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歳児対象の親子集団活動の意義について
(
2
)
一起動点と自己構造図による関係学的考察-小 原 伸 子 キ
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Mothers (
2
)
- Co-cross帽 beingPoints and Self -structurein the Science of Relationships
一
N obuko Obara
1 report the practice activity based on Relationship -Trialectics (founded by professor Kohei Matumura).
1 have been studying the theory of the Science of Relationships and 1, as leader, applied the theory to group activities for children and their mothers at Kisaimachi community center from 1996 to 1997.
The main purpose of this paper is to make clear the educational program of the group activities for children and their mothers from the viewpoint of the relationships between the co -cross -being poin ts and the self -structure in the science of Relationships. ポおぱら のぶこ 文教大学人間科学部生涯教育専修 持ち始める 3歳児を中心に,親子の集団指導 を試みている.初めて同年齢集団を体験する 幼児にとっては,自分と同じ位の背丈の人聞 がこんなにたくさんいることに対して驚きと 興味を抱く.ある幼児は,どのように振る舞 ったらいいのか,ただ親にしがみつきながめ る動きがみられたり,ある幼児は,親子集団
は じ め に
本研究は親子集団活動の意義についてJ の第2
報である.筆者は発達的特色として, 家庭の親子関係から,同年齢の集団に興味を p o q ム3歳児対象の親子集団活動の意義について(2) の問を走り回り“居る"ことを楽しんでいた りする.多くは母のそばで何が起こるのか, 真ん中で大きな声で話しかけている人(リー ダー)の言葉を理解しようと聞き入る.この ような幼児たちに集団の中で自分らしさが表 現でき,お互いが活かされながら創り上げて いく集団の体験を肌で感じてほしいと願って いる. 本研究は 5回シリーズで行っている親子 集団づくりのプログラムを関係学的分析によ り明らかにするものである. ※「関係学」における集団のあり方は,個と集団 の相即的関係を目指し,集団を構成しているす べて(自己・人・物)が活かされる状況づくり を目指すものである(接在共存状況の志向). 接在共存状況を関係学における自己構造図と起 動点で説明すると,自己構造図では,
s
spo領 域(統合的自己)の顕在化であり,起動点では, d, e, fの成立と移動のことである. O Situ 1 . 目 的 自己,人,物の関係状況における接在共存 状況を志向する3歳児の親子集団活動の教育 的プログラムを関係学における起動点と自己 構造図により分析し特色と課題を明らかに する. II. 方 法 行為法,参加観察法 III.経 過 1996年度1997年度(※)において騎西町で 行われた親子集団活動をもとに作成したプ ログラムを起動点と自己構造図により分析 する. ※1996年度 (1)親子で遊ぼうJ ① 主 催 : 騎 西 町 中 央 公 民 館 ② 日 程 :1/27,2/3,2/10,3/2, 3/9 ③ 参加者:親子25組, リーダー3名--4名 ④ 場 所 : 中 央 公 民 館 大 ホ ー ル (2) 親子で遊ぼうJ ① 主 催 : 騎 西 町 中 央 公 民 館 ② 日 程 :9/21, 9/28, 10/5,10/12, 10/19 ③ 参加者:親子30組, リーダー3名--4名 ④ 場 所 : 中 央 公 民 館 大 ホ ー ル 3回目以降老人館 (80畳の畳の 部屋) 1997年度 (3) 親子で遊ぼう」 ① 主 催 : 騎 西 町 中 央 公 民 館 ② 日 程 :9/20, 10/ 4 , 10/11, 10/18, 10/25 ③ 参加者:親子23組, リーダー3名--4名 ④ 場 所 : 老 人 館 く分析基準〉 自己 S,人 p, 物 :0,状況 Si tu. 起動点a""i . 自己構造図:自己的自己;S S,自己的物;S 0, 自己的人 Sp,人的自己;p S,物的自己;o
