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はじめに競技をするにあたって やはり目指すべき場所は全国大会優勝であると思う 東北地方の高女子チームに過去の全国高総体 全国選抜大会での優勝の実績はまだない しかしながら 東北地方を通り越し北海道の高女子チームが 年の全国選抜大会で優勝を成し遂げた 東北地方 北海道地方は冬期間グランドが使用できず

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Academic year: 2021

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山形県及び東北上位校の実態、意識調査からの一考察

ソ フ ト ボ ー ル 専 門 部

鶴 岡 東 高 等 学 校

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1 はじめに

競技をするにあたって、やはり目指すべき場所は全国大会優勝であると思う。東北地方の高校女子チ ームに過去の全国高校総体、全国選抜大会での優勝の実績はまだない。しかしながら、東北地方を通り 越し北海道の高校女子チームが2014年の全国選抜大会で優勝を成し遂げた。東北地方、北海道地方 は冬期間グランドが使用できず、関東以南のチームよりもグランドでの練習時間が限られる中での優勝 は非常に価値があり、東北地方のチームにも大きな可能性を示してくれたのではないかと思う。ソフト ボールに限らず高校野球においても同じことが言えると思う。東北地方は未だ甲子園大会での優勝がな い。決勝の舞台までは何度か進出しているものの、あと一つ及ばない。そんな中、ベースボール型の競 技である野球、ソフトボールどちらの種目も北海道のチームが優勝を成し遂げ、甲子園大会においては 北海道のチームが1度のみならず、2度の甲子園大会での優勝を果たしている。 近年の東北高校女子ソフトボールチームの全国大会での戦績を見てみると、昨年全国選抜大会で第3 位の成績を収めたチームが1チーム、その他のチームも全国ベスト8、ベスト16という成績を収めて いる。大会順位だけを見ると全国優勝にはまだ距離があるように見えるが、対戦校も大会優勝校やベス ト4に残るチームなどで、実質的なレベルでいえば十分優勝する力を持っていると言えるだろう。これ には東北地区当該チームの監督の多大な努力と選手の取り組みが成果に表れてきている。 平成29年度南東北インターハイの開催を控え、ソフトボール競技の開催地も本県に決まった。「東北 に優勝旗を」という気概のもと各チームは日々の鍛錬に励んでいる。 今回、本県及び隣県の高校女子チームから協力頂きさまざまな項目でアンケート調査を実施した。今 回の調査結果をもとに今後、東北各県のチームで情報を共有し、本県はもとより東北各県のレベルアッ プそして全国優勝に繋げていければと考え本研究を試みた。

2 研究方法

(1) 調査方法 アンケート (2) 調査対象 山形県及び隣県の高校女子チーム(4校) 4校の監督(4名)、選手(54名) (3) 実施期間 平成27年12月~平成28年1月 (4) 調査内容 以下記述の設問による

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[生徒用アンケート]

⇒4校の開始年齢だが、小学生からが19名、中学生からが35名と中学生から競技を開始した選手 が多かった。始めたきっかけのほとんどは、家族の勧めが多かったが、2008年北京オリンピッ クにおいて日本が金メダルを獲得したことに憧れを抱き競技を開始したという回答もあった。 ⇒選手一人ひとりの経験値を調べてみた結果、県大会経験者まではわりと多いが、東北大会、全国大 会を経験した選手は全体の約9%と低い水準であった。高校で全国大会優勝をするためには小・中学 校時に全国大会を経験しているかいないかは重要な要素の一つと考えられる。 Q.ソフトボール競技をしていて一番楽しいと感じる時はどんな時か? ・試合で相手に勝ったとき ・できなかったことができるようになったとき ・自分がナイスプレーをしたとき ・1つのプレーを全員で作り上げたとき ⇒上の4項目の回答が多かった。その中でも、試合で相手に勝った時の回答が一番多く、普段から試 合で勝つ事を目標とし、試合で勝利するということは選手たちにとっては楽しいと強く感じること がわかった。 Q.ソフトボール競技をしていて難しいと感じることはどんなことか? ・常に考えてプレーをし、とっさの判断をすること ・頭で理解していても、体で実際の動きができないとき 10 1 5 3 7 13 6 9 0 5 10 15 20 A校 B校 C校 D校 Q.ソフトボール競技開始年齢は? 小学生 中学生 6 4 8 4 7 5 1 8 3 3 0 0 1 2 2 0 0 5 10 A校 B校 C校 D校 Q.中学校までで出場した大会は? 地区大会 県大会 東北大会 全国大会 興味があったから 30% 親・兄弟の影響 45% 先生・先輩・ 友人の影響 17% その他 8% Q.ソフトボールを始めたきっかけは?

