まえがき 国立大学に設置されている附属学校園の目的は,「その附属学校が附属する国立大学 又は学部における児童,生徒又は幼児の教育又は保育に関する研究に協力し,及び当 該国立大学又は学部の計画に従い学生の教育実習の実施に当たる」(国立学校設置法施 行規則第27条)とあります。私たち滋賀大学教育学部附属中学校においても,校内 研究会や大学の教員との共同研究などを通して,教科ごとに,また学校全体でさまざ まなテーマを取り上げて,教育の理論や実際に関するさまざまな研究や教育の実践活 動に取り組んできました。 本校では,『%,:$.27,0(』という調査研究型総合学習の時間があります。 年に 始まり,今年度 年目を迎えました。この『%,:$.27,0(』を通じて,滋賀の自然や 環境,歴史,文化,社会などについて考える総合的・学際的な取り組みを行っていま す。そこでは,生徒は学年の壁を越えてチームを組み,自分たちがテーマを設定して 調査研究を進め,その成果を報告会で報告します。この『%,:$.27,0(』を通して,生 徒だけでなく教員も多くのことを学んできました。そのひとつが,「思考,判断,表現 のプロセスへの注目」です。 平成 〜 年度(〜 年度)には,文部科学省初等中等教育局より,『教科等 ならびに総合的な学習の時間における言語活用能力の向上を計るための,教科横断型 「情報の時間」開設を核とした教育課程の開発』なるテーマで,研究開発学校として 指定を受けました。その成果として,「情報の時間」が開設されました。 平成 年度( 年度)には,『思考と表現をつなぐ「判断」のありように着目し た学習指導研究—思考ツール等を活用し協同的に学び合う過程の実現を通して−』なる テーマで,文部科学省国立教育政策研究所より教育課程研究指定校として指定(総合 的な学習の時間)を受けました。この教育実践・研究活動を通して,さまざまな思考ツ ールなどを工夫・活用しながら,「より的確な判断力」を高め,「より深い思考」や「よ り適切な表現」を引き出す取り組みが始まりました。 平成 年度( 年度)には,文部科学省国立教育政策研究所より教育課程研究 指定事業(中学校・論理的思考)として『思考と表現をつなぐ「判断」のありように着 目した学習指導研究-論理的思考の,思考ツールなどを活用した教科横断的指導を通 して-』(2年指定)が採択されました。ここでは,各教科における生徒の「判断」場 面に着目し,思考ツールなどを活用した課題解決学習の手法を組み入れることで,論 理的思考に基づいた「ゆさぶり」のある授業改善や教材開発,評価方法の改善を目指 した教育実践活動を実施し,より汎用性の高い学力の育成に繋がる取り組みとなるこ とを目指しています。 平成 年度( 年度)は,このプロジェクトのまとめの年として,各教科の実 践活動をいっそう深化させ,思考ツールの活用と ,&7 の連携強化を図り,総合的な学 習の時間と各教科との指導の関連性の強化を重点項目として精力的に取り組んで来ま した。 この『研究紀要』において,その取り組みの一部を公表させていただき,皆さまか らご批評を仰ぎ,それを自分たちの教育実践・研究活動にフィードバックして行きた いと考えています。多くの皆さまからの忌憚のないご意見やご指導を賜りますようお 願い申し上げます。 平成 年 年 月 滋賀大学教育学部附属中学校 校長 平井 肇
まえがき (滋賀大学教育学部附属中学校研究紀要 第58集)
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