S,統合的自己;S spo,人的物あるいは物的 人:P 0 or 0 P. h 可 t ワ ム町.分析結果 一 表 ね ら い 自己構造化への期待 関 係 学 的 意 図 具 体 例
⑪
-自由遊びと集団活動の -はじまる前の自由遊びからはじ はじめようという 節目体験の促進 ま り に 際 し て 、 遊 ん で い る 物 節目をつくる。 (ぬいぐるみ・フラフープ等) を回収する。 -卜トロの音楽に合わせて、行進 する。 仰 臥 こ 「 ② 導 111 動から』 の促進 -音楽媒介集団共有体験 の促進 1\~g 親 -手をつなぎ、ひと ③-1 -課題媒介集団内自己安 -まるく輪になり、右や左に動物 つのまるい輪にな 定の促進 のまねをして歩く 入 │ -物表演媒介集団参加へ • rなベなベ底ぬけ」をして、 2 子 ・集団が流動的に動 のウォーミングアップ 人から4人と小集団から、全体 く活動を用意して -関係連結体験の促進 集団をつくる 集団参加へのウォ ③-2 -形の変化による集団凝 • rひらいたひらいたJ ーミングアップを 集体験の促進 -あいさつ→あいさつのポーズを 合 │ 図る。 -一斉体験の促進 伝え、みんなで声を合わせて、 -全員で一斉にする 課題媒介共有体験の促 「おはようございます」を言う 体験を育てる。 進 同│・集団において、親 ① -集団内親子単位焦点化 く名前呼び活動〉 子単位で焦点、化す による集団参加への促 • r "'-'ちゃんとおかあさん(と、 る活動を用意し、 進 おとうさん)Jと名前を呼んで、 集団の一員の位置 -集団肉親子参加体験の 親子で返事をする。みんなで拍 活 │ づけをする。 促進 手をする。 -共通課題媒介親子活動 -名前呼びの時、呼ばれたら動物 展 │ │ の促進 のポーズをすることを伝え、親 -親子相談活動体験の促 子相談活動を展開して動物のポ 動 │ │ 進 ーズをきめる。何のポーズか親 子にきく。 写真をとって後で渡す。 みんなで相手をする。 -親子単位でできる ② -課題媒介親子関係の促 -でんぐり返し -コアラと木 体操・運動遊びを 進 -手押し車 開 II I 伝え、一緒にする -親子単位による自己身 -メリーゴーランド 体験を育でる。 体活動の促進 -お山とトンネル -課題共有親子単位一斉 -高い高い 活動体験の促進 お馬の親子 -肩たたき-28-3歳児対象の親子集団活動の意義について(2) 例 子 体 -小集団グループをっくり、フラ フープに親子が入り、リレーを していく活動。 ・小集団グループをっくり、フラ フープにぬいぐるみを乗せて、 親子で運び、次の人に渡す活動 ・汽車とトンネルのグループに分 かれる。 具 関 係 学 的 意 図 -小集団内親子関係の促 進 ・課題共有親子単位活動 の促進 ・小集団活動体験の促進 ・集団分割による集団間 関係体験の促進 自己構造化への期待 ③-1 ③-2 ね ら い -親子単位で小集団 をっくり、ルール 性のある活動を入 れて、集団意識を 育てる。 親 -大型紙芝居を見る ・ ノfネルシアターを見る ・見る時の集団の約束事(最初と 最後に拍手、静かにすわって聞 く)を伝える。 -物媒介共有体験の促進 .集団統合活動の促進 ④ -全員でお話を、聞 く態度を育てる。 A 1=1 活 同 展 -広告の紙を使って、コップとキ ャンテ'ィをつくる。 ・取り紙を使って、わっかをつく る。 -課題製作活動媒介親子 単位活動の促進 ・製作活動媒介親子役割 分化体験の促進 ⑤ -課題製作活動を用 意して、親子で共 に作る体験を育て る。 動 く子グループ〉 ・子グループ・リーダーたちと共 に遊びを展開 ぬいぐるみ、フラフープなどで 遊ぶ -親子分化活動の促進 ・子グループ、親グルー プ自覚化への促進 ⑥ く母グループ〉 ・3歳児の発達的特色 連動機能を知る ・共に活動をする意義を伝え、観 察し、気づいたことを述べ会う ・2人一組になり、お互いのこと を話し合う ・感想を5分以内に書く。 -子グループ、親 グ ル ー プ に 分 か れて、子グループ は、同年齢集団と 自由遊びを、親グ ループは、 3歳児 に関する情報や親 子のかかわりにつ いての話を聞いた り、親同志の仲間 づくりを育てる。 開 親 子 分 化 活 動 -全員でふりのあるダンスをする 「手をたたきましょう J 「大きなくりの木の下で」 -音楽媒介自己身体活動 .の促進 音楽媒介集団共有体験 の促進 -さよならのあいさつ ・あいさつのポーズを伝え、全員 で声をそろえてあいさつをする ・次回の予告や課題を伝えたりす る。 -活動集結体験の促進・ 発展的解散 h ①-1 -全員が参加しやす い方向性を用意す る、終結に向けて ①-2 -発展的解散へ向け て 終 親子 合 同 活 動 結 --c-
