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消費支出税における耐久消費財および持家の住居サービス課税とフィスカルポリシィ

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(1)消費支出税における耐久消費財および持家 の住居サ ー ビス課税とフィスカルポリシィ. っても必ずしも税負担能力が同ーであるとは考. 次. 第 1節 第 2節. 消費税,所得税とフィスカルポリシィ 消費支出税下の耐久消費財および持家の住 居サービス課税 第 3節 耐久消費財,持家の住居サ ー ビス課税とフ ィスカ)レポリシィ. え難い。ところが,異種の所得の税負担能力を. 共通の「消費単位」 に 環元することが できな. い。むしろ個人はそれぞれの所得の性格を反映 させながら消費を行うであろうから,所得額よ. りも消費額の方がより良い税負担能力を示す尺. 度となり得るというものである。. 序 所得税よりも消費支出額を基準に課税する直. 接,間接消費税の方が多くの点で優れているこ とは古くから主張されてきた。 古くは,ホップスの 「リヴァイアサン」 に始 まり,その後N. カルダーの「総合消費税」 (N. Kaldor, An Expenditure Tax, 1954)におい. ても主張されている如く,経済の生産に貢献す る尺度としての所得額よりも,社会の共通のプ ー. 芳. 治. 今. 序. 目. 西. ルから私的目的に利用すべく資源を引き出す. 消費という行為に課税する方が好ましいという 消費課税擁護論がその1つである(注 l)。. 第2に,消費課税の方が所得税よりも個人の 税負担能力に応じた課税がより適切になし得る という主張である。. その1つの根拠はN. カルダーによって示さ. れるものである。所得税の下では,異質な所得 の合計額をもって個人の税負担能力=消費能力. とみるが,所得の種類によって同額の所得であ. (注 1) N Kaldor, An Expenditure Tax, 1954,p. 53. 時子山常三郎監訳「総合消費税」p. 49を参照。 この主張はInstitute for Fiscal Sludies, The Structure and Reform of Direct Taxation, 1978 (George Allen and Unwin) p. 33にお いても採用されている。 -1. その2つ目の根拠は,「ミ ー ド報告」 が消費 支出税の 論拠として示している もので ある(注 2). 。. 個人所得税は,基本的には,年々の所得にそ. の税負担能力を求めて課税される。ところが個. 人の税負担能力はその生涯にわたって期待され 得る平均所得水準ないし恒常所得に基礎を置い. て判断するのが公平である。しかし,恒常所得 そのものを課税ベ ー スにするのは税務行政上困. 難である。そこで年々の所得よりも消費水準に. よってそれがより良く反映されるゆえ,所得税 より消費支出税の方が個人の税負担能力に応じ た課税になっているという考え方である。. 第 3に,かって「貯蓄の2重課税論」が所得. 税への1つの批判点で あった。 そこでは ライ フサイクルの親点から,同一所得でも異なった. 消費バタ ー ンをとる個人間で生涯における課税. ベースの現在価値が異なる。それに対して,消. 費税の下では貯蓄およびそこからの利子は消費 に向けられるまで非課税であるゆえ,消費のタ. イミングと独立した形で生涯における課税ベー. ス(それゆえ単一税率ならば税負担)の現在価. 値が同一となる。それゆえ異時点間の資源配分. (注 2) (1)-. Institute for Fiscal Studies, op. cit., pp. 34-350..

(2) の中立性を保持し.かつ人々がライフサイクル. 100% 超になるべく税率表を決定してもよい。. て,生涯の特定の時期に所得が集中する場合で. 費支出税下では 種々な 投資収益を 公平に 課税. の観点から 消費を するよう促される。 かくし. も課税ベ スの異時点間での平準化が自動的に ー. なされ,累進的消費支出税の下では.累進的所. 得税に求められる平均化措置の必要性はそれだ. け小さくなるのである。この点について,ビル トインスタビライザ ー 機能との関係で後に検討. する。. 第4に所得税下では課税単位を個人とするか. 世帯とするかによって,税負担の公平性と結婚. に対する意思決定,共稼ぎ世帯の勤労意欲への. 第8に,ィンフレに伴う問題を別にして,消. できる。 なかでも,耐久消費財や持家の帰属サ. ービス課税が所得税よりも容易で,この点は本. 稿において重要な位置を占める。. 消費支出税の以上の利点に加わえて,有効需. 要のうちの重要な構成要素である消費支出を増. 減することによって,フィス カルポリシィの手 段として利用し得ることを『ロ ー デン報告」 は. 主張している。もし,この主張が正しいとすれ. ば,消費支出税の導入に際して上の機能は以下. 中立性を同時に満たさない。そこで各国におい. のような意義を持つ。. 消費支出税の下では消費の基本単位である世帯. 行所得税を比例税に変更し,それに上乗せする. 切にすることによって上記所得税に付随する諸. 進性を確保しようとする場合,現行所得税の諸 欠点を1部排除しながら,新たなフィスカルボ. て種々な妥協的制度を採用している。しかし,. の消費支出額を課税ベ ー スにしても諸控除を適 問題の重要度ははるかに小さくなる。. 第5に所得税において.インフレ過程で生. ずる,フィクシャスなキャビタルゲインや減価. 償却の不完全調整によるフィクシャスな利潤に. 「オブライエン報告』が提示するように, 現. 形で累進的消費支出税を導入して,税負担の累. リシィの手段の追加を実現する。. もし現行所得税の代替として付加価値税と消. 費支出税の組み合わせをもって導入し,消費支. 対する所得税の課税問題は消費支出税において. 出への比例負担を前者で,累進性を後者で実現. 回避できる。. 下では現行所得税の諸欠点は排除されるが,そ. 所得を 課税上同等に扱かうため後者に 不利で. 見い出さなければならない。. 開法人 の如き他の事業形態に 比べ個人事業は. 効な直接的コントロ ー ル手段が現行の如く存在. はなく,税率区分の調整のみで税負担の歪みを 第6に,所得税の下では給与所得と個人事業. するという『ミ. ー. ド報告Jの「2段階課税」の. の代りこれらの2税に新たな経済安定化手段を. ある。貯蓄非課税の消費支出後はこの点を緩和 する効果を持つとの考え方がある(注 3)。また公. というのは,所得税の代替に直接および間接 消費税を導入する時,租税による企業投資の有. 外部資金論達が相対的に困難である。それゆえ. しなくなるためである。. の資金調達をより強く阻害する。消費支出税は. は法人税の存在意義がなくなる。法人実在説を. にこの問題を回避し得る。. ベ ー ス法人税」の導入となるが,ここでは法人. 事業所得に 対する 課税は 個人事業拡張の ため 事業資金の源泉である 貯蓄分への 非課税 ゆえ. 法人擬制説を基礎にすれば消費支出税の下で. 基礎にすれば,『ミ. ー. ド報告」 の「資金フロ ー. 第7に.所得税下における個人の勤労意欲.. 投資は投資時全額控除であるゆえ, それを現行. 回避しながら初期の税収を得るのに限界税率を. ぇ,新たな有効需要のコントロ ー ル手段を消費. 事業意欲阻害効果の問題を消費支出税の下では. (注3) M. Frank. "Towards the Adoption of A Progressive Personal Expenditure Tax ? A General Outlook", Public Finance, 1983 vol. 38 No. 2, p. 192を参照のこと。 -2. の如く効果的にコんトロ ー )レできない。それゆ. 課税に求めなければならなくなる。上の機能は これに応えるものである。. かくして,上記消費支出税の諸利点のいくつ. かと関係づけて,それはいかなる仕方とメカニ. (2)-.

