NII-Electronic Library Service 【論
’
文】 UDO :624.
953 :624.
042.
7 :620.
1 日 本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第 367号・
昭 和 61 年9月金 属 製
サ
イ
ロの
座 屈
後
の
振 動
特
性
と
そ
の
解 析
正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員 三・
幣
見 坐 地
一
北 川 .
柴
田
耕
正*人
* *博
榊_
* * ** 1.
序 論 わ が国の よ うに,
地 震 国で あ り な が ら大量の穀物を輸 入 に依 存し ている国で は, そ れ ら を安全に貯蔵す る た め のサイロが必 要であ る。
サ イロの地 震 時の動 的 挙 動 をつ か む た めのOne
Step
と して基 本 的な振 動 特 性 を知る こ と は大切 で あ る。
ト
既 存の金 属 製サイロで は さま ざま な原 因 (例えば、
不 等 沈 下、
温度応力, 地震力等 )によ り, 局部的に座屈 を 生じ るこ と が少な か らずあ る が, わ れ わ れ は座 屈 前のサ イロに対して、
あ る規模の地震力が作用 し た 場合の座屈 後の 耐 震 能 力を知ること が重要であると考えた。
サ イロの動 的 応 答解析を行う た めには, まずその振 動 特性を十 分 把 握す る必 要 が ある。
そこで本 論は金 属 製 サ イロの模型を用い て, 座 屈後を中 心と し た静 加 力実 験を 行い, 得られ た復 元 力 特 性か ら等 価 線 型 化の手 法 を 用い て,
そ の振 動 特 性を求め たもの であ る。
解 析手 法と して は望月利男, 北川 ら 1)−
4 )が すで に骨曲 線が滑らか に変化 する系に対し て, 提 示し たよ うに実 験 か ら得たカー
変 位 関 係に平 均 法 を適 用して,
その囲む面 積か ら減 衰 定 数を, 各ルー
プの頂 点を結んだ骨曲 線お よ び和曲線 (履歴曲線の加力線と減力線との和 }か ら剛性 (固有振動 数 )を算出す る もの であ る が,
そ れ を金属製 サ イロ の よ うに座屈に よっ て剛 性が急 激に変化 し, その 骨 曲 線に不 連 続が生 じ る場 合,
あ るいは,
骨曲線が 区間 別に関数化さ れ る場 合に拡 張 適 用 し た もので あ る。
鋼 製 塔の耐 震 実 験 と して は,
高圧ガ ス保安 協 会の報 告5 }が ある。 ま た柴田碧, 秋 山 宏 両 氏は薄肉500ton の 円 筒 容 器の耐 震 実 験b 〕を行い,
その耐震能 力につ い て報 告し て い る。
また薄 肉 円 筒 殻の座 屈に関する論 文は多々 見られ る が,
座屈 後を中心 と し た 振 動 特 性,
動 的 特 性η 昭 和58年お よ び59年 大 会 学 術 講 演 会におい て一
部 要約を発 表 済。
寧 日本 大 学 大学 院生 * * 日立 造 船エ ンジニ アリング株 式 会 社・
工修 t“ 日本 大 学 講師・
工博 # ii 日本 大 学 助 教授・
工博 〔昭 和61年 1 月30日原稿 受理 )・
SL9) お よ びそ の耐震 性 能]°) に関する もの は少な い。
2,
実 験 概 要.
2.1
試 験 体につ い て 実 験に用い た試 験体は鋼製,
黄銅製の 2 種類で全長/ 半 径 (L
/R
)が5,
2−
10.
8
程 度の薄 肉 円 筒シェ ル容 器 で あ る。 鋼 製容器は復元力特 性お よ びL
/R
と座屈荷重 との関 係 を 知る ために準 備し た試験 体であ り,
試 験 体 名R
,N
,B
,R2N
,B
,RsNiB
はLIR
がそれ ぞ れ,
10.
8,
7.
2, 5,
4で厚さがいずれも.
LOmm
で あ る。
な お,
こ れ ら の 鋼 製容器には粉体お よ び軸力は作用 さ せ ない。
ま た,
黄 鋼 製 容 器は軸 力比の違い,
粉 体 有 無によ る 違い, ま た,
両 者が作 用し た場 合の影 響 等 を知る た め に準備し た試 験 体である。
試 験 体 名1〜
7の 7体 (図一1
)はLIR
がい ず れ も5,
2,
厚さが 0,
5mm で ある。
試 験 体4, 5に つ いて はカー
変 位 関 係の履 歴 曲 線 をモ デル化し, 固 有 振 動 数,
減衰定数を算 出してい る が,
その精 度を検 討 する た め,一
部の試 験体に つ いて加 力実 験の途中で 自由 振 動 波 形の測定も行っ て いる。 な お,
試 験 体の詳しい諸 量お よ び 寸 法,
条 件につ いて は表一1,2
に載せてあ る。2.
2 実験 方 法 図一
1,2の よ うに試験体の 下 部を固 定し,
上 部 リブ(鉄 板の部分)の上 側に鉛 直な軸 力と な る錘を直接 載 荷し た。
そ 舟 カシメ孔 上都3φX60 晒 下部3φX60 噺 o、
5 ⊃メb
450495 図一
1 試験 体一
131
一
N工 工一
Eleotronio Library表
一
1 材料の諸 量 准 類 姻 ユ {廴 賓 姻 記 号 ss4 ■ C2801 比 豆 7.
74219!ヒ , 臼・
2631 彫‘
mり脚
グ率 2.
1^
1 び k晩mコ
■.
02Alo°
陰9!
ヒm置
ボ アソ ン比 o.
333 0.
4 引 張 ヨ セ 4210.
Ok日ノ匚
表一
2 試 験 体の寸 法および条件 訟険粥 牲 類 皇 量 直 Dmm
径 全 長し
mm
彑 R 貝ヒ
賻厚 D 下 軸幅川力 比Cr レ 紛 体 摩の 8RINIB 鋼 32.