29-V. 結果及び考察 プログラムを自己構造図と起動点の成立と 移動から分析,考察する. (1) 導入設定場面 ① 自由に遊ぶという起動点 bの内在的運動 から方向性を出すリーダーの言うことを自 己に取り入れて,起動点
a
から fへの成立 と移動を促し,片付けるということを理解 し,遊んでいたおもちゃを片付ける方向性 に即する内接運動が展開していると言える. 具体的な活動では,フラフープをリーダー の所にもって来るように言って起動点a
か らCへの成立と移動を促したり,ぬいぐる みを箱の中に入れるように指示したり,そ れぞれのリーダーと出会い促し起動点Cの 成立を誘っている. リーダー側のかかわり として,フラフープを渡す幼児たちひとり ひとりの目を見ながらもらうことは起動点 Cの成立をより顕在化させることになり大 切なかかわりと言える. 回を重ねると,片付けることを積極的に する幼児もでできて,自分の自由遊び(起 動点 b) から,はじまる活動への節目とし ての片付け(起動点a
からf)に瞬時に切 り替えることができるようになっていく. リーダーの言葉を聞きながら,方向性を理 解し,状況を理解して行く起動点a
から f の成立と fの成立と移動を促す活動と言え る. 学習が成立すると,状況をつかみリーダ ーとの関係から自己のできること(自発 性)を見つけだす行動が見られる.例えば フラフープ集めをし始め,他の幼児の遊ん でいるフラフープを取ろうとしたり,置い であるフラフープを集めようと取りあいっ こをしたり,これらは,自己と物との関係 しか見えず人を気づいていないかかわりで ある.ここでは, リーダーがし、っしょ にねJとかr
,...ちゃんが使っているよjと 自分以外の幼児に気づかせるかかわりをす ることによって,他の幼児たちもいること を学習していく機会となり, リーダーたち の大切なかかわりと言える. く図 1>
S:幼 児 P:リーダー 0:片づけ リーダーの 方向性を 理解する 片づけようと 動く Siω リーダーの 片づけの 方向性 リーダーとの 出会い ② 全体を包み込む活動とは,起動点 g, h, iの成立を誘う活動である.このことによ って,自己,人,物がそれぞれにあること が尊重され,これから始まる状況をつくっ ている. く図2
>
S:幼児 P:集団 0:方向性 音 楽 音楽 他の親子 g 集団 親と共に ③ -1 手をつなぎ,一つの丸い輪になり, 集団が流動的に動く活動を用意して集団参 加のウォーミングアップを図る活動は,起 動点a, b, Cの外接運動を誘い,自己構 造図では,まねをして動くことのおもしろ さ,楽しさが育つ自己的自己 (Ss) 領 域, リーダーの方向性を理解する物的自己 (0 s)領域,みんなの動きに気づく人的 ハ υ 内 t u3歳児対象の親子集団活動の意義について(2) 自己 (ps)領域の顕在化を誘っている. 具体的活動では,手をつなぎひとつの丸い 輪をっくり,右に左に動物のまねをして歩 い た り な べ な べ そ こ ぬ けJをしながら 二人から四人,四人から八人と全体集団に な っ た り ひ ら い た ひ ら い た 」 の 歌 に 合 わせて,輪を縮めたり,広げたりする活動 か上げられる. く図 3) S:幼児 P:集団 0:課題 動物のように歩く 「なべなべ底ぬけj 課題に 即して動く 課題を言う リーダー 集団 親と一緒に ③-2 毎回する朝のあいさつは,起動点a, b, cの外接運動と物の領域の内接運動を 誘い,さらに集団の一員として一斉にする 活動は,起動点 dの成立と移動を誘ってい る.自己構造図では,ルールを理解する物 的自己 (0s)領域,自分なりのポーズを く図
4)
S:幼児 P:親・集団 0:あいさつの ポーズのルール あいさつのポーズの ルール 自分なりの ポーズ 人のポーズ 円 J する自己的物 (S0)領域,人のポーズに 気づく人的物あるいは物的人 (P0 oro
