1 -第6学年1組 道徳学習指導案 指導者 ○○ ○○ 1 主題名 「命をみつめて」3-(1)生命尊重 2 資料名 「ラッシュアワーの惨劇」 (出典:みんなのどうとく 学研) 3 主題設定の理由 ○ 本主題の内容項目「生命尊重」は、視点3「主として自然や崇高なものとのかかわりに関するこ と」の(1)に位置づけられており、第5学年及び第6学年においては、「生命がかけがえのない ものであることを知り、自他の生命を尊重する」とある。この内容は、中学年の「生命の尊さを感 じ取り、生命あるものを大切にする」から発展し、さらに中学校では、「生命の尊さを理解し、か けがえのない自他の命を尊重する」につながっていく。「生命尊重」は、人間尊重の基盤となる重 要な価値である。ここでは「生命尊重」を、自分にとって一番大切なものは自分の生命であるのと 同様に、他人の生命、生きているものすべての生命も大切にしようとする心であると考える。 生命がかけがえのない尊いものであることは言うまでもないが、そのことについて日常生活の中 で改めて考えたり、実感したりするという機会は少ない。また、身近に生命の誕生や死に関わるこ とに直面することも少なく、生命の大切さを感じ取ることも難しくなってきている。 ○ 本主題に関する実態調査を行った結果、「あなたにとって一番大切なもの」については、ほぼ全 員の児童が「命」と答えている。また、「命」とは何かという問いに対し、「両親がくれた大切な もの」「たった一つしかないもの」と答えた児童が多く、生命は大切なもの、かけがえのないもの であることは、だいたい理解していると思われる。しかし、児童の中には、他者の生死を軽んずる 言葉遣いが見られることもあり、生命を尊いものとして大切にしようとする行為には至らないのが 現状である。また、「今、生きていると感じるとき」については、他者を意識したものよりも自分 自身に関わる内容が多く、生命に対して自己は重視するが、他者との関わりの中におけることは、 あまり大切にされていない。 そこで、自他の生命の大切さを再認識し、死の重さや生きることの尊さを知ることによって、限 りある生命を精一杯生かしていこうとする心情を育てる学習が大切であると考える。 ○ 本資料は、2001年1月26日に東京都新宿区JR山手線の新大久保駅で起こった実話をもと に書かれた資料である。ラッシュアワーでごったがえしたホームで、線路に転落した男性を助けよ うと二人の男性が自ら線路に飛び降り、三人とも命を失ったその惨劇をもとに、自他の生命の大切 さを考えることができる話である。 本時においては、まず、導入で「命」について感じたことや考えたことを振り返らせ、問題意識 を高めていく。展開前段では、資料を批判(弁護)的に活用し、主人公の行為や考えについて話し 合わせ、死の重さや生きることの尊さについての認識を深めさせる。さらに、主人公の行為を支え たものについて考えさせ、それらを交流させることで、自他の生命についての見方や考え方、感じ 方を広げたり深めたりさせる。展開後段では、自分自身を振り返らせたり、児童の生き生きとした 姿を写真で提示したりしながら、限りある生命を精一杯自分で生かそうとする意欲を高めさせる。 また、「心のノート」を活用し、今生きていることのすばらしさを感じ取らせる。終末では、本校 6年生版の詩「生きる」(谷川俊太郎氏の「生きる」参照)を読ませることで、今後の自分の生き 方を見つめ直させる。 4 本時 平成21年10月14日(水) 第5校時 於 第6学年 (1)ねらい ○ 自分の命と同じくらい相手の命を大切に思い考えることとは何かを考えたり、自分の生き方を 見つめ直したりすることを通して、自他の生命を大切にし、今を精一杯生きようとする心情を養 う。 (2)準備 教師:場面絵、写真、詩「生きる」 児童:道徳プリント、心のノート
2 -5 展開 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 導 1 「命」について感じたことや考えたことを ○ 事前に「命」について感じたことや考え 入 振り返り、本時学習の方向性をつかむ。 たことを書かせておき、それらをもとに話 ・命は一つしかないもの。(命の唯一性) し合うことで価値への方向付けを図る。 ・命には必ず終わりがある。(命の有限性) ・命はつながっている。(命の連続性) 展 2 資料「ラッシュアワーの惨劇」をもとに、 開 生命尊重の価値について話し合う。 前 (1) イ・スヒョンさんの行為や考えについて話 ○ 「生命を大切にした」「生命を大切にし 段 し合う。 ていない」というそれぞれの立場で理由と ともに発言させ、話し合わせることで、命 ホームから落ちた人を助けようとして死ん の重さや生きることの尊さについての認識 でしまったスヒョンさんは、命を大切にした を深めさせる。 と言えるでしょうか。 〔生命を大切にした〕 〔生命を大切にしていない〕 ・ 自分の命を犠牲にしてまで、他人の命 ・ 人のために死んでしまっては、何に を大切にした。(他の命) もならない。(自分の命) ・ 見知らぬ人でも、目の前で死んでしま ・ 簡単に命を投げ出してはならない。 