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・チームを一つにまとめ、チーム全員共通意識の元目標に向かっていくこと ⇒上の3項目の回答が多かった。その中でもチーム全員が共通意識を持ち、目標に向かうことが難し いと回答する選手が多かった。やはり、団体スポーツの観点からチームワークが何より大切だとい う選手が多いことがわかった。 Q.今現在克服したい自分自身の課題は何か? A 校 ・ドロップピッチャーの攻略 ・ケースに応じた走塁 ・走塁での事前準備、確認 ・外野からのバックホームの安定 ・守備でのシフト理解 ・フライ捕球 C 校 ・正しいフォームでのランニング ・正しい判断の走塁 ・動体視力、反射神経の向上 ・守備での正確なステップワーク ・正確なスローイング ・守備でボールに入るときのリズム B 校 ・守備での体の切り返しステップ ・理想的な配給の組み立て ・インコースのうまいさばき方 ・コースなりの打撃 ・チャンスでの勝負強い打撃 ・プレー全般の積極性 D 校 ・コースなりのバッティング ・ピッチャーとの意思疎通 ・体の開きを抑えたバッティング ・常に前へでていく守備の姿勢 ・正確なスローイング ・常に前向き、強気なメンタル作り ⇒各校選手一人ひとりが同じ課題ではなく、さまざまな課題を持ち克服しようと練習に励んでいるこ とがわかる。参考にしてもらいたい。 Q.高校を卒業してもソフトボール競技を続けるか? ⇒各校とも卒業後はソフトボール競技を続けないと答えた人の割合が圧倒的に多かった。それに対し 続けると答えた人は全体の1割ほどであった。その中で大学や専門学校へ進学しても続けたいとい う選手が5名、日本リーグでプレーしたいという選手が2名いた。調査結果から卒業後はソフトボ ール競技を続けないという選手が大半であることがわかった。 Q.普段練習をしている中で自分自身が一番上達したいと考えているスキルは? 攻撃・守備・走塁のうちどれですか? はい 13% いいえ 81% 分からない 6% 進学(大学・ 専門学校) 67% 日本リーグ 加盟チーム 33% 「はい」と答えた人の希望カテゴリー 攻撃 52% 守備 44% 走塁 4%

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Q.具体的にどのようなことをどんな風に上達したいですか? A 校 ・セーフティバントをラインぎりぎりに転 がしたい。 ・守備でジャンピングスローを状況に応じ て使いこなしたい。 ・強いライナー性の打球を常に打ちたい ・悪送球もすべて確実に捕球できるように なりたい。 C 校 ・ボールを追い越すように捕球位置に入りた い。 ・後方フライの判断と捕球 ・打席で初球から迷わずバットを振ること ・相手の意表を突く走塁 ・インサイドワークと正確なキャッチング B 校 ・常に相手の守備位置を見て素早い判断で 走塁がしたい。 ・ロングヒットを打って常にチャンスメイ クしたい。 ・守備で的確なポジショニングをとれるよ うになりたい。 ・軸がブレないフォームで打ちたい。 常に自分のミートポイントで打ちたい。 D 校 ・正しいステップで捕球したい ・状況に応じたバッティングをしたい ・進塁打を狙った場所に打ちたい。 ・小技を一度で決めたい。 ・チャンスで勝負強い打者になりたい。 ・リズム感のある守備をしたい。 ⇒結果より攻撃52%、守備 44%、走塁が 4%となった。攻撃、守備の割合が多く、走塁に関して上達 したいという意識を持っている選手は少ないことがわかった。 Q.チーム練習以外に個人練習は実施していますか? ⇒各校ほとんどの選手が個人練習を実施している結果が出た。B校に関しては全員実施をしている。 時間は30分~1時間が全選手の50%と多く30分以内が31%と次いで多かった。内容は攻撃 が多く、守備、トレーニングは同じ割合であった。個人練習は個人の意識向上、スキルアップに欠 かせないもので毎日継続して行う必要がある。 はい 80% いいえ 20% 自主練習の有無 攻撃(バットスイング等) 49% 守備(キャッチボール等) 26% トレーニング(フィジカル、メンタル) 25% 個人練習内容 ~30分 31% 30分~1時間 50% 1時間~2時間 5% 2時間以上 2% 休日のみ 12% 個人練習時間

