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地域農業再編過程における多様な社会組織のガバナンスに関する研究-1990年代後半以降における東北の地域事例を対象として-

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地域農業再編過程における多様な社会組織のガバナ

ンスに関する研究-1990年代後半以降における東北

の地域事例を対象として-著者

中村 勝則

703

発行年

2005

URL

http://hdl.handle.net/10097/16138

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名(本籍)

学 位 の 種 類

学 位 記 番 号

学位授与年月 日

学位授与の要件

なか む ら かつ の り 中 村 勝 則 博 士(農 学) 農 第703号 平 成17年11月10目 学 位 規 則 第4条 第2項 該 当

学 位 論 文 題 目

地 域 農 業再 編 過 程 にお け る多様 な社 会組 織 の ガバ ナ ンス に 関す る研 究 一1990年 代 後半 以 降 にお け る東 北 の地域 事例 を対 象 と し て 一

論 文 審 査 委 員

    査 査 主 副 ( (

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第1章 背景 と課題 「 1990年 代後半以降、わが国における農業 ・農村を巡 る条件の急速な変花 により、-地域農 業 の再編がますます重要になってきてい る。 第1に 、農産物価格の全般的下落である。それへの対応 として生産サイ'ドには、土地、 労働、機械 を合理的に利用で きる生産体制 の構築に よるコス トダウンが求め られる。土地 については、一定範囲 に存在す る農地の所有者 を組織 化 しての土地利用調整が不可欠 であ り、:その意味で 「地域」 としての対応炉求 められてい る。 第2に 、農業従事者の減少に伴って地域 に賦存 す る資源 の保全 が困難 にな りつつ あるこ とである。農地や農業用水等の地域資源 は一定の地理的範囲に広が りをもって存在す るた め、その保全には一定範囲にお ける 「地域」 としての対処が必要である。 第3に 、 自治体な らびに農 業関連機関が、合併ない し統廃合 によって地域か ら 「撤退」 しつつあることである。 これ に変わる機能 として、末端 のム ラ(集 落)及 びそれを基層 と す る地縁的な組織(本 研究では、 これ ら地縁的な関係に基づいた組織 を 「地域社会組織」 と呼ぶ)を 中心 として、「地域」の農業を どうマネー ジす るかが求め られてい る。 以上のよ うな農業内外の条件変化の下で、地域農業にお ける①生産体制、②資源保全、 ③ マネジメン トの再編のあ り方な らびに、それに果たす多層的 な地域社会組織 の機能や役 割 が問われ てい る。その解明が本研究 の課題である。 地域農業を巡 る既往研究 においては、 自治体や農業関連機 関の組織改変下における地域 社会組織の機能や意義 に関す る研究蓄積は限 られ ている。本研究では、地域の 自己統治に お ける地域社会組織の役割 を重視す る 「ソーシャル ・ガバナンス」の考え方に依拠 し、地 域社会組織 を地域農業の重要なアクター として位置づ けた。 また、地域農業の効率性 を高 めるもの として、 「社会関係資本」に着 目す る。社会 関係資本は、社会組織 の効率性 を改善 しうる、信頼や規範 、互報性 、ネ ッ トワー クといった要素のことであ る。わが国のム ラは 「高位定住社会」であ り、 「結い」、 「手間替 え」、 「無尽講」などのシステムを歴史的 に構築. してきた。 ムラを基層 とす る地域社会組織には社会関係資本が蓄積 されている と仮 定す る ことができる。 第2章1990年 代後半以降における与件変動と地域性の概観 現在の政策潮流の基点 となる1985年 以降を三つの画期 に分けて与件変動 を概観す ると ともに、農 業構造1こおける地域性 の検証 を行 った。 「準備期」(85∼95年)で は、農産物価格形成 における市場 メカニズムの導入 と流通規 制緩和、 「意欲 ある者」に政策 ・支援 を集 中す る 「選択 と集 中」方式 による選別的経営政策 への転換が図 られた。 「本格的転換期」(95∼2000年)に おいては、地域農業を取 り巻 く 与件変動 として、①冒頭 に述べた農産物価格の下落、②地域労働市場の全国的な縮小 が明 らかとなった。 「加速期」(01年 以降)に おいて、こ うした傾向が一層強まっていること、