(3) ズム で有効需要のコントロ ー ルないし フィスカ ルポリシィの手段として有効たらしめられ得る. のかというのが本稿の考察すべき問題である。. 本稿では,第1節でまず,消費税と所得税と. では当該期の消費水準を変更するのに,そのメ. の累進的消費支出税の下で,必ずしも所得税に 比べて貯蓄率を高めない。むしろその逆になる ことが最近示されている(注 4)。もし,このよう に貯蓄率を高めるならば,上の議論とは逆に,. 累進的支出税の下で,経済を完全雇用状態に維. カニズムおよび効果においてどのような相違が. 持することがそれだけ容易になるため,その導. 消費財の購入の如き耐用期間の長い消費項目の. 次に有効需要水準の裁量的コんトロ ー ル手段. あるのか。その場合に持家に対する投資と耐久. タ イミング変更が重要な考察の対象となること. が示される。. 第2節では,これら持家の帰属サ ー ビスや耐. 入は経済の安定化政策の観点から好ましい。. としての消費税の有効性を所得税との対比にお. いて考察してみる。. 久消費財を消費支出税の中でどのように課税す るのか,消費支出税を主張あるいはそれを取り. 扱かっている代表的税制改革案について,それ. ぞれの方式を整理検討してみる。. 第 3節では,消費支出税下での持家の住居サ. 2.. 裁量政策の有効性. 所得税の増減税が課税最低限の変更,税率の. 変更あるいは税額控除制度のいずれを用いるに. しても可処分所得の変化を通してのみ消費支出. に作用する。しかし,増減税が景気の動向に応. ービスと耐久消費財課税の諸方式について,消. じて弾力的に行われる場合には,ある時点の減. びその効果発生のメカニズムを裁量的安定化手. それを当該期の消費増加に向けることが有利と. する。. 所得の減少が生じても過去の貯蓄を取り崩して. 費支出水準の変更手段として利用する方法およ 段とオ ー トマチックな安定化装置について考察. 第1節. なる効果も生じない。また増税によって可処分. 消費に向けることもでき,当該期に消費するこ. 消費税, 所得税とフィルスカ ルポリシィ. I.. 税によって可処分所得の増加を生ぜしめても,. とが不利となるような効果も生じない。. ところが間接消費税の税率変更を景気対抗的. に,かつ弾力的に行うならば実質所得の減少と. 消費税,所得税と貯蓄性向. 消費税(間接消費税,直接消費税)の下では. 貯蓄からの利子に非課税であるから,現在消費. いう所得効果と併せて価格効果も生ずる。この. 2つの効果の存在する中で特に後の効果は耐久 消費財の購入のクイミング変更に有効であるこ. 課税される所得税の場合よりも貯蓄率は高くな. とに注目して, プランソンは以下の如き説明に よって消費税の景気調整効果を高く評価する(注. への代替は長期的には資本蓄積に貢献するとし. 消費財のうちでも耐用期間の短いものほど税. と将来消費の選択に中立的となり,利子所得に ると考えられて来た。そこで所得税から消費税. 5). 。. ても短期的には経済の安定化の観点から好まし. 込み価格の変更による購入時期の変更が困難で. 高い貯蓄率は一 層大きい政府支出による有効需. (注4) M. R., Veall, "A Note on the Expenditure Tax and Progressivity", National Tax Jou· rnal, Vol,, XL No. 2, June 198 7, pp. 259266 を参照の こと。 (注5) Branson, W. H., "The Use of variable Tax Rate for Stabilization Purposes", R. Mus­ grave (ed.) ,Broad Based Taxes: New Options and Sourses, (Johns Hopkins Univ.) 1973, pp. 272-28 3.. くない。というのは民間投資誘因が小さい時,. 要の補足を必要とするためである。しかし,政. 府支出がそのために機動的,弾力的に,かつ十. 分な大きさにおいてなされる保証がなく,経済. の貯蓄率の高いことは不完全雇用状態に陥いる. 危険を大きくする。. 個人の生涯所得に必ず1度は課税される仕組. -3 (3)-.

(4) あるけれども,耐久消費財の如き耐用期間の長. 減のみが生じ,政策効果に対する税収減少が大. いものでは税率変更に伴う価格効果によって消. きい。つまり税収の変化をできる限り小さくす. えば,税率の引き下げは税率の高い時期に延期. するには耐久消費財の税率変更に限られるぺき. 税率の高くなる時期に耐久消費財の購入をする. ところで,W.H. プランソンは,このように. 費のタ イミングを変更するのに有効である。例. していた購入を実行せしめるのみでなく,将来. る中で,消費支出の変化を所与の大きさに実現. である。. 必要が生ずると予測される場合に,その実行を. 間接消費税の下では特定財,つまり耐久消費財. て当該期の消費支出の増加をもたらすと考えら. るにしても,直接税としての消費支出税の税率. しかし,この消費税率の変更による価格効果. 耐久消費財のみの税負担率を変更する形でそれ. 繰り上げて行わしめるという2つの効果によっ. れる。. が消費のタ イミングの変更に効果的であるため には次の要件が満たされなければならないとす る。. ① 税率変更の期間が標準的な税率水準より. の税率変更によって景気対策を行うことができ 変更は消費支出全般に対するものであるから,. のみ切離して購入のタ イミングを変更するのに 用いられ得ないとする(注6)。 はたして耐久消費財の如き特定財購入のタ イ. ミング変更が不可能であろうか。人々は経常的. 乖離する期間が短かければ短い程購入のタ イミ. に行わない耐久消費財購入や持家投資をでき得. ② 税率変更が1時的であるにしても,あら. 税負担率が低くなる時期に実行するであろう。. 確実であるほど大きい価格効果を持つ。この要. 時期によって,それらの帰属サ ー ビス消費に対. ングに対する価格効果は大きい。. かじめ予定された時点に元の水準に戻ることが. 件が満たされるためには不況期あるいは景気過 熱期の 長さを正確に 予測する ことが 重要であ. るならば,それらの帰属サ ー ビス消費に対する それゆえ,耐久消費財の購入時期や持家投資の. する税負担率が異なるように,消費支出税の税. 率構造その他の仕組みを操作すれば価格効果に. る。もし予測が誤って例えばいまだ景気の回復. よってそれらのタ イミングを変更し,有効需要. の税率変更は予定通り行うぺきとする。. 利用し得るのである。. おく必要がある。. 作することによってこれが可能なのかを探って. が実現していない時期においても,元の水準へ このプ ランソンの議論について検討を加えて. ②の要件の如く.,例えば景気回復が完遂しな. い時期に税率を元の水準に引き上げれば耐久消. 費財の需要が減少し,景気回復が. 一. 層遅れる。. それゆえ税率の元の水準への回復は,あらかじ. めその実施時期を決定しておくのではなく,景. 気回復が実現した段階で初めて実施するのが良. いと考えられる。それゆえ①を考慮して税率は. の操作ないし フィス カ)レポリシィの手段として. それでは消費支出税の仕組みをどのように操. みる。そのためには消費支出税の下で耐久消費. 財や持家の帰属サ ー ビスに対する消費課税をど. のような方法でなされるのかをまず明らかにし. ておかなければならない。. 第2節. よび持家の住居サ ー ピス課税. 景気の動向に応じて機動的,弾力的に変更する のが好ましい。. ただし,この税率変更は消費財全体につい て. でなく,耐久消費財のみに限定した形で行うべ. きであるという主張は正しい。非耐久消費財の. 税率を変更しても価格効果による消費のタ イミ ング変更ができずに,それに対する税負担の軽. 消費支出税下の耐久消費財お. 1.. 耐久消費財の課税. 耐久消費財については,基本的にその賭入を. 投資とみなし,そこから耐用年数にわたって年 々生ずるサ ー ビスの価値を消費支出税の収入そ. (注6) W. H. Branson, op. cit., p.284.. -4 C 4 ).