P)領域の顕在化を誘っている. (2) 展 開 ① 親子単位で集団の中で焦点化される活動 は,起動点 bから dへの内接運動と起動点 dからCを通って dへ向かう外接運動を誘 う活動であるが,ここで展開されている名 前呼び活動は,呼ばれたら親子で相談した 動物のポーズする課題が与えられ,幼児の なりたい動物を親に話す起動点bからdへ の成立と移動と,親のなりたい動物を子に 話す起動点aから fへの成立と移動と誘い, さらに親子で相談するという起動点eの成 立を促し,さらに集団の中で親子でポーズ をとるという起動点 d, fの成立と移動を 促し,接在共存状況(起動点 d,e, fの 成立と移動)への志向を誘う活動と言える. 自己構造図の顕在化も同時ではないが, どの領域も顕在化する可能性が用意されて いる活動と言える. く図 5) S:幼児 P:親・集団 0:名前呼び活動 名前呼び活動 方向性を 母と 受け入れる 一緒に しかし実際には,幼児の希望の動物の ポーズで決めてしまったり(起動点 bから dの成立と移動で親の起動点ができない) , 親が子のつもりを察して決めてしまったり (起動点aから fへ,そして dへの成立と 移動が展開し,起動点 bの成立なしに展開している)とさまざまな決め方があり,こ の実践例を使って分化の時に親たちに,つ もりをしっかりもち始めた3歳児のかかわ り方を伝え,それぞれ個々に意見を言い合 う所から始め,作り上げて行く「相談活 動」の在り方(起動点 d,
e
, fの成立と 移動を促すかかわり方)を伝えている. ② 親子単位でできる体操を伝え,一緒にす る活動は,親の援助を受ける起動点Cの成 立を誘いながら起動点 bから dへの成立 と移動を誘っている.自己構造図では,い ろいろの体操を知る物的自己 (0s)領域, 自分なりにやってみる自己的物 (S0) 領 域,親と一緒にする自己的人 (Sp) 領 域,振る舞う楽しさを体験する自己的自己 (S s)領域の自己と物との領域の顕在化 を促している.さらに,みんなで一斉にす ることにより,人的自己 (Ps)領域,他 の親子のようすも見ることができで人的物 あるいは物的人 (P0 or0 P)領域の顕 在化も促している.常に集団の中で活動す ることは,人的自己 (Ps)領域の顕在化 を誘い,日常の親子単位の生活から,違 う意識をもって、活動する体験を育てている と言える. く図6)
S:幼 児 P:集団 0:様々の体操 いろいろの体操 他の親子の 体操 自分のできる 体 操 全員で一斉に する 楽しい体験 親と一緒に ③ -1
親子単位で小集団をっくり,ルール 性のある活動を入れて,集団意識を育てる 活動は,ルールを理解する起動点a
から f への成立と移動を誘い,それを使って振る 舞う起動点 bから dへの成立と移動を誘う 活動である.親子で一緒に活動をするので, 親が聞いたルールをもう一度幼児に伝えた りして起動点 fの成立を助けている.その ことは,次の小集団で、行う活動をより理解 して集団でする活動の楽しさを育てること につながっている.起動点 f,b, dの成 立と移動は,言葉だけでなく,他の親子 の活動を見ることによっても理解すること ができている. 自己構造図では,ルールのある集団遊び 物的自己 (0s)領域を知り,それを理解 して振る舞う自己的物 (S0)領域,親と 一緒に振る舞う体験である自己的人 (Sp) 領域楽しいという体験の自己的自己 (Ss) 領域の顕在化を誘っている.さらに,小集 団意識を育てる握手をしたり,応援したり する活動を通して,人的自己 (Ps)や人的 物あるいは物的人 (P0 or0 P)領域の顕 在化を誘う活動を用意して,どの領域も顕 在化するような活動の工夫が用意されてい る.ここでの具体的活動は,親子フラフー プ・リレーで, 4""" 5組の親子が 1グルー プになり,親子でフラフープに入り,向こ うのぬいぐるみの所まで行ってもどり,つ ぎの親子にフラフープを渡すゲームである. く図7)
S:幼 児 P:小集団 0:集団あそび 自分なりにふ るまう す エ 白 を 性 ル 向 一 方 ' レ の び 遊 団. 集 方向性を 受け止める 他の親子の動き 小集団の一員と してふるまう 親と一緒32-3歳児対象の親子集団活動の意義について(2) ③
-2
さらに2
つのグループに分かれて, 片方は汽車グループになり,もう片方は, トンネルグループになって線路はつづ、 くよ Jの音楽に合わせて, トンネルくぐり をする活動を用意し,それぞれの起動点と 自己構造図を誘っている. く図 8) S:幼児 P:集団 0:トンネルと汽車 音 楽 トンネルと汽車 になる遊び 汽車に なる トンネルになって いる人たち グループで 動く 子で汽車 の役をする 母親 ④ 全員でお話を聞く態度を育てる活動は, 起動点a