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こ うした中での農業構造の地域性 を検証 した結果、近畿、北陸、東北 とい う3つ の典型 が析出 された。 また、構造変動を規定す る地域労働市場における賃金水準の地域絡 差(太 平洋ベル ト地帯において高 く、そ こか らの遠隔地 は低い)が 未 だに解消 されていない こと が明 らか となった。 「本格的転換期」以降における地域労働市場の全国的な縮小 とい う現局面を鑑み ると、 兼業条件に恵 まれず、 自作農 系譜 の農家が群 として存在 し、組織化 と複合化 によって存立 条件 を獲得 して きた東北 を分析す ることによって、地域農業の今後の方 向性 に関す る示唆 が得 られ ると考 えた。 第3章 東北 ・庄 内地域における農業構造の現 段階 東北 ・庄内地域 を対象 と して、農業構造の現段階 を確認 した。庄内地域を対象 とす る理 由は以下の3点 である。①東北の農業構造の特質である自作農 系譜の中規模農家層 の分厚 い存在(典 型性)、②1980年 代終盤 に1等 米比率の低下による稲作収支悪化のインパ ク ト を受け(与 件変動の先進性)、 ③90年 代 を通 じて下で述べ るよ うな地域農業の再編 が行 わ れてきたこと(与 件への対応の先進性)。 庄 内地域における農業構造 は、農地改革:以来の自作地 を基盤 とす る経営耕地5∼10haの 農家層が厚 く存在 し、大規模借 地経営はほ とんど形成 されていない ことが確認 され た。ま た、米価下落によって借地条件 が縮小 して きているこ とが示 された。 こ うした中で庄内地 域では、①昭和 旧村 を範域 として、農家組織の 自主運営に よるカ ン トリーエ レベーター(以 下、「CE」)を 核 とした稲作生産体制 を構築す るとともに、② 労働集約的 な複 合部 門を導 入 ・拡大す る地域農業の再編 が行 われてきた。 第4章 か ら第6章 まで は、地域社会組織の機能発揮 によって地域農業の再編 を遂 げた代 表的な地域である酒 田市HR地 区を対象 として分析 を行 った。同地区における農業 関連組 織 の構成 を図に示す。地域社会組織 は地縁関係をベース とした組織であ り、太字で示 した。 集落 レベル と昭和旧村 レベルで組織 され階層構造 をな してい る。地域社会組織 の頂点には、 昭和旧村 を範域 とす る農業振 興協議会(以 下 「地 区農振協」)が位置 してい る。 第4章 地域の農業生産における社会組織のガバナ ンス 自治体や農協、土地改良区 といった農業関連機関の統廃合の状況 を整理す る とともに、 農家組織 の 自主運営によるC:Eを 核 とした稲作生産体制の構築および運営にお ける地域社 会組織の働 きに関 して分析 を行った。 その結果、①地区農振協 と旧村 レベルの地域社会組織を中心 としてCE導 入 と利用 に関 す る合意形成 な らびに学習活動 が行 われた こと、②そのプロセ スを通 じて施設稼動率 を維 持す るためのルール を共有 し得た こと、③集落 レベル と旧村 レベル の組織 を利用 して効率 的な籾搬入を実現 していることによって、CEの 自主運営が成立 していることが明 らか と なった。

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市 レベル 昭 和 旧村(=明 治 合 併 村)レ ベ ル 集落 レベル 昭 和 旧 村 範 囲 で 選 出 一《 '1 、 1農 業委員l l農 協嚇i i麟 嬬 組合総代i l:土地改躯 理引

