1 平成27年度地域経済産業活性化対策調査 「ものづくり+IT・サービスの融合による東海地域の戦略産業の 競争力強化に関する調査(~2040年ものづくりの未来洞察~)」 仕 様 書 1.調査事業の目的 東海地域のものづくり産業の現状は、自動車産業を中心としてグローバル競争 力を有していると考えられるものの、インダストリー4.0・IoT・3Dプリンタ・人工知 能の進化・普及、消費者のニーズ・価値観の変化、少子高齢化、環境・資源・エネ ルギー問題など、ものづくりを取り巻く環境は、今後、大きく変化していく可能性が ある。 それらの環境変化を見据え、先行する企業では、ITを活用した生産プロセスの革 新、製品の高付加価値化、サービスを取り込んだ新たなビジネスモデルの創出に 取り組むなど、競合他社や他業界にもインパクトを与えるような、従来のものづくり を変化させる兆しが現れ始めており、20~30年後のものづくりの未来の姿は大き く変化していると考えられる。 将来のグローバル競争力の強化に向けては、そのようなものづくりの未来の姿 に先んじて戦略立案・展開することが重要と考えられる。 本調査は、ものづくりの未来の姿を明らかにすることを通じて、東海地域産業競 争力協議会で策定された戦略産業(自動車関連産業、航空機産業、ヘルスケア産 業、環境産業)の競争力強化策を検討する際の指針を示すことを目的とする。 2.調査事業の内容 本調査では、ものづくりを取り巻く事業活動(①設計・デザイン、②製品の付加価 値の構成、③生産プロセス、④ビジネスモデルなど)について、(1)変化の兆しの 情報収集・考察や、(2)その変化の兆しの背景の分析を基に、(3)ものづくりの未 来の姿を洞察し、(4)競争力強化策の指針を検討する。 ※ 本調査では、東海地域産業競争力協議会で策定された戦略産業(自動車関連 産業、航空機産業、ヘルスケア産業、環境産業)を中心に、競合他社や他業界 などへも波及し、将来のものづくりに大きなインパクトを与える可能性がある事 象を調査対象とする。 ※ 本調査では、特定の企業規模・サプライチェーンの企業にとってだけではなく、 幅広い企業規模・サプライチェーンの企業にとって、将来のものづくりにも大き なインパクトを与える可能性がある事象を調査対象とする。
2 (1)ものづくりの変化の兆しの情報収集・考察 20~30年後のものづくりを取り巻く環境変化のうち、大きなインパクトを与 える可能性がある主な環境変化を抽出する。 それらの環境変化に先んずる企業・大学などの先行事例を収集し、ものづく り(①設計・デザイン、②製品の付加価値の構成、③生産プロセス、④ビジネ スモデルなど)の変化の兆しを考察する。 ※ ものづくりの未来の姿を洞察するにあたっての前提条件を設定し、取り巻く 環境変化を抽出すること。 <取り巻く環境変化の例> ○インダストリー4.0・IoT・3Dプリンタ・人工知能の進化・普及 ○消費者のニーズ・価値観の変化 ○少子高齢化 ○環境・資源・エネルギー問題 ○製品の付加価値の構成に占めるサービス投入の割合増加 ※ 情報収集・考察する先行事例は、あらかじめ候補を挙げた上で当局担当者 と協議し、その指示に従って、40事例程度以上(うち、海外の事例を半分 程度)を調査報告書の掲載対象として選定すること。 ※ 海外の情報源は、原典より情報収集すること。 ※ 企業における将来の戦略立案に資するものとなるよう、20~30年後の時 点で、グローバル競争力を発揮していると考えられる先行事例を体系的に 整理すること。 ※ 先行事例の考察では、従来との違いを明確にすること。 (2)ものづくりの変化の兆しの背景の分析 2.(1)のものづくりの変化の兆しが現れた背景、その兆しが意味する本質 的なトレンドを分析する。 ※ 企業における将来の戦略立案に資するものとなるよう、ものづくりが進む未 来の方向性を推測できること。 (3)ものづくりの未来の姿の洞察 2.(1)、2.(2)の結果を踏まえ、20~30年後の時点で、グローバル競争 力を発揮していると考えられる、ものづくりの未来の姿を洞察する。 ※ ものづくりの変化のトレンドから、20~30年後にどれくらい進化しているか を洞察し、現時点で現れていない事象も発想すること。
