F

E

K

フノレクト一人 中 │マルトース Dーグルコース, Dーマンノース 弱 │ラクトース,セロピオース トレハロース,メリピオース ソルピトーノレ, メレジロース

I

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ーガラクトース,イノシトール 中程度

l l

~~ I Dーキシロース,マンニトール

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~ーアラピノース,

L

ーラムノース 中 I Lーソルボース 低 い αーメチルグルコシド

l

l

Dーリボース,ダルシトール 弱

αーメチノレマンノシド の栄養について,その日善好性と比較して第

4

表にまと めた結果を報告している。 また,石川,平尾らがカイコの味覚機構と食性に関 連して小!顧の選択機構を決定する重要な要素は化学物 質であり栄養素であるショ糖などの糖質は摂食刺激物 質として重要であり,これらと忌避物質の相対的含量 が選択性を大きく支配していると報じている。 筆者らの結果も石川らの説の一部を支配するもので, 葉の中性糖の種類と含量とのみをもってカイコの食草 選択性を解明することは不可能であり,これらの物質 がカイコにとって好個の栄養素であっても,体内にと り込む以前の段階において他の因子によって被摂食性 が決定されることが明らかになった。この決定を左右

(6)

- 6

ー するものが石川のいう忌避物質であるか,あるいは誘 引物質であるかは,それらの物質の化学性の解明とと もに今後の研究にまたなければならない。 本実験に際し,終始御指導を賜わった田中正三教授, 山田弘生博士,並びに,試料植物の摂取にあたり御協 力下さった京都大学理学部植物学教室のナノレハシ博士 に深く感謝致します。 参 考 文 献 1)吉田,松岡,木村;蚕試報告 15543~86 (1960) 2)福田,須藤,樋口;日蚕雑 291~3 (1960)

3) T.Fukuda, Y.Higuchi M.Sudo,

Xllntern K

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食物学会誌・第26号

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4)伊藤智夫,田中元三;日蚕雑 29191-196 (1960) 5) T. Ito Proc, ]

a

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.

A

c

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.

36 287,...,_90 (1960) 6) Y. Hamamura,

Naure

, 183 1746-7 (1959) 7) C. C. Sweeley, R. Bentley, M. Makita, W. W. Wells;j.

Am

Chem S

o

c

, 85 2497~2507 (1963) 8) Y.E. Lee, C. E. Ballou;j.

C

h

r

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t

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.

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C

h

r

o

m

a

t

o

g

.

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参照

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