9500・
0270010.
81.
0500o,
o 無・
R2NIB 鋼 46.
0750.
o2700 ア.
21.
07500,
0 無 Rコ
麗1B 鋼 05.
ア1000.
O27005.
41,
01000o.
o 鰍 灘 1 承 銅 5.
2375.
99805,
2o.
5751」
5o,
o 嶽 甄取肩・
2 隻 娼 5,
0375.
59805.
2o.
5751o.
o 瞰 体3 姐 5.
o375・
59505.
2o.
57510.
0 無 蜘 」4 貨 姐 5.
2375.
49805.
20.
5750.
6o.
o 甑 獣 仏5 賃 釧 5P↑
375.
99815.
20.
5751・
8o.
1 有 試嚇 6 貧 銅 5.
3375.
198052o.
5750噛
2o。
2 杭 払齢 7 貴 娟 5.
o375.
79805,
2o.
5751.
4o.
3 栢 R:円尚の
手 臣 図一
2 載 荷 方 法 荷重 器}
Pl
.
,
亀
口 rrγレコー
「
1
鹽
ヨ
s3歪須ll走血置 図一
3 測定システム 荷 重は周 辺に一
切 接 触し ない よ うに,
上部 リブ と同 じレ ベルでロー
ドセル を経 由し て油圧 ジャ ッ キ に よ り水平に 加 力し てカー
変位 関 係 を示す履 歴 曲 線 を得た。 各ルー
プ の頂点は最 初の座 屈変位の お よ そ整 数倍にな る よ うに調 整 加 力し, カー
変 位 関 係 を座 屈後も含め て測定し た (図一
3)。
(表一
2の *のつ い た試 験 体の詳 細な 実験 方 法に っい て は文献 (7 )を参照)な お, 装置の性 能か ら繰り 返 しの最大変位は ±100mm
を限度と し た。
ま た,
軸力 比は臨 界座屈荷 重注11に対する鉛直荷 重の割 合で,
0.
1,
0.
2,
0.
3
は そ れぞれ軸 力337.
5kg,
599.
8
kg.
937.
4一
132
一
kg を 用い て い る。 内 容 物と し て粉 体は標準砂 (山口県 豊 浦の山 砂)を用い,
その量は試 験 体 を満 杯にする 150kg
と した。3.
実 験 結 果3.1
試験 体の直 径と水 平 座 屈 荷 重の関 係 直径が 500,
700,
11000mm の試 験 体R ,
N ,
B ,
R
、NlB ,
RsNiB の 無 次 元 化 し た履 歴 曲 線 を図一4〜6
に示す。
無 次 元 化は試 験 体の線 型 限 界の力 (Fs
)お よび変位 (Xs
) の値を用い て い る。
こ こ で,
全 試 験 体のFs
,Xe
お よび 水 平 座 屈 荷 重 (以 下 座 屈 荷 重 と 呼ぶ )と 水 平 座屈変位 (以 下 座 屈変位と呼ぶ)を 表一3
に示す。R
,N
,B
はR
,N
,B
のL5
倍の直径であるが、
座屈荷 重は 2.
5倍, 座 屈 変 位 図一
4R ,N、B の履 歴 曲 線 図一
5 R,N,B の履歴曲線 図ト £ R調LB の履歴 曲線NII-Electronic Library Service 表
一
3 無 次 元 化 定 数と水平 座 屈 値 無.
次 元札 定 粁 蜥 郵KgD 永糸 菰 侮 m, Fs ‘KglXs {m 而 E W EW RIN・
B423.
65.
0650.
0920。
0.
9.
814.
3 R2N、
B1348.
97.
41600.
O2360.
012.
111。
O R3N182582。
84.
63410.
03360.
07.
58。
8 S ” S 鱒 訟 膚一
1120。
40.
8388.
5358。
34.
o4.
6 試 験体2120 .
60霤
8297。
5285.
24.
12.
6 試 験体3120.
60.
7397.
3364.
54.
o6.
5 試 験体 4301。
32。
4389.
O360.
24。
0560’
5 で50り
40。
9368.
4362。
14。
54.
5 試喰藤6180 .
70.
6383,
3376.
72.
53.
8 讖 体7143 .
Oo。
7306.
7285.
82.
72.
5 E,
S;正側 W,
N:
a側1 図
一
7 試 験体1の履歴 曲線 は 0.
95倍で ある。
また,R3N
,B
はR
,N
,B
の 2倍の 直 径で あ る が,
座屈 荷重 は4.
3倍,
座屈 変 位は0.
67倍と なっ て い る (い ずれも平 均 値で あ る)。 す な わ ち,
直 径 の増大に対して座屈荷
重は大 幅に増 加す る が,
座屈変 位 の減 少は顕 著ではないe3.2
粉 体の有 無と座屈後の耐 力との関係 粉 体 が 試 験 体の耐 力に及ぼ す影 響 を比 較す る た めに, 試 験 体1 (粉 体 無し)と試 験 体 2 (粉 体 有り)の無 次 元 化し た履歴曲線をそ れ ぞ れ 図一7
,8
に示す。
図一7
,8
の各履歴 曲線の頂点に アル フ ナベ ッ ト順に対 応さ せ て撮 影 し た 写真を 写 真 1,
2に示 す。
図一
7の試 験 体 1で は 座 屈後,
急 激に 剛性の低下を示す が, そ れ以降は変位振 幅の増大に対して一
定の耐力 (座 屈荷重の お よ そ 1/3
) 図一
8 試験 体2の履歴曲 線 写 真 1−
C 写真 1−
D 写 真1−
G 写 真1−
H一
133
一
N工 工一
Eleotronio Library写 真2
−
A’
写 真2−
E’
写 真2−
F 写 真2−
H’
ω」
o ≧引
D因
「
一
100.
