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15 共同浴室等 非常呼び出しボタン 非常呼び出しボタンを 浴槽からも手の届く位置に設ける (1) 浴室は 高齢者 障害者等にとって転倒など危険の大きな場所であり 特に安全面での配慮が必要です (2) また 障害の種類 程度 介助者の有無など様々な利用の態様を考慮し 脱衣室 洗い場 浴槽への一連の動

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(1)

介助者 ●150 ㎝ ●1 人あたり 90 ㎝ 150 ㎝ ●120 ㎝ ●120 ㎝ 平坦な 床とする

磁気ループの整備例

整備の基本的考え方

社会生活を考える中で、観劇、音楽鑑賞、スポーツ観戦等を 楽しむことは、私たちの大きな楽しみです。しかし、固定式の客 席部においては、車いす使用者の利用ができません。このため、 車いす使用者が落ちついて楽しめる専用の区画を設けるとともに、 難聴者用設備についても配慮します。

● 整備基準

劇場等、集会場等及びスポーツ施設で固定式の席を設ける 場合の構造 ・車いす使用者用区画の数は席数の200分の1以上(最高10 まで)とする。 ・車いす使用者用の区画は、車いす使用者1人について幅90 ㎝以上、かつ、奥行き150㎝以上とする。 ・区画に至る1以上の通路の幅は、120㎝以上とする。 ・区画に至る 1 以上の通路に高低差がある場合は、整備基 準に定める構造の傾斜路を設ける。

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・固定式の席を設ける施設においては、車いす使用者用 区画の数は席数の 200 分の 1 以上(最高 10 まで)とす る。 ・車いす使用者用の区画は、車いす使用者 1 人について 幅 90 ㎝以上とし、かつ、奥行き 150 ㎝以上とする。 ・客席の主たる利用経路を構成する出入口から条例施行 規則別表第 2 の 1 建築物に関する整備基準「14 客席」 の項第 1 号に規定する区画に至る通路のうち、1 以上は、 次に定める構造とする。 ・幅は 120 ㎝以上とする。 ・高低差がある場合には整備基準に定める構造の傾斜 路を設ける。 ・難聴者のための、磁気ループ等の集団補聴装置、FM 補聴装置、赤外線補聴装置等を設ける。

整備指針 【配慮すべき事項】

■車いす使用者席の周囲 ・車いす使用者用客席の前後のスペースは、容易に出入 り及び転回が可能なスペースを設けることが望ましい。 ・車いす使用者用客席等のスペースの中又は近傍に同 伴者用座席を設けることが望ましい。 ■座席 ・通路側の座席の肘掛は、跳ね上げ式にする。 ■聴覚障害者用設備 ・緊急連絡用電光文字表示装置又はオーバーヘッドプロ ジェクター等を設ける。 ・手話通訳者を照らすスポットライトを設置する。

建 築 物

14 客席

- 49 -

車いす使用者席の例

(2)

整備の基本的考え方

(1)浴室は、高齢者、障害者等にとって転倒など危険の大き な場所であり、特に安全面での配慮が必要です。 (2)また、障害の種類、程度、介助者の有無など様々な利用 の態様を考慮し、脱衣室、洗い場、浴槽への一連の動作が 円滑に行えるよう配慮する必要があります。特に、車いす使 用者にとっては、車いすから移乗するための台、手すりが重 要となります。

● 整備基準

ホテル等、老人福祉センター等及び公衆浴場に設ける1以 上(男女の区分があるときは、それぞれ1以上)の共同浴室及 び脱衣場の構造 ・出入口の幅は、80㎝以上とする。 ・戸を設ける場合は、自動的に開閉する構造その他の車い す使用者が容易に通過できる構造とする。 ・車いす使用者が移動する際に支障となる段を設けない。 ・腰掛台を設ける。 ・レバー式等の操作が容易な水栓器具を設置する。 ・浴槽、シャワー、手すり等を適切に配置する。 ・車いす使用者が円滑に利用できる十分な空間を確保す る。

