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Academic year: 2021

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RFID World Watcher Monthly

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目次

特集 – RFID 棚卸ロボットの現状 ... 3

RFID 関連ニュース ... 5

プロダクト ...5 ソリューション ...5 企業・規制・標準化・レポート ...7

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特集

– RFID 棚卸ロボットの現状

2016 年の RFID Journal LIVE!では出展中の注目プロダクトの一つに PAL Robotics 社の棚 卸しロボット、StockBot が取り上げられている1RFID 棚卸しロボットもいよいよ単体の 製品として注目されるステージに来たのだと改めて感じる。今回はRFID 棚卸しロボット、 特に店舗や通常の倉庫を自律的に移動できるものを中心に歴史を振り返ってみたい。 「Roomba のような自律走行ロボットに RFID リーダーを搭載して棚卸しを自動化したい」 というアイデアは、コンセプトだけであれば10 年以上前から存在するし、Roomba そのも のに既存のリーダーを載せて実施したデモも00 年代の後半にはアカデミックな発表の場に 登場していた。 商品として具体的に意識されたロボットが登場するのはもう少し後になる。その最初のも のの一つがスペインのRFID ベンダー、Keonn Technologies 社の AdvanRobot だ。この製 品は2013 年春の RFID Journal LIVE!で Coolest Demo Contest 最優秀賞を受賞した2。そ

の後も改良が続けられており、現在のバージョンは 8 時間の自律移動が可能で 99.5%の精 度での棚卸しが可能。欧米の大手小売店でのトライアルが成功しているという。但し AdvanRobot は最初に人間がジョイスティックで操作して移動させ、棚卸時の移動ルートを 覚えさせる必要がある。

今回RFID Journal LIVE!に出展される PAL Robotics 社の StockBot は自律移動機能が強 化されている。StockBot はレーザー測距器と 3D カメラを搭載しており、初回に手動でル ートを覚えさせた後に店内のレイアウトが変わった場合には、自動的にルートを修正する ことが可能で、手動でのルートの再定義を行う必要は無い3なお、PAL Robotics 社と Keonn

Technologies 社は共にバルセロナに本拠を置いており、あるいは何らかの関係があるのか もしれないが、本稿執筆時のの調査では確認できなかった。 AdvanRobot と StockBot はどちらかと言えばベンダー主導で報道されている(パイロット を実施しているユーザー企業名は匿名となっている)が、ユーザー側が積極的に広報してい る案件もある。実店舗でのパイロット事例として最初に大きく報道されたのはTesco 社の事

1 RFID Journal: RFID Journal Highlights Some of the New Products Being

Demonstrated at LIVE! 2016 http://www.rfidjournal.com/articles/view?14366

2 RFID Journal: Tag-Reading Robot Wins RFID Journal's Coolest Demo Contest

http://www.rfidjournal.com/articles/view?10670

3 RFID Journal: PAL Robotics Rolls Out Tag-Reading Robot

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例だ4。この記事は2015 年の 6 月に掲載されたもので、Tesco 社のアパレルブランド F&F の 5 店舗でパイロットが実施されているというもの。ロボットを提供したのはシリコンバ レーのベンチャー企業RFspot 社で、棚卸し作業の他に来店客への情報提供も行うことを視 野に入れているという。但し、記事を読む限りでは自律移動による自動棚卸しの記述は無 く、本体に内蔵されたカメラの映像を見ながら人間がリモートコントロールを行うように 描かれている。 欧 米の事 例では もう一 つ、Adler Modemarkte 社というドイツのアパレル小売りが MetraLabs 社のロボットを導入している5。記事や同社のウェブサイトを見る限りでは棚卸 しに特化しているというよりは来店客向けの移動式キオスクロボットをベースにアンテナ を付与したように見える。運用形態は AdvanRobot と同様、ジョイスティックで移動経路 を手動で覚えさせた後に自律移動による棚卸しが可能になるというもの。 そしてもちろん、イオンが導入したチェックポイント社の棚卸しロボットを忘れてはいけ ない(本誌 2015 年 12 月号を参照)。具体的な運用形態はまだ明らかになっておらず、今後 の発表が待たれる。 こうやって見ると RFID 棚卸しロボットが具体的に製品として動き出したのがごく最近の ことであり、また自律移動などの面でまだまだ洗練の余地が残っていることが見て取れる。 また、今回取り上げたのは地上走行モデルばかりだが、ドローン技術の急速な発達を考え ると飛行式モデルが優位に立つことも十分考えられるだろう。今後のこの分野の進歩が楽 しみだ。