0 50.
o 50却 OOO 誕 ’瓢s国
甲 図一
9 試 験 体5の覆歴曲線 q」
\
oL “,
一
で00ρ toO,
O X!罵S o■
引 , 図一
11 試 験 体7の履 歴 曲 線 り占
丶
」 N呷
,
匿一
10 O軌 翼 !XS 図一10
試 験 体6の履 歴曲線 を保ち安定 性 を 示して い る。
頂 点C
(写 真 1−C
>以 降 の座 屈 位 置は視 覚か ら もはっ き り試 験体の根 元に集 中し てい ること が 確 認で き る。
座 屈パ ター
ン の特徴と し て, 頂 点C
で ダイ ヤモ ン ド型が明 確に確 認され,
頂 点D
(写 真 1−
D)で は ダイヤモ ン ド型が試 験 体の全周に わ た る。
ま た,
頂点 G (写 真 1−
G)で はダ イヤモ ン ドの 内 側に へ こん だ平 担 部の部 分が 試 験体の内 側につ ぶ れ は じ め,
頂 点H
(写真 1−H
)では完 全に ダイ ヤモ ン ド部分 が2
っ に折れ曲がっ てい る こと が わ か る。
図一8
の試 験体2 では試 験 体 1と 同 様に,
最 初の座 屈 後, 剛 性は低 下す る が,
粉 体 無し の場 合に比べ その量は わずか で あ り, その 後の変 位の増 加と ともに再び耐 力が増 大する傾 向が見ら れ る。 特に図一8
では軸 力 が 作 用して いないた め,
座 屈一
134
一
NII-Electronic Library Service 後の水平荷 重は座屈荷 重よ り大き く なっ て いる
。
(軸 力 が作 用してい る 場合は 図一9〜
11を参 照 )座屈の進 行 順 序は粉 体の有 無に か かわ らず, 初め は圧 縮 側の根 元にダ イヤモン ド状に起伏が生じ,
繰り返 し荷 重 を加えること に よ り初 期の座屈 位置より左右に順 次ダイ ヤモ ン ド型が 発 生する。
こ のと き引 張 側で は一
度 生 じた座 屈の ダ イ ヤ モ ン ド型のへ こ み は軸 力な しの場合は多 少は回 復さ れる が軸 力の ある場 合は ほ と ん ど 回 復 し ない。
さ らに,
荷 重 を加える と粉 体 無しの試験体では最後まで ダ イ ヤモ ン ド の形は残り,
ダイヤモ ン ドの境 界 部がつ ぶ れ る状態で進 行する。一
方,
粉 体 有りop
試 験 体で はダイ ヤモ ン ド部が つ ぶ れ,
かつ 凸 部に粉 体が 入 り込み根元部が蛇 腹状と な る。 座 屈 後,
再び耐 力 が 増 大す る理 由 とし て は,
繰返し 荷 重と粉 体の圧 力に よっ て ダイ ヤモ ン ド型の境 界 部に入 り込ん だ粉 体が底 板と と もに圧縮 抵抗す る た め と思わ れ る。
また,
頂 点A ’
(写真2−A
’
)か ら頂点E
’ (写 真2−E ’
) まで ダイヤモ ン ドの形状に大 き な変 化は ないが,
頂 点 F’
(写真 2−
F’
)以降, 全 周の ダ イヤモ ン ド型は粉 体と 水 平 加 力か らく る軸 力とに耐え ら れず 試 験 体の内側へ 押 しつ ぶ さ れ る。
頂 点H ’
(写真 2−H ’
)以 降ではダ・
f
ヤモ ン ド型の上下 頂点 が 互い に接 触し, さらに変位が進むに つれて粉 体がダ イヤモ ン ドの境 界 部 分 を 突き破る た め粉 体の流 出現象が起こ る。
以上・
よ り,
粉 体を有する試 験 体 で は履 歴が極 度に進行す る と 試験 体その ものが粉 体に よ り破 損す る危険性は あ る が,
あ る程 度の履 歴に対 しては 逆に剛 性 を上 げ,
一
定の耐 力を保つ 働きが ある と考え ら れ る。
3.
3
軸 力と座屈 後の耐力との関 係につ いて 粉 体 無しの試験体で は現 実に は軸 力は わずかで あ る と 推定さ れ るこ と と,
座屈 後 急 激に耐 力が落ちて根元が不 安 定に な り危 険 性が あ ることか ら,
こ こ で は座 屈 が 生 じ1
%, 120 100 80 60 40 20 o実
線
;解麺「モ デルのための点線 ;更 鹸・骨曲線 厂
雪
一
一
,
一
一
_
_
一
一
_
二 = : 二 = = ; ”〆
1〆
’
,
’
”
”
’
!
ノ
’
ノ
’
”
’
,
ノ
〆
!
”
!ノ
’
ノ
ダ
ノ
’
’
〆
,
’
”
”
1,
’
’
’
r
一
,
一
’
一
一
‘
卩
’
一一
醒
”
一
一
’
8_
一“
,’
一
一
’
一一
F
厂
,
_ …て
_r
一一
一
一
厂,
図一
12 軸 力比 と剛 性 低下の割 合 軸 妣0 .
0
0 .
1O
.
2
0.
3
X/Xs
表一
4 安 定 荷 重の水平座屈荷 重に対す る割 合 試験体
危軸
力比囃
A 水乎 錠 鞭B弘
… 。(%) 試験体
20
.
0297
.
5254
.
485.
5
試 験体
50.
1368
と4200.
054
.
3 試 駿 体6O
.
2383
。
3162
.
242
。
3
試鹸
体7O
.
3306
,
778
。
725
.
7
〔
3 匹 0.
0.
O.
04 0.
96 ε ・te”
図一
13 試 験体3(粉体無,軸 力比0)の水平力F とひずみ ε(母 線 方 向 )の関 係 O、
0闘
門
ρ
9 」 OOF o.
o o.
le o,
31,
るs εrl σ「
図一
14 試験 体7(粉 体 有,
軸 力 比 0.