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・出入口の幅は、90 ㎝以上とする。 ・車いす使用者が円滑に利用することができるよう十分な空 間が確保されていること。 ・床面は、濡れても滑りにくく、かつ、体を傷つけない仕上げと する。 ・浴槽の深さは 50 ㎝程度とする。 ・浴槽への移動用に浴槽の高さに合わせた移乗台を設け る。 ・浴槽、洗い場の周囲には手すりを設ける。 ・シャワー、蛇口は、座ったままで届く位置に設け、シャワーヘ ッドかけを使いやすい位置に上下 2 か所設ける。 ・上記のほか、条例施行規則別表第 2 の 1 建築物に関する 整備基準「15 共同浴室等」の項第 2 号から第 6 号までに 定める構造とする。

整備指針 【配慮すべき事項】

■手すり ・手すりは水平、垂直タイプの両タイプのものとし特に洗い場と 浴槽の移動などの動作の場合は垂直タイプの手すりを設け る。 ■水栓器具 ・冷温水の区分等、点字、浮き彫り記号による標示を行う。 ■非常呼び出しボタン ・非常呼び出しボタンを、浴槽からも手の届く位置に設ける。

建 築 物

15 共同浴室等

- 50 -

(3)

浴室の例

一般浴室

車いす対応の浴室

●80 ㎝以上 ◎90 ㎝以上 腰掛台 脱衣場 脱 衣 棚 洗い場 浴槽 スロープ 洗い場 160 ㎝ 160 ㎝ 60 ㎝ 85 ㎝ 170 ㎝ 移乗用 プラットホーム 50 ㎝程度 160 ㎝ 移乗用 プラットホーム 90 ㎝程度 10 ㎝程度 40 ㎝程度 エプロン高さ

車いす使用者及び杖使用者が

共用する浴室

車いす使用者出入口 40~45 ㎝ 杖使用者等出入口 ●80 ㎝以上 ◎90 ㎝以上 40~45 ㎝ - 51 -

(4)

整備の基本的考え方

スポーツ活動は、健康維持、ストレス解消等に有意義なもの であり、近年は高齢者や障害を持つ人のスポーツ活動が盛んと なってきています。体育館、スポーツ施設などにおける更衣室・ シャワー室は、車いす使用者でも利用できる十分な広さの確保 と設備の整備を行う必要があります。

● 整備基準

スポーツ施設に設ける1以上(男女の区分があるときは、そ れぞれ1以上)の更衣室又はシャワー室の構造 ・出入口の幅は、80㎝以上とする。 ・戸を設ける場合は、車いす使用者が容易に通過できる構造 とする。 ・車いす使用者が移動する際に支障となる段を設けない。 ・腰掛台及び手すりを設ける。 ・操作の容易な位置にレバー式等の操作しやすい水栓器具 を設置する。 ・1 以上の更衣用又はシャワー用ブースは、車いす使用者が 円滑に利用できる十分な床面積を確保する。

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・出入口の幅員は、90 ㎝以上とする。 ・床面は濡れても滑りにくい仕上げとする。 ・室内の周囲に手すりを水平に、また、必要に応じて垂直に 設ける。 ・腰掛台、ベンチ等の高さは、車いす座面の高さに合わせて、 40 ㎝~45 ㎝程度とする。 ・シャワー用車いす又はシャワーいすを用意する。 ・ロッカーは車いすでも使用できる高さに設け、下部は車いす のフットレストが入るようスペースを確保する。 ・上記のほか、条例施行規則別表第 2 の 1 建築物に関する 整備基準「16 更衣室及びシャワー室」の項第 2 号から第 6 号までに定める構造とする。

整備指針 【配慮すべき事項】

■水栓器具 ・水栓器具は冷温水の区分等、点字、浮き彫り記号による標 示を行う。 ■脱衣ロッカー ・ロッカーは、補装具を入れるための大きめのものを設ける。

建 築 物

16 更衣室

及び

シャワー室

- 52 -

(5)