からfへの成立と移動を誘い,物 語の世界に入る幼児たちを大切にしながら, 集団で聞く態度も育つように,聞くときの 約束事を伝え(はじまりと終わりには拍手 をする.みんなが聞いているので,立たな い,静かに間くなど) ,物的自己 (0s) 領域,自己的自己 (Ss) 領域,人的物 (P s)領域の顕在化を促している. く図9)
S:幼 児 P:小集団 0:物 語 大型紙芝居 物語・大型紙芝居 楽しい 体 験 一緒に ⑤ 課題製作活動を用意して,親子で作る体 験を育てる活動は,起動点a
, bから d, fへの成立と移動を誘い,物の領域が顕在 化する活動と言える.親子単位で展開する ので製作活動の過程で親子のやりとりがあ り,起動点Cからe
への成立と移動も誘わ れている.みんなでできたものを挑めるな どの活動を用意すると,集団の中で親子で 作ったという意識が育ち,自己構造図の人 的自己 (ps)領域の顕在化も促すことと なる. く図 10) S:幼児 P:集団 0:課題活動 製作活動 親と相談 しながら やり方を話す 楽しい 体 験 ⑥ 幼児グループと親グループに分かれての 分化活動は,幼児にとって,常に成立して いた自己と人(親)とがかかわる起動点C がなく,自分からかかわって起動点Cの成 立と移動をしなければならない.自由遊び の中で,複数のリーダーたちに助けられな がら,起動点 bの成立から移動する遊びを 展開していく. 親にとっては,分化活動を通して, 3歳 児の発達的特色や相談活動として用意され た名前呼び活動のねらい,親子でできる運 動遊びのねらいなどを聞き,かかわり方の 新たな可能性を学習したり,わが子を客観 的に観察する姿勢を学び,わが子のつもり (人的物あるいは物的人P0
o
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0
P
領域) わが子が感じる思いや感情(人的自己Ps
領 域)親が知っているわが子(自己的人Sp
領域)と,わが子を分化してとらえるあり 円 t u q d方を学習する.また,親も親自身役割とし ての親(自己的物
So
領域)の他に人間と しての自分,自分自身の生き方,あり方 (自己的物So
領域),自分だけの感じ方 思い(自己的自己Ss
領域) ,感想や意見 を書く(自己的物So
領域),わが子以外 に身近かに思う人(自己的人S
p)と親子 だけでない自己のあり方を親グループの中 で体験する.親子それぞれに大切な体験の 時間であると言える. く図 11) S:幼児 P:幼児集団 0:あそび S:親 P:親集団 0:情報 自分の 考え 団 親しい人(
3
)
終 結 ① -1
全員が包まれる状況を用意しながら, 参加しやすい方向性を用意する終結に向け ての活動は,いままでの状況とは違う状況 を用意して新たに起動点 h,起動点 bから dへ,起動点a
からfへの成立と移動を誘 い,体を動かしてのダンスは,自己構想図 の自己的物 (S0)領域,自己的自己 (S s)領域,人的物あるいは物的人 (POor OP)領域,人的自己 (Ps)領域の顕在 化を誘っている. く図 12> S:幼児 P:集団 0:夕、ンスのふり 音 楽 自分なりの やり方 〆ふりを 理解する リーダーの動き の人のふり るまう 親と一緒 ①-2
お別れの挨拶は,活動終結の節目と なり,それぞれの次の活動への節目ともな る.起動点a
, b,c
の成立と外接運動が 展開し,挨拶のポーズを伝えることにより, 自己的物 (S0)領域,人的自己 (Ps) 領域の顕在化を誘っている. く図 13> S:幼児 P:集団 0:あいさつのポーズ 自分の ポーズ 全員でする 旧 総 括 的 考 察 (1)親子集団活動の特色 ①親が幼児の補助の役目をしたり,解かり やすく伝えたり,一緒にいることで安心感 を与えたりと起動点Cが最初から成立して いる. ② リーダーの方向性を理解することによっ て,集団活動の楽しさを味わうことができ ることから,起動点a
から fへの成立と移 動が大切である.活動の中では,起動点 fの 成立を促すために,親が補足したり,繰り a q q t u3歳児対象の親子集団活動の意義について(2) 返し伝えたりするかかわりが見られ, リ ーダーもゆっくり伝えるとか,繰り返し 言うとか,デモンストレーションをして, 視覚で訴えるとかの工夫が見られる. ③ 自己のつもりを成立させて,集団の中で 振る舞う起動点 bから dへの成立と移動を 促す特色が見られ,集団への積極的なかか わりを促している.起動点 dの成立を促す ために,集団の中での動物のポーズの焦点 化や集団一斉による親子体操,小集団によ るフラフープ・リレー,全員参加のダンス など集団の中の主体的に動く状況を用意し ている特色が見られる.