3)の水 平 力F とひずみ ε (母線 方 向)の関係 ても比較 的安 定して い る粉 体 有 りの試 験 体 を対 象と し た。 軸 力比 を0.
1,
0,
2,
0.
3とし た試 験 体5,
6,
7の無 次 元化 し た履歴曲 線を図一
9〜
11に示す。 図一
12は各々 の軸 力比の場 合に つ い て最 初の座 屈 荷 重 (100% とする) に対す る座 屈 後の安定 荷重
(最 小 荷 重〉(図一
8,
9,
10,
11で は そ れ ぞ れC 厂
,
D,
E,
C
点〉の割 合を 示 す。
す な わ ち, 座屈 によっ て耐 力が どの程 度まで低下す る か示し たもの である。 また,
表一
4はこれ らの関 係 諸 量の数 値 を具 体 的に示し た もの である。
こ れ よ り,
軸 力 比0の試 験 体 2で は最 初の水 平 座 屈 荷 重に対する安 定 荷 重 (最 小 荷 重)は お よ そ85
%,
軸 力 比0.
1で は およそ 54% に 低 下する こと が わか り,
軸 力 比0.
2,
0.
3で は そ れ ぞれ 42%,
25% 程 度 と なる。 また, 図一
IZの点 線で示 す よ うに軸 力比が大 き くな ると変 位の増 大 と と もに再び上 昇 する耐 力の伸びも押さえ られ る傾 向が見 ら れ る、
以 上か ら, 試 験 体 7の よ うに軸 力 比0.
3
の場 合で も粉 体 が入っ て い れば座 屈 以 後の変 位の増 加に対して初 期の座屈荷 重 の およそ 25%程 度の耐 力 を保つ ことが わ か る。
な お,
試 験 体の下 部 (下か ら45mm の外 側)に お い て得られ たX
軸の正の領 域における水 平 力F
とひずみ εの初 期 の関係を 図一
13,
14に示す。
一
135
一
N工 工一
Eleotroni’
o Library4
.
振 動 特 性 解 析 構 造 物の振 動 特 性 を 変位 振 幅の関 数として表 すこと は 大 切であ る が,
ま た,
そ の動 的 応 答 解 析をstepby
step で行うた め に も 必要である。
こ こで は履歴 曲線の加 力線 と減 力 線と を加え た和曲線,
履歴曲線の囲む面 積お よび 骨曲線を関数化す ること か ら減衰量と 固有振 動 数 を求め る等 価 線 型 系 (E .
Q
.
V
)の解 析 手 法と 履 歴曲 線の 囲 む 面積と骨 曲線を関 数化するこ とによっ てまず, べ き関数 型 復 元 力モ デル に 置 換 し, さ らに その 等 価 線 型 系 (B .
E .
Ω.
V)か ら振 動 特 性 を求める 2つ の解 析 手 法に つ い て述べる。
4.
1 等 価 線 型 系 (E ,
Ω.
V
) (1> 解析 手 法一
般に復元 力特性が ノ(x), 等価な質量が m で表現で き る1
質点系の 強制 外力 p。cos ωε に対す る振動 方 程 式 は 次 式で表 せ る。
肌置 十f
(X); PeCOS ω 置・
・
…・
………
〔4−
1−
1) (x :変 位,p
。:外 力 振 幅,
ω :外 力の 円 振 動 数 ) (4一
レ1)式を無 次 元 化す れ ば次 式と な る。
d2x
十F
(X
)=Po
cos ητ・
…………・
…・
・
(4−
1−
2) d:2 (x=
x/x。,
x。=
x。瓜,
ωk
・=F
。/(x。m ),
η= ω/ω。,
τ=
ω st,
Po=
Po/Fs
, コCs,
Fs
:線型 限界にお け る変 位と 荷 重,
ω s :線型領域にお け る 固有 振 動 数,
x。:変 位 振 幅 ) 平 均 法に より,
(4−
1−
2)式の定常応 答解 を求めれば次 式 になる。 [8
(Xo
)]2 十[C
(X
。)一
η 2 ]2=P
謹/xi ・
・
………
(4−1−3
) こ こ で,
・除誌 ∬
【 ・(X
… s θ)・1
・・d
・C
胙誌 ズ
〃
蹠 ・s ・)・ ・s ・d
・・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
1−
4)X
。 :無 次 元 化 変 位 振 幅 (ルー
プの 頂 点のX
座標 ) (4−
1−
3> 式か ら各々 の変 位 振 幅レ ベ ル においてS
(X
。),
C
(X
。)が等しい履 歴系な らば, いずれ の系の定常応 答 特 性 (共 振曲線〉も一
致す る。S
〔X
。),
C
(X
。)は物 理 的に はS
(X
。)は 減衰量 に,C
(X。
)はばね定 数に関係し た量で あ る。 (4−1−
4 )式 か らS
(X
。),C
(X
。)と履 歴 曲 線の幾 何 学 的形 状との関 係を式1) で表す と・(X・)
一一
i
(
1Xo)
tA (X ・
〉……・
…・
………
(4−
・−
5)・(x・
1
−
;
G
。)
2xx
° P〔・)・(X
)dX …tt・
(4−
1−
6)A
(x
。}:変 位 振 幅 x。に対 応 する履 歴 曲 線の囲 む 面 積P
(x
>:x
/ x窰一x2
R
(X):各 変 位 レ ベ ル で加 力線と減 力 線を加え た 曲 線 (和曲線 )一 136 一
和 曲 線は実験 よ り求め た和 曲 線の形状よ り次 式で近 似 関 数 化 する。・(・)一 ・
画
差
)
β……・
…・
…・
一 ・
…・
(・−1−7
) 指数 βは実験値に対 応す る よ うに最小二 乗法に よっ て 決定す る。
一
方, (4−
1−
2>式 を次 式の等 価 線 型 系へ 置 換するこ と を考える。
d:X dXd
. ・+2H
・ ・τ +K
・ ・X ;
P
・ c°s ητ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
1−
8) (4−1−8
)式の定 常 応 答 解は平 均 法 より次 式で表 され る。[
− 2Hee
η]2−
←[Keo一
η2]2=
P言/丿【言…
一
・
・
・
…
(4
−
1−
9 > (4−
1−
3 )式と (4−
1−
9 )式が恒等的に等 し く な る た め に は次式が成 立す ることが必 要である。
S
(X
。)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
1−
10 )Hea=
=−
2
ηKeq=C
(Xo
)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
…
畠
幽
・
・
一…
一一・
・
(4−
1−
11) すな わ ち,
等 価 減 衰 定 数Heq
は (4−
1−
10)式 より,
等 価 ば ね定tw
K
。gは (4−
1−
11)式より求ま るe また,
固 有振 動 数は次 式で与え ら れ る。V
“ir
;
;=厠
’
”・
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
・
…
(
4−1−12
) し た がっ て,
次 式の等 価 線型方程式が得ら れ る。
窪
S(許
)箒
・C
(X・… P… s ・・・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−1−13
) 以上の解析 手法に よ り,A
(X
。1
(履歴曲線で囲ま れ る面 積 ),
f
(X
。)(骨 曲 線)お よ びR
(X
)(和 曲 線)の関 数 化 さえでき れ ば対 象とする系の等 価 線 型 系 を求 め得る。 図一
15 試 験体4の履歴 曲線 表一
5 面積の関数 化 試験体 名 近 似 閲 数 試験体 2 ム(X。〕=
1.