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Q.どのようなソフトボールプレーヤーになりたいですか? ・チームに必要不可欠で、この人がいないと勝てないと思われるようなプレーヤー ・どんなに辛い局面でも常にチームを鼓舞し、士気を上げられるプレーヤー ・技術のみならず、人間力が高いプレーヤー ⇒上の3項目の回答が多かった。回答の内容を見てみると技術よりもチームに貢献したい気持ちや、 ソフトボールを通しての人間力を向上したいという選手の気持ちが伝わった。

[ピッチャー用アンケート]

Q.あなたにとって理想のピッチャーとは? ・打たせて守るピッチャー ・チームに必要とされマウンドに立つべくして立っているピッチャー ・コントロールのいいピッチャー ・常に堂々として気持ちの強いピッチャー ・ゲームを作れるピッチャー ⇒ソフトボールの試合は9割ピッチャーの出来で勝敗が決まると思う。そのことからピッチャーの選 手を対象に別項目でアンケートを実施した。その中からピッチャーを始めた時期に関して中学生か らという回答が多く、目指すピッチャーのタイプはコントロール派が一番多かった。1日の平均投 球数はやはりシーズン中の投球数が多いが、オフシーズンもしっかり投球数を放っていてB 校に関 してはオフシーズンのほうがシーズン中より投球数が多いという回答であった。各選手が考える理 想のピッチャーとは総合的に試合を作れるピッチャーと考えていることがわかった。 小学生 29% 中学生 71% Q.ピッチャーを始めた時期は? 速球派 0% コント ロール派 57% ボールのキレ派 29% 全タイプ を目指し ている 14% Q.目指すピッチャーのタイプは? 0 50 100 150 200 250 300 350 400 A校 B校 C校 D校 Q.1日の平均投球数は? シーズン中(4~11月) シーズンオフ(12月~3月)

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[指導者用アンケート]

*B 校データなしは、1日に攻撃・守備・走塁・トレーニングの1項目を日替わりで行っているため。 ⇒チーム練習時間に関しては平日、休日ともに4校とも大きな差はなかった。しかし、練習内容 については各校の工夫し、実践していることがわかった。 3 3 4 3 8 8 8 7 0 5 10 A校 B校 C校 D校 Q.チーム練習時間は?(24h中) 平日(月~金) 休日(土、日、祝) 1 2 1 1 1 1 0.2 0 0 0.5 0.5 1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 A校 B校 C校 D校 練習内容の項目時間内訳(平日) 攻撃 守備 走塁 トレーニング 2 2 4 2.5 3 2 3 2.5 1 2 0 0.5 1 2 1 1 0 2 4 6 A校 B校 C校 D校 練習内容の項目時間内訳(休日) 攻撃 守備 走塁 トレーニング 5 5 3 4 4 4 2 3 3 3 2 2 0 2 4 6 A校 B校 C校 D校 休日の練習試合数 多い時 だいたい 少ない時

