V5L31
(Account Agent Enterprise)
操作マニュアル
一般ユーザー編
AAE-005-031-U0
2020
年
11
月
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まえがき
この度は、本製品をお買い求めいただきまして、まことにありがとうございます。 本書は一般ユーザー向けの操作マニュアルです。
本書ではAccount Agent Enterprise の使用方法について説明しています。
2020 年 11 月
■ 高度な安全性が要求される用途への使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設 計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交 通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにお けるミサイル発射制御等、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、 直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用される よう設計・製造されたものではございません。 お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使 用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談くださ い。 本ソフトウェアはインターネットへのサービスを提供する用途のためには設計・製造されておりま せん。インターネットに接続しない環境(イントラネット内)で使用するか、インターネットに接続して 使用する場合は、運用環境によりセキュリティ侵害対策を構築した上でご使用下さい。■ 輸出管理について
本製品を輸出又は提供する場合は、外国為替及び外国貿易法及び米国輸出管理関連法規等 の規制をご確認の上、必要な手続きをおとり下さい。Windows Microsoft 、 Windows 、 Windows Server 、 Active Directory 、 Lync は 、 米 国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
BOX、box ロゴは Box Inc.の商標または登録商標です。
Account Agent は株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズの登録商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本書に記載されてい るシステム名、製品名などには、必ずしも商標表示を付記しておりません。
ii 本書では以下の略称を使用しています。
名称 略称
FUJITSU ビジネスアプリケーションアカウント情報連携シ ステム
Account Agent Enterprise またはAAE
Microsoft® Active Directory® Active Directory または AD
Microsoft® Exchange Server Exchange Microsoft® Lync® Server Lync
Windows 8.1® Windows 8.1
Windows 10® Windows 10
ユーザーがログインするフォレスト アカウントフォレスト Exchange/Lync が存在するフォレスト リソースフォレスト
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目次
1. ユーザー向け機能... 1
2. Account Agent Enterprise へのログイン ... 1
3. コンピュータの管理 ... 3 3.1. PC のコンピューター名を確認する ... 4 3.2. コンピュータを作成する ... 5 3.3. ドメインに参加する ... 7 3.4. コンピュータ名を変更する ... 12 3.5. コンピュータを削除する ... 14 4. メール転送先の設定 ... 16 4.1. メール転送先を設定する ... 16 4.2. メール転送先を解除する ... 17
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1. ユーザー向け機能
Account Agent Enterprise(以下、AAE)のユーザー向け機能は以下の通りです。
機能 説明 コンピュータ管理 Active Directory にユーザーが使用するコンピュータを登録します。 PC のリプレース時など、PC をドメインに参加させる場合に使用します。 メール転送先設定 メールの転送先を設定/解除します。 メールボックスにメールを残したまま転送するかどうかも指定できます。 以下にAAE へのログイン方法と各機能の使用方法について説明します。
2. Account Agent Enterprise へのログイン
AAE の Web 画面へアクセスするための URL はシステム管理者にお問い合わせください。 AAE 利用時は、以下の操作を実施しないでください。 ・ブラウザの戻るボタン(右クリック-「前に戻る」) ・再読み込み(「F5」キー、右クリック-「最新の情報に更新」) ・複数画面での操作 ログイン画面を以下に示します。 項目 説明 ユーザーID ドメインアカウントのユーザーID を記入します。 パスワード ドメインアカウントのパスワードを指定します。 ログイン ユーザーID/パスワード入力後、クリックしてください。 ログインしているドメインと AAE がインストールされているドメインが同じかどうかで、ユーザ
2 ーID の指定方法が異なります。 - ドメインが同じ場合、ユーザーID のみを指定します。 - ドメインが違う場合、[ドメイン名]¥[ユーザーID]形式で指定します。 どちらの形式で指定するかはシステム管理者に確認してください。 ユーザーID とパスワードは必ず入力してください。ユーザーID またはパスワードが入力され ていない場合、以下のエラーメッセージが表示されます。 ユーザーID、パスワードの組み合わせが不正な場合、以下のエラーメッセージが表示されま す。正しいユーザーID、パスワードの組み合わせを指定してください。 ユーザーID、パスワードの組み合わせが正しい場合、AAE のトップ画面が表示されます。 No 項目 説明 ① トップ画面 トップ画面を表示します(上記の画面)。 ② ログアウトボタン AAE からログアウトし、ログイン画面を表示します。 ③ ヘルプダウンロード 本操作マニュアルをダウンロードします。 ④ コンピュータを管理する コンピュータの管理画面を表示します。 ⑤ メール転送先を設定する メール転送先画面を表示します。
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3. コンピュータの管理
以下の説明は、ユーザーがログインするドメイン(アカウントフォレスト)と Exchange/Lync の ドメイン(リソースフォレスト)が同一の場合のみ有効です。 アカウントフォレストとリソースフォレストが違う場合、AAE でコンピュータを作成してもドメインに 参加できません。ドメインへの参加方法はシステム管理者に確認してください。PC を Active Directory ドメイン(以下、単にドメイン)に参加させることで、Windows の統合 認証によりExchange、Lync の認証を一元化できます。AAE を使用して AD へコンピュータオ ブジェクト(以後、単にコンピュータ)を登録しておくことにより、エンドユーザーの権限で PC をド メインに参加することができるようになります。 お使いのPC をドメインへ参加する流れは以下の通りです。 ① PC のコンピュータ名を確認する ② ①で確認したコンピュータ名のコンピュータを、AAE を使用して AD に登録する ③ ドメインへ参加する 以下に①~③の操作手順、および、コンピュータ名の変更、コンピュータの削除方法につい て説明します。また、ドメイン参加後にコンピュータ名を変更する方法についても説明します。