65X。
噸
’
°
5 試験鉢 4 A (X 。)=
O,
B8X 。o.
75 言糠体 5A 〔Xσ)ニ
1.
26X。
司1
°6 鏃 体 6A (X。
1・
0.
71X。
1『
匸
5 耆繊 体 7A 【X。
)・
0.
6↑X,
1’
2’NII-Electronic Library Service (2 )
A
(X。),
f
(Xo ),
R(X)の関 数 化 こ こ では,
試 験 体 2,
4,
5,
6,
7につ い て関 数 化 を行っ た。 試 験 体4
の履 歴 曲 線 を図一
15に示 す。
α:A(X。)の関 数 化 表一
6 骨曲 線の関 数 化 訟 験 体免 厚 並似 敬 0 ≦ × ≦1f (賜冨
)く。訥
麟
21
<X
。≦ 3.
81ffX・
)・0.
96
X。
+0.
04
3.
8k ×o ≦暫7。
5f ヨ6.
22X ,
一
゜’
η 1乳5 < ×。 ≦120.
Or ‘x・
〕三2
.
05 0≦X。
≦1f
(恥〕r )く言
趣
灘
、
4 1<X・
≦1。
67f (x.
}−
0.
22X
。+0.
78 1.
67く X。≦3τ570
.
40f
=
1.
41 ×。 0 ×。≦1f
(×。
戸)く。
1く × 。≦5
f(x・
}二
〇.
35 ん+0.
65
試
鹸体
5 5<X
。≦18.
69一
〇.
52 f(x。
,−
5.
57 鴎 8.
69<X
。
≦ 105.
7f (x。
1昌
1.
2 0ζX
。‘1f (x。
冫=X
。 1くX
。≦5.
23f (×の50.
30X 。
+0 .
71試麟
6523 <鴻 ≦ 20.
83一
f
(K・
)日8.
72X 。
D.
82 20.
83<ん≦1582fr 為 }冨
0,72
0 ≦ ん ≦1 (X,
}昌
嶽
鮴
7 でくX,
≦3.
72fr ×の二
〇。
25
)も+0.
75 3.
72<X
。≦11.
64f 〔x、}」6.
75刃 ’ °5 11.
64<X
。≦137.
9f (x。〕二
〇.
5
静 加 力実 験 より求め た無 次元化し た履 歴曲線の囲 む面 積 A(X、)を プラニ メ
ー
タ を用いて求め,
そ れ を最 小二乗 法 を用い て変位振幅x
。で関 数 化 し’
た。 そ の各 試 験 体の 近 似 関 数A
(X
。}を 表一
5に示す。
関 数型は A(X。)≦ んX曾 を 用い てい る が表よ り明ら か な よ うに,
粉 体 有り の場 合,
軸 力の大 小 とk
, α との関係ば, 軸 力が大きいほ芝,h
は小さく,
α は大き く算 出さ れてい る。
b :ノ(X。)の 関数 化
}
履 歴 曲線の各ル
ー
プ 頂 点 を結ん で得ら れる
各 試 験 体の 骨 曲 線f
(Xe
)を表一
6に示 す。
ま た,
粉 体 無しの試 験 体 4と粉 体 有り の試 験 体 5に お け る関 数 化さ れ た骨 曲線と 実 験 値の 比較を図一
16,
17に示 す。 ただし,
試 験 体5 に おいて変位 振幅18.
7
以 降,
実験 値は上 昇して い く が,
安全側を考え第3骨 曲線の最 下 点より一
定とし た。
C :
R
(X)の関数
化和曲線を示す (4
−
1−
7) 式は指 数 β,
を決 定する ことに よっ て関 数 化できるe βは各 変 位 振 幅レベル まで の和 曲 線を最 小二乗 法によっ て求 め 平 均 し た。 その結 果 を表一
7に示す。 ま た,
実 験 値に よ る和 曲 線と (4−
1−
7) 式よ り関数 化 し た 和 曲線と を 試 験体 5,
4につ い て図一
18,
19に比較して示す。 な お,
βの算 出精 度がどの程 度等価 ばね定 数 (C
(Xo
)〉 に影 響 を 及ぼすか を 知る ために試験 体 5 (β= 2.
4)にお 12 1.
O 08as a2 o幽
試 駿体4−
:骨曲線・
:実験値 oo 表一
7 指数 β.
90幽
觚 zao SOD 図一
16 試 験体4の骨曲線 400 x.
試.
