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ぺた語義:一般情報教育はどこにゆくのか

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Academic year: 2021

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(1)【第 37 回】. [コラム]. [解説]. [解説]. 一般情報教育はどこにゆくのか. 幸せなパソコン教室のために. 九州大学・九州芸術工科大学における ICT 環境:. …立田ルミ. …阿部和広. 35 年間の歴史 …藤村直美. 基応 専般. 一般情報教育はどこにゆくのか 文系の獨協大学で,一般情報教育に携わって 40 数年になる.一般情報教育とは,学部学科を特定せず必要である 情報基礎教育のことである. 1969 年に大学に設置された 1 台のコンピュータを使い,全学的に『情報処理実習』という科目が開設された.当 時はコンピュータを見たことがない学生がほとんどで,全学で 19 クラス用意された情報処理実習受講希望者は,学 生数 8,000 名のうち 200 名程度であった.各クラスの定員は 15 名に設定され,教員 1 名とアシスタント 1 名が担当 していたが,受講生が 1 名というクラスもあり,非常に贅沢な教育環境であった.当時の文科系学生は,コンピュー タなど何の役に立つのかも分からず,どこで利用されているかも知らなかった.もちろん,ネットワークなどには繋 がっておらず,プログラムやデータはパンチカードで入力していた.そこで行った講義と実習は,どのような内容で も学生たちにとっては新鮮味があり,授業内容に興味を持ち,学習意欲も高かった. 一方現代では,学生は誰でもパソコンを使った経験がある.授業用パソコン約 1,100 台は,学生たちが勝手にアプ リケーションをインストールできないように設定してある.また,学内ネットワーク利用のために,学生たちの利用 範囲の設定やネットワーク割り当てなどの処理も行っている.環境設定をログイン時に行うため,利用できるまでに, 数分という時間がかかる.さらに機器更新は 4 年に 1 回なので,CPU 速度もメモリ容量もアプリケーションに追い ついていない.それゆえ,パソコンはスマホより不便だと思っている学生が多い. このような環境下で,一般情報教育はもはや大学では必要ないと判断している大学もある.しかし社会に出る前に 誰でもが知っておかねばならない項目はこの 40 数年間で随分増え,全部を取り扱うには相当の学修時間が必要とな る.そのため,大学における一般情報教育モデルを作成し,学修時間・単位数・教員の配置・教材・内容変化への対 応などについて明確にする必要があると同時に,大学側に一般情報教育の必要性を主張していくことが大切である. 学生たちの利用スキルは上がったが, プログラミングスキルや基本概念の理解度は下がっている.教育することによっ て,大学生全員が莫大になった情報を正しく処理し,それらの情報から新しい知を紡ぎだすことができるように,一 般情報教育内容についてこれからも考えてゆきたい. 立田ルミ(獨協大学) ロゴデザイン ● 中田 恵 ページデザイン・イラスト ● 久野 未結. ぺた語義は pedagogy(教育学)を元にした造語です.常設の教育コーナーとして教育や人材育成に関する記事を広く掲載 しています.ぺた語義に掲載された記事は,情報処理学会 Web ページの 「教育・人材育成」からどなたでもご覧いただけます.  情報処理 Vol.55 No.6 June 2014. 597.

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