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妊婦の予防接種に対する認識 : 予防接種率向上に向けて: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

妊婦の予防接種に対する認識 : 予防接種率向上に向けて

Author(s)

井上, 松代; 加藤, 尚美; 山城, 五月

Citation

日本助産学会誌 = Journal of Japan Academy of Midwifery,

17(3): 76-77

Issue Date

2004-03

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/9143

(2)

一般演題〈研究〉周産期ローリスク2

4

妊婦の予防接種に対する認識

I緒言

一予防接種率向上に向けてー

沖縄県立看護大学O井 上 松 代 砂 加 藤 尚 美 山 城 五 月 沖縄県は、 1964"" 1965年の風疹大流行で、多くの先天性風疹症候群の児が出生し、 1998 "" 1999年の麻疹流行で、乳幼児が死亡した経緯がある。現在でも過去の経験が生かされず、 麻疹の予防接種率が全国に比べて低く、親の予防接種に対する認識不足が指摘されている. 本研究は、妊婦の予防接種に対する認識とそれに影響する要因を明らかにすることを目的 とし、予防接種率向上に向けて、今後の保健指導改善につなげることを目指した。 E方法 平成 15年 8月、 2施設の産婦人科外来で、承諾の得られた妊婦を対象に、無記名式アン ケート調査を実施し、直接アンケート用紙配布および回収を行なった。 185名中、2/3以上 の回答と妊娠週数の記入があるものを有効として、 178名を調査対象とした. 調査内容は、属性(妊娠週数、子どもの数、年齢など)、予防接種や躍ったことのある予 防接種対象の感染症(以下感染症と記す)の関心度とそれらについての経験、予防接種の証 明書としての母子健康手帳への認識、中学・高校時代の予防接種や感染症の学習機会、情報 源、風疹と麻疹の予防接種に関する知識、予防接種や感染症の学習開始希望時期である.

E

結果 対象の属性は、妊娠週数7"" 40週 (M:28.8週 SD:7.32)、子どもの数 0人 :76人 ω3.7%)、1 ""3人 :98人匂6.3%)、年齢 18""43歳 (M:28.9歳 SD:4.97)であった.予防接種や感染症に ついては、「まあまあ関心があるJの回答が 88人 (49.4%)と多いが、自分が受けてきた予防 接種のことは「ほとんど覚えていない

J

93人 (52.2%)、自分が擢ったことのある感染症につ いても f覚えていない

J

82人 (46.9%)であり、自分自身が、どんな種類の感染症に対して抗 体を持っているのかを知らない者が多かった。中学・高校時代の授業で、予防接種や感染症 の学習機会があったかについては、「なしJが 158人 (89.8%)と多くを占めていた.これま でに情報を得ている「情報ありJは 86人

(

4

8.3%)、情報源として多かったのは、「新聞・テ レビ・雑誌J38人 (46.3%)、「市町村の広報誌」と「乳幼児健診Jが各々 36人 (43.9%)であ った。風疹と麻疹の予防接種に関する知識は、「麻疹は大人になってから擢ると、症状が重 76 日本助産学会誌第17巻第3号(2004.3)

(3)

くなりやすいから、子供のうちに擢っておく方がいい

J

の質問に対する正解率が 15.7%(28 人)と最も低く、全開正解者は 7人(3.9%)であった。予防接種や感染症の学習をいつから開 始したらよいかの質問では、「中学生からJが111人(63.4%)と最も多かった。 風疹と麻疹の予防接種に関する正 しい知識の習得に、どの様な要因が 影響するのか関連図を図 1に示し た。正しい知識の習得には、子供の 数と年齢との関連が他よりも強かっ た。子供の数と関心度は関連がなか った。初産婦の場合でも、年齢・正 しい知識(0.267

p(0.05)、年齢・関心 度(0.296

pく0.05)で関連があった。

W

考察 0.358** (P) (C) : cr個 er 関連係数 ** p<O.Ol 図1正しい知識習得に影響する要因とその関連 調査結果から、予防接種や感染症に対する関心は高いが、自分の身体に、どのような抗体 があるのか知らない人が多く、情報源で「新聞・テレビ・雑誌Jが多かったことから、親や 家族から、実際、本人にどんな抗体があるのか伝えられていないことが、知らないことにつ ながるものと考えられる。学生時代に予防接種や感染症の学習機会「なしJが多かったこと、 「中学生からJ学習の開始を希望する意見が多かったことから、学校保健でも積極的に学習 の機会を取り入れていく必要性が示唆された。従来より、「麻疹は子供のうちに擢っておく 方がいいJと考える親の認識不足が指摘されていたが、妊婦においても同様であり、間違っ た考えのまま親になることが推測された。 風疹と麻疹の予防接種に関する正しい知識の習得に対する主な関連要因である年齢と子供 の数において、とくに年齢は、初産婦のみの場合でも同様に関連があり、直接的に知識の習 得へ影響しやすいと考える。子供の数は、情報量とも関連があり、育児経験を重ねることで、 情報が増え、知識へとつながる様子が伺える。関心度は、子供の数と関連がなく、むしろ年 齢と関連があり、個別的要素や情報量によって左右されやすいものと考えられる。これらの ことから、特に若い初産婦は、風疹や麻疹の予防接種に関する情報や知識が少なく、関心も 低い傾向にあった.そのため母親学級などでの情報提供や経産婦と交流の場をととのえて、 話題を提供していく工夫など丁寧な指導が求められる。

V

結論 沖縄県における妊婦の予防接種や感染症の認識について、 1)関心は高いが、自分自身の 持つ抗体への認識は低かった、 2)学校保健での学習機会は少なく、中学生から学習開始の 希望が多かった、 3)育児経験によって、情報や知識が増えていくが、麻疹については、「子 供のうちに躍っておく方がいい

J

という間違った知識を多くの人が持っていた、 4)風疹と麻 疹の正しい知識の習得には、年齢と子供の数による影響が大きく、特に若い初産婦は、情報 や知識が少なく、関心も低い傾向にあるため、保健指導の重要性が示唆された。 日本助産学会誌第17巻第3号(2

1 4.3) 77

参照

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