更衣室及びシャワー室の配置例

更衣ブース 150 ㎝以上 ロッカー φ150 ㎝ φ150 ㎝ ●80 ㎝以上 ◎90 ㎝以上 車いす使用者用 車いす使用者用 更衣ブース シャワーブース シャワーブース

車いす使用者用更衣ブース

車いす使用者用シャワーブー

鏡 40~45 ㎝程度 75 ㎝程度 40~45 ㎝程度 グリッド蓋付排水溝 はね上げ式 - 53 -

(6)

整備の基本的考え方

旅は、日常生活から離れ、心身をリフレッシュするよい機会で す。高齢者、障害者等が安心して旅行するためには、宿泊施 設、特に客室の整備が求められます。このため、車いす使用者、 視覚障害者等の利用に配慮した構造、設備を有する客室の整 備を行います。

● 整備基準

ホテル等に設けられる1以上の客室の構造 ・出入口の幅は、80㎝以上とする。 ・戸を設ける場合は、車いす使用者が容易に通過できる構造 とする。 ・車いす使用者が円滑に利用できる十分な床面積を確保す る。 ・車いす使用者が円滑に利用可能な構造の便所を設ける。 (客室の外部に車いす使用者用便所が設けられている場合 (客室数50以上の場合は、同一階に限る。)を除く。) ・車いす使用者が円滑に利用できる構造の浴室を設ける。 (客室の外部に同様の構造の共同浴室等が設けられている 場合を除く。)

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・ホテル又は旅館には、客室の総数が 200 以下の場合は当 該客室の総数に 50 分の 1 を乗じて得た数以上、客室の総 数が 200 を超える場合は当該客室の総数に 100 分の 1 を 乗じて得た数に 2 を加えた数以上の障害者が円滑に利用 できる客室(以下「障害者対応客室」という。)を設ける。 ・障害者対応客室の出入口の幅員は、内法を 90 ㎝以上と する。 ・障害者対応客室の客室内には、直径 150 ㎝以上の車いす が転回できるスペースを 1 以上設ける。 ・障害者対応客室の床面は滑りにくい仕上げとし、転倒したと きに衝撃の少ない材料を用いることとするが、車いすの移動 等を考慮し、毛足の長いじゅうたん等は避ける。 ・障害者対応客室には車いす使用者が円滑に利用できる便 所及び浴室を設ける。 ・障害者対応客室には視覚障害者のため、点字による利用 案内書又は音声による利用案内の設備を備えておく。 ・障害者対応客室には聴覚障害者のため、お知らせなどのフ ァックスを設置する。

整備指針 【配慮すべき事項】

■ベッド ・付添いを考慮し、ベッドを 2 台設ける。ベッドの高さは車いす の座面の高さ(40~45 ㎝)とする。 ・ベッドの側面は 140 ㎝以上のスペースを確保する。 ■諸設備 ・コンセント、スイッチ、収納棚等は、車いすでの使用に適する 高さ及び位置とする。 ・照明は、ベッド上からも点滅できるものとする。 ・視覚障害者のため、入口ドアノブ又は周辺に部屋番号を点 字で標示する。 ・聴覚障害者のため、来訪者を知らせる点滅ランプを設置す る。 ・聴覚障害者に非常を知らせるため、警報装置と連動した体 感式振動装置、視覚による伝達装置等を設ける。

建 築 物

17 客室

- 54 -

(7)

客室の配置例

140 ㎝以上 φ150 ㎝ φ150 ㎝ φ150 ㎝ 45 ㎝以上 ●80 ㎝以上 ◎90 ㎝以上

ベッドの高さ

40~45 ㎝程度 ベッド 140 ㎝以上 - 55 -

(8)