4 RFID Journal: Tesco Deploys Tag-Reading Robot at Five Stores to Track F&F

Clothing http://www.rfidjournal.com/articles/view?13114

5 RFID Journal: German Clothing Retailer Adler Gives RFID Robots a Spin

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RFID 関連ニュース

プロダクト

[ハードウェア]

ベンチャー企業のMonsoonRF 社は LED 電球のソケットと一体になった RFID リーダーを 開発した。このRFID リーダーは Impinj R2000 チップを搭載し、ソケットを固定するレー ルから電源を取って動作、ZigBee や WiFi で読み取り結果を送信する。多数のリーダーを 目立たない形で迅速に配備できるのが特徴。同社は現在注文を受け付け中で、LED 電球無 しタイプが今年の後半、ソケット一体型タイプが来年に出荷の予定。 電波吸収素材を販売しているMWT Materials 社は UHF パッシブ分野で利用される電波吸 収カーテンの販売を始めた。同社は1990 年代から米軍向けに納品を行ってきたが、ここ数 か月の間にラスベガスのマッカラン国際空港や食品メーカーの Marel 社など民間向けのビ ジネスを開始している。 [ソフトウェア]

Supplier City Solutions 社は航空機メーカー向けに小型部品を管理することを目的とした RFID 対応のソリューションを提供している。同社では部品ケースの引き出しに UHF パッ シブタグとバーコードを貼付し、ハンドヘルドリーダーで読み取りを行う。

デジタルサイネージのベンダーiGotcha Media 社は NFC を利用した情報提供ソリューショ ンを販売している。Reebok 社は同社のソリューションを本社ショウルームでの商品状況提 供に利用し、カナダの音楽フェスティバルGrand Fetes Telus ではアクセス管理や SNS 連 携に利用した。 フィンランドの IndoorAtlas 社はスマートフォンを用いた位置情報サービスを提供してい る。これは地磁気が建物の影響を受けて乱された状態をスマホの磁気センサーを用いて計 測するもので、ビーコンなどのインフラストラクチャが不要なのが特徴。同社の最初の大 口顧客は中国の百度で、先月には日本のヤフーとも契約した。 ソリューション [パッシブ・NFC]

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イオンリテール社は千葉の旗艦店で RFID ロボットを使った棚卸しと RFID を利用した EAS システムのトライアルを実施している。同社は 2013 年から一部のカテゴリーの商品 を RFID で管理している。同社の広報担当者は、現在行っているのはプロトタイプを用い た効果測定であり、現時点では本番導入の計画は無いとしている。 オランダに本拠を置くアパレルチェーン C&A 社はドイツとフランスの店舗の在庫管理に RFID を導入する。同社は 2012 年から RFID のトライアルを実施しており、事前出荷予定 (ASN)データの処理を含む管理を行っている。同社は Checkpoint 社のトンネル型リーダー を採用している。 シンガポールのアパレルチェーンDecks 社は店舗の在庫管理と販売業務に RFID を導入し た。同社が採用したのはUHF パッシブ技術で、ソリューション開発はサトーが担当。 ロシアのRFID 企業 Fresh 社は RFID を利用したクロークの管理システムを提供している。 クロークの受付で顧客がコートを預ける際、担当者が渡す預かりカードに HF タグを貼付 し、タグのID と預かったコートをかけた回転ハンガーの番号を記録。返却時にはカードを 読み取ることで自動的に回転ハンガーの該当位置がクロークまで廻ってくる。