水欄 鵡 会

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→ 嚇 船i

生産組含長会 → 1・E糊 飴 巨 膿 代会 i … 匡 齪 合1 ト ←一鯖 敏 鱒 酬 H一 餐奮簾 選出 1自 治会1 酒 田農業振輿協議 会 事務局:市 農政課 眼 地区農桑振 興協膳会 事 務局:農 協HR支 店長 (代議員) ( 1認 定農業者倒 i静 部l I女 性部l I受 検齢l l稲 作経営研究会l l青 申会1・ i花 き絵l l罐 部会i I畑 ㈱ 会長l l自 治会飴i 図HR地 区 にお け る農 業 関連組 織の 構成(太 字:地 域社 会組織) 資料:HR地 区農業振興協畿会及びHR公 民館 、酒 田市役所提供資料に よ り作成 。 注:1)煩 雑 を避 けるた め、農 家で任意 に設 立 した生 産組織 は記載 していない。 2)酒 田農 業振興 協議会 の各 地区農 業振興協議会長以外の構成員 は次 の とお り。市長、 市議 会経済常任委員会委員長 、農業委員会会長 、農協組合長、庄 内農業共済組合長、庄内地域 農業改 良普及セ ンター酒 田普及所長 、土地改良区理事長 、森林組合 、生産組合協議会会長。

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第5章 地域 の資源保全における社会組織のガバナンス 従来 のムラを中心 と した農業用排水路 の維持管理体制 が どの よ うに変容 してきてい る のかを、下層農家の分解が進展 したHR地 区の:K集 落を対象 に検証 した。その結果 、①集 落 レベルの配水組合が作業 を、旧村 レベルの水利調整協議会が集落間 の予算 と作業 日程の 調整 をそれ ぞれ分担す るこ とに よって維持管理 を遂行 していること、②かつての全戸 出役 による無償労働体制は崩れ、出役 の過不足は貨幣決済 されてい ること、③農家減少 には、 作業の機 械化 と作業 日程の改変 な らびに離農世帯か らの雇用に よって対処す るとい う現段 階が示 され、以上 によって維持管理体制 を堅持 してい る現段階が示 された。中規模農家層 が今なお一定程度確保 されてお り、彼 らに よって構成 され る地域社会組織 のガバナ ンス構 造が維 侍管理体制 の堅持 を可能 に してい ることが示唆 された。 第6章 地域農業マネジメン トにおける社会組織のガバナ ンス 地域社 会組織 の頂点 に位置す る地区農振協の地域農業マネジメン トに果たす機能 を分析 す るとともに、その存立基盤 に関 して検討 を行 った。 その結果 、地 区農振協では、会長 の リー ダーシップが大 きく、役員 を中心 として機動的 な運営が可能になってい ること、その機能 として①地域農業の方 向性 な どについて、意思 統一 や合意形成、組織立ち上 げな ど、マネ ジメン トそのものの機能、②地域 内の農 地や転 用農地の監視機能を有 してい ることが明 らか となった。その背後 には、農協支所 とい う具 体的建物の存在、農協職員 の事務的バ ックア ップ、.財政支援があることが示 された。 第7章 庄 内地域 における地域農業の再編方向 と構造 地域労働市場 が全般的に縮小 しつつ ある条件下における地域農業 の再編方向 として、農 業内での周年就業体制 の構築が求め られ る。その構造 と地域社 会組織の果たす機能 を酒 田 市NS地 区を対象に検討 した。同地区は、大区画圃場整備事業 を契機 として、自主運営CE を核 とした稲作生産体制を構築す るとともに、労働集約的な園芸作物 を導入 ・拡大 して、 農業内周年就業体制 を構築 して きた地区である。 その結果、HR地 区 と同様 、NS地 区において も、農振協を頂点 とす る多層的な地域社 会組織 によって地域農業マネジメン トがな されていることが明 らか となった。また各集落 には、集落 の協議 によって機 械共同利用組織(「集落 ファー ム」)が形成 され、稲作生産の 合理化が達成 されていた。また個別経営においては労働集 約的 な園芸作の導入 ・拡大 によ って農業 内における就業機会 を周年確保す るとともに、複 数の農業専従者確保 を可能 とし ていた。 稲作合理化 と複合部門の導入 ・拡大 を媒介す るのが 「集 落ファーム」であ り、そ の出役 ルールな らびに協業編成は、複合部門への労働投下 を可能にす るように組まれ ていた。以 上のよ うな仕組みに よって 自作農 系譜の農家層が共生 を図ってい ることが明 らか となった。