(5) れゆえ課税ベースに算入すべきことになる。 し. かし現実には帰属サ ー ビスの価値を決定するの. が困難であるから,将来における帰属サ ー ビス の フロ ー の現在価値を資本環元したものが耐久 消費財の市場価格と考えて,前者に対する課税. の代りに購入価格を課税ベ ー スに算入する。 耐久消費財の購入が毎年続き,課税ベ. ー. スの. 大きさが安定している場合は別であるが,現実 にはその購入は不連続である。 それゆえ上のよ. うな課税方法の下では. 特定の年に課税ベ ー ス が極端に大きくなるため,累進税率の下では当 然過重な税負担率となる。. そこで このような 問題を 回避する 手段とし. て,新しい消費支出税の各提案において,非登. 録勘定(「ミ ー ド報告」)ないし前納勘定(「 プ ル ー プリント」) とよばれる工夫(注 7) が用いら れる。. 非登録勘定にて貯蓄することによって,消費. 支出税を支払い,その蓄積資金をもって実際に. 消費に向ける時には課税されない形で,耐久消 費財の購入前に納税する方法が1つある。. らにはP. ミ ー ゼコ フスキ ー や最近のH.J. ァ ー. ロ ンとH. ギャルバ ー の研究( 非登録勘定の. 貯蓄を認めない)はすべて耐久消費財購入に際. する課税ベースの異時点間平準化法としてこの. 非登録勘定の利用を提案している。. この 平準化方法の利点は 次の如きもので あ. る。. (1) 所得税における如き,特別な課税ベ ー ス. の平均化規定の必要性は小さくなる。 (2). それに伴い. 納税者にとって記録保持の. 必要性もなく,それだけ納税の申告や税務行政 面での簡素化につながる。 (3). 適格勘定での借り入れは納税資金の追加. 的借り入れを強いられる形で耐久消費財購入資. 金を持たない人々を不利な立場に追いやるのに 対し,非登録勘定の存在はこの問題点を回避可 能にする(注 8)。 上記「ミー ド報告J, 「 プ ル ー ・プリントJ,. 「オ プラィエン報告J, ァ ー ロ ンとギャルパーお よびミ ー ゼコ フスキ ー の研究 は耐久消費財購入 に伴う特定年における消費支出額の膨張を回避. 借り入れ額は収入に算入されないが,将来にお. する方法として.この非登録勘定の利用のみを 提示している(注 9)。. とによって'· その支払段階で消費支出税の負担. た耐久消費財購入を登録勘定の資産を処分する. ば,耐久消費財を投資項目として,年々の帰属. 不可能になり,当該期に大きい課税ベ ー スの発. 形となる。. の下では,非登録勘定を利用した購入に比べて. さらに,非登録勘定で借り入れ,その時点で. ける元本.利子の支払分を非課税控目とするこ. をさせる。 この方法で 耐久消費財を 購入 すれ. サー ビス課税を行うのとほぼ時間的に一致した 個人にとって,これらの納税方法は購入時全. 額課税と課税ベ ー ス.それゆえ他の条件が同一. ならば税負担が等価となり,そのどちらを選ぶ. かによる負担の不公平は生ずることなく課税べ ー. スの異時点間平準化がなされる。. 消費支出税を主張する A. アン ドリュ ー ズの. 論文, イギリスの「ミー ド報告」,アイルラン ドの「オプライエン報告J,. プラッド フォ ー ド. 自身やアメリカ財務省の「 プ ル ー プリント」 さ (注 7). rおプライン報告」では Unlisted account と よばれている。. しかし,前もって非登録勘定で準備しなかっ. 形で行う場合. 上の異時点間の自動的平均化は. 生と過重な税負担が生ずる。 つまり,累進税率. (注8 ) P. Mieszkowski, "The Choice of Tax Base:. Consumption versus Income Taxation", M. Boskin (ed.) Federal Tax Reform: Myths and Realities, 1978 (Institute for Contemporary Studies) p. 45. (注 9 ) Institute for FiscalStudies, op. cit., pp. 176 -178, U, S. Treasury Department, Blue­ prints for Basic Tax Reform'1977 (U.S. De­ partment of the Treasury) p. 125, First Report of the Commission on Taxation. Direct Taxatiion, 1982 (The Stationary Office) p. 269. P. Mieskowski, op. cit., pp. 44-45, H. J. Aaron and H. Galper, Assessing T.心 Reform, Studies of Government Finance, 1985 (The Brookings Institution), pp. 8.8-89.. - 5 C 5) -.

(6) 税負担面で不利 となる。. これ に対処する方法 と して, ア ンドリュ ー ズ. の論文や. rロ. ー. デ ン 報告」 は非登録勘定 に補完. ボ ー ト, 自 動車, テ レ ビ, 冷蔵庫はほ と んど. 消費者信用でもって購入されている。 消費支出. 税の下ではこれ らの 耐久消費財の購入は非控除. 的な分割課税を提示する。 つまり,登録勘定の. 項目 と なり,借り入れ額は収入 に算入すべきで. 購入 に 際して, それを購入時 に 全額消費 と して. 激 に大きくなるため,非登録勘定での借り入れ. 資金の と り崩し による大きい金額の 耐久消費財. ある。 しかしこれでは購入時 に課税ベ ー スが急. 算入するのではなく,一定期間で分割して購入. 資金でもって購入する。 この場合 には将来の借. 納税延期 に伴う利子分 と をその期間 にわたって. する。. したが如く取り扱かい,購入額の各年分割額 と. 消費支出税の収入それゆえ課税ベ ス に 算入す. り入れ資金の返済 と利子支払分は非控除項目 と. ただし,特定の 耐久消費財の購入資金 につい. ー. る方法を提案する。 ア ンドリ ュ. ーズ. に よ れ ば 耐久消費財の 購入. に ついて ①非登録勘定で消費者ロ. ーン. や借り. て非登録勘定 と し,他のもの には登録勘定 と す. る方法は特定の消費財の購入を優遇する形で消 費者選択を歪める。 そこで資金の使途 とは関 係 定額 (「ロ ー デン報告』 では3, 000 ク ロ. 入れを 行い, 元本, 利子の 支払過程で それ ら. なく,. 入れ分を収入 に算入して,消費財購入時 にその. されるもの と する。) までを非登録勘定での 借. 保有するな ら ばそれをもって借り入れ額を少な. 非登録勘定の借り入れを利用するこ とが将来の. 録勘定での借り入れやそこの資産を処分して 耐. 点で課税ベースが小さく,返済期間中 にそれが. ば 一定期間に購入額を分割する方法を認めるべ. 利 になる可能性がある。 それゆぇ,非登録勘定. 全額控除を認める。 @購入時以降一定年数で購. にゆだねるぺし と する。. を非控除項目 と して消費支出税を支払う。 ②借 支出額全体 に課税する。 (この場合 自 己資金を. ー. 一. ネ とし,物価水準の上昇 と と も に金額を調整. り入れを認めるこ と を提案する。 ただし,この. くする方が借り入れ条件を 有利 に する。) ③登. 課税ベースを大きくするのであるか ら ,購入時. 久消費財を購入する時,その金額が大きいな ら. 大きくなる と 予想される個人 には借り入れが不. し と する。 この場合 には④ 耐久消費財の購入時 入額を分割し,その各年分 と 内 国歳入庁で認め. る 利子率でもって 年々の収入 に 算入する。 但. し, ア ンドリ ュ ー ズはこのような③の分割方式. よりも,現行所得税 における如き課税ベ スの 平均化法を採用するのがより好ましい と する(注 ー. 10). ゜. rロ. ー. デン報告」 ではこのような 3つの 補完. 的異時点間平準化法をより具体的な形で次の如 く提示している (注11) 。 1). 消費のための非課税借り入れ(非登録勘. 定の借り入れ). での借り入れを利用するか否かは消費者の選択 2). 控除なしの 貯蓄 (非登録勘定での貯蓄). 非登録勘定での借り入れをするこ となく, 自. 己の登録勘定の資金を用いて 耐久消費財を購入. する場合,税率の累進度 に依存しなが ら 不公平. な税負担をせね ばな らない。 そのため に納税資 金も追加的に多く保有しなければな ら なくなっ. てくる。 これを回避するため に, 「控除の権利. を与えない」貯蓄を認める。 この方法 によって. 耐久消費財の購入時 に急激に課税ベースを大き. くするこ と なく,その購入 に先立って消費支出. 税を前納する形で課税ベースの異時点間平準化. を行う。 これは購入後 に元本,利子支払を通し. A. Andrews,'、Consumption Type or Cash Flow Personal Income Tax", Harvard Law Review vol. 87, 1974, p. 115 6. ( 注1 1) S. 0. Lodin, Progressive Expenditure Tax : an Alternative? 1978 (Liber Forlag) pp. 7682. ( 注 10). -6. て消費支出税を支払う方法 と 納税の タ イミング において対象的であるが,両者は等価である。 3) 購入費用の5 年間での分割. 特 に高価な 耐久消費財の場合,購入価格が非. 登録勘定の借り入れ限度 (3,000 ク ロ ー ネ ) を. ( 6 )-.