駿体5 :骨曲餓 。:資験 値試
鹸
体
危
/3
訟鹸
体
2
2
.
2
試
鹸鉢
4
1 .
8
:試鹸鉢
5
2
.
4
試鹸体
6
2 .
1’
試験
体
7
2
」 3.
O 2.
o 1.
O・
9
●
●
●
●
O.
0 10ρ 2e.
0 300 400 5am 50ρ IOP 巳aO 宦匹O 兀 図一
17 試 験 体5の骨曲線 黛 棄酸佐勵
馴
顕
L
赴 眠胃
1卩
0.
0 50 ρ 100.
O 翼躍s q吻
盞 艮醗値 L丶
Lo一
4 脯 4η
19.
o48
ρ
匿
!
罵S欄
6諾
゜
四
図一
18 試 験 体5の和 曲 線 図一
19 試 験 体4の和曲線一
137
一
N工 工一
Eleotronio Libraryい て β= 2
.
0,2.2,2.
6の場 合 につ いて比 較 し た。
その 結果 β=2.0
の 場合,
2.
4を用い た場合との 差 異率は5.
4
% で あ り,
β;2.2
の場合2,
6
%,
fl
・=2.
6
の場合は 2.
4 % 程 度であ り,
βの 関 数 化の多 少の差 異は等 価 ばね 定数お よび固有振 動 数にあ ま り大き な影 響 を与えない。
4,
2
べ き関 数 型 復 元 力モ デル を 適 用し た等 価 線 型 系 (B .E .
Ω.
V> (1 )解 析 手 法 べ き 関 数 型 復 元 力モ デル2[では骨 曲 線.
加 力 線,
減 力 線,
お よび和 曲線は次 式で表せ る。
∫(Xo)=
hX9・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
−
i・
・
・
・
・
・
…
(4−
2−
1) 加 櫞 ・F−
・・1
麺
・X)1
”− h
・9
−
一
(4−
2−
2) 渤 線 ・F− 一
・hlS
(・・−
X)]
a +h
・:…・
…・
…・
(4−
2−
3) 和 曲線 ・・一
・h
[
1
告
(x
・+x
)四
麺
一
・羽
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
2−
4) (4−
2−
2 ), (4−
2−
3)式より履 歴 曲 線の囲む面 積はA
(・・)−
Jf
:
IF
(x
)加 力線一F
〔・)・ ・線1
・X
−
・・(
1一
α 1十ロ)
・9
・i−
……・
一 …
(4−
2−
5) とな る。
(4−
2−
1),
(4−
2−
5)式よ りh,
α は次式で求 まる。
a
一
珪
チ
i
魏
i
;
鷙
≡
菷
≡
貴
i
譯
:
i
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4
−
2−
6)f
(Xe
)…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−2−7
)h
=x
訐 (4−2−
7 )式 中の α は (4−2−
6 )式で定まっ た a を用い る。
(4−
2−
5)式を 〔4−
1−
5)式に代入 する ことに より次 式が 求 まる。脚 一
一
望
(
1一
α 1十α)
xg
−
i・
……・
………
(4−
2−
8)円
N,
尸
メ,
6OO,
O▼
O,
O四
⇔
.
O α k ゜’
°1S
’
°S2
’
eX
’
a° 図一
20 試験 体 5の α,
k イ.
一
138
一
■
2.
O d Xo 50幽
o 図一
21 試 験 体4の a,
k 図一
22 試 験 体5の復元力モデル バ 図一
23 試 験体4の復元 力モデル ま た,
(4−
2−
4)式を (4−
1−
6)式に代入 する こ と に よ り 次 式が求まる。、、 。 ・
(
1
百+α)
C (X・〉
マ
r
再r
(、+。)xg
−
1’
”””
(4−2−9
) こ こ で,r
は ガンマ 関 数 を示 す。
したがっ て,B .
E .
Ω.
V
の手 法 も実 験の復元 力特性か らA
〔X
。),f
(Xe
)さ え関数化で き ればE .
Q
.
V と同様,
対 象 とす る系の振 動 特 性 を求め ること がで き る。
(2) 履 歴 曲 線の モデル化 試 験 体5, 4につ い て静 加 力 実 験よ り求まっ たA
(X
。),f
(XD)(表一
5,
6)を (4−
2−
6),
(4−
2−
7)式に用い て各 αth
を算出し た も の を図一20,21
に示 す。
ま た,
〔4−
2−
2),
(4−
2−3
)式 に代 入 して得 ら れ た履歴曲 線を図一
22,
23 に示す。
復元力モ デル はa,k
の値に よっ て種々 の形 状 を とるが,
ルー
フ湎積と ルー
プ頂点は元の履 歴曲線と一
致す ること か ら系の 固有振動 数 お よ び減 衰 定 数が反 映さ れ る。
5.
解析 結果 本 解 析 手 法を用い て算 出された理 論 値 を検 討する た め,
粉 体 無 し,
軸 力 比 0の試 験 体 4 (図一
15) と粉 体 有 り,
軸 力 比 0ユ の試 験 体 5(図一
9>につ いて 自由 振 動 波 形 を 測 定 し,
減衰 定 数と 固有 振 動 数を得た。 ま ず, そ の 結 果につ い て述べ る。 測 定 位 置は静 的 加 力 実 験の各ルー
プの水 平 力がO
の位 置に お け る もの であ る。
実 験 より得 られた 減 衰 定 数 (最 初の衝 激の影 響を省い て得られた値NII-Electronic Library Service 表
一
8 減衰定数 (試 験体5) 表一
9 減衰定数 (試 験 体4)最
大変
血
傾
点
血置
}艦
』
(翼1σ2}0
,
0
〜tO
2
.
6
5
.
0
(A)4
.
3
5
.
56
(B)4
.
3
15
。
11
(C )3
.
7
22
.
44
(D)4 .
5
44
.