うのを黙って見てはいられない。 ・ 人生が終わってしまう。 (2) イ・スヒョンさんの行為を支えたものにつ ○ スヒョンさんの行為を支えたものについ いて話し合う。 て考えさせ、道徳ノートに書かせる。また、 それらを交流させることで、スヒョンさん スヒョンさんは、どういう理由から男の人 が男の人を助けようとしたのは、かけがえ を助けたのでしょう。 のない生命は、自分だけでなく相手にもあ るということが分かっており、だからこそ ・ このままでは男の人は死んでしまうと思っ 他人の生命を守ろうとしたことをとらえさ たから。 せる。 ・ 男の人にもこれからの人生があるから。 ・ 生命を守ることしか考えていないから。 ・ 自分と同じように相手にも大切な命がある ことが分かっていたから。 展 3 今までの自分を振り返り、見つめ直す。 ○ 自分自身を振り返らせたり、児童の生き 開 生きとした姿を写真で提示したりしながら、 後 「今、生きているなぁ。」と感じるのはどん 自分の生命の生かし方について考えさせ、 段 な瞬間ですか。 価値の内面的自覚をさせる。 ○ 心のノート(P.63)「いま、生きて ・ 友だちと遊んでいるとき。 いるわたしを感じよう」を活用し、今生き ・ 自分の目標に向かって頑張っているとき。 ていることのすばらしさを感じ取らせる。 ・ 頑張って出来るようになったとき。 終 4 教師の話を聞き、本時学習の感想を書く。 ○ 本校6年生版の詩「生きる」を読ませる 末 ことで、自分自身や本時学習を振り返らせ、 自分の生き方を見つめ直させる。
1 -道 徳 ノ ー ト 月 日 名 前 ラ ッ シ ュ ア ワ ー の 惨 劇 さ ん げ き ○ ス ヒ ョ ン さ ん は 、 ど う い う 理 由 か ら 男 の 人 を 助 け た の で し ょ う 。 今 日 の 学 習 を 振 り 返 っ て ① 自 分 な り の 考 え を 持 つ こ と が で き ま し た か 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◎ ○ △ ② 自 分 の 考 え を 伝 え る こ と が で き ま し た か 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◎ ○ △ ③ 友 だ ち の 考 え を 一 生 懸 命 に 聞 く こ と が で き ま し た か 。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◎ ○ △ ④ 自 分 の よ り よ い 心 を 見 つ け る こ と が で き ま し た か 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◎ ○ △ 学 習 後 の 感 想 ( 今 日 は 、 ど ん な 自 分 の 心 が 見 つ か っ た か な ? )
1 -生 き る ○ ○ 小 学 校 六 年 生 生 き て い る と い う こ と い ま 生 き て い る と い う こ と そ れ は ご 飯 を 食 べ る と い う こ と 水 を 飲 む と い う こ と パ フ ェ が 食 べ た い と い う こ と お 腹 が 減 る と い う こ と お 腹 が い っ ぱ い に な る と い う こ と 生 き て い る と い う こ と い ま 生 き て い る と い う こ と そ れ は 青 空 そ れ は 夕 焼 け そ れ は 太 陽 そ し て 生 き 物 が い る と い う こ と 植 物 が 育 っ て い る と い う こ と 生 き て い る と い う こ と い ま 生 き て い る と い う こ と そ れ は 友 だ ち が い る と い う こ と 家 族 が い る と い う こ と け ん か を す る と い う こ と 仲 直 り を す る と い う こ と 人 と 会 話 を す る と い う こ と い ろ ん な 人 に 出 会 え る と い う こ と 生 き て い る と い う こ と い ま 生 き て い る と い う こ と そ れ は 楽 し い と い う こ と う れ し い と い う こ と 笑 う と い う こ と 笑 い 合 え る と い う こ と 一 生 懸 命 に な れ る と い う こ と 未 来 を 夢 見 る と い う こ と 生 き て い る と い う こ と い ま 生 き て い る と い う こ と そ れ は け が を す る と い う こ と の ど が か わ く と い う こ と 心 臓 が バ ク バ ク い っ て い る と い う こ と 息 を し て い る と い う こ と 目 を 覚 ま す と い う こ と 体 が あ た た か い と い う こ と あ な た も あ た た か い と い う こ と そ し て い の ち と い う こ と