(7) 超えた金額になり得る。この超過分は購入時の. 消費支出税の課税ベ スに算入されればその急 ー. 激な増加が起こる。そこで, 特定の, 当局によ. って指定された 耐久消費財について, 上の 1) .. 2) を用いないで購入すれば, 5 年間でその購入. 額を分割して消費支出税の課税ベ ー スに算入す る権利を与える。つまり, 非登録勘定を用いな. 価格の耐久消費財購入に は すべて 5 年間にわた って記録保持をしなければならない点から納税 協力や税務行政面から簡素化に反する。②近い 将来に課税ベースが大きくなる個人にとって 5. 分割して 5 年間で課税ベ ー スに算入することが 累 進税率の下で必ず有利になるとは限らない。. むしろ上の1) , 2) の利用を認めた方が各消費者. いで購入する高価な特定の耐久消費は, 財購入. により適した形で課税ベ ー スの異時点間平均化. 蓄とみなして控除項目にし, 以降4年間で毎年. 費財の購入が不利な扱かいを受ける。特に累進. 時に賭入額の1/5 について消費, 残り4/5 を貯. 1/5 を課税ベ スに算入する。 ー. かくして,. 5 年間にわたって消費支出税の課. が可能となる。 ③5 , 000クロ ー ネ 以下の 耐久消. 税率の下では , 5 , 000クロ ー ネ 以下であるが,. それに近い価格の消費財の実質税負担率が逆転. 税ベ スの算入を分割することによって異時点. して税負担の不公平を生ぜ しめる危険がある。. 発生を防止する。しかし, このような平均化の. も有利な方法を利用する形の方が税負担の公平. ー. 間の平準化を行い, 累進税下の過重な税負担の. それゆえ, 消費者が 1)2)3)の中で自 己に最. 別は 耐久消 費財間での 購入条件に差を 生ぜし. 性を保持しかつ消費者選択への歪 曲効果が小さ いと考えられる。かくして 「ロ ー デン報告」 の. 立性を回避しようとすればアン ド リュ ー ズが述. れているといえる。. 全般について課税ベ スの平準化を行うなんら. 扱かいについての諸方式とそれを提案する研究. 権利を認められるものとそ う でないも のとの区. め, 消費者選択を歪める結果となる。この非中 べた如く消費財の項目とは関係なく, 消費支出 ー. かの制度を認める必要がある。. このような消費支出全般についての平準化法. は 1) , 2) の非登録勘定による自動的平均化法の 存在によって, 所得税におけるほど必要度 は少. なくなるが. その 補完的意義を 持つもので あ る。しかし, これは消費者選択に中立的で, 課. 税ベ スの平準化を実現する反面, 納税協力と ー. 税務行政上の複雑化をもたらす欠点をもつ。 「簡素」を重視するなら, 「ロ. 方式を採用すぺきことになる。. ー. デン報告」 の. 財購 入に伴う 課税ベ ー スの 平均化方法と して. 「ロ ー デン報告J は 次のものを 提示している。. 4). 5 , 000クロ ー ネ を 超える 耐久消費財の 5. 年間分割課税. 5 , 000クロ ー ネ を 超える 耐久消費財に は. 非. 登録勘定を用いず, すべて購入時から以降毎年. 1/5 ずつ収入の中に 算入する方法である。. この方法であれば ①5 , 000 クロ ー ネ を 超える -7. 以上, 消費支出税の下での 耐久消費財の取り. 報告を整理すると第1表の如くなる。 , 〔第 1 表〕. 課税方法. (a) 非登録勘定の借り入れ (b) 非登録勘定での 借り入れおよび貯蓄 (c). 登録勘定の資産を処分した購入分の数年. 間での分割課税. (d) 特定金額以上の高価な 耐久消費財につい て資金源とは関係なく一 律 5 年間での分割. 課税 研. 究. 報. 告. 以上, 1) , 2) , 3) . の 3つの方法は補完的な. 選択肢であるが, これらの方法に代る 耐久消費. 提案の中で は 1)2)3)の組み合わせの方が優. I. 課 税 方 法. アン ド リ ュ (b) と (c) プ )レ ー プ リ ン ト (b) ミ ー ド 報告 (b) ロ ー デ ン報告 〔b) と (c*) 〕 又 は (d) オ プライエ ン報告 (b) (a) ア ー ロ ンと ギ ャ ルパ ー の研究 ミ ー ゼ コ スス キ ー の研究 (b) ー ズの研究. ※当局が指定 した特定の耐久消費財のみ認める。 ( 7 )-.

(8) 対す る 税負担 は 軽減 さ れ る 。 こ の点 を 回 避す る 2.. 消費支 出税下 で の持家 の住居サ. ー. ピス課. 税 所得税下で は, 個人の持家 に つ い て , 原理的 に帰属家賃か ら 減価償却費等 の諸費用 を控除 し た 純所得を住宅所有者 = 居住者の課税所得 に算 入さ れるべきであ る。 消費支出 税下で は ,. た め 「 ロ ー デ ン 報告」 で は 住宅の 推定耐用年数 を50年 と し て, 住宅の上記評価額の 2 彩 に 当 た. る 金額を収入 と し て追加的 に課税ベ ー ス に算入. す る のが適当 と す る 。 「 ロ ー デ ン 報告」 で は ,. こ の よ う に帰属家賃. を 消費支出 税の下で課税す る と 同 時に, 高額な 住宅購入 ま た は 建設時. 住宅投資 に は追加的 な 消費支出 税の課税を行 う. に, そ の費用 を 投資 と み な し 全額控除項 目 と な. よ う 提示 さ れ る 。 奢{多 的 な 住宅 サ ー ビ ス の 消費. る。. に 対す る ペ ナ ル テ ィ 的 な 性格を持つ も ので あ. ロ. ー. 一. 方 そ の た め の資金調達分が登録勘定で の. ン ま た は 借 り 入れ に し ろ , そ こ で の資産の. 処分 に よ る に し ろ , 全額課税項 目 と な る ゆ え, 2 つ の 項 目 が相 殺 さ れて, そ の 時点で は課税ベ. ー. る。 こ の ペ ナ ル テ ィ 的 課税 に は 2 つ の方法が 提 示される。. ス の 変化 は な い 。 以 降帰属家賃を毎年収入 に算 入す る 形で消費支出 税が課 さ れ る 。 そ し て , 資. そ の 1 つ は 住宅投資控除 に上限を設定す る 方 法で あ る 。 つ ま り こ の上限を超過す る 住宅投資. 金が借 り 入れで も っ て調達さ れ る 時 に は 元本,. 分 は そ れを行 う 時点で 消費支 出 税 の課税ベ ー ス. 利 子の 支払分 は 控除項 目 と な る 。 も し , こ の 住. に算入さ れ る 。 た だ し , こ の 上限は物価水準の. 宅を売却す る 時, 売却収入 は 過去の 借 り 入れの. 上昇 に応 じ て調整 さ れ る ぺ き も の で あ る 。. 返済あ る い は 登録勘定で の 資産購入 に 向 け ら れ れ ば課税ベ ー ス に変化 は な い 。 つ ま り 売却収入 は こ の 時点で非課税で あ る 。 こ の よ う な 基本原 則 に 従 っ て持家の帰属サ ビ ス 課税を提案 し て い る の が イ ギ リ ス の 「 ミ ド 報告」 で あ る (注12) 。. ー ー. ス ェ ー デ ン の 所得税制で は , 持家 の年 々 の 評 価額の 一 定割合 ( 3 %) を も っ て 帰属家賃 を 推. 同報告の 例 に よ れ ば, あ る 年の 住宅投資控除 限度額を30 , 000 ク ロ ー ネ と し , 個人が35 , 000 ク ロ ー ネ の 住宅投資を行えば, ーネ. そ の 時点で 5 , 000. は 消費支出 税の控除項 目 に算定 さ れず. クロ 課税 さ れ る 。 こ の 控除限度 は 当 局 の判断で 引 き. 上 げ ら れ る ゆ え , そ の 引 き 上 げを実施 し た以降 の新た な 投資分 に つ い て の み, 新 し い 投資控除 限度下で控除 さ れ る 。 例 え ば投資控除限度額が. 定 し , そ こ か ら (住宅 ロ ー ン の支払利子 + 1 , 000. 34 , 000 ク ロ ー ネ に 引 き 上げ ら れれば, 過去の 超. て い る 。 こ の よ う に所得税制下で帰属 家賃を課. こ の 引 き 上 げ後に 新 た に5 , 000 ク ロ ー ネ の 住宅. ク ロ ー ネ ) を控除 し た残額 を課税所得 に算入 し. 税 し て い る 現実を前提 に し て, 「 ロ ー デ シ 報告」 は 消費 支 出 税を所得税に代替 さ ぜ る 場合 で の 帰 属 家賃課税の仕方を提示 し て い る (注13) 。 つ ま り , 住宅投資を控除項 目 に し , そ の 資金 を登録勘定の 借 り 入れで も っ て な さ れ る 時, 課. 過分 5 , 000 ク ロ ー ネ に つ い て 再計算で き な い 。. 投資が な さ れれば, 旧投資控除 の上限30, 000 ク. ロ ー ネ と 新投資控除の上限34 , 000 ク ロ ー ネ の 差. 40 , 000 ク ロ ー ネ に つ い て 投資控除が な さ れ, こ. の場合な ら ば 1 , 000 ク ロ ー ネ は 当 該年の 消費支 出 税 の課税ベ ー ス に 算入さ れ る 。. 税ベ ー ス に 変更が生 じ な い け れ ど も , 借 り 入れ 資金の 返済や 支払利子分 は 控除項 目 と な る ゆ. こ の よ う な 投資控除 に上限を設定す る 方法で は, そ の上限超過分 に帰すべ き 帰属 サ ー ビ ス の. ぇ, 帰属家賃を年 々 の 収入 と し て 算入 し て も ,. 消 費 に は 2 重 の 消費 支 出 税が課 さ れ る こ と に な. 所得税制下 よ り も 消費 支 出 税下 に お け る 持家 に Institute for Fiscal Studies, op. cit., pp. 221-222 . ( 注13) S. 0. Lodin, op. cit., pp. 84-89 .. ( 注12). -8. る。. す な わ ち ①投資控除の上限を超過す る 部分 に 投資実行時 に 消費支出 税が課せ ら れ る と い う こ と は, そ れ に 帰属す る 住居サ ー ビ ス の価値に毎 ( 8 )-.