ノルウェーの眼鏡メーカーExtra Optical 社は眼鏡のトラッキングに RFID を利用している。 同社が契約している物流号者はバーコードによるトラッキングを提供しているが、一つの バーコードごとにコストが発生するため割高だった。同社は眼鏡に RFID タグを貼付し、 自分自身の拠点で読み取りを行うことで、このコストを回避した。

アメリカ南東部に980 店舗を持つ薬局チェーン Publix 社は AmerisourceBergen 社の RFID 医薬品在庫管理ソリューション Cubixx を導入した。Publix 社は冷凍・冷蔵機能を持った UHF パッシブ RFID 対応のスマートキャビネットも提供している。 スイスの財団 FOVAHM は知的障害を持つ人たちのための職業訓練を提供している。同財 団が提供する訓練の一つにクリーニングがあり、訓練設備が正しく利用され必要な手順が 守られていることを確認するためにRFID が利用されている。利用されている技術は UHF パッシブ。

香港と中国にブランドショップを展開する ISA Fashion Boutique International 社は RFID と監視カメラ、SNS を組み合わせた店舗管理ソリューションを展開している。この ソリューションでは、RFID から得られる商品のトラッキング情報と監視カメラから得られ

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る店内の混雑エリア情報や商品を見たときの顧客の表情、そして許可を得て取得される SNS 上での顧客の反応などを組み合わせ、顧客の動向を総合的に知ることができる。 オーストラリアの病院Liverpool Hospital では血液製剤の冷蔵保存状況を RFID で監視す る。血液製剤は10℃を超えると安全に利用できなくなるため、冷蔵庫から取り出されて 30 分経つと廃棄しなければならず、保存中は 2℃~6℃で冷蔵される必要がある。同病院では 血液製剤の袋の表面にLF パッシブタグを貼付し、冷蔵庫からの出し入れをする際にスタッ フのバッジと共に読み取ることで、取り出し時間を正確に管理する。

[アクティブ・RTLS・ビーコン]

サンディエゴの病院Zion Medical Center では資産管理に Awarepoint 社の ZigBee アクテ ィブタグを利用している。このタグを利用することで、一個 2 千ドルもする患者移送用の マットが誤ってゴミに出されていたことを発見できた。 ミュンヘンにあるバイエルン州立図書館は歴史的な建物の中に専門分野ごとの資料室が多 数存在する構造になっており、館内の移動が非常に複雑だった。このため、同図書館では ビーコンを用いて来訪者を誘導するアプリケーションを提供している。アプリケーション はBokowsky + Laymann 社が開発し、館内に 245 個のビーコンを設置した。 企業・規制・標準化・レポート

Bluetooth SIG は低電力通信を行うための新たな企画、Transport Discovery Service (TDS) を提案した。これはBluetooth をエキサイターとして使い、Wi-Fi などの高速通信ができる モジュールを必要な時に起動することに利用される。また、BLE Core Specification で、 従来の消費電力を維持したまま通信速度を従来の2 倍の 2Mbps に、通信距離を従来の 4 倍 の120m にするための修正作業に取り組むことも発表された。

RFID Journal は小売業 50 社弱を対象に RFID ベンダー40 社の認知度の調査を行った、回 答者の83%が 4 年以上 RFID の調査を行ってきたと応えるなど十分な知識を持つ企業が対 象だが、RFID ベンダーのうち 34 社の知名度は半分以下、10 社の知名度は 5%以下だった。 RFID ベンダーにとって潜在顧客の間で認知度を上げることが非常に重要となっている。 世界的なラベル・パッケージ大手 CCL 社は RFID ソリューションベンダーCheckpoint Systems 社を買収するための交渉を行っている。CCL 社は 4.43 億ドルを支払う見通し。 CCL 社は自社でも RFID ラベルを製造・販売しているが、Checkpoint Systems 社の買収

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により成長市場であるアパレル分野でのシェアを高めることを目指す。

RTLS ベンダーの Airista 社は同業の Ekahau 社の RTLS 部門を買収する。製品の Ekahau ブランドは今後も維持される予定。。

参照

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