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⇒多い時は4~5試合実施するチームが3チームであったが、C 校だけ他と比較すると実施試合数が 少ない事がわかった。 Q 練習試合を計画、実施するうえで注意していることはあるか? ・選手の体調、コンディションの状態には常に注意している。 ・その時のチーム状況を見て試合数を決めている。 ・公式戦前は試合数を減らしている。 ・公式戦から離れる時期などは経験を積ませるため連戦を計画し行っている。 Q 選手のコンディション管理について意識、工夫していることはあるか? ・トレーニング期に入る前に専門家に食事、栄養指導をお願いし、食の意識を高めさせている。 ・食の細い選手が多く、選手と保護者を対象に栄養セミナーを行った。 ・女子部のため女性の性質をつかむこと、理解すること。 ・女子選手特有の月経前後の体調の変化には注意し、個人差も考え毎日体調管理日誌を選手につけさ せている。 ・「痛い」と言わない選手が多いので、毎日の行動や動作に注意深く観察し、必要があれば声かけを行 っている。 チーム目標 A 校 全国大会優勝 B 校 全国大会優勝 C 校 全国大会ベスト8 D 校 全国大会ベスト4 ⇒各校全国大会で優勝すること、または勝利することを目標にしていることがわかった。 Q チーム目標を達成するうえで大切なことは何ですか? ・指導者自身が常に勉強をすること。 ・生徒の目の輝きを大切にすること ・能率的な組織運営 ・選手一人ひとりの普段の生活態度 ・保護者の理解・協力 ・心・技・体をバランスよく理解させ指導すること。 ・常にチームワークを意識さ、一人ひとりコミュニケーションをとらせること。 ⇒常にチームプレイを意識させることが大切という意見が多かった。無駄を省いて能率的に組織・運 営をすること、保護者の活動への理解・協力を得ること。そして、指導者自身が常に勉強し続けな ければならないという結果が出た。

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Q 毎年安定して部員を確保するために工夫していること、または取り組みはあるか? ・中学校に出向き合同練習などを定期的に行う。 ・中学校チームとの積極的な交流。 ・保護者とのコミュニケーション ・昔ながらの厳しさ(部則等)の見直し、改善 ⇒毎年安定して部員数を確保するためには、結果から現在の時代に合わせた指導を行うこと、中学校 との交流、保護者との連携という項目が挙げられた。 Q 東北及び所属している県から全国優勝する高校チームを出すには今後どのような取り組 みが必要であると考えられますか? ・小・中学生(ジュニア層)を育て、競技人口を増やすこと。 ・地元中学生選手の県外排出を防ぐこと。 ・小・高の密接な連携。特に小学生の活動を活発すること。 ・県全体の強化体制を強くする。様々な交流事業を取り入れ他県の情報や交流も増やしていくこと。 ・指導者自身のレベルアップ。それが必ずチームに還元され、結果として表れる。 ・さまざま取り組みは考えられるが、最後は預かった選手をどこまで成長させてあげられるかという 点で、結局は指導者次第だと思う。 ⇒各県とも、小中学生(ジュニア層)の競技人口を増やし、計画的な強化をしていくこと。指導者自 身が常にスキルアップを図ることが大切であるという回答が多かった。

4 まとめ

今回は選手と指導者それぞれの観点から様々な項目で調査を行い、調査結果から考察するという 形で研究をおこなった。これらのデータが今後本県及び、東北地区高校女子チームの普及、発展に つながれば幸いである。 選手への質問事項の中に“ソフトボールをはじめたきっかけは?”の設問に対し北京オリンピッ クで日本が金メダルを獲得したことに憧れてと回答した選手がいたように、オリンピックの影響も 大きい。2008年の北京オリンピック以降、野球・ソフトボール競技がオリンピック種目から除 外されたが、2020年東京オリンピックの開催が決まったことで、ソフトボール競技も正式種目 に復活することが期待されている。正式種目に採用されれば競技人口の増加も見込めるかもしれな い。そうなれば今以上に日本のソフトボールのレベルが上がり、国だけでなく各都道府県、本県の レベルアップにも繋がってくると思う。来年南東北インターハイでソフトボール競技が本県で開催 される。何とか東北高校女子チームが全国優勝を成し遂げたいところである。私自身も高校女子チ ームを指導する中で、全国大会優勝を目指す一人である。近い将来東北に優勝旗を持ってくるため に今後も本県及び東北地区ソフトボールの普及、発展に努めていきたい。 最後に今回の調査にご協力いただいた各高校ソフトボール指導者の方々、各高校ソフトボール部 部員諸君に感謝申し上げ結びとする。

参照

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