(9) 年課税す る 代 り に , そ の 現在価値に課税 し て い. る。. 一. 方,. 高 い 帰属家賃 算定率を用 い る 方法. る 。 さ ら に, ② こ の 投資控除 の上限超過分 を も. は, 年 々 の 消費 支 出 に対す る 限界税率 に依存す. 含め た 住宅投資全体 に つ い て の 各年 に お け る 評. る 。 そ れ ゆ え , 前者で は 消費税率の低い時期や. 価額を基礎に帰属 家賃を推定 し て , そ れを 消 費. 累 進税率下 で の 消 費支 出 , 課税ベ ー ス の 小 さ い. 支 出 税の収入項 目 に算入す る 形で課税す る 。. 時期 に投資を行 う こ と 力群秤JJ と な る 。 こ れ に対. 2 の奢{多的住宅への ペ ナ ル テ ィ 課税の方法. し , 後者で は, 住宅投資後の そ の サ ー ビ ス 消費. は , 住宅投資時に全額投資控除を認 め る が年 々. を す る 過程で の 税率や課税ベ ー ス の 大 き さ に 低. の帰属家賃 を 算 出 す る 時 に , 評価額の う ち 3 ,000. 存す る 。 こ の 差 は 後述す る フ ィ ス カ ル ポ リ シ イ. 第. ク ロ. ー. ネ を超え る 部分 に は 5 彩で な く 12% の 算. 定率を適用 す る 形で税率 と は 別 の 面 か ら 負担 に. の手段 と し て の有効性 に影響 し て く る 。 第 3 点 は , 投資控除の上限設定の場合 に は 税. 累進性を持 たせ る 方法で あ る 。 こ れ は, ス ウ ェ. 率を所与 と し て ,. ー. の 超 過額 の み に依存す る の に対 し , 第. デ ン で は 3 , 000 ク ロ. ー. ネ 超の 奢{多的住宅 に 3. ペナルテ. ィ の 大 き さ が 投資時. 2 の方法. 10彩 の 算定率を適用 し て 帰属 家賃を推. は 年 々 の住宅評価額 に依存す る 。 そ れ ゆ え後の. 定 し て い た こ と か ら , 従前 よ り の課税方法を踏. 場合で は , 年 々 の 評価額が高い 率で上昇す る 住. 襲 し た も ので あ る 。. 宅ほど. 彩で な く. ペ ナ ルテ. ィ の 程度が 強 く な る 。 あ る い. の方法で は個人 は 投資控除を 行 っ た. は , 地方 と 都市で, 周 一程度の住宅に住む個人. 金額 に つ い て記録保持をせ ね ば な ら な い の に対. は都市で の評価額が高い率で上昇す る た め , そ. 上の第. 一. し , 第二の方法で は毎年の 評価額が追加負担の. こ か ら の 「追 い 出 し 税」 的性格を強 く 持 っ て く. 算定基準 に な る ゆ え , こ の よ う な 記録保持 の必. る 。 こ の点 を 回 避 し よ う と 思え ば高い評価率を. 要性 は な い 。. が第二の方法を. 適用 す る 下限を地域に よ っ て差 を つ け , そ れ を. 1 つの理由 は こ の よ う な と こ. 年 々 決定 し な け れ ば な ら な い 。 し か し 公平性を. r ロ ー デ ン 報告」. 簡素な制度 と す る. 保持 し な が ら こ れ を実行す る た め に は必ず し も. ろ に あ る のであろ う 。 ま た上の 2 つ の ペ ナ ル テ ィ 課税法は以下 の 3. 簡素 な 税制 に な ら な く な る 。. ま ず投資控除の上限設定で は, そ れ を大 き く. こ の よ う な 奢移的 住宅への 課税を 別 に し て も , 「 ミ ー ド 報告」 や 「 ロ ー デ ン 報告」 の如 き. 超過す る 住宅投資 に つ い て は , 当 該年の課税べ. 住居サ ー ビ ス 課税の方法に対す る 評価 は , 帰属. ー. ス が 極端 に 大 き く な る 危険が あ る 。 こ れを 回. 家賃 を 年 々 公正 に 推定で き る か 否か に 依存す. 避す る た め に は 「オ プ ラ イ エ ン 報告」 が 提案 し. る 。 現実 に所得税下で 帰属家賃の課税を行 わ な. 点で も 差が生ず る 。. て い る 如 く , 新 た に課税ベ ー ス の 平均化制度 を. い理由 は,. 導入す る 必要が生 じ , 異時点間 の 自 動的平均化. が, 帰属家賃 の公正 な 算定が税務行政面で 困 難. に よ る 税制 の 簡 素 化 と い う 消費支 出 税の 利点を 損ね る 。 そ れ に対 し , 年 々 の 評価額の う ち 一 定 額を超過す る 部分への高 い帰属 家賃算定率の適 用 法は, 住宅の使用 過程で課税ベ. ー. ス を追加算. 定率 ( 7 %) だ け 大 き く す る け れ ど も 特定年の 急激な膨張 と い う 問 題 は な い 。 こ の点か ら 特別 な課税ベ ー ス の 平均化制度を必要 と せず, 簡素 化 の 条件 に合致す る 。 第. 2 点は, 投資控除 の上限設定の方法で は こ. の上限超過分 に対す る 税負担つ ま り ペ ナ ル テ ィ の 大 き さ が持家投資時の限界税率 に の み依存す. -9. 持家促進的 政策に も よ る で あ ろ う. で あ る こ と に あ る (注14) 。 ま た帰属家賃を年 々 の 住宅評価額の 一 定形 と す る 方法 は , 地域 ご と の住宅価格差を ど の よ う に配慮す る の か。 ま た年 々 の 評価額が上昇すれ ば稼得能力 の 小 さ い老人の居住が そ れ だ け 困 難 に な る と い っ た 問 題を も た ら す (注15) 。 一. 方, 基本的 に は 「 ロ ー デ ン 報告J と 同一の. (注14). Report of the Royal Commission on Taxa­ tion, vol. 3 . 1966 (Queens Printer) p. 49 を. 参照。 (注15) S. 0. Lodin, op. cit., p. 89 を参照。. C 9 )-.

(10) 課税方法であ り ながら,年々の帰属家賃の算入. を行わないことを提案しているのが「オ プライ エン報告」 である(注16)。 ここでは, 奢{多 的住 宅投資に対してのみ,投資控除の上限超過分を. 消費支出税の課税ベ ー スに算入する形で課税す. もちろん,将来の持家投資を予測して前もっ. てその勘定での貯蓄を行う形で消費支出税を前. 納し,その資金をもって投資を行う場合も等価 である。. この非登録勘定 を用いる方法では持家投資時. る。一方で前述した如く, 5 年移動平均法に よ. に課税 ベースが 急激に 膨張する 問題は回避で. 案しているのは奢移的投資に伴う課税ベ ー スの. 方法である。 プル ー プリント」 によって提示. る課税ベ ー スの異時点間平準化制度の採用を提 急激な 膨張に 対処 するのが 1 つの 目 的で あろ. う。. このような課税方法ならば帰属家賃推定に伴. き,その異時点間自動的平準化がなされる課税. r. r. され,最近のアメリヵ 財務省報告」 に おいて も消費支出後の説明で示されている(注17)。 個人の生涯における消費パタ ー ンをみると,. う諸問題を回避できると同時に一定水準ま での. 45 オ頃から5 5 オ頃までの年齢期に消費水準が高. 間での税負担の不公平が生ずる。. 下する。そこでこの高い消費水準の時期に住宅. 持家への奨励的意味を持つが,他方で消費項 目 かくして,持家の住居サ. ー. ビス課税を行うと. の前提の下で実行面での諸困難を回避するため. くな り ,それ以前または以降において徐々に低. 投資を行う場合,比較的若年期の消費水準の低. い時期に非登録勘定で貯蓄し,住宅購入資金を. には別の方法が必要となる。. あらか じめ確保するか,前納勘定で借 り 入れを. 購入時課税の方法を持家にも適用することであ. 子支払を行うならば,累進税率の下では税負担. の現在価値を示しているゆえ,年々の帰属家賃. 加すると予測する時に非登録勘定での借 り 入れ. 1 つの代替的な課税方法は前節の耐久消費財. る。この住宅の購入価格は将来の住居サ ー ビ ス. を算出して課税する代 り に,持家投資時に控除. 項 目 とせず,全額課税ベースに算入する方法で. して,消費水準が低下する時期に元本返済,利. が比較的軽くなる。反面,将来に消費支出が増. をもって住宅投資をするのは不利となる。それ. ゅ ぇ.住宅投資を行う年齢によって有利な納税. ある。. 方法を選択すればよい。. その時点での課税ベ ー スが極端に膨張し,累進. はあらか じめ予定せず,登録勘定の資産を処分. 利な扱かいとなる。しかも,借 り 入 れ資金で調. れは控除項 目 でないゆえ投資時点で課税ベ ー ス. この方法の欠点は住宅投資額が大きい場合に. 税下では分割して課税するよ り も税負担面で不. 達する場合,納税資金を追加的に借 り なければ. しかし,非登録勘定 を用いる課税方法のみで. する形で住宅投資 を行う時,消費支出税下でそ が急激に大きくなる問題は解決されない。住宅. ならず,借 り 入れ条件はそれだけ不利になる。. 投資資金は 耐久消費財購入資金よ り 一般的に大. 金 を非登録勘定で借 り 入れれば,元本返済,利. を 用いる方法に 補完的な 次の方法が 提示され る。. 資後の それらの 支払過程で 消費支出税が 課せ. 認める。そしてこの投資額を 一定期間に分割し. 資金の元本返済,利子支払が時間的にほぼ. (注17). この ような問題点をも回避する課税方法は非 登録勘定を用いさせるものである。住宅投資資 子の支払分は控除項 目 とならないため,住宅投 られる。つま り 持家の住居サ ー ビス消費と投資 一. 致. し,前者への課税を後者への課税でもって代用. きいゆえ, 一 層深刻である。そこで非登録勘定. 住宅投資 を行う時,その投資額を控除項 目 に. て,その分割分と納税延期に対する利子分を毎. する形がとられる。. ( 注16) First R.eport, pp. 26 7 -26 9 .. -10. ( 10 ). U. S. Treasury Department., op. cit. p. 122 およ び p. 126 . Tax Reform for Fairness, Simplicity, and Economic Growth, The Treasury Department Report to the President, vol. 1 198 4. p.192。 も ち ろ ん 「財務省報告」では別 の 理由か ら 消費支出税の支持 を し ていない。.