75~90 ㎝ 65 ㎝程度 70~80 ㎝ 60~90 ㎝ 65 ㎝程度 (90~110 ㎝) 70~80 ㎝ 30 ㎝以上 45 ㎝程度 45 ㎝程度 140 ㎝ 65 ㎝程度 60~80 ㎝ 45 ㎝程度 70~80 ㎝以上 (28~38 ㎝)

整備の基本的考え方

(1)カウンター等は、車いす使用者が利用しやすいように下部 は車いすのフットレスト、ひざが入るようなスペースを設けま す。 (2)カウンターでの呼び出しには聴覚障害者の利用を考慮す るなど、情報の発信場所として配慮する必要もあります。

● 整備基準

・2人分以上の受付カウンター又は記載台を設ける場合は、 次の構造のものを1人分以上設置する。 ・幅は、80㎝以上 ・高さが 75 ㎝程度でけ込みのあるもの

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・立位で使用するカウンターには、別に車いす使用者用のカ ウンターを併設する。 ・車いす使用者用のカウンターの高さは 70~80 ㎝とし、下部 に高さ 65 ㎝程度、奥行 45 ㎝程度のスペースを設ける。 ・玄関出入口内部からカウンターまで、必要に応じて誘導用 床材及び注意喚起用床材を敷設する。 ・呼び出しをするカウンターにあっては、電光掲示板を設置す る。また、必要に応じ無線振動呼出し器による呼出しを行 う。

整備指針 【配慮すべき事項】

■立位のカウンター ・立位で使用するカウンターは、体の支えとなるよう台を固定 し、又は、必要に応じて支えのための手すりを設ける。 ■サービスカウンター ・大規模な物品販売店舗では、サービスカウンターに買い物 介助員をおく。 ■筆談対応の表示 ・聴覚障害者に対し、筆談で対応する準備をし、その旨を表 示する。

建 築 物

18 カウンター・記載台

- 56 -

カウンターの例・文字表示装置

(9)

置き型公衆電話

壁付公衆電話

65 ㎝程度 45 ㎝程度 90~100 ㎝ 70~80 ㎝ 90~100 ㎝ 110~120 ㎝ 30 ㎝以上 20 ㎝以上

ポスト

整備の基本的考え方

日常生活に欠かせない通信手段である電話、郵便について、 高齢者、障害者等の利用に配慮した整備を行います。特に公 衆電話を多数設置する建築物においては、車いす使用者等障 害を持つ人の利用に適した公衆電話を玄関ホールなど分かり やすいところに 1 台以上整備する必要があります。

● 整備基準

・公衆電話台を設置する場合は、車いす使用者が円滑に使 用できる高さ及びけ込みに配慮した公衆電話台を1以上設 置する。

◎ 整備指針 【目標となる基準】

(1)公衆電話 ・車いす使用者の利用する電話台の高さは、70 ㎝前後とし、 下部に車いすのフットレスト及びひざが入るよう、高さ 65 ㎝ 程度、奥行き 45 ㎝程度のスペースを確保する。 ・電話ダイヤル及びプッシュボタンの中心は、90~100 ㎝の 高さとする。 ・周囲には、車いす使用者が近づけるよう、十分なスペース を確保する。 ・高齢者、障害者等の利用に配慮した機能を持つ電話機を 設置した場合には、見やすい場所にその旨を標示する。 (2)ポスト ・差し出し口の高さは、110~120 ㎝とする。 ・下部に、高さ 30 ㎝以上のフットレストの入るスペースを設け る。

整備指針 【配慮すべき事項】

■手すり等 ・つえ使用の下肢障害者等歩行困難者のため、体を支える 手すり又は壁面を電話台の両側に設ける。 ・つえを立てかける場所や引っ掛けるフック等を設ける。 ■電話機等 ・必要に応じて、音量増幅装置付き受話器、点字標示付き 電話器等や、聴覚・音声・言語障害者用にファックスを設 置する。