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3.1. PC のコンピューター名を確認する
PC のコンピューター名の確認方法を以下に示します。以下では Windows 10 の画面で説明 します。 ① スタートメニュー→「エクスプローラー」を右クリックし、プロパティをクリックします。 Windows 8.1 の場合、スタートメニュー→「PC」を右クリックしてプロパティを表示します。 ① 「コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定」の「コンピューター名」を控えま す。5
3.2. コンピュータを作成する
コンピュータを作成する手順は以下の通りです。 ① メニュー「コンピュータを管理する」をクリックし、個別メンテナンス管理画面を表示します。 ② 新規作成ボタンをクリックし、個別メンテナンス新規作成画面を表示します。 ③ ご使用の PC のコンピューター名を「コンピュータ名」欄に入力し、「新規作成」ボタンをクリ ックします。確認ダイアログが表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。 コンピュータ名に使用できる文字は「A-Z」「a-z」「0-9」「-」です。6 ④ 実行状況確認画面が表示されます。処理が完了すると自動的に実行結果確認画面が表 示されます。 ⑤ 正しく処理できたことを確認します。 コンピュータ名が別の方によって使用されている場合、以下のエラーになります。別のコンピ ュータ名で登録してください。また、登録したコンピュータ名に合わせて、PC のコンピューター名 も変更してください。
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3.3. ドメインに参加する
Active Directory へコンピュータを登録すると、PC をドメインに参加できるようになります。 既に別のドメインに参加している場合、あらかじめ既存ドメインから離脱してください。既存ドメイ ンからの離脱方法についてはシステム管理者に確認してください。 以下の手順に従って、ドメインに参加してください。以下ではWindows 10 の画面で説明しま す。 ① スタートメニュー→「エクスプローラー」を右クリックし、プロパティをクリックします。 Windows 8.1 の場合、スタートメニュー→「PC」、スタートメニュー→「エクスプローラー」を右ク リックしてプロパティを表示します。8 ② 「コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定」の「設定の変更」をクリックしま す。 ③ 「コンピューター名」タブの「変更」ボタンをクリックします。 ④ 「所属するグループ」のラジオボタンからドメインを選択し、ドメイン名を入力します。ドメイ ン名を入力後、「OK」ボタンをクリックします。 入力するドメイン名はシステム管理者にご確認ください。
9 ⑤ 「Windows セキュリティ」ダイアログが表示されるのでユーザー名、パスワードを入力し、 「OK」ボタンをクリックします。 入力するユーザー名、パスワードはAAE にログインする際に指定したものと同じです。 ⑥ 「コンピューター名/ドメイン名の変更」ダイアログが表示されます。ドメインに参加できた ことを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
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⑦ 再起動を促すメッセージが表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。
⑧ 「閉じる」ボタンをクリックし、「システムのプロパティ」ダイアログを閉じます。
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⑩ PC 再起動後、ログオン画面でドメインのユーザー名、パスワードを入力し、ドメインにログ インします。
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3.4. コンピュータ名を変更する
作成済みのコンピュータ名を変更する場合は以下の手順で操作してください。 ① メニュー「コンピュータを管理する」をクリックし、個別メンテナンス管理画面を表示します。 ② 「検索」ボタンをクリックし、自分が管理者となっているコンピュータを表示します。 ③ コンピュータの「変更」リンクをクリックし、個別メンテナンス変更画面を表示します。 ④ コンピュータ名を修正し、「変更」ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されるので、 「OK」ボタンをクリックします。 コンピュータ名に使用できる文字は「A-Z」「a-z」「0-9」「-」です。13
⑤ 実行状況確認画面が表示されます。処理が完了すると自動的に実行結果確認画面が表 示されます。
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3.5. コンピュータを削除する
不要となったコンピュータは以下の手順で削除してください。 間違えて現在使用しているコンピュータを削除してしまうと、Windows にログオンできなくなる 可能性があります。また、コンピュータを一度削除すると、同じ名前で再登録し直しても正常な状 態となりませんので十分にご注意ください。 ① メニュー「コンピュータを管理する」をクリックし、個別メンテナンス管理画面を表示します。 ② 「検索」ボタンをクリックし、自分が管理者となっているコンピュータを表示します。 ③ 削除するコンピュータの「削除」リンクをクリックします。確認ダイアログが表示されるので、 本当に削除してもよいか再度確認したうえで「OK」ボタンをクリックします。16
4. メール転送先の設定
メール転送先を設定すると、Exchangeのメールボックスに届いたメールを別のメールサーバ ーに転送できます。4.1. メール転送先を設定する
① メニュー「メール転送先を管理する」をクリックし、メール転送設定画面を表示します。 ② 転送先のメールアドレスと、転送するメールをメールボックスに残すかどうか指定します。 設定完了後、「変更」ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されるので、「OK」ボ タンをクリックします。 「メールボックスにメールを残す」を選択すると、すべての受信メールがExchange のメールボッ クスに残ります。メールボックス容量が制限値に達するとそれ以上受信できなくなりますので、 Exchange に溜まったメールを長期間削除できない場合は選択しないでください。 なお、メールボックス容量が制限値に近づいた場合に Exchange より通知メッセージが届きま すが、この通知メッセージは転送設定をしていても転送されません。 ③ メール転送先が正しく更新されたことを確認します。17