(11) ビス課税を. (c). I. しかし, 「短期間」 であれば住宅投資額が. (d). I. 年消費支出 税の収入に算入する 方法である。 アン ド リュ ー ズは持家の帰属サ. ー. 一(1) 登録勘定で住宅投資を非控除項 目. この方法によってのみ, しか も分割期間を 「 短 期間」 にして 課税することを 提案 して いる(注 18) 。. 大きいため, 年当た り分割額が大きく, 特に他. 一(2) 非登録勘定での借 り 入れ又は貯蓄を 認める. 一(1) 住宅投資は そ の時点で投資項 目. 一(2) 登録勘定の資産売却による投資額を 一定期間で分割して課税ベ ー スに算入. の消費支 出水準が高い時期にはこの課税ベー ス. の追加分に高い限界税率が適用され, 税負担が 過重になる。 それゆえ, アン ド リュ ー ズの提案. では住宅投資に伴 う 課税ベースの異時点間平準 化は不十分とわる。. 一方, ア ー ロ ンとギャルバーの持家の帰属サ. ー ビス課税案では上記 耐久消費財の(a)と (c) を採 る 。 つま り ①非登録勘定を用いての借 り 入れの. みを認める, ②登録勘定での資産を処分して住 宅投資に向ける時, その投資額を控除項 目 と認. め, これを10年に分割して, 毎年その 1 110と納 税延期に対する利子分をその間消費支 出税の収 入として算入する。 この①と②のどち ら かを選. 択できるよ う 提案する (注19) 。 同様に, ミ ー ゼコ フスキ ー の提案では①非登. 録勘定の利用か®登録勘定か ら の自己資金で投 資を行 う 場合に も , 非登録勘定における架空の 抵当権借 り 入れを も って行われた如く取 り扱か. 研. 究. 報. I. 告. ー ズの研究. アンド リ ュ プル ー プ リ ン ト ロ ー デ ン報告 ミ ー ド 報告 オ プライエ ン報告 ミ ー ゼ コ フ スキ ー の研究 ア メ リ カ財務省報告(3) ア ー ロ ン と キ ャ ルバーの研究. 課 税 方 法 (d) (c) (a ) Cll (a ) (a ) C2) (c)と(d) (c) (b)と(d). 注 1 . 奢{多的住宅に追加課税 (投資控除制限) 2. 奢{多的住宅に投資控除制限, 帰属家賃非課税 3. 消費支出税の採用を主 張 していな い。 3.. 耐久消費財と持家住居サ ー ビ ス ヘ の共通. の課税法. 本節で は 耐久消費財と持家の帰属サ ー ビス課. 税について種々の提案を回顧して来た。 両者に. 対する課税で公平, 中立かつ簡素を考慮する時. 共通した方法で①非登録勘定での貯蓄や借 り 入. われる権利を与 えて, 課税ベ ー スの異時点間平 準化を実現することを提案して いる(注20) 。. れを利用する形で異時点間の課税ベースの平準. ー ビス課税の方法を(a)-(d)に分類し, 各研究 報. で資金を得る場合には,. 以上のことか ら 消費支出 税下で持家の住居サ. 告はどのよ う な課税方法を提案して いるかを整. 理すれば第2表の如くなる。. 化を計る。 ② も し登録勘定の資産を処分する形 定価格以上の 耐久消. 一. 費財については数年で, 持家投資については10 年-15 年を限度に分割課税するのが好まし い 。. と い う のは, 上記帰属サ ー ビスの公平な評価. 第2表. の困難, それを非課税とすることか ら 不公平と. 一1 ( ) 住宅投資は登録勘定の控除項 目. (a). j一(2). (b). 一(1)登録勘定で住宅投資を非控除項目. 原則として持家の帰属家賃を収入に. 算入. I—(2)非登録勘定で借 り 入れのみ認める. (注18) P. Andrews, op. cit., p. 115 8 . (注19) H . J. Aaron an d H. Galper, op. cit., pp. 90- 91. (注20) P. Mieszkowski, op. cit., p 45 .. -11. 消費者選択に 歪 曲効果が生ずるゆえ,. rロ ー デ. ン報告」 が示した如き 定額までの非課税借 り 一. 入れ制限を設定することなく, かつ使途に も 区. 分せずに非登録勘定を利用する権利を消費者に. 与 える形で, 納税者の自主的な生涯における課. 税ベースの平準化を行なわせるのがよ い。. 但し, 非登録勘定での貯蓄の保有形態に一定. の制限を設ける必要がある。 も し, 危険は大き. い がキャビタ ルゲイン も 大きく発生し得る資産. ( 11 )-.