建 築 物

19 公衆電話・ポスト

- 57 -

公衆電話・ポストの設置例

(10)

45 ㎝程度 70~80 ㎝ 70~80 ㎝ 金銭投入口 取出口 高さ 45 ㎝~125 ㎝程度の 範囲 カウンター下部スペース

水飲み器の例

券売機の例

整備の基本的考え方

水飲み器・自動販売機等は外出時によく利用するもので、高 齢者、障害者等へ配慮した整備が求められています。

● 整備基準

(なし)

◎ 整備指針 【目標となる基準】

(1)自動販売機・自動現金預払機・券売機 ・コイン投入口、操作ボタン及び取り出し口がそれぞれ高さ 45 ㎝~125 ㎝の範囲内にあるものを選定する。 ・操作ボタンには、品目・金額など点字で標示する。 ・券売機の発売範囲、運賃表等は、点字付きのものを設置 する。 ・自動現金預払機は音声ガイドに従った押しボタン操作で行 えるものを設置する。 ・駅舎等の券売機は、腰板部分には車いすが接近しやすい ようカウンター下部にスペースをとり、誘導用床材及び注意 喚起用床材をコンコースから券売機まで連続して敷設す る。 (2)水飲み器 ・水飲み器の形式により下部に車いすのフットレストが入るス ペースを確保する。 ・腰掛け式のものは下部にスペースを設ける。 ・給水栓は、光電管式、ボタン又はレバー式とし、足踏み式 のものは手動式のものと併設する。

整備指針 【配慮すべき事項】

■周囲のスペース ・水飲み器、自動販売機等の周辺には、車いす使用者が接 近できるスペースを確保することが望ましい。 ■フック等 ・つえや傘を立てかけるフック等や腰掛、荷物を置ける台等 を設けることが望ましい。 ■給水栓 ・水飲み器は使用する初めに勢いよく水が出ないよう給水栓 を調節する。

建 築 物

20 水飲み器・自動販売機等

- 58 -

水飲み器・券売機の例

(11)

コンセント・スイッチなどの高さ

使い易いスイッチの例示

スイッチ 押しボタン 引張りスイッチ インターホン コンセント 電話 アンテナ 三口コンセント 110 ㎝ 80~90 ㎝ 35 ㎝

整備の基本的考え方

自ら使用または操作する必要のあるコンセント及びスイッチ類 は、高齢者、障害者等の使用に配慮する必要があります。小型 のものや操作の分かりにくいものは、手先の機能の低下している 人には使用しにくく、また、高齢者や車いす使用者には使用でき る位置に制約があることも考慮しなければなりません。

● 整備基準

(なし)

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・コンセント・スイッチ類は、床上 35 ㎝~110 ㎝ 程度の間に 設置する。

整備指針 【配慮すべき事項】

■スイッチの形状・仕様 ・各部屋におけるコンセント・スイッチ類の出入口との相対位 置は統一する。 ・スイッチ・ボタンなどは、大型で操作が容易なものとする。 ・スイッチは、上下又は左右に操作して電源を切り換えること ができるタンブラースイッチとする。 ■標示 ・必要に応じ点字標示を行う。

建 築 物

21 コンセント・スイッチ類

- 59 -

コンセント・スイッチ類の設置例

(12)

整備の基本的考え方

視覚障害者にとって移動の際の情報不足は、非常に神経を 使うものです。視覚障害者を安全かつ確実に目的場所に導くた めに誘導用床材・注意喚起用床材は重要です。また、色の使 い方により視力の低下している高齢者や弱視者にも有効なもの となります。施設の状況に応じ、容易に確認でき、分かりやすく 誘導できる方法で敷設する必要があります。