3 ※ 業種、企業規模、取り扱う製品が、2.(1)の先行事例と同様の企業だけに 適用されるというものではなく、その他の企業においても、将来の戦略立案 に資するものとなるよう、多くの企業に波及する未来の姿を示すこと。 ※ その時点までに洞察したものづくりの未来の姿の案を有識者に示して意見 を伺い、洞察に反映すること。 ※ 意見を伺う有識者は、あらかじめ候補を挙げた上で当局担当者と協議し、 その指示に従って、16名程度(うち、外国籍を有する有識者など海外の動 向に詳しい者を半分程度)を対象として選定すること。 (4)競争力強化策の指針の検討 2.(3)の結果を踏まえ、東海地域の戦略産業(自動車関連産業、航空機産 業、ヘルスケア産業、環境産業)が、ものづくりの未来の姿に先んずるための 競争力強化策の指針を検討する。 ※ 2.(3)のものづくりの未来の姿と、従来のものづくりとの違い(ギャップ)か ら、未来の姿に先んずるために、乗り越えなければならない課題を示すこと。 ※ 業種横断的な競争力強化策と、戦略産業毎に特有の競争力強化策を、そ れぞれ検討すること。 ※ 各企業規模における競争力強化策と、各サプライチェーンにおける競争力 強化策を、それぞれ検討すること。 (5)調査報告書の作成 2.(1)~2.(4)の結果をとりまとめた調査報告書を作成する。 ※ 調査報告書は、PowerPoint形式で、概要版(日本語・英語)と詳細版を作 成すること。 ※ 直観的にわかりやすいものとなるように、画像・イラストやポンチ絵などを、 多数、入れるなど、ビジュアルにとりまとめること。 ※ 2.(1)で情報収集・考察する先行事例は、1事例あたり1スライド以上でと りまとめること。2.(2)~2.(4)は、30スライド以上でとりまとめること。 ※ 各スライドの構成は、当局担当者と協議し、その指示に従って、作成するこ と。 ※ 調査報告書は、オープンデータ(二次利用可能な状態)として公開されるこ とを前提とし、経済産業省以外の第三者の知的財産権が関与する内容を 調査報告書に盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得た上 で、②調査報告書内に出典を明記し、③当該権利保有者に二次利用の了 承を得ること。 ※ 調査報告書電子媒体の具体的な作成方法等は、下記URLを参照のこと。 http://www.meti.go.jp/topic/data/e90622aj.html
4 3.調査事業実施期間 委託契約締結日から平成28年3月31日まで。 4.成果物 (1)納入物 ① 調査報告書(概要版・詳細版) 3式 (公表用) ② ヒアリング調査結果 1式 (非公表用) ③ その他、作成、購入・入手等した資料 1式 (非公表用) ※①は、PowerPointファイル及びそのPDFファイル(透明テキスト付き)とし、 電子媒体(CD-R等)によって納入する。 ※ ②及び③は、電子媒体(CD-R等)又は紙媒体によって納入する。 (2)納入期限 平成28年3月31日 (3)納入先 経済産業省 中部経済産業局 地域経済部 次世代産業課 5.その他 (1)実施にあたっての留意事項 ○ 本調査の実施にあたっては、当局担当者と密に連携し、意思疎通に務め、 定期的に進捗状況等について報告すること。 (月1回程度以上、その時点までの調査結果のとりまとめを行い、報告を行 うこと。報告の内容や時期等については当局担当者と十分協議すること。) ○ ヒアリングの実施にあたっては、当局担当者も同行することができるよう、 あらかじめスケジュール調整を行うこと。 (ヒアリング結果は個別にとりまとめること。) ○ 事業の遂行において疑義が生じた場合には、当局担当者と協議し、その指 示に従うものとする。
5 (2)権利の帰属 ○ 本事業にて生じた知的財産及び成果物にかかる使用及び処分に関する一 切の権利は、中部経済産業局に帰属するものとする。 (3)秘密保持 ○ 事業の遂行にあたり、知り得た情報については、いかなる理由をもっても実 施期間中及び終了後において、第三者に漏らしてはならない。また、情報 漏洩に対する措置を講ずること。 (4)提案書作成にあたっての留意事項 ○ 提案書には、以下の提案を盛り込むこと。 ・ 20~30年後のものづくりを取り巻く環境変化のうち、大きなインパクトを 与える可能性がある主な環境変化の候補(調査を実施する過程で追加・ 修正することは妨げない) ・ 情報収集・考察にあたり、活用する情報源、情報収集項目 ・ ヒアリング候補者、ヒアリング項目 ・ 検討会等の構成メンバー、運営方法(検討会等を行うことが必要な場合 のみ) ・ ものづくりの未来の姿を洞察・発想する手法 ・ 調査報告書の骨子等の構成案、ものづくりの未来の姿の表現イメージ