(12) 形態で保有す る こ と を認 め れば, こ の キ ャ ピ タ. た 後 そ の 元本, 利 子支払が完了 す る ま で の消費. ル ゲ イ ン を 消 費 に 向 け て も 非課税 と な る 形の 不. 税率, そ れ ゆ え そ れ ら に 適用 さ れ る 限界程率が. 公 平 が生ず る (注21) 。. い か な る も の かが借 り 入れ資金で耐久消費財の 購入をす る か否 かの意思決定 に重要な影響を与. 第3節. 耐久 消 費 財. 持 家 の 住居 サ. ー. ピ ス 課税 と フ ィ ス カ ル ポ リ シ ィ l.. い ま 景気後退あ る い は 不況期 ゆ え に消費支出 増 加 を 計 る べ く 税率の 引 き 下 げを 行 っ た と す る 。 購入後の元本, 利子の支払分 に対す る 限界. 耐久消 費財課税の裁量政策. 経済の有効需要の重要な 構成要素 で あ る 消費 支 出 額を あ る 時期 に お い て増減す る に は , 所得 効 果 よ り も む し ろ 価格効果に よ っ て 耐久消費財 の購入の タ イ ミ ン グを 変更す る の が よ り 有効 な 方法で あ る こ と が第 1 節で分か っ た 。 そ こ で, 前節で示 し た耐久消費財 の課税方法 に つ い て , そ れぞれ購入の タ イ ミ ン グを 変更す る の に ど の よ う な メ カ ニ ズ ム で そ の 効 果が現わ れ る の か, そ の結果 ど の よ う な方法が好 ま し い の か を考察 し , 消費支出 税の下で の裁量的安定化手段の 在 り 方 を考察 し て み る 。 税率変更. える。. ま ず, 購入時に耐久消費財の購入. 額全体 に 消費支出 税を課す方法を と る 時, そ れ に対す る 税率変更 は購入の タ イ ミ ン グ変更 に有 効で あ る 。 た だ し , 税率の全体的変更 は 税込み 価格に対 し て非 弾力 的 な 消費財 の 消費 に対 し て も 税負担が変化 し て, 所与の 効 果 に対す る 税収 変化の践点か ら 非効率的 な 政策手段 と な る 。 そ れ ゆ え, 不連続的な睛入が な さ れ る 耐久消費財 の購入部分 に適用 さ れ る 可能性の 大 き い 税率部 分 に つ い て の変更が必要 と な る 。 し か し , こ の よ う な 耐久消費財へ の課税方法 は累進税率 の下で購入時に過重な 税負担を も た ら す こ と か ら , 課税標準の異時点間平準化 が 自 動 的 に行 わ れ る 非登録勘定 の 利 用 が好 ま し い こ と は 前節で示 さ れ た。 非登録勘定 の 借 り 入れは, 元本返済, 利 子支 払分 に つ い て非控除項 目 で あ る か ら , 借 り 入れ ( 注21) Institute for Fiscal Studies, op. cit., p. 177 に お いて, キ ャ ビ タ ルゲイ ン が 生ず る 資産 は登録勘定にすべ き こ と を述べて い る 。 こ の 問 題は別 の機会に論す る予定で あ る 。 ー12. 税率が低 く な る ゆ え, そ の 低い税率が維持 さ れ る 期間 に 元本返済や利子支払が完了 あ る い は ほ と ん ど 完 了 す る な ら ば, そ の耐久消費財 の 消 費 は 低 い 税込み コ ス ト で可能 と な る 。 そ れ ゆ え , こ の コ ス ト 低下 に よ る 価格効果な い し異時点間 代替効果を通 し て非登録勘定で の 借 り 入 れ に よ る 耐久消費財購入が促進 さ れ る 。 逆 に , 景気過熱期 に消費支出 を抑え る べ く 税 率 を 引 き 上 げ る と す る 。 借 り 入れ時点で税負担 は 生 じ な い け れ ど も , そ の元本返済, 利 子支払 分への 限界税率が高 く な る ゆ え, 少 な く と も 高 い 税率が維持 さ れ る 期間 に そ の返済が完了 あ る い は 大部分完了 さ れ得 る 借 り 入れを行 う こ と は 不 利 で あ る 。 そ れ ゆ え こ の よ う な 期間 に は異時 点間代替効果 に よ っ て 借 り 入れ に よ る 購入 量 は 減少す る 。 か ぐ し て, 税率の 変更 は, そ れが景気 の 動 向 に応 じ て 弾力 的 に な さ れ る 限 り , 非登録勘定で の 借 り 入れ に よ る 耐久消費財の購入時期 の 変更 に 貢献す る と 考 え ら れ る 。 し か し , 非登録勘定 な い し 前納勘定の貯 蓄 は 消費支 出 税率の変更 に よ っ て必ず し も 安定化効 果を持つ と は い え な い 。 い ま , 景気剌激の た め税率を 引 き 下 げ る と 前 納 勘定 に よ る 貯蓄は税負担 に お い て 軽減 さ れ る 。 そ れ ゆ え , こ の 時期 に は所得効 果 と 価格効 果の双方 に よ っ て 大 き い金額が非登録勘定 に 蓄 積 さ れ る 。 こ の よ う に し て蓄積 さ れ た 大 き い 資 金が耐久消費財購入 に 向 け ら れ る 限 り に お い て 税率引 き 下 げ は 安定化効果を持つ。 し か し , そ れが必ず し も 低税率の期間 内 に消費支出 に 向 け ら れ る 保証 は な い 。 税率引 き 上げ後に支 出 に 向 け て も 不利 に な ら な い た めで あ る 。 そ こ で, ( 12 ) -. 一.

(13) 定期間後, 景気抑制を すべ く 税率 を 引 き 上 げ ら. 果が よ り 強 く 働 き , 耐久消費財購入は強 く 抑圧. れ た 時 期 に , 税率引 き 下 げ期 の 前納勘定で 蓄積. さ れ る と考え ら れ る 。. し た 大 き い資金 を も っ て耐久消費財購入 に 向 け. 逆 に金融緩和政策 は非登録勘定の 借 り 入れ資. ら れ る な ら ば, 景気抑制を意図 す る に も かかわ. 金 を 豊富 にす る の みで な く , 所与の 税率の下で. ら ず消費支出 の増加が生ず る 。. 金利水準の低下 は 消費 支 出 税負担を軽減 し , 借. 逆 に 景気抑制を 目 的 に税率を 引 き 上げれば所 得効果 と 価格効 果 に よ り 前納勘定 に よ る 貯蓄 は. り 入れ コ ス ト が 2 重 の 意味で 低下す る 。. しか. も , こ の 時期 に 消費支出税率の 引 き 下 げ を 同 時. 小 さ く な る 。 こ の資金を景気抑制期 に使用 さ れ. 的 に行 え ば. 金利低下 と の 相乗効果に よ っ て非. る と すれば, それが小さ い ゆ え に消費支出 抑制. 登録勘定に よ る 借 り 入れを通 し た耐久消費財 の. 効 果を持つ。 し か し , 税率引 き 上げ期 に 消 費 に. 購入に 大 き な 刺激効果を持つ。. 向 け ら れ る と い う 保証は な い 。 そ の 資金が税率. 分割期間 の変更. 登 録勘定の資産を処分 し て. 引 き 下 げ期 ま で繰 り 越 さ れ る 限 り に お い て 景気. の耐久消費財購入は 一定期間 に分割 し て課税ベ. 後退期 ま た は 不況期 の耐久消費財購入資金 は 小. ー ス に算入す る 方法を と ら え る とすれば, 税率. さ く , 消費支 出 は 抑圧 さ れ る 。 つ ま り , 景気剌. の 変更 に判 わ え て こ の分割期間 を変更す る こ と. 激を必要 な 時期 に, 前納勘定で の 資金が 小 さ い. と に よ っ て も 耐久消費財 の 購入量 を 増 減 で き. た め耐久消費財の購入は減少 す る 形で景気対抗. る。. 的 な 効果を持 た な く な る 。. 景気刺激を意図 す る 時期 に は分割可能期間を. か く し て , 非登録勘定な い し 前納勘定で の貯. 長期 化 し . 各年の配分額を小さ く す る こ と に よ. 蓄が税率変更 に よ っ て 経済の安定化 に 貢献す る. っ て, 所与の累進税率下で の 限界税率を低 く す. か否 か は 決定 し得な い 。. る。. 次 に こ の よ う な 消 費 支 出 税が そ れ 自 体景気 に. る。. こ の 時 耐久消費財の 税込み価格 は 低下す 一. 方, 景気抑制を意図す る 時期 に は分割可. 作用 す る の みで な く , 金融政策の経済安定化効. 能 期 間 を 短縮す る こ と に よ っ て各年の分割額を. 果を補強す る 作用 を持 っ て い る こ と に注 目 すべ. 大 き く し . 限界税率を上昇 さ せ る 。. きであ る 。. し か し こ の よ う な分割期 間 の 変更 も 納税延期 金融政策 は企業投資. に伴 う 各年 の 利子支払額の変化や税率構造の累. の み で な く , 個人消費 に つ い て も 資金 の ア ヴ ェ. 進度の程度 に よ っ て, 税込み価格へ の 効 果 に 差. 金融政策 と の相乗効果. イ ラ ビ リ テ ィ を変更 す る こ と と 利子費用 を 変更. が生ず る 。 そ れ ゆ ぇ. こ の よ う な 分割期間 の 変. す る こ と に よ っ て 消 費 支 出 水準 に影 善す る 。. 更 と 同 時 に税率変更を も 行 え ば よ り 価格効果は. 金融引 き 締 は非登録勘定で の 借 り 入れ を 困 難 に し , かつ利子率の 引 き 上 げ に よ っ て耐久消 費 財 の購入を抑 え る 。 し か も 非登録勘定で の 利 子 支払 は非控除項 目 で あ る か ら , そ の 利子支払分 に も 消 費 支 出 税が課 さ れ る 。 か く し て 金 利水準 の引 き 上げ は 所与 の税率の下で支払利子の増加 そ の も の に加 わ え て , 利子増加分 に対す る 消費 支出 税負担の増加が生ず る 形で 借 り 入れを よ り 高 コ ス ト に す る 。 つ ま り 所得税下 よ り も 消費支 出税下 に お い て金融政策特 に金利政策の有効性 は よ り 高 く な る 。 し か も 金利 引 き 上 げ期 に は 税 率の 引 き 上 げ も な さ れ る と , 金融政策 と 税率引 き 上げの相乗効果 に よ っ て, 異時点間 の代替効. -13. 大 き く , 耐久消費財の購入の タ イ ミ ン グを よ り 強力 に 変更す る 作用 を持つ。 か く し て , 非登録勘定で の 借 り 入れ に よ る 耐 久消費財購入の タ イ ミ ン グ変更 に は金融政策 と 相 ま っ て 消費支 出 税の 税率変更が重要 な 役割を 果す こ と が分 か っ た 。. (注22) 。. し か も 付加価値税. や売上税の税率変更 は 「告知効果」 に よ る 不安 定化効果を無視で き な い の に対 し, こ こ で は 購 入 時点 の 税率で は な く , 元本の返済期間 に わ た (注22) S. 0. Lodin, op. cit., pp. 206-207 で も税 率変更が フ ィ ス カ ルポ リ シ ィ の手段 と し て有用 で あ る こ と が述べ ら れて い る。. C 13 ) -.