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第8章 総括 と展望 以上の分析 によって次 の示唆が得 られた。 第1に 、中規模農家層 が一定程度存在す る東北において、彼 らから構成 され る地域社会 組織が地域農業再編に有効 に機能す ることが示唆 された。HR、NS両 地区における分析か ら、地域農 業再編 において地域社会組織が極めて重要 なアクターであることが示 された。 すなわち、 「互酬 生」や 「信頼性」が ビル トイ ンされた昭和 旧村 な らび に集落 レベルの多層 的な地域社会組織の機能発揮によって、昭和旧村 を範囲 とす る稲作生産体制を構築す ると ともに、農 家組織 によるCEの 自主運営 を成立 させ ることが可能になっていた。また資源 保全 においても、地域社会組織の裁量 によって農家減少 に対応 し、維持管理体制を堅持 し ていた。 さらに、地区農振協 を頂点 とす る地域社会組織のガバナンス構造によって、地域 農業 と しての案件 の協議 と合意形成 を効率的 に行い うることが示唆 された。 第2に 、農村にお ける地域労働市場が縮小 しつつ ある中、こ うした地域社会組織 による ガバナンスを生かす ことに よって、稲作の台理 化 を図るとともに、複合部 門の導入な どに よって農業 内で周年就業体制 を確立 してい く再編方向が求 められ よ う。 第3に 、「選択 と集 中」方式 による選別的な経営体育成政策 を無理に進 めれ ば、地域社 会組織に蓄積 されてきた信頼性や互酬悸 を脆弱化 させ ることにな りかねない。地域社会組 織 によるガバナンスを弱め、地域農業マネジメン トにおける合意形成 コス トの増嵩をまね く可能性があ る。 第4に 、現在 にお ける地域社会組織へ の支援策 としては、中山間地域の集落活動や資源 保全施策のための直接支払いがあげ られ る。 こ うした 「面」 としての活動支援 を充実 させ てい くべ きである。対象地区において地区農振協 が有効に機能 していた要因 と して、近隣 に農協支店 が存在す ることな らび に農協職員のバ ックアップがあった。例 えば こうした人 材配置 のための支援 の拡充 などが求め られ る。