● 整備基準

・誘導用床材は視覚障害者の誘導を行うために敷設される ブロックその他これに類するものであって、線状の突起が設 けられており、かつ、周囲の床面との明度、色相又は彩度の 差が大きいことにより容易に識別できるものとする。 ・注意喚起用床材は視覚障害者に対し段差又は傾斜の存 在の警告を行うために敷設されるブロックその他これに類す るものであって、点状の突起が設けられており、かつ、周囲 の床面との色の明度、色相又は彩度の差が大きいことによ り容易に識別できるものとする。 ・原則として廊下等で階段又は傾斜路の上端に近接する部 分に注意喚起用床材を敷設する。(勾配20分の1を超えな い傾斜の上端に近接する場合、高さが16㎝を超えず、かつ、 勾配が12分の1を超えない傾斜の上端に近接する場合又 は主として自動車の駐車の用に供する施設に設ける場合を 除く。) ・原則として傾斜路で傾斜がある部分の上端に近接する踊 場の部分には、注意喚起用床材を敷設する。 ・階段で階段の上端に近接する踊場の部分に注意喚起用床 材を敷設する。 ・視覚障害者利用経路を構成する出入口は、視覚障害者が 出入口の位置を認識できるよう、出入口の手前に注意喚起 用床材を敷設する。 ・視覚障害者利用経路を構成する廊下等及び敷地内の通 路には誘導用床材及び注意喚起用床材を適切に組み合 わせて敷設し、又は音声その他の方法による誘導設備を設 ける。 ・視覚障害者利用経路を構成する次の部分に注意喚起用 床材を敷設する。 ・車路に近接する部分 ・段又は傾斜がある部分の上端に近接する部分

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・誘導用床材 及び注 意喚起用床材 は 、原則 と し て JIS T9251(視覚障害者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法 及びその配列)による形状のものを使用する。 ・誘導用床材は通路等の方向を案内する場合に用い、注意 喚起用床材は視覚障害者に注意すべき位置や誘導対象 物等の位置を案内する場合に用いる。 ・色は、黄色を原則とする。弱視者が認知しやすいよう、敷地 内の通路の仕上げ材料と誘導用床材及び注意喚起用床 材の明度、色相又は彩度の差あるいは輝度比に配慮する。 輝度比は 2.0 以上確保する。 ・階段又は傾斜路の上端及び下端に近接する廊下等の部 分には、注意喚起用床材を敷設する。 ・原則として傾斜路で傾斜がある部分の上端及び下端に近 接する踊場の部分には注意喚起用床材を敷設する。 ・敷地内の通路において段又は傾斜のある部分の上端及び 下端に近接する部分に注意喚起用床材を敷設する。

整備指針 【配慮すべき事項】

■仕様 ・敷設幅は 30 ㎝以上とすることが望ましい。 ・足の裏の触知による識別が容易なものを使用する。整備基 準ただし書きにより突起を設けない場合は色の明度差だけ ではなく、周囲の床材と異なる材質の床材を使用することが 望ましい。 ・敷地内の通路に敷設する誘導用床材と注意喚起用床材は、 冬季積雪時の凍結等を考慮し、可能な限り滑りにくいものと する。 ■敷設方法 ・誘導用床材は、誘導の方向と線状突起の方向を平行にし、 連続して敷設する。 ・原則として湾曲しないよう直線状に敷設し、屈折する場合は 直角に配置する。 ・注意喚起用床材は屈折部、段差部、危険箇所の前面に敷 設する。 ・壁・塀の付属物等は視覚障害者が衝突する場合もあるた め、誘導用床材等の敷設位置については十分配慮する。 ■場所別敷設方法 (建物出入口) ・出入口の幅と同等幅程度に敷設する。 ・自動式引き戸でマットを使用する場合はマット直前に、開き 戸の場合は開いた先端に注意喚起用床材を敷設する。 (階段) ・階段の始点及び終点(踊場を含む)に 15 ㎝~30 ㎝程度あ けて注意喚起用床材を敷設する。 (エレベーター乗降ロビー) ・乗降ロビーに設ける制御装置の前には注意喚起用床材を 敷設する。 (エスカレーターの乗降口) ・注意喚起用床材をエスカレーター乗り口、降り口部のランデ ィングプレートから 30 ㎝程度離し、固定手すりの内側に敷 設することが望ましい。 (便所の出入口) ・誘導用床材及び注意喚起用床材は、壁面等に設置した点 字による案内板等の正面に誘導する。 (居室の出入口) ・敷設する場合は、廊下側に注意喚起用床材を敷設する。 (通路) ・敷設する場合は、通常歩行する箇所に敷設する。