(14) っ ての税率水準が重要な意味を持つゆえ「告知. 効果」 の重要性は小さいのが特徴である。. 方登録勘定の資産を処分する形での 耐久消. 一. 費購入が一定期間で分割される場合, その分割. かくして, この時期には投資が減少する。. もちろん, この投資 控除の上限が 極めて 高. <.. 1部の極めて奢{多な持家にのみ課税され,. 大部分の個人にと っ て課税の対象外である場合. 年数は購入時に決定された年数であるゆえ, 納. には, このような変更による有効需要調整効果. による不安定化効果が生ずる。しかし税率の変. 更が議会の承認を必要とするであろうが, 分割. 段として利用するためには上の上限は低いほど 好ましい(注公)。. とすれば機動的になされ得るため, 不安定化効. る 方法では,. 税延期が有利である程度に 応じて 「告知効果」. 期間の決定は政策当局の判断にゆだねられ得る 果の危険は小さいと考えられる。 2.. は小さい。それゆえ, フィス カルポリシィの手. しかし, このような投資控除の上限を変更す. 議会がこの上限を 議決する 限り. 「 告知効果」 によ っ て景気に対する 不安定化効 果を持つ。それゆえこのような変更は機動的か. 住宅投資と裁量政策. 持家の住居サ ービス課税を消費支出税下で ど. のように扱かうかによ っ て, 裁量的安定化手段. としての利用の仕方は異な っ てくる。. 「ロ ー デン報告」 の投資控除に上限を設けて ,. 奢移的住宅にペ ナ ル テ ィ課税をする方法が採用. される時, そこでは物価の上昇に応じて控除上. 限を引き上げることが提示 されている。これは 物価上昇期に投資を促進する効果を持つことか. ら経済の安定化に逆作用する。この投資控除の. 上限設定に景気調整の積極的役割を与えるため. つ弾力的になされるよう政策当局にその決定権. を譲歩する必要がある。 税率変更. 次に非登録勘定を用いた持家の帰. 属サ ー ビス課税 の 方法では, 上述した 耐久消費 財 の購入時期の変更と同じく, 税率の操作を通 して投資のタ イミングを変更することが考えら れる。. ただ異なるのは, 耐久消費財の場合, その購. 入資金を確保するのに, 非登録勘定での貯蓄期. 間や借り入れの返済期間が比較的短期間, 例 え. ば2年から 3年程度で可能であるのに対し, 持. には, 持家投資のタ イミングを景気対抗的に変. 家投資の場合にははるかに長期に及ぶことがあ. 例 えば上限が高い時期に投資を行えばそれを. 10年や15年とい っ た長期間で資金の積立てや借. 更する方法を考えなければならない。. 超過する部分が小さくなることによ っ て, 安価. る。持家投資の資金は巨額であるため, 例 えば. り入れへの返済を行う場合に, 景気変動過程で. な住居サービスを消費できるという点では税負. の税率変更や金融政策の効果に 耐久消費財の場. 資のタ イミング決定に重要な要因となるのであ. 非登録勘定での積立や借り入れ資金の返済が短. 担の不公平が発生する。しかしこのこと自体投. る。・ いま景気後退期や不況期ゆえに住宅投資を促. 進する必要のある時, 投資控除の上限を引き上. げる。そうすれば上限を超過した部分の税込み. 合と差が生じてくる。必要資金が比較的小さく. 期間でできる小規模な住宅改修のための費用の. 如きものについてのみ 耐久消費財の場合と同様 の議論が妥当する。. 例 えば 税率引き 下げ時に 投資資金を 借り入. 費用が低下するため所得効果のみでなく, 価格. れ, 10年間で償還するとする。その償還途中で. 資がその時期に増加する。逆に, 景気過熱期に. 準に引き上げなければならなくなると, 税率の. 効果によ っ て異時点間代替効果が生じ, 住宅投. 投資控除の上限を引き下げる。この上限は引き. 上げ実施時点以後の投資のみに適用されるので. 景気過熱期に達し, 標準的な税率よりも高い水. (注24). あるから所与の大きさの投資について上限超過 が大きくなり, 投資の税込み費用が高くなる。. -14 ( 14 )-. 「オ プライ エン報告」 では, 持家投資控除の 上限 を超えることが, 大部分の 個人に起こ ら な いよ う な , 高い水準に決定すべ きとし ている。 First Report' p . 27 8 ..

(15) 引き下げ時 に投資を行 っ たことの利益が相殺さ. 更 に効果的とはい えない。. 期限を持つ場合,税率を弾力的 に上下させても. てなされ る ゆえ, その過程で金利水準が上下す. あろう。. への消費支出税負担が大きく変化す る とは期待. れ る 。 それゆえ, このような長期 にわた る 償還 人 々 は標準的な税率を基準 に住宅投資を行うで. もちろん,すで に住宅投資資金の大部分が非. 登録勘定で蓄積され る ような場合.その不足分. 住宅資金の返済は巨額であり, 長期 にわた っ. れば, 返済期間全体でみて, 個人の利子支払分 できないためであ る 。. むしろ, 人 々 は標準的利子率水準を基準に借. を借り入れで調達すれば比較的短期間で借り入. り入れの意思決定をすれば,金融政策は資金の. げは不足分の借り入れ に対する 消費支出税負担. 資の増減 に効果を持つ。. 下げが持家投資のタ イミングを変更させ る の に. がな さ れ る まで に返済が完了ある いはほぼ完了. れ資金の償還がなされ得 る ゆえ,税率の引き下 を軽減させ る 。このような場合 には税率の引き 効果があ る 。. この場合, 景気過熱期 に税率を引き上げ ると. アヴェ イラビリテ ィの変更を通してのみ住宅投 それゆえ, この場合でも利子率の新たな変更. す る ような 比 較的 短期の 借り入れ に ついて の み,金融政策は利子支払総額とそ れへの消費支. 非登録勘定で すで に 必要資金の 大部分を 確保. 出税負担を変更す る 形で投資のタ イミングを変. 短期間で返済可能であ る ゆえ, その間 に高い税. の 税率変更と 金融政策を 組み合わせて 用いれ. し, 他の不足資金の借り入れ に つ いては比較的. 率が維持されれば投資の実行は延期され る 。. かくして, 非登録勘定 に必要資金の大部分を. すで に保有す る 個人 に つ いては税率の変更が持 家投資の タ イミングを 操作す る の に 有効で あ る。. 一方, 非登録勘定ないし前納勘定での貯蓄 に. 更し,景気調整 に 役立つ。しかも, 消費支出税. ば, 相乗効果 に よ っ てこのような借り入れと投. 資のタ イミングは一 層強く影響を受け る 。. 次 に登録勘定の資金をも っ て持家投資を行う. 場合 に,それを10年間で分割して消費支出税の. 課税ベース に算入す る 方法は, 分 割期間を変更. す る こと によ っ て景気調整 に用いられ得 る 。っ. よ っ て住宅投資資金を確保す る 時,税率の引き. まり, 景気過熱期 に分割期間を短縮し, 景気後. る 。この資金を直ち に持家投資 に 向けられ る 限. れへの限界税率を変更し,持家投資 に対す る 租. とができ る 。しかし; 必ずしもそれが税率の低. しかし,このようわ納税期間を変更す る こと. 下げ によ っ て そ の資金が早く必要額に達成でき. り 景気後退ないし不況期の有効需要を高め る こ. い時期 に使用され る とは限ら な い。このよう に. 退期 に長期化す る こと によ っ て各年配分額とそ. 税費用を増減す る のであ る 。. は必ず しも投資のタ イミングを変更す る の に 効. 低い税率で納税済みの資金を景気過熱期 に持家. 果的でない。例えば分割期間を長くして1年当. 場合では前納勘定の資金は経済を不安定化 さ せ. 高い限界税率 と な る 時期や裁量政策によ っ て税. 投資 に向けられ る かも知れないのであ る 。 こ の. たり配分額を小さくしても. 消費支出が大 き く. る 作用を持つ。. 率引き上げがなされてい る 時期 にまでその算入. 入れから返済完了までの全期間で,借り入れ時. 合よりも税負担が不利 になる 可能性があ る 。. 金融政策との相乗効果 住宅投資資金の借り. の利子率で利子支払がなされ る 場合 には, 利子. が繰り延べられれば,分割期間を延長しない 場. 率の変更は上述の耐久消費財の場合と同様 に 消. この よう に分割期間の延長が必ずそれの短い 時よりも有利 にな る 保証がな いのであ る から,. 変更効果を持つ と 考えられ る 。しかし, 借り入. 段となり得な い。. 費支出税と相ま っ て投資のタ イミング に強力な. れ資金の利子支払分がその時 々 の金融政策に連. その期間変更は確実な フィス カルポリシィの手. 動して変化す る 場合 には, 投資のタ イミング変. 3.. -15. ( 15 ) -. 消費支出税の自動安定化効果.

参照

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