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論 文 審 査 結 果 要 旨

米 価 をは じめ とす る農 産 物 価 格 の 全 般 的 な下 落,農 業 従 事 者 の減 少 や 高 齢 化 に よ る農 地 ・農 業 用 水 等 地 域 資 源 の 保 全 管 理 主 体 の 弱体 化,自 治 体 や 農 業 団体 の合 併 に よ る ム ラ的 基 層 組 織 を母 体 とす る 地 域 農 業 マ ネ ジ メ ン ト体 制 の 空洞 化 な ど,わ が 国 農 業 ・農 村 は与 件 大 変 動 の 波 に洗 わ れ てい る 。 こ うし た 中,国 の 「食 料 ・農 業 ・農 村 基 本 計 画 」 で は,「 選 択 と集 中」 方 式 に よ る選 別 的 な大 規 模 経 営 体 育 成 政策 を中 心 とす る構 造 改 革 の展 望 が示 され,そ の推 進 策 が展 開 され て い る。 これ に対 して本 論 文 は,選 別 的 な 経 営 体 育 成 策 を無 理 に進 め れ ば 地 域 社 会 組 織 に蓄 積 され て きた 信 頼 性 や 互 酬 性 つ ま りは地 域 社 会組 織 に よ る ガバ ナ ンス を脆 弱化 させ,地 域 農 業 マ ネ ジ メ ン トにお け る 合 意 形 成 コ ス トの増 蕎 を招 く可能 性 が あ る との警 告 を発 し,著 者 独 自 の分 析 視 角 に基 づ き 地 域農 業 の 再 編過 程 お よび 再編 方 向 に つ い て 論 じた もの で あ る。 本 論 文 の ユ ニー ク な点 は第1に,農 業 経 営 主 体 が単 独 で存 在 して い る ので は な しに,地 域 資源 の 保 全 管 理 主 体 や 地 域 農 業 の マ ネ ジ メ ン ト主 体 な ど異 な る主 体 間連 携 行 動 の帰 結 と して存 続 し,こ うした 関係 の 下 で 地 域 農 業 の再 編 が方 向 付 け られ て い る こ とを詳 細 な 実 態 調 査 に基 づ き論 証 して い る こ とで あ る。 第2に,地 域 社 会 組 織 な ど多様 な 主 体 間 連 携 の決 め手 とな る ソー シ ャル ・ガバ ナ ン ス の あ り方 に 注 目 し,そ れ が 地 域農 業 再編 に果 た す役 割 に つ い て 実証 的 に 明 らか に して い る こ とで あ る 。 第3に,以 上 の 分 析 を通 して,選 別 的 経 営 主 体 の育 成 とい っ た 「点 」 へ の 支 援 策 は む しろ マ イ ナ ス で あ り,地 域 農 業 の ガ バ ナ ン ス の 水 準 を 高 め る面 的 な 支 援 策 が 必 要 で あ る との 政 策 的 イ ン プ リケ ー シ ョン を与 え て い る こ とで あ る。 本 論 文 に よ り地 域 農 業 再 編 方 向 を 多様 な 主 体 間 連 携 行 動 お よ び そ の 決 め手 とな る ソー シ ャル ・ガバ ナ ンス の あ り方 を通 して解 析 す る とい う新 た な分 析 視 角 の有 効 性 が確 認 され,地 域 農 業 に 関す る研 究 水 準 は 一段 と引 き上 げ られ た。 以 下 は研 究 成 果 の概 要 で あ る。 第1に,1990年 代 以 降 にお け る地 域 農 業 を取 り巻 く内外 の 与 件 変 動 を,「準備 期 」,「本 格 的転 換 期 」, 「加 速 期 」 に 区分 して分 析 し,相 対 的 に 自作 農 系 譜 の農 家 が群 と して 存在 す る東 北 を分 析 対 象 にす る こ との 意義 につ い て 明 らか に した。 第2に,東 北 お よび そ れ を代 表 す る庄 内地 域 を対 象 と して 農 業 構 造 の現 段 階 を確 認 す る と とも に, 地 域 農 業 の再 編 動 向 を,昭 和 旧村=明 治 合 併 村 レベル の 多 様 な 地 域 社 会 組 織 の重 層 的連 携 行 動 と関 わ ら しめ な が ら具 体 的 に分 析 した 。 . 第3に,地 域農 業 の生 産 に 関 わ る地 域 社 会 組 織 の ガ バ ナ ンス構 造 をCE(カ ン トリー エ レベ ー ター) 導 入 の 意志 決 定 や 効 率 的 運用 を 可能 に した 合 意 形成 過 程 の詳細 な 分析 を通 して具 体 的 に 明 らか に した 。 第4に,農 業 用 水 利 施 設 の維 持 管 理 や 地 域 農 業 の あ り方 を方 向 づ け る地 域 社 会 組 織 の ガ バ ナ ンス 構 造 を明 らか に した 。 第6に,以 上 の分 析 を総 括 しな が ら,現 段 階 にお け る地 域 農 業 の 再 編 方 面 を,多 様 な地 域 社 会 組 織 の重 層 的 ガ バ ナ ン ス構 造 の 下 に お け る 「集 落 フ ァー ム」 の形 成=自 作 農 系 譜 の 農 家 層 の 共 生 で あ る と 結 論 づ けた 。 以 上 の よ うに本 論 文 は,地 域 農 業 再 編 過 程 を著 者 独 自 の視 角 か ら分析 し,農 村 現 場 に 対 す る実 践 的 指針 を提 示 した 優 れ た研 究 で あ る 。 よっ て 審査 員 一 同,本 論 文 の著 者 に対 して博 士(農 学)の 学 位 を 授 与 す るに値 す る と判 定 した。

参照

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