56
(E)62
表一
10 固 有 振 動 数 (試 験体5)表一
11 固有 振 動数 〔試 験 体4) ωs≡10Hz ωs;50Hz 最 大 変 位 頂 点融 置〕 キ黝 数(% ) 最 大変位 (頂蔦 位謬) 振重嗽 (% 0,
0〜 1.
O 1.
0 O.
0〜 1.
C 7.
o 5.
O (A ) 0.
82 L67 (A ) 0,
86 5.
56 (B〕 O.
66 3,
33 〔8 ) O.
65 15.
1↑ (C ) 0.
54 5・
D 〔c ) 0.
56 22.
44 (D ) 0,
44 6.
67 (D ) 0.
44 44・
56 (E ) 0.
46 8.
33 (E ) 0.
4 (ω、;緩 蜥 の幽 勘数 ) 12.
5 (F ) O、
31 16.
7 (G ) 0.
25 25.
04 0,
22 33.
33 (1) O.
19 3了・
54 (」) 0.
17 いて算 出す る固 有 振 動 数および等 価 減 衰 定 数 を理論 値と する。
減 衰 定 数 H。
q は (4−
1−
10) 式の η に系の 固有振 動 数V6017
を代入 す る。
s
(x。)Hee
==−
2vetn
’
… … ’
’
”… ’
…
(5−
1−
1) 実験 値と 理論 値を 比較し たもの が図一
24 (試 験 体 5),
図一
25 (試験体 4 )で ある。
粉 体が満 杯の試 験 体5の減 衰定 数 は2〜
8% の範 囲に あり, 実 験 値に多 少の バ ラツ キ は あ るに して も理 論 値は比 較 的 良く対 応して い るもの と考え ら れ る が,一
方,
粉 体 無し の試 験 体 4につ い て は 初 期の変位での 対応 は 良 く ないが,
X。の増 大につ れ て 両者は2
% 程 度に接 近 する傾 向に あ る。 5.
2 固有 振 動 数の比較検討各 試
験
体の比較を 図一
26,27
に示す。 自 由 振 動 実 験 はX
軸の正の領域で行っ てい る ので,
理 論値もそ の領 域の骨 曲 線 を用いて比 較 検 討し た もの であ る。
試験体5
につ い て は全 域に わ た る一
致は見 られなか っ た が,Xo
=
11程 度 まで は理 論 値 と実 験 値は比 較 的 良く対 応し て いる とい え る。 試 験 体4 につ いて は全 領 域にわ た り傾向 は比 較 的 良く一
致 し て い る。
冨 工 (ω5;線型哨の幽極勸数)一
を平 均し た。
手法につ い て は文 献11 〕に準 じ た )を表一
8,9
に,
無 次 元 化し た固 有 振 動 数を表一
10,
11に示 す。 粉 体 有り の試験 体5
(表一8
>の場 合は頂 点 位 置に より,
座 屈後の減衰定 数の値に バ ラツキ は あ る が,3.
7〜
6.
2% (平 均 4.
6
%)の範囲に収まっ てい る。 試 験 体 5の場 合 は試 験体4
(平均L3
%)に対し て お よ そ3.
5
倍 程度の 減衰量 を もつ こと が わ か る。 固 有 振 動 数は試 験 体5の場 合に,
座 屈 後 急 激に減 少し,
変 位X。=
22 (線 型 限 界の22
倍 )程 度で線 型 時の 44% まで低 下 する が,
それ以 降,
変 位の増 加に対し て一
定とな り, ほ ほ線 型 時の 1/2の値 を示して いる。 試 験 体4の場 合に は試 験 体5
に比べ 固 有 振 動 数の低 下の 割 合は さ らに激 し く,
変 位 X。=
6程 度 で線 型 時の 約 1/2 と なり,
それ 以降の変 位の増 加に対し て も減少す.
る傾向を示す。
5.
1 等 価 線 型 系の減 衰 定 数と実験値と の 比較検討 自 由 振 動 波形 か ら得た実 験 値は静 加力 実 験の途 中に 行っ て い る た め大振 幅で の振 動 実 験は できず, 残 留ひず み点における微 小 振 幅で の実 験で ある た め理 論 値 との完 全な比 較は無 理であるが,
目安と して理論 値との比 較 検 討を試み た。
得られ た履 歴 曲線に よ り等 価 線 型 系 (E .
Ω.
V
)を用 σ エ To「
図・
−
24 試 験 体5の減 衰定 数・
図一
25 試験 体4の減 衰 定 数 Xo一
139
一
N工 工一
Eleotronio Libraryロ
嚠
.
「
OO,
O ω 3 丶 匡 3 サ O.
O dO.
O ロ“
.
rqO ω 3 \ 匡 3
マ
O.
O酎
q.
O O.
D 16.
0 32.
e 48.
0 図一
26 試 験 体5の固 有 振動数 冷 64.
O 0.
O 16,
0 32.
o 4e.
0 図一
27 試験体4の固有振 動 数 Xe64.
0 表一
12 E.
Ω.
V の 》厠 を基 準 と した B.
E.
9.
V の差 異 各 変位 区 間 全 変 立 R,
黻
体
51
≦ Xo≦55 くX。≦ 、8.
6918β9<X≦501 ≦ X。
≦50 差異(% 7.
0 4.
0 3.
1 3.
85.
3
E .
9
.
V
とB .E .
Q
.
V
の 固 有 振 動 数 と 減 衰 定 数 の比 較 検 討試 験 体 5 の 固 有 振 動 数 (
V
’6C
)Q
)をE.
Q
.
V お よびB .E .
9
.
V の 両 者を用い て算 出 し た結 果を図一28
にPt す。 ま た,
変 位Xe
・ ・50
まで の E.
Q
.
V の厠
を基 準とし て B.
E.
9
.
V の相 対 差 異 率を算 出し たもの を表一
12に示す。
図一28
よ り,B .
E .
Ω.
V
の厠
の方 がE.