建 築 物

22 誘導用床材

及び

注意喚起用床材

- 60 -

(13)

誘導用床材及び注意喚起用床材の形状例

誘導用床材及び注意喚起用床材の敷設例

30 ㎝角の場合 40 ㎝角の場合 階段の前後での設置例 十字路 L字路 T字路 十字路 L字路 T字路 エレベーター出入口での 設置例 自動ドアの場合の 設置例 誘導用床材 注意喚起用床材 押しボタン側に 注意喚起用床材を設置 マットスイッチ

線状突起の形状・寸法及

点状突起(並列配列)の形状・寸法

30 ㎝ 30 ㎝ 0.5 ㎝ 30 ㎝ 30 ㎝ 0.5 ㎝ - 61 -

(14)

一体型

既設誘導灯に追加する場合

誘導音スピーカー 誘導音スピーカー 点滅装置 点滅装置

階段の一時待機スペースの例

バルコニー等の一時待機スペースの例

点滅型誘導音装置付誘導灯

90 ㎝程度 インターホン 一時待機スペース の表示 防火戸 廊下 一時避難施設の表示 避難階段 U P D N

一時避難施設の例

120 ㎝ インターホン 一時待機スペース バルコニー 防火戸の下枠には 廊下 一時避難施設の表示 避難階段 U P D N 一時避難施設の表示 程度 段差を設けない

整備の基本的考え方

高齢者、障害者等は、災害など緊急時にはとりわけ対応が 遅くなりがちであるため、緊急時の諸設備を設けるに当たっては、 特に高齢者、障害者等への配慮が必要です。また、高齢者、 障害者等が多数利用する施設については、さらにきめ細やかな 配慮が必要です。

● 整備基準

・劇場等、公会堂、ホテル等において自動火災報知設備を 設ける場合、これと連動した光等による非常警報装置を設 ける。

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・警報装置は、光及び音によって非常事態の発生を告げる 装置とし、自動火災報知設備等と連動させる。 ・警報装置には、事態の状況を文字により知らせる文字表示 装置を設ける。 ・非常口には段差を設けない。やむを得ない場合はスロープ を設ける。 ・避難口には点滅形誘導灯及び誘導音装置付き誘導灯を 設ける。 ・防火扉は車いす使用者などの通行に支障のない構造とす る。 ・車いす使用者等は、階段を利用して避難することが難しい ため、安全に救助を待つための、以下のような一時避難施 設を設けることが望ましい。 ・階段の踊場、階段に隣接したバルコニー、階段の付室に 設置し、救助を待つために必要な耐火性能や遮煙・遮炎 性能等を有する。 ・車いす使用者が待機するのに十分なスペースを、避難 動線の妨げとならない位置に設ける。 ・一時避難施設であることを、分かりやすく標示する。 ・階段室や付室に設ける場合は、出入口に一時避難施設 が設置してある旨を表示する。 ・一時避難施設には助けを求めたり、状況を伝えたりする ためにインターホンを設置する。

整備指針 【配慮すべき事項】

■誘導灯等の位置 ・煙を避けるために低姿勢となっても避難すべき方向が分か るように床面や腰の高さに、非常口誘導灯や光走行式誘導 装置等を併設することが望ましい。 ■じゅうたん等 ・じゅうたん、カーテンなどは防炎製品を用いる。

建 築 物

23 緊急時の設備

- 62 -

点滅型誘導音装置付誘導灯・一時避難施設の例

参照

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