Q
,
V より Xo=
3以 降で剛 性を高く算 出して いるこ とがわ か る。
また, 両 者の手 法 と も 自 由振 動 実 験 と 比べ ると 固 有 振 動 数 を低 く評 価して い る。
表一
12より, 座一
140
一
O 刺.
尸
匿
O.
r
F
』 三 σ Φ エ頃
.
尸
e 00.
O 冒 qO “ O.
O OO60.
O e.
0 24.
0 40.
O 図一
28 各手法によ る固有振 動数 56.
OXo 図一
29 各手法に よ る減衰定数 Xo 屈 を起 こすまでの範 囲の差 異は 7.
0%で各 変 位 区 間の 中で最 も大きい。
しか し,
そ れ以 後は変 位の増 大と と も に差 異は 減 少し て お り 1≦X。
≦50で の平 均 差 異 は 3.
8 %であ り,2
つ の解 析手法の値が近づい て い く傾 向にあ る。 同 様に減衰定数H
。a (5−
1−
1)式 を 図一
29に示 す。 試験 体5
に お け るH
。 ,の両者の差異は全 変 位 区 間で 3.
7 % であっ た。
6.
まとめ本 論文で は金属製サイロの模 型 を 用い て座 屈 後を中心 と した静 的 加 力実 験を行い, 復元力特性およ び振 動 特 性 (減 衰 定 数
,
固有 振動数 )を得た。
ま た,
金 属 製 サ イロNII-Electronic Library Service の復 元 力 特 性の よ う に座 屈を生 じ, 大き く剛 性が減 少 す る よ う な構 造 物に対 して比 較 的 簡便に解析が行える
E .
g
.
V
お よ びB .
E .
9
,
V
の 2っ の 解 析 手 法 を 示 し,
実 際に そ れ ら を用い て振 動特 性 を算 出し て 目安 とし ての実 験 値と比 較 検 討し た。E .
Ω.
V ,
B .E .
9
.
V
は静 加 力実 験か ら得た履 歴 曲 線の面 積,
骨 曲 線の関数 化を行い,
前 者はさ らに和 曲 線 を関 数 化す ることに よ り等 価線 型 系に 置 換し,
後 者は一
度はべ き 関 数 型 復 元 力モ デル に置き換 え,
さ ら に そ れを等 価 線 型 系に置換する方 法で あ る。
似 上 より,
実 験お よび解 析か ら次の こと が 明 ら か となっ た。 1> 粉 体 有りの模 型 サ イロ は粉 体 無 しのサ イロ と比較 すると履 歴が極 度に進 行した場合, 粉 体はサ イロその も の を破 損する危 険性も高く な る が, あ る程度の履歴 に対 して粉 体は逆に剛性 を上 げ,一
定の耐 力 を保つ働き が あ る。
2
) 粉 体 を有 する模 型 サ イロの場 合, 軸 力 比の増 大は 座屈 後の耐 力上昇の伸び を押さ え る が,
軸 力 比0,
3の場 合でも座 屈 以後,
変位の増加に対 し て座 屈 荷 重の お よ そ 25%程度の耐 力を持つ 。3
)粉体 有り軸力比0.1
の模 型サイロ の固 有 振 動 数は 剛 性と 同様に,
座屈後急激に減 少ずるが,
それ以 降の変 位の増 加に対 してほ ぼ一
定の値 (線 型 時の約 1/2> を 示 す。 しか し,
粉体無し軸 力比0
の場 合には粉 体 有り軸 力 比 0.
1に比べ,
固 有 振 動 数の低 下の割 合は さ ら に激し く 変 位の増 加に対して, 減 少し続け る傾 向にある。
4) 粉 体が満 杯の場 合に,E .
Ω,
V
とB .
E .
Ω.
V
との 減 衰 定 数の差 異は 1≦X。≦50で 3.
7%で あり,
減 衰 定 数はすべ ての 変 位にわ た り2−
8 %の範 囲にあり,
実 験 値に多 少の バ ラツキ は あ るに して も理 論 値は比 較 的 良く 対 応して い る といえ る。
固有振 動 数におい て は X。=
11 程 度まで は理論値 (E .
Ω.
V ,
B.
E .
Ω,
V
)と実 験 値は比 較 的 良く対 応し ている。
本 論に おいて は,
粉 体お よ び軸 力 比が金 属 製 サ イロの 復元力特 性に及 ぼ す影 響と その振 動 特 性お よ び金 属 製 サ イロ のよ うに座 屈 後,
剛 性が大き く減 少 するよ うな構 造 系に対す る振動特性を解 析 する手 法につ い て述べ た が , これ らの手 法を用い て金 属 製 サ イロの動 的挙動お よび耐 震 性につ い て検 討 する こ とは さ らに重 要なこと と考え る。
謝 辞 本 研 究は 57,
58年 度 文 部 省 科 学 研 究 費 補 助 金 を使 用 し た。
ま た,
実 験 に 際 し,
試 験体R
,NIB ,
R,N
,B ,
R,N、B に関し て日本 鋼 管 技術研 究 所の松 村 弘 道 氏,
佐々 木 昌 克 氏に御 協 力をいた だ き ま した。 こ こ に謝 意 を表し ま す。
.
注 1> 弾 性 安定要 覧 (長 柱 研 究 委 員 会)の 566ペー
ジにお け る t σ魔=
O.
2−
O.
3E−
」−
r におい て,
係 数 を0.
2と し て 用い た。
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UDC:624. 953:624. 042.7. :THE620.
1VIBRATIONAFTERCHARACTERISTICS
AND
ANALYSIS
OF
BUCKLING
IN
METAL
SILOS
by TADASHI SANPEI, GraduateStudent,Nihon Univ., KAZUHITO MISAJI,HitachiShipbuildingEngineeringCo., Ltd.Dr, HIROSHI KITAGAWA, Lectuer,NihonUnlv.,and Dr, KOICHI SHIBATA, AssociateProf..Nihon Univ.,
Membet$ of A.I.
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